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53回国会衆議院1966/12/19

外務委員会 第1号

発言数
33
登壇者
5
会派数
1
開催日
1966/12/19

会議録

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 これより会議を開きます。  日本社会党、民主社会党及び日本共産党の諸君に出席を求めましたところ、いまだに出席がありません。したがいまして、やむを得ずここに開会いたした次第であります。  理事の補欠選任についておはかりいたします。  去る十一月四日、三原朝雄君が委員を辞任されましたので、一名理事が欠員になっております。この際、その補欠選任を行ないたいと存じますが、先例により委員長において指名するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 御異議なしと認め、委員長は理事に正示啓次郎君を指名いたします。      ————◇—————

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 国政調査承認要求に関する件についておはかりいたします。  国際情勢に関する件について調査を行なうため、議長の承認を求めたいと存じますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 この際、おはかりいたします。  千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件が委員会に付託されました。  本件を議題とし、審査を進めたいと存じますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件を議題とし、まず政府より提案理由の説明を求めます。三木外務大臣。

三木武夫自由民主党外務大臣

○三木国務大臣 先般の内閣改造により、外務大臣に就任いたしました。よろしく御協力をお願いいたします。(拍手)  次いで、ただいま議題となりました千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  千九百六十二年の国際小麦協定は千九百六十五年の議定書により本年七月三十一日まで有効期間が延長されましたが、同協定をその内容に変更を加えることなく、さらに明年七月三十一日まで一カ年再延長するためにこの議定書が作成されました。  この議定書により有効期間が一カ年延長される千九百六十二年の協定の骨子は、締約輸出国は小麦の相場が高騰しても一定数量までは所定の最高価格で締約輸入国に売り渡す義務を負い、他方締約輸入国は自国の小麦輸入量のうち一定割合だけは締約輸出国から所定の価格帯内の価格で買い入れる義務を負い、かようにして締約国間において小麦の取引価格の安定と需給の調整をはかろうとするものであります。  わが国は、千九百四十九年の国際小麦協定以来、累次修正更新されてきた小麦協定に継続して参加してまいりましたが、この議定書の当事国となることによりまして、安定した価格で小麦の輸入必要量を確保することができるとともに、小麦の国際貿易の安定した拡大にも寄与し得る次第であります。  よって、ここにこの議定書の締結について御承認を求める次第であります。何とぞ、御審議の上、すみやかに御承認あらんことを希望いたします。     —————————————

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 これより質疑に入ります。  通告がありますので、これを許します。鯨岡兵輔君。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 この協定は去年の四月四日に作成されておるので、厳密にいえばいまブランクの状態である、こう思うのですが、どうしてこの前の国会でやれなかったのかということについて、委員のほうからお答え願いたい。

高島益郎外務事務官(条約局外務参事官)

○高島説明員 お答えいたします。本年四月二十五日、わが政府はこの議定書に署名いたしまして、できるだけ早い機会にこの議定書を国会の承認を得た上で受諾をするという約束をしたのであります。署名だけによりましてはこの議定書は発効いたしませんのでございますけれども、その約束によりまして、暫定的にこの議定書は日本に適用されることになったということになっております。したがいまして、前の小麦協定が失効いたしました七月三十一日以降来年の七月三十一日までの間におきまして、特に七月十五日まで日本に対して暫定的に適用があるということになっております。ただ前に申しましたとおり、署名と同時にわが国はできるだけ近い機会にこの議定書を受諾すると約束いたしておりますので、その約束に従いまして、国会の御承認を得ておるわけでございますけれども、その後手続的に時間がありませんので、今回この臨時国会に提出したわけでございます。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 だから、正確に言うと、この前の国会のときにやっておけばよかったわけですね。そうじゃありませんか。

高島益郎外務事務官(条約局外務参事官)

○高島説明員 事実上その手続ができかねたわけであります。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 外務大臣にお尋ねいたしますが、関税一括引き下げ交渉においても、小麦を含む交渉を行なっているということを承りますが、穀物協定交渉は現在どういう段階にあるか、お答えをいただきたいと思います。

三木武夫自由民主党外務大臣

○三木国務大臣 国際穀物協定の問題を検討するために、穀物グループに対して、昨年の五月、わが国を含む主要国が協定の取り入れるべきいろいろな要素について提案を行ない、穀物協定は小麦のほか大麦とかトウモロコシ等の穀物も協定の対象にしておるのであります。  このグループにおいては、輸入機会の増大、国内政策に関する約束、国際価格の水準、食糧援助等という広範ないろいろな要素について検討を重ねており、まだ話し合いがついていない。しかし明年の六月のケネディラウンドの交渉の終了までに合意に達することを目標にして話し合いが進められておるのであります。わが国はこの交渉において、わが国の農業の事情も十分に頭に入れながら、輸入してわが国の利益が確保されるような努力を一方においてしなければならぬと同時に、穀物の世界市場の拡大発展、こういうことにも貢献をしていかなければならぬ。こういう基本的な態度に沿って対処して、ケネディラウンドの話がまとまるまでにはこの問題も片づけたい、こういう目標で目下話し合いを進めている次第であります。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 この六二年の協定が再び延長されなければならぬというか、されたというか、その理由はどういうことですか。これは政府委員のほうからお答え願います。

高島益郎外務事務官(条約局外務参事官)

○高島説明員 ガットのもとに現在国際穀物協定を討議中でございます。この国際穀物協定ができますれば、これとの関連で、新しい国際小麦協定を締結すべきかどうか、そういう問題を検討するわけです。ところが現在の段階では、ガットのもとにおける国際穀物協定の見通しがはっきりつかない。したがいまして、やむを得ず一年間だけ延長して、その間に構想を練るということが実情であります。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 この再延長の議定書によって、六二年の協定の内容に実質的に何か変化があったかどうか、お答え願いたい。

高島益郎外務事務官(条約局外務参事官)

○高島説明員 お答えします。内容は、単にことしの八月一日から来年の七月三十一日まで延長するということだけでございます。ほかは実質的には変わっておりません。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 この議定書は、先ほど冒頭の質問にもいたしましたが、そうすると、来年の七月まで有効なんですか。その後における小麦はどういうことになっておりますか。

高島益郎外務事務官(条約局外務参事官)

○高島説明員 来年の八月一日以降の取り扱いにつきましては、先ほどの御質問にお答えいたしましたように、国際穀物協定との関連でどうするかということを検討する段階になっておりまして、現在の段階で、この協定をさらにまた再延長することになるのか、あるいは国際穀物協定との関連で別途新しく交渉し直すのかどうか、その点はまだ何とも申し上げようがございません。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 わが国の小麦理事会における票数並びに分担金等についてお答え願いたい。

高島益郎外務事務官(条約局外務参事官)

○高島説明員 票数は、各輸出国及び輸入国の輸出及び輸入の実績に基づいて算定されておりまして、輸出国全体で千票、輸入国全体で千票、合計二千票のうち、わが国は輸入国として百五十一票を持っております。分担金は、この二千分の百五十一を、その年の予算に乗じた額が課されております。わが国は今年度はたしか四千二百二十八ポンドであります。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 最近におけるわが国の小麦輸入について、国別でどうなっているかということ、並びに最近におけるわが国の輸入小麦の買い付け価格はどんなことになっているか、農林省の方がおいでのようですから、お答え願いたい。

田中勉食糧庁総務部長

○田中説明員 お答え申し上げます。  ここ一年間の外国小麦の輸入数量は大体四百万トンであります。この四百万トンの内訳は、アメリカが大体五割、カナダが四割弱、オーストラリアが一割弱ということになります。この三国から大体輸入しているのが現状でございます。  なお、御参考までに、国内の小麦生産は、大体百二十万トン程度でございますので、国内の小麦の需給をまかなう場合におきまして、外国麦が圧倒的なウエートを占めているというわけでございます。  なお、買い付け価格につきまして御質問がございましたが、一九六二年から四年ごろまでは、世界市場価格というものは非常に安定しておったわけであります。その翌年には、アメリカをはじめとする輸出国のいわゆる小麦戦争により、国際価格というものが、相当一時的に下落いたしたわけでございますが、ここ一年ばかり世界的な小麦の需給の実勢を反映いたしまして、小麦価格はかなり上昇をしてきております。特に安定した時代に比べまして、大体六、七%から七、八%程度の値上がりを示しておるわけでございます。  問題は、これからの動向でございますが、ことしの世界的な小麦の生産状況を簡単に申し上げますと、カナダが記録的な豊作でございまして、昨年に比べて、約五百万トン近くのものが増産されておりまして、アメリカが大体昨年ととんとん程度ということになっております。その他共産圏のことを申し上げますと、ソ連関係が大体今年は非常に作柄がいいということになっております。また南半球におきまして、これからの小麦の収穫でございますけれども、豪州は昨年に比べて約二百五十万トン程度増加を見ております。アルゼンチンにおいても増産が見られますので、現在国際的に価格がやや堅調をたどっておりますけれども、おおむねこの線が頭打ちになって、今後は若干下落するのではなかろうかというふうな見通しを立てておるわけでございます。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 せっかく農林省の方がおいでのときですから、一言だけお答えをいただきたいのは、外国の穀物食糧に依存する度合いというのは、これからだんだん減少する傾向にあるとお考えですか。それともだんだん増加する現象にあるとお考えですか。大ざっぱに言ってどういうことになりますか。

田中勉食糧庁総務部長

○田中説明員 穀物と全般的にお話がありましたが、その中におきましても、やはり最大の主食のウエートを持っております米につきましては、いろいろ国会等におきまして農林省からも御答弁申し上げているように、長期的にはやはり自給態勢を目途に進んでおるわけであります。国内の麦関係におきましては、やはり最近の労働事情なりいろいろ他の作物の価格関係等におきまして、作付面積なり生産なりが減少の傾向をたどっておることは事実であります。その他穀物でございます粗粒穀物、たとえば飼料用のトウモロコシとかあるいはマイロとか、こういうものにつきましては、国内生産がこれに伴っておりませんので、ほとんどが輸入というふうになっております。したがいまして、主食、飼料用、そういうようなものを総合して見た場合におきましては、米は先ほど申しましたように、国内自給態勢をとっておるわけでございますが、その他の麦あるいはトウモロコシあるいはマイロ、こういうような飼料は、畜産の面から見る需要がかなりふえておるわけでございますので、農産物の自給度と申しますか、こういうものにつきましては、やはり今後国内生産ともにらみ合わせの上、各般の施策を進めてまいらなければならぬわけでありますが、国内自給度が低下する傾向はいなめない事実だと思います。

鯨岡兵輔自由民主党

○鯨岡委員 四月四日にできた協定ですから、やはりこの前の国会のときにやれたと思う。お話では何か事務手続というようなお話でしたが、なるべくこういうものは早くやらなければならぬのではないかなという見解を表明して、私の質問を終わります。

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 これにて質疑は終了いたしました。     —————————————

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 これより討論に入りますが、別に討論の申し出もありませんので、直ちに採決いたします。  千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件について、これを承認するに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 起立総員。よって、本件は承認するに決しました。  おはかりいたします。ただいま承認するに決しました本件に対する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。   〔報告書は附録に掲載〕     —————————————

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 なお、閉会中審査に関する件についておはかりいたします。  本委員会といたしましては、閉会中も国際情勢に関する件について調査をいたしたいと存じますので、この旨議長に申し入れたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高瀬傳自由民主党

○高瀬委員長 御異議なしと認めます。よってそのように決しました。  本日はこれにて散会いたします。    午後一時三十八分散会

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