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53回国会衆議院1966/12/14

議院運営委員会 第3号

発言数
26
登壇者
7
会派数
3
開催日
1966/12/14

会議録

坪川信三自由民主党

○坪川委員長代理 これより会議を開きます。  明日以降の本会議の順序等について御協議を願いたいと存じます。

中嶋英夫日本社会党

○中嶋(英)委員 いま委員長から何かあすからの日程の話がありましたが、非常に残念なことですが、先ほどの議運の理事会は各党の意見が一致を見るに至らず、いわば委員長代行である坪川さんの職権において打ち切り、この委員会を開くようになったわけです。このような事態がなぜ発生したかということについて考えてみるのに、まず、今度の臨時国会の会期の設定に重大な問題がありました。すでに閉会中しばしば官房長官その他の出席を求めて、臨時国会の持ち方については各党間で数回にわたって議論をしてきたわけであります。今度の臨時国会は、単に政府が準備をした法案、予算案の審議をするための臨時国会だけではない。それ以上に重大な任務がある。この重大なる任務というのは、先般来相次ぐ政界にまつわるいわゆる社会的にいっておる黒い霧の問題、佐藤総理のおひざ元から、総理が退陣することが日本の政治にとって好ましいということが自民党党内において公然と叫ばれておるという端的なあらわれにおいても明白であるがごとく、荒舩清十郎氏の辞任をしなければならぬというような問題、あるいは上林山防衛庁長官が、前科のある、懲役三年の実刑の言い渡しをされて現在保釈中の者を長官機に同乗させてお国入りをするとか、その他共和製糖の問題、たくさんの問題でいまや国民の政治に対する不信というものは急激に高まり、非常に危険な情勢になっておる。この情勢にいかにわれわれ国会は対処すべきか。総理はよくえりを正すということを言っておるが、総理一人えりを正すと言っても、それだけでは国民は納得するものではない。国会自身が国民の疑惑にりっぱにこたえていく、同時に、国会に改むる点があるならば率直にお互いにメスを入れて改めていく、国会の運営等についても国民のよく納得のいく運営をやっていく、こういうことが必要である。同時に、この事態を招いた責任の所在はどこにあるのか、政府にあるのか、こういう問題も明白にしていかなければならぬ。こういう重大な任務が課せられておるのであって、このための臨時国会でなければならぬ。こういう私どもの指摘に対して、当時の官房長官であった愛知氏は、そのとおりです、そういう点は大いに今度の来たるべき臨時国会では議論もしてもらいましょう、対策もしてもらいましょう、それはぜひ臨時国会でやっていただきたい、こういう発言があったのであります。これに対しては与野党どなたも異存がない。どなたからも異論がなかった。したがって、当然そういう臨時国会が開会されるとわれわれも期待するし、国民も期待しておった。  ところが、召集日については、当然年末の十二月を目前にしておりますので、予算案その他の法案が年末の時間切れが予想されますので、十分そういう重大な任務を果たすための日程が必要である。したがって、おそくとも十一月の二十日には臨時国会を召集すべきであるということを私どもは主張しました。当時は、私ども社会党に限らず、民社党あるいは共産党、公明党、各党一致してこの要求をしておったことは皆さんも御存じのとおりであります。当時、この議院運営委員会において官房長官である愛知氏はこう言ったのであります。政府の準備の作業は大体二十五日見当にはできると思います。しかし、そういうお話もあるので何とかこれを繰り上げて二十日ごろまでにすることは不可能ではない、努力しましょうというお話がありました。ところが、その後だんだん日が迫ってまいりますと、作業の観測を間違ったとか、私の見間違いでごめんなさいと言いながら、月末の三十日でなければ臨時国会は召集できないという主張に変わってきたのであります。そうすると、三十日に召集をするということは、そのまま翌日は自民党の大会がある、すぐに社会党の大会がある。こうなると、三十日からの三週間という会期の設定ということは実質的な審議が不可能だということを政府みずからが認めておる。すなわち、このことは、最近の国民の期待しておる政治の姿勢を正す問題、責任を明らかにする問題について審議の時間をことさらになくしてしまおう、少ないものにしてしまおう、いろいろ意図のほかの何ものでもないと私どもは感じましたので、この点に対して私どもは幾たびか猛省を促してまいりました。  ところが、ついに佐藤総理は三十日召集ということを強引に決定したのであります。しかし、私どもは、その後における各党間の作業を終わった現段階においても、乏しい会期ではあるけれども、この責任政治の問題について明らかにしていく、そのことは国民の期待にこたえるためにもどうしてもやらなきゃならぬ。したがって、この間内閣改造をした佐藤内閣が、今度の改造によって、さながら国民に対しては、もう完全に一新して、今度の佐藤内閣には国民にいささかも疑惑を受けるような閣僚は一人もおらぬということをことさらに誇示するがごとく、就任あいさつに各閣僚が国民の前に言ったように、就任については総理大臣から、国民から疑惑を受けるようなことがいささかでもあった場合においては直ちにやめてもらいますということを言われ、それに対して了承を与えた上で就任をした、こういうことを発表しておったわけであります。ところが、これから先は私どもの同僚理事、主任理事でありますところの滝井さんからそれぞれお話があると思いますけれども、そういう問題を、私どもは少なくともこの国会審議の冒頭において明白にすべきであるということをここ数日来議院運営委員会で主張してまいったのであります。それに対して積極的な意思表示をせず、あとでるる滝井委員のほうから詳しくその点はお話があると思うのでありまするが、強引に、まるで委員長代行者の職権による形において議院運営委員会の理事会の閉会を宣したということは、まことに重大であって、この点、私どもは本日の委員会の開会については大きな不満を持つと同時に、開会そのものに対して反対であります。しかし、すでに開会を宣した段階でありますので、少なくともこの委員会において、国民の期待する、私どもが先般来主張してまいった政治の責任を明らかにするという問題、政治の姿勢の問題、国民から政治不信を回復する、そういう問題についてこの委員会の冒頭において十分論議されることを希望し、要求し、この確認を得るものとして私の発言を滝井さんに譲りたいと思います。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 今度の国会は、私は綱紀粛正の国会だと思うのです。御存じのとおり、いま中嶋さんも御指摘になりましたけれども、前官房長官である愛知揆一君は、当委員会において十一月の二十日ぐらいには臨時国会を開きたいという言明をされたわけです。ところが、国会召集が旬日ならずして十一月二十日の線がくずれて十一月三十日になってしまったわけです。ここに一つの食言があった。しかし、その人はすでに内閣を去ってしまった。そうしましたら、今度はわれわれの非常に尊敬をしておった山口衆議院議長に遺憾の問題が出てきた。そうして山口さんもついに十二月の二日に議長の職を去られた。そうして佐藤内閣は十二月の三日に内閣を改造して、第三次佐藤政権を発足せしめることになった。この内閣というのは、新聞その他を通じても、あるいは佐藤総理の談話を見ても、綱紀粛正の内閣であるということを高らかに掲げておるわけであります。そうして一人々々の閣僚を佐藤総理みずからが点検をされて、聞くところによると、任命しようとする閣僚の中に汚らわしい人は一人もいないであろうということをみずから確かめるために、検察庁にさえ連絡をしてその身の潔白の証明をしてもらったとさえうわさされておるくらいに潔癖な気持ちで内閣をおつくりになっておる。したがって、綱紀粛正の国会に綱紀粛正の内閣ができてきたわけですから、これはきわめてふさわしいものだと私ども考えておったわけです。そうして佐藤総理は、一人一人の閣僚に、もしあなた方に少しでも不都合なことがあったら即座に辞表を書いてもらいます、こういう発言もされております。法務大臣に任命された田中伊三次君は、自分も閣僚の経験があるけれども、こんなことを言われたことは初めてであると、こういう形で内閣が船出をしたわけであります。そうしますと、私たち野党としても、いわば清新、はつらつ、清潔と銘打ったこの内閣の一人一人の人々がおそらくそういう人であろうということを期待することは当然でございます。  そこで、私はまず第一に、新しく山口さんのあとに衆議院議長に就任をされた綾部衆議院議長に、冒頭に議長の心がまえをお聞きしておかなければならぬと思う。なぜならば、三権分立でわれわれがこれから清潔な国会をつくり、その清潔な国会を通じて内閣に清潔な政治を行なってもらわなければなりません。前の衆議院議長の山口さんが遺憾の問題で辞表を出したあとでございますので、この際、まず臨時国会のこの明日からの船出にあたって議長の明白な所信表明というものをここに聞かしてもらって、そして次の私の質問に入りたいと思うのであります。

綾部健太郎自由民主党議長

○綾部議長 私は、近時の世相にかんがみまして、議会主義、民主主義が非常に危機に瀕するような印象を受けておる一人でございます。そこで私は、いろいろな重要な点もございますが、この議会政治の危機を乗り切るためには、どうしても議員各自が議員各自の手でこの粛正なり粛党なり、あるいは議会主義を守ることをやらねばならぬと確信いたしております。それを実現するために、私は、不敏ではありますが全力を尽くしたい所存であります。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 そうしますと、議長は、議会主義、民主主義を守らなければならぬ、ところが、いま日本の議会主義、民主主義は非常な危機に直面しておるという印象を受けておる、したがって議会人各人の手でその危機を乗り切らなければならぬ、こういうことでございます。そうしますと、もし与野党の間に基本的な問題について、すなわち議会主義を守らなければならぬという基本的な問題について非常な大きな意見の相違があった場合に、議長はあえて多数党の意見に従って職権で本会議を開会するというようなことをやるのかやらないのか、これをひとつお聞かせ願いたい。

綾部健太郎自由民主党議長

○綾部議長 さような仮定の問題についてここで私はお答えできません。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 仮定の問題ではないのです。いまから私、いろいろ述べて最後にもう一回議長の御答弁をお伺いいたしますのでお聞きおきいただきたいと思います。  実はわれわれ社会党は、昨日以来、あす与党が佐藤総理の所信表明の次に予定しておられる補正予算の提案理由を説明せられる水田大蔵大臣について一つの大きな危惧を抱く問題を発見をしたのでございます。それは千葉相互銀行の恐喝事件というものについてでございます。昭和四十年の四月に東京地方裁判所の刑事十六部、山岸裁判長のもとにおける第一審判決の裁判記録、この中に非常に残念ながら、われわれ九千八百万の国民の血と汗の結晶である四兆三千億の当初予算、そしてさらに追加せられるであろう千六、七百億円のこの予算をお預けする水田大蔵大臣の名前が出てきておるということでございます。そこで私たちは、この水田大蔵大臣が千葉相互銀行の恐喝事件についてどういう役割りをしたのか、どういう関係があったのか、明らかにする必要があるので、第一審判決の裁判記録を、刑事訴訟法の四十七条、国会法の百四条によって要求をいたしました。当然、刑事訴訟法四十七条、国会法百四条で、委員会の決議があればこれはもらえるものでございます。ところが、与党はこれをがんとして拒否をして今日まで至っておることは与党の皆さん御存じのとおりでございます。その理由は、その事件が現在東京高等裁判所に控訴されて、刑事六部で審理中であるので出せない、こういうことでございます。しかし、一国の大蔵大臣が、われわれの血と汗の結晶である税金をお預かりになるその大蔵大臣がもし疑いがかけられておるということになれば、進んで与党と、そして水田大蔵大臣はこれを晴らすのが当然だと私は思います。そういうことを一体委員長としては誠意をもってやる意思があるのかどうか。もしやる意思があるとすれば、ここに私は水田大蔵大臣を呼んでいただきたいと思います。どうですか。

坪川信三自由民主党

○坪川委員長代理 お答えいたします。  委員長といたしましては、水田大蔵大臣を本委員会に呼んでこれを審議するということは避けたいと思います。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 一体その理由はどういうことで呼べないのかということです。佐藤内閣は、少しでも不都合があり、公私の別をはっきりできないような大臣がおれば直ちにやめてもらいますということを公言をしております。しかも当初、清潔、はつらつたる内閣というそのスローガンに、もう一つわざわざ佐藤総理みずからが清新ということばをつけ加えて、清新、はつらつ、清潔な内閣と、こうおっしゃっております。もしそういう判決書の記録の中に、水田大蔵大臣のいまわしい関係がありと疑われるような記録があるとすれば、記録も出さない、本人も当委員会に出席もしないということになれば、これは議会政治はやみじゃないでしょうか。かつてアメリカのアイゼンハワー大統領のもとにおける副大統領のニクソンが汚職の疑いをかけられました。そのとき一体アメリカのニクソンはどういう態度をとったか。彼はテレビの前に出て、全米の国民に向かって彼の動産不動産の一切の私有財産を明らかにして、ごらんのとおり私の財産はこういうものでございます。私は私の最愛の妻にミンクのオーバーさえ買ってやることのできない男でございますと、はらはらと涙を流して全米の国民に訴えました。そうしてその身のあかしを立てたのであります。全アメリカの国民はニクソンの汚職について一切の疑いを水に流してしまいました。これはりっぱな政治家である、こういう形になりました。その結果、見てください、今回の十一月八日のアメリカの中間選挙においては、ニクソンは再びアメリカの共和党の大統領候補の一人にのし上がってきております。こういう姿です。  そこで、私は議長にお尋ねしますが、いまのように少数野党でございますけれども、私どもにも、一寸の虫にも五分の魂がございます。その一寸の虫にも五分の魂のあるわれわれのささやかな要求である水田大蔵大臣をこの席に出てもらいたい、そうでなかったら裁判の判決記録、裁判の第一審は終わっておるのでありますから、この記録を出してもらいたい、こういう要求をさえ与党は多数をもってはねつけております。これは議長が、議長の腹がまえとして述べられた議会主義を守るために所信を貫いていくというそのものさしからいったら一体どういうことになるのか。先般十二日に私たちは議長のもとに参りまして議長の腹がまえを聞かしていただいたことがございます。そのとき議長は、いまの世相は昭和十一年の二・二六事件当時の情勢と非常によく似ておる、議会の民主主義化、ほんとうの議会主義を守るということが議会人以外の手によって行なわれるということになればたいへんなことである、議会みずからが議会主義と民主主義を守るためにこれは十分配慮しなければならぬ、腹を固めなければならぬということを言われました。いまこのように世論調査を見ても、国民の半数は、佐藤内閣はやめてもらいたい、すみやかに国会を解散すべきであるというのが世論でございます。こういう中で、われわれが議会の民主主義を守るために、国会の権威を保つために、裁判記録を出してもらいたい、あるいは水田大蔵大臣にこの国会のこの場所に出てもらいたいということさえ拒否をしております。これで一体議会人の手で議会が守れると議長はお考えになるのかどうか、明らかにしておいていただきたい。

綾部健太郎自由民主党議長

○綾部議長 それは、私は皆さまの御意見が多数できまったものに従うのが議長としてのあるべき姿だと思っております。皆さんの御意見を拝聴したいと思います。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 そうすると、議長は、何でも多数できまればそれでいい、こういうことになれば、議長はいまの世相が二・二六事件当時の非常にファッショ的な遺憾な世相であるというその姿をそのまま肯定をして、何らその状態を排除しあるいは改革しようということにはならないじゃありませんか。そういう形では、私としては日本の議会主義、民主主義を守る議長としては適格性を欠くんじゃないかという感じがするわけです。もう少し議長としては議長の所信を述べて、そして多数党のこういう横車をやめさすべきだと思うのです。われわれが非常に理不尽な要求をしておるのならばこういうことは申しません。それは大正、昭和を通じて日本の民主主義、議会主義を守るために働いてきたわれわれ州郷土の大先輩たる綾部さんにこういう失礼なことは申し上げたくない。やはりここに水田大蔵大臣一人を呼んでくださいというこの野党のささやかな要求でさえ、もしあなたが与党に忠告しても、それさえ出すことができない、多数でそれを押し切っていくということになれば議会主義はやみです。このやみを、あなたのほんとうの明治人としてのその気骨の中から私は真実の叫びを言っていただきたいと思うのです。

綾部健太郎自由民主党議長

○綾部議長 私は、さっき申しましたように、議院運営委員の諸君がよく御論議されて、先例法規に従って多数できめられたことを議長として実行するというのが私の任務であると考えております。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 それならば、もう一言議長に言いますが、議長はこの際、いまのこの状態をごらんになれば、与党はあすからの本会議を多数で強行しようとしておることは御存じのとおりです。ここで議長が議長としての職権を働かして、この議院運営委員会をしばらく休憩にして、議長みずからが佐藤総理、福田幹事長に忠告をして、こういう事態で自分が自分の職権を発動して本会議を開くことは議会主義、民主主義のためにならない、しばらく休憩して寛大な気持ちでひとつ自分と懇談をしてもらいたい、こう言うだけの時間的な余裕と腹がまえがおありになるのか。

綾部健太郎自由民主党議長

○綾部議長 私は、ただいまそういう考えを持っておりません。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 わかりました。いまのように九州の先輩の綾部先生の言動としては私は非常に遺憾でございます。私たちが聞かされた腹がまえといまの御言動とがあまりにも隔たっておることを残念に思います。  そこで、この水田問題に関連をして、私たちが特に問題にしなければならない点は、まず第一に、秘密会で行なわれた事項が、しかも与党の理事の皆さん方が、これは秘密会である、このわれわれの発言は外にお互いに言わないことにしよう、こういう約束のもとに行なわれたその発言が、そっくりそのまま与党の大幹部であり、与党のナンバーツーである福田幹事長によって公にされてしまったということでございます。この点については、坪川委員長代理としては一体どうお考えになっておるのかということです。秘密会としてわれわれに口をふさがしておったその問題を、自分の所属の幹事長が新聞記者に全部同じことを発表してしまうということになれば、これは一体どういうことになるのか。しかも発表したその粋事長が、野党なりあるいは社会党の発言が空虚な、事実無根である、そういう発言をする者は、そういう情報を流す者は断固として処冠しなければならぬ、断固たる処置とは何ぞや、それは懲罰に付することであり、告訴することである、こう言われておるわけです。坪川委員長代理は与党所属でございますが、一体こういう姿をそのまま放置しておいていいのかどうかということです。

坪川信三自由民主党

○坪川委員長代理 お答えいたします。  昨日、理事会におきまして各党とも話し合いまして、三回にわたるところの理事会は秘密会にいたしましたことは事実であり、議員の一身上の問題でもありますので秘密会にいたした次第であります。したがって、委員長といたしましては、それらの取り扱いには、各党話し合いのとおりに公正に取り扱いまして、理事会が散会されました後、社会党の滝井君、民社党の鈴木君にも御同席を願って、記者会見においてその内容を発表いたしたような次第でありますので、委員長といたしましては、私は公正な立場で御審議を願い報告をいたした次第でございます。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 いまのように、おたくの幹事長がわれわれには秘密だということを御発表になってしまったことに対する処置はどうしますか。少なくともこれは福田さんが議運にやってきて、遺憾であったということを言うのが筋ではないでしょうか。しかもその最後には、断固たる処置をする、事実無根だと言われておるわけです。われわれの言ったことは事実無根でも何でもなかった、事実があった、これはきょうの全国の新聞がみんなそれを証明しておるわけです。そうしますと、みずからは秘密会だと言ったことを率先して発表をし、しかもその上に、野党の言っておる真実に向かって、事実に向かって処断をするということは、本末転倒もはなはだしいと言わなければならぬ。こういう姿こそ、多数の上にあぐらをかいて、その多数の力で少数党を一刀両断のもとに切り捨てるという昔の封建的な姿と同じことじゃないでしょうか。

小平久雄自由民主党

○小平(久)委員 昨日の福田幹事長の談話の発表について滝井さんから御指摘があったわけでございますが、議運理事会の秘密会議ということは、われわれ理事会に臨んでから皆さんとの御協議によって秘密会として運営をいたしたわけです。しかもわれわれがあの理事会を終わりまして党に帰った際においては、すでに水田大蔵大臣について何かいわゆる黒い霧の問題があるというようなことがもう報道されておったような事態であります。ですから、決して幹事長がこの理事会のわれわれの協議によってああいう発言をしたのではなくして、すでに一部から発表されましたいわゆる黒い霧の話、これを受けて党の立場において福田幹事長はあのような談話を発表されたものと、かように私は理解をいたしておるわけです。

滝井義高日本社会党

○滝井委員 党の立場でおやりになられたといっても、秘密会は御存じのとおり午後から秘密会を続行しておるわけですよ。しかも福田さんの発表になられたのは、ずっと夜おそくなってからです。したがって、あなたがわれわれに御説明になった千葉相互銀行の恐喝事件について久保俊広なる者の担当弁護士からお聞きになってまいったその内容と同じものを、あなたがわれわれに言ってからずっとあとに福田幹事長が御発表になっておるわけです、時間的にごらんになっても。そうしますと、これは自分の党の出先に対してはがんとして秘密でやれ、秘密だと、こう言っておる。一方においては同じ内容を自分が外に発表してしまう。こういうことは議会運営のいろはを知らざるものといわなければならぬわけです。しかも断固として処置をする、こうおっしゃるわけですから、処置されるわれわれは口をつぐみ、いろいろ新聞から文句を言われながらも、外に発表してきてないわけです。そういう意味で、こういう点についてはもう少しあなた方の幹事長にあなた方自身が御注意をいただかぬと、今後における国会運営、政党政治というものは地に落ちて信頼を失ってしまうわけです。そうでなくてさえ佐藤内閣は信頼を失っておる上に、党の幹事長が信義誠実の原則を破ってしまえば、党に対する不信感はますます多くなる。他党のことを要らぬ世話をやく必要はないというけれども、これは党というものが四つあって、そして国会運営がなされていっておる一わけですから、一つの党が非常に権威を落とす、そうすると他党にもその権威の失墜の連鎖反応が起こってくることは、いまの国会の姿を見てもおわかりになるとおりです。したがって、こういう点については十分御注意を願いたいと思うのです。  いま一つは、田中法務大臣の発言についてであります。これは新聞報道でございますから、私たちは本人からその状態を聞かなければならぬと思いますので、委員長にお願いしますが、田中法務大臣をこの席にお呼びいただきたいと思います。

坪川信三自由民主党

○坪川委員長代理 お答えいたします。  本委員会に田中法務大臣を呼ぶということは、私といたしましては、それぞれの当該委員会がございますので、その場において十分御審議を願いたいと思います。

中嶋英夫日本社会党

○中嶋(英)委員 一つはっきりしておきたいのです。法務大臣をなぜ呼ばなければならぬかという理由ですが、新聞で見ると、彼は水田君のことについては自分は調べた、資料も読んだ、読んだが、何も心配がないということを報道しておるのです。ところが、国会が要求して資料をほしいというときにはだめで、法務大臣ならばその資料は簡単に短時間の間に手に入るというのはどういうことですか。名前は法務大臣だけれども、彼は行政府です。三権分立のたてまえからいえば、裁判権、司法権に対する立場はわれわれと何ら変わりがない。国会を代表する場で要求されたものがだめで、法務大臣は短時間の間に読んだ、何ともない。ところが、何ともないと法務大臣が言っておる一方、今度は水田氏のきのうからきょうまでの言動は支離滅裂じゃないですか。久保という男はいい男だと言ってみたり、あるいは悪い男だから注意をした。今度は、自分のうちで会ったことはない、あとで新聞記者に問い詰められたら、実は会った。しかも読売新聞に発表された判決文の内容を見ると、明らかに水田氏の文京区の私邸において千葉相互銀行の代表取締役である平塚氏と彼を会わせておる。途中でちょっと退席したというが、会わせておる。しかも金銭の授受は水田氏の私邸において行なわれたということを明白に言っておる。判決文にもその点はちゃんと入っておる。こうなると、きのうからきょうまでの水田大蔵大臣の言動は支離滅裂です。その支離のうちの支なのか、離なのか、この点をはっきりするためにも、この際、大蔵大臣なりあるいは法務大臣なりをここに呼んで、その点だけを明白にしなければならぬ。明白になった上での態度、処置について各党間に意見の不一致があってもやむを得ない。議会政治の中においてお互いに必ずしも意見が一致しない場合があってもそれはやむを得ない。私は、少なくともその支離滅裂のどれが本筋なのか、それだけは明白にした上で、それに対する判断は各党で意見が違ってもかまわない。その意味で、どうしてもここで法務大臣なり大蔵大臣なりを呼ぶ必要があることを私どもは言っておる。

安宅常彦日本社会党

○安宅委員 これは明らかにそうしなければならぬわけではないですか。たとえば滝井さんが言ったように、幹事長は、あなたのほうの筆頭理事が秘密会の場で説明された久保との関係は何もなかったというような意味の久保の弁護士から聞いてきた報告、これをわれわれに報告したのとほとんど同じような文句ですね。それを言って、しかもどういうことを言ったか、野党のほうであらぬうわさを立てる、こういうようなやつがおるのはけしからぬから、厳重な処置をとる。厳重な処置とは何かといったら、懲罰かあるいは告訴をするのだと言っておる。ところが、告訴をするほうがどうなりましたか。何にもないのが、いまあなたから出せないという判決文の中に明白に書いてあって、しかも恐喝の現場はほかのうちではない、文京区西片町の水田邸そのものである。こういうように明確になっておるのだということまでいまや世の中で明らかにされておるのではありませんか。しかも本人はどういうことを言っておりますか。ひどい侮辱だということを水田さんが言ったかと思うと、新聞社はもちろんのこと、社会党筋にまで弁明をしてきているのです。どういうことを言ったか、あなたのうちを使ったのはしかしまずかったですよ、とわれわれが言うと、そうしたら御本人は何と言いました、それは被告がやったことでしょう、私のうちを使った覚えはない、使ったとも言わない、使わないとも言わない。おろおろと支離滅裂です。なぜそういう人が国会で自分の立場というものを明らかにできないのでしょうか。明らかにするのがほんとうではないですか。そうしてまた、裁判の資料その他にしても明確にして、実際に私は立ち会った、あるいはこっちも呼んでおれのうちでやれと言ったけれども、金銭を受け取ったり受け取らせたりしたことはありませんと言えば、それはそれでいいじゃありませんか。やれないということはやましいことがあったからではありませんか。しかも、あなたのほうのある代議士が記者クラブにわざわざ発表に行って、私は水田といま会ってきたが、水田が言うには、そういうことをあっせんした以上、小づかいくらいのことを賛助金なんかの名目で出すのは当然じゃないかと言ったら、そうだということになったと言っているじゃないか、そんなことをやるのはあたりまえじゃないかということまで言っているじゃありませんか。そういうことをはっきりしないで、黒い霧は全然社会党のデマであるとか、あるいはそういうことをやったやつには懲罰を、あるいは告訴をするのだとか、それは秘密会でも言った人があるのです、あとで訂正したけれども。そういうことを言われて、われわれは秘密会だからといって口をつぐむ社党理事なんと新聞に書かれ、水田さんはひどい侮辱だと書かれておる。これでは国会そのものの尊厳というものがまるきり低下したということ、それはわれわれが低下さしてしまったというようなことになるではありませんか。院の権威を保たせるためにも、はっきりこれは御本人を呼んでこなければできないということは理の当然ではありませんか。とてもあなたのほうで出せないということになれば、法廷を通じ、いろいろな場を通じ将来明らかになるでしょう。そういうことをいま幾ら隠そうといっても、あなた方がいうところの清廉な内閣の閣僚の中にはもっともっとおるといううわささえいま流れておるではありませんか。そういう中で、何かくさいものにふたをして、強引にいまやって、そうしてわれわれの意思だけは強引に通そうなどというようなことが、もし議会主義、民主主義を守るということを考えておるとするならば、あなたは重大な誤りを今日おかして悔いを千載に残すということを委員長みずから知らなければなりません。私はあなたに忠告しますけれども、これは意見が食い違ったから、あした本会議を断固としてやるなどということは、口が腐っても言ってもらいたくない。これだけ言っておきます。

鈴木一民主社会党

○鈴木(一)委員 いま大蔵大臣あるいは法務大臣を本委員会に呼んでいただきたい、こういうことに対して、委員長からその必要はないというお答えがあったわけでありますが、これは私は理事会でも申し上げたのですが、平常の場合ならば他の委員会でやることは可能だと私は思いますよ。しかし、今回は会期もこのとおり短くなったのに、われわれの要望を退けて、自民党の党大会に合わせて国会を召集したということからいま来ておると私は思うわけでありますが、実際問題として、今度の国会では物理的にできないと思うのですよ。ですから、単なる議事引き延ばしだというふうに思われたらとんでもないことで、われわれとしては、この問題さえ解決すれば、幾ら夜おそくなっても、この次の日程に入ってもいいのですよ。だから、これだけの疑惑を持たれておる、そのために内閣の改造もここでやったわけですから、委員長としては、これは自民党の党員という立場もあろうと思いますけれども、もっと広い見地から、日本のいま問題になっておる議会政治を守るんだ、そういう観点からもう一回お考え願いたいと思います。

小平久雄自由民主党

○小平(久)委員 社会党及び民社党の理事各位から、水田大蔵大臣の問題についていろいろ御所見の発表がございましたが、わが自由民主党の本件に関する態度につきましては、理事会において詳細申し上げたことでございますから、私はここでこれを繰り返すことを避けたいと思います。  ついては、委員長からおはかりのありました明日以降の本会議の日程について自民党の態度を申し上げます。(発言する者あり)  明十五日定刻より本会議を開き、議運委員長の選挙、総理大臣の所信表明、大蔵大臣の補正予算三案の提案理由の説明、これを行なっていただきたい。明後十六日には、国務大臣の演説に対する各党の代表質疑を行なっていただきたい。  以上提案いたします。

坪川信三自由民主党

○坪川委員長代理 ただいまの小平君の提案に対し賛成の諸君の起立を願います。   〔日本社会党委員及び民主社会党委員退場〕   〔賛成者起立〕

坪川信三自由民主党

○坪川委員長代理 起立多数。よって、決定いたしました。  本日は、これにて散会いたします。    午後七時四十四分散会

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