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52回国会参議院1966/11/29

科学技術振興対策特別委員会 閉会後第1号

発言数
6
登壇者
3
会派数
2
開催日
1966/11/29

会議録

大森創造日本社会党

○委員長(大森創造君) ただいまから科学技術振興対策特別委員会を開会いたします。  派遣委員の報告に関する件を議題といたします。  この際、私から一言申し上げたいと存じます。  先般、鹿児島県下への科学技術振興対策特別委員会委員派遣に参りました際、連続する国会活動等の疲労も加わりまして、何かと物議をかもし、御迷惑をおかけいたしましたことについて、申しわけなく、遺憾に存じております。  それでは、先般当委員会が行ないました科学技術の振興状況並びに研究施設等の実情調査のための委員派遣について、鹿島理事から御報告願います。

宮崎正雄自由民主党

○宮崎正雄君 去る十月十一日から三日間、鹿児島県において行なわれました当委員会の調査中における大森委員長の言動につきまして、ただいま当人から陳謝の意を表されたのでございます。大森議員は当委員会の委員長でもありますし、また、今回の調査がきわめて重要な調査であった点にかんがみまして、その調査中に、ただいまお認めになったような、陳謝を表しなければならないような言動のありましたことは、私たちまことに遺憾に存じております。大森議員の言動につきましては、新聞、雑誌等で詳しく報ぜられておりますから、それを本日再び取り上げる意思はございません。この際、委員長という重要な立場を十分考えられまして、今後再びさようなことのないよう、厳に注意をしていただきたい、こういうように存じております。委員長の所感をお答えいただきたい。

大森創造日本社会党

○委員長(大森創造君) お答えいたします。  私は、先ほど申し上げましたように、実は鹿児島行きを取りやめようかと思いました。あまりに疲れておりましたので。その前二週間の決算委員会における私の調査が非常に忙しくて、それから非常に身体的に悪条件がありましたので、先ほど申し上げたようなことになりました。今後は、宮崎委員のおっしゃるとおり、十分注意をして行動いたしたいと思います。  それでは、先般当委員会が行ないました科学技術の振興状況並びに研究施設等の実情調査のための委員派遣について、鹿島理事から御報告願います。

鹿島俊雄自由民主党

○鹿島俊雄君 先般行なわれました本特別委員会の委員派遣について御報告いたします。  派遣委員は、大森委員長、源田委員と私の三名で、派遣期間は、十月十一日から十月十三日の三日間でありました。視察は、十一日は鹿児島県内之浦地区にあります東京大学鹿児島宇宙空間観測所、十二日には種子島にあります科学技術庁宇宙開発推進本部の種子島宇宙センターの建設現場へ参り、十三日鹿屋地区の海上自衛隊基地を視察後帰京いたしました。  この間、十一日には鹿児島県庁において副知事と懇談いたしました後、知事室及び種子島において、それぞれ新聞記者会見を行なったのであります。なお、当初十三日に予定しておりました鹿屋に設置されます米国人工衛星の追跡基地の視察を都合により中止いたしましたことをついでに申し添えておきます。  次に、調査の概要について申し上げます。  まず、東京大学鹿児島宇宙空間観測所におきましては、御承知のとおり、本年九月二十六日に東京大学の宇宙航空研究所がラムダ4S1号機と称するロケットを打ち上げたのであります。このロケットは、元来が直接人工衛星をねらって打ち上げられたものでなく、姿勢制御や四段目点火などの予備実験を目的としていたものであります。したがって、人工衛星としての実験をするのは、昭和四十二年を目途として打ち上げを予定されているミュー4S型ロケットによるものであります。この点、一部新聞等によっては、今回のロケット打ち上げが軌道に乗らず失敗に終わったとの報道があったようでありますが、これは多分に誤解であり、ラムダ4S型が予備実験用のものであるということからいって、この打ち上げはいわば成功の部類に入るものと考えると、東京大学関係者は言っており、私どもその事実を納得してまいったのであります。  九月二十六日の打ち上げに続いて、本年末には同型の予備実験用のロケットの打ち上げを東京大学では考えているようであります。これら予備実験用ロケットの打ち上げから、ミュー型ロケットによる本格的な科学衛星の打ち上げが行なわれ、これによって、電子イオン粒子、エックス線、地磁力、電波等の観測が国産のロケットによって達せられるのもほど近い将来にあると、きわめて強い期待を持ったのであります。そういう意味で、九月二十六日のラムダ4S1号の打ち上げは貴重な研究資料を提供したものと思われるのであります。  次に、種子島の科学技術庁の宇宙センターにつきまして申し上げます。  東京大学の内之浦基地が科学衛星の研究開発実験の本拠であるとすれば、ここは科学技術庁宇宙開発推進本部の実用衛星の開発研究の中心基地であります。御承知のように、東京大学が科学衛星について、また科学技術庁が実用衛星について、それぞれ中心となって推進するということをはじめ、研究開発の進め方等については、すべて宇宙開発審議会の建議の中で明らかにされているのであります。実用衛星は、通信、放送、気象、航行、測地等に利用する実用的な衛星であって、たとえば東京オリンピックのテレビ中継で実績を示したような役割りをもたせようとするものであります。したがって、その重量、容積も大きく、かつ、衛星を正確な軌道に乗せなければならないことから、ロケット用の燃料とか誘導制御技術等について、その目的に沿った研究を行なわなければならず、そのための研究施設やロケット飛しょう実験等を、完全かつ効率的なものにしなければならないのであります。したがって、宇宙センターの規模はきわめて大きく、かつ、高度の施設を必要とするものでありますので、今後この建設が支障なく行なわれるよう関係者の強力な援助と協力が必要と思われたのであります。  以上が視察の概要でありますが、私どもが視察中に特に感じました点は次の三点であります。  その第一は、申すまでもなく、わが国の宇宙開発はあくまでも平和利用に限るもので、軍事には絶対に利用しないということであります。この点は政府も確認しているところでありますが、種子島で防衛庁がナイキ・ホークスの実験を行なうのではないかとの流説がありまして、地元住民に不安を与え、鹿児島県も心配していたようであり、幸いにしてこれは誤報であることがわかったようでありますが、このような誤解に基づく不安が発生することのないように政府みずから厳重に注意しなければならないのではないかと思われたのであります。  第二は、宇宙科学行政の一元化でありまして、これについては、当面、東京大学と科学技術庁との間で分担をきめておりますが、さらに今後の開発体制について検討することが宇宙開発審議会の建議にも出ています。この点については一日も早く早急な結論を出すべきと思いました。  第三に、地元の鹿児島県では、これら宇宙科学の推進について期待しておるのでありますが、特に種子島の宇宙センターの設置については、センターの建設及び関連施設の整備に関する長期計画の策定と、円滑な措置、センター建設と並行しての総合的な離島振興対策、公共土木施設の整備充実、通信網の充実強化、危険防止対策、治安対策について特別な配慮をされたい等の要望がありました。この点について、政府も十分留意して地元の要望にこたえるべきだと思われたのであります。  いずれにいたしましても、わが国の宇宙科学は現在の時点では、米ソの先進国には遠く及ばないといいながら、多年の懸案の事項がようやく緒についたところでありますので、これを飛躍的に発展させ、世界の先進国と相協力して宇宙開発に進むべきであると思います。この点、私ども参りました者として、諸施設の整備充実をはじめ、研究開発のための諸般の費用について手厚い財政的援助措置をとられることを特にこの際要望いたしておきます。  終わりに臨み、今回の視察調査日程が手順よく運ぶよう協力してくださいました関係者に御礼を申し上げ、報告を終わります。

大森創造日本社会党

○委員長(大森創造君) ちょっと速記をとめてください。   〔速記中止〕

大森創造日本社会党

○委員長(大森創造君) 速記を起こしてください。  ただいまの報告に対し御質疑はございませんか。別に御発言もなければ、派遣委員の報告はこれをもって終了いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後一時二十九分散会

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