石炭対策特別委員会 第1号
- 発言数
- 21 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1968/08/01
会議録
○野田(武)委員 これより会議を開きます。 衆議院規則第百一条第四項の規定により、委員長が選任されるまで、私が委員長の職務を行ないます。 これより委員長の互選を行ないます。
○鹿野委員 この際、動議を提出いたします。 委員長の選挙は、投票によることなく、堂森芳夫君を委員長に推薦いたしたいと思います。何とぞ各位の御賛成をお願いいたします。
○野田(武)委員 ただいまの鹿野彦吉君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○野田(武)委員 御異議なしと認めます。よって、堂森芳夫君が委員長に御当選になりました。(拍手) 委員長堂森芳夫君に本席をお譲りいたします。 〔堂森委員長、委員長席に着く〕
○堂森委員長 この際、一言ごあいさつを申し上げます。 このたび、皆様の御推挙により、引き続き委員長の重責をになうことになり、身に余る光栄に存じている次第でございます。 本委員会におきましても、多年にわたり石炭鉱業の再建に努力いたしてまいりましたが、御存じのとおり、石炭鉱業をめぐる諸条件は依然としてきびしく、石炭鉱業審議会においても、最後ともいわれる抜本策について検討されている状況でありまして、かかる時期に本委員会の委員長に御推挙いただきまして、その責任の重大さを一そう痛感する次第であります。 私は各位のあたたかい御支援と御協力によりまして、円満なる委員会の運営をはかり、もってわが国石炭鉱業の真の長期安定策樹立のため、最善の努力を尽くしたいと存じます。何とぞよろしくお願いをいたします。(拍手) ────◇─────
○堂森委員長 これより理事の互選を行ないます。
○鹿野委員 動議を提出いたします。 理事は、その数を八名とし、委員長において指名せられんことを望みます。
○堂森委員長 ただいまの鹿野彦吉君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堂森委員長 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。 それでは、委員長は、理事に 鹿野 彦吉君 神田 博君 田中 六助君 中川 俊思君 野田 武夫君 岡田 利春君 多賀谷真稔君 池田 禎治君を指名いたします、 この際、暫時休憩いたします。 午後一時二十一分休憩 ────◇───── 午後一時三十九分開議
○堂森委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 石炭対策に関する件について調査を進めます。 去る七月三十日、北海道夕張市において発生いたしました北海道炭砿汽船株式会社平和炭鉱の災害について、政府の報告を聴取いたします。藤井通商産業政務次官。
○藤井説明員 平和炭鉱災害調査の報告を申し上げます。 去る七月三十日、北海道炭砿汽船株式会社平和炭鉱において坑内火災が発生し、坑内に三十一名が閉じ込められているとの報に接しまして、通産省といたしましては、鉱務監督官を現地に急行させ、行くえ不明者の救出に全力をあげるとともに、調査団を編成して現地調査に当たりました。 私は、調査団長を命ぜられ、七月三十日午後四時ごろ災害現場に到着いたしました。現場は坑道が崩落している上に、煙の発生が多いため、救護隊による救出作業は困難をきわめており、当時は七名の遺体が収容されましたが、なお二十四名の方々が行くえ不明になっておりました。その後二名の遺体が収容され、現在までのところ九名が遺体として収容されました。いまなお二十二名の方方が行くえ不明となっておるわけでございます。翌七月三十一日午前八時半、札幌において平和炭鉱災害対策連絡会議を通商産業局長主宰のもとに開催いたしまして、関係諸機関の協力を得て、当面の災害対策に万全の措置を依頼して帰京した次第であります。 災害の原因につきましては、行くえ不明者の救出後徹底的に究明する方針でありますが、中央鉱山保安協議会において今後の保安確保対策のあり方について審議がなされておる最中にこのような重大災害の発生を見ましたことはまことに遺憾であります。通産省といたしましては、協議会の答申を得次第、保安対策の確保にさらにつとめる所存であります。 災害の詳細につきましては、鉱山保安局長に説明させることといたします。 以上、終わります。
○堂森委員長 西家鉱山保安局長。
○西家説明員 引き続きまして、簡単な資料に基づきましてやや詳細に御説明申し上げます。 災害の起こりました炭鉱名は平和炭鉱の平和坑でございまして、北海道夕張市にございます。 鉱業権者は北海道炭砿汽船株式会社でございまして、社長は原功一。 災害が発生いたしましたのは、七月三十日の午前三時五十分ころでございます。 災害の発生いたしました場所は、西部ベルト斜坑第二原動部付近となっております。 災害は坑内火災でございまして、罹災者数は、現在死亡者九名、行くえ不明二十二名、軽傷二名、計三十三名となっております。 操業の状況でございますが、当坑は、鉱山労働者二千八十九名で、月産七万七千五百トンを六月現在で出炭をいたしております甲種炭鉱でございます。坑内構造は、東部区域と西部区域と北部区域の三つに分かれておりまして、今回災害が発生いたしましたのは西部区域でございまして、その区域には鉱山労働者は約四百五十名働いておりまして、月産二万二千トンを出炭をいたしておるわけでございます。 災害の状況でございますが、災害当時は二十九日の三番方といたしまして二百二十六名が入坑をいたしております。そのうち災害のございました西部区域には六十五名が配番となりまして、主として上下段ロングの三十日一番方に対する準備作業に従事をいたしておったのでございますが、三十日の三時五十分ごろ坑口から二千二百四十五メートル、ここにございます西部ベルト斜坑の第二原動部付近で火災が発生いたしました。火災発生後、六十五名のうち三十四名は自力で脱出をしたのでございます。うち二人は軽傷者でございます。残りの三十一名が坑内に閉じ込められたわけでございます。本日現在九名の方がその後遺体として収容され、二十二名がまだ行くえ不明となっているわけでございます。 災害発生をいたしましたのは三時五十分でございますが、その後連絡等に若干時間がかかったようでございます。六時四十五分ころから救護隊が中に入りまして、そのときには平和炭鉱、真谷地炭鉱、夕張炭鉱、他の炭鉱の応援を得まして、そこから招集されました二十九個班の救護隊が行くえ不明者の救出作業に当たっております。そしてまた消火作業にも全力をあげておるわけでございますが、現在の状況は、ベルトが燃えたと思われる人気側の坑道が崩落をいたしておるために、人気側からは中に入れない。もう一つの通路でございます排気側のほうから救出作業を逐次やっておるわけでございますが、本日の朝の状況では、煙の発生も多く、温度も四十六度くらいまで上昇いたしまして、なかなか進入が困難な状態になっております。 現在の対策といたしましては、坑道を二つに仕切りまして、空気を、入排気を一つの坑道に送りながら中に進んで、できるだけ早く救出作業をいたしたい、こういうようなことで作業を進めておるような状態でございます。 災害の原因でございますが、何ぶんにも昨日、一昨日現地では行くえ不明者の方々の救出を第一にやっております関係上、本格的な捜査、調査の段階にはまだ入っておらないのでございますが、とりあえずは行くえ不明者の救出に総力をあげ、その後に本格的に原因の究明に当たりたいと考えておる次第でございますが、現在までわかっております原因を申し上げますと、斜坑のまん中辺にございますベルトコンベア関係の摩擦か——ベルトコンベアとローラーの摩擦か、あるいはドラムとベルトコンベアの摩擦かその辺はっきりはいたしておりませんが、その辺の摩擦等による熱によって火災が発生したことにはほぼ間違いない、かように考えておるわけでございます。 それから、災害発生後の連絡その他につきましても、まだ確実に時間的関係をつかんでおりませんが、災害発生をいたしましてから自力脱出をいたした方々あるいはその後の状況から見て、連絡にかなり時間がかかっておるようでございまして、この点につきましては今後重点を置いて調査をいたしたいと考えておる次第でございます。 最後に略図がございますが、これが災害現場の見取り図で——簡単な見取り図で恐縮でございますが図面でございまして、左の上のほうに坑口がございます。それから斜坑へ入りまして水平坑道に入ってちょうどまん中辺の西部ベルト斜坑と書いてございますここに到達するわけでございますが、ここから右のほうに斜坑で岩石坑道の斜坑がございまして、その中にベルトコンベアが二つ入っておるわけでございます。その斜坑を右のほうに参りまして、右の部分に採炭切り羽——下段ロングと上段ロングがございますが、この二つが採炭切り羽になっておるわけでございます。右下のほうはすでに払い終わった部分でございます。大体当日この二つの払いを中心に作業が行なわれておったわけでございますが、そのほかに運搬あるいは掘進の切り羽がございますが、この辺を中心に六十五名の方々がおられたわけでございます。 それで、現在西部ベルト斜坑の火災の発生位置付近は、先ほど申し上げましたように崩落をいたしておりまして入れませんので、その上の西部マイナス七十メートルの下盤坑道、水平坑道がございますが、これがちょうど排気になりわけでございますが、この坑道を左から右に救護隊が入りまして罹災者の救出に当たっておるわけでございます。 このペケじるしの書いてある位置におきまして遺体を発見いたしまして、それぞれ収容をいたしたような次第でございます。 現在、右のほうに書いてございますが、西部十尺排気坑道の上、すなわち左の端から大体五百二十五メートルくらいのところまで進出をいたしておりますけれども、その先は煙が多く温度が高いので、現在この西部マイナス七十メートル下盤坑道を二つに仕切って、先の煙を払いながら救出作業に当たるように計画いたしておるような次第でございます。 簡単でございますが、以上で終わります。
○堂森委員長 村上労働基準局長。
○村上説明員 災害が発生いたしましてから労働省でとりました処置について御報告をいたします。 災害発生直後、労働省といたしましては、北海道労働基準局及び岩見沢労働基準監督署から監督官を急行せしめますと同時に、美唄労災病院から高圧酸素タンク二基を急送いたしますとともに、医師、看護婦、技師といったような高圧酸素タンクを用います専門家を現地に急派いたした次第でございます。 ただいまの報告にもございましたが、自力で脱出した方々につきましては、出坑後直ちに、健康診断の中で血液検査というのがございますが、出坑後直ちに採血を実施いたしまして、一酸化炭素ヘモグロビンの検査を行なったのでございます。大部分の方はヘモグロビンが一〇%以下できわめて軽いという状況でございましたが、六名の方が一五%前後でございましたので、とりあえず北炭夕張病院に入院することといたし、高圧酸素タンクの治療を行なったのでありますが、そのうち三名は回復をいたしまして、ヘモグロビンの程度もゼロという状態になりました。三名は回復して帰宅いたしましたが、入院中の三名は経過は非常によろしゅうございますが、念のため大事をとりまして入院させ、経過を見ておるような次第でございます。現に死亡九名という方がすでに確認されておるわけでございますが、行くえ不明の二十二名の方々が今後どうなりますか、労働省といたしましては労災補償を担当いたしておりますので、今後健康診断、労災保険によります療養補償、それから死亡された方の遺族に対しますところの遺族補償給付といったような労災補償の体制につきまして万全を期したいと存じまして、昨日も労災補償課長を本省から現地に派遣いたしました。 なお災害発生原因その他全体につきまして慎重に検討をする必要がある、かように存じまして、労働基準局の安全衛生部長を昨日現地に派遣いたしまして、労災補償それから予防措置など全体的な問題につきまして今後十分対策を立て、必要な調査を行ないたい、かように考えておるわけでありますが、なお労災特別会計から被災者救護隊等に対し緊急用の薬品を送っておる次第であります。 簡単でございますが、以上をもちまして御報告といたします。
○堂森委員長 これにて平和炭鉱の災害について政府の報告は終わりました。 ─────────────
○堂森委員長 多賀谷真稔君より発言を求められておりますので、これを許します。多賀谷真稔君。
○多賀谷委員 平和災鉱のように戦後開発された山であり、しかも優良炭鉱において災害を見たことは、非常に遺憾に思う次第でございます。また災害の原因についても、あるいはその後の処置等についても非常に遺憾な点が多かったようでありますが、本委員会といたしましても現地調査をされる予定になっておりますので、現地調査後通産大臣に出席を求めて質問をいたしたいと思います。質問を留保しておきます。 ────◇─────
○堂森委員長 委員派遣承認申請に関する件についておはかりいたします。 去る七月三十日、北海道炭砿汽船株式会社平和炭鉱の災害につきまして、本委員会から現地に委員を派遣し、その実情を調査するため、議長に対し、委員派遣承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堂森委員長 御異議なしと認めます。 また、派遣委員の人選、派遣期間等につきましては、すべて委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堂森委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、今回の委員派遣に際しましては、往復とも航空機の使用について議長に申請をいたしたいと存じますので、御了承願います。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後一時五十五分散会