公職選挙法改正に関する特別委員会 第2号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1965/08/05
会議録
○委員長(石井桂君) それではただいまから公職選挙法改正に関する特別委員会を開会いたします。 まず、理事の互選を行ないたいと思います。理事の数は四名でございます。互選は、先例によりまして委員長において指名することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(石井桂君) 御異議ないと認めます。それでは小林武治君、吉江勝保君、松本賢一君及び多田省吾君を理事に指名いたします。 速記をやめてください。 〔速記中止〕
○委員長(石井桂君) 速記を始めてください。 政務次官からごあいさつを願います。
○政府委員(大西正男君) お許しを得まして一言ごあいさつ申し上げたいと存じます。 私は、さきの内閣改造に伴いまして新たに任命されました自治政務次官の大西でございます。浅学非才でございますが、何とぞよろしく御指導、御支援のほどを切にお願い申し上げまして、簡単でございますが、ごあいさつにかえさせていただきたいと思う次第でございます。 —————————————
○委員長(石井桂君) それでは公職選挙法改正に関する調査を議題にいたします。 参議院議員通常選挙の実施状況等に関する件について、政府委員の説明を求めます。長野選挙局長。
○政府委員(長野士郎君) お手元に御配付申し上げました「昭和四十年七月四日執行参議院議員通常選挙結果調」というのがございます。この資料に基づきまして、通常選挙についてあらましの御説明を申し上げたいと思います。 一ページ目は、お開き願いますと横つづりになっておりますが、これは「党派別新前元別候補者数詞」でございます。もうすでに御承知のところでございますが、全国区の候補者は九十九人でございまして、これは七回の今回までの参議院選挙におきまして候補者数としては最も少なかったのでございます。それから地方区におきましては、二百三十三人でございまして、これはたしか三番目に多い数でございます。 二ページ目のところを開いていただきますと、いまちょっと申しました「立候補者数調」がございますが、今回の通常選挙が一番右の端に書いてございまして、九十九人という全国区の候補者数は、従来いずれの選挙よりも最も少ないことをあらわしております。地方区の二百三十三人は、前回の第六回の通常選挙の二百二十一人でございますとか、第五回の二百八人、あるいは第三回の二百十三人、第四回の百九十一人等よりは多うございまして、候補者の数としては二番目に多くなっておるということに相なっております。 三ページ目に入りますと、これは投票成績を出しておるのでございますが、今回の選挙におきましては、下の欄の右のほうを見ていただきますと、全国区におきましても地方区におきましても、六七・〇一%ということになっておりまして、これは前回第六回の参議院選挙——その上の欄にありますところの六八・二一%という投票率には及びませんのでございますけれども、戦後で——戦後といいますか、参議院選挙を通じまして、第二回の七二・一九%、第六回の六八・二一%に次ぎますところの三番目の投票率を示したという結果に相なっておるのでございます。 四ページ目を開いていただきますと、これは投票率の順位のかなり高い県を示しておるわけでございますが、まあ島根県は従来からあらゆる選挙において投票率の高い県でございますが、今回の場合にも一番高い投票率を示しております。ただし前回よりもその率は多少下がっております。福井県も同様でございます。この中で、鳥取県、山梨県、岐阜県等、投票率が上がっておるところがございます。順序は必ずしも前回と同一ではございません。 その次のページに入らしていただきますが、今回の選挙で一つ特異な現象として、まあ新聞等でもよく申しておりますが、この五ページの一番下の欄にございますように、女子の投票率が男子の投票率を上回った都道府県が出てまいりました。これは国の選挙では、たしか初めてのことでございます。大阪府、高知県、神奈川県、東京都、いずれも婦人の投票率が男子の投票率を上回ったのでございます。したがいまして、今回はそういう意味でも男女の投票率の差が非常に接近をしてまいりまして、そういう点では、まあ婦人参政権が認められましてからことしは二十周年にあたる記念すべき年ではございますが、そういう年にふさわしいあらわれ方をしておるということも言えると思うのでございます。 その次のは「全国区の各都道府県別の投票率調」で、前回と今回と比較いたしたもの。その次のページは、地方区について各都道府県別に比較いたしたものでございます。これは、もうごらんいただけばわかりますので、説明を省略さしていただきます。その次のは、第一回通常選挙以降の党派別の当選人数を、示しております。その辺はずっとまあごらんいただけばわかることでございます。 十二ページにいきまして「婦人候補者及び当選人調」というのが出ております。まあ婦人の投票率が非常に高かったということと直接の関係というわけではございませが、今回は全国区八人、地方区五人、合計十三人の婦人の方が立候補されまして、そして九人の方が当選されておられるのでございまして、婦人の当選率が非常に高い。候補者の数と比べますと非常に高いというのは、婦人の投票率が非常によかったということとある程度は相関連をしておるともいえるかもしれない、こういう点がございますので、ちょっと申し上げた次第でございます。 それから「党派別得票数調」というのが十三ページにございます。これで見ますと、もうこれもすでに新聞等で御承知のとおりでございますが、今回は自由民主党は全国区千七百五十八万票地方区において千六百六十五万票になっておりまして、全国区と地方区でやや差がございます。むしろ全国区のほうが多少多いというかっこうになっておりますが、前回と比較したパーセンテージでまいりますと、全国区におきましては全体の投票に対するパーセンテージは多少伸びておりますが、地方区では下回っております。社会党におきましては、全国区は八百七十二万九千票、地方区が千二百三十四万票、全国区と地方区の差が相当開いておるのがあります。前回もこういう傾向を示しておるのであります。民主社会党におきましては、それほど全国区、地方区の票差が開いておりません。公明党におきましては、これは全国区のほうが非常に多うございまして、ちょうど社会党とある意味じゃ逆の形を示しておるように思われるのであります。共産党も地方区が多くて全国区少ないというようなかっこうになっております。 地方区と全国区との比較では、こういうことが、出ておるわけでございます。 次の十四ページの表も大体同じ表で、全国区について党派別、男女別の得票数を一応調べたということになっております。同じような資料でございます。それから、この男女別と申しますのは、ちょっとあれでございますが、婦人の候補者の出ているところと出ていないところとあり、女子というのは婦人の候補者に得票があったということでございますので、ちょっと表現が少しおかしゅうございますが…。したがって、その次の十六ページ、十七ページ等におきましても女子に投票が一つも出ていないようなところもございますが、婦人の候補者が出ていないところでございますから、婦人が投票したというのじゃございません。そういう資料になっておりますので、念のために申し上げておきます。 この結果調べは、実はまだ詳しい資料をいま作成中でございますし、また、集計中でございまして、なおもっと分析をいたしまして、あらゆる選挙統計といたしまして作成をするということになります。とりあえず選挙の結果の終わったところで、わかりました資料を取りまとめてご参考に供した次席でございます。 選挙管理上の問題等から申しますと、立候補につきましては、いわゆる泡沫候補というような問題が非常に新聞等の話題をさらいまして、そして泡沫候補につきましては、選挙公営のいろいろな場面でもその影響が出てくるわけでございまして、この対策についての検討が考えられなければならないということもあるかと思います。 それから選挙人名簿につきましても、やはり移動の非常に激しい地域につきましては、脱漏がございますとか、そういうそごが相当見受けられるようでございます。これも現在それぞれ具体的な地域につきまして、その原因等について調査をいたして、今後そういうことのないようにいたしたいということで検討をいたしております。全体といたしましては、大体選挙の管理、執行という点からいきますと、そういうことがございましたが、一応円滑に選挙の事務は進められたと考えてよろしかろうかと思うのでございます。ただ、熊本地方に風水害がございまして、八代郡の坂本村というところと、球磨郡の五木村につきまして、一週間投票を繰り延べまして、七月十一日に投票が執行された、これは国の選挙におきましては、私どもの調べましたところでは、明治三十五年の何か衆議院議員選挙に一つ記録がございますが、それ以後ほとんどないような事例が起きたわけでございます。しかし、その地域におきましても、関係者が非常な努力をされたと見えまして、前回の参議院議員選挙の投票よりも繰り延べ投票をいたしました地域の——全市町村の投票でございますが——投票率は、むしろ今回のほうが上回っているというような状況で、無事に投票を終了することができたのでございまして、異例な事態ではございましたが、これも滞りなく終わった、こういうふうに考えている次第でございます。 非常に簡単でございますが、一応説明を終わらせていただきます。
○委員長(石井桂君) 次に、警察庁の関根捜査第二課長より説明を求めます。
○説明員(関根広文君) 選挙違反の取り締まり状況について申し上げます。 七月四日に行なわれました参議院議員通常選挙に関する選挙違反の事件の捜査につきまして、現在、まだすべての捜査を終了しておりませんので、最終的な取りまとめはできませんので、中間的な数字によって御説明をいたします。 選挙期日後三十日を経過した八月三日現在における違反の検挙状況は、お手元に配付いたしました資料のとおりでございます。この資料によりまして御説明申し上げますが、買収利害誘導二千八 百二十九件、六千九百二十二人、自由妨害二百二十件、二百三十七人、戸別訪問が千三百六十六件で千四百八十三人、文書図画制限違反が二千七百四十四件、三千六百五十六人、その他八百三十一件、八百八人、合計七千九百九十件の一万三千百六人、かような状況になっております。ごらんのとおり、罪種別では買収が最も多く、総件数の三五%、総人員の五三%を占めております。 次に、この表の内訳でございますが、全国区、地方区の別に見ますと、全国区が総件数のうちで六千七百五十七件の一万四百五十八人、地方区が千二百三十三件の二千六百四十八人と、こういうふうになっておりまして、全国区関係の違反が圧倒的に多く、件数で申しますと八五%、人員で申しますと八〇%、かような数字になっております。この検挙状況を前回三十七年の同期すなわち期日後三十日現在と比較してみますと、前回は、この期日におきまして一万一千二件の一万七千八百三十六人と、かような数字を検挙しておるのでございますが、今回のほうが件数、人員ともに二七%の減少を示しておるのでございます。また、問題となっております公務員等の地位利用違反は二百七十三件、二百十九人でありますが、これはこの表で申しますと、その他の中に含まれております。 以上簡単でございますが、現在までの違反の取り締まり状況について、申し上げました。
○委員長(石井桂君) ちょっと速記をとめてください。 〔速記中止〕
○委員長(石井桂君) 速記を始めてください。 以上で本件についての説明は終わりました。本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。 午前十時四十一分散会 —————・—————