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53回国会参議院1966/12/20

外務委員会 第1号

発言数
30
登壇者
7
会派数
1
開催日
1966/12/20

会議録

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) ただいまから外務委員会を開会いたします。  まず、委員の異動について御報告いたします。  去る十一月二十八日付をもって林田悠紀夫君が委員を辞任され、その補欠として新谷寅三郎君が選任され、本月十三日付をもって新谷寅三郎君が委員を辞任され、松平勇雄君が選任されました。また、本日は長谷川仁君、田中茂穂君及び松平勇雄君が委員を辞任され、その補欠として岡村文四郎君、仲原善一君及び小林篤一君が選任されました。     —————————————

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件を議題といたします。  まず、政府から提案理由の説明を聴取いたします。外務大臣。

三木武夫自由民主党外務大臣

○国務大臣(三木武夫君) 先般の内閣改造で外務大臣に就任をいたしました。今後よろしくお願いをいたします。  ただいま議題となりました千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  千九百六十二年の国際小麦協定は千九百六十五年の議定書により本年七月三十一日まで有効期間が延長されましたが、同協定をその内容に変更を加えることなくさらに明年七月三十一日まで一カ年再延長するためにこの議定書が作成されました。  この議定書により有効期間が一カ年延長される千九百六十二年の協定の骨子は、締約輸出国は小麦の相場が高騰しても一定数量までは所定の最高価格で締約輸入国に売り渡す義務を負い、他方締約輸入国は自国の小麦輸入量のうち一定割合だけは締約輸出国から所定の価格帯内の価格で買い入れる義務を負い、かようにして締約国間において小麦の取引価格の安定と需給の調整をはかろうとするものであります。  わが国は、千九百四十九年の国際小麦協定以来累次修正更新されてきた小麦協定に継続して参加してまいりましたが、この議定書の当事国となることによりまして、安定した価格で小麦の輸入必要量を確保することができるとともに、小麦の国際貿易の安定した拡大にも寄与しうる次第であります。  よって、ここに、この議定書の締結について御承認を求める次第であります。何とぞ御審議の上、すみやかに御承認あらんことを希望いたします。

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) これより質疑に入ります。御質疑のおありの方は、順次御発言を願います。

山本利壽自由民主党

○山本利壽君 一昨年の国連貿易開発会議からこの方、南北問題解決の一環として、第一次産品の価格安定のために今後国際商品協定締結の動きが盛んになると思われるのでございますが、これに対する政府の御見解を伺いたいと存じます。

三木武夫自由民主党外務大臣

○国務大臣(三木武夫君) 山本さんの御指摘のように、いろいろな国際会議の場において、低開発国の第一次産品の輸入の価格、数量の問題が常に取り上げられて、重大な国際問題の一つになっておるわけでございます。わが国としてもやはりこういう商品協定に参加することによって後進国の第一次産品の価格の安定、輸入の拡大にも寄与いたすわけでありますから、積極的に参加していこうという姿勢で臨んでまいりましたし、今後も臨んでまいりたいと考えております。ただしかし、その価格がつり上げられて高いに越したことはないといっても、そのことがあまり合理的でない場合には、いろいろな波紋も描きますから、できる限り国際競争力を長い目で見て持つというふうに持っていくということ、技術協力とかあるいは資本の協力を通じて、そういうことも必要でありましょうが、しかし、とにかく低開発国に対して技術や資金を投入して経済開発をやるとか、あるいは一方においては、第一次産品の輸入を安定した価格で拡大していく、この二つしかない次第でありますので、今後ともこういう低開発国の第一次産品の輸入の価格安定あるいは輸入数量の拡大と関係を持つ商品協定には積極的に参加してまいりたいと考えております。

山本利壽自由民主党

○山本利壽君 この議定書はどうしてこの臨時国会に提出しなければならなかったか、その点について御説明を願います。

高島益郎外務省条約局参事官

○説明員(高島益郎君) お答えいたします。  実はこの議定書は現在すでに効力を発生しておりまして、一九六二年の国際小麦協定は現に一年間効力を延長して、来年の七月三十一日まで有効になることになっております。ただ、わが国は四月二十五日にこの議定書に署名いたしまして、その後まだ正式に受諾をしておりませんので、この議定書にあります特別な規定によりまして、暫定的に国際小麦協定が日本に一年間だけ適用があるということになっております。そこで、この署名後できるだけ早い機会にこの議定書を受諾して正式な締約国になりたいというので、署名後最近の国会でありますので、今度の臨時国会に提出した次第でございます。いままで、締約国四十九カ国のうち、まだ正式に受諾しておりません国が十五ございます。日本は実はそのうちの一国でございまして、こういう暫定的適用という状態をできるだけ早く正式な適用のある締約国になりたいというので出した次第でございます。また、かたがた、これは再延長でございますけれども、前回延長した際に、特に衆議院と参議院、両院のほうから、こういうものはなるべく早く国会に提出して承認を求めろという指示がございまして、その趣旨に従ったわけでございます。

山本利壽自由民主党

○山本利壽君 それでは、小麦協定の価格安定のやり方というものは、一九四九年の協定以来全然変わっていないものか。それとも、その後相当の変化があったのか、その点についてお伺いいたします。

高島益郎外務省条約局参事官

○説明員(高島益郎君) 一九六二年の国際小麦協定は第五回目に修正された協定でございまして、戦後五つの国際小麦協定がございます。四九年以来五六年の協定まで、つまり四九年の協定、五三年の協定、五六年の協定までは、価格とそれから数量両面から、まず価格につきましては、最高価格、最低価格の幅をきめまして、また数量につきましては、はっきりした輸入の保証数量をきめまして、これによって需給の安定をはかるという方法によってきたわけでございます。ただ、その後小麦の供給過剰の状態に至りまして、五六年の協定時代に一度そういう事態になりまして、五九年の協定とこの現在の六二年の協定におきましては、価格のほうにつきましては、先ほど申し上げましたように、最高、最低の両価格の価格帯をきめるということで来ておりますけれども、数量につきましては、一定の輸入の数量をきめるという方法によらないで、割合をきめまして、日本でいいますと、年間に外国から輸入いたします小麦の総量の八五%というような数量によって買い付け数量のワクをきめることによって需給の安定をはかるという方法になっております。従来の変化は、そういう点で、前五六年の協定までははっきりした数量をきめ、ただ五九年以降はそうではなくて、数量に対する比率によってその需給の安定をはかるという方法になっております。

山本利壽自由民主党

○山本利壽君 わが国の米価の問題等につきましても、物の需給関係から年々いろいろな論議を呼んでおるわけでございますが、わが国における最近の小麦の需給動向というものと今後の見通しについて、小麦関係について御説明をいただきたいと存じます。

田中勉食糧庁総務部長

○説明員(田中勉君) お答え申し上げます。  小麦の食糧用としての需要と、それから飼料用としての需要があるわけでございますが、食糧用としての需要の点につきまして申し上げますと、最近、所得水準のやはり上昇が見られまして、したがって、食生活の高度化ということによりまして小麦製品の需要が増加してまいっておるわけでございます。特にここ数年間この増加のテンポが早まっておるわけでございます。数字で若干申し上げますと、大体ここの五年間におきまして小麦製品の一人当たりの年間の消費量が、三十六会計年度でございますが、このときには二五・八キロであったわけでございます。昨会計年度の四十年度におきましては二九キロにふえておるわけでございます。この間、御参考までに申し上げますと、米のほうにおきましては、大体三十七年までは一人当たりの消費量はふえておりまするけれども、三十八年、三十九年と最近はやや減少——微減の方向をたどっておることを御参考までに申し上げておきます。  それから小麦の飼料用の需要というのがあるわけでございます。現在約百万トン近く外麦を輸入して飼料用の需要に充てているわけでございますが、この輸入量につきましては、畜産の伸長に伴いまして増大傾向にあるわけでございます。畜産の伸長が今後かなりの小麦の飼料用需要というものを誘発し、また輸入が増大していく傾向にあるわけでございます。したがいまして、食糧用、飼料用、合わせてみましても、今後の小麦の需要というものは着実に漸増傾向にあるということが考えられるわけでございます。

杉原荒太自由民主党

○杉原荒太君 ちょっと念のためお尋ねしておきますが、この議定書に入る方式として、この議定書の中には受諾書、承認書、加入書という三つの方式を掲げてあるが、日本の場合はそれのどれに該当するのです。

高島益郎外務省条約局参事官

○説明員(高島益郎君) お答えいたします。  日本の場合は受諾書でございます。

杉原荒太自由民主党

○杉原荒太君 これは受諾書と承認書をこう区別したのは、これはどうして必要があるのですか。

高島益郎外務省条約局参事官

○説明員(高島益郎君) 実は、「承認」というのは前にはなかったのでございますけれども、特にフランスの要求によりまして、「承認」ということばを入れてくれ。つまりフランスの国内法の関係だと思います。それで、それに従いまして、新しく六二年の協定の際にそういった形になったわけでございます。

杉原荒太自由民主党

○杉原荒太君 それから、さっき、まだこういう承認書も受諾書も出していないが、暫定的には日本も締約国とみなされておる。つまり、日本はこの第三条の第三項かによって、つまり、これに受諾の手続をとるために努力する、約束するという通告を出しておったわけなんですね。

高島益郎外務省条約局参事官

○説明員(高島益郎君) 本年四月二十五日署名する際に、できるだけ早い機会に議定書によりまして受諾すると約束したわけでございます。それによりまして日本は暫定的に締約国になったわけでございます。

杉原荒太自由民主党

○杉原荒太君 わかった。

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 他に御発言もなければ、質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。  それでは、これより討論に入ります。御意見のおありの方は、賛否を明らかにしてお述べを願います。  別に御発言もないようでございますので、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。  それでは、これより採決をいたします。  千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件を問題に供します。  本件を承認することに賛成の方の御挙手を願います。   〔賛成者挙手〕

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 全会一致と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。  なお、本院規則第七十二条により議長に提出すべき報告書の作成につきましては、先例によりまして、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 次に、請願第二号アジア・エレクトロニクス会議の恒久化等に関する請願外九件の請願を議題といたします。  まず専門員から各請願の趣旨について説明を聴取いたします。

瓜生復男常任委員会専門員

○専門員(瓜生復男君) 今会期中本委員会に付託された請願は、お手元の表のとおり、十件であります。  まず第二号アジア・エレクトロニクス会議の恒久化等に関する請願は、昭和三十六年以来三回にわたってわが国において科学技術庁主催のもとに開催されたアジア・エレクトロニクス、すなわち、電子技術ないし電子工業に関する会議を恒久化し、常置機関としてアジア・エレクトロニクス連盟を結成しようとする動きが各国間にあるので、その実現方を要望するとともに、昭和四十二年に開催されることとなった第四回会議が東京で開催されることを要望しておるものであります。  なお、同趣旨の請願が前国会において科学技術特別委員会に付託され、採択されております。  次に、第二四〇号以下三件のベトナム戦争関係の請願は、表現は多少異なりますが、いずれも、アメリカのベトナム侵略戦争に反対し、北爆中止、ハノイ、ハイフォン爆撃中止、米軍撤退等を要望するとともに、佐藤内閣ないし日本政府がベトナム戦争に一切加担しないことを要望するという趣旨であります。  なお、第六三五号は、日本政府がアメリカの戦争政策に協力しないことを要求する決議を国会が行なうことを要請したものであります。  次に、第六〇六号以下五件の、アジア、アフリカ及び中近東諸国の産業開発援助に関する請願の趣旨を申し上げますと、財団法人国際文化交友会及びオイスカ・インターナショナル(旧称精神文化国際機構)は、昭和三十六年以来、衆参両院議員多数の協賛を得て、七回にわたり国際会議を開催するとともに、インド、パキスタン、フィリピン、タイ等に親善使節団、視察団、開発指導団を派遣してきたが、必ずしも在外公館の認識と協力が得られず、不利な事態が発生しておるので、このような事態を早急に解消するため、本機構の事業を承認する旨の御採択を賜わりたいというものであります。  最後に、第六三七号の米原子力潜水艦等の寄港拒否に関する請願は、原子力潜水艦入港を次々に許すことは、放射能の危険性を増大し、日本がアメリカのベトナム侵略戦争の直接の共犯者となることであるので、国会が米原子力潜水艦及び米原子力艦隊の日本寄港を拒否するよう決議されたいという趣旨のものであります。  なお、以上各件の詳細につきましては、関係政府委員の出席を得ております。  以上、簡単でございますが、御説明を終わります。

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 速記とめて。   〔速記中止〕

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) それでは速記をつけて。  請願第二号、第六〇六号、第六〇七号、第六四八号、第六七九号及び第六八〇号は、議院の会議に付するを要するものにして内閣に送付するを要するものと決定することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、報告書の作成につきましてはこれを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

木内四郎自由民主党

○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  それでは、本日は、これにて散会いたします。   午後二時七分散会      —————・—————

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