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48回国会衆議院1965/06/07

大蔵委員会農林漁業用揮発油税に関する小委員会 第1号

発言数
18
登壇者
7
会派数
2
開催日
1965/06/07

会議録

金子一平自由民主党

○金子小委員長 これより会議を開きます。  今般、皆さまの御推挙によりまして小委員長に就任いたしました。  農林漁業用揮発油についての論議の経緯にかんがみ本小委員会の責務も大なるものがあると存じます。小委員各位の御協力を心からお願いいたしまして就任のごあいさつといたします。      ————◇—————

金子一平自由民主党

○金子小委員長 農林漁業用揮発油税に関する問題について調査を進めます。  質疑の通告がありますので、順次これを許します。有馬輝武君。

有馬輝武日本社会党

○有馬小委員 この農業用ガソリンの問題につきましては特に予算化の面で三年越しの非常に重要な経緯があったと思うのであります。予算委員会開会中にも予算委員会の理事並びに関係各委員会の理事相集まりまして、田中大蔵大臣と赤城農林大臣、前閣僚がそれぞれその懇談会に出席をいたしまして慎重な与野党、政府が論議をかわした経緯がございます。それだけに本委員会を運営してまいるにつきましても、本委員会の性格がただ単なる税制の問題ではなくて、そういった経緯を踏まえた性格の委員会であるというふうに私どもは理解をいたしておりますが、その意味で政府のほうではこのたび内閣改造が行なわれたわけでありますけれども、この経緯は前農林大臣、前大蔵大臣から正確に伝えられておりませんと方向を誤るおそれがありますので、その点について政府はどのように受け継いでおられるか経緯についてのお話をこの際承っておきたいと思うのであります。

鍛冶良作自由民主党大蔵政務次官

○鍛冶説明員 ただいまの御質問につきましては、第四十八回国会の予算委員会理事会の申し合わせ——四十年三月二日付で申し合わせができております。その申し合わせによりますと、農道整備事業等については農林漁業用揮発油消費量の伸びの見込みを勘案して予算の増額に努力し、なお農業用ガソリン税の減免措置については委員会において検討すべし、こういうことになっております。私が覚えておりまするところでは、農道整備事業へ持っていくより減税ができないのか、こういう議論でありましたが、農業及び漁業用のガソリンだけを取り除くという技術上の問題が困難でありまするので、これを農道のほうへ回した。なおその上においても現在予想しておる量よりもよけいに揮発油の消費があったとして税収があったということになれば農道事業に対するものの増額についても勘案しよう。それから次は、さらに農業用ガソリン税についても収入が多いとすれば減免措置を考えるということにして両面から検討していく、こういう申し合わせであったと考えておりまするので、その点は十分履行をしていきたい、かように考えております。

有馬輝武日本社会党

○有馬小委員 他の委員からもいまの点について確認の質問があろうかと思いますが、少なくともこの点については昨年の予算委員会におきまして井手質問に対して田中大蔵大臣が農業用のガソリンについては減税措置を考えるというところが出発点であったと理解をいたしておるのであります。それが農道整備に予算を組むというような形ですりかえられたことが、その大臣の言明と食い違っておる、そこに出発点があったと思いまするので、もちろん政務次官もそのような立場でただいまの御発言があったと思うのでありますが、少しニュアンスが違っておったようでありますので、その点再度御確認を願いたいと思うのであります。

吉田富士雄大蔵事務官(主税局税制第二課長)

○吉田説明員 経緯でございますが、私から補足させていただきたいと思います。  最初の問題点は、いま有馬先生のおっしゃいましたように減免ができるかどうかという点で、特にガソリン税の道路財源の性格から見ましてその問題がスタートいたしました。それからそれの技術的な問題点としてどこに問題があるかという点が、大蔵委員会でもそれから予算委員会でもかなり問題として詰められた議論があったわけでございますが、最終的に先般の予算委員会で取り上げられましたときには、やはりその面で社会党の予算委員の皆さんからいろいろな角度から税としてできないかという点で御議論がございまして、大臣といたしましては、最終的には予算委員会の理事会で具体的な文章によりまして政府側の考え方を御説明いたしました。税としてやるよりは農道として出したほうが政府としてはいいという判断——税制調査会もそうでありましたという御説明をいたしまして、これについて最終的なところは私ども存じ上げておりませんが、とにかく予算委員会の理事会の申し合わせ事項といたしまして私どもが示されましたところは、先ほど鍛冶政務次官がお読み上げいたしましたあの文書でございまして、私ども予算委員会の理事会の申し合わせの経緯に従いまして、なお今後減免措置については委員会において検討すべしというぐあいに承っております。

金子一平自由民主党

○金子小委員長 石田宥全君。

石田宥全日本社会党

○石田(宥)小委員 いま有馬委員からお話がありましたように、昨年の予算委員会で問題になり、当時大蔵大臣はきわめて不合理なものであることを率直に認めて何らかの措置を講ずることを約束をいたしたわけであります。ところが本年度の予算の中では五十億を農道整備費に新たな予算をあげるということで減免については触れられておらなかったわけでありますが、予算委員会における大蔵大臣の説明では、脱税のおそれがあるということが一点。それから減免はきわめて困難であるということが第二点。第三点といたしましては、それがために減免をしようとすれば相当数の国税庁の職員を新たに任命しなければならない、予算はおおむね八億数千万円を要する、こういうことが、理論的には必ずしも妥当なものではないことはわかるけれども、右の三点からきわめて困難であると逃げ切っておったわけです。  私は、理事会の懇談会の席上で、脱税のおそれがあるという理由は納得ができない。なぜならば大体漁船にしてもその台数と馬力は登録されておって、また自動耕うん機のごときも税の対象になるものでありますから、地方団体がこれを見のがすはずがないので、台数と馬力は全部登録をされて課税の対象になっておるから、これは逃げられないじゃないか。問題は反別であるけれども、たんぼの面積は、それは少しくらいの相違はあってもおおよそ田畑の面積がそう把握困難だという情勢ではない、とするならば一体脱税の余地はどこにあるか。大蔵大臣はこれには答弁をしないのです。  それから、困難であることは困難でありましょうけれども、特に国税庁の職員を増員して相当額の予算を組まなければならないという理由も納得ができない。農業団体なり漁業団体なりあるいはまた農業委員会なりが自分たちの使うガソリンの税金が減免されるということになれば、喜んでその実態調査はするであろう。その実態調査に基づいて正確な実態を把握した上に、それに対していわゆる従来の軽油引取税のようなチケット制にして、その基礎は農業団体なりその他の適当な団体に把握させて、その上に立って税務署からチケットを発行するということになれば、大筋は把握されておって、そこに脱税の余地もなければまた膨大な予算を組んで職員を増員しなければならないという理由は納得ができない、こう申し上げておったわけです。  そういうふうに考えてまいりますと、われわれ小委員会に与えられた任務というものは、もっと具体的にそれならばどう処置するかということになると思うのでありますが、そこできょうここでおわかりになれば御答弁を願いたいし、おわかりなければあとで資料として提出していただきたいと思うのでありますが、ここ数年間のガソリン税の収納の状況がどういうふうな状況であるかということ、それが一つ。それから軽油引取税は地方税でありますから、これは国が直接関与するものではございません。その点では明確な一線が引かれますけれども、それと同じようにさっき申し上げたような手続を踏むことになれば私は可能であると考えるのでありますが、それは事務当局としてはどういうふうに御判断になっておるか。  それからもう一つは、これは農林省に聞かなければなりませんが、農道修理費というと、なるほど農道は非常に金のかかるものでありますから、農道はさらに整備をし、修理をしていかなければなりませんが、予算委員会でも私ども質問をしたのですけれども、おわかりにならない。農道の距離と面積というものはどれくらいあるか。これは実はなかなか困難な問題です。しかし国営による土地改良事業、あるいは県営による土地改良事業というふうに区分けをすれば、これはおおよその把握はできるはずなんでありまして、これは農地局でそれくらいのものはやはり知っていなければならない問題でありますので、きょうここでわかっていないとすれば、あとで農林省の農地局をしてその資料の提出をしてもらった上で、さらに具体的な検討を進めたい、かように考えております。

吉田富士雄大蔵事務官(主税局税制第二課長)

○吉田説明員 先ほど、いまわかっていたら答弁して、わからなかったらというお話でございますので、わかる限りの点だけ最初にお答えさせていただきまして、わからない点は私どもで調査いたしますが、二番目の軽油引取税の点でございます。  これは御指摘のように地方税でございまして、国税と違う点でございますが、まず第一に御案内のように軽油引取税は元売り段階、特約店段階で課税しておりまして、こちらのほうはメーカー段階の課税でございますので、これは税技術面として申しますと、より消費者に近いかどうかという点で、課税の問題でメーカーのところは、その仕分けは消費者に非常に遠いものでございますから、一つ問題がございます。  それからもう一つは件数の問題でございまして、これは前回予算委員会のときにも御説明いたしましたのですが、現在軽油引取税の件数は、これはごくラウンドナンバーで恐縮でございますが、たしか十六万前後だったと思いますが、いずれにしても二十万前後の軽油引取税の件数でございます。それに対しまして揮発油税のほうの件数は、機械としましては大体二百万台、請負グループを入れますと大体四百万件くらいの件数が予想されておりますので、件数が非常に離れているという点が第二点。  第三点といたしましては税差の問題でございます。これは横流れの魅力の問題でございますが、御承知のとおり軽油は一万五千円でございまして、現在軽油は三十円ちょっとでございます。その中に十五円の、大体半分くらいの小売り価格を占めているわけですが、片一方揮発油のほうは大体五十円前後で、その中で二十八円七十銭、絶対額としましては軽油のほうがかなり小さいという点がございます。  それから揮発油の収入状況はいま手元に持っておりませんので、後ほど資料として差し上げたいと思います。

石田宥全日本社会党

○石田(宥)小委員 いまのお答えの中で、件数の点が農林省の主張と非常に食い違うのですね。これはあなたのほうが正確なのか、あるいは農林省のほうの調査がずさんなのか、非常に食い違っておるのです。これは農林省のほうのデータがどういうふうに構成されておるか、それから大蔵省のほうはどういうふうな基礎に基づいておるかをやはり比較検討する必要があると思うのです、あまり大きな食い違いがありますから。これも委員長あとでひとつやらしていただきます。

金子一平自由民主党

○金子小委員長 承知いたしました。  いまの点は農林省ともよく連絡をとらせて、正確な資料を提出させるようにいたします。  農林省岩木農政課長、先ほどの御質問で答弁がありますか。

岩本道夫農林事務官(農政局農政課長)

○岩本説明員 先ほどの農道の距離と面積につきましては、ただいま資料を持っておりませんので、あとで農地局と相談いたしまして提出をするようにいたします。

金子一平自由民主党

○金子小委員長 日野吉夫君。

日野吉夫日本社会党

○日野小委員 大体この税金はおととしの国会で大蔵省でとっくにきめたはずですね。それでぼくは本会議でその農業用ガソリンの税金が不合理だという主張をして、予算委員会でまただいぶ問題になったまま来年から考慮するということになっていたのを、ことしの予算委員会で一つも考慮されていないということでまた問題になって、きょうのあれになったと思うのです。従来大蔵省の答弁では非常に仕分けが困難だということが理由にされていたのですが、困難はこれは最初から予想されるが、不可能じゃないということですね。これは収入費目、いろいろガソリン税を取っているあれを仕分けした表をひとつここへ出してもらって、もし農林省との食い違いがあれば、そこで両方の資料をあわせて検討する、こういうことをやって——何かいま鍛冶さんのお話を聞くと、いかにも農道に回すことが過般の申し合わせのほんとうの趣旨であるように聞こえるけれども、これはそうではないんですよ。やはり減免をやれ、こういうことなんで、できればやはり減免をする、これは脱税の危険があるなんていうことを言われるけれども、これは脱税防止は大蔵省の十八番じゃないですか。こんなことで脱税されるおそれがあるなんていうことは理由にならない。これはここの委員会で脱税防止の方法を、もしあれならみなで相談をしたらいいと思うんですよ。農道のほうに回すというのも、いま石田君の言ったように農道というのは、これは調査やあれがなかなかむずかしいんですよ。しかもこの税金は一般的に需要者に全部かかるのに、この全国の農道を一斉に、どのくらいの予算を回すのかしらんけれども、やるなんていうのはちょっとナンセンスですよ。だからやはりこれは一応ここでは調査させて、困難はあろうけれども、その困難を克服して、この税金の免税をはかるというところに一つの目安を置いて調査を進めていただきたい。それに必要な資料を、いまのところまだみな整っていないようですから、ひとつできるだけ出していただいて、ここで次会から真剣にその調査に入る、こういうふうにしたいと思うのですが、吉田さん、それは出ますね。仕分けをした、費目ごとに出されますね。その資料をひとつ……。

吉田富士雄大蔵事務官(主税局税制第二課長)

○吉田説明員 いま先生のお話は、たとえば農業機械のうちのどういう機械が何件くらい、そういう意味でございますか。

日野吉夫日本社会党

○日野小委員 そういう意味です。

吉田富士雄大蔵事務官(主税局税制第二課長)

○吉田説明員 できるだけ努力してみたいと思います。  特に農林省との間は原則的にはあまりわれわれは差異がないと見ておりますので、その点からもぜひこちらからも見ていただきたいと思いますので、努力してみたいと思います。

金子一平自由民主党

○金子小委員長 今後の小委員会の運営について御協議いたしたいと思います。  これより懇談に入ります。      ————◇—————   〔午前十一時五十九分懇談会に入る〕   〔正午懇談会を終わって散会〕

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