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51回国会衆議院1966/06/27

石炭対策特別委員会 第20号

発言数
17
登壇者
3
会派数
1
開催日
1966/06/27

会議録

野田武夫自由民主党

○野田委員長 これより会議を開きます。  この際、石炭鉱業の再建対策確立に関する件について、始関伊平君外八名から、自民、社会、民社三派共同提案により決議をいたしたい旨の申し出があります。この際提出者に趣旨の説明を求めます。始関伊平君。

始関伊平自由民主党

○始関委員 ただいま議題となりました石炭鉱業の再建対策確立に関する件について、自由民主党、日本社会党及び民主社会党を代表して提案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。     石炭鉱業の再建対策確立に関する件   わが国エネルギー事情は、輸入依存度が逐年上昇している現状にかんがみ、国産エネルギーの大宗である石炭の確保は、エネルギーの安全保障の見地からばかりでなく、国際収支、地域経済等国民経済的観点から極めて重要である。しかるに石炭鉱業をめぐる諸情勢は、益々深刻化している。   よつて政府は、次の諸点について、速やかに、強力かつ適切な措置を講ずべきである。  一、石炭の生産規模は、五、五〇〇万トンを目標とし、昭和四十五年度迄に五、二〇〇万トン程度の需要を確保すること。    なお、このため電発火力について、現在建設中の三基を含め、昭和四十五年度迄に八基を建設すること。  二、需要確保のため、消費者のエネルギー源選択自由の原則に若干の制限を加え、特に公益事業として特殊の地位を占める電力会社に対し、強力な指導監督を行なうこと。  三、石炭鉱業の再建策として、膨大な異常債務の財政資金による処理を早急に講ずるとともに、今後の安定出炭を確保するため、一定限度の安定補給金を交付すること。  四、徹底した合理化を行なうため、鉱区調整を推進するとともに、炭量、炭質ともに有望な鉱区については、積極的に新鉱開発を行なうこと。  五、保安の確立と雇用の安定確保は、石炭再建の基礎であることにかんがみ、保安対策の万全を期するとともに、労働条件の積極的な改善、退職金の確保、特別年金制度の創設及び一酸化炭素中毒対策を強力に推進すること。  六、流通の合理化を更に促進するため、流通機構の整備を行なうとともに、電力用炭販売株式会社を拡充強化して需給調整並びに貯炭業務を加え、これにより当面の過剰貯炭の処理をも行なわせること。  七、終閉山対策については、その算定の方式を再検討して石炭鉱山整理促進交付金を大幅に引上げるとともに、その配分に当つては特に未払賃金、社内予金及び退職金を優先的に確保するよう措置すること。  八、中小炭鉱については、以上の諸施策、特に石炭鉱業再建策の実施に当り、その特殊性を考慮して特段の措置を講ずること。  九、鉱害の処理については、有資力、無資力、閉山炭鉱、操業炭鉱の別なく、金銭賠償を含め、鉱害処理事業を総合的に行ないうるよう現行関係機関の統合一元化に努めること。   なお、有資力賠償義務者については、処理事業量に応じた一定限度の金額を納付せしめること。  十、石炭対策を強力に推進し、その長期安定を図るため石炭対策特別会計を設け、原・重油の関税収入をこれにあてること。  十一、炭鉱離職者対策については、現行諸施策を更に延長するとともに緊急就労対策事業を拡充すること。  十二、産炭地域振興対策については、基盤整備、中核企業の誘致等画期的な施策を推進することとし、併せて地方公共団体に対する財政措置並びに教育施策を積極的に行なうこと。   右決議する。 以上であります。  本件の趣旨はただいま朗読いたしました案文においてほとんど尽くされているのでありますが、補足して二、三の点について御説明申し上げます。  まず、需要の確保についてでありますが、その内容とするところは、九電力会社及び電源開発会社用炭として一般炭二千八百二十万トンの需要確保をはかるとともに、鉄鋼、ガス等原料炭については一千五百万トン程度の需要を確保しようとするものであります。しかして、現在産炭地においてすら競合燃料たる重油価格の方が割り安となる傾向にあるのであるから、需要業界の協力を求めるとともに、電力業界については、公益事業たる性格にかんがみ、いわゆるエネルギー源についての消費者自由選択の原則に対してはある程度の制限を加え、その需要を確保するよう強力な指導監督を行なうべきであります。  電発火力については、現在建設中のもの三基を含め、合計八基を鋭意建設工事を促進し、昭和四十五年度完成を目途といたしております。  次に、再建策についてでありますが、膨大な債務の負担処理措置として一部には元利の均等償還方法などが考えられているようでありますが、これよりもさらに効果ある財政資金による異常債務処理を強力に行なうべきであると存じます。  労働条件の改善のうち、賃金については、炭鉱労働者の現行賃金ベースが他産業に比し低位に置かれている実態を勘案し、労働者確保の見地からも、その積極的な改善をはかる必要があると考えるのであります。  次に、貯炭問題についてでありますが、本決議案の第六項にいう貯炭業務の実施にあたっては、貯炭についての特別措置を無制限に行なうことは適当ではなく、たとえば正常貯炭は別にして二百万トン程度を限度とするなどの制限を加うる必要があると存じます。  以上で一応内容の補足説明を終わるのでありますが、要するに、従来石炭対策特別委員会として本会議あるいは委員会を通じ再三石炭鉱業危機打開に関する決議を行ない、政府もまたこれにのっとって数次にわたる施策を行なったのでありますが、石炭鉱業の様相はますます深刻の度合いを高めており、石炭鉱業の存亡を決定する最後の機会は今日であると言えましょう。政府は、この際、本決議案の趣旨を十分に体し、可及的すみやかに強力な措置を講ずべきであります。  最後に、かかる施策を実施するゆえんのものは、申すまでもなく、石炭のわが国経済に占むる重要性に基因するものであることを強く認識し、金融その他関係方面の協力を要請するとともに、石炭鉱業労使双方の反省と奮起を強く要請する次第であります。  以上で趣旨の説明を終わります。各位の御賛同をお願いいたします。(拍手)

野田武夫自由民主党

○野田委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。  これより始関伊平君外八名提出の石炭鉱業の再建対策確立に関する件を本委員会の決議とすべしとの動議について採決いたします。  本動議に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 起立総員。よって、動議のごとく、石炭鉱業の再建対策確立に関する件を本委員会の決議とするに決しました。  ただいまの決議について政府の所見を求めます。三木通商産業大臣。

三木武夫自由民主党通商産業大臣

○三木国務大臣 ただいまは石炭鉱業立て直しに関するきわめて具体的な広範にわたる御決議を賜わりました。その中には今後十分検討せなければならぬ問題も相当含まれておりますが、極力御趣旨に沿うて善処いたしたい覚悟でございます。

野田武夫自由民主党

○野田委員長 なお、本件の政府への参考送付等の手続につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————

野田武夫自由民主党

○野田委員長 次に、閉会中審査に関する件についておはかりいたします。  石炭対策に関する件につきましては、閉会中も審査をいたす必要がありますので、議長に閉会中審査の申し出をいたすことに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、閉会中審査案件が付託になりました場合、本会期中調査のため設置いたしました産炭地域振興に関する小委員会につきましては、閉会中もなおこれを存置し、調査を進めたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、小委員及び小委員長は従前どおりとし、その辞任の許可及び補欠選任等につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、委員会並びに産炭地域振興に関する小委員会が閉会中審査を行なうにあたりまして参考人から意見を聴取する必要が生じました場合の人選、日時、手続等に関しましては、あらかじめすべて委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、委員派遣承認の申請についておはかりいたします。  閉会中審査にあたり委員派遣を行なう必要が生じました場合の手続等に関しましては、あらかじめすべて委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————

野田武夫自由民主党

○野田委員長 次に、本日の請願日程二件を議題とし、審査を進めます。  今国会本委員会に付託になりました請願は、本日の日程となっております二件であります。文書表等により委員各位も内容は御承知のことと存じます。また、先ほどの理事会におきましても十分検討いたしましたので、紹介議員の説明等を省略し、直ちに採決いたします。  本日の請願日程中、日程第二の請願は、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、ただいま議決いたしました請願に関する委員会報告書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

野田武夫自由民主党

○野田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。   〔報告書は附録に掲載〕     —————————————

野田武夫自由民主党

○野田委員長 なお、この際申し上げますが、今国会本委員会に参考送付になっております陳情書は、三菱鉱業株式会社古賀山鉱業所の東部開発促進に関する陳情書外七件であります。  本日はこれにて散会いたします。    午後零時十二分散会

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