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58回国会参議院1968/03/19

商工委員会 第7号

発言数
57
登壇者
9
会派数
3
開催日
1968/03/19

会議録

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) ただいまから商工委員会を開会いたします。  まず委員の異動について御報告いたします。  去る三月十四日、森部隆輔君、上原正吉君、杉原荒太君が辞任され、その補欠として北畠教真君、田中茂穂君、近藤英一郎君が選任されました。  同月十五日、高橋雄之助君、岡本悟君、北畠教真君、田中茂穂君が辞任され、その補欠として横井太郎君、豊田雅孝君、森部隆輔君、上原正吉君が選任されました。  本日、向井長年君が辞任され、その補欠として瓜生清君が選任されました。     —————————————

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 次に、産業貿易及び経済計画等に関する調査を議題とし、採石に関する件について質疑を行ないます。質疑のおありの方は順次御発言を願います。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 ただいまから採石法に基づいて、法の施行に伴って現地の情勢等かみあわせてお伺いするわけですが、その前に、委員長には連絡しておきませんでしたが、東京通産局のこの種の担当の説明員の出席をお願いしておきましたが、御出席願っておりましょうか。     —————————————

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 鉱政課長の通商産業事務官村部君が出ています。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 実は今国会に通産当局から砂利採取法の一部改正という法案が出されるやに承っておるわけですが、それに関連して埼玉県とかあるいは千葉県、あるいは神奈川県、群馬、栃木と、こういう関東周辺だけでも膨大な砂利を採取しているわけですが、たまたま採石法と関連して今度出るあるいは出されると聞く改正法案ですね、これが、現に行なわれておる一つの例をとってみますと、埼玉県の飯能市等において採取されている現場に適合するかどうかという点をまずお尋ねいたします。

吉光久通商産業省化学工業局長

○政府委員(吉光久君) 現に御指摘ございました飯能市で掘られておりますものは、石をとりましてそれを砕くという形態が中心のようでございまして、採石業というふうにわれわれ言っておりますけれども、その関係につきましては、今回の砂利採取法の改正案の中には取り入れておりません。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 そうしますと、局で言うと、採石法は吉光局長のほうでなくて、鉱山局長の両角さんの管轄になるわけですか。

吉光久通商産業省化学工業局長

○政府委員(吉光久君) 採石法は鉱山局の所管でございます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 埼玉に所用あっておじゃましたときに、たまたまその飯能市を通って現地を見ましたが、もう道路がめちゃくちゃ、山は断崖絶壁で、全部緑なく、はげ山になっているのですね。たまたま私が乗った車も通ることができないわけです。大きなダンプカーが通って道路をめちゃくちゃにしている。ああいうことは、大体この法治国家の国民として非常に義憤を感ずると同時に、法律に見ましても、あれを取り締まることができるかどうかということを、現地をおじゃまして考えたわけですが、東京通産局においては、それは許可していると言われるのですがね、もしあれで鉄砲水でも出たら、あの辺は全部泥沼になりますね。こういう点についてどういうような見解をお持ちかお尋ねします。

村部悳三郎東京通商産業局鉱山部鉱政課長

○説明員(村部悳三郎君) ただいまお尋ねでございますが、一月二十三日に公害防止方法書の認可を出しましたが、その後実は現地に行くひまがありませんで、行っておりません。これにつきましては、現地に参りましてどのような状態かということを聞きまして、実際にこれは雨期までには全部取り払うということでやっておりますので、いま詰まりました泥のごときものは、雨期までには全部取るということになると思います。ですから、ただいまおっしゃいました点については、極力なくするように努力いたします。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 私のお尋ねする内容が理解できないために御答弁を私が理解できないのかもしれませんけれども、たとえば採石法に基づいてやったとすれば、岩石を採掘した山というか地盤というか、六十度にしなければならぬとか、河川はどうしなければならぬというような、いろいろな取りきめがございますね。公害の影響がある場合には許可せぬというような、いろいろな採石法に基づくと条文がございますが、あれは断崖絶壁で道路は通行ができない。川はこういうように狭まって、あれはたいへんなことですね、現地に行って見ると。私そういう点はしろうとですが、しろうとの私が見てもこれはいかぬなと、こう思うのですがね。当局で一ぺんでも視察されて調査されたことがあるかどうか、こう伺うのですがね。

村部悳三郎東京通商産業局鉱山部鉱政課長

○説明員(村部悳三郎君) 現地には昨年の十二月十三日に参っております。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 現地に何日に行っているということを聞いているのではありませんよ。その後どうなっているか実態をごらんになったかどうかということをお尋ねしているわけですよ。あの断崖絶壁を、草も木も全部削り取ってしまって、直角ですよ。現地に十二月に行かれたと言うが、今日の情勢と違いますよ。道路を通ることができぬのですね、ダンプカーが通って。それを黙って放任しておいて——それは埼玉県の責任もございますですよ、飯能市の責任もあるでしょう、ひとり東京通産局の責任だけだとは私考えておりません。しかしあの状態を見れば、黙って放任しておいていいのかどうかという疑問を持つわけですね。

村部悳三郎東京通商産業局鉱山部鉱政課長

○説明員(村部悳三郎君) ただいま御指摘ありましたように、現地にその後は行っておりません。さっそく現地に参りまして、極力具体的に状況を見てまいります。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) ただいま御指摘を受けました案件につきましては、すでに昨年の十二月に通産局長から公害防止に関する命令を出しまして、その命令に基づきまして、事業場といたしましては、公害防止が可能なつもりでの計画を提出してきておりました。これを認可いたしまして今日まで推移をいたしておりますが、その後の事情の変更なりあるいは操業の結果としての土地の状況、その他の変化が起こりましたようでございますので、さっそく現地の実情を把握いたしまして、公害防止対策につきまして新しい観点からの施策を講ずることにいたしたいと存じます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 両角さん、そういう紋切り型の答弁ではなくて、ぼくは現地に行って見て、これはたいへんなところである、こう見てまいりましたが、お隣に国分産業という、やはり砂利を採取するところがある。ところが砂利を洗うためのその水を投げることができない。大きな池をつくって、そこに水を投げている。池の深さが十メートル、石を投げるとどぶんです。そこに、ここは危いですよという立て札一枚もない。網も一枚かかっておらぬ。あれを子供がどぶんと入ったら、これは大災害が起きるような現状そのものです。平地と同じです、上はヘドロですから。それを黙っておくわけですね。これは両角局長でなくて、東京通産局の責任だと思うのですが、きょうあたり鉱政課長が出てきて、鉱政課長の担当ではないですよ。あなたのところの部長はどうしましたか。大体あんた行ってみなさい。あなた国の公吏として、国家公務員としてどんな感じがするか、去年の十二月ですか、見に行きましたと言って、これはどんな人でも、これを見たらたいへんなところであるというように考えるに違いない。道路は全部私道であるわけです。それが全部めちゃくちゃですよ。それを何であんなところに許可しなければならぬのですか。なるほど聞くところによれば、飯能市の市長は三十万円もらったということを聞いているのです。それ以上のことをぼくは言いたくないけれども、そういうようなことで一々許可を得て、そういう仕事をなさっておるわけですね。業者もけしからぬですよ。しかし、めくら判を押したあんた方もひどいじゃありませんか。もう少し詳細にひとつ説明してください。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 現地の詳細につきましては、私は実は詳しく存じませんので、東京通産局のほうから説明をさせることにいたします。

村部悳三郎東京通商産業局鉱山部鉱政課長

○説明員(村部悳三郎君) 公害防止のための措置ということで、丁場の問題とかその他採掘の方法とか、いろいろ命令を出しておりまして、これに違背しないようにということで、しばしば大宮生コンを呼びまして、その実情を報告さしております。実際にただいま御指摘がありましたように道路等にそのようにたまっておったということにつきましては、私のほうではよくわからぬのですが、これにつきましては近く参りまして十分調査いたします。  で、ただいまお話がございました公害防止の措置、これを守るということで、実際に現在の作業をやっておりますが、この内容といたしましては、丁場の問題等におきましては、階段を設ける、あるいは勾配を六十度以下の安全勾配をつけるというようなこと、あるいは表土、廃土といいますか、現在その廃石を河川に流出するというようなことを防止する。そのために丁場の南面のほうに土堰堤を設ける、そういったことをやりまして、これは非常に長いものでございますが、高さ〇・五メートル、長さ五十一メートルのものを設けまして、とりあえずは木さくをいたしておりますが、将来と申しますか、雨期までに必ずコンクリートの擁壁をつくる。それから掘さくしました表土、廃石は随時採石場外に搬出いたしまして、採石場付近にこれを堆積しない。させないというふうに言っております。  それから破砕作業にあたりましては、水洗を行ない、ハッパの飛び石等につきましても、危険が及ばないようにする。このように私のほうでは公害を防止するというためにその命令を出しておりますが、これに違背するかどうかということにつきまして、ただいまおしかりを受けましたが、私現地に行っておりませんのですが、これまたきまり文句かどうかしりませんが、一応現地に行ってよく調査して、直ちに直させるということを申し上げます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 課長さん、速記ができ上がったらその速記録を持ってあんたとぼくと一緒に現地に行ってみれば、どちらの言い分が正しいかわかるわけです。たとえばあんたはハッパのことをおっしゃったが、ハッパをかけるときは、東京通産局はどんな指示を与え、どういう行政指導をしておるかわかりませんよ。しかし、いかなる個所でもハッパをかけるときには、一本の坑道があったとすると、上のほうにちゃんと赤い旗を立てなければならぬ、下のほうへ赤い旗を立てなければならぬ、何時何分ハッパですよといって、監督をつけておかなければならぬ。ところが赤い旗一本も立っておらぬ。どういうような指導をしておるか私わかりませんけれども、めちゃくちゃです。私現地を見てきておるのですからね。それからもう一つ、いま言ったヘドロのところでも十メートルの深さがあるのですから、金網の一つくらい張らしたっていいじゃありませんか。全然見ておらぬ証拠ですよ。どちらの表現が正しいか、これはあんたと速記録ができたら行ってみましょう。そんな答弁なんかナンセンスです。あんた全然知らぬでおっしゃっておると言っても、ちょっとことばは悪いけれども、これは適切な表現だと思うんですが、どんな指導をなさっているんですか、ハッパでは。

村部悳三郎東京通商産業局鉱山部鉱政課長

○説明員(村部悳三郎君) この分だけがうちのほうではないということではほんとうはないのですけれども、ハッパにつきましては、これは埼玉県知事の所管でございます。私のほうでは、これを鉱政課のほうで監督していくということはやっておりません。それから現地におきましても、実態はそうであるということは再三御指摘のとおりでございます。私のほうでも業者を直ちに呼びまして、その実態をもう一ぺんただすと同時に確かめます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 なるほど埼玉県知事の許可にまつことは間違いない。しかし、採石法に基づいてやっておるんでしょう。採石法の番人はだれかね。あんたのところは全然関係ないの。埼玉県知事と本省の両角さん、椎名通産大臣……。あんたのところは素通りで何にも関係ない、そういうことなんですか。

村部悳三郎東京通商産業局鉱山部鉱政課長

○説明員(村部悳三郎君) ハッパに伴います公害は、つまり私どもでございます。これにつきましても距離を、外部のほうへ公害が起きないようにということで、ちょっと奥のほうへ離れてハッパをかけるという一応約束になっております。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 私はそのハッパをかける、スイッチをひねる人の話をしているんじゃない。道路から三十メートルも離れぬところで採石をやっておるんですよ。三十メートルも離れないところで、公道からね。したがって、その道路、上のほうは百メートルとか、下のほうは百メートルとか、こう規制しなきゃならぬわけです、ハッパをかけるときに。しかし、私道もめちゃくちゃ、人の道路もめちゃくちゃ、人の土地もめちゃくちゃ、国分産業のために、ヘドロを入れる、そのために堀を掘っている。そこへヘドロを入れて沼にしている。沼か何かわからぬわけです。あの映画に出てくる、テレビに出てくる西部の町と同じです。あんたは全然そういうことを知らぬのでしょう。一々ここで答弁をされているが、補佐されて言っている。知らなければ知らないでしょうがありませんが、それがあなたの東京通産局の傘下にあるところの飯能市ですよ。多摩川もしかり、相模原に至ってもしかり。これは採石法でないでしょう。これは砂利採取法ですが、それが実態です。全然知らない。知らないなら知らないと答弁しなさい。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 大宮生コン等の現場におきます公害防止対策につきまして種々問題の御指摘をいただきましたが、本件につきましては埼玉県当局とも十分連絡をとりまして、採石法によりまする公害対策の万全をあらためて期するように努力をいたしたいと思います。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 これは両角さん、十分連絡をとった結果、そういうことになっておるんですよ、何月何日にどういう許可をしたということをね。十分連絡をとった結果ですよ。そこでこれ以上——これは私の下手な写真技術でとった写真、これを局長あとで見ていただきたいが、これ鉱政課長の答弁のようなことになっておらぬですわね。十分連絡をとって規制します、行政指導しますと言っても、十分連絡とって行政指導した結果こうなる。ですから一つの現場、一つの個所を見て、日本の国全体を規制するような法律をつくれということは私申しませんよ。しかし、さりとて今段階でこのまま放任しておく場合には、これはとんでもないことになるのじゃないか。これは皆さんばかり悪いとは私もさいぜんも申し上げたとおり思っておりません。業者もけしからぬ業者がおる。しかし、そういう人はなかなか行政指導でうんとは言わぬですね、ましてや東京通産局の鉱政課長のように、全然知らぬ人が東京通産局におるわけですから。これ何ぼ連絡とっても、だれがやるんですか。あんた埼玉県に行ってやるわけではないでしょう。だれかが行くわけでしょう。人を出してやるわけです。しかしこのバルブが悪ければ——これはたいへんことばが悪いけれども——バルブ役の人が悪ければ詰まってしまうということは、これは当たらずといえども遠からずです。だから今度出るやに承っている法律の改正が、この種の問題を解決するに至らぬ、したがって両角さん担当の採石法をひとつ改正して、この種の問題を法律によって規制することはけっこうなことでないけれども、そこまでいかなければこれは押えることはできないのじゃないか。こういうような懸念を私は持っている。いかがでしょうか。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 確かに御指摘のような御意見もあり得ると存じますが、私どもといたしましては、現行の採石法につきましては、昭和三十八年の改正で公害防止対策が十分とれるような内容としての改正を行なってまいったと考えております。したがいまして、現在におきましては、この採石法の第三十二条の二の規定によります公害防止対策が不十分であるという点は、ただいま御指摘のように実例もあり得るかと存じますが、これはむしろこの公害防止計画の内容自体の不備、運用の不完全から起こったことと考えまして、法律改正という問題ではなくして、運用の是正あるいは現場監督の徹底ということによって対処してまいりたいと考えます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 そうすると鉱山局長さんは、いまある法律で十分であるという御見解ですか。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 採石業に関連する公害防止対策を進めていく上には、現行法でわれわれは対処できると考えております。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 これはだめ押しの意味でございませんけれども、いまある法律で十分であるということになると、法律がいままでですね、二十五年に成立して、その以後改正はありますが、十何年です。にもかかわらずいま申し上げたような情けない現地の情勢。そうすると、これを行なうべき、あるいは法に基づいて行政指導すべき東京通産局は無能であり、あるいはこれを受けて立つ地方自治体の埼玉県の飯能市が法を適切に行政指導の面で生かさなかったと言って差しつかえないのですね。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) どこがどうだということではなくて、現在の法のたてまえといたしまして、採石業に伴う公害防止対策は可能である。ただ、その実際の運用におきまして是正すべき点があれば十分これを是正してまいりたい、こういう趣旨でございます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 しかし局長、そうおっしゃってもですね、くどいようですが、山がはげ山になって、課長の話を聞くと、六十度なんというけれども、九十度の直滑降——山ははげ山でしょう。直滑降ですよ。河川は砂利を、表土をはいであれしているものですから、よその道路はめちゃくちゃになって、そうして、よその井戸の水が出ないようになって、通るのに道路がヘドロのところかわからぬ。これが現状ですよ。これは誇大に話をしているのでも何でもありませんよ。これが現地の実態です。これはどうするんですか。これはだれかがなまけ者、なまけるやつがおったに違いない。あんたが法によって下部が万全を期しているとお思いになっていらっしゃるかわからぬが、しかし、現地は全然バルブが詰まってしまってやっておらぬ、こういうこと。こういううちならあすにでも直せるけれども、あした行ってみてあわてて直したって直りっこない。これが現実ですよ。それをあなた黙っておって、法律は直さぬでもよろしい、みなうまくやったんだ、そんなことは国会答弁としてはいいかもしらぬけれども、通りませんよ。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 法律の改正の必要はないと思うのでありまするけれども、実態の運用におきまして、ただいま御指摘のような事例ははなはだ遺憾と存じますので、それに、実際の事態に対応して新しい公害防止計画というものを提出させまして、実情に沿った規制を今後強力に指導してまいりたい、そのような趣旨で東京通産局とも私どもは連絡をとりまして、御趣旨に沿うような対策を早急に進めるようにいたしたいと、かように考えております。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 東京通産局と連絡してもだめだ。一生懸命やっておって全然だめなんですからね。東京通産局の幾つかの判こを押しても、それでもだめ。それから飯能市の市会、議長さんはじめ全議員があれしておっても、東京通産局は知らぬ顔している。自民党とか社会党とか、与党とか野党とかいう問題じゃない。東京通産局知らぬ顔している。行って見もしない。いま聞いたとおり、去年の十二月行きました。テレビや新聞のほうがまだ正確じゃないか。これはたいへんなことである、こういうことですからね。あまりくどく申し上げませんけれども、どういうふうなことをしてこれを防ぐか。これはやっぱり法の改正しかありませんよ。私どもさいぜん申し上げましたとおり、あまり法の改正とか、法律をつくるということは賛成できませんけれどもね。しかし、法で締めつける以外、無法地帯、西部の町を締めつけるには、これは法律しかありませんね。ところで、今度出る法律は、これを規制することになっておらぬとおっしゃるからね。あなたのほうで法で取り締まるように改正してくれませんかというのが私の言い分。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 採石法によりますと、公害防止の方法をきめまして、そうして通産局長の命令を受けて防止対策を講ずるような規定が現在整備されておるわけでございます。この規定を発動いたしまして、大宮の事例等にも対処いたすべきが法律的なたてまえとしては正しいと思います。しかし、その内容、中身が、御指摘のように実態にそぐはない、あるいは監督が不完全であるというふうな点につきましては、十分是正をしてまいりたいと、われわれとしてはそれをもって対処できると、また対処すべきであると考えておるような次第でございます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 この種の問題が起きるたびに、どうも新聞報道によると、さながら通産当局が加害者と見られるほうに新聞のニュースにうつりやすい。たとえば水俣しかり、あるいはまた阿賀野川しかり、足尾しかり、あるいはまた三井の神岡鉱山しかり、今度もそうなんですね。加害者らしきように新聞に書かれる。きわめて遺憾なことですね。公害なんか起きても、通産省は、あまり規制すると日本の産業が振興できぬということで、甘く見るせいかもしれませんけれどもね。しかし、農地を砂利によってとにかくすっかりめちゃくちゃにされ、道路もめちゃくちゃにされ、井戸もだめになる。あるいは鉄砲水も出る。山がはだかにされる。これだれが責任を負いますか。お前さん農林省にでも行って、阿部が質問したらいいとおっしゃるんですか。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 採石業から発生した被害を関係者に与えました場合は、当然採石業者がその責めに任ずべきものと考えます。故意または重大な過失がありまして、民事上の賠償責任に任ずることは当然であるかと思います。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 話を変えてお尋ねしますが、採石法によって言われる砂利ですね。山石ですね。これはどの程度まで法の該当、法のワク内に入るのですか。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 一定の区域を定めまして、その区域内におきます山石を取り出すその範囲につきましては、採石法の対象でございます。また、取り出すことだけでなくて、それを現場で破砕をいたしたり、あるいは土砂の流出を防いだりするような付随的な事項も採石法の中で規定をいたしております。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 そうしますと、具体的な問題になるわけですが、飯能市の三センチくらいの、大きくて三センチくらいの石がほとんどであって、たまに大きい石が五%か六%出るというのは、採石法でなくて、砂利のほうになるのですね。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) 採石法によりますと、採石業者は採石権が設けられました地域につきまして、「岩石及び砂利を採取する権利を有する。」ということになっておりますから、こまかい石でございましても、河川砂利でない山の砂利につきましては、当然採石法の範囲内に入ります。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 そうすると、あなたの御説明でいくと、山から取る石でも、たとえば三ミリであろうが五ミリであろうが、全部採石法によると、こういうことですから、砂利採取法なんという法律は要らぬわけですね。

両角良彦通商産業省鉱山局長

○政府委員(両角良彦君) ただいま御説明しました点、多少補足さしていただきますと、山から取りまするのは、こまかい石の場合は、いわゆる玉石と申しまして直径三十センチ以上のものを採石法の対象といたすということでございます。

阿部竹松日本社会党

○阿部竹松君 そうすると、三十センチというから約一尺ですね。一尺以下のは砂利であって、砂利採取法に入る。こういうことになるのですね。——わかりました。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) ちょっと速記をとめて。   〔速記中止〕

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 速記をつけて。  本調査はこの程度にいたします。     —————————————

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 次に、米国における輸入課徴金に関する件について質疑を行ないます。質疑のおありの方は順次御発言を願います。

近藤信一日本社会党

○近藤信一君 私は、去る七日の本委員会で、アメリカの輸入課徴金制度創設の問題について通産大臣に質問を申し上げたのでありますが、その際に、大臣のお答えは、大体において課徴金制度が創設されると、わが国の受ける打撃というものは著しく深刻なものがあり、何とかしてこれを阻止いたしたいということでございました。そのときに私は、この問題に対する国会の意思を何らかの形で表現すべき時期がきているのではないかと、こういうことを委員長に申し上げたのでありますが、今回各派の御賛同を得て、委員会で決議案を議決しようということになりましたので、ここに提案申し上げる次第であります。  まず、案文を朗読いたします。    米国の輸入課徴金制度の創設阻止に関する    決議(案)   米国においては近く五%前後の輸入課徴金制度を採用する可能性が濃厚であると伝えられている。   もしその制度が実施されるときは、米国の首唱に基づきケネディ・ラウンドの推進をした趣旨に反し、世界貿易の縮少を招くことになるのみならず、日本としては今日国際収支の悪化に悩んでいる際に輸出の著しい減退を来たし、特にこれに関係する中小企業者に深刻なる打撃を与えることになる。   よつて政府は、右の課徴金制度を思いとどまるように米国に対し強く要請するなど、その制度創設阻止のため速やかに有効適切なるあらゆる措置を講ずべきである。  右決議する。  内容につきましては、いまさら御説明申し上げる必要もありませんし、前回の質疑応答でも大体尽きておりますので省略いたしますが、前回の質問から約二週間を経過してもなお問題は少しも好転しないで、世界経済情勢はますます悪化の一路をたどっていることははなはだしく遺憾とするところであります。アメリカのドル防衛は何らの成果を見ないうちに金の投機熱は盛んになり、アメリカ連邦準備銀行の金準備比率を廃止し、さらにアメリカは公定歩合を引き上げ、金プール会議では金の二重価格制をとるというように、世界の通貨体制は全く混乱の極に達しています。そしてアメリカがこうした事態を招いた原因の一つであるベトナム戦争の遂行にさえ支障を来たすといわれております。こういう際にアメリカがどういう態度に出るか、私どもははなはだ懸念にたえないのであります。課徴金制度を実施いたしますると、これがケネディ・ラウンド以来せっかく貿易自由化の方向に向かっていたのに、これが逆転され、課徴金に対し各国が報復措置でもとれば、世界の貿易は極度に混乱し、縮小し、経済の発展は停滞し、国民の生活程度は引き下げられ、ことに日本のように貿易に依存すること大なる国の打撃は著しいものがあります。  そこでアメリカのかかる暴挙を阻止するよう、政府としてすみやかに対策を講じてほしいのであります。  以上が本決議案を提出する理由であります。  何とぞ全会一致の御賛同を賜わるようお願い申し上げます。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) ただいまの決議案に対して御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。

高橋衛自由民主党

○高橋衛君 ただいま御提案の決議案に私は賛成するものでありますが、御提案の趣旨の御説明の中にもありましたように、この課徴金の制度が、伝えられるごとく五%の程度になるということになりますると、日本のアメリカに対する輸出約三十億ドルでございますが、そのうち、特に雑貨が約十億でございます。繊維が約十億にのぼるのでありますが、そのうち最も大きなウエートを占めているのでございますが、それらのものが、たとえば布帛製品等においては、壊滅的な打撃を受ける、その他相当甚大な打撃を受ける品目が多多あるわけであります。しかも特にわれわれとして留意を要する点は、それらの雑貨並びに繊維等の産業が、主として中小企業の製品であるという面であります。今日経済の調整過程にありまして、そうでなくても中小企業対策が非常に重要視される際におきまして、そういうふうな事態が起こることは、わが国としてたえられないことであるわけでございます。また御提案の趣旨にもございましたとおり、近くケネディ・ラウンドをアメリカが主唱いたしまして、そして世界貿易を拡大均衡の方向へ持っていき、そして経済の成長を推進しようとしておる、それらの趣旨に全く逆行するゆえんでございますので、それらの点を十分勘案して、政府においてあらゆる努力を尽くされんことを要望いたしまして本決議案に賛成いたします。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 他に御意見のおありの方はございませんか。

瓜生清民主社会党

○瓜生清君 私も本決議案に対し全面的に賛成をいたします。  その理由につきましては、提案者も申し述べられたとおり、いまさら質問する必要のないほど緊急な問題でございまして、現在三井銀行の会長さんの佐藤さんを団長とする訪米使節団が現地へ参っておられるやに聞いておりますけれども、どうぞ政府、民間を通じて、あらゆるルートを縫ってこの課徴金制度というものが阻止されるように御努力を願いたいということを申し添えまして賛成討論にいたします。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) ほかに御意見はございませんか。——別に御発言もなければ、ただいまの各派共同提案にかかりまする近藤委員提出の米国の輸入課徴金制度の創設阻止に関する決議案の採決をいたします。  本決議案に賛成の方は挙手を願います。   〔賛成者挙手〕

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 全会一致と認めます。よって米国の輸入課徴金制度の創設阻止に関する決議案は、全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。  ただいまの決議に対し、熊谷通商産業政務次官から発言を求められておりますので、この際これを許します。

熊谷太三郎自由民主党通商産業政務次官

○政府委員(熊谷太三郎君) 米国の輸入課徴金制度の創設は、ただいまの御決議にもございましたように、わが国といたしましては、中小企業をはじめ各方面に重大な悪影響を来たしますので、米国がこのような措置を導入しないよう、御決議の趣旨に沿いまして、政府としてはあらゆる手段を講じてその阻止に今後とも努力してまいりたいと存じます。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) なお、本決議案の送付先及びその取り扱い等につきましては、これを委員長に御一任をお願いしたいと存じます。いかがでしょうか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) それでは、本調査はこの程度にいたします。  ちょっと速記をとめて。   〔速記中止〕

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 速記を始めて。  本日はこれをもって散会いたします。    午後二時二十八分散会      —————・—————

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