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第48回国会衆議院1965/06/02

内閣委員会 第48号

発言数
15 件
登壇者
3 名
会派数
2
開催日
1965/06/02

会議録

河本敏夫自由民主党

○河本委員長 これより会議を開きます。  国の防御に関する件について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。茜ケ久保重光君。

茜ケ久保重光日本社会党

○茜ケ久保委員 閉会になりましたあとで質問するのもどうかと思ったのですが、開会中は終末の社会党、自民党の関係で防衛関係の質疑ができませんでしたので、実は各委員の先生方にまことに申しわけありませんが、閉会のあとで質問することとなったのであります。御了承願います。  問題はごく簡単でありまして、私からいろいろと申し上げるまでも一なく、施設庁長官は十二分に御承知のところであります。群馬県の太田小泉飛行場返還に関する件でございまして、今国会冒頭の二月二十六日の予算第二分科会で、小泉防衛庁長官はじめ政府委員の皆さんに、十年来の懸案として太田小泉飛行場の返還に関する質問というよりも、現地の太田市民ないしは百六十万群馬県民にかわってお願い申し上げるような形の質疑を続けたわけでありますが、なかなか期待する御答弁もありませんし、したがいまして、今国会終了直前まで時間をおかしするから、その間にひとつ熱意ある折衝の結果、何らか具体的な前向きの結論が出るような対策を立ててほしいということをるる申し上げたわけであります。これに対して小泉防衛庁長官も、長い間の懸案であるし、太田小泉地区にとっては致命的な存在のあの投下演習場である飛行場の返還については、全力をあげて努力するという御答弁がありましたし、施設庁長官もまた防衛庁長官に劣らない熱意のある御答弁をいただいて、実は今日に至ったわけです。したがいまして、ひとつ本日は、その二月二十六日の予算分科会における熱意のこもった御答弁の結果がどのように具体的になっているか、最初にお伺いいたしたいと思います。

小野裕防衛施設庁長官

○小野説明員 太田小泉飛行場返還の問題につきましては、かねてから最善を尽くして努力してまいったのでございますが、なかなか思うような見通しがつかず、まことに残念に思っております。その後、五月十一日に、小泉防衛庁長官はプレストン在日米軍司令官をお招きしましていろいろ御懇談を願いまして、その際もこの問題の早期解決について努力してくれるようにという申し入れをいたしました。米側といたしましても、いままでどうしても一だめだ、むずかしいというような立場におりましたものにつきましても、さらに検討してできるだけ御期待に沿うように努力はしたいという、抽象的なこと、はでありますが、できるだけ協力したいという意思表示がございました。ただ、具体的な問題の解決につきましては、その検討と申しますか、先方の回答がまだ得られないでおる状況でございます。

茜ケ久保重光日本社会党

○茜ケ久保委員 これは長い間の懸案でありますし、もちろん防衛庁当局、特に施設庁長官が、この問題に対して決しておろそかにしているとは思っておりません。しかし、たびたび指摘するように、水戸射爆場についても同じことが言えると思うのでありますが、水戸射爆場とまた違った意味において、太田小泉飛行場の地理的条件というものは重要でありまして、たびたび指摘いたしておりますように、太田市が今日、かつての軍需産業都市から平和産業都市に転換し、しかも地理的にも一いろんな条件に恵まれている関係上、市民はもちろん県民としても一かなり大きな期待をかけておる地区であることは、御承知のとおりであります。しかも、その太田小泉飛行場が、ちょうどその中間に位して、五十万坪という膨大な土地を有しておる。そういう関係で、これは関係地域の住民だけでなくて、百六十万県民のひとしく熱望してやまないところであります。したがって、実は知事以下いわゆる保守、革新といったような、いままで行なわれました基地反対運動とは性質を異にするものであります。したがって、いままではあまり事を荒立てることもなく、ただひたすら請願と陳情とそしてお願いをするといった立場をとってきたわけであります。それはすでに十年余り、実はこの二月二十六日の分科会で、これ以上延引しますならば、これは革新的な勢力だけでなくて、いわゆる保守的な方々までしびれを切らしている。ややもすると、演習の最中にすら飛行場内にすわり込みをあえてするような気勢を感じてきておるのでございます。したがいまして、そのときにもそういう指摘をしたのでありますが、ただいまの長官の御答弁で、五月十幾日かに防衛庁長官が在日米空軍の司令官にお会いしてお願いしたという話でございますが、その結果はやはり抽象的であって、何ら前向きのお約束ができないという状態では、このまま放置できないと思うのです。御承知のように、三月でしたか四月でしたかも、ジープか何かが飛行場外に落ちてかなりショックを与えて、これは参議院の内閣委員会が現地に調査に行ったはずであります。おそらく施設庁当局も随行して行ったと思いますが、たまに演習すれば、飛行場外に物を、しかもジープというようなえらい物騒なものを落とすということでありまして、これ以上猶予ができないというのが現状であります。したがいまして、防衛庁長官は、五月幾日かに相手にお会いしたというのですが、施設庁長官は二月二十六日の分科会以来今日まで、アメリカ軍当局と直接お会いになるなり、あるいは折衝された経過はないのでありますか。

小野裕防衛施設庁長官

○小野説明員 私は、この基地の提供関係の仕事を担当しておる日米合同委員会の専門機構である施設特別委員会の責任者になっております。そういう関係で、米軍側の同じ立場にある者と正式には月に二回ないし三回、これは一週置きでありますが、会って、毎回数時間の会談を持っております。そのほか、その会議の席でなく、常時米軍司令部のほうと相互の往復がございまして、いろいろな問題の打ち合わせをいたしておるわけであります。そういうような経過で、ざっくばらんに申しますならば、いまの施設特別委員会は、安保改定以後になりましてからすでに百二十回ほど開いておるのでありますが、私ども年に五十回ないしは七十回という程度は、米軍との接触をいたしております。さらに担当者はそれ以上しておるわけであります。そういう機会に、常に話題に出るわけであります。いわゆる正式の文書をもって、正式の最終的な意思を伝えるようなやりとりは、これは形式を要するのでありますが、常時の会談におきまして、常に話し合いをしております。特に四月になりましてからは、ちょうど大臣がお会いになるという直前に、この問題について先方の司令部の施設担当の参謀副長、これが先方の代表者でございますが、これと数時間にわたりましていろいろ論議も、折衝もいたしております。これは長い時間をかけた例でございますが、その他二月以降におきましても、この問題については数回にわたって話し合いはいたしております。

茜ケ久保重光日本社会党

○茜ケ久保委員 数時間なり長時間話し合いをしたのならば、何らか具体的なと申しましょうか、前向きな話も、たとえば代替地の問題なり、あるいは既存の演習場を使用するとか、あるいはアメリカ軍の既存飛行場を使うとか、そういった具体的な、何らかこれにかわる場所なり、そういったことの話題が出るべきだと思うのですが、その点、いかがでしょう。

小野裕防衛施設庁長官

○小野説明員 その話し合いの中では、米側といたしまして、数年前にいろいろ合同調査をして、一応意思を表明をいたしました。たとえば赤麻遊水池というような場所であるならばこれはすぐにでも引き受けられるのだがというように、向こうではそういう意思を伝えてまいりました。私のほうとしては、赤麻というわけにもいかなくなったので、他の候補地をいろいろあげております。既設の演習場で、ここならどうだ、ここならどうだというような話をするわけであります。結局、気候が悪い、あるいは地形が悪いというようなことで、先方はそこでは困る、赤麻とは言わないけれども、赤麻のようなところならばいつでも移るのだがというような押し問答を繰り返しておりまして、まことに残念でございますが、まだそれ以上には進んでいない。そこで大臣に、私どものほうで考えておりますような考え方を先方の司令官にも納得してもらうようにということでお話しを願ったわけでございます。

茜ケ久保重光日本社会党

○茜ケ久保委員 二月二十六日の分科会におけるあなたの答弁の中に、演習を千何百回、二千回くらい、やっている、あるいは落下傘演習を二百何十回もやっている、こういった答弁があるのですが、これは一年や二年じゃないと思うのですが、最近の演習状況は、あなたの答弁とはまるきり違うのです。これは何の基礎によって答弁されたか知りませんが、その答弁の基礎は別として、今日の状況はこんなものではないと思うのですが、どの程度ですか。

小野裕防衛施設庁長官

○小野説明員 ただいまお読みになりました統計でございますが、これはお説のように一年余り、約一年数カ月間の合計でございますが、最近の状況といたしましては、大体月に九回ぐらい使っておる。これは私どものほうの前橋にあります事務所からの報告でございますが、その九回の内訳といたしましては、飛行機が一機、二機という場合もございますが、使った日としては月平均九日ぐらい使っている、こういう状況と承知しております。

茜ケ久保重光日本社会党

○茜ケ久保委員 あなたの答弁のように、現在ほとんど使っていないといったほうが適切な表現のように思うのに、全くあのたいへんな土地を縛りつけて、全然地元なり市民の要望を聞かないのが現状ですね。したがいまして、私がいつも指摘するように、それくらいの演習ならば、日本の陸上自衛隊の演習場でもおそらく差しつかえない状態でありましょうし、アメリカが持っております演習場の中でも、これは用が足し得ると思うのです。この前も言ったように、演習場の三分の一くらいをゴルフ場に使っている。これなども現地の農民や市民の間に非常な反感の起こっている原因でもありますが、いわゆる投下演習は月に数回ないし十回足らず、しかし、演習場内にあるゴルフ場はほとんど連日使っている。したがいまして、あの太田小泉飛行場は、今日ではアメリカ軍の投下演習に使うよりも——現在ゴルフが非常に普及しまして、昔のように一部のいわゆるブルジョアの遊びとは思いませんけれども、しかし、何といってもまだまだ一般の農民や労働者、市民にとってはかなりぜいたくと思考せられる運動であります。こういう状態が続くことは、いままではよかったとしても、今後はかなり問題が起きると思う。きょうの長官の御決意を承ったあとにおいては、私自身、国会も終わりましたので、現地に参りまして、自分たちの土地を強引に取られている中で、平和的にお願いするような形で今日まで続けてまいりました陳情をアメリカ軍が今後むげに振り切るならば、最後の手段として、私自身が先頭に立って、演習のある日に現地にすわり込むなりその他の実力行使をあえてしなければならぬと思うのです。当委員会でも何回も質問をし、お願いをし、市当局なり県当局も百回をこす陳情をやってきておる。しかも十年という歳月を経ている。アメリカ軍がほとんど連日使い、またアメリカが安保条約によって日本の防衛を担当するという関係から、どうしても不可欠の演習場とはだれにも考えられない。むしろゴルフ場としての遊び場としての使用が主目的であるとしか思えない。そういう状態でわれわれの要望なり現地市民の切なる要望を聞かぬとすれば、これが対策は一つ、実力行使、演習のある日にちを中心に飛行場に継続的にすわり込みをやる、そうして演習が不可能になるという実実態をつくる以外にないと思うのです。私はそれは好ましくないと思うし、あえてそういうことをしないで、できるならば穏便のうちに問題を解決したいといって今日まできましたけれども、これはやむを得ません。したがって、私は、国会も終わりましたし、選挙もございますけれども、そういった行動に出る以外に方法はないと思うのであります。また私は、アメリカが今後なお現在の状態を続けますならば、先ほど言ったように、私自身が先頭に立ってそういう行動に出ざるを得ないと思うのですが、施設庁長官はこういう点についていかがお考えになりますか。

小野裕防衛施設庁長官

○小野説明員 お話のように、現在の米軍の状況は、フルに使っておるというわけではございませんけれども、あの種の訓練が必要であるということは、私どもも認めざるを得ないのであります。問題はその使用頻度から考えて他のところでできないかどうかというところに解決の道を求めたい、このように努力をしておるのでありますが、その解決ができるまでは、やはり米軍があそこを使うことはやむを得ないことであり、当然のことである、このように考えます。そういう意味におきまして、地元の御理解、御協力をお願いしたいと思うのであります。  なお一言、ゴルフ場のお話でございますが、ゴルフ場として使用している関係につきましては、国、政府、私どもの関係におきましては、全然タッチしていない事柄であるということを申し上げておきたいと思います。

茜ケ久保重光日本社会党

○茜ケ久保委員 投下演習が必要でないということは言ってないのです。それは必要でしょう。しかし、それはいま言ったように、あの飛行場を年じゅう無休状態で使っているというならば、これは別だと言うのです。ほとんど使っていない実態であるから、ほかの演習と違って、あの程度の演習ならば、既存のほかの基地を使っても十分できるのだ、必ずだれでもそう思うのです。あなたもそうだと思うのです。それをあえて固執するというのは、私はいろんな憶測が生まれるもとになると思う。したがいまして、ここであなたと押し問答しても切りがありませんから、さらに閉会中の審査でもありますし、ほかの委員諸君にも時間をあまりとっては恐縮でございますから結論を出しますが、しかし、何と言っても私はこれには承服できません。したがって、いわゆる参議院選挙の終了を待って、私の持っている具体的な反対運動の計画を進めます。その結果いかような問題が起ころうとも、これはあえて政府並びにアメリカ軍の責任と私は断言せざるを得ない。したがって、当委員会がさらに七月の十日に予定をされているので、あと一月以上あります。その間私どもはそういった計画を進めてまいりまするし、したがって、施設庁長官は新しい防衛庁長官と御協議の上、そういった現地の実態をアメリカ軍にひとつ連絡して——現地ではもはやしびれを切らして、そういう状態に来ている。これは決して私ども一いわゆる一部革新的な団体とか人々の意思だけではありません。現地の農民諸君も、市民諸君も、そういう気持ちになっている。したがって、これは始まりますとかなり激しい行動にもなると思うのです。これはやむを得ぬと思う。七月四日の参議院選挙が終わるまでは、ちょっとこれは実行に移れませんが、計画は進めます。したがって、来たる七月十日に予定されている当内閣委員会の会議のときまでに、そういった強い態度と強い要請をアメリカ軍にされて、それでもなおかつアメリカ軍はあのほとんど使っていない演習場を確保していかなければならぬのか。もしも、いわゆる投下物が飛行場外に落ちてきてすらも一現地の大きなショックであるのに、あの飛行場に何千人がすわり込むという事態が起こったならば、はこれ容易なことではありません。政府の責任になります。そういうことでございますので、これだけの警告を申し上げ、その決意を申し上げて、あなた方の今後の折衝のあれにしたいと思う。たまたま本日の防衛庁長官がアメリカの在日空軍司令官と会って要請をしたということは、いままでと違って幾らか前向きであります。しかし、その結果が何ら具体的な返事がない。ただお互いに協議したというだけである。それを一歩進めて、あすすぐとかあさってすぐとかは申しません、あの飛行場が返還されるという見通しのつくような前向きの状態をつくってもらいたいと思っておりますが、いかがでございましょうか。

小野裕防衛施設庁長官

○小野説明員 私どもといたしましては、最善を尽くして問題の解決に努力をいたす覚悟には変わりございませんが、いまお話しのような不祥事態が起こるか起こらないか、あるいは起こったらその責任はだれの責任だというようなことにつきましては、ただいまのお話については私も承服いたしかねるのでございまして、そのような不祥事態は起こしてはならないものであるということを申し上げたいと存じます。

茜ケ久保重光日本社会党

○茜ケ久保委員 これで質問を終わりますが、これは当委員会における長い間の懸案でありますし、ほかの委員の先生方にも御協力をいただきまして、ひとつぜひ近い将来に長い間の要望が解決できますような一つの結論を見出したい。私ども、決して事を荒立てるのが目的でありません。問題はあの飛行場が一日も早く返還されることが目的なのである。したがって、いままでがまんをし、協力をしてまいったわけでありますが、先ほど来たびたび指摘しているようにがまんのできない状態まで来ておりますので、再度申し上げますが、ひとつぜひ強力な折衝をされまして、次の委員会にはかなり前向きの進展した御答弁ができるような状態をつくっていただくことを、きょうあすにできるでありましょう新しい防衛庁長官に冒頭に強く要請をされて、決意のほどが伺える結果を期待して、私の質問を終わります。

河本敏夫自由民主党

○河本委員長 本日はこれにて散会いたします。    午前十一時五分散会

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