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55回国会参議院1967/06/09

災害対策特別委員会 第3号

発言数
8
登壇者
2
会派数
1
開催日
1967/06/09

会議録

伊藤顕道日本社会党

○委員長(伊藤顕道君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。  まず、委員の異動について報告いたします。  去る六月一日大森創造君及び森中守義君が委員を辞任され、その補欠として藤田藤太郎君及び大和与一君が選任されました。また本日、矢追秀彦君、高山恒雄君、園田清充君、藤田正明君及び近藤英一郎君が委員を辞任され、その補欠として小平芳平君、中沢伊登子君、土屋義彦君、中村喜四郎君及び木島義夫君が選任されました。     —————————————

伊藤顕道日本社会党

○委員長(伊藤顕道君) 災害対策樹立に関する調査を議題といたします。  最近の干ばつ及び降ひょうによる被害の激増について、政府から説明を求めます。原農林省審議官。

原政司農林大臣官房技術審議官

○説明員(原政司君) 原でございますが、干ばつの最近の状況につきまして御報告申し上げます。  五月以来の干天続きに伴いまして、当初東北地方並びに関東地方を主体といたしまして、いわゆる早場地帯を中心といたしまして被害が発生しておりましたが、御案内のように、二毛作地帯、いわゆるおくて地帯がこれから田植えがだんだん活発に、盛んになってまいるわけでありますが、そういう田植えの時期とも関係ございまして、最近干ばつは南関東から東海あるいはそれ以西各地方にだんだん広がってまいっておるというのが、おおむねの現状でございます。ただ、あとで詳しく申し上げますけれども、東北地方等の一刻も早く田植えを必要といたします北日本におきましては、その後、先月末以来降雨がありましたし、またいろいろ努力をいたされました各県の努力によりまして、かなり好転をいたしておるというのが、全体の状況でございます。以下詳しく状態を御説明申し上げたいと存じます。  干ばつをただいま起こしておりまする県は、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州というようにほとんど全国にわたっておりますが、関係県は三十八府県にわたっております。その被害面積は、六月七日現在で農林省が把握しておりまするところによりますというと、約十六万四千ヘクタールでございます。先ほども申し上げましたように、被害は逐次田植えが始まりまする東海道以西に拡大しているというのが、今日の状況でございますが、七月現在で、特に被害面積が大きい県といたしましては、茨城、千葉、岐阜、愛知の各県でございます。なお、先ほども申し上げましたように、当初非常に被害が大きくて、たいへん憂慮いたしました東北地方におきましては、五月二十八日以降の降雨並びに対策の効果によりまして、被害面積はかなり減少をいたしておるのが今日の状況でございます。被害の内容を申し上げますと、一たん植えつけはいたしましたけれども、その後用水が不足しておりますのが、約十一万二千ヘクタールございます。  第二番目に、植えつけをいたしまして用水が不足し、その程度がかなりひどくて、枯死寸前という状態のものが約一万四千ヘクタールございます。第三番目には、田植え時期がまいっておりまするけれども、用水不足のために田植えができない、植えつけの遅延面積が約三万八千ヘクタールございます。  このような状態に対しまして各県におかれては、応急対策工事といたしまして、ポンプの動員、それから水路の掘さく、浅井戸の掘さく、河川の瀬がえ等の工事を実施しておりますし、また栽培法につきましては老化防止、それから苗しろの再仕立て、予備苗の確保等、栽培法につきまして応急対策を講じておるのでございます。ただいまの状況では、予備苗等につきましては、各県の御努力によりまして県内で大体融通し、まかなえるという状況にございまして、県外からの補給を要する事態になっておりませんことは、不幸中の幸いでございます。  第二番目に、これまでとってまいりました措置の概要について御報告申し上げます。  五月以来の干ばつにつきましては、そのつど農林省におきましては、地方農政局を通じまして指導してまいりましたが、五月二十九日には、さらに事務次官名をもちまして、東北、関東、北陸の各農政局長に対しまして、干ばつに対する対策についての指示をいたしましたが、先ほども申し上げましたように、逐次西のほうにも拡大する情勢にかんがみまして、六月六日には東海以西の各地方農政局長に対しましても、東日本と同様の措置を講ずるようにという趣旨の通知を発したのでございます。  さらに六月二日には、農林本省に事務次官を長といたしまする災害対策本部を設置いたしまして、同日第一回の本部員会議を開催し、その決定に基づきまして被害の大きい東北、関東につきましては、三班を編成し、第一班は山形、福島、第二班が栃木、茨城、第三班が群馬、埼玉、千葉、その三班編成によりまして、本省の課長クラスを長とする調査班を派遣いたしまして、本日調査班はそれぞれ東京へ帰ってまいる予定でございます。現場におきまする調査と同時に、応急対策についての指導をいたすことを目的として派遣いたしたのでございますが、地方農政局におきましても、非常事態体制をとるために、東北、関東、北陸におきましては、本省に準ずる災害対策本部を設置して活動いたしておるのでございます。  次のとりました措置といたしましては、六月の五日でございますが、御案内のように、応急対策の内容は、水路の掘さく、あるいは浅井戸を掘るとか、いろいろ応急の対策、土木工事がございます。あるいはポンプを購入する、あるいは借りてくるという、そういった水対策の応急措置がございますが、それらに対する予算措置につきましてはこれは予備費でもって今後検討されることになりますけれども、大蔵省事務当局の間に連絡をいたしまして、過去の例に準じて補助措置を講ずるということを、この際はっきり申しておこうということにいたしました。六月五日には、各地方農政局長に対して、本省からそういった点の手当てをするからしっかりやるようにという指示をいたしたのでございます。  次の措置といたしましては、農林省の地方農政局には約三百台のポンプを持っておるのでございます。国有のポンプを持っておりますが、これをほしい県、御希望のある県に対しましては、全国融通してそれを配置をする、これは現物はそれぞれの地方農政局が保管しておりますので、御希望によりまして、本省で調整の上貸し出しを開始しておりますが、現在百六十台を県の要請に基づきまして貸し出しておる状況でございます。  次にとりました措置は、御承知のように利根川水系につきまして、いわゆる干ばつが非常に激しいのでございますが、建設省におかれましては、六月二日の利根川水系河川管理者協議会の協議に基づきまして、上流のダムからの緊急放水を開始されて、毎秒五十トン利根川に緊急放水をしていただいたわけでございますが、その効果によりまして六月七日の流量は利根川の栗橋地点におきまして毎秒百三十九トンの流量に達しておるのでございます。たしか五月の下旬には九十五トンぐらいまで低下いたしましたが、ただいま申し上げましたように緊急放水の効果がございまして、栗橋地点では毎秒百三十九トンの流量になりまして、下流の千葉県等の用水不足地帯に対しましても、非常に貢献をいたしておるわけでございます。  次に、対策につきましての効果のあらましを御説明申し上げますが、ただいま申しましたように利根川上流のダムの放流のほかに、栃木県の奥にございまするダムの放流等もいたしますし、さらに水路の掘さくにつきましては、今日まで水路の掘さくをいたしましたのが五十六万メートルに達しております。それから井戸の掘さくをいたしましたのが一万四千カ所ございます。それから瀬がえ、つまり川の流れが非常に細くなっておりまするので、それを有効適切に水路に入るように、臨時に流れをかえるといいますか、土のう等を積みまして、そういう瀬がえ工事をいたしましたのが千九百カ所ございます。それから揚水機を臨時に設置いたしまして揚水しているのが、その揚水機が三万四千台でございます。  これらの措置によりまして、これまで救済いたしましたものは約十四万八千ヘクタールと見込んでおります。なお今後ただいま申し上げました措置によりまして、約十一万二千ヘクタールは今後救済可能になるのではないかというふうに期待をいたしておりますし、いろいろ苗しろの再仕立てあるいは隣接地域からの苗の補給等によりまする措置とあわせまして、干ばつによる被害を最小限度にとどめてまいりたいということで、ただいま努力をいたしておる状態でございます。  御参考までに各地の降雨状況を若干御紹介申し上げますと、東北地方におきまして干ばつが非常に問題になりました県は南東北地方、いわゆる山形、宮城、福島でございますが、山形市の状態を御説明申し上げますと、六月の三日に八ミリ、四日に一ミリ、五日に六ミリ、それから六日に十五ミリ、七日に六ミリ降雨量がございまして、累計いたしまして相当の雨量になるわけでございます。さらに干ばつでかなり問題になっておりました新庄地方を御紹介申し上げますと、三日に十三ミリ、四日に一ミリ、五日に三十七ミリ、それから六日に一ミリ、七日に六ミリという状況でございます。さらに宮城県を御紹介いたしますと、仙台におきましては三日に八ミリ、四日に四ミリ、五日に四ミリ、六日に十二ミリ、七日に一ミリ、ずっと三日から適量降っております。福島につきましては四日の日に十七ミリ、五日に四ミリ、六日に十五ミリ、若松が四日に二ミリ、五日に十六ミリ、六日に十三ミリ、それから太平洋岸の小名浜を御紹介申し上げますと、四日に三十五ミリ、飛びまして六日に五十一ミリというように、ほとんど全県下に降っているようでございます。それから関東へまいりますと、栃木県が東北同様に非常に被害状況が好転してまいりましたが、宇都宮を御紹介申し上げますと、二日に三十九ミリ、四日に六ミリ、六日に三十五ミリ、七日に六ミリというふうにかなりの降水量がございます。ただ遺憾ながら茨城県につきましては、降雨が依然としてあまりございませんで、潮来が四日に一ミリ、五日に九ミリ、六日に十一ミリという状況でございます。それから千葉県でございますが、千葉も降雨量があまりございませんで、銚子は四日に四ミリ、五日に九ミリ、六日に一ミリという状態でございます。東京はあまり降っておりませんが、五日に東京西部に雨が降りまして、立川は二十二・四ミリという降雨量を見たわけでございます。以上、降雨状況を御紹介申し上げましたが、当初に申し上げましたように、一日も早く田植えを必要といたしておりまする東北地方あるいは北関東等における干ばつ状況は、次第に好転をいたしておる状況でございます。  それからひょうの状況につきましては、目下調査をしておる途中でございまして、詳細は判明しておりませんが、県からの御報告によりまするものを御報告いたしますというと、五月下旬から六月上旬のひょう害でございますが、県報告の累計は二十二億ということになっておりまして、御案内のようにひょう害等の被害額につきましては、農林省統計調査部系統で確定的な調査をいたすということになっておりまして、ただいま調査をしておる段階でございます。五月下旬から六月上旬の降ひょうは、東北から関東、それから九州、非常に広い範囲のものが累計されまして、二十二億という県報告による被害状況でございます。  たいへん時間をとりましたが干ばつ並びに降ひょう状況は以上のようでございます。

伊藤顕道日本社会党

○委員長(伊藤顕道君) 御苦労さまでした。  本件に対する質疑は次回に行なうことといたします。     —————————————

伊藤顕道日本社会党

○委員長(伊藤顕道君) 次に委員派遣承認要求に関する件についておはかりいたします。  五月以降の干ばつ及び降ひょうによる被害調査のため、明十日、茨城県、埼玉県及び千葉県に委員派遣を行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊藤顕道日本社会党

○委員長(伊藤顕道君) 御異議ないと認めます。  つきましては、派遣委員の人選等は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊藤顕道日本社会党

○委員長(伊藤顕道君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、本院規則第百八十条の二により議長に提出する委員派遣承認要求書の作成等も便宜、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊藤顕道日本社会党

○委員長(伊藤顕道君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後一時三十九分散会

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