議院運営委員会 閉会後第1号
- 発言数
- 65 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1966/11/15
会議録
○理事(鍋島直紹君) 議院運営委員会を開会いたします。 去る八月一日、田中委員長が国務大臣に就任されましたので、私が委員長の職務を代行させていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。 —————————————
○理事(鍋島直紹君) まず、理事の補欠互選の件を議題といたします。 去る八月五日、亀井光君の委員辞任に伴い、理事に欠員を生じましたので、この際、その補欠を選任いたしたいと存じます。 先例により、割り当て会派推薦者の氏名を報告いたします。
○参事(佐藤吉弘君) 自由民主党から、理事に米田正文君が推薦されております。
○理事(鍋島直紹君) ただいま報告のとおり、米田正文君を理事に選任することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○理事(鍋島直紹君) 次に、議員草葉隆圓君の逝去に伴う参議院予備金の支出承認の件を議題といたします。 まず、事務総長の報告を求めます。
○事務総長(宮坂完孝君) 本院議員草葉隆圓君には、去る九月二十日午後四時二十三分、東京・豊島区雑司ケ谷の自宅において肺臓ガンのため逝去されました。つつしんで御報告申し上げます。 本院といたしましては、去る十月二日の名古屋における御葬儀に際し、お手元の資料のとおり、例文による弔詞を贈呈いたしましたので、あわせて御報告申し上げます。 また、哀悼演説につきましては、次期国会が召集されました際、本会議において、先例によりまして、故人が生前主に所属しておられました外務委員会の委員長に哀悼の辞を述べていただくことにいたしたいと存じます。 つきましては、御遺族に対しまして、法律の定めるところにより、弔慰金を支給するのでありますが、これはお手元の資料のとおり、すでに予備金から支出いたしましたので、国会予備金に関する法律第二条の規定により、本委員会の事後の御承認をお願いいたす次第でございます。
○理事(鍋島直紹君) 弔詞及び哀悼演説の件につきましては、ただいま報告のとおり御了承願うことにいたしまして、弔慰金の予備金からの支出につきましては、これを承認することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○理事(鍋島直紹君) 次に、臨時国会の召集に関する件について、柳岡君から発言を求められております。なお、本件に関しまして愛知内閣官房長官が出席せられております。それでは発言を許します。
○柳岡秋夫君 官房長官がおいでになっておりますので、この際、若干、最近の政局の問題等に関連して、お伺いをしたいと思います。本院を初め衆議院で、最近、非常に残念ではありますけれども、政治家のいろいろな問題が摘発をされ、また国民の大きな不信を買っているわけでございます。こういう政治家に対する不信というものは、行き着くところ、国会に対する不信ということにもなる危険性を持っているわけだございまして、われわれといたしましても、非常に大きな問題と考えております。これに対して、一体、政府はどういうお考えをお持ちであるか。新聞記者会見なりあるいはそれぞれの委員会等で、所信を表明されているようでございますけれども、私どもは、やっぱり早期に国会を召集して、そうして国民全体に対して、政府としての所信をこの際表明すべきではないか、こういうふうに私は考えております。こういう点について、官房長官から、政府の考え方を明らかにしていただきたい。
○国務大臣(愛知揆一君) 臨時国会の召集につきましては、端的に、結論的に申しますと、今月中には召集をいたしたい、かように考えているわけであります。そうして、この臨時国会におきましては、かねがね政府としては鋭意努力をいたしているわけでありますが、四十一年度の補正予算——これは大体、過般の人事院勧告に基づきまして、国家公務員その他の給与の引き上げに関するもの、それに災害関係等、これを組み込みましたものを主たる内容とする予算を、ただいま鋭意準備中でございます。大体、この予算並びにそれに関連する法律案、その他緊急を要するものが若干ございますが、これらを今月中に用意をいたしまして、国会に提出ができるように、そしてその時期に臨時国会の召集をいたしたい、かように考えております。
○柳岡秋夫君 いまの官房長官のお話を聞いておりますと、臨時国会を召集する主たる目的は補正予算と必要な法律案、こういう趣旨のように承りますが、もちろんそれも一つの目的になるかもしれませんが、私は、それ以上に、いま大きな政治に対する不信感——国会が当然その責任として国民の前に所信を明らかにし、そして政治の刷新をはかっていく、こういう姿勢をまずとることが、私は臨時国会の第一の目的でなければならぬ、こういうふうに思うんですけれども、その点はいかがですか。
○国務大臣(愛知揆一君) 今回の臨時国会は、ただいま申しましたように、今月中には召集するということにいたしたいと思っておりますが、先ほど申しましたような議案の御審議を願うごとはもちろんでございますが、その他、現在の政局の問題、政治の姿勢の問題というようなことにつきましても十分御論議をいただく、そういう場になることがきわめて自然の成り行きであろうかと、かように考えているわけであります。
○柳岡秋夫君 いま申し上げましたような政治の姿勢の問題等について十分論議をして、そして国民の前に明らかにその責任を表明していくということになれば、当然私は、補正予算とかその他の法律案の関係が若干おくれても、早期に臨時国会を召集して、そしてやっていくということが筋道ではないかというふうに思うのですね。ところが、今月中ということになりますと、今月の三十日まであるわけですから、最悪の場合、三十日ということになるわけです。また、新聞にもそのよなうことが一部報道されておりますが、一体、今月中ということを、いままでの論議の中での関連からしても、もっと早くしなきゃならないという私どもの主張もあるわけですけれども、もっと明らかに何日ごろということを示していただきたいと思いますけれども、その点はいかがですか。
○国務大臣(愛知揆一君) 私どもも、なるべくすみやかにということで努力を続けているわけでございますが、先ほど来申し上げておりました、たとえば補正予算にいたしましても、ちょうど今年は昨年に比べていろいろと経済界の事情も流動的であって、これらの関係から、歳入の見込みを的確に掌握するというような点についても苦干の困難を生じております。あるいはまた、歳出の補正をいたしまして公務員の給与を相当引き上げるというようなこと、その他の歳出に応ずるために、各省庁にわたりまして既定経費の節約をすることになっております。これは各省庁にわたりますので、非常な手数もかかりまするし、その準備に当初予定いたしましたより若干のおくれを示しているというようなことで、ぎりぎり今月中には何としても召集をいたしたい、総理からも督励をされているのでございまして、全力をあげてその準備に当たっている、かようなわけでございますので、現在的確に何日ということを申し上げますのに、もうちょっとお待ちをいただきたいという状況でございます。
○柳岡秋夫君 非常に私どもとしては不満であります。と申しますのは、私どもはすでに、法律に基づいて、成規の手続をもって臨時国会の召集を政府に対して要求してきたものでありますし、それを政府の都合で、こういう重大な時期に、おくれているということについては、納得できないわけでございます。こういうことも、やはり政府あるいは自民党が、長い間にわたって、主権在民の政治の現在の体制と申しますか、そういうあり方についておろそかにしてきたのじゃないか、そういう気持ちを持つわけでございます。ほんとうに主権在民の考え方に立った政治姿勢をとるならば、私は、このような問題が山積をしている中では、一日も早く臨時国会を開会をして、そして国民の前にその立場を明らかにするということが、政治を担当する者の当然のとるべき態度ではないか、こういうふうに考えております。したがって、私はいまの政府の方針に対して、なお、私どもの主張をいれた臨時国会の早期開会についての態度をすみやかにとるように強く要望したいと思うわけでございます。関連質問があるようでございますから、私の質問は一応これで終わりたいと思います。 —————————————
○加瀬完君 いま伺いますと、臨時国会の政府の提案の主たる内容は、給与、災害、その他ということでございますが、給与にいたしましても、災害にいたしましても——特に災害などは、地域によりましては、冬季になりますと工事のできないものがあるわけですから、その二つを考えましても、早期に臨時国会を召集されて補正予算が通過をするということが好ましいことだと思うわけでございますが、しかし、臨時国会の召集は今月末、通常国会の召集も来月末、こういうことになりますか。
○国務大臣(愛知揆一君) この臨時国会の会期をどの辺に考えるかというような点につきましては、これは衆、参両院の立場で十分お考えいただけることだと思うのでありますけれども、通常国会につきましては、どうしても来月中には召集しなければ、憲法上その他の要請を満たすことはできない、かように考えているわけでございます。
○加瀬完君 そうすると、与野党とも、いろいろ会派の関係等の行事も予定されているようでありますし、あるいは内閣の改造などもうわさされておりますので、実質的に臨時国会で審議をする期間というのは十日前後ということになりますか。それで官房長官もさっきおっしゃるように、ここで政局の問題、あるいは政治姿勢の問題をも明らかにしていくといいますと、そういう関係で質疑を行なう大体の予定というものはどのくらいの期間を考えておりますか。実質的に補正予算の審議というものは一体何日くらいを考えているのか。いずれにしても十日前後しかないわけですが、それで十二分に、官房長官がおっしゃるような、政府としての政治姿勢なり時局に対する態度なりというものを明確にすることが可能なのか。あるいは補正予算を十二分に審議をして、二十日前後に通過させるというお見通しが立つのかどうか、この点どうですか。
○国務大臣(愛知揆一君) 臨時国会で御審議をお願いしたい案件につきましては、できるだけこれをしぼりたいと考えておりますので、先ほど来お話のございましたような、何といいますか、政策以前といいますか、そういうふうな問題等についても、御論議を十分やっていただけるぐらいの会期は確保し得るのではなかろうかと、かように考えているわけであります。
○加瀬完君 公務員給与と災害の補正予算を出すということは明らかになりましたが、米価には触れますか触れませんか。
○国務大臣(愛知揆一君) この点については、まだ明確にお答えをするところまでいっておりません。
○加瀬完君 公務員給与は、いつまでに成立をさせるというお見通しですか。
○国務大臣(愛知揆一君) これはすでに政府としての態度は、御承知のように、十月十二日でございましたかに決定いたしておりまして、九月から実施をしたいということにいたしておりますので、基本方針は政府としてはきめているわけで、それに応ずる予算を組みたい。したがって、提案をいたしましたならば、なるべくすみやかに御審議をいただきたい、こういうふうに考えております。
○加瀬完君 公務員給与は、いま官房長官のおっしゃるような方法で国家公務員は処理できますけれども、地方公務員はそういう処理は不可能ですね。どうしたって、二十日に通っても、一日、二回ぐらいの余裕では、補正予算が通っても、政府の地方財源への手当なども相当明確になりませんと、地方公務員は国家公務員と同様な支給という条件が生まれてきませんね。毎年、これは地方が困っていることなんです。そうなってくれば、地方公務員も同様に支給しようということになれば、臨時国会の最終日というものはある程度明確にしていかなければならぬ。一体、臨時国会の最終日をどの辺にめどをおつけになっておられますか。
○国務大臣(愛知揆一君) この会期をどの程度にするかということにつきましては、実は政府側が一方的にきめたり、きめるような態勢にするということは、私はいたすべきではないと思うのでありまして、国会側の御意向によってこれは決定をさるべき性質のものであると思います。同時にまた、もう一つの制約は、年内には通常国会も召集をしなければならない、こういう制約が一つございます。その辺のところは国会のほうでいろいろと御相談をいただくことになるのではなかろうか、かように考えております。
○加瀬完君 しかし、今度の臨時国会は政府提案が主たる内容ですから、その政府提案というものを通す見込みというものは、政府側で厳格にきめてかからなければならない問題だと思うのです。通常国会の前にどのくらいの余白がとれるか、その間に何日ぐらいあれば提案が通過するかということで吟味がなされるわけです。臨時国会が年末ぎりぎりまで延びて議案の審議がはかどらないというときには、どうなさいますか。
○国務大臣(愛知揆一君) 一つは、先ほど来申しておりますように、この議案の作成がまだ最終的に目案がついておりませんので、召集をいつにするかということがまだ未確定であるわけでございます。それから、そこから起算して大体どのくらいを考えるかということになると、これまた、政府側から一方的に申し上げるべき筋合いのものではないので、ここではやはり原則論として、私どものお願いとしては、できるだけ案をしぼって出しますつもりでございますから、できるだけ短い期間で御審議をいただきたい。こういう原則論のお願いを申し上げるに現在のところはとどめたいと思っております。
○加瀬完君 審議が滞りました場合、臨時国会をぎりぎりまで延長するというお考えはありますか。
○国務大臣(愛知揆一君) これは仮定のことになりますので、そのお答えを申し上げますよりは、できるだけひとつ審議が停滞しないように、円滑に審議がお願いできるようにということを、政府としては御期待申し上げるということに、いまのところ、とどめざるを得ないわけでございます。
○加瀬完君 前の柳岡委員から御指摘がございましたけれども、国民の政治不信に対して、政府は、その責任においてその信念を明確にしていく、こういうようなお考えのようでございますが、それならば、国民への首相の決意表明あるいは政局担当の決意、あるいは国民の不信を払拭する決意表明といいますか、そういうものは一日も早くなすべきじゃありませんか。逆に言えば、臨時国会を政府みずからが早期に開いて、そこで堂々と国民に、政府の態度というものを、あるいは総理の責任というものを明確にすべきじゃありませんか。それをだんだん延ばしているのはどういうわけですか。
○国務大臣(愛知揆一君) これは作為的に延ばしているのではございませんで、政府の考え方といたしましては、やはり臨時国会の召集については、いろいろ変遷といいますか、経過はございましたけれども、やはりそこで御審議を願うべき具体的案件をできるだけ早くつくり、かつ、これの提出の時期とにらみ合わせて召集をするというのが常道である、そうして同時に、その召集された国会において、いろいろの他の問題についても御検討願うということが適当かと考えまして、まずその議案の作成を急いでいるわけでございます。ところが、この議案の作成に意外に日数がかかりましたことはまことに残念でございますけれども、しかしもういま余日幾ばくもないということでございますから、もうちょっとお待ちをいただきましたら、すべての議案をとりそろえ、そして召集をする予定であります。いましばらくのところお待ちをいただきたい、こういうのが私どもの考えであります。
○加瀬完君 いままでも通常国会前、年末迫っての臨時国会というものもたびたびあったわけでございます。そういう意味のいままでの臨時国会と、このたびの臨時国会召集における政府の態度というものは、違っていると思うんです。違う性格のものが一つ加わっていると思う。これはお認めになりますか。先ほど御説明になりました、結局、政府としての政治信念といいますか、あるいは政局担当の決意といいますか、そういうものを、国民に対して、いままでの通常国会やあるいは臨時国会以上に明確にする時期にきているということはお認めになりますか。
○国務大臣(愛知揆一君) その点は、先ほども私も触れたつもりでございますが、新しい政局といいますか、姿勢につきまして、政府としても、その信念、所信を明らかにする機会である、かように考えておりますが、同時に、これも先ほど来、るる申し上げますように、通常国会がすぐその次に控えているといいますか、引き続きあるわけでございますから、そういったようなもろもろの問題につきましては十二分に機会があるのじゃなかろうか、かように考えているわけでございます。
○加瀬完君 臨時国会になりますか、通常国会になりますか、とにかく早晩解散をしなきゃならないということは、政府も大体そういうお見込みのように一般的には受け取られている時期でございますね。しかも災害は——押し詰まって災害が生じたのじゃありませんね。災害はずっと前に——事務的な手続の余裕が十分ある前に、災害にしても、公務員の給与問題にしても起こっているわけですね。いまごろ事務的手続を急いでやらなきゃ間に合うとか間に合わないとかいうときじゃありませんね、昨年よりも、もっと事務的には時間の余裕があって楽なはずです。しかも、加えて、所信を明確にしなきゃならないということを官房長官みずからお認めになっている。それならば通常国会とかなんとかいうことを待たないで、一日も早く国民に、政府はこのような態度で——いまいろいろ不信を買っていること、あるいは国民の抱く疑惑というものを政府は明快に判断し、このような所信で臨むんだということを、一日も早く、これは当然声明をし、国民に安堵をさせる義務があるはずじゃありませんか。ですから、一日も早く召集しなきゃならないというのは政府の態度でなきゃならないと思うのですがね。しかも事務的なことが起こる——当然含んでいるはずのものまでここで引き合いに出して、あるいは通常国会でも首相の所信は表明できるというようなことは、どうもあまりに国民に対しては不親切と言おうか、無責任な言い方だと思いますけれども、いかかですか。
○国務大臣(愛知揆一君) これは二段に分けて御説明申し上げたいと思うのであります。一つは、事務的な点をとやかく言うのはいかがであろうかというようなお説でございますが、実は必ずしもこれは事務的でないのでありまして、ことしの経済状況は非常に流動的であります。公務員の給与の引き上げに対する財源にいたしましても、なかなかこれは財源調達の見通しをつけることが非常に困難で、よく大蔵当局が申しますように、九月期の決算の状況が自然増収にどういう影響になるであろうかということが、これは大蔵当局からいいますと、どうしても十一月末にならなければその確たる見通しはつかない、これは正直なところ、意見が非常にきついわけでございます。これは例年と著しく事情が異なる点でございますので、これに対して、できるだけ政治的な大所高所から大いに督励をいたしまして、何でもかんでも補正予算自身が立案され、かつ提案というものが今月中でなければならないということで、ただいま大いに督励をいたしており、必ずしも事務的な考えに引かれているわけではないということを第一段に申し上げたいと思うわけであります。 それからもう一つの段階は、臨時国会は予算の問題だけではない、より大きな問題があるのではないか、なぜ早く開かれないかというお説でございまして、これもごもっともな点が多々あると思います。しかし、政府といたしましては、臨時国会を召集するについては、やはり予見し得る——しかも、きわめて最近の機会に予見し得る案件を提案をいたしたい、いたさなければならないという状況にありますので、これらの議案を早急につくり、かつこれを提案をする。そのめどのつきましたときに召集をいたしますことが政府としてはベストである。かような考えに立ちまして、なお、それ以外に閉会中におきましても、できるだけ政府側としては国会側の御要望にこたえるようにするということで誠意を尽くしてまいりたい、こういうふうな考え方で現在いるわけでございますので、何とぞそれらの点をひとつ御理解を賜わりたい、こういうふうに考えております。
○加瀬完君 ことばじりをつかまえるようで恐縮でございますが、確かに予見し得る条件というものも一応含んで臨時国会を召集しなければならないということは当然でしょう。しかし、予見し得ること以上に大切なことは、現在すでに起こっていることなんですよ。閉会中でも確かに委員会が開かれておりますよ。しかし委員会は、御存じのように、本院においても正確に委員会の機能が発揮されておったとばかりは言い切れない。だから、そういうもろもろのすでに起こっている疑問というものに対して、いち早く政府は、自信があるならば堂々と受けて立つ——というよりも、むしろ説明に立って、国民に疑惑の念を一掃させるような方法をとるべきだと思うのですよ。これは議論になりますからやめます。 そこで、臨時国会では、どのような、いまのような問題で混乱が生じても解散はしないというおつもりですか。
○国務大臣(愛知揆一君) 解散の問題につきましては、数日前の本院の予算委員会で佐藤総理からもお答えをしているわけであります。また、私にもお尋ねがあってお答えいたしましたが、まあ解散ということについては、何と申しますか軽々にあげつらうべき問題じゃない。特に、これは総理大臣の考えるべきことでありまして、私どもがそれをそんたくしながらとやかく申し上げることは、適当な問題ではない。この問題の性格上、私は申し上げることができませんと申し上げることが、一番率直で、すなおな態度であると、かように考えます。
○加瀬完君 お答えとしてはさようでございましょうが、解散は避くべからざることということは、これは与野党を通じて一つの常識になっていると思う。そこで、解散がいつになるかということは、先ほど官房長官の御指摘にもあったが、これは経済不安にもつながる問題だと思うのですよ。いま九月決算、その後税収が伸びるのか伸びないのか、どの程度あるのかはっきりつかめないといいますけれども、それ以上、問題は、かりに一月以後解散して二月選挙ということになれば、暫定予算を組まなければならないということになりますね。暫定予算を組めば、これは公共事業なんかというものはほとんどストップです。したがって経済界に及ぼす影響も大きくなるわけですね。暫定予算というものを組まないようにするという御言明がここでできますか。解散がかりにあっても暫定予算というような方法をとらないで済む、こういう御見解でございましょうか。
○国務大臣(愛知揆一君) どうも解散ということを前提にお答えしなければならないわけでございますが、その前提であるところの解散について、私ただいま申しておりますように考えておりますので、そういった場合にどうなるかといったようなことについては、たいへんこれは失礼でございますが、お答えすることをお許しいただきたいと思います。
○加瀬完君 解散もお答えになれない、臨時国会を早期に開くお考えもないとすると、最初に長官のおっしゃいました政治の姿勢あるいは政府の政局担当の決意というのを、聞かれれば述べるというのにすぎない。みずから、政府の責任で国民に疑惑のあるところは正し、解明し、決意のあるところははっきりと訴える、そういう方法を至急おとりになるというお考えには立っておらない。国民は騒ぐだけ騒げ、それに対して政府が責任をとる必要はない、とまではおっしゃらないけれども、ややそういう傾向に、承っておりますと聞き取れるわけでございます。積極的に政府の所信を表明するというお気持ちはないのですか。
○国務大臣(愛知揆一君) 積極的に政府の態度というものを表明いたしたい、訴えたいということは、やまやまでございます。臨時国会を召集したとなれば、その機会におきましてもいろいろな角度からお答えいたしたい、かように考えております。
○加瀬完君 逆戻りになりますが、そうするならば、そういう論議が十二分にできる期日というものを臨時国会に与えなければならないわけですね。しかし、いまのような御説明を総合しますと、たかだか十日です、補正予算の審議も含めて。政府のもろもろのいままで起こっておった問題、あるいはこれからの政治姿勢などに対しまして国民が問おうとする時間というものは、非常に制限をされたものになると思うのです。十一月下旬というけれども、下旬でもなるべく早い機会に召集するというお考えではなくて、やはりずるずると三十日ころまでいかなければ臨時国会は召集できないというお見込みですか、いまのところは。
○国務大臣(愛知揆一君) この点は今月中にぜひ召集したいということで努力を傾倒しているわけでございます。同時に、いまこの時点におきまして、何日にということまで申し上げるほどには準備がまだできておりませんということは、先ほど申し上げたとおりでございます。
○加瀬完君 そういうことですと、通常国会の政府の施政方針演説というものはどうしても一月中になりますね。年内に行なうということは不可能になりますね。二十五日か二十七、八日ころ臨時国会をやっておったとすると、きのうは臨時国会やりました、きょうは施政方針演説というわけにはいかないでしょう。そうなってくると、これは暫定予算を組まざるを得ないということになってきますね、解散がその中に入ってくれば。どうもその辺が、初めから暫定予算でもしかたがないという考え方で解散含みという態度に政府は立っているのじゃないですか。いかなる問題、条件が出てこようとも、ともかく暫定予算を組まないで解散を済ませたい、もし解散が行なわれるとすれば。そういう態度じゃないですね。その点どうですか。
○国務大臣(愛知揆一君) 解散につきましては先ど来申し上げておりますとおりでございますし、それから何と申しましても衆議院議員の任期は来年十一月までございますから、その時期についていろいろと仮定あるいは憶測をして議論することは、ちょっとこの際は私のほうからは差し控えさしていただきたいと思います。
○加瀬完君 仮定の問題をとらえて議論しているとおっしゃいますけれども、毎日の新聞は解散ということを既定の事実のように考えている、もうこれは世論でしょう。政府にだってそういう気持ちがあるから、ときどき解散含みの発言もあるんじゃないですか。ここに至って暫定予算を組むか組まないか、暫定予算はやるかやらないか、そのくらいの決意はあってしかるべきだと思う。これは私ばかり繰り返してもしょうがありませんから、やめます。 —————————————
○渋谷邦彦君 関連して伺います。解散の問題でありますけれども、いま長官の回答を伺っておりますと、軽々しく口にすべきではない。なるほど佐藤総理が札幌において行なわれた一日内閣直後の記者団への発表、それから予算委員会等における発表、まさしくそのとおりのことを長官も繰り返されているのです、ところで非常に不思議に思うことは、荒舩問題あるいは防衛庁長官の問題が相次ぎました直後、たしか総理は人心一新をはかる、また信を国民に問うため解散はやむを得ないという意味のことを言ったことが記憶に残っております。そうしますと、ただいまの長官の「解散を軽々しく口にすべきでない」というようなこととは、何か矛盾を感ずるような気がするということと、それから確かに、いま加瀬委員からもお話がありましたけれども、解散をすべきだという論調、また自民党内にもそういう強い意向があるということと、いや解散をすべきじゃない、むしろ自民党自体の建て直しをする、その意味においても若干のやはり時間をかりまして、そうして何とか国民の信頼を受けよう。表向きそう言えば、まことにきれいごとに聞こえるが、実はこれを裏返しにしますと、もしそうなら、何か割り切れない気持ちを国民に与えたまま、ごまかしをしているんじゃないかということも考えられます。長官は、発言そのものを非常に慎重を期しておられますけれども、しかし今日まで、日本の憲政始まって以来の相当痛烈な批判も浴びている昨今、道義的な責任の上に立ってもどうすべきかということ、あるいは個人的な意見というものもこれは差し控えろということになれば、それでおしまいだと思いますけれども、これは当然国民がそうした政府の明らかな方針というものを待ち望んでいるに違いないと思うんです。その時期等については、われわれここでとやかく言うべき問題ではないと思いますけれども、それとも任期一ぱい居すわるのか。重ねてその点をお伺いしたいわけです。
○国務大臣(愛知揆一君) 私どもといたしましては、とにかく臨時国会を目前にいたしまして、この臨時国会に対してはできるだけよい議案をつくって御審議をいただきたい、あわせて政治姿勢等につきましても十分御論議をいただきたい。一つ一つを着実に実行していくことに全力をあげているわけでございまして、来年のいつ、どうというようなことを、いま考えましたり、また軽々に申し上げますよりは、当面しているところに対して着実な地歩を進めてまいりたい。そうして政治の信を取り戻し、より明るく堅実に歩んでまいりたい、これを何よりの目標にいたしております。
○渋谷邦彦君 それ以上のことをここで期待することは、たいへんむずかしいと思うんですが、いずれにしても、共和製糖の問題あるいはバノコン問題、また、その他にも何かあるようであるという、うわさがしきりに流れている昨今、依然としてやはり国民の側に立ってみれば、自民党政府の招いた不祥事件というものは、国会全体の、やはりひとつの責任としていま問われているわけであります。そうすると、われわれ一人一人の議員がやはりその責任を痛感することはもとよりでありまして、おそらく長官としても、あるいは個人的な立場に立って考えれば、どうしなければならぬかという、また、どうすべきだという、いろいろな御意向があるのじゃないかと思う。もちろん解散というものは、言うまでもなく不信任案が上程されて、それが可決されたときに初めて行なえるというのが法律の上からいって常道でありましょう。しかし、いずれにしても総理が解散権を持っているわけでありますから、こうした事態をみるまでもなく、あえて、分けて考えれば、任期ぎりぎりまで待つのか、それともそれ以前に、やはり適当な時期を見計らって、新たな議院構成をもって、そうして新しい政治の方向というものを築いていくのがいいのか、その辺はひとつの方針として明らかになされてもよろしいのではないかと、こう思いますので、何かくどいようでありますけれども、その点について、重ねて長官の意のあるところをお伺いしたい。
○国務大臣(愛知揆一君) 重ねてのお尋ねでございますが、結局解散を論議するということは、任期前に、適当な機会に解散をするのか、それとも任期一ぱいやるのかというお尋ねに帰するのだと思うのでありまして、したがって私といたしましても、どうも繰り返してまことに恐縮でございますが、この解散の問題については、いままで申し上げた以上には、お答えをしたり、また見解を披瀝することはできませんと申し上げるよりほかに方法はございません。
○渋谷邦彦君 もう一点だけ。これは全然話題を変えたいと思うのでありますが、過ぐる日、ある新聞に小林章議員の問題が再燃いたしまして、ここでまた大きな疑惑が出てまいったのでありますが、係争中のそうした方を自民党のほうがいち早く復党を認めたという、その辺の事情。おそらく官房長官としては、長官という立場だから党側を代表して言うわけにはいかぬとおっしゃるかもしれない。しかし、やはり長官といえども党人でもあるわけです。そうして、やはり政党の体質改善などということがしきりに叫ばれているきょうこのごろであります。そうした点について、どういう考え方で復党を認められたのか。現在までそうした騒がれた問題、それが線香花火のように消えておりますので、その結末はどうなったかわかりませんが、いずれにしても、またもや話題を提供しているということに、少なからずわれわれとしても遺憾の念を禁じ得ません。のみならず一般の国民も、またかという怒りに燃えた、そういう心をおおい隠すことはできないと思うのであります。そうした一連の問題を通じて、しかも係争中のそうした元自民党所属の議員を、ほとぼりのさめたころを見計らってのことだと思うのでありますが、復党させて、そうして、またもや問題をかもし出している。この点について、むしろ自民党員と申し上げたほうがいいかと思いますが、長官としての考え方をお聞かせいただきたい。
○国務大臣(愛知揆一君) お尋ねの中にもございましたように、私は本件につきましてお答えをする適当な立場にはないと考えるわけでございます。しかし、ただいま渋谷さんのおっしゃった御意見あるいは御批判等につきましては、一党員として十分承っておきたいと思います。
○理事(鍋島直紹君) ほかにございませんか。——ほかに御発言もなければ、本件はこの程度にとどめます。 —————————————
○理事(鍋島直紹君) 次に、年末年始等の虚礼廃止の申し合わせに関する件を議題といたします。 理事会におきまして協議したしましたところ、今回も例年どおり、年末年始等の虚礼廃止について申し合わせを行ない、厳にその励行を期することに意見が一致いたしました。 事務総長から、申し合わせの案文を朗読いたします。
○山崎昇君 私はまだ一年生で、初めてなものでございますから、二、三お尋ねしたいと思います。 まことにけっこうな申し合わせ案だと思いますが、毎年々々やられておるようでありますが、今日までこれを申し合わせた実績はどんなものか、参考までに聞かしていただきたい。これは議運の委員長か議長か知りませんが、ひとつ御説明いただきたいと思います。
○理事(鍋島直紹君) 私より便宜お答えいたしたいと思いますが、申し合わせた実績として、資料としてはおそらくいま直ちにはないかと思いますが、ただ申し合わせた後に、それぞれの委員から党のほうにそれを報告いたしまして、各党は責任をもってこの申し合わせの趣旨を、これは議運において決定した参議院としての申し合わせであるという意味において、それぞれ各議員に通達をいたしております。これは例年さようでございます。したがって、あとはそれの趣旨に基づいて各議員が忠実にそれを励行していくということが残るわけでございます。したがって今日まで、申し合わせがなかった場合どうであって、申し合わせたからどうであるというふうなところまでの調査はしておりませんが、少なくともこの趣旨に沿って各議員の方は、それぞれ、まあ虚礼廃止でございますから、平生お世話になっておるとか何とかいう意味における常識的な面に立って、そうしてこの趣旨を実行せられておるというふうに考えるわけでございます。なお、今回の申し合わせにおきましても、そのように各党において責任をもって御通達あることだと考えます。
○山崎昇君 いま議運の委員長からお話があったんですが、私どもまだ議員になる前、こういうことを新聞紙上で知ったりしていろいろ見ているんですが、ほとんど実際からいえば守られておらないんじゃないか、こういうふうに感ずるわけです。それからもっと極端なことを言えば、これを守って一生懸命にやった者と、やらぬ者で、簡単に言ったら、正直者がばかを見るようなこともあったんではないか。そういう意味でせっかく今度また、こういうものを申し合わせをするならば、来年一年かかってでもけっこうですから、どういうふうにこれが守られたのか、一体どういう実効があがったのか、一ぺん私は責任者のほうで取ってみてもらいたいと思うんです。その上に立って、来年またこういう申し合わせをするのか、あるいはどうするのか。そうでないと、毎年何かおざなりで、院議で決定をいたしました。議員はどうも守らぬから、あれは常識でないんだというようなことでは、つまらぬのではないかと思いますので、その点を特に要望いたしまして、賛成をしておきたい。
○渋谷邦彦君 確かにこの申し合わせというのは実現不可能だと思います。せっかくこうした権威ある議院運営委員会の席上でお取りきめになるわけですから、注文がある。それは第二項の「議員なるがための寄附及び冠婚葬祭に対する」と、こうありますが、これでは冠婚葬祭だけに限定されてしまう。そこで、ここに字句を挿入してもらいたい、「開店祝など」と。多いのですよ、この開店祝というやつが選挙が近づいてきますと。東京を見てごらんなさい。いろいろなところに、特に自民党さんのは多いようでありますが、そういうものが非常に目にちらつきます。やるのだったらそこまで徹底したらどうですか。これだけを要望しておきたいと思います。
○理事(鍋島直紹君) お答えいたします。ただいま山崎君からのお話がございまして、この点につきましては、これは、参議院だけが調査をしていくのか、あるいは党において、これを実際通達した後、その実態を見てしていくのか、いろいろ問題があろうかと思いますから、あとで理事会その他でやってまいりたいと思います。 なお、渋谷君の御発言は御要望でございますが、この点も、後刻理事会もあることでございますから、理事会におまかせを願い、最終的には委員長にその案文をおまかせ願いたいと思いますがいかがでございましょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鍋島直紹君) それでは、ただいまの御要望については委員長に御一任願うこととし、本件につきましては、ただいま報告のとおり申し合わせを行なうことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○理事(鍋島直紹君) 次に、派遣議員の報告に関する件についておはかりいたします。 去る十月三日から二日間の日程をもって、第二十六号台風による被害状況調査のため派遣されました派遣議員の報告につきましては、この際、その口頭報告を省略して、報告書を本委員会の会議録に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議」なしと呼ぶ者あり〕
○理事(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時十二分散会 —————・—————