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55回国会衆議院1967/07/20

文教委員会 第23号

発言数
76
登壇者
10
会派数
2
開催日
1967/07/20

会議録

床次徳二自由民主党

○床次委員長 これより会議を開きます。  内閣提出、札幌オリンピック冬季大会の準備等のために必要な特別措置に関する法律案を議題とし、審査を進めます。  本案の趣旨説明は、予備審査のため付託された際に聴取いたしております。  この際、おはかりいたします。  札幌オリンピック冬季大会の準備等のために必要な特別措置に関する法律案の審査のため、本日、財団法人札幌オリンピック冬季大会組織委員会事務総長佐藤朝生君、財団法人日本体育協会事務局長塩沢幹君、財団法人スポーツ振興資金財団専務理事近藤直人君を参考人として、その意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、参考人の方々の御意見は、委員からの質疑に対するお答えでお述べをいただくようお願い申し上げます。     ―――――――――――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 それでは、質疑の通告がありますので、これを許します。長谷川正三君。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 私は、ただいま議題となりました札幌オリンピック冬季大会の準備等のために必要な特別措置に関する法律案につきまして、この大会準備が十分その使命にこたえられるように進められることを念願いたしまして、御質問を二、三申し上げたいと思います。なお、たいへん御多忙のところを関係の参考人の方々においでをいただいておりますことを、心からお礼を申し上げます。  実は、昨年世界のIOCのローマ総会で、非常な支持を得ましてこの札幌冬季オリンピック大会場が決定をされたわけでございますが、当時本院には体育振興に関する特別委員会がございまして、私もその末席を汚しておりましたので、さっそく現地札幌に閉会中に調査に参りまして、つぶさに現地を拝見してまいったわけであります。いよいよ本日この法案が提出されることになり、いよいよ本格的な準備あるいはそれに応ずる直接の仕事に取りかかることになったと思うのでありますが、とかくこういうものは寄り合い世帯で行なうということにもなりがちでありますし、それだけに各関係団体なりあるいは官庁なりがそれぞれ、ともすると傍系の仕事のように扱うために、いよいよ大会を目の前に迎えるという時点になってあわててばたばたやり、非常な国の恥になるような事態でも起こってはいけない。東京オリンピックが非常な成功といわれておるわけでありますが、おそらくその直後であるだけに日本にまかせればだいじょうぶという雰囲気がありまして、冬季オリンピック大会場は札幌ということにきまったとも考えられますので、それだけにこれに対する準備は非常に重要だと思います。ただ、私現地をしろうと考えで見てまいりました感想から申しますと、あれを国際的な冬季オリンピック大会場として整備するには、基礎条件はあるけれども、これを完ぺきにするには、これは容易ならぬ国家的な大事業として取り組まなければ不可能なことじゃないか、こういうことを痛感いたしましたので、本日は、実はもう少し関係各省の大臣その他多数おいでをいただいて、十分な審議をしたいと考えるわけでありますけれども、何ぶんにも明日は今国会の閉会というような非常に会期末の差し迫った中でありますので、十分なことができないのは残念でありますが、その点は、ひとっここに御出席の皆さんが十分私のこれから質問申し上げる意味をおくみ取りいただきまして、万全を期していただきたいと思うわけであります。  そこで、第一にお尋ねを申し上げますが、今回の法案の第一条にもうたわれております札幌オリンピック冬季大会に対します「円滑な準備及び運営並びに大会に備えての選手の競技技術の向上」、これに資するために本法案を出してある、本法案を出して特別の措置をしたい、こういうふうにうたわれておりますが、昨年ローマの総会で会場が札幌に決定しました以降今日までのまず経過、この概略、どのような準備が進められてきたかということを、ここで要約してどなたからでもけっこうでありますが、御説明をお願いしたいと思います。

佐藤朝生財団法人札幌オリンピック冬季大会組織委員会事務総長

○佐藤参考人 私からお答えいたします。  昨年の四月ローマのIOC総会で札幌招致がきまりまして以来、関係者、札幌市、北海道庁、文部省、それから競技団体、JOC、いろいろなところで相談いたしまして、いまお話しのとおり昨年の七月二十六日に組織委員会を発足したのであります。組織委員会を発足いたしましてから、最初に組織委員会のいろいろな組織づくり、組織委員会として必要な組織でございますが、組織といたしましては専門委員会を四つつくったわけでございます。施設及び競技施設専門委員会、デザイン専門委員会、関連施設専門委員会、科学技術専門委員会、この四つをつくって今日までいろいろな方面にわたって検討してまいったわけでございますが、まず何と申しましても最初に検討いたしますことは、オリンピックの会期の問題あるいは競技場の問題だろうと思います。会期をいつ、一九七二年ということはきまっておりますが、何月にするかというようなことを検討いたしまして、一応二月の上旬、ただいまの案といたしましては一九七二年二月四日から十一日間ということで一応の内定をいたしております。  それから、次に重要なのは競技場の問題でございます。競技場の問題につきましては、招致時代に一応の案がございましたが、その案を競技施設専門委員会で検討いたしまして、その後組織委員会で検討いたしまして一応各競技場を決定いたしまして、これに基づきまして競技場を――ただいまもお話がございましたが、場所はございますが、いろいろな施設が、東京オリンピックのときと違って基礎になる施設もございませんので、関係方面にこれを早急につくっていただくように組織委員会といたしまして要望したわけでございまして、それを昨年の暮れからことしにかけましてやってきたようなわけでございます。おもなことは競技施設をなるべく早く、選手強化のためにもつくっていただかなければなりませんので、なるべく早くつくっていただくということであろうと思います。  大体のところ以上であります。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 これは各官庁にまたがりますが、やはり中心には文部省がかなり重要な役割りを果たすわけでありますし、本法案も、したがって文教委員会にかかってきておると思いますので、文部省内部ではいままでどのような準備を進めてこられましたか。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 ただいま佐藤総長のお話がございましたように、組織委員会の誕生と相前後いたしまして、文部省の体育局の中に、この冬季オリンピックとあわせまして今回のユニバーシアードも含めておりますが、オリンピック等準備室という臨時編成をいたしました。それから組織委員会がいろいろと案を作成されましたが、そのうち特に文部省に関係いたします分野、簡単に申せば、直接的な競技施設の整備につきましてどの程度国が分担し、協力するかという問題、それから、あと四、五年先でございますが、せっかく日本が招致しましたので、日本参加選手が優秀な成績をおさめるにはどうしたらいいかという、いわゆる選手強化といったような問題、あわせて各省が非常に円滑にそれぞれこの大会を盛り上げるために陰の連絡役、本来申せばこれは総理府でございますが、総理府あるいは北海道開発庁を助けまして連絡役、何と申しましても競技施設が先決でございますので、できるだけそうした連絡役といったような仕事の準備を進めてまいってきております。さしあたっての問題といたしまして、昭和四十二年度予算には、御承知と思いますが、もう即刻に選手養成を始めなければなりませんので、予算要求させていただきました。それからまた、競技施設を早急につくらなければなりませんが、何ぶんにも昭和四十二年度に直ちにこの実行予算、実施する予算を組む前の準備段階としての予算を組む必要がありまして、そういう予算、大体選手力養成、それから施設整備のための前提段階としての準備のための予算等を今年度予算に計上させていただいた次第でございます。  また、あわせまして若干の関連施設、今日の例から見ますと、苫小牧のスケート場は、結局練習場としてこれはオリンピック施設の一部になる。それからまた、若干の選手強化に関係がございます小樽、それから大鰐といったようなジャンプ台の養成設の予算といったようなものも織り込ましていただいた次第でございます。そして、それらに基づきまして、目下のところ、昭和四十二年度以降展開されます競技施設の整備につきまして、最終的にどこが施行し、これに国がどの程度強力に援助するかという問題と取り組んでおる次第でございます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 文部省の中に、いまのような仕事をするために何か特別の機関と申しますか、連絡機関のようなものを設置して行なっておるのですか、おらないのですか。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 このオリンピックの準備対策は文部省だけの問題でございませんで、政府各機関に非常に広く関係いたしますので、文部省の部内でございませんで、総理府に札幌オリンピック冬季大会準備対策協議会を設けております。会長は北海道開発庁長官、会員は大体次官クラスでもって構成いたしますので、副会長は総理府総務副長官、文部事務次官、北海道開発庁事務次官でございます。関係委員といたしましては、現在のところ、労働省を除く全省が委員として参加いたしております。  文部省といたしましては、特に特別のものはございませんが、若干予算上の問題としまして、競技施設をどのようにつくったらいいかということのために、やや専門家よりなる競技施設調査研究会というものを設けて準備いたしております。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 オリンピック準備室というのがあるのじゃありませんか。それは過去にあって、もうなくなったのですか、いまもあるのですか。それはどういうものですか。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 過去にございましたのは東京オリンピック準備のためのものでございましたので、一応解消いたしまして、先ほど正確に申しませんでしたが、昨年の八月一日付でオリンピック等準備室を設けたわけでございます。冬季オリンピック等準備室でございます。それを臨時編成いたしました。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 そうすると、いまこれを推進していくためにある組織は、文部省の中にあるのが札幌冬季オリンピック等準備室ですね。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 さようでございます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 それから総理府の中に、労働省を除く各省全部の関係官といいますか、そういう方を網羅して組織しているのが、いまのお話だと札幌オリンピック冬季大会準備対策協議会が一つできておる。それからもう一つは、中心になって推進するところの組織委員会、大きく言ってこういう三つの組織があると考えてよろしいですか。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 大体おっしゃったようなことだと思います。  なお、三つの関係を申しますと、佐藤事務総長のほうでやっておられます組織委員会は、この札幌オリンピックの準備運営をつかさどるための、国とは離れた別個の組織委員会でございます。いま申しました総理府に設けられました準備対策協議会は、この組織委員会が十分その責めを果たすために、政府として協力するのにはどうしたらいいかということのための連絡対策協議会でございます。文部省のオリンピック等準備室は、そのうちの選手強化とか競技施設とか、そういった主として文部省に関係する分野につきまして処理するために臨時編成する部局、こういうふうに考えていいかと存じます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 そうしますと、この準備運営に当たる、要するにこの大会を実行する中心は、民間体育諸団体を含めて組織されておる組織委員会、そうして、これは国家的な大事業であるから、一地方庁なりあるいはそういう民間団体だけにはまかせられないといいますか、とてもやりきれない仕事であるから、政府として強力に各省こぞって協力体制をとる、こういう意味でこの協議会ができているというふうに受け取るわけであります。この政府側の一番の責任者はどなたでしょうか、さっきお話があったかと思いますが、聞き落としましたのでお聞きいたします。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 いわゆる冬季オリンピック担当大臣として、東京オリンピック時におけるオリンピック担当大臣ということになるかどうか、必ずしも明確でございませんが、とりあえず各省庁の連絡機関として設けられた協議会の会長として、北海道開発庁長官に御就任いただいておるということでございます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 その構成メンバーは、各省どの程度の方が出ておるのですか。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 大体次官クラスでございます。文部次官、北海道開発庁事務次官、それから厚生次官、自治次官、こういうふうな関係でございます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 そうしますと、ちょっと見たところでは、これは非常に強力な政府の支援機関ができておるというように受け取れるわけですが、北海道開発庁長官が責任者になり、労働省を除いては各省全次官がそこに名を連ねて、あらゆる分野からこれに協力をするということはまことに頼もしい感じがいたしますが、しかし反面考えますと、こういうような次官級の大ものをずらりと並べて、長官が一人その上に乗っておるというような組織は、実際に組織委員会がいろいろな具体的な御計画をお立てになると思います。けれども、それに対応して強力にバックアップできるような実態になるのか、それとも、名前だけえらい一ものを並べて連ねておるけれども、実際は、担当の事務官が大蔵省に行ってこそこそ頭を下げて陳情しておる程度のことに終わってしまうのか、そういうことが、非常に機構が膨大であるだけに逆に心配になります。そういう点について、きょう北海道開発庁長官の責任ある答弁と決意のほどを私はお聞きしたかったのですが、きょうは北海道開発庁のほうから小熊総務監理官がお見えになっておりますので、小熊さんのほうから、その点についてもし伺えれば御答弁いただきたいと思います。

小熊清北海道開発庁総務監理官

○小熊政府委員 前段の御質問を承っておりませんでしたので、あるいは御答弁が多少ずれるかとも思いますが、オリンピックに対する政府の協力体制といたしまして、各省の事務次官をもって構成いたします対策協議会というものを発足して種々の対策を講じておりますことは、ただいま文部省のほうから御答弁があったとおりであります。その協議会の会長に北海道開発庁長官が任命されておりまして、いわばその協議会の責任者というような形になっておるわけでございます。その協議会の開催等につきましては、ことに、このところ、競技施設の分担の問題、あるいはただいま御審議いただいております特別措置法案の問題、そういうような問題をめぐりまして開催され、各委員も非常に熱心に政府としての協力体制を整えていこう、こういうことであったというふうに聞いておるわけでございます。  また、私から言うのはちょっとあれでございますけれども、開発庁長官の二階堂国務大臣は、この札幌オリンピックを成功させるという点について非常に熱意を持っておられるわけでございまして、今後の競技施設の建設の問題、あるいはさらに、開発庁の所管になるわけでございますが、関連する道路その他の建設の問題についても、予算の獲得その他を通じてぜひ大会開催までに万遺漏のないようにいたしたい、そのために万全の措置を講じたい、自分みずから各方面と折衝してやっていきたいという熱意に燃えているというふうに私、拝察しておる次第でございます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 私、その運営の実態はよく存じませんので、もう一言いまの御答弁に加えて御質問申し上げますが、総理府に置かれておって、そしてその責任者は北海道開発庁長官である。総理府の関係と、長官が熱意を持って推進されるということの関係で、事務上うまく円滑にいくのかどうか。そういう点はどういうふうに運営されていくのですか。ちょっと心配になるのです。

小熊清北海道開発庁総務監理官

○小熊政府委員 会長は北海道開発庁長官でございますが、副会長といたしまして総理府の総務副長官、それから文部省の事務次官、北海道開発庁の事務次官ということになっております。また、事務の実際の運営につきましても、総理府の審議室、それから文部省の体育局、それから私どものほうというふうに常時密接な連絡をとりながらやっております。審議会の組織構成が各省次官を網羅しておりますので、これは総理府に置くというのが至当かと思いますが、実際の運営は、総理府、文部省、開発庁三者が常時連絡をとりながらやっておりますので、御質問のような不行き届きということはないと思っておりますし、今後ともつとめたいと思っております。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 たいへん御熱意があり、特に責任のある三省は非常に協力する体制だということで心強いのですが、しかし、端的に言いまして、これは一九七二年ですから、今後数年の準備期間を持つわけです。この間には、北海道開発庁長官も何人かわることかしらというようなことをちょっと考えるのです。そうしますと、こういう責任者を一ぱいに並べることもけっこうだが、実際にそこに腰を据えて強力に推進するスタッフがきちっと構成されておるのか、いままでこれができてから今日まで何回会議を持ち、どういう事務局をもってやっておられるのか、そういう点をちょっと……。

小熊清北海道開発庁総務監理官

○小熊政府委員 会議を持ちました回数は、ちょっと日にちは記憶しておりませんけれども、三回持ったかと思います。  それから事務局といたしましては、事務局的な存在ということになると思いますけれども、この協議会の下部機構として幹事会というものを設けております。これは関係各省の局長クラスで構成しております。協議会の開催前はもちろんですが、幹事相互の連絡をとりつつ事務的な運営を進めているところでございます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 そうすると、実態は幹事会というのが非常に重要な役割りを果たすということになりますね。そうすると、この局長クラスという、これもまたそれぞれ局の仕事を持っておって、あまり当てにならぬような気がする。結局、組織委員会のほうからいろいろな注文が出ると、そのときにちょっと会議を招集して、最小限度の協力、やっとこすっとこきめるような形態になっていくのじゃないかというようなことを心配しますし、大蔵省等が十分これについて理解がありませんと、あるいは自治省等も非常に重要な役割りを持つんじゃないかと思いますが、そういうような点が――これはたしか昨年十一月できたのでしょう。それから今日まで正式会議三回ということでありますが、これから進むに従って、それは必ずしもたくさん集まる必要はないし、基本的なものがきちっときまれば、それはそれでいいのだろうと思いますが、あとは事務的にどんどんころがしていけばよいと思います。その辺の弱さが感ぜられますが、それについて、これは最高責任者は文部省の政務次官になりますか、政務次官のほうからでもそれらについての御見解、御決意をお願いしたいと思います。

谷川和穗自由民主党文部政務次官

○谷川(和)政府委員 今回の冬季オリンピックの招致は、実はアジアにおいて初めての冬季オリンピックでございます。政府といたしましても、東京オリンピック大会が成功裏に終わったということ、そして非常に日本の国を諸外国に紹介し、さらに、日本の国内においては青少年スーポツを振興することに非常に大きな意義があったという判断もいたして、昭和四十年の九月に閣議了解事項として、この冬季オリンピック大会が成功するように、大いに協力、援助を惜しまないんだということを決定いたしておるところでございます。こうした閣議決定の線に沿って、先ほどから御説明を申し上げましたような各種の連絡協議会、こういったものを政府部内につくっておるわけでございますが、実際間旭といたしまして五年先のオリンピック競技大会でございますので、時間があるといえばあるわけでございますけれども、その中でも、たとえば選手強化ということについても直ちに始めなければならぬことでありますし、それから少なくとも競技施設といっても、まだ日本にあまりなじみのない競技もあるわけでありますから、こういったものの練習場を兼ねた施設というものは、一日も早くつくりたいという地元の要求あるいは関係者の要望もあるわけでございます。こういった線に沿いまして、非常に熱心に政府部内では努力を続けてまいっております。特にいま御指摘のございました幹事会、局長クラスで構成されておりますが、各局長とも、ただいま申し上げましたような線に沿いまして、現在までのところ、きわめて活発に熱心に努力をいたしております。  それから、御指摘のございました、あまり組織が膨大になって、そのために、言うならば責任の所在が不明確になるおそれはないかという点でございます。これにつきましては、先ほどから御説明申し上げましたように、実は競技の運営、それから競技開催までの実際の担当はオリンピック組織委員会が行なうわけでございます。このオリンピック組織委員会は、現在までのところきわめて具体的に成案をつくられまして、関係各省それぞれに要望を続けられ、それから関係各省、特に文部省は一番関係が多いわけでありますが、そのオリンピック組織委員会のつくられました成案をそのつど予算化をするとか、あるいはそれぞれ実現をはかるように努力する、こういうふうに進めてきておるわけでございます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 次官から御決意のある御答弁で、大いに御期待を申し上げるわけでありますが、法案の内容につきましてさらに少し御質問申し上げたいと思います。  そこで、先ほど佐藤事務総長からも概略のお話があったわけでありますが、何と申しましても、私どもがこの冬季大会を日本に持ってきた、札幌に持ってきたということの最大の意義は、いろいろなとらえ方はあると思いますが、この機会に国民の全体の体育の向上、特に冬季における体育の普及向上、関心が非常に全国民的に広がる、そして冬季の諸スポーツに対する国民の参加人口がどんどんふえる、そういう中から選手も強化されていく、こういうところに最大の、まず第一に国民的な意義があろうかと思います。そういう意味で、単なる精鋭選手の養成ということの背後に、国民的な基盤がこれによって大いに確立され、向上される、こういうことにやっぱり一つの大きいねらいを持たなければならないと思いますが、そういう意味で先ほどの話にも、準備の中の大きな仕事の一つが選手強化という形で、これは全国的に、少なくとも札幌ないし北海道のみならず、冬季のスポーツに適合したような地域全般にわたってそれができれば、全国民に影響があるような連動の普及ということ、あるいは選手強化という中で、多くの国民、青少年が冬季体育に参加できるというような諸施設がこの機会に全国的に整備されるということ、そういうようなことは非常に私は大事なことであり、それを除いてはほんとうの意義はないと思うわけであります。と同時は、またオリンピックの会場となるからには、国際的な最高の水準の冬季競技の施設が札幌を中心に日本にもできた、そしてこれが今後長く、また国内的にも国際的にもスポーツの向上あるいは国際友好、こういった面にその価値を発揮していく、そういうことでなければ、やっとこすっとこその場しのぎの大会をやって、あとはまた草がはえる、荒れ果てる、国民の中に冬季体育に対する関心もあるいは普及も一向にない、こういうことでは全く意味かないと思います。そういう意味におきまして、佐藤専務総長からごく概略お話もありましたが、今後五年間におけるこれらの面についての計画、抱負、それに必要な大かたの予算の見通し、そしてこの事業がどういうふうに分担され、どの部分は国費が持ち、どの部分は北海道なり札幌市なり地方自治体が持つ、あるいはどの部分は民間の協力、寄付を仰ぐ、こういうようなことの概略につきまして、もう一歩ひとつ突っ込んだ御説明をお願いしたいと思うのです。  私がこのことを伺いますのは、本法案が決定されるというきわめて重要な時期に、これらの問題について万遺漏ない体制を整えるという姿勢ができたくてはいけないと思いますのでお聞きいたしますので、遠慮のない御計画を率直にお聞かせをいただきたいと思います。これは組織委員会から伺うのが至当かと思います。

佐藤朝生財団法人札幌オリンピック冬季大会組織委員会事務総長

○佐藤参考人 ただいま御質問ございましたが、施設そのものについては私から御答弁いたしたいと思います。  施設につきましては、先ほど申し上げましたとおり、われわれといたしましては、今度の冬季オリンピック大会を東京オリンピック大会にまさるとも劣らないような大会にいたしたいと思いまして、いろいろな招致時代のプランも考えまして、それを参考にいたしまして、先ほど申し上げました専門委員会等におきましてこれを検討いたしまして、組織委員会といたしまして一つの案をつくりまして政府にお願いしておる次第でございます。この案におきましては、各競技場、十幾つかございますが、競技場のうち大きな競技場につきましては国が全額負担でこれをつくっていただきたい、それから小さなものにつきましては市なり道なりでつくっていただきたい、それから仮設的のものにつきましては組織委員会でつくりまして、大会後これを取りはずすという方針で大体のところつくりまして、一応の全部の、われわれのほうで概算見積もりまして九十何億という案をつくっております。これのうち、ただいま申し上げましたように、開会式、閉会式を行ないます真駒内のスピードスケートの競技場、あるいはバイアスロン競技場、あるいは大介山のシャンツェその他ボッブスレー、リュージュの会場等につきましては国でつくっていただきたい。それから、そのあとアイスホッケーを行ないます札幌市内の美香保あるいは月寒等の競技場につきましては、道なり市なりでつくっていただく。そして国費の高額の補助をお願いしたいというふうに考えております。  経費につきましては、申しおくれましたけれども、組織委員会自体の運営費につきましては、組織委員会発足当時に、東京大会の例にならいまして、国と地元と民間と三分の一ずつの負担という原則にいたしまして、今日京で昨年度の予算、本年度の予算をやってきたわけでございますが、この際ついでに申し上げますと、組織委員会の運営費自身は、東京大会のときは大体百億足らずの金によってやりましたが、運営予算はいまのところのわれわれの見通しでは五十五、六億の費用でやりたいと思っております。これは施設につきまして組織委員会負担の部分がふえますと、またこの費用もふえるかと思います。大体のところそういうふうにやっております。  先ほど申し上げましたとおり、施設につきましては、お話のとおり日本選手の選手強化という面も考えまして、なるべく早くつくっていただきたい。来年度からその建設にかかっていただきまして、われわれのほうの計画といたしましては、一九七二年がオリンピックでございますが、前の年にプレオリンピック、オリンピックのリハーサルをやろうと思っております。一九七一年にやろうと思っております。その前の年、前々年の一九七〇年に、スキー、スケート全部の国内の総合大会をリハーサルでもう一回やりたいと思います。それで一九七〇年の国内総合大会のときまでには、大体のところ全部の施設が使えるような状態にしていただきたいということを要望している次第でございます。  施設につきましては以上でございますが、選手強化のことにつきましては、あるいは体育協会のほうから御説明願えたらと思います。

塩沢幹財団法人日本体育協会事務局長

○塩沢参考人 選手強化のただいままでの経緯と将来の見通しにつきまして、概要をお答え申し上げます。  東京オリンピックの際におきます選手強化の非常に貴重な経験を土台にいたしまして、札幌招致が決定いたしまして直ちに、体育協会の中のJOC、日本オリンピック委員会に選手強化の対策委員会を設置いたしました。オリンピックの際には二十種目のたくさんな競技でありまして、何しろ非常に経験が少なかったときでございます。いまから考えますと非常に回り道をしたような点も多々あったと思います。それから、後になって非常に及ばなかった、こういうふうに考えました点もございまして、それらを反省いたしまして、今回は東京オリンピックの大体五分の一程度の内容になる。数におきましてもそうでございます。大体その程度の内容でございますが、これはなるべく簡明に組織で強力に実施したほうがいい。実施の主体はあくまでも競技団体でございます。それを総括的に統合をして計画的に進めるためには、やはりただいま申し上げました体育協会にそういう組織をきちっとして、そして政府関係とも十分な緊密な連絡をとってやっていくのがよかろう、こういうことになりまして、その中におきまして財政と強化の二つの小委員会を設けまして、その下の五つの競技種目の強化対策本部と直結させる形をとっております。そういたしまして、ただいままでの結論といたしましては、五ケ年計画を立てまして、出てまいりましたものを十分検討いたしまして、大体東京オリンピックには二十三億余の資金が事業費として投ぜられましたが、今田は六億程度にいたしたいということで、毎年一億強のものでございますが、とりあえず四十二年度は四千万円でございます。それから四十三年度以降は、その年の重点的な事業等が少し異動もございますので若干の起伏はございますけれども、総計で六億というめどを立てまして、その基調になりますのは、第一年度の四十二年度とそれから四十三年度は基礎的な強化を広く行なう。このことは、先ほどもお話にございましたように、東京オリンピックの際には、頂点にある選手をいかにして日の丸の旗を上げるために強化するかということに非常に専念せざるを得ない状態でありました。ところが、やはり最終的な成績をあげるためには、国民の体力全般の基礎の上に立たなければいけないということで、体育協会といたしましては、オリンピックが終りましたあと、これからが本番だというような気持ちで底辺の拡大を唱えてまいりました。その線に乗りまして、今回の場合も第一年度、第二年度は底辺の拡大、基礎的な強化を主体にして普及をあわせて考えていく。このためには、政府にもお願いしておりますように、広く全国各地に公共的な施設を早く整えていただけないだろうか、こういうことを願っている次第でございます。  それから第三年度以降は、だんだんしぼられてまいります直接戦力になる人たちを主点にいたしまして、強化をいたしてまいるのでございます。これらは、やはりできますならば先ほど来お話しのございましたように、大会が行なわれる場所を早く完成していただいて、その場所になれさせていただきたいということが主力になっております。内容といたしましては、合宿訓練からコーチの強化、それからスポーツ科学の振興、国際交流その他の事業がございますが、総じて申し上げますと、ただいま申し上げましたような方向で委員会は運営されておりまして、これの実施部隊が各競技団体、こういう形になっております。  何といたしましても、日本でただいままで冬季の関係でおくれておりますのは、レジャーのためのスキー場その他はございますけれども、青少年を訓練、育成するという場所に欠けていた点が考えられるわけでございまして、こういう点をこの機会にぜひ早く準備いたしたい、またこれを政府にも考えていただきたい、こういうふうに御要望申し上げる次第でございます。

近藤直人財団法人スポーツ振興資金財団専務理事

○近藤参考人 スポーツ振興資金財団の近藤でございます。  資金の関係についてちょっと申し上げます。  オリンピック組織委員会の所要経費でございますがこれは大会の準備及び実施関係の資金でございまして、ただいまのところでは約五十七億。先ほどお話しございましたように、今後さらにふえる公算が大でありますが、ただいまのところ一応約五十七億。そのうち私ども民間資金の調達の関係におきましては、約十三億六千万というものを財団が担当することになっております。  それから、日本体育協会の選手強化関係資金でございますが、これが全体で約六億、先ほどお話かございましたように六億でございます。このうち国庫補助金を予定しておりますので、それを除きました残りの約三億六千万というものが、民間資金の調達予定額でございます。そのほかに、私ども財団の事業遂行の関係資金といたしまして約一億七千万。合計十八億九千万、約十九億というものが、私どもの民同資金として調達しなければならぬ金でございます。  そこで、財団といたしましては、これを約二十億という目標を立てまして、過去の東京オリンピックのときにおきまする例にならいまして、このたび政府、国会のほうにお願いいたしまして、特別措置法の成立をお願いいたしまして、これによりまして郵政省当局からは寄付金つき郵便切手、専売公社からはたばこの包装の広告、電電公社からは電話番号簿の広告、日本国有鉄道からは車内広告という方法によりまして御協力をいただきまして、所要の資金の一部を負担いたしたいという考えを持っております。大体この特別措置法によりましては、ただいまのところ六億ないし七億を予定をいたしておりますが、何ぶんこれは今後の折衝によりまして変動があろうと思っておりますが、私どもといたしましてはできるだけ多額の御協力をいただきたい、かように考えております。  なお、これでは足りませんので、そのほか公営競技、これは競輪、競艇、オートレースあるいは競馬、その他のことによりまして、所要の目標額を、ぜひ達成いたしたいと考えております。  以上、簡単でございますが、御説明申し上げました。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 それぞれの関係各団体が御苦心をなすって、資金調達をはかろうとされていることはよくわかりますが、さっき佐藤事務総長のお話で、組織委員会の運営資金が五十七億、それから施設に九十億、こういうお話だったようでありますが、私、札幌の現地を見てきまして、手稲山あるいは大倉山あるいは恵庭岳それからアイスホッケー場になる場所とか、オリンピック村の予定地とか、これだけ見まして、さらにこれをつなぐ道路の整備、あるいは上下水道というものについても、当然これに付帯して整備しませんと恥ずかしいことになると思いますし、新たに橋をかけなければどうにもならないようなところもありますし、いろいろそういうふうなことを考えますと、とても九十億というような額ではできるものじゃないという感じがしまして、この九十億というのは直接の競技に要する、競技場の整備、建物、この程度のことではないかと思ったのですが、そうですが。

佐藤朝生財団法人札幌オリンピック冬季大会組織委員会事務総長

○佐藤参考人 私が御説明いたしましたのは、競技の直接施設だけでございます。私のほうの関係のものでも、たとえばオリンピック村の施設はこれに入っておりません。競技関係施設だけで九十億ぐらいかかります。ただいまお話しの関連施設、道路でありますとか上下水道等につきましては、これは私どものほうから、大体こういうふうに関連道路についてはやっていただきたいということを政府に申し上げまして、おもに開発庁だと思いますが、開発庁のほうでいろいろプランをつくっていただきまして、道路建設をやっていただくというふうな段取りになろうかと思います。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 九十億の内容はわかりました。  そこで、そういう大事業でありますから、総理府に膨大な政府側の組織もできたと思いますが、特に恵庭岳の滑降場に予定されておるところなどは、世界でも非常に水準の高い、誇り得る会場たり得るということを伺っております。ただし、あの会場に選手が行き来するということになったり、いろいろその他物を運ぶようなこともあるとなりますと、どうしてもあれは新しい道をつくる、橋もかけるということが必要なように現地を見てまいりましたけれども、そういうような計画が総合的にきちっとすでに進められようとしておるのか、本法案が通ってから徐々にこれから取りかかるということなのか、その進行状態について、ちょっとどなたからでもいいですが、お願いいたします。

小熊清北海道開発庁総務監理官

○小熊政府委員 オリンピックに関連いたします公共施設といたしましては、先生御指摘のように、道路、街路、上下水道その他の環境施設の整備あるいは空港の整備、さらに広げますれば、国鉄でありますとか通信でありますとかが入ってくるかと思います。その中でも一番緊要で、かつウエートの高いのは道路の整備であるというふうに考えております。これにつきましては、組織委長会のほうからすでに道路の整備の方針について中間的な考え方をいただいております。それに基づきまして大会の開催に遺憾のないように準備を進めるということは当然でありまして、開発庁の所管しておりまする開発計画の中にも、道路整備、街路の整備等は相当織り込まれております。その分がオリンピックに役立つということは当然でありまするが、特にオリンピックのために必要になる道路というものにつきましても、鋭意整備を進めてまいるという体制でございます。  それから、特に一つだけ例を申し上げますると、組織委員会から承った道路の整備方針の中に、オリンピックの開催時に札幌の市街部の混雑を緩和するために、できればバイパス的なものをつくって会場と直接連絡をする必要がある、かように御意見がございますが、この点につきましては、開発庁といたしましてもかねがね考えておりますが、今年度の予算で札幌の市街部の北を回るバイパスというものの着工を実は認められてかかっておるわけでございます。  また、先生御指摘の恵庭岳に対する選手の輸送あるいは観客の輸送という点につきましては、札幌から真駒内を通って恵庭岳に回る線、恵庭岳の支笏湖周辺を回る線、それから千歳から支笏湖へ連絡する線というようなものについて整備をする方針で進めておる次第であります。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 先ほど事務総長の御答弁の中に、今後五年とはいうものの、まずその前年の七一生には完全なリハーサルがやれるようにし、そのまた一年前の七〇年には全国大会があそこで打てるようにしたい、こういうお話しがございました。そうしますと、少なくともこの間に、競技場その他の主要な施設については完全に完成していなければなりませんし、また選手強化は前年になってやるのでなくて、まさにいまから取りかからなければならないとすると、北海道のみならず、スキーに適合した雪のあるところ、あるいはスケートについては全国的にどこでもこれはできるわけでございまして、人造でもやれるところでありますから、そういう青少年の冬季スポーツに対する参加というものが、一日も早く全国的にできるような体制も同時に進めなければならない。そういう観点から見ますと、これはもちろん組織委員会だけでなくて、文部省自体、体育の振興という面からもあわせてこれは相当な決意でやる必要があろうと思いますが、それにいたしましても何としましても主会場が一日も早くできるということですが、これに対して先ほど事務総長の御答弁では、主要なものは国から出してもらう、小さいものは地方自治体、あるいは一時的につくって取りはずすようなものは組織委員会でやるという大まかなお話ではございますが、その程度では、今後三年間に一日も早くこれを仕上げるという点についてははなはだ心細い感じがする。もっと具体的に、どこの競技施設はどこが受け持つ、この予算はこれだけだ、これは今年度予算化する、来年度はこれをこういうふうに予算化する、こういうふうなことについてこの機会にもっと具体的な話を詰めないと、これはいかぬと思う。そういう点で、各会場なり道路、施設なりいろいろあるわけですが、大まかに、これは国ということで話が進んでいるのだ、これはすでに北海道庁において計画をしておる、あるいは開発庁において計画をしておる、これは札幌市が受け持つ、すでに取りかかっておるというような進行状態は、まあこの法案が確定するということは一つの大きな出発点にはなろうかと思いますが、一体どの程度に進んでいるのか、率直にありのままを聞かしていただいて、もしまことにまだ不十分であるならば、そのことをここでわれわれを含めて認識を新たにして、これを一日も早く解決するように力を振りしぼらなければいかぬと思うのです。政府自体、特に大蔵省その他も十分な理解を持ってこれらの施薬に取り組まなければならぬのだろうと思いますが、そういう点について遠慮のない実態をひとつ示していただきたいと思います。

佐藤朝生財団法人札幌オリンピック冬季大会組織委員会事務総長

○佐藤参考人 私先ほど申し上げましたのは非常に抽象的に申し上げましたが、具体的に申し上げますと、組織委員会で一応つくりましたプランを申し上げて、これで政府並びに地元の各位にお願いしているわけでございます。  それにつきまして申し上げますと、会場中、開会式を行ないます真駒内スピードスケート競技場、閉会式を行ないます真駒内屋内スケート競技場、大倉山のジャンプ競技場、この三つは国立または国で全額負担してやっていただきたい。すなわち、施工主体を国にしていただきたいという希望を持っております。  それから、先ほどちょっと申し上げましたが、月寒の屋内アイスホッケー競技場、美香保の屋内アイスホッケー競技場、手稲山の回転競技場、大回転競技場、この四つは地元でやっていただく計画で進めております。なお、美容保の屋内アイスホッケー競技場を先につくっていただく計画で、これは札幌市で受け持っていただきまして、来年度からぜひつくっていただきたいという希望を持っております。手稲山回転競技場並びに大回転競技場につきましても、大体札幌市でつくっていただくつもりで、これも来年からかかっていただきたいというふうな計画を持っております。  それから、手稲山のボッブスレー競技場並びに手稲山のリュージュ競技場、この二つにつきましては国でつくっていただきたいという希望でございまして、恵庭岳の滑降競技場は、先ほどお話ございましたが、これは最初はわれわれといたしましては国でつくっていただきたいと思っておりましたが、御承知だと思いますが、自然公園審議会で、あそこの施設をあとで撤去してもらいたいという非常に強い希望がございます。国立公園になっておりますし、あとで景観を害することのないようにしてほしいという希望もございますので、オリンピックが済みましてから、その滑降競技場のためにつくります施設を取りはずすという約束で了解を得まして、これはそういう関係で仮設ということになりまして、組織委員会で受け持つつもりでおります。  真駒内の距離競技場につきましては、これは御承知のとおり、距離競技はただ野っ原を走るだけでありまして、ほとんど仮設で木を切るだけというような関係でありますので、組織委員会でこれを受け持つつもりでおります。  真駒内におきますバイアスロン、近代二種競技の競技場につきましては、これは東京オリンピックのときもそうでございましたが、射撃とスキーの二つの複合競技でございますけれども、東京オリンピックのときも近代五種がございまして、そのあと自衛隊でその射撃場を使うようにする関係上、自衛隊でその射撃場をつくっていただいた経緯もございますから、このたびもそばに、真駒内に部隊がございますので、その射撃練習場にするために、国でこれをつくっていただくというのがいいのじゃないかと思っておりますが、まだこの射撃場の場所につきまして地元と少し折り合わないところがございますので、目下折衝中でございます。  それからリュージュ競技につきましては、競技の規定によりまして本競技場と予備競技場と二つをつくらなければならないことになっておりますので、札幌市内の藤野にリュージュ予備競技場をつくることになっておりますが、これは地元の札幌市でつくっていただくことになっておりまして、本年度すでに国庫補助の予算が一部ついておりまして、これで本年度できる限りのことをやりまして、選手強化に役立たせたいと思っておる次第でございます。  また、真駒内のスケート競技場、これは大会の競技場でございますが、これは組織委員会で仮設でつくる方針であります。  それから、苫小牧のスピードスケート練習場でありますが、これは本年度文部省のお骨折りによりまして、国庫補助の予算がつきまして目下施行中でございまして、本年の十一月ごろにはでき上がりまして、本年度から選手強化に役立たせることができます。  以上申し上げましたのが大体の建設の分担のわれわれの案でございまして、この案によりまして整備につきまして現在協議会等におきましてこれを御検討願って、どこでつくるかということの結論を出していただくことになっておる、そういう状態でございます。先ほど申し上げましたように、私のほうといたしましては、本施設費につきましては国あるいは地方自治体でつくっていただく、仮設の費用につきましてはわれわれのほうでつくるということになっておりまして、先ほど申し上げました九十五億が大体の総額でございますが、私どものほうの案といたしましては、組織委員会といたしましては札幌市あるいは札幌道庁の地方財政の関係もございまして、費用の負担がなかなかむずかしいことも考えましていろいろ組織委員会で相談いたしまして、補助も高額の補助あるいは四分の三補助くらいにしていただきたいという希望を持っております。それによりまして計算いたしました大体の分担額は、国が六十八億、組織委員会が十五億、地元が六億七千というふうな額になります。それで合わせまして九十一億。九十五億と申し上げましたのは、本年度予算にありますものあるいは仮設のものが入っておりますので九十五億でございますが、ただいま申し上げました六十八億、十五億、六億七千万円、合わせまして九十一億が本施設費と思っていただければけっこうだと思います。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 御計画は一応わかりましたけれども、これがほんとうに国が持つのか持たないのか、地元で持てるのか持てないのか、ほんとうに設計その他にも取りかかるというようなことは早晩しなければならないと思いますが、これは本法案がもし成立しますと、そういうところはさっそく進むことができるような状態になっているのかどうか、それからこれは国の負担というのですが、具体的にはどこに予算化するのですか、そういうことについて、これはどなたにお聞きしたらいいか、体育局長ですか。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 これは直接的な競技施設でございますので、従来の東京オリンピックの例によりましても文部省予算に計上されるはずでございます。計上された予算を、施行面におきましては建設省、北海道開発庁の御協力をいただく、こういうたてまえになろうと存じます。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 大蔵省からも見えてをると思いますが、これは政府自体が取り組んでいる大事業でありますので、当然大蔵省も十分な関心と御理解を持って対処されていると思いますが、これに対する大蔵省の御見解をひとつ承りたいと思います。

小幡琢也大蔵省主計局主計官

○小幡説明員 全体の計画につきまして組織委員会のほうからただいまお話がありました点につきまして、大蔵省としましても関係者の一人でありますから当然承知しておりますが、ただ、全体の経費の金額を具体的に詰めるとか、あるいはこのうちの国の分担額を幾らにするか、こういった問題になりますと実は来年度の予算編成の問題もからみますので、そういうきちっとしたことをきめることはしばらく検討させていただきたいと思いますが、その中で、たとえば施行主体をどこにするか、こういった早くきめなければならないような事項につきましては、協議会その他でいま鋭意検討しております。いま大蔵省としましてもできるだけその線に沿って早くきめるようにしたいと思いますが、何ぶんつき合わせが若干進んでおりませんので、しばらく御容赦願いたいと思います。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 まだ私、具体的に御質問申し上げたいことがたくさんあるわけなんですが、時間がありませんので協力を申し上げることにいたしますが、私、現地へ参りましたときに、冒頭にも申し上げたとおり、冬季大会が札幌に決定する経緯をいろいろ伺いました。当時、札幌のほかにパンフあるいはラハチ、ソルトレーク等の立候補があり、各国競っておったようであります。大体こういうのをきめるときは、一回の投票できまらず決選投票に持ち込まれるのが例でありましたが、東京オリンピック大会の直後であり、非常に東京オリンピック大会が好評であった。それで日本のこういう競技を受け持った場合の信頼というものが強かった。同時に、これに対する招致のための計画書というものがまことにみごとなものができておりまして、あれを見ればみんなほれぼれとしてしまうような、想像図でありましょうけれども、もし札幌に冬季大会がくるならば、このような施設でこのように迎えてこのような運営ができるんだというまことに理想的なプランが、りっぱな一つの書物になってできておったのを私は拝見いたしました。本日いよいよこの法案を審議するにあたりまして、あの招致のための計画書を思い浮かべ、そうして現地のとうていそれとは比較にならないいまの実態、素材としてはなるほどいい山があり、いい広場があり、いい雪があるでありましょうけれども、あの理想図にいくには容易ならぬことであるということを、私は痛感をしたのであります。その意味からいきましても、いままでこういう法律もまだできておらない準備の段階でありますからやむを得ないかもしれませんが、五年と申しましても決して長くない、少なくとも三年後には現地はほぼ整備されていなければならない。しかもいま九十五億というお話でありますが、これはほんとうの競技場だけであって、これに付帯する道路や水道、下水の整備、東京オリンピックの際には隅田川の清掃までやって、都市美観というものをあの機会に少しでも回復するようにしたわけでありますが、そういう問題も札幌は札幌なりにあろうかと思います。あるいはさっき話がありましたバイパスを通すにしても、いろいろ区画整理の問題や思い切った計画を、国土計画的な気がまえでやらなければならない部面もあると思います。したがって、そういう総合的な立場に立ちまして、あのみごとな計画書が実際やってみたならば看板にはなはだしい偽りがあるということで失望を与えるようなことになり、オリンピック大会で得た信用が札幌冬季大会ですっかりがた落ちになってしまうようなことが万々ないように、組織委員会もとかく消極的な態度になり、とてもこんなに政府は金を出してくれないだろうというような態度で内輪内輪となっていって貧弱なものにおちいらないように、幸い佐藤事務総長は東京大会を実質上ほんとうの中心になってやられたきわめて貴重な体験をお持ちの方でもありますから、どうかその御経験を生かしまして政府を鞭撻といいますか、政府側からいえばこれに十分な理解と、国民全体あるいは冬季スポーツ全体の向上という観点と、同時に、全世界の期待にそむかないような体制ができますように、十分なる御努力をいただきたいと思うわけであります。そういう意味で、私はきょうは文部大臣、自治大臣、大蔵大臣、開発庁長官、各省全部関係しておるが、少なくともこの四つあたりはきわめて重大な責任を負う官庁であろうかと思いますから、そういう方々から決意のほどを聞きたかったのですが、国会終末で非常に御多忙のようでありましてこれができないのは残念でありますけれども、ここにおられる方々からそれぞれ伝えていただくということで、最後に政務次官から御決意を承って、私の質問を終わりたいと思います。

谷川和穗自由民主党文部政務次官

○谷川(和)政府委員 東京オリンピックをあのように成功裏に行ないました日本でございます。先ほども申し上げましたように、アジアで開催される初めての冬季オリンピックでございます。したがって、私どもといたしましては、東京大会にまさるとも劣らないような成功のうちに、この冬季オリンピック大会が一九七二年に幕を閉じることを願っておるわけでございます。ところが、冬季オリンピック大会のときを考えますと、開催地が何ぶんにもいろいろな意味で非常にむずかしい条件に取り囲まれておるわけであります。冬やることでありますし、しかも開催地が北海道の札幌、こういうことでございまして、ただその開催地だけにまかせるということも当然できないことでございます。したがって、国といたしましては、できるだけ財政的な援助もこれに与えたいということは、すでに先ほど申し上げましたように閣議でも了解事項といたしておるわけでございますが、その線に沿いまして、今後文部省といたしましては、特に先ほど来御審議をいただいておりまする競技場の完成あるいは選手養成、こういうものに対しまして格段の努力を続けたいと思っております。  なお、雪のオリンピックでありまするから、実際問題として雪はあと四回しか降らないということでございます。したがって、期間はいかにも五年先というように考えますけれども、きわめて急がねばならぬいろいろな条件もございます。こういうことにつきましては、今後関係の各省とも十分打ち合わせをいたしまして、りっぱな大会ができますように私ども努力いたしたい、かように考えております。

長谷川正三日本社会党

○長谷川(正)委員 質問を終わります。

床次徳二自由民主党

○床次委員長 本案についての質疑はこれにて終了いたしました。     ―――――――――――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 これより討論に入るのでありますが、別に討論の申し出もありませんので、直ちに採決いたします。  札幌オリンピック冬季大会の準備等のために必要な特別措置に関する法律案に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決いたしました。  ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。     ―――――――――――――   〔報告書は附録に掲載〕      ――――◇―――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 内閣提出の著作権法の一部を改正する法律案を議題とし、審査を進めます。  他に御質疑はございませんか。――なければ、これにて本案に対する質疑は終了いたしました。     ―――――――――――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 これより討論に入るのでありますが、別に討論の申し出もありませんので、直ちに採決いたします。  著作権法の一部を改正する法律案に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決いたしました。  ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。     ―――――――――――――   〔報告書は附録に掲載〕     ―――――――――――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 この際、暫時休憩いたします。    午後零時二十三分休憩      ――――◇―――――    午後四時四十五分開議

床次徳二自由民主党

○床次委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  内閣提出の公立学校の学校医、学校歯科、医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律等の一部を改正する法律案を議題とし、審査を進めます。  質疑の通告がありますので、これを許します。小林信一君。

小林信一日本社会党

○小林委員 たくさん質問をする必要ないと私は認めまして、一言だけ御質問申し上げます。  この法案は、国家公務員等の災害補償制度の改正にならって公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の待遇を改善するという趣旨でありますが、この人たちの基礎額というものが非常に低いことは御承知だと思います。したがって、国家公務員並みに改善をしたといいましても、私はたいしたことないと思います。しかも学校教育の中で、この人たちにいま要望されておるものは非常に大きいと思います。これに対して、この法案を提出されております政府当局はどういうふうな御心境でおられるか、それを明確にしていただけばけっこうであります。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 御承知のように、学校医等の報酬は地方交付税によって財源措置をされておるのでございますが、その地方交付税の算定の額が、何年か前に比べまして徐々に上がってきてはおります。しかしながら、何ぶんにも出発点が低うございますので、たとえば現在学校医、学校歯科医は年額二万二千円、それから学校薬剤師が一万円でございます。したがいまして、実際の学校医等の勤務に対しまして地方交付税で見ておりますこの算定基礎でも、私ども決して高い額だと思っておりません。むしろ実は低い額ではないか。しばしば関係方面に、私どもとしてもその単価の上がることにつきまして努力をいたしておる次第でございますが、何ぶんにも十分な額まで到達いたしておりません。この点は、将来学校医の問題を全面的に考えます場合の一番基礎的な問題であろうと考えまして、将来ともこの問題に取り組んでまいりたいと考えておる次第でございます。

小林信一日本社会党

○小林委員 将来取り組んでまいりたい考えでございますというと、何か聞きたくなるのですが、何かそういう点で、こういうふうにして私どもは学校医、学校歯科医あるいは学校薬剤師の保健管理の面で重要性を認識しておるから、かくかく改善をするつもりだというものをお聞かせ願えれば私は文句がないと思うのですが、何となくするというようなことでは何かもの足りないものがあるので、さらに私はお聞きいたします。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 たいへん事が重要な問題に触れます。たとえば現在のところ、地方交付税だけで措置すべきか、さらに国が直接補助金でもって報酬に対する基礎をすべきかという大きな問題がございます。さように大きな問題を含んでおりますので、多少そういう意味ではっきり申し上げなかったのでございますが、現在のたてまえといたしましては、やはり設置者である各市町村もしくは都道府県がこれに対して措置するたてまえになっておりますので、何と申しましても地方交付税の算定基礎を大幅に上げてもらう、これが第一であろうかと思います。その次に考えられますことは、これでもってうまくいかない場合、さらに第二段としまして、国が直接補助金の対象にすべきかどうか、これを考えるべきじゃないか、かように考えております。

小林信一日本社会党

○小林委員 地方交付税の算定基礎を高くするということもいい方法かもしれませんけれども、やはりもっと学校医、薬剤師の必要性、この準則は法律に書いてありますが、その準則を実際にやってもらうようにするという必要性のほうをもっと強調すれば、おのずから今日のお礼のような程度の給与では済まされなくなると思うのです。たとえば薬剤師は、学校で使用しておる井戸の水を検査しなければなりません。あるいは給食の設備とか便所とか、そういう環境の問題を整備しなければならぬのですが、実際薬剤師がやっておりますか。それは一年に一ぺん行って水の検査をやる、あるいはざっと学校の周囲を見て、環境衛生大体よろしいというくらいのところだと思うのです。もっと常に児童生徒の健康管理をするという気持ちになれば、年何回か出ていって、そうして万全を期するというふうなことにならなきゃならぬと思うのです。特にこの準則というものは、まだ欠けているものがたくさんあると思うのです。最近の公害等を考えれば、もっと考えていかなきゃならぬ問題がたくさんあると思います。そういうものは教育上当然要望されなければならないのですが、一方に手当というふうなものはきわめて低いもので措置しておるから、皆さんもどう考えておるか知りませんが、学校当局とかあるいは教育委員会等は無理を申し上げることができないわけなんです。だから、給与の方法を、交付税の算定基礎を高く上げていくとか、あるいはいまのように町村で負担をするんでなくては、ほかの方法を講ずるとかいうことを考える前に、もっと法律にきめてあるものを完全に履行してもらう、実施してもらう、そういうことを考えれば、おのずから給与の問題も私は改善できると思うのですが、私は、今日の状態ではほんとうに名目に置いておるような気がするのです。学校医の問題においてもしかりだと思うのです。学校医等が年一回身体検査をするという程度で、ほんとうに子供たちの健康管理ができるか。もっと児童生徒の体位を向上させる、あるいは予防措置をするというふうな問題を考えれば、当然たくさんな手当を出して、そうして十分働いてもらわなければならぬようになってくると思うのです。きょうは国家公務員の災害補償制度が改正されたから、それに伴って改正するんだというところで、これもしかたがないことなんですが、もっと根本的に、これら児童生徒の健康管理に当たる人たちの待遇というものを改善しなきゃいかぬと思うのです。私、いま全国的な調査を一応してもらって、ここに資料を持っております。学校医は全部一〇〇%なきゃならないのですが、配置率というものはおそらく一〇〇%になっておらぬと思うのですが、文部省のほうの調査はどうですか。

赤石清悦文部省体育局長

○赤石政府委員 昭和四十二年五が現在の資料を収集中でございます。全部完了いたしておりませんが、それによりまして大体の傾向がわかります。御指摘のように、小学校では一〇〇%設置されておりませんで一・七%、中学校で ・七%、学校歯科医におきましては小学校四・六%、中学校四・四%、薬剤師につきましては小学校では一七一三%、中学校で一七・一%、これが未設置でございます。私どもの感じでは、これらの未設置の多くの学校は僻地であろうと考えまして、僻地におきましては国家が補助金を出しまして、学校医、歯科医、薬剤師、ことしはおかげさまで眼科の専門医まで見ていただきました。来年度は耳鼻咽喉科医まで派遣をする費用を予算で措置いたしております。しかし、御指摘のように、特殊な地域にありましては、学校医等が一〇〇%設置されておらないというのが現状でございます。

小林信一日本社会党

○小林委員 もちろん、全然子供たちが医者の手にかからないとか、薬剤師にめんどうを見てもらえないというところは、おそらく全国にないと思います。だから、そういう点では、一〇〇%には私はなっておると思うのですが、ほんとうにそこの子供たちを常時責任を持って心配をしてくれるという形になっておらない。もちろんそこに九十何%という率は出てきますけれども、しかし、そのうちの大部分、相当なパーセンテージがかけ持ちとか、あるいは特に年一回派遣をされるというふうな形でもって置かれると思うのです。これはまた無医村を解消するという厚生省のほうの仕事として重大だと思うのですが、しかし、厚生省の仕事でなく文部省の仕事として、こういう面も充実をしていかなければ、私は教育の機会均等の精神からいっても問題だと思うのです。もう時間がありませんから、以上のような問題をもっと考慮していただいて、根本的に子供たちの健康が管理できるようにお願いしたいと思うのです。給与の面でも、いま局長の言われた額と私どもの調べた額とではだいぶ違うようです。最低はきわめて謝礼的なもので、こういうものを基礎にしてこれが適用されたとしましても、ほんとうにその人たちには、きわめてこれも謝礼的なものになってしまうのじゃないかと思うのです。こういう人たちを優遇するということよりも、法が要求しておりますように、もっと完全にこの人たちを使うという、そういう形をとっていくことがおのずから給与を高めていくことであり、完全な健康管理をすることになることだと思うのです。そういうふうにしていただくことを希望いたしまして、私の質問を終わらしていただきます。

床次徳二自由民主党

○床次委員長 本案についての質疑はこれにて終了いたしました。

床次徳二自由民主党

○床次委員長 これより討論に入るのでありますが、別に討論の申し出もございませんので、直ちに採決をいたします。  公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律等の一部を改正する法律案に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 起立総員。よって本案は原案のとおり可決いたしました。  ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。     ―――――――――――――   〔報告書は附録に掲載〕      ――――◇―――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 本日の請願日程全部を議題とし、審査に入ります。  本日の請願日程に掲載されております請願は三百九十二件でございます。これらの請願につきましては、昨日の理事会において御検討願いましたので、紹介説明、質疑、政府の所見聴取等は省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、直ちに採決いたします。  本日の請願日程中、第一、第三〇、第三三、第四〇ないし第四四、第四六、第五〇ないし第五九、第六一、第八四ないし第八七、第一〇一、第一〇二、第一〇八、第一〇九、第一一一ないし第一二六、第一三九、第一七一ないし第一七四、第一七九ないし第一八二、第一八六ないし第二一七、第二一九、第二二〇、第二二四ないし第二二六、第二二九ないし第二五二、第二五六ないし第二七二、第二七五、第二七七ないし第三〇〇、第三 〇二ないし第三三一、第三三五ないし第三五三、第三六二ないし第三七〇、第三七三ないし第三八一及び第三八三ないし第三九一、以上二百三十二件の各請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。     ―――――――――――――   〔報告書は附録に掲載〕     ―――――――――――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 なお、本委員会に参考のため送付されました陳情書は、全部で四十三件でございます。念のため御報告申し上げます。      ――――◇―――――

床次徳二自由民主党

○床次委員長 次に、閉会中審査申し出の件についておはかりいたします。  本委員会といたしましては、文教行政の基本施策に関する件、学校教育に関する件、社会教育に関する件、体育に関する件、学術研究及び宗教に関する件、国際文化交流に関する件及び文化財保護に関する件、以上の各件につきまして、議長に対し閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  次に、委員派遣承認申請の件についておはかりいたします。  閉会中審査案件が本委員会に付託され、委員派遣の必要が生じました場合には、派遣委員の人数、氏名、派遣地、期間並びに承認申請の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  次に、閉会中審査のため、委員会において参考人より意見を聴取する場合の期日、人選その他所要の手続等につきましては、あらかじめ委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  次に、現在設置されております文化財保護に関する小委員会につきましては、閉会中もなお存置することにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、小委員長及び小委員の人選につきましては従前どおりとし、小委員及び小委員長の辞任の許可、小委員及び小委員長の辞任に伴う補欠選任、並びに小委員会において参考人より意見を聴取する必要が生じました場合のその期日、人選その他所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

床次徳二自由民主党

○床次委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  次回は、明二十一日、金曜日、午前十時より理事会、午前十時十分より委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。    午後五時五分散会

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