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58回国会参議院1968/05/22

石炭対策特別委員会 第9号

発言数
19
登壇者
5
会派数
2
開催日
1968/05/22

会議録

小野明日本社会党

○理事(小野明君) ただいまから石炭対策特別委員会を開会いたします。  光村委員長から、辞任の申し出がございますので、私が暫時委員長の職務を行ないます。  まず、委員の異動について報告いたします。  昨日、大河原一次君が委員を辞任され、その補欠として大和与一君が選任されました。     —————————————

小野明日本社会党

○理事(小野明君) 委員長辞任の件についておはかりいたします。  光村甚助君から、委員長辞任願いが提出されております。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小野明日本社会党

○理事(小野明君) 御異議ないと認めます。よって、辞任を許可することに決定いたしました。     —————————————

小野明日本社会党

○理事(小野明君) これより委員長の補欠互選を行ないます。  つきましては、互選の方法はいかがいたしましょうか。

柳田桃太郎自由民主党

○柳田桃太郎君 委員長の互選につきましては、投票の方法によらないで、委員長に大和与一君を推薦することの動議を提出いたします。

小野明日本社会党

○理事(小野明君) ただいまの柳田君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小野明日本社会党

○理事(小野明君) 御異議ないと認めます。よって、委員長に大和与一君が当選されました。     —————————————

小野明日本社会党

○理事(小野明君) 当面の石炭対策樹立に関する調査を議題といたします。  先般、当委員会が行ないました、美唄炭礦災害の実情調査のための委員派遣について、派遣委員の御報告を願います。阿部君。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 委員派遣について報告いたします。  去る十二日発生した美唄炭礦災害の実情調査のため、高橋理事、宮崎委員と私の三人が派遣されました。  初めに、調査日程について簡単に申し上げますと、十七日羽田から千歳に到着、次いで美唄市役所に直行いたしました。まず、美唄市長から災害事故の概要と、災害に対する緊急対策について陳情を受け、次に、札幌鉱山保安監督局長から災害状況と今後の保安対策について説明を聴取いたしました。その後、市役所から災害現場の美唄炭礦におもむき、会社側から災害発生後の措置及び今後の保安対策について、引き続き労働組合、職員組合から、保安の確保、操行体制の明確化に対し、今後作業に安心して従事できるよう国の機関でこれが対策を考慮してほしいという要望を受けました。この後、記者会見を受けた後、札幌におもむき、札幌通産局長から石炭事情について、北海道労働基準局長から罹災者に対する援護措置について説明を聴取いたし、翌十八日帰京いたしました。  次に、調査の概要について申し上げます。今回災害の発生しましたのは、美唄炭礦の常盤坑の二坑区域下六番層の左四片から左五片の内部でありまして、発生当日の十二日は公休日でもありましたが、作業を行なっており、主として坑道の保全を目的としたもので、三十一名が配番されておりました。  災害の状況について申しますと、下六番層左片風道卸用の材料運搬作業を監督していた係員が、突如大きな音響と同時に左四片坑道方面に煙を認めたので、    〔理事小野明君退席、委員長着席〕 直ちに左四片巻き立て側に脱出し、ここから電話で山はねがあったことを坑外に報告いたしております。この報告の後、下六番層左五片下盤打ちの係員二名、作業員四名、同左四片第二複線部追い切りの係員一名、作業員二名、同左五片風道卸用材料運搬の作業員四名、以上の合計十三名を除きまして、十四名は自力で坑外に脱出しておりました。なお、他の四名は坑外で作業いたしておりました。災害発生時から、会社側においては坑内探検、ガス、通気量の測定を開始しておりますが、ガス煙の増加、坑道盤ぶくれ現象等による障害のため進展もなく、その後通気変更のための通気遮断等の処置などいたしておりますが、通気状態も好転ぜず、救護活動も難航している状態で、十四日に至り、やっと左五片坑道区域の状態が好転してきたので、同坑道を探検したところ、就業の六名の遺体を発見し、十五日坑外に収容したという状態であります。  以上の被災者の死因につきましては、北海道労働基準局長からは、災害発生の際、頭部に強烈なる打撲を受け、頭蓋骨を割っているのがそのおもな死因であるが、このうちCO中毒死と思われるのが二名ばかりあると予想されているけれども、まだ司法解剖の診断所見等、はっきり結果が出ていないので、発表できる段階でないとの説明がありました。  次に、労災保険法に基づく遺族補償給付につきましても、被災者一人当たりの平均賃金は千九百五十円になるということでありますが、受給権者現在六名で、前払い一時金にいたしまして四百六十八万九千円、年金にして百七十万六千円、葬祭料は五十六万一千円と見込まれておるそうでございます。その支払いにつきましても、所要の請求があれば、いつでも可能になるように手配措置を講じておるとのことでございました。  なお、脱出者十四名の方の血中ヘモグロビン検出については、一二・三%が二名、九%から一一%前後が六名、残りはゼロということで、ただいま入院中の一名にいたしましても、その反応はゼロということでありました。  以上が今回の災害の概要でありますが、去る一月二十日、同地炭礦においてガス爆発事故を発生し、多数の犠牲者を出したばかりでありまして、今次も六名のとうとい人命を失い、いまなお七名の行方不明者を出しておりますことは、まことに遺憾にたえないところであります。この災害の直接の原因と言われる今回の山はねという現象につきましては、徹底的に究明されるべきであると思うのであります。格段の技術面の研究とその進歩を期待しておるわけでございまして、相次いで起こる重大なる災害は、業界全体及び石炭労働者に甚大なる影響を与えるものであるということが考えられます。当局の繰り返すだけの同じような事故対策のみでは、今後の災害の防止はできるものではないと思うのでありまして、石炭鉱業における生産と保安の関係におきまして、その施策等において重大なる欠陥があると指摘されるのではないかと心配いたしておるものであります。もちろん、欠陥があれば改善もし、万全の措置を講ずべきでありますが、絶えずこれら災害の原因を究明し、もって総合的な調査機構の整備をはかるなど、国の保安対策をさらに強力に、かたい決意をもって推進すべきであると思うものであります。  最後に、札幌通産局、保安監督局の格段の御協力を皆さま方に報告申し上げまして、派遣報告を終わります。

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) 先ほど互選をいただきまして、委員長になりました大和与一でございます。本日は重宗議長の議員招待などがありまして、若干赤い顔をしておりますけれども、お許しをいただきたいと思います。  いまもお話がありましたように、日本の産業の中で、石炭に関する部面が何だかひずみというか、しわというか、そういうふうになっておることをだんだんとみんなが何となく認めている、こういうような傾向があってはならないのであって、やはり産業の一つの重大な動力といいますか、そういう大事な石炭に関する諸案件について、私はむしろこれを大きく進め、打開して、日本産業の非常に安定した一つの動力源としての、またそれに連なる全労働者、経営者を含めての大事な問題であると思いますので、皆さんの御協力をいただきまして、委員長としての職責を果たしたいと思います。どうかよろしく御指導御鞭撻をお願い申し上げます。(拍手)     —————————————  それでは、西家鉱山保安局長の発言を許します。

西家正起通商産業省鉱山保安局長

○政府委員(西家正起君) それでは美唄炭礦災害につきまして、その後の災害の状況につきまして御報告をさせていただきます。  先般、五月十五日の朝、いろいろな通気をコントロールすることによりまして、六名の方の遺体を収容したのでございますが、それに引き続きまして、五片坑道の一番奥まで、さらには五片坑道から四片のほうに上がるベルト斜坑等につきまして、引き続き救護隊による捜査を行なったのでございますけれども、残りの七名の方々を発見することができなかったわけでございます。で、その間、また火炎が相当伸びてまいりまして、救護隊は引き揚げたのでございますが、そういうような状況で救出がはかどらなかったわけでございます。  そこで、この災害個所に通ずる通気は大きく分けまして、新坑のほうからと二坑のほうからと二つに大別されるわけでございますが、新坑のほうからまいります通気系統、入気を遮断をいたしまして火炎を弱める、こういう計画を立てまして、これの密閉に移ったわけでございます。そして大体二坑からまいります入気の坑道が、二片連絡坑道と四片連絡坑道という二つございますが、これの完全密閉を終わりましたのが十九日の十九時でございます。で、しばらく火炎はやや衰えたかのごとく見えたのでございますが、その後、災害個所の火炎は二坑のほうの入気側のほうにまた伸びてまいりまして、非常にそばに寄るのも危険であるし、また、ひいてはガス爆発を誘発するおそれも出てまいりましたので、会社側では二坑側から来る上の入気側もさらに完全密閉をいたしたいという計画を二十日の日に持ってまいったわけでございます。監督局といたしましては、今度の二坑側の入気を遮断いたしました場合には、まだ坑内に残されております方々のほうへ通じる入気が一応全部これでだめになってしまいますので、非常に慎重に検討いたしまして、あくまでも残された七人の方の家族の了承が前提であるということで折衝があったわけでございますが、会社側並びに炭礦の組合側から、それぞれ七人の家族の方々には了承をとられましたので、二坑のほうから来る入気側の密閉に踏み切った次第でございまして、現在二坑から来る入気側の四カ所、これについての密閉作業を継続中でございます。大体本日この密閉が終わる予定でございます。ただ、これは入気側は全部密閉したのでございますけれども、完全に包囲密閉というわけじゃございませんで、排気側のほうは、なおいまだに煙等が出てまいりまして、なかなかこれの密閉は、密閉作業それ自身が非常な危険を伴いますので、これにつきましては密閉をせずに、排気坑道にのれんをたれまして、通気のコントロールをやる、こういうようなことで現在やっておるような次第でございます。したがいまして、本旨現在まだ火は消えていないと、こういう状況でございます。  それから、六名の方々を収容いたします際に、五片坑道につきましては、監督局の実況検分は一応終わっておりますけれども、そこの状態を簡単に申し上げますと、かなり相当の圧風が五片坑道にまいっておる。坑道の損傷もございますが、死なれた方の遺体にもかなりの圧風を受けたあとがある、こういうぐあいに現在まで判明いたしておりますが、何ぶん災害の本拠地である四片のほうには全然入れないような状況でございますので、いま軽々に原因はどうかということはなかなか申し上げられないわけでございますけれども、今後、若干原因の究明につきましてはおくれると思いますけれども、十分これにつきましても調査を進めてまいりたいと、かように考えておる次第でございます。  簡単でございますが……。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 委員長、ちょっと速記をとめてください。

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) ちょっと速記をとめてください。    〔速記中止〕

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) 速記をつけて。  別に御発言もなければ、本日は以上をもってこの件については終了いたします。     —————————————

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) 次に、第五一五九号大和炭鉱鉱害復旧措置に関する請願を議題といたします。  本件は、便宜先ほど理事会において、あらかじめ慎重に検討いたしました結果、保留すべきものと意見の一致を見ました。以上御報告いたします。  ただいま報告のとおり、保留することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたしました。     —————————————

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) 次に、継続調査要求についておはかりいたします。  当面の石炭対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成及び提出の時期等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大和与一日本社会党

○委員長(大和与一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後二時二十九分散会      —————・————— 五月二十一日本委員会に左の案件を付託された。   一、大和炭鉱(福岡県玄海町)鉱害復旧措置に関   する請願(第五一五九号)

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