運輸委員会 第30号
- 発言数
- 11 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1968/05/24
会議録
○大野委員長 これより会議を開きます。 陸運に関する件について調査を進めます。 この際、日本通運株式会社に対する特別監査の結果について、運輸大臣から説明を聴取いたします。中曽根運輸大臣。
○中曽根国務大臣 運輸省は日通本社に対する特別監査と並行いたしまして、全国的に延べ約三十カ所の現場店所で抜き打ち監査を実施いたしました。その結果、事業法規違反の事実が相当数発見されました。このことは輸送業界のリーダーとしての日通としては、まことにあるまじきことと思われることでもあり、かつまた内部の運営経理等についても、相当の紊乱した事実が判明いたしました。 そこで、本日、日本通運株式会社の沢村社長を呼びまして「日本通運株式会社の業務の体制及び運営の改善について」と申す勧告を手渡して、昭和四十三年七月三十一日までにこの勧告に基づく改善策を報告させる予定でございます。 勧告の内容はお手元に差し上げました文書に明記したとおりでございますが、特に五ページの付記事項の第一「社長以下現首脳は事態の重大性を直視してその責任を反省し抜本的な経営刷新を早期に断行すること。この経営刷新にあたっては、経営首脳陣はこの際その私心を去り、今般の不祥事についての社会の批判を虚心に受け入れるとともに、社会公共の声を反映したガラス張り経営を確立する等、経営の明朗化のための措置を行ない以て公共性と企業性との調和した体制を確立すること。」等、以下十数項目にわたりまして勧告の内容を決定しました次第であります。 運輸省といたしましては、このような事態が起きましたこと自体が、運輸省の監督不十分の結果からきている面もございまして、まことに申しわけない次第であると、まず反省いたす次第でございます。今後とも通運行政全般にわたりまして、省内の体制を引き締めまして、再びこういう過失を起こさせないように努力してまいりたいと思います。 なお、この勧告に基づく改善につきましては、会社のイニシアティブで行なわさせる考え方でございまして、この文面のとおり、私心を去り、みずからうみを出し、自己切開をして、社会、公共の批判にこたえ、改善の誠意を示すということを強く期待しております。もとより監督官庁といたしましていろいろ意見を聞かれたり、あるいは助言、協力を求められるところがあれば、社会、公共のために必要なことは、われわれも助言、協力を与えることにやぶさかでございませんが、本旨は、会社みずからがうみを去り、切開を行ない、社会の信用を回復する体制を確立するということが大切な方法であると思いまして、いわゆる内政干渉的な介入は避けるように慎んで行なっていきたいと思っております。 以上のような監査の結果に基づいて、次のような処分をいたすことに決定いたしました。 おもな違反事実としては、いわゆる名義貸しがございました。通運事業法第九条違反でございます。それから無許可の管理の委託がありました。これも第十条違反でございます。あるいは料金の取り過ぎがございました。これも第二十条違反でございます。そのほか無認可で事業計画を変更していたことや、あるいは、これは会社経営の経営上の問題といたしまして、経理の乱脈、益金の処分等につきまして、すでに公表されているようなポイントがあったのでございます。 そこで、処分といたしまして、札幌支店、これは一定数の車両の相当期間使用停止処分、甲府支店、同じく一定数の車両の相当期間使用停止処分、小田原支店、同じくであります。それらは陸運局長の権限でございますが、それらの支店は無許可の管理の委託及び名義貸し、通運及びトラック運賃の悪質な超過収受並びに鉄道輸送契約貨物のトラック便による輸送、通運及びトラック運賃の悪質な超過収受等の違反が明らかになったものでございます。 第二に、トラック便といたしまして、福岡−大阪間、北九州−大阪間、久留米−大阪間、福岡−東京間、これは一日に一回やっております。それらは一カ月の運行停止処分を行ないます。これらは無免許の路線営業及び鉄道輸送契約貨物のトラック便による輸送、引っ越し貨物等の運賃の超過収受、無認可の事業計画変更等によるものでございます。これは運審の審議を必要といたします。 岡山支店は、宇野線彦崎駅における通運事業の一年間の全面停止、それから、一定数の車両の相当期間使用停止処分、これは陸運局長権限でございます。これらは無許可の管理の委託及び名義貸しでございます。その一年間の全面停止は運審の審議を必要といたします。 広島支店につきましては、山陽本線廿日市駅における通運事業の一年間の全面的停止、これは運審の審議を必要といたします。それから、一定数の車両の相当期間の使用停止処分、これは陸運局長権限でございます。これらはいずれも無許可の管理の委託及び名義貸しでございます。 以上のような処分を実行いたします。いろいろ本委員会におきまして御審議を賜わり、適切な御助言等をいただきましたが、われわれのほうもいろいろの御助言、御教導を参酌いたしまして以上のような処置をいたす予定でございます。何とぞ御了承をお願いいたします。 以上で御報告を終わります。 ————◇—————
○大野委員長 本日の請願日程全部及び日程に追加して鹿児島、垂水間等フェリボート就航に関する請願、請願番号第七一六六号を一括して議題といたします。 本日の請願日程に掲載されております請願及び日程追加の請願は、全部で二百二十九件でございます。 これらの各請願につきましては、委員各位もすでに文書表でその内容は御承知のとおりと存じますが、理事会において慎重に検討いたしましたので、これより直ちに採決したいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大野委員長 御異議なしと認め、これより採決いたします。 本日の請願日程中、第一ないし第三、第五ないし第一二、第一四ないし第二一、第二三、第二五、第二八ないし第四五及び第四七ないし第二二八の各請願は、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大野委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 なお、ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大野委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
○大野委員長 なお、本委員会に参考送付されました陳情書は、委員各位のお手元に配付してありますとおり十九件であります。御報告申し上げておきます。 ————◇—————
○大野委員長 なお、閉会中審査に関する件についておはかりをいたします。 すなわち、 新東京国際空港公団法の一部を改正する法律案 都市鉄道整備促進法案 自動車損害賠償保障法の一部を改正する法律案 陸運に関する件 海運に関する件 航空に関する件 日本国有鉄道の経営に関する件 港湾に関する件 海上保安に関する件 観光に関する件 気象に関する件を閉会中も引き続き調査を行ないたいと存じますので、その旨議長に申し出たいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大野委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 なお、これら閉会中審査案件が本委員会に付託されました場合、委員を現地に派遣して実情を調査する必要があります場合には、その委員派遣承認申請の諸手続に関しましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大野委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 ————◇—————
○大野委員長 本国会の終末にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。 委員並びに関係各位には、長期間にわたり非常に熱心に本委員会の審査について多大の御協力と御理解を賜わり、心から御礼を申し上げ、感謝をいたす次第でございます。 今後とも議会制民主主義の確立のために、皆さまと相携えて一生懸命にやってまいりたいと存じますので、一そうの御指導をお願いいたしまして、ごあいさつにかえる次第であります。 どうもありがとうございました。(拍手) 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時六分散会