社会労働委員会 第1号
- 発言数
- 12 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1968/02/07
会議録
○八田委員長 これより会議を開きます。 この際、一言ごあいさつ申し上げます。 このたび私が当委員会の委員長に就任いたしました。皆さますでに御承知のように、本委員会は国民各層に大きな関心が持たれているところであります。かつて私も本委員会に所属いたしておりましたので、この委員会の任務の重要性とその職責の重大なることを痛感いたしております。もとより非才の私ではございますが、委員各位の御協力により、鋭意努力いたしまして、円満なる委員会運営を念願し、その職務を遂行する所存でございます。 委員各位の特段の御支持と御鞭撻をお願いいたしまして、ごあいさつといたします。(拍手) ————◇—————
○八田委員長 この際、理事の辞任及び補欠選任についておはかりいたします。 理事齋藤邦吉君から理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○八田委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 次に、さきに理事蔵内修治君及び田中正巳君が委員を辞任されたため、現在理事に三名の欠員を生じております。その補欠選任を行ないたいと存じますが、委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○八田委員長 御異議なしと認め、理事に小沢辰男君、竹内黎一君及び藤木孝雄君を指名いたします。 ————◇—————
○八田委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についておはかりいたします。 一、厚生関係及び労働関係の基本施策に関する 事項 二、社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉 及び人口問題に関する事項 三、労使関係、労働基準及び雇用、失業対策に 関する事項以上の各事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○八田委員長 御異議なしと認め、そのように決しました。 ————◇—————
○八田委員長 厚生関係の基本施策に関する件について、厚生大臣から発言の申し出があります。これを許します。厚生大臣園田直君。
○園田国務大臣 第五十八回国会における社会労働委員会の御審議に先立ち、この機会に厚生省所管行政に関し所信の一端を申し述べたいと存じます。 福祉国家を建設することは政治の究極の目標でありますが、社会保障の拡充と生活環境の整備など国民生活に密接な関連を有する厚生行政は、その目標を達成する上で中心的役割りを果たすべきものであります。 昨今のわが国は、財政経済運営の面できびしい情勢に直面しておりますが、このような情勢の中においても、国民の生命、健康としあわせを守る厚生行政は、着実にその充実をはかっていかなければならないことは言うまでもありません。 御承知のごとく、わが国の社会保障は、体系的に見ると、児童手当制度がいまだに創設されていないことを除けば、一応その姿を整えておりますが、なお総体としては低い水準にあり、さらに改善充実をはかる必要があります。このため、懸案となっている医療保険問題の解決はもちろんのこと、年金制度の充実など所得保障部門を拡充するとともに、老人福祉対策、心身障害児対策、成人病対策、公害対策など従来立ちおくれていた分野の施策を充実することを基本的方向として、着実にその実現をはかり、血の通った厚生行政を確立してまいる所存であります。 以下、厚生行政の当面する主要な事項について申し述べます。 第一に、生活保護及び社会福祉の分野では、まず生活保護について、国民の消費水準の向上、物価の動向等を考慮し、生活扶助基準を一三%引き上げるとともに、教育扶助、住宅扶助等についてもその改善をはかることとし、また、老人、身体障害者等に対しては、あたたかい配慮の手が届くよう、施設の整備及び運営の改善をはじめ、その福祉の向上をはかるための施策を一そう充実してまいる所存であります。 特に心身障害児対策については、重症心身障害等の収容施設の大幅な増設を行なうとともに、在宅の障害児等について特殊ベットの貸与、特別児童扶養手当の増額を行なうなど施策の充実をはかる所存であります。また、障害児の発生を未然に防止し、次代をになう児童を健全に育成するための基盤となる母子保健対策についても、これを強力に推進し、よい子供づくりを実現してまいる考えであります。 また、近年の家族構成の変化や共かせぎ世帯の増加等により、保育所の必要性がとみに高まっているため、年次計画をもってその整備を推進するとともに、特に都市及びその周辺における用地の確保が困難であること等にかんがみ、新たに定員三十人以上六十人未満の小規模保育所を設置する考えであります。 なお、社会福祉行政をあたたかい血の通ったものとするため、社会福祉協議会の専任職員の増員、心配ごと相談所の増設等、民間社会福祉活動の育成につとめてまいる所序であります。 第二に、医療保険制度については、健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律の実施により当面の難局に対処することといたしたところでありますが、国民医療を確保し、あわせて保険財政の健全化をはかるため、制度の抜本対策について鋭意検討を進めているところであり、関係各方面との意見の調整を行ない、早急に成案を、得るよう努力してまいる所存であります。 第三に、年金制度については、本年度に引き続き福祉年金の給付の改善及び所得制限の緩和を行なうことといたしたいと存じますが、わが国の老齢人口の増大に伴い、今後老齢保障がますます重要となることにかんがみ、さらに、厚生年金保険の次の財政計算期である昭和四十四年を目途として、生活水準の向上や物価の上昇等の諸事情の変化を考慮しつつ、生活年金保険及び国民年金両制度を通じてその改善充実をはかってまいる考えであります。 第四に、生活環境の問題についてであります。まず公害問題については、その解決のためかねてから努力してまいったのでありますが、いまなお重大な社会問題となていることにかんがみ、その根本的な解決をはかるため、総合的な見地から幅広い施策を推進してまいる所存であります。このため、公害対策基本法に示された基本的な理念を逐次具体的に実施に移してまいる考えであり、昭和四十三年度においては、環境基準の設定及び公害防止計画の策定を進めるとともに、大気汚染や騒音等に対する規制を強化するため立法措置を行ないたい考えであります。このほか、公害紛争の処理及び被害の救済についても関係省庁との意見の調整を行ない、早急に制度化をはかるよう検討を進めるとともに、公害医療についての助成措置を講ずることとするほか、公害防止施設の整備等を促進してまいる所存であります。 また、上水道、清掃施設等の生活環境施設については、本年度から五カ年計画によってその整備を促進することといたしておりますが、特に水道については、水道水源の開発と水道広域化に重点を置いて、その整備をはかってまいる所存であります。 第五に、国民保健の面においては、栄養対策を強化し、保健所活動を充実するなど国民の体力づくり、健康づくりの施策を強力に推進するとともに、がん、精神病等の各種疾病予防対策を推進するほか、特に交通事故等の不慮の災害による傷病者の増加が重大な社会問題となっていることにかんがみ、救急医療センターの設置等救急医療体制の確立をはかり、また、僻地の医療を確保するため、患者輸送車等機動力の整備に重点を置いて医療の確保をはかってまいる所存であります。 次に、医師の養成については、現行のインターン制度にかえて新たに臨床研修制度を設けることを骨子とする医師法の一部改正案について引き続き御審議をお願いしているところでありますが、新しい臨床研修制度の実効を期するため、臨床研修病院の指導体制の充実等必要な助成措置を講じてまいる所存であります。また、看護職員の確保対策についても、養成施設の整備拡充、給与その他の処遇の改善をはかりたいと存じます。 第六に、原爆被爆者対策については、先般の被爆者実態調査の結果や国会における対策強化の決議等にかんがみ、従来から行なっていた医療面の施策を一そう充実させるとともに、いわゆる原爆症患者に対して特別の手当を支給する等生活面の諸施策をも新たに実施することとし、被爆者対策の総合的な強化充実をはかる所存であります。 第七に、戦傷病者戦没者遺族等の援護については、その内容の一そうの充実をはかるため、障害年金、遺族年金等の増額を行なうことといたしたいと存じます。また、かねて海外戦没者の遺骨収集について努力してまいったところでありますが、昭和四十三年度においても、本年度から実施されている遺骨収集計画の第二年度として、フィリピン諸島及び西部ニューギニアのビアク島について遺骨収集を行なう予定であります。 以上申し上げました事項のほか、厚生行政を推進するにあたっては、なお重要な課題が少なくありません。私は、厚生行政の一そうの進展をはかるため、今後とも誠意をもって努力してまいる所存でありますが、ここにあらためて各位の一そうの御協力をお願いする次第であります。(拍手)
○八田委員長 次に、労働関係の基本施策に関する件について、労働大臣から発言の申し出があります。これを許します。労働大臣小川平二君。
○小川国務大臣 第五十八回通常国会にあたり、一言所信を申し述べ、各位の御理解と御協力を得たいと存じます。 わが国は、これまで労使関係者をはじめとする国民各位のたゆまない努力によって非常な発展を遂げ、労働経済の面においても、雇用の増大、賃金その他の労働条件の向上等、著しい改善を見るに至りました。これに伴って、近年、若年労働者、技能労働者を中心とする人手不足が著しくなり、わが国の労働経済の基調は、かつての労働力過剰から労働力不足基調へと大きく転換しつつあります。 また、最近では、国際経済の変動、労働力の都市集中、技術革新の進展等、労働行政をめぐる内外の諸情勢には、著しい変化が生じてきております。 私は、このような新しい情勢に対処する今後の労働行政の中心課題は、経済、雇用の動向に適切に即応し、労働力の面からわが国経済の持続的発展の確保をはかりつつ、経済発展のにない手である労働者の福祉の向上をはかるということにあると信ずるのであります。この基本的考え方のもとに、経済、社会の動向を十分見きわめながら、積極的な労働政策を展開してまいりたいと存じます。 まず、雇用対策について申し上げます。 今後、労働力の需給は、長期的に見まして、一そう逼迫の度を強めるものと考えられます。この労働力の不足基調に的確に対処し、限られた労働力の持つ価値が最も有効に発揮されるよう、対策基本計画に沿って総合的な施策を推進してまいる所存であります。 そのため、わが国においてなお見られる人手に依存し過ぎる傾向を是正し、輸出産業、その他国民経済の発展にとって重要な産業分野に労働者が進んで就職できるよう配慮するとともに、中高年齢者や既婚婦人等の能力の積極的な開発をはかってまいりたいと存じます。また、大都市や開発拠点地域等に福祉施設の計画的な整備を進め、中小企業労働者、勤労青少年等の福祉の増進と定着確保に資するとともに、季節出かせぎ労働者に対し通年雇用奨励制度を創設する等、地域の特性に応じた雇用対策を推進し、労働者の雇用の安定とその能力の有効な発揮をはかってまいる考えであります。 さらに、身体障害者については、就職援護措置を強化し、その雇用の促進をはかりたいと存じます。駐留軍関係離職者についても、その対策の強化をはかることとし、関係法案を今国会に提出し、御審議をお願いすることといたしております。なお、失業対策事業の就労者については、その生活の安定に配慮し賃金を一二%引き上げることとしたのでありますが、事業運営については、一そうその適正化につとめ、世論の批判にこたえていく所存であります。 技能労働者不足数はいまや百五十万人をこえるという状況にあり、その対策は緊急の要務であります。今後も引き続き、公共職業訓練施設の拡充、事業内職業訓練の振興、技能尊重の機運の醸成に一そうの力を注いでまいる所存であります。しかしながら、今後予想される技能労働力不足の一そうの深刻化と、技術革新の進展に伴う技能の変化などの諸情勢に対処していくためには、職業訓練制度について抜本的な刷新整備を行ない、技能労働者がその職業生活を通じ段階的、体系的に訓練を受けることによって産業人としての完成を期し得るよう、制度の改善を行なう必要があると存じます。現在、中央職業訓練審議会に対し、今後の制度のあり方について諮問中でありますが、その最終答申をまって、制度について全般的な検討を行なってまいりたいと存じます。 次に、労働者の福祉対策について申し上げます。 近代的な労働条件を確保し、労働者の生活環境の整備をはかることは、労働者の福祉の向上はもとより、労働者の能力の一そうの発揮を促す条件を整えることでもあり、労働政策の重要な課題であります。 今後このための各般の施策を、一そう積極的に、かつきめこまかく推進いたす所存であります。また、最近の経済、労働事情の変化に即応し、最低賃金制をより効果的なものとするため、最低賃金法の改正法案を今国会に再提出することといたしました。よろしく御審議をお願いする次第であります。家内労働対策につきましては、現在家内労働審議会において総合的対策の検討が行なわれておりますが、その答申を待って、適切な対策を樹立推進してまいりたいと存じます。 また、勤労青少年対策については、勤労青少年の諸君が働くことに生きがいを感じ、その力を十分に発揮することができるよう、職場や生活の環境の改善に力を注ぐ必要があると存じます。勤労青少年のための福祉施設の建設を進め、これを拠点に余暇活動の振興を図かるとともに、働く青少年手帳制度の創設等により、勤労青少年の職業面、生活面での指導、相談業務を充実し、その健全育成に資してまいる考えであります。 次に、労働災害の防止対策について申し上げます。 労働災害の防止については、行政の最重点の一つとしてその対策を強力に推通してまいりましたが、最近における災害の発生状況は、死傷者数、発生率とも、幸いにして減少を続けている状況にあります。しかしながら、中小企業等における災害率はなお高く、労働力不足に伴う熟練労働者の不足、産業技術の進歩等によって、今後なお予断を許さぬものがあります。このような状況に対処するため、今後五カ年間にわたる対策の基本方向を定める労働災害防止基本計画を策定し、この計画のもとに、総合的、科学的な対策を積極的に推進してまいる考えであります。 最後に、労使関係につきましては、内外の経済諸情勢を考えますとき、その安定は従前にも増して強く望まれると存じます。私は、労使が経済発展のにない手としてよきパートナーシップを確立し、国民経済的視野に立ち、良識をもって賃金問題をはじめ労使間の諸問題を合理的に解決することを期待いたしまするとともに、そのような気運が醸成されるよう努力を重ねてまいりたいと存じます。 以上、当面の労働行政上の諸問題について所信の一端を申し上げた次第であります。今後とも労働行政の推進にあたりましては、各位の御意見を十分拝聴しながら一そうの努力をいたしてまいりたいと存じます。何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ————◇—————
○八田委員長 この際、参考人出頭要求の件についておはかりいたします。 医師法の一部を改正する法律案審査のため、参考人より意見を聴取することとし、その日時及び人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○八田委員長 御異議なしと認め、そのように決しました。 この際、暫時休憩いたします。 午前十時三分休憩 ————◇————— 〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕