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48回国会参議院1965/04/27

地方行政委員会 第24号

発言数
8
登壇者
3
会派数
2
開催日
1965/04/27

会議録

天坊裕彦自由民主党

○委員長(天坊裕彦君) ただいまから、地方行政委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  四月二十六日付、沢田一精君及び岸田幸雄君が辞任され、田中啓一君及び村上春藏君が選任され、また本日付、村上春藏君及び大野木秀次郎君が辞任され、紅露みつ君及び近藤鶴代君が選任されました。     —————————————

天坊裕彦自由民主党

○委員長(天坊裕彦君) 道路交通法の一部を改正する法律案を議題といたします。  前回、質疑は終局いたしておりますので、これより討論を行ないます。御意見のおありの方は、賛否を明らかにしてお述べを願います。

林虎雄日本社会党

○林虎雄君 私はこの際、各派共同によりまして、本案に対し附帯決議案を提出いたしたいと存じます。  お手元に配付の案をごらん願います。  申し上げるまでもなく、道路交通事故は、現在におきましてもなお激増の趨勢にありまして、これによりまする幼児、学童をはじめとする貴重な人命の損傷は、三十九年中におきまして一万三千三百一人と史上最高でありまして、負傷者はまた三十九万三千二百四十人、これらのうち約半数は、歩行中、遊戯中または自転車に乗っている間に起こった事故によるものであります。  交通事故の問題が特に叫ばれるようになりましてからも、この傾向が変わらないということは、国民の直面する最大の社会問題であると申さねばなりません。ひるがえって、事故対策について考えてみますと、政府はさきに交通対策本部を設け、本年に入りましてからは、去る一月の事故防止のための緊急対策、あるいは三月、交通安全国民会議の開催等、いろいろ対策を進めているようでありますが、事態の重大さは一日の遷延も許さない情勢にあることを考えますと、この際、対策の実施を強力に推進させますために、重ねて要望いたしたいのであります。  対策の実施にあたりましては、まず、国民各層に人命尊重の観念を徹底させまして、何といたしましても、わが国の道路交通事情における言いようのない危険感を解消することが必要でありまして、それとともに、政府の交通安全の緊急対策の実施は、関係行政機関ばらばらでありましては実効は期待できないのでありますから、単に対策樹立のみならず、その実施の面におきましても、関係行政機関の施策の一元的調整機関を、中央におきましてはもちろん、地方におきましても設置することが緊要であると考えるのであります。このことは、現在の交通事故の様相が、単に取り締まりや規制の強化のみをもってしては律し得ない状況であること、道路交通は、本来、道路と施設と道路利用者の相関関係が前提になるのでありますが、わが国の場合、このバランスがくずれて、特に安全施設の整備におくれていること、交通事故対策は、きめのこまかい、現場の、相手の身になっての施策に大きな効果のあがるものであること等を考えあわせますと、特に必要であると思うのであります。  また、事故の被害者に対しましては、損害賠償の拡充をはじめ、救急医療の充実等被害者救済制度は、諸外国に比べましても著しく貧弱でありますので、これの強化につきましても、一そうの検討が望まれますとともに、適正検査の強化等、運転免許制度を改善合理化いたしまして、不適格な運転者の排除につきましても一そうの推進を要望いたしたいのであります。  なお、軽自動車の資格要件の強化につきましては、三年間実施を延期することになっておりますが、中小企業等に影響を及ぼさないよう、改正趣旨の徹底について要望いたしたいのであります。  なお、この附帯決議のお手元に差し上げてありますのは、朗読を省略いたしますが、これは一といたしまして(一)、(二)、(三)、(四)の項目がありますが、さらに二といたしまして、左記を追加してまいりたいと思います。追って印刷物を差し上げたいので、御了承願いたいのであります。  二、軽自動車に対する運転免許の資格要件の強化については、中小企業に影響を及ぼすおそれがあることにかんがみ、改正趣旨の徹底を図ること。  以上であります。

天坊裕彦自由民主党

○委員長(天坊裕彦君) 他に御意見もないようでございますので、討論は終局したものと認め、これより採決を行ないます。  道路交通法の一部を改正する法律案全部を問題に供します。本案に賛成の方の挙手を願います。   〔賛成者挙手〕

天坊裕彦自由民主党

○委員長(天坊裕彦君) 全会一致であります。よって本案は、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。  次に、討論中に述べられました各派共同提出による附帯決議案を問題に供します。本附帯決議案に賛成の方の挙手を願います。   〔賛成者挙手〕

天坊裕彦自由民主党

○委員長(天坊裕彦君) 全会一致であります。よって本附帯決議案は、全会一致をもって本法律案についての本委員会の決議とすることに決定いたしました。  それでは、ただいまの附帯決議について古武国務大臣の所信をお聞かせ願います。

吉武恵市自由民主党自治大臣・国家公安委員会委員長

○国務大臣(吉武恵市君) ただいま御決定になりましに附帯決議につきましては、その趣旨を尊重して検討してまいりたいと思います。

天坊裕彦自由民主党

○委員長(天坊裕彦君) なお、本案の審査報告書につきましては、先例により委員長に御一任願います。  本日は、この程度にいたしたいと思います。  次回は五月七日金曜日午前十時開会の予定でございます。  本日は、これにて散会いたします。    午前十時五十八分散会      —————・—————  〔参照〕   道路交通法の一部を改正する法律案に対する附帯決議 一、道路交通事故及びこれによる幼児学童をはじめとする貴重な人命の損傷が、なお激増のすう勢にあることは現下最大の社会問題である。政府は、さきに交通対策本部を設け、緊急対策を決定し、国民会議を開催する等本問題に対処して各般の方途を講じつつあるが、事態の極めて重大かつ遷延を許さざる実情にかんがみ、この際、広く国民各層に人命尊重の観念を徹底させるとともに、緊急対策を強力に推進するため (一)、中央及び地方に交通安全の一元的調整機関を設置すること (二)、交通安全施設及び交通環境整備の予算的措置を拡充すること (三)、損害賠償の充実等被害者救済制度の強化を図ること (四)、運転免許制度に適正検査を強化する等改善合理化の措置を講ずること等の措置を講じ、総合的並びに即時可能の具体的対策の実施に遣憾のないよう万全を期し、もつて事故防止に対する全国民のし烈なる要望にこたえるべきである。 二、軽自動車に対する運転免許の資格要件の強化については、中小企業に影響を及ぼすおそれがあることにかんがみ、改正趣旨の徹底を図ること。      —————・—————

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