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61回国会衆議院1969/07/23

外務委員会 第33号

発言数
179
登壇者
10
会派数
3
開催日
1969/07/23

会議録

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 これより会議を開きます。  国際情勢に関する件について調査を進めます。  質疑の通告がありますので、順次これを許します。戸叶里子君。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 外務大臣、徹夜で御苦労さまです。  きょうは、私は、沖繩の毒ガスの問題について二、三質問をしたいと思いますが、沖繩に持ち込まれた毒ガスについて、政府がアメリカといろいろと折衝をされたと思います。今日までの折衝の過程でどういうふうなことが明らかにされたかというような点をここで報告をまずしていただきたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 沖繩の毒ガス問題につきましては、詳しく折衝の経過を御説明いたしたいと思いますが、それに先立ちまして、最も最近の状況を御報告申し上げたいと思います。  アメリカの東部時間ですか、二十二日午後十二時四十分、国防総省が本件についての発表をいたしました。ただいま翻訳を急いでおりまするから、おっつけ翻訳をとりあえず朗読でもさせることにいたしたいと思いますが、要点は一つに尽きるわけでございまして、問題の物質はすみやかに沖繩から撤去するということを発表いたしました。わがほうに対しましては、それに先立ちまして、ワシントンにおいてロジャーズ国務長官が下田大使に対しまして、問題の物質を沖繩からすみやかに撤去することについて国防総省から発表をするはずでありますという簡単な事前の通報がございまして、ただいま申しましたように、国防総省から発表がございました。もちろん、外務省に対しましても、昨日夜中に国防総省のかような発表がありましたという通報がありました。  以上、とりあえず御報告申し上げます。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 いま国防総省のほうからすみやかに撤去するという発表があったということを伺いましたが、これは当然だと思うわけでございますが、きのうの沖繩特別委員会等で伺っておりますと、今回のガスは致死性のVXガスではなかったということをアメリカ側が言っていたということでありますが、今回のガスについて、これまでの交渉の過程で何か明らかにされているのでしょうか、いないのでしょうか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 これはいま申しました国防総省の発表文をごらんいただきますと、いろいろそれに基づいてまた御議論もあろうかと思いますけれども、日米間の折衝の過程におきましては、昨日私御答弁いたしましたように、致死性のVXガスではない、こういうことを言っておりましたが、この国防総省の発表から見ますると、やはり致死性のVXガスではないということを少なくとも裏から言っているように読み取れます。GBというものが存在した、これが問題の物質ということのようでございます。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 GBと言われましても、私しろうとでわかりませんけれども、とにかく催涙系の毒ガスを少し濃くしたものであるということを政府はこれまで答弁をしていたようでございますけれども、いずれにいたしましても、これはBC兵器であるということは間違いない。したがって、日本の政府としても撤去を要求した。そうしてアメリカの国務省も撤去をするとはっきり言ったわけでございまして、これは毒ガスであったということは間違いはないというふうに考えていいと思うわけです。  そこで、私は二、三伺いたいのですが、その前にはっきりさせておきたいことは、昨年、たしか沖繩の海岸で、子供たちが海水浴をしたときに百人くらいがやけどをして、そうして治療を受けた問題とか、カエルが化けもののようになってあらわれてきたというような、何か非常に不可解な事件が起きておりました。私も、その問題についてこの委員会で追及いたしましたときに、何か薬品を流してそういうふうな害を及ぼしたのではなかろうかという程度の答弁しかございませんでした。私その後沖繩に参りましたときに、沖繩の人たちもたいへん不安がっていたわけです。何かあるんじゃないか、何かあるんじゃないかということで、たいへん不安に思っていましたが、今回の毒ガス事件を見ますと、やはり沖繩にはそういうものが常日ごろあったんじゃないかということに対してたいへんに不安を感じるわけでございますけれども、その問題等も二つ一つ片づけていかなければなりませんが、その後、外務省としてはあの問題については追及をなさいましたか。はっきりおさせになりましたかどうか、この点をはっきりしておいていただきたい。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 西海岸の事件につきまして、当時いろいろ手を尽くして原因究明につとめたわけでございますが、遺憾ながら原因不明というままで今日まで来ております。われわれの努力は結果を生じておらないわけでございます。検討の結果まずこれだという結論を得ないままで今日まで来ております。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 そういうことが重なっていきますと、いろいろな面で問題が起きてくると思うわけです。もしもあのときにその問題を究明していたならば、こういうこともあったかないかわかりませんけれども、あるいはなかったかもしれないというような気もいたします。あるいはまたもうすでに持ってきていたかもしれませんが、こういったいろんな問題をはらんでいるわけでございまして、この問題をこれを機会に、原因がわからないんだ、いまだにわからないで残念ですというのじゃなくて、やはり日本の国会でこういうことが問題になっているから、はっきりさせておいてもらいたいというふうに、もう一度交渉をなさるお考えはないかどうか、伺いたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほど申しましたように、いまここに国防総省発表文の日本語訳のプリントをお配りして御議論いただければもっとよろしいかと思いますけれども、そういう点等もあわせまして、私も実は、先ほどおことばにもありましたように、日本側から見れば当然と思いますけれども、こういう処置がとにかくすみやかにとられたことを喜んでおります。しかし、これはなお今後のこともありますから、昨日総理も私も答弁いたしておりますように、今後においても、この経過がどうなろうとも注意深く処理をすることにし、また見守っていき、沖繩の県民の人たちの安心を買うように最大の努力を今後とも続けていかなければならない、こう申し上げておいたわけでございますが、まさにこういう発表ができ、すみやかな処置ができましても、今後におきましても十分注意深く事態を見つめていかなければならない、かように考えております。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 沖繩の県民が安心できるようにするということは、すなわち、CB兵器というようなものを沖繩に置かないということ、これ以外にはないと思います。したがって、そういう点で主張をしていただきたい。今回は一応撤去をアメリカが約束したわけですからいいにいたしましても、まだほかにもあるかもしれないというような心配もありますし、また、今後も持ち込むのじゃないかという心配もございますので、こういうものは持ち込まない、持ち込ませないという、はっきりした約束を取りつけない限り、やはり沖繩の人は不安じゃないかと思います。ですから、そういう立場に立っての交渉をお続けいただきたい、こう思いますけれども、この点についていかがでございましょうか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 実は国防総省の発表の中にも、前提にいろいろ書かれてあるところがございますが、それらから見ますると、アメリカ側においてもかねて撤去というふうなことについては相当積極的に考えていたのだというようなこともメンションされておりますが、こうしたことは、従来から日本側としては、政府はもちろんでございますが、国民的にこういうものについての関心が非常に強かったということも反映しているのではなかろうか、そう思われるような節もあるわけでございますが、今後においてもただいまお話しのとおりのようなことで努力を新たにいたしたい、かように存じております。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 アメリカから撤去をするということが言われたわけですが、いつどういうふうな形で撤去するということが述べられているか、ただ抽象的に撤去するというだけでしょうか、それとも具体的に何か書かれているのでしょうか、その点をまず伺いたいと思います。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 今回の発表によりますと、新政権になりましてから、新しい国防長官になってからいわゆるBC兵器について全面的検討を開始した。そのために国家安全保障会議でも二回にわたって議論した。ある時期に沖繩から撤去するという決定もなされたようでございますが、今回の事件を契機とし、また国家安全保障会議の検討の結果に基づいて、撤去を早める決定を今回新たに下したということでございまして、具体的にいつどこへ持っていくということまでは、これはあと技術的な問題だろうと存じます。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 先ほど外務大臣もアメリカ局長も、前々からこういうものを撤去しようというような気持ちはあったというようなことをおっしゃっているわけで、今回の事件でその撤去が早まったということでございますから、私は当然すぐに撤去すべきであると思いますけれども、そのことについては何ら触れられておらなかった。こういうことになりますと、ともかく毒ガスでございますから非常に危険なものでございますので、一日も早く撤去してもらわなければならない。そういう意味から申しまして、アメリカ側が今回は撤去するという発表があっただけでは十分ではないと私は思います。いっ、どういうふうに撤去するかということをこれから申し入れて、交渉なり話し合いなりをしていただきたいと思いますが、この点については外務大臣いかがでございましょうか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほど来申しておりますのは、要するにそういうことでございまして、今後とも十分注意深くさような交渉というか、こちらとしては見守っていくというか、こういう状況を続けて最善の努力をいたしたい、かように考えております。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 毒ガスの使用禁止という条約は、御承知のように、一八九九年の第一回のヘーグ平和会議と、一九〇七年の第二回ヘーグ平和会議、一九二二年の潜水艦及び毒ガスに関する五カ国条約、これは条約そのものは発効いたしませんでしたけれども、署名だけはしているようですが、さらに一九二五年のジュネーブ協定というものでも、使用禁止ははっきりしていると思います。しかも、この一九二五年のジュネーブ協定には、日本やアメリカは非加盟ではございますけれども、案文の中にはっきりしるされていることは、毒ガスの「禁止が、諸国の良心及び実行をひとしく拘束する国際法の一部としてあまねく採用されるため、次のように宣言する。」いわゆるどこの国も、これは国際法の一部として採用するために努力をしなさい、一応慣習法的なものに、こういうふうな条約の内容をうたっているわけでございまして、当然、毒ガスの撤去というものは、国際法から見て、日本としても権利であるという意味でこれまで交渉をされたと思うのですが、この点はいかがでございますか。というのは、撤去されたんだからもういいじゃないかというのじゃなくて、今後においても大きな問題でございますから、はっきりさしておいていただきたいのは、国際法上当然のこととして撤去を要求したんだ、こういうふうに考えてもよろしいかどうか、この点を伺っておきたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 この点も先般来申し上げておりますとおりでございまして、この事件を私が知りましたのは十八日でございます。七月三日、これに先立って、今回ENDCに日本が加盟をいたしました最初の機会に、日本の政府代表をして、核軍縮の徹底ということはもちろんでございますが、それらにあわせて、BC兵器の全面的禁止ということを日本政府の態度として内外に表明をいたしておるような次第でございます。したがいまして、こういう事件というようなものは、むしろそういう大きなものから見れば、今回政府の努力いたしましたことは当然な努力であって、しかもこういう結果になりましたことも、こうした日本の気持ちというものが、ただ単に対米折衝の関係において、あるいはただ単に沖繩の問題というだけではなくて、自分が持たないのみならず、広く全世界の各国がBC兵器というようなものを開発もしない、持たない、あらゆる意味でこれを撲滅したいということが、かねがねの日本の大方針であり、大悲願であるわけでございます。そういう大きな考え方の中で、本件についても心から誠意を尽くしてアメリカ側の対応を望んでやったことである、かように御理解をいただきたいと思います。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 毒ガス使用については、国際法上当然禁止せられているものだという強い信念で臨んでいられるお考えを聞きまして、私もほっといたしましたが、そこで、軍縮会議がいま開かれているわけですが、ここでも日本がやはりこの機を契機にいたしまして、毒ガスについては当然製造、貯蔵、使用というものは禁止すべきであるという提案、そうしてそういう方向に持っていくべきではないか、こういうふうに考えますけれども、これに対して外務大臣はどうお考えになるでしょうか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 これは先般もお答え申し上げたかと思いますが、七月三日の朝海政府代表の発言を——発言といいますか、演説をお読みいただきますとわかると思いますが、製造分布ということだけではなくて、貯蔵ということについても当然廃棄すべきである。こういう考え方を基本にいたしまして、たとえばイギリスのBC兵器に対する新たなる条約の提案というものに対しても、積極的前向きに今後日本としては検討するという趣旨も、その演説の中に含ませておるつもりであり、また、そういう気持ちで各国代表と現に接触をしておるはずであると思います。  それから、先ほど来お話しの一九二五年のジュネーブの議定書の問題でございますが、これは率直に申しまして、前にも申し上げただろうと思いますが、四十数年前のことでございますから、あの当時、署名をしたけれども、批准をしなかったということはどういう理由であったか、当時の関係者で生存しておるような人にも、私も就任以来いろいろ調査をいたしてみましたけれども、その前にできておりますところのヘーグの陸戦法規であるとか、あるいは一八九〇何年の条約とか、そういう毒ガス禁止宣言であるとか、それと同じ趣旨のものであるから、わざわざ批准までしなくていいのではないかというようなことで、そのままになっていたというのがあるいは真相に近いかもしれません。しかし、ともかくも一九二五年のこの議定書に対して、私はそれに何ら異議があるわけではございません。ただ、先ほど申しましたように、現在それをカバーし、なお新しい考案が加えられているものであるとするならば、むしろイギリス提案というものをそのままなり、あるいはそれにさらに若干の日本の考え方を盛って修正して、新たなる条約を締結することができるならば、これは最も前向きな行き方ではなかろうかとも思いますので、そういう点をあわせて積極的に前向きにこの条約に対して取り組みたい、かように考えております。それは、何ぶんにも日本が軍縮委員会に参加できたのはきわめて最近のことであり、それまで相当の期間いろいろの国からいろいろな提案や研究もございましたわけですから、今回参加をして八週間のこの会議に臨んで、あと残りそう長くはございませんから、その会議から日本代表が帰ってまいりまして、十分情報も一聞き、検討をして、最終的にこの条約に対する態度をきめるのが最も妥当ではないか、かように考えております。  なお、これも蛇足かと思いますが、一言つけ加えますと、たまたま昨日の閣議で決定をしたことではございますが、やはり十八日にこの事件を知るより前に実は決定を自主的にしておったわけでございますが、日本としては川喜田博士というような世界的なこの方面の権威者も持っておりますので、川喜田博士に軍縮全権団に途中から追加参加してもらうことになり、昨日閣議決定をいたしましたが、こういうようなことも、十八日の事件が起こるよりも前から日本としての意欲的な行動として、すでに派遣しておりまする地下実験全面禁止の権威者である宮村博士と並んで、細菌兵器等についてもひとつ日本の積極的な知識を持った考え方を反映させたいという意欲のあらわれでございますことを御承知おき願いたいと思います。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 いま大臣のおことばの中に、貯蔵、使用というのは禁止大賛成であるということで、製造に対する態度はどういうふうなお考えであるかということをはっきりさせていただきたいというのが一つと、私どもはやはり製造、貯蔵、使用というものを禁止するような提案をしてもらいたいと思うのですが、もしそういうふうにおっしゃっていたら私の聞き漏らしですからわかりますけれども、その点、ちょっと製造ということが聞こえなかったように思いますものですから、念のために伺っておきたいと思います。  それから、イギリスが出しました案、私がもし間違っていないならば、これは細菌兵器だけで、化学兵器に対しては使用禁止ということはいっていないように思うわけです。したがって、それに対しては、非常に不十分で不徹底なものではないかと思いますが、それでもイギリス案というものがいいものかどうか、こういう点もあわせてお伺いしたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 貯蔵の問題は、実はこういうわけ……(戸叶委員「製造です」と呼ぶ)製造というようなことについては、皆さんがひとしく禁止ということを強く言われるのですけれども、貯蔵についてはあまり国際的に、それに比べれば強い議論が行なわれておりません。したがって、日本は、製造はもちろんのこと、貯蔵についても廃棄しなければいけない、こういう態度で臨むべきものである、私はかように考えておるわけでございますから、いまの戸叶委員のお考えと私は同じか、あるいはそれ以上にきつい考え方ではないかと思います。  それから、イギリスの提案は、ただいま御指摘のとおりでございます。つまり、化学兵器あるいは生物兵器、大きく分けてみると、化学兵器というほうは、対象範囲というものがなかなかむずかしいというようなことで、実行可能なほうから入ろうかということは、たとえばガスのほうで申しますと、通常の催涙ガスのようなものは、これは日本の意見はまだきめておりませんけれども、そういうところまで対象にするのかというようなことが、いろいろ国際的な議論も軍縮委員会あるいは専門委員会等でも出ていることでもあるようでございますし、それからいま申しましたような監視とか査察とかいうようなことについてもやるならば、プラクティカルな意見を持ってもう少し煮詰めてやったらいいのじゃないかということが、イギリスの提案者の気持ちにあるのじゃないかと思います。しかし、いずれにしても、一九二五年当時の議定書よりは、もっと意欲を持って、もっと広い範囲で、しかも実効あらしめようという気持ちを持って立案に当たっていることだけは理解できますので、そういうことで、いままで熱心にかつ科学的に検討しておった人たちの意見も聞いて、もしそれがうまくまとまるようならば、たいへんこれはけっこうなことではないかとも考えておるわけであります。しかし、これはいずれにしても今後の研究課題である、かように考えております。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 やはり毒ガスというものは、人類に対して影響というものが非常に大きいわけでございまして、そこで、いま外務大臣がおっしゃいましたように、実効あらしめるような非常な意欲を持って、いい条約なり何なりができるようにしたい、こういうことで、私も大賛成で、ぜひそうやっていただかなければならないというふうに考えるわけでございます。  そこで、ひとつ提案をいたしたいのは、いままでの毒ガス禁止の条約の中には全加入条項というものがあるわけですね。全加入条項というものがあって、それがやはり国際条約の欠陥になっているのじゃないかと思います。そこで、今回は、条約に加入していない国との間には適用されないというようなことがないようにしてもらうためには、やはり全加入条項というようなものをなくするように日本としても提案し、努力をしていただきたい。これはやはり人類に及ぼす影響が大きいのだからという面からいって、人道的な立場から全加入条項というものをなくすように、これまでの戦争法規というものの欠陥をカバーするように提案をしてもらいたい、こう思いますけれども、これについてのお考えを伺いたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほど申しましたように、今後いろいろの点で検討をしなければならないと思いますが、御意見のほどは十分参考にさせていただきたいと思います。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 私は、一日も早く希望するような毒ガス禁止の条約の成立することを望みたいと思います。  そこで、これは念のために伺っておきたいのですが、細菌兵器、いわゆるBC兵器というものは、どこもつくろうと思えばつくれますし、それからまた貯蔵もできますし、それからどこからかやられればそれに対する報復もできる、こういうふうな性格のものから考えてみましても、これは戦争抑止力というような役割りを果たせないというふうに考えますけれども、当然そう考えてよろしゅうございますね。核兵器などと違って——よく政府は核兵器は抑止力だ抑止力だということをおっしゃいますけれども、そういう観点に立って考えてみても、こういうBC兵器というものは抑止力には絶対ならない、こういうふうに考えてもよろしゅうございますね。念のために伺っておきます。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 これはそう簡単に——戦略論、兵略論とでも申しますか、そういうところからいうと、またいろいろの議論があると思いますけれども、私は率直に言って、個人的な感覚的な気持ちからいえば、現状の核兵器というものは、いわゆるBC兵器というものとはかなり性格その他が違うものではないだろうかというような、常識的、しろうと的な、しかも感覚的な印象は持っております。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 私も当然だと思いますが、そこで、もう一点伺いたいことは、事前協議の問題がいまいろいろと出ております。私もその問題についていろいろ考えたわけなんですけれども、安保条約を審議いたしましたころ、こういう議論が戦わされました。念のために申し上げますと、細菌兵器、ガス兵器について議論をして、そして明らかになったことは、これらの兵器は日本に持ってこようとすれば事前協議の対象にするかという質問に対して、当時の池田総理が、私は、そういう細菌兵器は国際法で禁止しているので、そういうことはないと考えておりますとか、あるいはまた使用できないものになっているものをこんな事前協議するという問題は起こらないと思います、そういうものは使われていないものですというふうにお答えになって、さらに当時の安保特別委員会の委員だった飛鳥田さんが、もしかりに持ってまいりました場合には、国際法違反ということをたてにして日本政府はそれの国外撤去を要求できますねと言うと、国際法で禁止しているものをここで論議することはナンセンスだと思うというような答弁をされておるわけですね。このナンセンスだと思うという答弁が今日は実際に行なわれたわけなんです。だから、私どもは非常に心配になってきたわけです。アメリカが国際法を犯して、そうして日本の国会でそんな人道的な害を及ぼすような、国際法違反をするようなものを考えることはナンセンスだ、こう言われていることが、その事件そのものが起きておるということは、まことに私は遺憾でならない。そしてまた、そういうふうな議論をしていても何をするのかわからないなということで、非常に憤りを持つわけです。きのうの外務大臣の沖繩委員会での答弁を伺っておりますと、こういうふうに言っていらっしゃいました。これは事前協議の以前の問題です。以前の問題ですとおっしゃるのは、つまり、毒ガスというようなものは国際法で禁止せられておるものなんだ、だから撤去を要求したのだ、したがって、そういうふうなものは事前協議する以前の問題なんだから、それは事前協議の対象とかなんとかいうことも考えられるけれども、それ以前のものとして考えなければいけないというふうに言っていらっしゃったのですが、その辺のことで私はいろいろ考えてみると、何か割り切れないものがあるわけですね。率直に言って、割り切れないものがある。事前協議の対象にするということになると、毒ガスを認めたようなことになるのじゃないか。そうすると、それじゃ実際に持ってこられたときに何が歯どめなんだ、何が持ってきたり持ってこないかということがわかるか。査察もできない。それも今度のように発表がなければ知らないでいた。こういうふうなことをずっと考えてみますと、一体歯どめになるものがなくて、事前協議以前の問題で、どうしてこの毒ガスというものを持ってこさせないようにすることができるかということを非常にきのうから考えましたけれども、よい案がないわけです。そこで、政府としてはどういうふうにお考えになっているかを率直に伺ってみたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 私が昨日沖繩委員会で、この毒ガスの問題は事前協議以前の問題ではなかろうかとも思いますと申しましたその気持ちは、いま戸叶委員がおっしゃっておるお気持ちと、私はある意味で通ずるものがあるのではなかろうかと思いまして、先ほど申しましたように、現状における核武装というものも、将来どういうふうに発展したり、どういうふうになるか、私は将来のことはわかりませんが、現状における核武装というものと、いわゆるBC兵器というようなものとは、何か常識的に感覚的に違うところがあるのではなかろうか。このガスというようなものあるいは細菌というようなものは、そういうふうな感じから申しますると、何か人道的にも、それから国際条約的に申しましても、もう、一つの考え方というものが定着しているのじゃなかろうか。まあ、そういうふうな常識的な感じをも込めて、あるいは事前協議というようなものよりも以前の問題ではなかろうかということを申し上げたわけでございますが、今回の非常に苦いいやな経験を通しましても、私は、いろいろ今後のあり方については真剣に考えたい。要するに、今度は沖繩においての問題でございましたけれども、沖繩県民の気持ちを気持ちとし、あるいは日本国民の願望といいますか、気持ちというものが十分通ってまいりますように、最善の注意をもって今後の措置は検討していかなければなるまい、こういうふうに考えております。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 大臣のお気持ちはよくわかるのですけれども、それじゃ一体どうやってはっきりさせるか。毒ガスというものの貯蔵がないように、軍縮委員会で絶対にこれは持ち込ませない、貯蔵させないというふうなことがはっきりすればいいのですけれども、そういうこともまだない今日の時代で、しかもいま大臣のおっしゃったような苦悩、そういうふうなことをだれでも国民は持っておるというふうに思うのですが、そういう中で、なおかつ実際にこういう事件が起きたという事実を踏まえて考えたときに、私たちは、これは国際法違反なんだから、このままでほっておいてもいいのだ、もう持ってこないのだというふうな形で安閑としているわけにもいかないのじゃないか、こういうふうにも考えるわけです。ですから、やはり政府としても、たとえば事前協議の装備の変更というような中にこれも入れられるのか、それとも今後において入れられないのか、そしてまた、入れるとすれば、非人道的な、しかも国際法で禁止したものを持ってくるのに、いいか悪いかといえば、イエスと言うようなことはあり得ないでしょうけれども、そういうふうな事前協議の対象になると、そこにまた問題が起きてくるのじゃないかと思いますから、何らかの形でこれを阻止するようなことを早急にお考えにならないかどうか、はっきりさせることをお考えにならないかどうか、この点をお伺いしたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほど率直なお話もございましたように、いろいろ考えてみるが、いい案もないというようなことばもございまして、それをことばじりをつかまえるわけではございませんが、政府といたしましても、慎重に——いまここで軽々に思いつきを申し上げられる簡単な問題ではないと思います。十分に検討させていただきたいと思います。  ただ、こういうことはいえると思うのです。今回のこの場合におきましても、もちろん先ほど申し上げましたように、アメリカ国防総省の発表文を精細にごらんになって、またいろいろと御検討いただくところもあるのではないかと思いますが、ともかくも十八日以来わずかの日にちの中に、法律的にいえば、アメリカの施政権下にある沖繩において、日本政府からの要請によって撤去ということをアメリカがきめたわけですね。そのことは、私は、やはりこの問題の持つ性格に対する一つの特殊な意味合いを示すものではないだろうか、こうも考えられるわけでございます。まあその辺のところなども、今後——沖繩の今回の問題につきましても、先ほど申しましたように、いわばアフターケアとでも申しましょうか、十分見守っていかなければなりませんが、こういう点もあわせてとくとひとつ検討さしていただきたいと考えます。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 これまで私どもは、核を持ち込んだか持ち込まないかわからないということに対しまして、政府自身が私どもに説明してきたことは、友好国であるアメリカの言うことなんだから、これは信じますということばで言われてまいりました。ところが、今回のような事件を考えてみますと、全く友好国であるアメリカがこんなことはしないだろうと思っていらっしゃる政府に対して、そしてまた、そういうふうに国民を説得してきた政府に対してさえも、私どもは非常に不信感を持たざるを得ないような立場になってまいります。したがいまして、今後こういうことがもうあってはならないことですけれども、またあるような場合があってはいけませんから、国民を安心させる意味においても、こういうことは絶対にないのだという歯どめなり何なりを非常に早い機会にお考えになっておいていただいて、これを発表していただきたい。これを要望いたしましまて、細菌だとかあるいは化学兵器の内容、いろいろな問題につきましては、楢崎委員が研究をしておられますので、楢崎委員に質問をしていただきたいと思います。この点を要望いたしますが、大臣、いかがでございますか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 まあ一つには、昨日総理大臣から申しましたように、こういうことがあるにつけても、日本の施政権下に、はっきり本土並みで沖繩が返ってくることを一日も早く実現したい。それとあわせて、私のいまるる申しましたような気持ちはおわかりいただけるかと思いますが、ひとつ御期待に沿うような検討をいたしたいと思います。

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 楢崎弥之助君。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 今回の沖繩の毒ガス事故ですが、これは八日に起こったわけですけれども、勃発するとともに、外務省は大使館を通じて連絡を受けられたはずですが、いつ、だれを通じて、どのような連絡を受けられましたか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 今回の事件につきましては、他の委員会等におきましてもお答えをいたしましたが、御批判がいろいろあるかと思いますけれども、この事実を私承知をいたしましたのは、ウォール・ストリート・ジャーナルの七月十八日付の記事が、十八日の昼近くに私の目にとまりまして、それから私活動をいたしたわけでございまして、それ以前に私は承知をいたしておりませんでした。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 大臣は御存じなかったかもしれませんが、直後に外務省は連絡を受けておるでしょう。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 いま大臣が申されましたとおり、大臣以下われわれも、その事故の当時何らの話を聞いておりません。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 それはうそじゃないですか。直後に連絡を受けられたでしょう。そしてこれは一応もう少し真相を知らせてくれというような要望もされたかもしれませんが、それは内密になっておる。違いますか。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 もしそういうことがあれば、何ら隠す理由はないわけでございます。いま申し上げたとおりでございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 そうですがね。隠す理由はございませんか。アメリカは隠しておったわけですね、あの新聞から暴露されるまでは。外務省はそういう連絡があったら全然隠されませんね。いまのお話によりますと、そういうことですね。——それじゃ先に進みましょう。  アメリカが現有しております毒ガスの種類をひとつ明らかにしていただきたい。

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 防衛庁はまだですが、どうしますか。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 じゃそれはあと回しにします。  さっきアメリカからの連絡によると、GBはあるという。GBとは何ですか。

重光晶外務省国際連合局長

○重光政府委員 最近国連事務総長の名前で発表されましたBC兵器に関する報告書によりますと、通常サリンと呼ばれておるものがGBだそうでございます。そしてその報告書の仕分けによりますと、致死的な化学剤、こういうことになっております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 Gガスというのが、Gのついたやつが神経性ガスなんですよね。それでタブン、サリン、ソマン、それにVX、これがいま公表されておる神経性ガスですね。VXのほうはGBの三十倍の効力があるといわれておるわけです。GBがあってVXがないなんという保証はどこにもないのです。これはあとで明らかにしたいと思います。  そこで、佐藤総理が四十年の一月、四十二年の十一月、二回訪米されました。ジョンソンといろいろ話をされた。その第一回の佐藤・ジョンソン共同声明の中にこういうことがあるわけですね。「大統領は、米国が外部からのいかなる武力攻撃に対しても日本を防衛するという同条約に基づく誓約を遵守する決意であることを再確認した。」「いかなる武力攻撃に対しても」アメリカは安保条約に基づいて日本を守る。そこで、その後の国会の答弁の中で明らかになったことは、はたして日本が核攻撃を受けたときにアメリカはこれを防御してくれるか、つまり、核でもって対応してくれるかどうか、こういう問題が提起されたときに、佐藤総理あるいは外務省は、この共同声明の「いかなる武力攻撃に対しても」ということを前面に出されて、核攻撃も含む、こう答弁されておる。そうすると、この「いかなる武力攻撃」の中に核も入る。BC——いわゆるCBRとよくいわれますが、核はRとして、CBの攻撃に対しても守る、こういうふうに解してよろしゅうございますね。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 コミュニケに書いてございますのは、いま先生のおっしゃるとおり、いかなる攻撃に対しても守る、こういうことでございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 とするならば、私が言いましたように、Rも入るということはすでに明らかにされた。したがって、CB攻撃についてもこれに入る、そう確認してよろしゅうございますね、いまの答弁によると。外務大臣、どうでしょうか。これは大事な点でございます。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 私は、当時のコミュニケには直接関与しておりませんから、責任のある答弁はいたしかねますけれども、そこまで意識して、BC兵器が入るということをはっきり認識して書かれたものであるかどうかは、私はわからないと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 そうすると、いまの局長の答弁と違いますのですね。Rは入るということははっきりしておるが、CBが入るかどうかはわからぬとおっしゃるのですか。いまの局長の答弁と違いますよ。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 いかなる種類の攻撃ということでもありますから、そのいかなるの中に大体攻撃とかいうようなことは、その時点において考えられるあらゆる場合でありましょうから、そのときにおいて、一々BCが入るか入らないかということまで考えたかどうかは別として、攻撃が行なわれれば、その攻撃の態様は問わない、これが私は常識ではないかと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 いまの答弁はちょっとわかりかねるところがございましたが、局長の答弁のほうがはっきりしてわかりやすいですよ。これはCB攻撃であろうとRと同じようにこの中に入る、そう解釈するのが当然であろう。これは局長の答弁のほうがはっきりしておると思います。核攻撃の場合は核でもって対応するというジョンソンとの合意ができておると佐藤総理は答弁されておる。CBの点は確認されておるかどうかは別として、この共同声明からいくと当然入る。そうすると、CBR戦ということがいわれておるし、防衛庁の装備の中にもCB兵器というものがあるとするならば、この点は、私は問題があとに残ると思います。これは外務大臣、私は明確にしていただきたいと思う。特にいま国際的な問題にこのCBRがなっておる段階ですから、これはいずれ佐藤総理からも明確な御答弁をいただきたいと思います。きょうの段階では、この佐藤・ジョンソン声明のいかなる攻撃というものの中には当然CBRも入る、こういうお考えでございますから、一応その点で私はいまはとどめておきます。  そこで、現在までの外務大臣の御答弁を聞いておりましても、私は、このCBという点については非常に重大な問題である。なぜ重大であるかというと、ウ・タント報告は、あとでも指摘をいたしますが、ウ・タント事務総長がなぜあれほどの強い姿勢で指摘をしておるかというと、CBは、核の場合と違いまして、その効果が予測できないわけですね。そしてさらに特徴的な点は、軍隊も被害を受けるが、それ以上にCBの場合は一般市民がその被害の対象になる。そしてまたCB兵器の中には、いまだそれに対する防御手段、治療法等が確定していないものがある。さらに核と比較した場合に、製造費が安い。つまり、小量で大量の効果をこのCB兵器は期待できる。さらに核と違って、高度の技術水準あるいは大きな工業力を必要としない。だから、これを野放しにすれば、中小国家でもできるわけですね。しかも先ほど申し上げましたように、殺傷力が予測できないほど大きい。さらにたちの悪いことには、においがしない。そしてすっと流れてくる可能性がある。しかもこれがみな殺しの可能性がある。だから、こういう致死性の高い毒ガスが効果的に使われた場合には、その悲惨さというものは核どころじゃない。こういうことが私はいえると思うのですね。この点については外務大臣、どうでしょう。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 その点については全く御同感でございます。ウ・タント報告は、いわば科学的に客観的にできておるものと思いますから、これを防止したりそのほかのためにどういうプラクティカルな方策が考えられるかということは別にいたしまして、いわゆるBC兵器が一口にいえば幅が広いとでも申しましょうか、あるいはつくることもやさしい、金もかからない、しかも害がはかり知れない、予防する措置も十分に考えられていない、こういう点で、きわめて人類の生活の中でいやらしい問題である。私はそういうふうな認識は全く御同感でございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 そこでしかも、このCBのほうは、核と違って、いまや一八九九年なりあるいは一九二五年等の国際法規等もあって、これは核よりもきびしい規制を形の上でも受けてきた。とするならば、これは佐藤総理にお伺いしたいところでございますけれども、日本は核については非核三原則、つくらず、持たず、持ち込まず、言うならば非R三原則ですね。これは佐藤内閣としては打ち立てておられますが、ただいまの外務大臣のお考えについても明らかなとおり、核よりもこれは脅威が大きいし、被害も大きい、いやらしい問題でもある。とするならば、この際、佐藤内閣としては、非R三原則プラスのBC、つまり非BCR三原則、そこまで拡大されるお気持ちはないかどうか。いままでの答弁によると、当然のように思います。つまり、つくらず、持たず、持ち込まずという核に対する三原則は、当然CB、すなわち化学兵器あるいは生物兵器にも適用される。言うならば、非CBR三原則、こういう考えを打ち立てる、明らかにする、ことばの上でも、政策の上でも。大臣の答弁を聞きますと、当然そこにいくと思いますが、いかがでしょう。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 実は私、昨日もほかの委員会でも申し上げたわけでありますけれども、政府の態度というものは、本件については私は非常に明らかだと思うのです。と申しますのは、ジュネーブの軍縮委員会における日本政府代表の演説の中に、日本政府の考え方というものは、おそらく国民のだれしもが御賛成であるという考え方で、先ほど戸叶委員の御質問にお答えいたしましたような趣旨が、堂々と表明されておるわけでございます。これが私は内外に対する現内閣の政策であると考えるわけでございまして、おことばを返すようですけれども、何事も何とか原則、何とか原則というばかりでなくて、こういうふうな問題につきましては、機会あるごとにもっと本質的な問題として日本の主張というものを繰り返し、そうしてその中から国際的な成果が出てくるようにつとめるのが本筋ではなかろうか、私はこういうふうに考えておりますが、なお、御意見は御意見といたしまして、十分私も胸に入れておきたいと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 CB兵器についても、つくらず、持たず、持ち込まず、これは当然御賛成ですね。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 ですから、これは先ほど戸叶委員の御質問にもお答えいたしましたように、たとえば現にあるものの貯蔵等についても、国際的にもいろいろの議論があったようですけれども、日本としては、これの廃棄ということもお互いに確約をして実施するようにしなければ目的は達せられないということを表明しているわけでございますから、ただいまのお話については、私は全然御同感です。ただ、この点は明らかにしておきたいと思いますけれども、たとえば毒ガス問題というようなものは、私は歴史は相当古いと思うのです。しかし、同時にまた、常に新しい問題であって、致死量といいますか、その害毒の及び方というものについてもいろいろの見方があり、範疇はむずかしい。先ほど、たとえばVX、GBの関係の御質疑があって、私も専門的な知識はわかりませんけれども、たとえば神経剤と窒息剤をどういうふうに区別したらいいかとかいうような、いろいろ化学的テクニカルな問題もございますようですから、そういう点については、これも先ほど名前をあげましたが、川喜田氏のような世界的な権威者もおることでございますから、そういう方々の知恵もかりて、十分検討した上で、はっきりした態度というものを打ち出したい、かように考えております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 私、簡単に質問しておるのですがね。日本としての問題をいま提起しておるわけです。日本政府としては、核と同じように、CB兵器についても、つくらず、持たず、持ち込まず、こういう政策に御賛成ですかと、これを聞いておるのです。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 致死量が直接的に大きな効果を発揮する大量兵器であると、先ほどおあげになったような要素を持っているBC兵器あるいはそれになり得るものについては、全く御同感でございますと、先ほどから申し上げております。ただし、核武装とそういう点が違うのじゃございますまいか、範疇というか、デフィニションが客観的にも非常にはっきりしているものと、たとえばガスとかあるいは菌とかいうものは、それに範疇とか客観的な定義づけがむずかしいものもあるのではないかという疑問を私は提起しておるわけです。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 どうもそこでひっかかるのです。化学兵器、生物兵器、これを日本としてはつくらず、持たず、持ち込まず、当然だと思うのです。それを何のかんの言われるとするならば、やはり、ウ・タント報告に対する態度がどうだとか、朝海代表の意見がどうだこうだ言われても、何となくそこに抜け穴的なものが出てくるのじゃありませんか。どうして生物・化学兵器については、核兵器と同じように、つくらず、持たず、持ち込まずという政策を日本政府としてはっきりできないのでしょう。なぜでしょう。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 化学兵器として大量殺戮の兵器であるところのBC兵器については、あなたと全く御同感だと申し上げているわけです。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 そうすると、いまの外務大臣のお話では、CB兵器の中でまた区分けして、その程度の兵器はいいとか、この程度の兵器は悪いとかということになるのですか。大量に何とかおっしゃいましたが、そういう基準をあなたはお考えなんですか、CB兵器の中でも。これは重大問題ですよ。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 兵器であり得るかなかろうかというものについては、おのずからそこに定義があってしかるべきではないかと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 それじゃ詳しく御説明ください。化学兵器、生物兵器について、これはその兵器のうちでどういう取り扱いをするものか、いまの答弁ではさっぱりわかりませんが……。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 ですから、これは慎重に、真剣に検討を要する問題ではないかと言っているのでございますし、それから私がここで思いつきで、これは兵器、これは兵器でないと言ったって、それは権威がございません。先ほど来申しておりますように、これはわがほうの態度を終局的にきめる場合も、あるいは国際的な場合も、権威者や過去におけるいろいろの研究の積み重ねがございますから、それらを検討いたしまして、兵器というものについての範疇、定義というものをきめることが必要であろう、私はこう考えておるので、これはウ・タントの報告と何も抵触することではございません。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 いや、抵触するのですよ。あとで明らかにしますが……。  そうすると、もう一度確認しておきます。CB兵器については、私は、いままでの政府の答弁から結論されるところは、当然つくらず、持たず、持ち込まずになろうと思うのだが、それをお伺いすると、いや、BC兵器の中でも範疇がどうとか、兵器の範疇が何とか、あるいは大量とかなんとかいうことばを出される。そうすると、その中でも、やはり持たず、つくらず、持ち込まずという法則の場合には区分けして考えられる、こういう印象を受けましたが、そうですが。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 兵器というものの定義については、十分に検討を要するということになるでございましょう。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 防衛庁来ておられますか。——兵器とは何ですか。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 抽象的なお答えになりまして恐縮でございますけれども、主として戦争のため、戦争目的遂行のために殺傷用に使われる武器、それがいわゆる兵器であるというふうに心得ております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 日本には兵器はあるのですか。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 自衛のために必要な限度におきまして、いわゆる常識的な意味での兵器を保有しております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 そうすると外務大臣、いまお聞きのとおり、自衛のための戦争と申しますか、自衛手段に使う場合にもそれは兵器になる、そういうお答えでございます。そうすると、少なくともそういう手段にCBを使うということはCB兵器になるわけですね。区分けのしようがない。したがって、いま防衛庁がおっしゃったような意味における兵器、その簡疇において、CB兵器というものはつくらず、持たず、持ち込まず、こういう政策に当然なると思います、佐藤総理なりあなたの御答弁を聞いていると。そういう考えでよろしゅうございますか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 これは非常にむずかしく問い詰めてあれですと、議論が尽きないと思いますが、常識的に申せば、そういうことになろうかと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 もうこれは議論の余地がないのです。いままでの政府の答弁を総合すると、国際法規的にも核よりも規制を受けておる。しかもその被害なり脅威なりは核以上のものだとすれば、当然つくらず、持たず、持ち込まずという原則はCBにも広げられるべきである。したがって、非核三原則というものは非CBR三原則というように考えていいのだ。この点は、外務大臣、佐藤総理は非核三原則を打ち出されておるのですから、これは確かめて、ひとつ適当な機会に確たる御答弁をいただきたい、よろしゅうございましょうか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 つくらず、持たず、持ち込まずではなくて、かりにあっても捨てる、かりに持っている人があったら、それを捨てなさいというところまで各国に要求していこうということなんですから、そういう点は核と違います。それから、私は、それは総理と相談するのはよろしゅうございますが、私個人の意見としては、何でも三原則、五原則とやらなくても、私は、ことばが練れないかもしれませんけれども、たとえば事前協議のお尋ねのときに、それ以前の問題ではないかしらんという気持ちもあるのですよということも率直に申し上げたいくらいですから、必ずしも非核三原則と同じような三原則を新たに柱を立てるまでもない。もっとそれよりも基本的なものじゃないか。そのような感じも私個人としてありますことを申し上げております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 非核三原則、核四原則というのは、私どもが言っているのではないのですよ。誤解なさらぬでください。佐藤内閣が言い出しているのです。何言っているのです。私どもが言っているのではない。だから、つくらず、持たず、持ち込まず……。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 ちょっと待ってください。私は、あなたがつくったと言ったのではございません。私の趣味として、何でもかんでも原則原則というのはどういうことかということを言っておるのです。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 あなたの趣味を聞いておるわけじゃない。佐藤内閣の政策を聞いているのです。佐藤内閣の政策は非核三原則、それから核の四原則を出された。それに合わしてこちらは質問しておるのであって、いまそのようなことを言われるのは心外ですよ。結局佐藤内閣の答弁からすれば、当然非核三原則はこの段階では核だけではなくて、化学兵器、生物兵器、核兵器、つまりCBR三原則、こうわれわれとしては佐藤内閣の政策からここに演繹をいたしまして、そう考えざるを得ない。そう考えてよろしゅうございますかということを聞いている。何もおかしな質問をしているわけではない。佐藤内閣の政策に合わせて聞いているのですからね。まあよろしゅうございます。結局は常識的に考えれば、私が言ったとおりでいいとおっしゃっているのだから。つまり、非核三原則は非CBR三原則と、こうわれわれは考える。  そこで、一つ私は問題を提起したい。先ほどから外務大臣は、外国に言う場合には、言う場合にはということを何回も言われました。つまり、その場合に、日本としては外国に対してそういうCBR兵器に対するいろいろな要望をする場合に、それだけの説得力を持たなければいけない。あなたは、日本がそういうことを言っても、日本はどうなんだと言われないように——そのうちの一つが、先ほど戸叶委員が出されました、一九二五年のジュネーブ議定書に調印はしているが、批准はしていないという問題も一つありましょう。これは先ほどの答弁あるいはあなたの、ことしの三月の参議院の予算委員会でしたか、なぜ批准しなかったかという御答弁の中には、一八九九年のヘーグ宣言あるいは一九〇七年のヘーグの陸戦法規の規則、これの締約国になっているから、わざわざ議定書に批准しなくてもという意味にとれる答弁をあなたはなさっていらっしゃる。そうでしょう。これは違うのですね。ヘーグの関係の場合は、これは化学兵器、言うならいまのことばで化学兵器が中心なんですね。ジュネーブ議定書の場合は、化学兵器プラス細菌兵器なんですね。だから、ヘーグ宣言なりあるいはヘーグの陸戦法規の締約国になっているからいいじゃないかということにはならないのですね。しかも現代の問題になっているのは、生物、化学、こうなっているのです。その辺、私は明確にしておいていただきたい。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 これは私の説明が足らなかったかもしれませんけれども、先ほども、これはしばしば率直に申し上げているのですが、何しろ四十数年前のことですから、当時の事情を調べましたけれども、なかなかわからないところもありますが、その一つの事由としてあげているのは、いまお話しのところですが、これも突っ込んでいけば、いまお話しのとおりでございまして、それでは一〇〇%の理由というものにはならない、これは私もそう考えます。そこで、これからどうするかということを主として考えてみたい、こういうことで、いろいろの意見を申し上げたわけでございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 そういう点も、私は説得力に若干かげりがあると思う。これは率直に考えなければならぬ。  いま一つ。私は先ほどつくらず、持たず、持ち込まずということをくどく言ったのは、日本自身がつくったりしておったら、これは説得力ありませんです。そういう点で、ここに一つ問題を出してみたいのです。厚生省来ておられますね。

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 来ております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 二四Dあるいは二四五Tというものはどういうものですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 農薬といたしまして除草剤に使っております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 これは毒劇物取締法との関係はどうなんですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 二四Dは普通物でございます。毒劇でございません。普通物でございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 二四五Tもですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 二四五Tはちょっとわかりかねるのでございますが……。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 二四五TCPというのはどういうやつですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 ただいま先生の御質問の関係は、農薬の関係でございまして、医薬品とちょっと違いますものですから、私には即座にお答えできませんので、もし御要求がございますれば後ほど調べましてお知らせしたいと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 毒ガス関係のわかる人という要求をしておったのですが……。それでは二四五TCPは御存じない。聞いたこともございませんか、そういう薬品の名前。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 二四Dは非常によく使われておりますので、私も存じておりますが、ただいまお話しの二四五TCPと言われますと、ちょっと存じておりません。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 それでは、防衛庁の衛生局長見えていますか。

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 来ております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 CBR関係の一つの権威だと思いますから、お伺いしますが、アメリカがベトナムで使っておりますいわゆる枯れ葉作戦、この枯れ葉作戦にはどういう薬品を使っておりますか。

浜田彪防衛庁衛生局長

○浜田政府委員 私は存じておりません。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 防衛庁何人か来ておられますが、御存じないですか。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 一九六三年のアメリカ国防省のスポークスマンの発表によりますと、ベトナム戦場で化学薬品を用いたようでございますが、その薬品は二四Dと二四五Tであるというふうに発表しております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 厚生省の方、おわかりですか。二四五T、二四Dあるいは二四五TCP、これがベトナムで使われておる枯れ葉作戦の化学薬品です。それで、あなたはおわかりにならないそうですから、いますぐどなたかおわかりになる方に連絡をとってくれませんか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 重ねて申し上げますが、農薬の関係は厚生省の所管でないものでございますから、ちょっとわかりかねるかと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 どこへ聞いたらいいですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 農薬そのものにつきましては、農林省と思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 予算委員会じゃないから、残念ですけれども、いまの間に合わない。しかし、私は外務大臣に聞いておっていただきたいから、これを出している。もしこの二四五Tあるいは二四五TCPが毒劇物の場合はあなたの所管になるのですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 そうでございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 それじゃあなたの所管じゃないか。知らぬじゃ困る。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 二四Dは普通物でございますので、毒劇物取締法には当てはまらないわけでございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 それを聞いておるのじゃないのです。毒物か普通物かどうかも検査するのでしょう。それを聞いておるのです。その種のやつはあなたの担当でしょう。毒劇物取締法の関係の指定なり何なりをするときはあなたの担当でしょうと聞いておる。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 ある物質を毒劇物取締法に該当するかどうかということを毒性の面から検討いたすのはわれわれの仕事でございますし、それからまた指定するのもわれわれの仕事でございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 そうしたら、二四五Tなり二四五TCPは毒物か劇物か、私聞きたいのですけれども、あなたの担当じゃないのですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 二四五Tでございますが、これは普通物でございます。それから二四五TCPと言われましたのはちょっとわかりかねます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 実は福岡県大牟田市の三井化学大牟田工業所、ここで昨年事件が起こった。お聞きになったことありますか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 聞いておりません。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 この三井化学の大牟田工業所は、二四五Tなり二四五TCPをつくっている。そうして昨年の一月から七月までの間に——これは時間がなかったから私もごく簡単にしか調べておりません。私がいま調べて確認しておるところだけ言うと、約三十人この製造過程において被害が出て、皮膚炎、それから血圧の比重が下がったり、白血球に移動がきたり、肝臓障害を起こした。現在も皮膚患者が続出しておるわけです。この二四五Tなり二四五TCPは市販されていないはずです。そして秘密工場とまではいわないまでも、非常に隠された状態で生産されておる。で、こういう被害者が続出したのです。ガスマスクを使用して工員が生産に当たっている。これは四十二年の終わりから急につくられるようになった。なぜか、一九六七年、おととしですね、一九六七年四月に、これはアメリカの本ですが、「ビジネス・ウイーク」これにこういうことが書いてある。二四五Tは、米軍によるとアメリカの生産能力の四倍の物を要求しておる。米軍はつまりベトナムに使うためです、枯れ葉作戦で。この大牟田の三井化学でつくっている二四五Tは当然ベトナム向けなんです。一応私の調べたところでは、カナダとオーストラリアに輸出をしておるようになっておるが、これは途中から船がくるっと返れば、どこでも行けるわけですから、つまり、日本の工場で、ベトナムの枯れ葉作戦に使われておるこういう化学兵器がつくられているんじゃないか。こういうことを日本の工場でやる。そして事故まで起こして、現在もその患者が続いておる。こういうことをしておって、外国に、やれ化学兵器はいけないの、生物兵器はいけないのと言えるか、説得力があるか、私はこれを言っているのです。  それで、これはどこの担当になるか知りませんが、下村さん見えておりますから、責任をもってこれは調査してください。そして責任をもって報告をしてください。この二四五TあるいはTCPは、どういう状態の被害が起こっておるか、そしてこれはどこに使われておるか、輸出先はどこであるか、なぜ四十二年の暮れから急につくり出すようになったか、これを責任をもって調べて御報告をいただきたい。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 ただいまの二四五Tでございますが、これは農薬としてすでに指定を受けておるものと存じておりますから、それについての調査は、保健衛生上の面で私どものほうで調べることはできると思います。ただ、次に言われました二四五TCPのほうは、これは詳しく存じませんが、農薬に指定されてないかと思いますので、こういう指定されていないものにつきましては、私どものほうで調べるのはちょっとむずかしいかと思いますが、調べられる限りは調査をいたしまして、御報告申し上げます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 私は、事故が起こっておるから、事故を中心にして調べてくださいと言っておるのですよ。それで、あなたのほうの担当じゃないならば、あなたが責任を持って、あなたが担当のところへ連絡して、きちんとした報告をいただきたいということを言っておるのです。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 ただいまおっしゃったとおりに御報告いたします。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 私はこの二四五TCPをなぜ問題にするかというと、外務大臣、これから先が問題なんです。これは有機燐酸製剤なんですね、神経ガス、Gガスは。問題のVXを含めて、有機燐酸製剤が主成分です。同じ系統だと考えられてけっこうです。だから、この種のものは、問題は目的ですよね。その二四五TCPは市販されていないと私は思う。農薬としても使われていないと思う。じゃ何に使うか。これらも含めてベトナムに持っていかれておる、こういうふうに私は思う。しかも事故が起こっておる。これは沖繩で毒ガスの事故が起こったのと同じですよ、ケースとしては。沖繩の毒ガスにびっくりすると同じくらいびっくりしなくちゃいけない。国内でそういう事件が起こっておる。だから、こういうことをしながら、説得力といったって、これはそこにたいへんかげりを生ずると私は思うのです。そういう点について、ひとつ外務大臣の御感想をこの際聞いておきたいと思う。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 特に感想もございませんが、ただいま御指摘になった事故の調査につきましては、十分ひとつ関係省庁にお願いをして調べてみたいと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 あなたは外務大臣ですよ。佐藤内閣の閣僚でしょう。別に感想がないんですか、この種の事故が起こっても。驚きましたですね。そういう感覚でこの生物・化学兵器の問題を取り扱うのはたいへん残念に思いますよ。  時間がないそうですから、先に進みますけれども、ウ・タント報告ですね。これをウ・タント事務総長がまとめるとともに、主要な国に対してこの禁止についての要請をされております。日本政府にもあっておるはずです。日本政府としては、このウ・タント報告あるいはウ・タントの要請に対してどういう態度をとられますか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほどもちょっと触れましたが、私の印象としては、ウ・タント報告も非常によく検討されておると思いますが、これは主として科学的な立場で検討されておると思いますから、そういう点も十分念頭に置きまして、政府といたしましても検討し、かつ具体的な政策の面に反映ができるように、そういう取り上げ方でなお一生懸命勉強してみたいと思っております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 これはCB関係については非常に貴重な資料であろうと思う。特に日本から川喜田教授が参加されておる。この原文並びに権威ある翻訳書をひとつ資料としていただけないものでしょうか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 これはただいまお話のありましたとおり、私も、非常にこれはりっぱなものであり、将来の一つの指針になると思います。翻訳のほうは、いまも事務当局に聞いてみましたら、いま鋭意やっておりますので、これは秘密にするようなものでは全然ございませんから、翻訳を急ぎまして、ごらんいただけるようにいたしたいと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 正式の外務委員の方にはお差し上げになりましょうが、私もきょう差しかわって来ているものですから、ぜひいただきたいと思います。  そこで、委員長から申し合わせ時間が来ておるということでありますから、まだ用意しておるのがたくさんありますけれども、協力をしたいと思います。  この中で、特に四五ページですが、一二四ページの膨大なものですが、この四五ベージに特に関心を持っておるのです。この一四八からずっと入っておるわけですが、この中で特に関心を持たなければならないのは、ウ・タント要請の中にも入っておりますけれども、催涙性ガスも含めてひとつ禁止の協力をしてくれということになっておるはずですね。それで、その点についてまだ十分検討されていないならばしかたがありませんが、何かお考えがあればひとつ承っておきたい。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 いまの催涙ガスの問題を含めて、政府としては先ほど来申しておりますように検討を続けておるわけでございますから、にわかに意見を申し上げるのも早計と思いますが、ただ、先ほどちょっと楢崎委員におしかりをいただきましたけれども、やはり範疇その他において各国ともそれぞれの意見もあるようでありますから、そういう点も十分考慮していかなければならない、こういうふうには考えております。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 この中でCN——下村さんとは何回もやり合っていますけれども、このウ・タント報告においても、CNは催涙性ガスのうちで一番毒性がある、こういうことを書いてありますね。そして死亡例がある。これはウ・タント報告一五〇のところに書いてあります。死亡例は密閉された部屋でCNを使用した際に三例が報告された。CNも致死性なんですね。これはウ・タント報告です。きょう私時間がありませんが、この前からの懸案をずっと続けたいと実は思っておりました。それで、このCNは、私はもう何回も指摘しておりますとおり、暴動鎮圧用に現実に使われておる。しかし、ウ・タント報告では、これもやはりだめだという要請をしておるわけですね。その点をひとつ注目をしていただきまして、外務省としては、やはり治安当局と違いますから、その辺の国際的な世論も考えながら、ひとつこの点は御検討いただいて、しかるべき機会にその御結論を示していただきたい、このように思います。どうでしょう。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほど来お答えいたしておりますところで私の考えはおくみ取りいただけているかと思いますが、十分ひとつ検討させていただきたいと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 それではあと二問だけにしておきます。  一問は、厚生省は私の要求に対してCNの毒性調査をされたと思う。その毒性調査は、日本薬理学会関東部会、これは六月二十一日に開かれております。この中で出されております「催涙液の局所毒性に関する研究」、これがいわゆる私が要求して、厚生省が依頼なさった分と考えていいのですか。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 仰せのとおりでございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 時間がありませんから、この問題は別の機会にやりますが、全くこれはでたらめなんですよ。  念のため、一つだけ聞いておきます。国立衛生研究所で検査をされたその現物は、警察からもらわれたものをそのまま使われていますね。

下村孟厚生省薬務局参事官

○下村説明員 そのものについてはっきりしたことは私聞いておりませんが、たぶん普通の経路では入手できないと思いますので、警察庁のほうから入手したものじゃないかと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 これははっきりしておるのです。警察庁からこれがそうだといって持ってこられたものをあなた方はやられておる。それがどういうものであるか、どういうパーセンテージになっておるか、はたしてそれの内容がCNであるかどうか、これも検査されていないはずです。これは私調べておるのです。これは別の機会に私はやりたいと思う。  最後に、一問だけ防衛庁にお伺いしておきますが、外務大臣の御答弁によると、アメリカ政府は一切の化学兵器を沖繩から撤去するということになったそうです。それで、私は、先ほども戸叶委員が聞かれましたとおり、撤去するといったって、それの査察のしょうがない。われわれがもし知り得るとするならば、この沖繩にあるCBRのいろいろな機関、これが一体どういう動きをするのか、これと関連があると思うのです。それで、防衛庁が知り得ております沖繩におけるCBR関係の部隊配置、どういう部隊がある、あるいはCBRの学校がある、どういう系統になっておる、それからCBR患者を入院させる病院がある、どういうことになっておる、それを最後に御説明しておいていただきたい。質問はそれでやめます。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 沖繩の米軍のことにつきまして、詳細承知しているわけではございません。ただ、今度の事故に関連いたしまして、沖繩に二六七陸軍化学中隊というものがある。これは第二兵たんコマンドに属するというふうなことは承知いたしておりますけれども、その部隊がどういう詳しい任務を持ち、どういう活動をしておるかということは承知いたしておりません。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 防衛庁はそれだけしか把握してないのですか。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 沖繩の米軍につきましては、いろいろ交換された資料によって情報をある程度知っておりますけれども、化学関係につきまして承知いたしておりますのは、先ほど申し上げました答えだけでございます。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 あなたは、昨年五月、米軍の記念日に米側が公表したのを御存じでしょう。このCBR関係のものを公表したのを御存じでしょう。昨年の五月です。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 現在ちょっと承知いたしておりません。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 だめですよ、あなた。そんなことを防衛庁知らぬのですか。公表されておるのですよ。いいですか。沖繩本島の中部の陸軍第二兵たん部隊ですね。そしてその直属として本島の中部の瑞慶覧、その瑞慶覧基地から知花の弾薬貯蔵地域に細菌本部を移しておる。これがいまあなたがおっしゃった二六七化学中隊ですね。それから本島北部の辺野古、この弾薬貯蔵地域に第一三七武器中隊、それから現在グアム島に派遣されているといわれております、同中部のやはり瑞慶覧の第五一五武器中隊、これが第二兵たん部隊の直属としてある。そして問題のVXを扱っているのが二六七部隊なんですね。そしてその化学中隊はCBRのチームをつくっておる。これは一九六三年。そしてこれは沖繩読みでどう読むのか知りませんが、中部の無人島の浮原島、あるいは北部の宜野座村の松田、そういうところ四カ所で実験がされておる。そうして、そのためにその付近のウサギやネズミが変な症状にかかったということは何回も報告をされておる。そして一応沖繩の毒ガス、細菌は嘉手納に近い知花の弾薬貯蔵庫、ここが一番可能性がある。それと北部の辺野古弾薬庫に貯蔵されている。その管理に、ただいま申し上げました第一三七、第二六七あるいは第五一五の各中隊がその管理に当たっておる。もう一つは、一九六五年の九月に設立された後方支援部隊フォート・バクナー司令部のもとに、先ほど申しましたいわゆるCBR訓練学校がある。そうして、ここで訓練された人たちが前線に行っておる。  ずいぶんあるのですけれども、時間がないので別の機会に譲りますが、こういう一連のCBRの関係が沖繩に厳としてあるのです。そうして、それらのCBRの部隊は、放射能の廃棄物の処理の任務を持っている。これは東南アジア関係の放射能廃棄物の処理までも受け持っておる。それと沖繩本島の中の放射能廃棄物の処理も受け持っておる。ということは、沖繩でもつくられておる、つくらなければ廃棄物は出てきませんから。そういう任務を持っておるのですよ。それがあるのです、外務大臣。だから、そういうものがあって、ここで化学兵器は全部撤去しますなんて言われてみたって、私どもは、にわかにああそうですかというわけにまいらぬのです。そういうCBRの部隊関係あるいは施設関係、これはどうなるのか、こういう点をひとつ外務省としては、ただ撤去しますと言われただけでなくて、一体こういうものはどうなるんだ、そういう部隊がある以上、そういう施設がある以上、われわれとしては心配だ、こうなるんだと思いますね。だから、これはアメリカのほうから撤去すると言われてみたって、問題は決して片づいていないということを外務省としては十分肝に銘じて、今後の厳重な撤去への一そうの御努力をひとつお願いしたいと思います。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 ちょっと関連して。  原則的なことなんですけれども、防衛庁も来ているので確かめておきたいのですけれども、アメリカの原子力法では、核兵器の所在というものは秘密で、公表してはいけないということになっているわけです。しかし、このBC兵器というものは、法律上そういう規制がないわけです。だから、どこにあるかということははっきりしてもいいわけですね。ですから、そういう点から見ましても、いま楢崎委員がいろいろ発表されましたが、今回のことに限って見ても、どこの基地にあった、そうしてどういうふうな形で撤去したんだ、どこにあるという、そういうことなどもはっきりしてもいいはずだと思いますので、法律的に何かそれを規制するものはないわけですから、はっきりさせていただきたい。どこの基地にあったかということ。そうでなければ、撤去したかしないかわからないと思います。  そうしてもう一つの点は、いまの法的根拠に何も規制するものがないとするならば、沖繩で、いま楢崎委員が言われたように、こういうところにこうこうこういうふうな毒ガスと思われるものがあるというような点も調べて、そうして資料を出していただきたい。これをお願いいたしたいと思います。  いまの点についてどうお考えになるか、伺いたいのです。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 現在アメリカのBCに関する詳しい法律は存じませんが、おそらく核の場合と違う一般的軍事機密に関する法律の規制はあると存じます。

戸叶里子日本社会党

○戸叶委員 いま、核に対するものとは違う、だから原子力法でいうようないわゆる核のありかというのですか、どこにあるというような所在というものははっきりしない、しかし、BCにも軍事的な秘密はあるということですけれども、その置いてある場所に対する規制というものはないはずだと思います。ですから、そういう点からいうならば、どこにあったということは——これは何に使うとか、どうするとか、どういうものだということの詳しいことはわからないかもしれませんけれども、その場所などに対しては規制がないはずだと思います。ですから、そういう意味ではっきりさせておいていただきたい、こういうふうに考えるわけです。どうですか。撤去にあたりましては、当然、どこどこにあったのを撤去ということがわかりますでしょう。そういうことは発表していただきたいと思います。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 これは私の推測でございますけれども、おそらく配置の場所なども、これは一般的な軍事機密を規制する法律の対象であろうと存じますか、御指摘の点については、できるだけの努力はいたします。

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 楢崎君、だいぶ時間も越えておりますから……。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 これでやめますから……。  防衛庁に、先ほど私が申し上げたような関係を調べていただいて、CBRの部隊、機関、そういうものを調べていただいて、資料として出してもらいたい。  最後に、私申し上げましたこういう機関との関係、そういうものをやはりできるだけ外務省もつかんで要求されないといけないと思うのです。最後に外務大臣のお考えを聞いておきたいと思うのです。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 本日は、沖繩の毒ガス問題に関連して、楢崎委員からもいろいろ貴重な御意見を伺いまして、私といたしましても、そういう点を十分体しまして今後善処してまいりたいと思います。

楢崎弥之助日本社会党

○楢崎委員 最後に、あした緊急質問があるそうですね。ないと思ってきょうやったのです。それで、きょうからあしたにかけて、同じ内容のこともあらためて聞きますから、答弁できるものはひとつ用意して明らかにしていただきたい。これを要望して、終わります。

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 伊藤惣助丸君。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 米国国防総省は、CB兵器の海外配備について、その海外の基地から撤去する、そのような報道がありました。なお、沖繩についても直ちに撤去する、こういう報道がございますが、これはペンタゴンが初めて海外にそのCB兵器が配備されているということを公式に言ったわけでありますが、そういうことになりますと、沖繩ではもうすでにはっきりしておりますが、この日本の国にもそのCB兵器の配備があるのではないか、こういう点が考えられるわけです。具体的にはきのうの沖繩特別委員会において外務大臣が答弁いたしましたが、相模原の米軍の四〇六部隊等における研究及びミサイル基地、こういう基地の中にあるいは貯蔵されているのではないか、または保有されているのではないか、このように考えられるわけであります。そういったことに対して外務大臣は具体的にどのように今後対処するのか、その点についてまず伺いたいと思います。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 本件については、すでにだいぶ詳しくいろいろの機会に御説明いたしておりますが、重複するところはごかんべん願いたいと思いますが、十八日の午前中に、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事に気がついたわけであります。さっそく同日午後、東郷アメリカ局長がオズボーン公使を招致いたしまして、まずこの記事にあらわれたことの事実の真否、事実の究明から始まりまして、二十日の日曜日、二十一日の月曜日というように、随時接触を保って、致死性の化学剤というようなものがあるのならば、これを沖繩からすみやかに撤去してもらいたいということをわが国政府として要請をいたしたわけでございます。詳しいことはともかくといたしまして、日本時間で申せば、昨晩の深更から、アメリカ側の回答といいますか、意向が判明いたしてまいりました。もちろん、その間におきましても、外務省に対してアメリカの回答というものが順次あったわけでございます。その中で、まず最初にアメリカ政府として日本政府に保障いたしましたことは、日本の本土にはこの種のものは全然ない、将来貯蔵する意図も全くありません、これが一つであり、沖繩についての返事はその後にあったわけでございます。  最終的な沖繩についての国防省の発表として、日本政府に、昨深更というか、今払暁といいますか、その時間に、まずワシントンの駐米大使に対してロジャーズ国務長官から、これから直ちに国防総省から発表するはずでありますから、それによって本件に対するアメリカ政府の態度を承知してもらいたいという通報があり、引き続いて国防総省の発表があって、これの伝達を受けたわけであります。本委員会の冒頭のときに仮訳がまだ間に合いませんで、失礼いたしたのでございますが、ちょっと長くなりますけれども、大略御披露いたしますと、次のとおりでございます。  一、国防省は一九六一年及び六三年の決定に従がい沖繩に配備された毒性化学剤を含む化学兵器を撤去するべく準備中である。  二、既に今春レアード国防長官よりの要請に基き、ニクソン大統領が化学及び生物兵器の綜合的検討をその国外配備の問題を含めて行なうよう国家安全保障会議に対し命令を発したことは公表済みであるが、レアード長官、就任以来毒性化学剤が国外に配備されたことはない。  三、沖繩における事件の発表は日本政府への正式通報を待つため一時遅延していたが、本事件の内容は次のとおりである。  (1) 七月八日二十三名の米軍人及び一名の民間雇傭者が化学剤GBに短時間ふれたが、重症患者はなく、検査の結果軍人四名が短時間入院したのみで、二十四名全員は六時間内に通常事務に服した。沖繩人、外国人で被害を受けたものはない。  (2) 事件は第二五七化学班員による通常の点検作業中に発生し、兵器のガス注入口に接した部分に少量のガスが洩れ、上記二十四名が中毒症状を呈したので、ガスマスクの着用を含む通常の安全手続が直ちに講じられた。  (3) 兵器部隊員が事件のあった建物に入り、危険な状況を迅速に除き、清浄化作業は何らの事故もなく完了した。  (4) なお米国メリーフンド州エッジウッド教練場より、専門家の一隊が当該兵器の毒性排除等を援助すべく沖繩に派遣されている。  四、本件事故の発生により、致死性化学剤の沖繩よりの撤去を早めるべしとの決定がなされ、軍関係筋は既に右計画を立案中である。  五、沖繩においては、化学剤の処理、保管、修理等の作業には常に万全の措置が講じられて来ており、沖繩在住者に重大な被害を与えた例はこれまでのところ絶無である。  レアード長官は本二十二日、致死性化学剤の撤去の決定に関し、化学生物兵器に関し、早急に報告を提出することを命じ検討を行なうべき旨、又前述四月の大統領に対する同長官要請にふれたのち、最善の助言、特に民間権威者より  今後も求めていく方針なる旨述べた。というのが国防省の発表の要旨でございます。  なお、ただいま読み上げましたものは、大急ぎで仮訳いたしたものでございますから、日本語等についてなお精細に検討を要すると思います。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 時間の関係もありますので、率直に伺いますから、その点について外務大臣並びに関係の方にお願いします。  現在日本にあります四〇六部隊、この実態についてまず伺いたいわけです。そうしてこのような衛生研究所またはCB兵器の研究所というものが、私たちは相模原というのは知っておりますが、ほかにあるのかないのか、そういう点についても説明願いたいと思います。

浜田彪防衛庁衛生局長

○浜田政府委員 相模原にございます第四〇六医学研究所におきましては、おおむね次のような医学研究がなされております。一つは動植物及び昆虫の分布の調査でございまして、標本を作成しております。それから蛇毒の研究を行なっております。主としてハブの抗血清でございます。それから食品検査、微生物検査、水質の検査等をやっておりますが、これは部隊に対します援助でございます。それから風土病の調査研究をやっております。主として日本住血吸虫病に関する河川の巻き責の調査及び殺貝剤の研究をやっております。現在ではマラリアは行なっておりません。それからサナダムシ等の寄生虫の研究をやっております。それから血液銀行関係の仕事をしております。主として医学的な研究でございまして、大体行なわれました研究は医学雑誌等に公開することになっておりまして、BC兵器の開発はやっておらないというふうに聞いております。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 この種の研究所あるいは部隊がこのほかに配備されておりますか。

浜田彪防衛庁衛生局長

○浜田政府委員 聞いておりません。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 防衛局長、どうなんですか。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 私も聞いておりません。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 実態についてもう少し伺いたかったのですが、私の持っております資料によりますと、この四〇六部隊は、現在主力がベトナムに行っているわけです。しかも御存じのように、ベトナムにおける枯れ葉作戦を指導した、このようにもいわれておるわけです。しかも、これは被害状況等についても、米国の雑誌、たとえばニューズ・ウイーク一九六一年十一月二十七日号、あるいはまたニューヨーク・タイムスの一九六二年一月二十二日号の中にも、この枯れ葉作戦の状況、実態が書かれております。それによりますと、きわめて多くの人たちにひどい腹痛、下痢またはやけど、こういうのが発生した。そして詳しくデータが出ておりまして、特に、読んでいきますと、一九六五年にこの枯れ葉作戦によって、ベトナムの一般住民が、十五万人の人たちがさまざまな中毒症状を呈した、このように書いてあります。しかもどの四〇六部隊は、先ほど医学関係だけだというお話がございましたが、ベトナムと同じ部隊であって、しかも同じものを研究している、こういうふうにもいわれているわけです。また、東京大学の医学部伝染病研究所の中においても、ツツガムシ類の研究を含むテーマについて、この四〇六研究所の委託研究を行なっている、こういうこともこの研究所員からいわれているわけであります。こういう点についてどのように政府は思うか、またこういうことが事実かどうか、この点について伺いたいわけです。

浜田彪防衛庁衛生局長

○浜田政府委員 四〇六医学研究所は駐日米軍の医療本部に所属しておりまして、主として医学的な研究のみに限定して研究を行なっておる。行ないます段階で、いろいろな日本の研究所との間に、それぞれ研究内容について学問的な交換を行なっているというのが現状でございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 これは知らないのだから答弁できないかもしれませんが、私たちがかってに言っているのではなくて、権威のあるアメリカの新聞、雑誌等においていわれているわけです。こういう点についてひとつやはり実態を明らかにして、そういう事実があるならばある、なかったならばない、そういうことを前向きで国民の前に明らかにすべきではないか、こう思います。その点について、防衛局長あるいはまた外務大臣から見解を伺いたいわけです。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 お尋ねの御意見は、私もごもっともだと思います。今回の沖繩のガス事件の経験に徴しましても、今後政府といたしましても一段のさような努力をしなければならない、かように私も感じたわけでございまして、そういう面で一そうの努力をしてまいりたいと存じます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 したがって、私がここで言いたいことは、ペンタゴンの海外基地の撤去という点、さらに沖繩の撤去、こういう点に関連して、そういう疑わしい部隊、研究所、こういうものは直ちに撤去さすべきである、こういうふうに考えるわけですが、外務大臣、いかがですか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 これは一がいに観念的に簡単にいえない問題であると思います。というのは、日米安保条約において日本側として守るべき義務もございますし、またアメリカとしての義務もございますので、そういう点を考えまして、ただ一がいに頭からきめ込んでかかることは、私は不適当だと思いますけれども、ただ、どういう状況でどういうことが行なわれているかということについては掌握していかなければならない。あるいはまた民間、その中にはいろいろのものがございましょう。政党もございましょうし、あるいは報道機関もございましょうし、そういうところの調べるいろいろの情報というものを十分尊重して、政府としてもそういうところの御協力もいただいて、常に実情というものを十分掌握していくことが望ましい姿であろう、さように考える次第でございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 昨日わが党の渡部委員も指摘しましたが、一九六九年の「ランパーツ」の五月号、こういう雑誌に、日本の基地にもCB兵器は配備されている、こういうことが出ているわけでありますが、その点について外務大臣は、読んでいない、よくその本を読んだ上で検討していきたい、こういう発言がありましたが、その点いかがですか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 昨日お答えしたとおりでございますが、御承知のように、昨晩は参議院でもおそくなり、また夜中は本件につきましてのいろいろのなにがございまして、まことにどうも遺憾でございますが、まだ読んでおりません。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 きのうのきょうということでありますが、しかし、国民はきわめて非人道的兵器については不安を大きくしておるわけであります。そういう点について、すみやかにそれらのものも検討した上善処されたい、そのことを要望いたします。  また一つは、四〇六部隊が医学専門である、それ以外のことをやっていないのだということについて、たとえば防衛庁は公式に伝えられておるのかどうか。このVX及びCB兵器というのは、何も研究所で研究するわけではなくて、すでにミサイルあるいはまた一〇五ミリカノン砲、りゅう弾砲、こういうものにも装備可能である、また装備できるような弾頭もある、こういうふうにいわれておるわけであります。したがって、考えてみますと、現在米軍の日本にある特にミサイル基地あるいはまた空軍基地、そういう点についても、日本政府あるいは防衛庁当局が、正式な文書であるのかないのか、その点を確認すべきではないかと思うわけです。われわれは、四〇六部隊がそうでないとするならば、じゃどこかにある、こういうふうにも考えられるわけです。その点について公式な、いわば正式な政府の文書によって確認すべきではないかと思いますが、その点について伺いたいわけです。  なお、疑わしいような研究所については、常に行なわれております日米合同委員会において議題として、撤去なり縮小なり、あるいはまた日米の友好関係を阻害しないという、常に自民党さんがおっしゃる前提からも、これは検討して、その問題を議題として、さらに納得のいくような対策を講ずべきだと思うのですが、その点についても伺いたいわけです。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほどお答えしたところで尽きておるつもりでございますが、安保条約の運用、施行ということの基本の線の上に立ちまして、御趣旨に沿うような点についてこれからも十分配慮してまいりたい、かように考える次第でございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 防衛局長、どうですか。

浜田彪防衛庁衛生局長

○浜田政府委員 四〇六医学研究所の研究内容等につきましては、私どもが向こうにお聞きしまして、一応こういうふうな回答を得たものでございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 ですから、私たちは先ほど言いましたように、「ランパーツ」という米誌の報道があるわけですね。日本に配備されておるというわけです。そういう研究所になければ、ミサイル基地あるいはまた空軍基地等攻撃基地が日本にはございますが、そういったところにも保有あるいは貯蔵されておるのではないか。これは率直に疑問がわくわけですよ。ですから、その点について、そんな口頭でなくて、正式な文書で、少なくともペンタゴンが海外基地にあるそれらのものは撤去する、こういうふうにもいっておるわけですから、この際、正式な文書で通告すべきではないか、こう思うのですが、その点について伺っているわけです。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 御指摘のように、合同委員会は、安保条約の地位協定実施上のいろいろな問題を処理するところでございますので、いまのような問題につきまして、わが国の利益を守るという点から問題がございますれば、善処してまいります。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 善処するということは、そういったことを通して確認するということでよろしゅうございますね。

東郷文彦外務省アメリカ局長

○東郷政府委員 できるだけの努力をしてまいります。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 昨日来沖繩のCB兵器の配備について問題になっておりますが、このCB兵器はきわめて非人道的兵器であるということで、私たちは国会で直ちに決議をして、少なくともこの米軍基地における致死性神経ガスの恐怖というものをすみやかに国民の前に明らかにして、しかも沖繩県民はもとより、日本国民に深刻な不安と衝撃を与えているので、絶対に今後は製造も保有もしない、持ち込まないということを国会で決議する、また、日本政府はアメリカにそのことを強く要求する、こういう点を主張しているわけでありますが、その点について、たとえ撤去するといっても、私たちはまだまだ不安が——撤去がいつなのかということについても明らかでないわけであります。したがって、前回、沖繩において放射能の問題があったときに、政府からそれぞれの専門家の調査団を派遣したことがございますが、同じような意味で、国会及び政府機関あるいは専門家等が事実上の確認といいますか、撤去するでしょうけれども、事実関係の調査というか、そういう面において調査団を派遣すべきだと思うのですが、その点について外務大臣に伺いたいわけです。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 先ほども申しましたように、私は率直に申しまして、日本政府の熱意、誠意というようなものがアメリカ当局を動かしたものである。その意味において、国民的な御協力を政府に与えられましたことを私は感謝申し上げ、また、すなおにこれはよかったと感じておるわけでございます。しかし、この段階で十分でないことは、先ほど来申しておりますように、十分これから問題を注視していく必要がある。これだけで事が済んだわけではない、かように存じております。ただしかし、国と国との間の交渉あるいは話し合いというものには、おのずから節度と申しますか、そういうことも考えてまいらなければならない。ただいまのところ、追っかけて政府が調査団を出すというところまでは考えておりません。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 その点を急にそうは外務大臣も言えないと思いますから、すみやかに検討して、沖繩県民または日本国民が一日も早く安心できるように、ぜひとも閣議なりまたはそれらの専門的な外務省、防衛庁当局において検討していただきたい、こう思いますが、いかがですか。

愛知揆一自由民主党外務大臣

○愛知国務大臣 ただいま申し上げたとおりでございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 防衛庁に伺いたいのですが、防衛庁では、現在陸上自衛隊の中に化学学校がございますね。時間がありませんから私のほうから言いますが、現在CBR対策というのが相当進んでおるということがいわれておりますけれども、特に私がこのCBRのことについて問題だと思うのは、細菌学学習ということです。時間がありませんから結論だけ申し上げますが、自衛隊は、衛生化学部隊という中で、ガス治療隊または放射能症治療隊、さらに総合衛生検査隊、こういうものを編成されているようです。そして特に化学科部隊では除毒車あるいは除毒機、こういうものを使用していろいろ訓練しておる、こういうふうにいわれております。さらにまた、山形県立の衛生研究所には、東北地区の各自衛隊から常時三十五名の隊員が細菌学学習に励んでいるわけですが、この点についてどのような実施をしているのか、何のためにやっているのか、特にCBRが最近問題になっておりますけれども、そういう点について防衛局長はどういうふうに考えておるのか、その点を伺いたい。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 自衛隊の化学学校その他衛生部門におきまして、BC兵器の防護に関する研修はやっておりますが、わがほうからこういう性質の——催涙ガスは別でありますけれども、いわゆる毒ガスを使用するというふうなことを考えておることはもちろんございません。万一の場合に侵略者から使われた場合に、どういう効果があり、どういう防護方法があるか、たとえばどういうマスクが有効であるかというようなことの研修はやり、研究もやっている。こういう状況で、先生お示しの部隊なり研究所等では、先生がおっしゃったようなことをやっておるわけでございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 もうすでに防衛庁は、第一線部隊にいわばそれらの防毒、防護マスクは配備しているわけでございますが、きょうは時間がありませんので、詳しいことは申し上げられませんが、いずれにしても、このCBR対策として、常時隊員が細菌学学習に励んでおりますが、今後そのまま続けていくのか。さらに自衛隊としては、この面におけるいわば防御のためといいますか、そういう点で研究しておると思いますが、そういう点についての実態を簡単に明らかにしていただきたいと思うわけです。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 先ほど申し上げたのと重複いたすかもしれませんが、自衛隊におけるCBRの教育訓練についての現状ということでございましたが、CBRを使用する意図を持った教育訓練は一切行なっておりませんが、万一の場合を考慮して、その防護の見地から教育をやっておるということが一つ。具体的に申し上げますと、化学学校におきましては、そのCBRの防護、これに関する器材の補給とか整備、そういった業務に関しまして必要な知識技能を習得させるための教育訓練をやっている。あるいは衛生学校におきましては、CBR患者の取り扱いや治療等に関する教育を行なっております。また、部隊におきましても、CBR防護に関する知識あるいは防護器材の使用要領、そういったことについての訓練、教育を行なっているという現状でございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 私が問題にしたい点は、ウ・タント事務総長ですかの生物・化学兵器の問題にいたしましても、いわゆる毒性ガスといいますか、CB兵器の範囲ですね。いわば毒性ガスというもの、たとえばVXだとかサリンだとか、致死性ガスですか、そういうものと、そうでないガスとの区別が、いま問題になっていると思うのです。おそらく防衛庁は、致死性ガスでなければいいんだというような考え方でもしやっているとすれば、これはまたいろいろな面で問題じゃないかと思うわけです。  そこで、私が伺いたい点は、今後、防衛庁としては、たとえば催涙ガスであるとか、いわば一般の治安対策用に使うようなガスですね、こういう開発を分けているのか、分けていないのか。ウ・タント事務総長のあの報告の中を見ていきますと、何か一緒になっておるような気がするわけですが、その点についてどういうような考え方を持っておるのか、その点を伺って、終わりたいと思います。

宍戸基男防衛庁防衛局長

○宍戸政府委員 先ほどもちょっと触れましたけれども、いわゆる催涙ガス、致死的でない、目を刺激する催涙ガスにつきましては、これは万一の場合には、つまり治安行動等を命ぜられました場合には、使用する場合があり得るということで、必要な分量のものも装備いたしまして、その使用するための訓練もやっているということでございますが、それ以外のいわゆる致死的な毒ガスにつきましては、先ほどから申し上げておりますように、マスクその他検知器材等のもつばら防護的な知識を付与するということにとどまっておる。今後もそういう方向でいきたいということでございます。

伊藤惣助丸公明党

○伊藤(惣)委員 では時間が来ましたから終わります。      ————◇—————

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 この際、連合審査会開会の申し入れに関する件についておはかりいたします。  すなわち、法務委員会においてただいま審査中の出入国管理法案について、連合審査の申し入れを行ないたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

北澤直吉自由民主党

○北澤委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、連合審査会開会の日時等は、法務委員長と協議の上、追って公報をもってお知らせすることといたします。  次回は、来たる二十五日午前十時より理事会、十時十分より委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。     午後一時十四分散会

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