社会労働委員会 第1号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1965/08/04
会議録
○松澤委員長 これより会議を開きます。 労働大臣より発言を求められておりますので、これを許します。労働大臣小平久雄君。
○小平国務大臣 私は、先般の内閣改造ではからずも労働省を担当することになりました。労働問題がますます重要性を加えてきております今日、私は労働行政に誠意と熱意をもって取り組んでまいる考えでございますので、何とぞよろしくお願を申し上げます。 労働問題は、本来、社会、経済と深い関連を有する問題であるとともに、人間としての労働者の問題であります。したがいまして、労働行政は社会、経済との関連を十分考慮しながら進めなければなりませんが、より基本的には、人間性尊重の理念のもとに、広く人間としての労働者の福祉を目的として進められるべきだと考えております。 このような基本的考え方に立って、当面する労働行政の問題につき、私の所信の一端を申し述べたいと存じます。 これまでの高度の経済成長は労働経済に急速な変化をもたらし、わが国は長期的に見れば労働力過剰から労働力不足へとその基調が大きく変化しつつあります。しかし、その過程において発生した最近の経済の停滞は楽観し得ないものがあり、当面その影響が労働面にあらわれてくることが予想されます。このような情勢に対応するため、雇用問題につきましては、長期的視野に立って人的能力の向上と労働力の有効活用のための施策を推進するとともに、当面の経済の停滞のもとにおいて、景気動向の推移を慎重に注視しつつ、今後発生する雇用の停滞に対しましては、大学卒業者、中高年齢者その他就職困難な労働者の雇用の促進、離職者対策等有効な措置を機動的に講じてまいりたいと存じます。 また、経済の高度成長の中でいまだ改善のおくれている部面に対しましては、労働条件近代化のための諸施策、労働災害の防止対策、労働保険の整備充実をはかる施策、労働者福祉対策等労働者の福祉向上についての諸施策を積極的に展開いたしたいと考えます。 特に労働災害につきましては、その発生率は低下を見せつつありますものの、その発生件数はなお顕著な減少を示すに至らず、いまなお多数の労働者の貴重な生命がそこなわれておりますことは、人命尊重を基本理念とする近代国家として、まことに遺憾にたえません。私は今後とも、労働災害防止対策を労働行政の最重点の一つとして、でき得る限りの努力をいたしたいと考えております。 さらに、労使関係におきましては、長年大きな懸案でありましたILO第八十七号条約批准問題が各位の御尽力により先般の国会で一応解決を見ましたことは、わが国労使関係のため御同慶にたえないところであります。 また、ILOドライヤー訪日調査団の提案を契機として、公共部門を中心に政府当局と労働組合との定期会合が行なわれるようになりましたことは、両者の意思の疎通、相互信頼関係の樹立のためまことに有意義なことと存じます。私は、さらに、今後、政府と労働組合との間のみならず、広く一般労使関係者の間で経済情勢の推移を理解しつつ自主的に自由な話し合いを行なう機運が醸成されるようつとめてまいりたいと存じます。 労働行政には以上のほかにもなお多くの重要な問題があります。私はこれらの問題につきまして、各位の御意見を十分拝聴しながら、誠意をもって解決に努力する所存でありますので、委員各位の御指導、ご鞭撻をお願いいたしまして、ごあいさつといたします。(拍手) ————◇—————
○松澤委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についておはかりいたします。 一、厚生関係及び労働関係の基本施策に関する事項 二、社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する事項 三、労使関係、労働基準及び雇用・失業対策に関する事項 以上各事項についてその実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面よりの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。 つきましては、衆議院規則第九十四条により議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松澤委員長 御異議なしと認め、そのように決しました。 ————◇—————
○松澤委員長 この際、おはかりいたします。 去る六月八日、理事井村重雄君が委員を辞任され、理事に一名欠員を生じておりますので、理事の補欠選任を行ないたいと存じますが、その選任は委員長より指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松澤委員長 御異議なしと認め、田中正巳君を理事に指名いたします。(拍手) 本日はこの程度にとどめ、次会は公報をもってお知らせすることとし、これにて散会いたします。 午前十時七分散会