石炭対策特別委員会 第4号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1964/12/07
会議録
○中村委員長 これより会議を開きます。 内閣提出、石炭鉱山保安臨時措置法の一部を改正する法律案を議題として、前会に引き続き質疑を行ないます。 質疑の通告がありますので、これを許します。多賀谷真稔君。
○多賀谷委員 大臣が外遊されておる間に事務当局と質疑をかわしたわけですが、最後に一、二点だけお聞かせ願いたいと思います。 三池の非常に大きな災害がありましたが、実はその後においても、三池に匹敵すべき災害の誘発のおそれがあった個所があるわけです。幸いにしてそのときには、あるいはたまたま休日であって人がいなかった、あるいはちょうどその個所に人がいなくて、そういう不幸な事態が起こらなかった、こういうことであったそうですか、現実にはそのおそれある災害が起こっておる。ただ人が死ななかったということである。こういう状態で実は現地の監督官のほうも、いまの状態でいけば手がない、こう責任者が言っておる。こういうように、いわば炭鉱の体質からきた構造的な問題があるわけです。この点についてひとつ十分配慮していただきたいということが一つ。 もう一つは、最近の災害の状態を見てみますと、本鉱員でない組夫が非常に災害にあっておる。組夫の災害率は、本鉱員の二倍になっておる。本来組夫というのは、比較的災害の起こるべきような個所に入らない仕組みになっておるわけです。それが二倍もの率で起こるというのは、一つは訓練の不足でしょう。一つは法律違反の組夫の入坑ということになっておる。こういうような状態はきわめて私は不穏当であるし、さらにその組夫の待遇においては、労働省はいわば炭鉱離職者として扱っておりますけれども、通産省のほうは、たとえば石炭鉱業合理化臨時措置法における給付金にしても、あるいはいま出ております本法の石炭鉱山保安臨時措置法の買い上げによる給付金にしても、要するに炭鉱労働者として組夫を扱っていないのです。法律の外に置いておる。その法律の外に置いておる者の災害が二倍になっておる、こういうきわめて矛盾した政治があらわれておる。その組夫は労働省のほうでは炭鉱離職者として扱い、通産省のほうは炭鉱の労働者であったとして扱っていない、しかも災害が多く出ておる、この矛盾をどうしても解決をしなければならない時点にきておる。この二点について、ひとつ御答弁をお願いいたしたい。
○櫻内国務大臣 多賀谷委員の御指摘のように、災害があったが、幸いにして人的損害が軽微であったか、もしくはなかったかというような災害の事例が幾つかあることを承知しております。いわばそれは不幸中の幸いであったのでございまして、真剣に考えてみれば、これが大きな災害になっておったらどうであったかと考えますときに、背筋の寒い思いがするわけでございまして、こういう点につきましては、一そう保安の確保に努力をいたして、かりにもそういう不安、懸念の起きるような事態の起こらないようにつとめていきたいと思うのでございます。 それから、組夫の問題についての御質問でございました。これは炭鉱労働者の外に置いておる、実際実情はそういうことになっておることをきわめて遺憾に思うのでございます。したがって組夫の規制については当然、従来に引き続きまして、これが強化をしていかなければならないということは論をまたないところでございます。先般も炭鉱の従事者の方々に伺いまして、実情をいろいろ承って、現在の炭鉱がいわば労働力不足のために、そういうような現象が現実に起こりつつあるということを聞きまして、なかなか政治のむずかしさを痛感しておるようなわけでございますが、かようなことを放置しておくわけにはいかないのでございますから、さらに出先の監督署を通じまして、また本省といたしましても、細心の注意監督をして問題の起こらないようにいたしたい、かように存じます。
○多賀谷委員 この炭鉱保安につきましては、いずれ有沢調査団の答申が出ますので、石炭全般の問題として取り上げたいと思いますので、この法案に対する質疑はこれで終わりたいと思います。
○中村委員長 これにて、本案に対する質疑を終了するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議なしと認めます。よって、本案に対する質疑はこれにて終了いたしました。 ————◇—————
○中村委員長 これより討論に入るのでありますが、別に討論の通告もございませんので、直ちに採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○中村委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決いたしました。 ただいま可決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 〔報告書は付録に掲載〕
○中村委員長 次会は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。 午前十一時十七分散会