運輸委員会 第26号
- 発言数
- 83 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1964/05/26
会議録
○委員長(米田正文君) ただいまから委員会を開会いたします。 初めに、委員の異動について報告いたします。 五月十三日付をもって委員田中啓一君が辞任し、その補欠として井野碩哉君が選任されました。
○委員長(米田正文君) 運輸事情等に関する調査を議題といたします。 巡視船連行問題について当局から発言を求められておりますので、この際これを許可いたします。
○政府委員(今井榮文君) ただいまお手元に資料をお配りいたしましたが、五月の十三日に起こりました巡視船「ちくご」の韓国警察艇による連行事件の概況につきまして御報告を申し上げたいと思います。なお、「ちくご」は十五日の午前十時ごろ門司港に入港いたしてまいりまして、私どものほうも直ちに関係官を派遣して詳細に船長から当時の状況等も聴取してまいっておりますので、そういった面につきましてあわせて概況の中で御説明をいたしたいと思います。 事件が起こりましたのは五月の十三日の昼十二時五十五分でございますが、場所は、お手元の資料の次のページにございますように、李ラインの中の、しかも非常に韓国の木浦に近い、島嶼の多い海域でございまして、これにございますように、七発島という島がございます。その島に灯台がございますが、この七発島灯台から約五マイルの沖合いという所でございます。 概況について簡単に御説明しますと、十三日の十二時五十五分、巡視船の「ちくご」がこの七発島灯台沖合い約五マイルの点におきまして漁船保護のための行動中に、韓国の警察艇——これは、いつも新聞に出る、わがほうの漁船拿捕に行動いたしております海洋警備隊の警備艇とは全然別のものでございまして、後ほどに出てまいりますが、全羅南道の警察局に所属するところの警察艇でございまして、ハンサン号という約二十トンの、スピードは約三十ノット出るという高速の警察艇でございます。これが、実弾を装てんした機銃二丁を「ちくご」に向けながら接近してまいりまして、それに同乗中の全羅南道警察局警備課長が「ちくご」に移乗して、「ちくご」が現在韓国の領海内におるということを主張いたしたのでございます。これに対しまして、「ちくご」船長は、先方が武器をこちらに向けながら接近してまいったというふうな関係もございまして、一応その警備課長の移乗を認めまして、その警備課長に対しまして、われわれの位置は現在七発島灯台西方五マイルの公海上である、したがって何ら領海侵犯をしておるわけではないということを強く主張いたしたのでございます。警備課長は、とにかく話し合いをするために、大黒山島——これは七発島灯台から西方に少し離れました所で、この地図にも書いてございますが、この大黒山島に基地がございます。この大黒山島まで入港するように要請してまいったのでございますが、「ちくご」船長がその入港を拒否いたしたところ、沖合いまでぜひ同行してほしいということを重ねて要請してまいったのでございます。で、先方から直接聴取したその当時の船長の判断といたしまして、できるだけまず事態を早く解決するためには、大黒山島沖合いまで同行するもやむを得ないというふうな決意をいたしまして、「ちくご」船長が一応これを了承して、大黒山島の沖合いまで同行をいたしたのでございます。それが、これにもございますように、約二時四十五分、大黒山島の北東一マイルに到着して、話し合いを続行いたしました。しかしながら、なかなか話し合いがつかないと同時に、先方が、現場付近の潮流が非常に激しいために、接舷して話し合いをするのは非常に危険であるから、ぜひ鎮里へ——鎮里というのは大黒山の基地になっておるわけでございます。その鎮里港に入港するよう重ねて要請があり、船長としても、その潮流の関係その他から判断いたしまして、やむなく鎮星港へ入港いたしたのでございます。その間、警備課長がおりて、かわりに自動小銃をもって武装した警官二名が、「ちくご」の乗員の拒否にかかわらず、強引に船に乗り込んできたということでございます。 で、その後、鎮里港において再び警備課長と「ちくご」船長が話し合いをいろいろいたしたのでございますが、先方は平和ラインつまり旧李ライン内はすべて韓国の領海だというふうな主張をいたしまして、領海は三海里だというふうな「ちくご」船長の主張と全く平行線で、全然話し合いがつかないという状態でしばらくおったわけでございます。その後、この警備課長が上司に連絡をとる必要があるということで一たん下船をいたしまして、それから、これにもございますように、再び同日の二十一時十五分に参りまして、問い合わせ中であるという連絡をいたして、さらにまた上陸いたしてきたわけでございますが、次いで二十二時三十分、これにございますように、上司と連絡したところが、本件解決は地元警察にまかせろということであったということで、日韓会談中でもあるからなるべく領海内には入らないでもらいたいというふうな発言をいたして、もう帰ってもけっこうですということになったわけでございます。 これに対して、船長としては、日本の巡視船は漁船保護の目的で今後もこの方面に行動することがあるということは知ってほしい、しかしながら領海を侵犯したりするというふうなことはわれわれとしてもしないつもりであるということを発言した。それによって一応交渉が終わったわけでございまして、直ちに船長は出港の準備をいたしまして、二十二時四十分に鎮里港を出港いたしまして、翌朝の十五日の十時三十分に門司に帰港いたしたということになっておるわけでございます。 〔委員長退席、理事天坊裕彦君着席〕 これに対しましては、鎮里港に同行して「ちくご」と先方との話し合いをしていただく時期におきまして、私どものほうとしては事態を非常に重大視いたしまして、外務省にお願いをいたしまして、外務省から直ちに韓国代表部を呼んで再三の抗議をしていただいたわけでございます。さらにまた、この資料にもございますように、五月の二十一日に口上書によって非常に強硬な文書を先方に送っていただいております。その内容は、責任者の処罰、それから陳謝、それから再発防止という点について注意を喚起いたしておるわけでございます。 以上が大体の経過でございます。
○平島敏夫君 この図面から見ますと、非常に奥まで入っておる。木浦ということは、李ラインからずいぶん奥に入ったようですが、監視の目的といって、この辺まで漁船が行っておったのですか、それともほかの目的で、漁船保護の別の目的で行っておったのですか。
○政府委員(今井榮文君) 広い意味の漁船保護の趣旨で行動中でございます。
○平島敏夫君 別の意味の保護といいますか、こういうためには今日までしばしば監視船が行っているわけですか、それともこれは例外的な場合であったわけですか。
○政府委員(今井榮文君) 常時行動いたしております。
○平島敏夫君 その広い意味における保護という、その内容を少し御説明願いたいのですが。
○政府委員(今井榮文君) ちょっと速記をとめていただきたいのですが。
○理事(天坊裕彦君) 速記をやめて。 〔速記中止〕
○理事(天坊裕彦君) じゃ速記をつけて。 この問題はこの程度にいたします。 —————————————
○理事(天坊裕彦君) 次に、日本国有鉄道の運営について質疑を行ないます。
○岡三郎君 さきの委員会において、東京を中心とした通勤着輸送の増強について質問をしてまいったのですが、本日はその一例として、先般建設公団によって開通の段階に至った根岸線の問題について質疑したいと思うのです。 まず、冒頭に、根岸線を大船まで延長するというような当初の計画であったわけですが、ようやく磯子までこれが建設されたわけですが、今後の具体的な延長の計画ですね、こういう点についてお伺いしたい。
○政府委員(田邉國男君) これは岡先生から前にも御質問を私いただいておったと思いますが、根岸線は、御承知のように、桜木町の駅を起点としまして、南に進んで根岸、それから磯子、こういう地区に至りまして、それからさらに進みまして東海道本線の大船駅に接続をする、ちょうど約十九キロメートルでございます。 この路線は、非常に重要な路線でございまして、通勤輸送及び新工業地帯の整備のための有効な新線でございまして、先般五月の十九日に桜木町から磯子間の約八キロが開通いたしました。その残りの磯子から大船でございますが、約十一キロメートル、これは引き続きまして、本年度より測量、設計に着手する予定でございます。
○岡三郎君 本年度じゅうに測量、設計に着手するといういまお答えがあったのですが、すでにもう始められておるわけですか。
○政府委員(田邉國男君) ええ。
○岡三郎君 もう少しひとつ具体的にお話し願いたいと思います。
○政府委員(田邉國男君) 現在のところは図面の上で設計をやっておりまして、二千五百分の一の地図で進んでおります。
○岡三郎君 二千五百分の一。そうすると、まあ図面の上でやられて、その後実測に入られると思うのですが、図面の上の測量、設計というのはいつごろ終わる予定ですか。
○政府委員(田邉國男君) 詳細にわたりますから……。
○説明員(斎藤徹君) 技術的な御答えを申し上げます。 磯子から大船までの間は、御存じだと思いますが、非常に丘陵地でございまして、非常に谷が入り組んだりしておりまして、地形的に非常に複雑になっておりますので、どの谷を経過するか、技術的に大きく分けまして三つほどルートがございまして、各ルートにつきまして図面の上で比較設計を現在やっております。工費の面、工期的な面、それから技術的な難易、そういった面で年度内——ことしじゅうくらいには技術的にどれが一番いいかという結論を出したいと思いまして、現在設計を公団のほうで進めております。
○岡三郎君 年度内というと、一応三月三十一日までですか。
○説明員(斎藤徹君) ええ、まあ今後の作業の進め方でございまして、問題は今後の作業の進め方でございますが、設計がまとまりましたら、運輸省のほうに伺いを立ててまいりますので、運輸省でできるだけ早く検討いたしまして、実施の段階に早く入りたいと、このように考えております。
○岡三郎君 図面上の設計、いろいろとお考えがあるように伺ったのですが、三つのルートという説明があったのですが、いずれにしても図面での計画ですね。年度内というと、ずいぶんマンマンデーじゃないですかね、どうなんです、そんなにかかるものですか。
○説明員(斎藤徹君) 全長約十一キロございまして、これは複線電化の計画でございますので、工費的には約六十億くらいかかるのじゃないかと思いますので、今後半年——数カ月以上かかるのは、技術的には普通じゃないかと考えております。
○岡三郎君 そうするというと、実測に入るのはいつごろですか。
○説明員(斎藤徹君) 公団のほうでの作業の進みぐあいを見まして、年度末には、ことしの末から来年——年度末にかけては実測にかかりたいと、かように考えております。
○岡三郎君 そうすると、公団のことしの予算で——予算というものの使用は、一体どういうふうになっているわけですか、全体の計画。
○説明員(深草克巳君) 公団の予算でございますが、実は事務的に三十八年度、つまり昨年度の予算をようやく認可をいたしまして、いま三十九年度の予算をまだ認可をいたしておりません。ただ、実質的に工事が継続をいたしておりますので、運輸省で、公団の内輪目な実行計画といいますか、これを内々認めまして、工事に支障を来たさないようにしております。
○岡三郎君 そうすると、三十九年度の予算の認可を早くしてもらわにゃならぬと思うのですが、本年度の公団の計画ですね、一応現在までわかっている点をひとつ御説明願いたいと思うのですが。
○説明員(深草克巳君) 全体で百三億でございまして、それの内訳につきましては、大きな大ワクが、実は新しく着工するものをどうするかという問題もございまして、近く鉄道建設審議会を開きまして、そこで新しく追加するものもきめることになると思いますが、従来の継続工事につきましては、大体五十億程度を予定いたしておりまして、工事が途中でストップするということのないようにいまやっておるわけであります。
○岡三郎君 とぎれとぎれになって、まことにこちらのほうもうまくないのだが、結局継続工事で五十億というと、その内訳はどうなっていますか、大体。
○説明員(深草克巳君) 内訳につきましては、いま手元に資料を持っておりませんので、お答えできません。
○岡三郎君 こまかい数字を聞いているのではなくて、大体の計画はどういうふうになるのか。政治的にいろいろ問題があるならば、その点は別にして、われわれが伺っているのは、根岸線の延長とか、武蔵野線とか、あるいは北海道の線とか、まあ公団のほうでいままでいろいろ促進方を言われておって、いよいよ公団が設立されたので、具体的の仕事にかかるということを聞いているわけですよ、一応。だから、そういう点をここで、正規に言えないものはしかたないとしても、大体こういうふうな考え方で進めたいと思うなら思うというふうに言ってもらわないと、やみ取引じゃ困る。
○説明員(深草克巳君) さっき申し上げました五十億と申しますのは、大体昨年度の債務負担行為に該当する数字でございます。根津線につきましては、一応本年度の予定でございますが、二億近くのあれを予定いたしております。
○岡三郎君 二億の金で一体何をするのだ。
○説明員(深草克巳君) 大体内訳を申しますと、残工事が一億五千万円くらいになっております。それから新しい測量にかかる測量費が三千万円から五千万円というふうに考えております。
○岡三郎君 そうすると、先ほどの説明で、実測開始というのは年度末までに始めたいというお答えがあったわけですが、大体実測に入るということになれば、机上のプランが大体決定して、それに伴って始められると思うのですが、常識的に考えて。そうすると、実測というものはどのくらいの期間を要するとお考えになっておるのですか。
○説明員(深草克巳君) 大体の測量が二カ月、それからまたさらに精密な測量が完了するのが六カ月、大体この程度でございます。
○岡三郎君 そうするというと、二カ月でやって、さらに精密な測量を六カ月でやって、一応そこで測量のほうは終わったとして、公団のほうとしては実際の建設にいつからかかられる予定なんですか。
○説明員(深草克巳君) 大体、先ほど施設課長が説明いたしましたように、十一キロで五十億くらいかかります。したがいまして、来年度の予算の獲得の規模にもよるわけでございます。非常にいい線でございますので、公団としてもできるだけ早く着工したいという考えでおりますし、測量が、先ほども説明申し上げましたように、六カ月ということになれば、来年の中ごろから着工できるのじゃないかと思っております。
○岡三郎君 もう一ぺんそこを確かめますが、来年の六月ごろですか。
○説明員(深草克巳君) 二カ月と六カ月ですから、八カ月かかるわけでございまして、したがって、測量がやはり来年度に持ち越されるわけでございます。で、来年の四月から六カ月と考えますと、十月というようなことになろうかと思います。
○岡三郎君 大体、建設の日数の見通しというのはなかなかわかりにくいと思うのですが、およそ着工してからこの線はいつごろ完成する予定ですか。
○説明員(深草克巳君) これは予算の規模にもよりますが、また特に根岸線あたり相当市街地も通りますので、用地買収の問題もございましょうし、現在の磯子までが大体五年かかっております。で、距離から申しますと、今度のほうがむしろ長いあれでございますが、一応従来のテンポで考えますと、あと五年というふうに考えております。
○岡三郎君 そこで、私は言いたいことがあるのだけれども、いままで五年かかったから、これから五年、そんなマンマンデーでは、あの線の効率的な利用というものは非常にぐあいが悪いと思うのですが、特にあそこが臨海工業地帯としてますます工場群が生まれてくるということになれば、あの線の利用というのは、東海道線のやはり混雑緩和の大きな動脈になると思うのです。そういう面からいって、せっかく磯子までやったら、あとはやはり積極的に早目に完成するということでなければ、だいぶん緊急輸送というか、通勤者輸送についてもぐあいが悪いのじゃないかというふうに考えるわけです。これは、公団の総裁も、運輸省も、国鉄も、至急にこの問題についてはかかりたいということを言われているのだが、いままで五年かかったから五年かかるなんということは私は思っていないのですがね。ただ、ことし、百三億で、二億しか出さない。もっとスパートをかけてやってもらう腹を固めてもらいたいと思うのですがね。結局、明年度の資金のワクがどのくらいになるかで変わってくると思うのですが、磯子まででは実際は半分の役にも立たないわけなんです。現実の問題として、大船まで行って初めてあの線がかなり有効になると思うのですがね。そういう点で、いままで用地の問題で最終段階で苦労しましたが、しかし、市全体が協力をするというふうに言っているし、鎌倉市、それから横浜市で、沿線開発についても協力して、根岸線の延長問題については具体的に協力していこう、こういうふうになっていることを考えれば、公団の出方によれば、地元はかなり積極的に支援というか、まあ協力をすると思うんですがね。しかし、これまた、ことしを含めて六年もかかるというのでは、たいがいさめちゃうと思うんです。やはりみんなが待望しているときに積極的にやるということが、用地の買収問題等にしても非常にうまくいくのじゃないかというふうに考えますがね。今日だらだらやっていれば結局長期にかかってしまうのじゃないか、そういうふうな点で、横浜市全体としても、鎌倉市としても、とにかく協力していくんだ、こういうふうに言われているわけですが、六十億の金がかかるとして、五年間に小刻みにやるというわけですか。
○説明員(深草克巳君) 五年間と申しましたのは前提があるわけでございまして、従来の資金のつぎ方、あるいは従来の工事の進み方というようなことを前提として申し上げるわけでございまして、決して五年間引き延ばしをするというような考え方は毛頭持ってございません。それから、この線の効用につきましても、大船とつながって初めて一〇〇%の効用を発揮するということは、お説のとおりでございまして、私どももこういった線につきましては、通勤輸送対策の一環として極力急ぎたいという気持ちは十分持っておりますので、促進をいたしたいと思っております。
○岡三郎君 この建設の場合ですね、六十億を要するとして、公団債みたいなものはやはり買わせるのですか。
○説明員(深草克巳君) 債券の発行につきましては、法律にはございますけれども、今年度の予算につきましては、公団債というのは計上せられておりません。来年度の予算につきましては、私どもも一つの資金調達の方法として考えたいと思っております。
○岡三郎君 話はちょっとまた変わりますが、この公団法の審議の際に、貸与または無償提供する。この根岸線は国鉄に貸し与えるということですね。この点について、どういう計算になっているわけですか。
○説明員(深草克巳君) まだ国鉄と公団との間で計算途中でございまして、確定をいたしておりません。
○岡三郎君 そうですか。そうするというと、まあ話をもとに戻して、従来の方向でいけばかなり日数がかかるけれども、積極的に工事期間というものを短縮したいということについては、それは当然だと思うのですがね。これについては、国のほうとしては、少なくともあそこの工場の仕事が活発化するという問題を考えてみて、それから通勤者の輸送がますます混雑してくるということを考えてみるというと、やはり少なくとも三年ぐらいで何とかひとつ完了してもらいたいというふうに考えているわけです。しかし、測量がそのように長くかかるということはまあゆめにも思っておらなかったのですが、精力的にやってもらえば図面測量というものはかなり期間が短縮されるのではないか。それに伴って、年度一ぱいに実測を終わるように、さらにその手直しとして精密測量というものがあるけれども、少なくとも来年の六月ごろには着工できるように、ひとつその計画を促進してもらいたいと思うんですがね。これは、公団にとっても、国鉄にとっても、非常に役に立つと思うんですよ。
○説明員(深草克巳君) まあ技術的には可能であろうかと思いますので、極力促進させたいと思っております。
○岡三郎君 とにかく技術的に、私のほうもできると思うんですからね。ひとつそれは国鉄のほうも、すみやかに三十九年度の予算の認可をしてもらって、二億などと言わないで、もう少し本年度予算に実際の測量が完了するようにお手当てを願いたいと思うのですが、それはどうですか。
○政府委員(田邉國男君) これは非常に重要な路線でございまして、岡先生から非常に突っ込んだ期日の問題でございますが、いま国鉄部長とすれば非常に内輪に答弁いたしておりますけれども、私運輸省として、これは非常に大事な路線でもございますし、年度内に何とか実施設計をやりまして、来年度から着工できるようなことをひとつ考えたい、私ども鋭意その努力をしてまいりたい、かように考えます。
○岡三郎君 いま政務次官のお答えで、非常にいいと思うのですがね。これは地元の問題というよりも、総合的に考えた場合に、この線ができればかなり、産業振興だけではなくして、通勤者の混雑緩和に役に立つと思うのです。ですから、いま政務次官が言われたように、ひとつ促進方をお願いしておきたいと思います。 それから、横浜線の問題については、計画が発表されたわけですが、小机まで第一区間一第二区間を原町田ですか、第三区間はそのあとという形で発表されておりますが、小机までというとたいしてありがたいと感じないのですよ。だから、原町田までこれを第一期工事としてやらせるような計画に変更してもらいたいと思うのですがね。これはどういう点が無理なんでしょう。
○説明員(河村勝君) できれば全線一ぺんにやったほうがよろしいわけですが、金の関係もございますし、計画として、小机まで一応輸送量に段がございまして、小机までの折り返しの列車をつければ、それによって相当程度横浜線で通勤は緩和できる、有効に利用される計算で、小机までで切ったわけです。
○岡三郎君 小机までの工事期間を一応発表されておりますが、国鉄としては、小机までの複線化に伴う費用ですね、それをどのくらい考えておるわけですか。
○説明員(河村勝君) 車両を含めますと十五億五千万、車両を除きますと約十億でございます。
○岡三郎君 それから、その次の計画は……、全貌をちょっと言ってもらいたい。
○説明員(河村勝君) 小机——原町田間が十四億五千万、合計三十億。
○岡三郎君 これを国鉄の利用債でやられるということですが、これは国鉄の出す出費とそれから利用債の配分はどうなっておりますか。
○説明員(河村勝君) 御承知のごとく、現在国鉄として金がございませんので、とりあえず利用債だけでスタートする以外に方法がございません。いまのところ全額利用債でいきたい。
○岡三郎君 全額利用債というのは、いかにも国鉄として情けないと思うのだがね。これは地元としてほしいから、地元が負担すべきだという理屈もわかるけれども、しかし、国鉄がびた一文出さぬで複線化していく——当然利子とか、元利償還は将来行なわなければならぬとしても、もう少し国鉄の自己資金というものは出ないものなんですか。
○説明員(河村勝君) 利用債によるといなとにかかわらず、いずれにしましても、国鉄は借金でもってやっていくわけでございますから、金利の差だけのもので、国鉄の金で実施することには変わりはないわけでございますから、一般の借金のワクがないので、それで地元に利用債の負担をお願いしているわけで、いまのところ利用債以外の道がございませんので、今後来年以降の国鉄の財政事情いかんによって、これはなお検討の余地がございますけれども、現在の状態においてはともかく利用債で手をつける以外に全く方法がないということも事実でございます。
○岡三郎君 だから、いまの点はわかるわけですが、現在においては金がないから利用債において手をつける。これは、横浜市としても、神奈川県としても、全体としてそういう方向に協力することを誓っているわけです。ただ問題は、ここで着工するということで、来年度についてはどういうふうになるかは検討するというふうなお話ですけれども、やはり利用債というのは利息が安いですから、やはり県なり市なりで利息の補給をしなきゃいかぬのです。そうするというと、純然たる出費というものは県なり市の負担になるわけです。そうするというと、いまの自治体の予算自体としてもかなり目一ぱいになっておるわけです。そういう点も、実際問題としては苦労が多いわけですね。そうするというと、地元で利用債全額負担覚悟でやってもらいたいと言っても、やはり国鉄の路線をここで拡張するわけですから、そういうような点でひとつ来年度の予算の中においてやっぱりこういう問題については御検討をわずらわしたいと思うのですが、現状はやむを得ない、しかし、できるだけ将来そういうものについて、国鉄も苦しかろうが、地元のほうも楽ではないということで、相互扶助的な考え方に立ってひとつこういう問題についての資金の面について御検討をわずらわしたいと思うのです、かね。
○説明員(河村勝君) 来年度以降の資金のワクその他が全く未確定でございますので、ここで確たる御答弁はできませんけれども、そういった気持ちで努力してまいりたいと思います。
○岡三郎君 それから、原町田から八王子まで、これについては第三期工事としていま発表されておりますが、この面は実際問題としていつごろ完成する見込みですか。
○説明員(河村勝君) 原町田以遠の問題については、まだ具体的な計画ございません。
○岡三郎君 具体的な計画がなくちゃ困るのだけれども、それはいつごろ考えてもらえるのか。
○説明員(河村勝君) 考えるといたしましても、おそらく昭和四十五年度以降になるかと思います。
○岡三郎君 その場合、かりに地元のほうが——相模原市とか、あるいは八王子市ですか、それから東京都、そういうものが積極的にそういう面についての協力をするというふうな形になれば、これは計画がある程度早まってくるのじゃないかと思うのですが、こういう点はどうお考えになっておるか。
○説明員(河村勝君) 来年度以降の計画でも、やらなきやならぬことが非常に多うございまして、それでなかなか思ったとおりの資金のワクが十分には得られないだろうと想像しているわけです。そうなりますと、程度問題でありますけれども、かりに地元のそういった面での協力がありましても、緊急度の局いものがほかによけいございますと、そう自由に工期を繰り上げてやるというわけにはまいらぬかと思いますが、その辺はあの地帯の今後の輸送需要の推移のいかんによってきまってくるかと思います。
○岡三郎君 お考えいただきたいのは、現在、京王帝都とか、小田急とか、西武が橋本近辺を通過して、京王帝都はとにかく橋本だと思うのです。あそこに結んで、城山のほうとか、あるいはもっと奥へ延長するということで、いま運輸省としてどういうふうに認可するかという問題がすでに具体的になっているわけです。そうして、いまのところは、運輸大臣は、まあ京王帝都、小田急あたりにこれを認可したいというふうな記事が出ておるわけですが、そうするというと、運輸省としてそういうふうな計画がある。これは国鉄もお知りになっておると思うのですが、そうなるというと、その工事がどういうふうに進渉するかはまだ全貌がはっきりしておりません。かなり新原町田から先、特に橋本を中心にして発展するというか、通勤者等もそれに従って多くなると思うのです。これは現状においてはやはりかなり関心をよんでおりますが、そういうことを考えるというと、私鉄の敷設ですか、私鉄の工事の着手の問題等の関係で、かなり向こうのほうが混雑してくるということも私は考えておいてもらわなければ困ると思います。それとのかね合いで、やはり複線化の問題についても積極的に手を打ってもらわぬと非常に混雑するのではないか、この点はどうですか。 〔理事天坊裕彦君退席、委員長着席〕
○説明員(河村勝君) 東京、横浜中心の通勤対策では非常にばく大な設備投資を必要としますので、横浜線についても原町田まで線増すること自体がなかなか容易なことでございませんで、当面それに一生懸命になっておるようなわけでございまして、まだ具体的に、橋本を中心に通勤対策その他をどういうふうにするか、具体的な検討もまだ十分しておりません。そういった点も十分あらかじめ連絡をとりながら計画を進めるつもりでおります。
○岡三郎君 いまのことを繰り返しますが、やはりそういうふうに計画が具体的に進行しておるので、その場になって考えるのはかなり後手を踏むというふうに考えます。それで、いまお話があったように、私鉄の建設の度合いですね、そういうものとかね合わしてひとつ十分御検討を願いたいと思います。 それからもう一つ、東京、横浜中心のいわゆる通勤者の利便をはかるために、先般、運輸省設置法に関連して、内閣委員会で副総裁が、平塚までの貨物線を貨客線に変えるというのですか、通勤着の線に変えたい、こういうふうな発表があったわけですが、地元としても、現在においてはほとんど乗り切れないという状態なので、この具体的な建設というのですか、そういうふうな変更について関心を持っているわけですが、一つの考え方は、櫻大線が大船まで行けば、それをさらに藤沢か平塚まで延長してもらって、それに対して手を打ったらどうかという話もあるわけです。この点ちょっと説明してくれませんか。これは前の委員会でも問題になったと思う。
○説明員(河村勝君) いまのお話の、現在の東海道貨物線を旅客線に使うということは、そのまま貨物線——貨物を動かしながら使うというものではありませんで、完全に旅客線に切りかえまして、別に一線新しく、少なくとも新鶴見操車場から先に別線をつくりまして、平塚から小田原まで貨物線にするわけでございまして、これはまだ構想として、来年度以降の計画にぜひとも入れたいと考えておりますけれども、具体的な、どこをどう通ってどういうふうに行くかというようなことまではまだきまっていません。根岸線の延長したものを代用するという考えはございません。これはむしろ、磯子から千葉のほうまで結ぶ海岸線ですね、これが貨物線として、新鶴見を通らずに、東京への貨物が運べるという意味で、そっちのほうに結ぶということを考えておりまして、したがって、東海道の貨物線は新しく別につくるというような考え方です。
○岡三郎君 新しい計画に組み入れるという話ですが、その計画は、まず平塚までの計画ですか。
○説明員(河村勝君) 段階としては、そうなろうかと思いますが、おそらく小田原まで持っていかなければ済まないのではないかというふうに考えています。
○岡三郎君 それは、いま建設省のほうでも、西湘百万都市といって、平塚から小田原を含めてあそこに新しい百万都市をつくろうというこれは一つの計画ですが、そういう面から考えるというと、当然これは平塚にとどまったのでは意味がない、やはり小田原まで延長しなければ通勤者の輸送対策にはならぬのではないか、こういうふうに考えておるので、そういうふうな建設計画とのかね合いも考えて、これはなかなかそう簡単にはいかぬと思いますが、ひとつ小田原まではやはり早期に着工するという方向で御検討願いたいと思うのです。 そうすると、これは来年度の計画に組み入れるとして・これも時々刻々通勤者がふえておりますので、いつごろまでにめどをつける予定ですか。
○説明員(河村勝君) これはたいへんな大工事であり、非常な金がかかるのでございまして、少なくとも七百億程度の金がかかるのではないかと思います。そういう意味で、来年度からのわれわれ考えております計画が先生方のお力によってできるかできないかが先決になるわけでございますが、もしそういうものがわれわれの考えているように理想的にできるとすれば、そうすれば、工事そのものとしては四十五年までかかればできるということでございます。
○岡三郎君 資金の問題がやはり最後のネックになると思うのですが、まあ東京近郊の発展の度合いというものは、私が言うまでもなく、ものすごいものです。そうするというと、結局一日も早く完成するために、運輸委員会としても、これに対して——これは神奈川だけの問題ではなくて、東京を中心とした近郊の通勤輸送対策というものは国としての重要な課題だと思うので、そういうふうな点で、われわれもこれに対しては十分協力していきたいと思うのですが、国鉄のほうとしても積極的に手を打っていってもらいたいということをお願いして、私の質疑を終わります。
○委員長(米田正文君) 本日はこの程度とし、次回は公報をもってお知らせいたします。 これにて散会いたします。 午後零時八分散会 ————・————