オリンピック準備促進特別委員会 第5号
- 発言数
- 51 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1964/03/23
会議録
○委員長(佐藤尚武君) ただいまからオリンピック準備促進特別委員会を開会いたします。 オリンピック東京大会準備促進に関する調査を議題といたします。 本日は、オリンピック聖火リレーに関する件、入場券に関する件、功労賞に関する件、美化対策に関する件と記念メダルに関する件、以上について調査を進めたいと存じます。 なお、本件の調査のため、委員長は参考人として、オリンピック東京大会組織委員会事務総長与謝野秀君、同事務次長佐藤朝生君、東京オリンピック資金財団事務局長近藤直人君、以上の方々に御出席を願っております。 そこで、まず聖火リレーの問題と記念メダルの問題につきまして、それぞれ係の方々に御説明を願いまして、そのあとで、国務大臣も御出席だろうと思いまするので、一括して御質疑を行なっていただきたいと存じます。 では、聖火リレーにつきまして、まず御説明を与謝野事務総長にお願いいたします。
○参考人(与謝野秀君) 御説明申し上げます。 オリンピック東京大会開会式の際に聖火台に点火されます聖火は、アテネから東京の主競技場に飛行機で運ばれることに方針が決定されております。アテネから沖繩まで、また沖繩からは鹿児島、宮崎、北海道まで飛行機で空輸して国内の聖火リレーを開始する、こういうことになっておるのでありますが、アテネから東京へ参りまするまで着陸いたしますところでは、それぞれ各国のオリンピック委員会が式典などを用意しておるのでありまして、当初は通過する国全部に寄る予定であったのでありますが、その後計画を簡略にいたしまして、大体十二の国を訪問することになっております。まず、アテネを出ましてからトルコのイスタンブール、レバノンのベイルート、イランのテヘラン、パキスタンのラホール、インドのニューデリー、ビルマのラングーン、タイのバンコック、マレーシアのクアラルンプール、フィリピンのマニラ、香港、台北を経まして沖繩に着く、こういう予定になっております。当初、使用いたします飛行機等の問題につきましていろいろ問題がございまして、費用も非常に高くかかるだろうと予想されていたのでありますが、今般日本航空のDC−6Bという飛行機をチャーターいたし、また沖繩からは全日本空輸の飛行機をチャーターして空輸する、こういうことになりましたために、国外の飛行機のチャーター料は約三千万円で済むことになった次第であります。また国内につきましては、各地方からいろいろの要望等もございましたので、結局全国をこの聖火がリレーされて東京に入るということに決定されまして、鹿児島の鴨池、宮崎の宮崎、北海道の千歳の各空港に飛行機が着きまして、そこから国内のリレーが始まるわけであります。この国内のリレーのコースにつきましては、お手元に地図が差し上げてございます。各都道府県全部を聖火が通るということになっておるのであります。少なくとも九月の六日までにアテネから沖繩まで火を持ってきたい。また、十月の十日の開会式に間に合わせますために、九月の九日に沖繩を出発しました飛行機が、三つの地点をスタートとする国内リレーのために火を運ぶということになっているのでありますが、これが結局東京へ入ってまいりますときには四方から入ってくることになるのでありますが、交通警備の都合上、東京都に同日に到着するということは非常な混乱が予想されますので、東京到着の時間は大体一日ずつ違えまして、東京都庁で合流してさらにそれが最後のリレーを行なって開会式に運ばれると、こういうことで決定されております。 聖火リレー全体に対する予算は五千三百万円が計上されておるのでありますが、各地方におきましては、各都道府県それぞれ実行委員会をつくられて、地方における実施計画を進められているのでありまして、組織委員会からも御協力を願う分担金として大体約三十万円ずつを各府県にお渡しする、こういう予算になっております。 なお聖火リレーにつきましては、細目の点でいろいろ御質問もあろうかと思いますが、概略そういうことになっていることを御説明申し上げまして、後ほどまた御質問がありましたら、いろいろお答えいたしたいと思います。
○委員長(佐藤尚武君) ありがとうございました。 次に、オリンピック記念メダルについて御説明を願います。
○参考人(近藤直人君) 東京オリンピック記念メダルを今般つくりますことになりましたので、その概要につきまして御説明申し上げます。 過去の例におきましても記念メダルというものができておりますので、わが国におきましても今回これをつくるのが適当であろうと考えまして、組織委員会並びに日本オリンピック委員会の御了承を得まして、私ども東京オリンピック資金財団が記念メダルを発行するということに決定を見まして、ただいま準備を進めておる次第でございます。 その概要を申し上げますと、発行は財団法人東京オリンピック資金財団、それから製造は大蔵省の造幣局にお願いいたしまして、それから発売は東京オリンピック記念メダル協会 この協会は、貴金属地金協会の会員が約十五社ほどでございますが、その会員と、元売りさばきの商社といたしまして二社が加わった団体でございますが、この東京オリンピック記念メダル協会が一切の事務を担当するということで始まったのでございます。 そこで、そのメダルのデザインでございますが、このデザインは東京オリンピック大会のポスターを作成されました亀倉雄策氏のスタート・ダッシュのポスターでございます。このポスターのデザインを採用いたしまして、メダルに使うことにいたしております。また一部は東京オリンピック大会のポスター・マークそのものを使うことにいたしているわけでございます。ただいま見本をごらんに入れますので、ごらんを願いたいと思っております。 メダルの種類は金銀銅の三種類でございます。金は十八金でございます。それから銀はスターリング・シルバーと申しまして、ほぼ純銀に近いものであります。それから銅は丹銅でございます。それで数量は金メダルは十四万五千個、銀メダルは四十万個、それから銅メダルは六十万個を一応予定いたしております。それから価格でございますが、金メダルは一個につきまして五千円、銀メダルは八百円、銅メダルは二百円という予定をしております。発売の時期は本年の四月十七日、金曜日を予定いたしておりまして、四月十七日以降約二月間ほどでおそらく売れるんじゃないかという見込みを立てております。発売場所でございますが、これは全国の主要都市の百貨店並びに時計貴金属店、百貨店の数は約百カ所、時計貴金属店は約二千店、全国の広く皆さまの御要望にこたえたい意味をもちまして、発売場所を考慮した次第でございます。 以上が大体の記念メダルの概要でございます。なお御質問がございますれば、お答え申し上げたいと思っております。以上でございます。
○委員長(佐藤尚武君) ありがとうございました。 国務大臣はまだおいでになりませんけれども、質疑を始めることにいたしたいと存じます。 それではただいま聖火リレーの問題と記念メダルの問題について御説明をいただきましたが、それに加えて功労賞、美化対策の問題等につきましても、一括して質問を始めたいと思います。どうぞ質疑のある方は、順次御発言をお願いいたします。
○柴谷要君 ただいま御説明をいただきましたので、大略は承知をいたしたのでありますが、少しこまかいことをお尋ねするようで恐縮でございますけれども、聖火リレーについてお尋ねをいたしたいと思いますが、アテネ出発が何日ごろに予定をされておりますか。それから沖繩九月二日というようにお聞きいたしましたが、途中日航機による聖火の輸送でありますから、一日で飛んでくるとは思いませんので、そのアテネ出発から途中の経過を少しくお話をいただきたいと思います。
○参考人(与謝野秀君) お答えいたします。 アテネ出発はただいまのところ八月二十三日の日曜日を予定しているのであります。その後各寄航地においては一泊ずつを予定しておるのでありますが、先ほど申し述べましたいわゆる正式に寄ってくる場所以外に、飛行機の整備のために一日カルカッタで飛行機を整備するということが予定になっておりまして、大体那覇は九月の六日に暫く。結局東京には十月の七、八、九の三日にそれぞれ分かれて着くと、こういうことで予定が立てられておりますが、その間に多少天候その他の都合も見て予備の日もとってある次第でございます。
○柴谷要君 初めての経験なものでございまして、詳しいことをお尋ねするようで恐縮でございますが、この聖火の飛行機にお乗りになる方々は大体どういう方でいらっしゃるのか。各国の首都もたずねられるようでございますが、その間は外国の関係者がお乗りになる。やはり日本の体協関係の皆さんがお乗りになってずっと東京にまでお着きになられるのか、そういう点をお尋ねをいたします。
○参考人(与謝野秀君) お答えいたします。チャーター機には組織委員会から正式に使者として選ばれた者が搭乗し、随員等も引き連れ、また新聞報道関係、記録映画関係の人たちも乗せてあちらにまいるのでありますが、アテネを出ましてから東京に着くまでに相当の時間がかかり、オリンピックの直前でもありますために、各首都を訪問する人はあるいは途中で交代するようなことを考えなくてはいけないのではないか、こういうふうに思っているのであります。まだ組織委員会のほうで正式の御承認はないのでありますが、アテネにまいりますときには一応私がまいりまして、ギリシア側の御協力にごあいさつ申し上げ、私はそこから帰ってきて、また他の委員から選ばれた人たち、あるいは次長が代理として乗って、各地を訪問するということになろうかと思っております。まだ人選等、何もきまっておらないのが実情でございます。その間今月末から組織委員会の聖火リレーの特別委員長をしておられる高島文雄氏に御出張願って、また細目の打ち合わせをしてまいりたい、こういうのが今の予定でございます。
○柴谷要君 ありがとうございました。 次は記念メダルについてちょっとお伺いいたしたい。たいへんりっぱな記念メダルができて非常に喜んでいる次第でありますけれども、金の個数が非常に少ないようであります。銀、銅と比較をいたしますと、金の使用を節約されたのでありましょうけれども、十四万五千個。これを一組にいたしましても六千円ですから、りっぱなケースに納められた記念メダルを一組入手したいという人が相当多いのではないかということになりますと、銅、銀から比較をいたしますと、金が非常に少ない。これは造幣局の能力からいきますと、注文者が多ければ多いだけ製作ができるということになっておられるのかどうか。これが大体予定された個数であるからこれ以上のものは計画はないと、こうお答えになられるのか、この点をひとつお尋ねをしておきたいと思います。
○参考人(近藤直人君) 問題は金メダルでございますが、これはもちろん金の地金が非常に要るわけでございまして、実はわが国の金の地金の年間生産量は大体一〇トンということで、この一〇トンにつきましては、国内の市場の需要で大体いっぱいであるというお話でございましたので、私どもこの仕事をやるにつきまして、金地金をいかにして入手するかという点に苦労をしたわけであります。これは産金会社のほうとの関係もございまして、大蔵省理財局、通産省鉱山局の各方面に実はお願いをしたわけであります。こういうわけで、オリンピック記念の基金メダルを出すにつきまして、金の地金をぜひたくさん供給してもらいたいということでお願いをいたしまして、これは昨年初めでございましたが、その結果非常に御協力をいただきまして、大体七百キロというものを別にそれでは協力しようということで御回答をいただきまして、現在数量は七百十二キロ八〇〇というものが確保されているわけでございまして、この金の地金をもちまして金メダルを作るということになっておりますが、したがいまして、金の地金で数量が制約されまして、ただいま御質問ございましたように、銀等に比較いたしまして、どういたしましてもその面から制約を受けざるを得ないわけでございます。したがいまして、これをセットといたしまして売るということになりますと、どういたしましてもうまくいかないということで、原則はやはりこれは銀、銅、金とバラ売りにいたしまして、ごく一部のものにつきまして、セットにするという方針を立てざるを得ないのじゃないか。今後私ども各方面の御要望がございますれば、もちろん努力はいたす予定をしておりますが、先ほど来申し上げましたように金の地金の量いかんによるわけでございまして、ただいまのところは、御指摘のように全部セットというわけにはまいりかねるのじゃないかというふうに考えております。
○柴谷要君 なかなか金のメダル作製にあたっては困難がおありになるようでございますけれども、要は、金の地金の入手によっては増加することもできる、しかし、当面困難だというお話でございますが、これは大臣が御出席のようでございますので、国民の中から、あるいはオリンピックに参加された方々が、ぜひ記念になることだから欲しい、こういうようなことで要望が強い場合には、大臣のほうで金のほうを何とか都合しても増加をしてやろうというお考えがおありでございますかどうか、お尋ねをしておきたい。
○委員長(佐藤尚武君) 国務大臣がおいでになります前に、聖火リレーの問題につきまして与謝野事務総長から、それからオリンピックの記念メダルにつきまして近藤事務局長から説明を伺ったところでございまして、いま質疑を続行しているわけでございます。どうぞその点御勘案の上……。
○国務大臣(佐藤榮作君) いまお伺いいたしましたが、事務当局からお答えいたしましたように、金の量については、これは私どもできるだけ多くしたい、こういう意味から努力してまいったのでございますが、なかなか御要望に沿いかねるようないまの実情でございます。しかし、ただいま御提案がございましたように、なお私のほうで、もっとふやせということなら、そういう点を工夫してしかるべきだと思います。しかし、これはなかなかむずかしいことでございまして、そう簡単に安受け合いもできかねる、かように思います。一応お答えしておきます。
○柴谷要君 たいへんな御苦労をかけて、こういうものができ上がったということはよくわかると思いますので、私どもとしましても、そう軽々にふやせというような無理を申し上げるつもりはございませんが、しかし、六十年に一ぺんともいわれておりますオリンピックが日本で開かれる、記念メダルの一つも——会場には行けなかったけれども、ひとつ後世に残しておきたいという希望がたくさん出た場合に、何とかたくさん作って差し上げたら——こういう気持ちから御質問申し上げたわけでございます。 そこで、この記念メダルの売上金額は全部資金財団に提供する、こういうふうに新聞で承知しておるのでありますが、そうなりますと、大蔵省の造幣局でつくりますもの並びに金の地金の材料その他全部これは大蔵省の負担でつくって資金財団に提供する、こういうことになっておるのか、この点をひとつお聞かせをいただきたいと思います。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。私どもは記念メダルの地金につきましては、金属関係業者のほうの御努力で記念メダル協会がそれを受けまして、造幣局に持ち込んで製造するという過程でございまして、大蔵省のほうの記念コインのほうは、実は私ども関係いたしておりませんので、これは大蔵省自体で御考慮なすっていることと思っております。
○柴谷要君 簡単にお尋ねしますけれども、金銀銅三つを合わせて六千円でお売りになりますですね、その中から諸経費をさっ引いて資金財団に入る金は具体的に幾らぐらいになりますか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。 資金財団は、これによりまして一部オリンピック関係の資金の調達に資したいと考えまして、金メダルからは二百円、銀メダルからは五十円、銅メダルからは十円の寄付金と申しますか、納付金と申しますか、これをいただくことに話し合いをしております。
○柴谷要君 そうしますと、この記念メダルを出して、資金財団に入りますのは、金で二百円、銀で五十円、銅で十円、こういう価格でございますね。そうすると、あとは製作費、いわゆる諸経費にそれ以外はかかってしまう、こういうことになると思うのですが、実はまるまるこれが資金財団に入ってくればいい、こう思ったのですけれども、そういう手はずにはまいらないものでございましょうか、その点をひとつ。
○参考人(近藤直人君) 財団に入ります納付金はただいま申し上げたとおりでございまして、あとはいろいろ材料代、手数料——申し上げますれば、金メダルにつきましてはこれを五千円で発売するわけでございますが、その内訳を申しますと、地金代が三千八百六十円、これが七七%にあたるわけでございます。それから製造工賃が百八十八円、これが全体の四〇%に当ります。ケース代、宣伝費が百二円、これが全体の二%、それから卸売り手数料が二百円、これが四%、小売り手数料が四百五十円、これが九%、それから先ほど申し上げました財団の納付金が二百円でこれが四%、合計一〇〇%。これは金メダルにつきまして原価の明細を申し上げた次第でございます。
○柴谷要君 この内容を承ってみますというと、小売りで四百五十円、あるいは卸売りが二百円という非常なあれになるわけでありますが、これはたいして販売するのに手数がかからんし、簡単に取り扱いができるように思うのですが、そう高額な手数料を差し上げなくても、もっと財団資金のほうにいただけるようなくふうができないものでしょうか。申し込みをさせましたら、入場券と同じように非常な数があると思うのです。それを創意くふうをこらしてやられたら、こんな高額な手数料を払わなくても、むしろもっと財団のほうに入ることができるのじゃないか、こう思いますけれども、その点についてはいかがお考えでございましょうか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。実は私どももその点を考えましてこういう記念メダルでありますから、できるだけそういう卸売り手数料あるいは小売り手数料というものを低くお考えいただきまして、できるだけ御協力を願いたいということで折衝いたしました。先方もこの点については十分理解をしていただきまして、一般の貴金属装飾品と比較いたしまして、はるかに低廉な手数料をもって協力するということになったわけでございまして、一般の貴金属装飾品につきましては、卸売り手数料が大体二〇%、小売り手数料が三〇%だそうでございます。それに対しましてこの金メダルの場合は、卸は四%、小売りは九%ということで、私ども全然ゼロにするというわけにもいきませんので、この程度の協力ならばいいじゃないかということで、実は話をしたわけでございまして、この元売りさばきと申しますのは、実は御木本真珠店と服部時計店でございます。この二つが、これはわが国におきましては有数な店でございますが、この店と話し合いをいたしまして、先ほど申し上げましたような卸の手数料は、この御木本、服部の二店、それから小売りの手数料と申しますのは、全国の時計・貴金属商、デパート、こういったものの手数料でございますが、そういった点は十分検討いたしまして、皆さまの御批判を受けないようにということでやりましたのでございますが、ただいま申し上げましたようなことになっております。この程度ならば私ども皆さまの御了承をいただけるのじゃないかということで決定いたしたような次第でございます。
○柴谷要君 内容を聞いてみますと、そう無理も言えないような状態にあると思いますが、もう少し創意をこらしてやったら、もっと経費の節減ができる。元売りあるいは小売りの経費をこんなにかけないで済むような気がするのです。そこで、大体各県にあります競技団体等に割り当てをして、県別に割り当てをして販売をするというような形をとられたら、非常に安くあがるのじゃないかというように考えるわけですけれども、そういうようなこともお考えになられたかどうか。御木本さんなり、あるいは有名ないわばぜいたく品を扱い、奢侈品を売っているようなところの方々と話をすれば、どうしたってこれはパーセンテージで出してくれば四%なんというのは低いと、こう思うかもしれませんが、いま国民がこういう記念バッジ等が出てもなかなか手に入らん、こういう感じを一部持っていると思うのですが、今回は入場券の問題をめぐって非常に下部のほうに浸透して、予想外に当てにしてない入場券が申し込みをしたら当たったというので非常に喜んで、オリンピックが一日も早く来てくれればいいということで、だいぶ熱が盛り上がってきたような状態なんです。でありますから、こういう記念バッジ等も早く製作されて、競技団体等を通じて多数の皆さん方に渡るような方法をとられれば、またオリンピックの熱をあおることができると思う。商人の方々の手をわずらわさないで、こういうときでありますから、手数料なんか、ごく実費の負担で手元にわたるようにして、そうしてできるだけ金を多く資金財団に吸収できるような別な方法はお考えになられたかどうか。この点もひとつあわせてお尋ねをしておきたいと思います。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。実は、こういう記念メダルでございますから、北海道から鹿児島まで、すべての皆さまの御要望にこたえるようにこれを販売したいというのが、私どもの念願でございますので、その点は元売りさばき店と申しますか、服部、御木本に対しまして十分申し伝えまして、全国の主要都市の百貨店百カ所並びに全国のチェーンの貴金属店、町計店、そういったところ約二千店、そういったものを通じまして、これを四月十七日から販売させる、またそれらの店には、記念メダルを取り扱いますということを表示させまして、そういう方法によりましてできるだけ多くの皆さまの御要望にこたえたいというのが私どもの念願でございます。しかしながら、これはまあふたをあけてみなければわかりませんけれども、おそらくこれは全部消化されるのじゃないかというような感じを持っております。同時に、この元売りさばきのほうで当たりました引き合いも、非常に引きが強いというようなこともございますので、おそらく全部これは消化されるのではないかと思っておりますが、こういう頒布方法等とは別に、いま御指摘の、スポーツ団体を通じてやることはどうかということでございますが、そういった点につきましても、今後なお検討はしてみたいと思っておりますが、やはり国民の皆さまの、要望にこたえるという趣旨から申しますれば、ただいま私の申し上げましたような方法が一番よろしいんじゃないかというふうに考えておりますが、なお御指摘の点につきましては検討させていただきたいと思っております。
○西田信一君 記念メダルの発売の時期は、たしか四月——来月の十七日から二ヵ月くらいの予定でということだそうですが、それで、そういう時期をお選びになったというのは、特別何か理由があるのでしょうか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。それは製造の関係でございまして、造幣局のほうでただいま製造最中でございますが、大体毎月三万個ないし三万五千と申しております——製造能力から申しまして。発注いたしましたのはことしの二月でございます。したがいまして、それとかみ合わせまして発売期日を決定いたしたような次第でございます。
○西田信一君 私お聞きしたいと思ったのは、四月半ばから売り出して二カ月くらいで、しかも先ほどのお話によると、これはほとんど売り尽くしてしまうだろう、こういうお話であります。そこで、これは国内用だけに考えられているのかどうかということをお聞きしたかったわけです。つまり、外国からも選手が来るとか、あるいは競技を見に来る人が相当ございますね、こういう方も、日本人がほしいと同様に、こういうものが日本で発売されたならば手に入れたいという気持はきっと持つだろうと思うんです。そこで、四月に売り出して二カ月くらいで売り尽くしてしまう、しかも、あとはつくり増しができないんだというようなことになれば、何かちょっと、国内日本人に対する配慮はよくわかるのですけれども、やはり海外から来た連中にも若干のものは考えてやる必要があるんじゃないかというふうに思うのですが、そういう点は全然お考えになっておらないかどうか。
○参考人(近藤直人君) 国内用に考えたのでございまして、海外からお見えになる方に対しましては、実は考慮しておりませんが、しかしながら、ただいまお話しのような御要望もあろうと思いますので、その場合には、やはり数量をふやしまして製造するということにならざるを得ないと思いますが、ただ、地金の問題でございますが、お話を聞きますと、銀と銅は比較的余裕があるというお話でございます。問題は金でございまして、これはなかなかむずかしいんじゃないかというように考えておりますが、しかし、国内はもとより、もし外国からも御要望がございますれば、私ども、やはり大蔵省方面にお願いいたしまして、よけい出していただくようにいたしたいと思っております。
○西田信一君 御要集がございますればといっても、御要望がありますかといって御用聞きするわけにいかないのです。ですから、これは要望があると思うのですよ、私は。何がしかの要望があるかということは見当がつかないけれども、これはひとつ見通してやっていくべきだと思う。したがって、私はさっき冒頭にお聞きしましたのは、発売の時期をどうして選んだかということは、外国人が全然買えない時期を選んでおるから、それがどうだろうか、こういう意味でお聞きしたわけです。したがって、発売時期をそうするならば、ある程度の余裕を外国人にとっておくという方法もあるでしょう。あるいは発売時期を外国の連中が来た時分にするということは、あるいは資金を資金財団のほうに回す時期がなくなってしまうという欠陥があるかもしれません。そこら辺をどうお考えになっておるか。やっぱりこういう記念すべきものは、少なくとも、外国の連中全部といわなくても、選手なり何なりは希望すると思うのですね。また、いいおみやげになるだろうと思う。ですから、そこら辺の配慮は、国内用だけにお考えになっていらっしゃるならば、もう少し考える余地があるのじゃないか、こう思うのですが、御検討なさるお気持ちはありませんか。
○参考人(近藤直人君) お話しの点、よくわかりましたので、十分その点は帰りまして検討いたします。
○津島壽一君 関連ですから……。 いまの金メダルの販売の時期でございますね。これは、この前のローマのときに、金でつくったメダルを光り出して、これは会期中に売っておりました。私も買って帰ったわけです。それは海外から来た人は、何というか、持って帰って見せるのに、また特に友人というか、そういった者にもおみやげとして。しかし、われわれは金が高いものですから、そうはよけい買えませんでしたが、それでも日本体育協会のローマに行けなかった非常な功労者の方には、贈呈の意味で若干買ったのです。そういった意味で、海外の人は、もしこういうものが出れば必ず買えるという気持ちになっておるだろうと思うのですね、情報によって。それで、はなはだなんですが、ローマでこういった記念のメダルを売ったときの発売の時期なり——まあ発売のことはこれから具体案を確定していいのでございますから、当時、ローマに行っておった者も組織委員会の中にはだいぶおりますから、ひとつ御検討願って、海外の、要望にもこたえ得るような道をあらかじめきめておくことが、対外的には非常にいいのではないかと思ったので、まあ要はローマでやった実例がございますから、それを御検討願って決定されるということを希望申し上げておきます。
○岡田宗司君 ただいま資金財団に入る金額について、まあ金メダルについては詳しくお話があったのですが、総額ではどれくらい予定されておるのですか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。この数が全部消化されたといたしますると、ただいまの単価でかけまして、五千五百万円になる予定でございます。
○岡田宗司君 まあ、先ほど西田さんからも津島さんからも、やはり外国から来る連中の要望も非常に多いので、それにこたえるような方策をとれということでございましたが、まあそのうちで一番問題は、やはり金の地金の入手の問題のように思うのです。先ほど、柴谷さんから、佐藤国務大臣に対して、その問題についての御質問がありましたが、私はこの問題につきまして、特に外国から来る連中に対する要望にこたえ得るように、やはり国務大臣のほうで、いろいろむずかしい問題はありましょうけれども、別途考慮するように、ぜひひとつ御配慮を願いたい、こういうふうに思うわけです。 次に、佐藤国務大臣にお伺いしたいのですが、これはテレビの国際放送の問題でございます。テレビの国際放送については、ついこの間も試験をやっておったようでございますけれども、はたして十月のオリンピックのときにできるかどうかということは、非常に問題があるように思いますが、過日アメリカのNASAのほうに新しい衛星を打ち上げてくれるようにと要請をした際に、向こう側のほうから、費用の負担をしてくれれば打ち上げてもいいというような返事があったということが新聞で伝えられております。この点について、政府としては費用の分担をして、そうしてオリンピックに間に合うように人工衛星を打ち上げてもらう考えをお持ちであるかどうか、それをお伺いしたいのであります。
○国務大臣(佐藤榮作君) オリンピック中継、これをやりまして東京のオリンピックが海外放送できるように……。これはいまの時代における私どもの念願でもあります。したがって、あらゆる機会をつかまえてそういう方向に持っていきたいと努力いたしておりますが、ただいままでのところは、打ち上げておるアメリカの衛星を借りるというか、使わしてもらうというか、そういう処置をとらなければならないのであります。そこで、新しいものを打ち上げないと、いま上がっておる御足では、はたしてそれがきくだろうかどうだろうか、また、適当な時間に適当な場所を動いてくれるだろうか、そういう事柄が問題でございます。新しく中継用のものを打ち上げるとしたら一体どうなるだろうか、それをNASAのほうにお願いをした。しかし、ただいままでのところは、はっきりそれがだめだという返事もないが、また可能だという返事もない。一部ではその間の情報として、打ち上げは可能だ、しかしその費用を全額アメリカが持つということも困るから、打ち上げることによって利益を受ける国々がその費用の一部を負担してくれてはどうだろうか、こういう話があるやの情報を入手いたしました。しかし、まだ正式にそういう申し入れを受けておるわけではございません。したがって、ただいまの問題は、過日ラスク長官が来られた際に、ラスク長官に、シンコム等を上げていただければ非常に中継が容易であるように考える。これをひとつアメリカ側で考えてください、こういうお願いをしたことは、これは事実でございます。それのお願いによりまして、アメリカ側でも好意のある処置をとるかのように見受けたのでありますが、問題は、NASAと今度は国務省との関係になる、その関係がまだ明確でない。もちろん私はそのほうの担当でございませんから、はっきりしたことは申し上げませんが、ただいままでのところでは、新しいものを打ち上げることは困難があるのではないか。したがいまして、いま動いておる衛星を使ってみよう、こういうことで郵政省において計画を立て、ただいまこちらから発信するその準備を進めておるという状態でございますので、オリンピックの際に適当な衛星があるかどうかということでございますが、まず、いまのうちのものがある程度使えるのじゃないか、こういうことを郵政省では申しております。いずれにいたしましても、専門的なまた責任のある答弁ではございませんが、ただいま申し上げるように、新しいものを打ち上げるということには、何らかの困難があるのではないか、かように想像いたしております。
○岡田宗司君 この問題について二月の二十八日にNASAのほうで、もし民間のだれかが費用を出すなら東京オリンピック大会のテレビ中継のため人工衛星を利用することができる、こういうふうに語ったといわれておりますし、また二月の末にアメリカの通信衛星公社のほうから専門家が日本へ来て、日本側の当局者とこの問題について会談をしたと伝えられておるわけですが、その際に、この問題についての具体的な話というものはなかったのでしょうか。
○国務大臣(佐藤榮作君) ただいま申し上げますように情報として入っておる程度で、どうもはっきりしたことはないように私は聞いております。
○岡田宗司君 NASAのほうからそういう情報が出たとすれば、やはりこれは、きょうは郵政省の方が来ておられないので確かめようもないのですけれども、もっと確かめてみる必要があったのじゃないか。もしいまからでも間に合うならば、私は確かめてみるほうがいいと思う。 それから、どうも私どもが聞いておりますところによるというと、現在打ち上げられておる衛星では役に立たないんじゃないのか。リレー衛星についてもあるいはシンコム衛星についても、どうしても三号が打ち上げられなければ役に立たないというふうに聞いておるので、結局リレー三号あるいはシンコム三号を打ち上げてもらうことの交渉が、もっと強力に行なわれる必要があるんじゃないかと思うのですが、それがどうもあまり具体的に交渉が行なわれてないように思うのですけれども、その点についてオリンピック担当相として、積極的に強力にこれを推し進めるつもりがあるかどうか。それからまたその際に、シンコムなりあるいはリレーなりを三号を打ち上げる場合の費用の分担ということが問題になりました場合に、それを負担することを大臣としてお考えになっておるかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。
○国務大臣(佐藤榮作君) ただいまお答えいたしましたように、ぜひともこれを世界各国に放送したいというこの熱意は十分持っております。したがいまして、アメリカ側に、ラスク長官が来日の際もそういう意味で強くお話を申し上げた。ただいま御指摘のように、NASAと国務省の間に意見の相違があるのならば、その辺もさらに確かめる必要があるだろう、こういうことで、郵政省といたしましてはいろいろ努力をしておる最中でございます。 また、この打ち上げに要する費用は幾らなのか。一番最初は三百三十万ドル、こういうようなお話もございました。その後だんだん変わりまして、六百万ドルくらいの話も出ております。しかし、私どもはその値段にもよりますが、六百万ドル程度のものならば一部わが国が負担してしかるべきじゃないか、こういうことで私の考え方ははっきりいたしておりますが、ただいままでのところ、シンコムあるいはリレー、そういうものを打ち上げるかどうか、それがまだもう少し向こう側にも研究を必要とするものがあるようでございますので、まだはっきりしたことは申し上げかねます。しかし、いずれにいたしましても、ただいま発言もあったことでございますし、私どもも、さらに在来の考え方を推し進めて、そうして、これが具体化するようにさらに努力をいたしてみたい、かように考えます。
○岡田宗司君 これは、ただ東京オリンピックを世界に放送するというだけでなくて、もし日本が六百万ドルくらいの費用でこの打ち上げに参加することができ、そして日本から全世界にテレビの電波を送れるということになりますと、 これは日本の電波界としても、世界に誇るべきことになると思う。電波の問題について世界をリードする上においても非常に有意義なことであると思いますので、ぜひ、この問題については、積極的に推進することを希望するわけです。 次にお伺いしたいのは、過日も佐藤国務大臣が御出席になりましたときにお伺いした例の美化の問題でございますが、どうもその後も一向にこれが積極的に推進されているように見受けられないのです。で、いろんな民間の団体等が花を飾るとか、あるいは掃除をするとかいう企てがありますけれども、一方、そういう企てをしながら、他方でもってどんどん、どんどんそれをくつがえすというか、効果を減殺してしまうようなことが行なわれておって、総合的に強力に推進されているというふうに見受けられないのです。もちろん、これはオリンピック担当大臣の責任とは言えないわけでございますけれども、しかし、全体としてそういうような事態について御配慮を願って、そして関係当局にその問題で強い御指示を願って進めていただくことが必要じゃないか、いまからことに必要じゃないかと思うのですが、その点について、何か具体的に大臣のほうから御指示をなさっておるかどうか、その点をお伺いしたいのです。
○国務大臣(佐藤榮作君) 美化運動あるいは美的情操美を愛すると申しますか、そういう事柄はたいへん大事なことですし、本来から申せば、日本人自身が持つものだと、かように考えます。そういう意味で、ものによっては、いまから準備しなければ具体的に進まないものもある。たとえば花一ぱいの運動だとか、こういうことになれば、いまのうちからもう種その他を用意していかないと、なかなかできない、かように思います。ただ困ったことは、片一方で施設の建設をやっております。その施設の建設のために地面を掘り返しておる、できるだけ施設を早目に終了さしてもらう、そうすれば、目に見えた美化運動もできるんじゃないか、たとえば武徳殿の周囲、これはりっぱな森林公園になる、あるいはまた、駒沢付近の競技場にいたしましても、新しく造園をして、そして日本的な造園に順次いたしておりますが、その町一般の清掃、そういうことも大事ですが、主たる競技場においてのその周辺、それをもっと整備すること、これを急いでおると思います。したがいまして、駒沢の競技場などは行ってごらんになればたいへんきれいになっている、また武徳殿などもそういう意味であります。また、代々木の台地もそういう意味で変わってくるだろうと思います。しかし、一般に言われますことは、もう少し町がきれいにならないか、あるいは、オリンピックを迎えるについての、何かもう少し盛り上がりがないだろうか、ただいま御指摘のような点を私ども心配するのでございます。これらは主として一般国民運動として展開されるものでございます。しかし、こういう機会を通じ、あらゆる機会を通じて、そうして美化運動に協力方を一そう強く推進してまいりたい、やはり東京都がそういう意味においては非常に力を入れてくれないと、なかなか効果が上がらないのだろうと思います。私どものできますことは、ただいま申し上げるように、競技場、あるいは清掃施設、あるいは下水その他を整備してまいりますが、それよりももっとこまかな美化運動、それが必要じゃないだろうか、かように思います。ただいまの御発言は、そういう意味において私はたいへんありがたく思います。
○西田信一君 直接、東京オリンピックの問題ではないのでありますが、委員長並びに委員各位の御了承をいただきましたので、この機会に若干、文部省、それから佐藤国務大臣にもお考えを承っておきたいと思います。 それば、先般、国会の決議もちょうだいいたしましたし、政府の承認もちょうだいいたしまして、札幌が東京大会の次の冬のオリンピックに立候補いたしたのでありますが、残念ながら、情勢の変化等によりまして、今回は不成功に終わったわけでございます。ところで、このことに関しまして、いろいろさらに努力をして次の成功を期すべきであるという意見も相当にございますが、またいろいろな批判もあるようでございます。そこで、先般、衆議院の予算委員会におきましても、この問題が取り上げられまして議論が行なわれたようでございますが、それを拝見いたしますと、かなり何か実情と違うような点もあるようでございますし、また、そのことがかなり大きく、ことに現地方面には新聞報道等がございまして非常に何か誤解が生じておる。また、そういうことからして次の、将来いかにすべきかということにつきましても、いろいろ問題が生ずるようにも思われますので、この際、その点も、衆議院の予算委員会におきまする議論等につきましても若干お伺いをしておく必要があると考えておるわけであります。 二月二十二日の衆議院予算委員会の第二分科会におきまして、川崎代議士がこの問題にお触れになったわけでありますが、そのことを要約いたしますと、六十四年の夏の大会を東京で、さらに六十八年の冬の大会を札幌にと、続けてオリンピックを開催することが不可能なことは、最初からわかっておったのではないか、札幌市はこの不可能な運動に対して非常に多くの金を使っており、オリンピック誘致に大金を使うのは、アマチュア・スポーツ精神に反するのではないか、文部省はどうして適当な勧告と申しますか、指導と申しますか、等をやらなかったのか、こういうような発言があったようであります。それに対しまして、きょう御出席の体育局長さんが、新聞の報道でありますけれども、東京オリンピックの誘致については、札幌が、ことばでは形容できないような非常な強い要望があって、さらに事前の打診によると、日本は非常に有望だということで立候補に踏み切ったのである。金もかなり使ったようだが、アマチュア・スポーツの誘致に多額の金をかけることは好ましくない、こういうような意味の答弁があったようでございます。そこで、ちょっとこれは何か問題のとらえ方が私は実情に即しないのではないかと考えますことは、この冬の大会を札幌と申しますか、日本に招致するということは、よほど古くから体育協会等において検討されまして、そうしてそういう方針がすでにきまって、そこで国内の各地に立候補を求めた。そうして札幌もその一つとして立候補し、これを了承し、あるいは政府の承認を得て、また、国会等の決議等も得まして正式に立候補し、かつまた、運動したものと考えておるのでありますが、どうも何か札幌が見込みのないのに非常なむちゃをやって不成功に終わったというようなことから、非常な非難があるのはちょっと当たらないのではないかというふうに考えますけれども、これらの経緯については、局長はよく御存じだと思いますが、この誤解をむしろ解きほぐす必要があると考えますが、いかがですか。
○政府委員(前田充明君) 予算分科会のときの質疑応答につきましてのお話もございまして、もし、誤解があったということでございますれば、直していただきたいと思うのでございますが、私、いままで承知しております経緯を申し上げますと、昭和三十六年三月に札幌の市議会におきまして招致を議決しておられるようでございます。それから三十六年十月に北海道議会が招致の決議をなしておられます。それから三十七年の十一月にJOCで決定いたしておりますが、その間におきまして、三十七年の六月にバーグマンという人が参っておりますし、それからその前の三十七年の三月にウォルフガング氏が来ておられまして、そうして場所を十分見て、日本でいろいろ立候補する場合がございましたのですが、それらの中で札幌が一番いいというふうに言ったということを聞いておりますが、そういうような経緯がございますが、なお、こまかにはいろいろな経緯もございまして、そうして、ただいま申しました三十七年の十一月に札幌にて招致するということを日本オリンピック委員会として決定をいたしたわけでございます。それから三十八年の一月に閣議の了解をいたしております。閣議了解の文書につきましては、一九六八年オリンピック冬季競技大会を札幌市が招請することを了解するということになっておりまして、その翌月の三十八年の二月にIOCに申請書を提出いたしております。こういう順序になっております。そこで、札幌市は、確かに御熱心におやりになったことは間違いございませんが、もちろん何といってもオリンピックそのものを誘致いたしますのは、日本オリンピック委員会でございますので、委員会は、これはいままで申しませんでしたが、もちろん非常に御熱心におやりになったことも、これは間違いない、要するに、日本としては、スポーツ界及び招致をする都市、そういうものが一体になって熱心にお考えになったというふうに私考えております。それから、政府としても、もちろん閣議了解をいたしました以上、札幌に招致することについては十分に考える、成功いたしたいという考え方でおったことも間違いはございません。それからなお、日本がとても通りそうもないのにやったとかいうような問題につきましては、私もそのときに予算委員会において、カナダと日本が非常に有力だという情報があったということを申しておりますが、その当時、日本は相当有力であるということもいわれておったのでございます。そこで、札幌が熱心であったから、われわれは非常に不賛成であったけれどもやったというようなふうに、あるいは誤解を受けたのかもしれませんが、そういう意味ではございませんで、先ほど申しましたようにJOCにおいてもそうでございますし、それから札幌市においても熱心でございますし、それから政府といたしましても、閣議了解をされた以上、私どもとしては、それに従いまして、できるだけ日本にくるように努力をいたす考え方で進んでおったわけでございます。その点、もし誤解があれば日本全体としてやろうという気持があったことは、私はこれば申し上げてもいいのではないかと思っております。 それからお金のことをおっしゃいましたのでございますが、私そのときに申しましたが、一体お金がどれだけかかったかということは、私は詳しく存じませんし、それが一体正しいかどうかということについても、私はまだ判断をいたす段階ではございませんでしたけれども、アマチュア・スポーツでございますので、むやみやたらに金を使うことがいいのだというような考え方は持っておりませんし、それではやはりいけないのだということは申し上げました、今日でもそのように思っております。この前御答弁申し上げた際にも、「今回もし非常に多く使われたとすれば、それは行き過ぎかと思います」と申しておりまして、非常に多く使ったのか使わないのかということは、私もはっきり申したつもりもございませんし、そういう意味で使ったと申しているつもりは毛頭ございません。 それからもう一つ、最後に私申しておりますのは、「情勢は相当やむを得なかった点もお含み願いたい」ということを申し上げてございますが、各国が非常に競争をしておった時期でございます。それで、これには使うつもりはなかったけれども、この際どうしてもよそとの均衡上もやむを得なかった場合もあったかというようなことも想像いたしましたので、かように申したつもりでございまして、現在におきましても、札幌がどれだけお使いになったかということについては、私もはっきり聞いたわけではございませんので存じませんし、非常に多額であったかどうかということについて判断したことを申したつもりもないし、現在中してもおらないつもりでございます。
○西田信一君 いろいろお答えがありましたけれども、私は、あなたのいまのお答えにちょっと不満な点があるのです。と申しますことは、経緯を、これはあなたにもよく御承知願っておかなきゃならぬと思うのですが、これは結論においては国家的な立場で招致運動を展開されたことはお認めになっているけれども、いまあなたの御答弁によると、札幌市が三十六年の三月に市会の決議をし、それから云々ということであったけれども、実際これはそうじゃなくて、これはこの間、責任者であるJOCの竹田委員長が公式の席上で言っている言葉を申し上げますと、「札幌招致のいきさつにては、一九五六年冬季大会がコルチナダンペッツオで開かれたとき、日本でも冬季大会を開催してはという声が上がり、JOCで検討した結果、近い将来、冬季大会を開く意思のあることを確認し、四年後のスクォーバレー(アメリカ)大会で、このことを各国にPRし、国際的な信用も高めた。その後、JOCでは、日本で冬季大会を開くのは、技術面、開催能力など大会の運営の面で札幌以外にないという結論を出し、一昨年二月、札幌招致を決定した。この経過からみても、今後も、札幌開催に努力するJOCの態度は変わっていない。札幌のまじめな招致活動や、異色あるプレゼンテーションは、各国IOC委員も好感を持っており、札幌開催は近い将来、かならず実現するという確信を持っている。」 こう言っておるのでありまして、札幌は、どうもあなたの答弁もそうだし、この間の質問された方もそうでありますが、何か札幌がそういうようなことを、可能性もないことを言い出して、そうして国内を騒がして、そうしてばく大な金を使って云々というような質問に対して、あなたの答弁も、どうも何かはっきりしないものですから……。これはすでに文部省というのは体育協会の指導なり監督をしておる立場でしょう、その体育協会では、すでに一九五六年にこのことの議が起きている、そうしてJOCで検討した結果、そういう方針をとるということをきめて、そうしてスクォーバレーの六〇年のときに各国にすでに宣伝をしておる、日本でやるんだということを。こういう経緯から、そこで体育協会の中に招致委員会までできたでしょう。これは札幌市の市会が決議する前に、三十五年の十一月三日にできておる。そういう、国といいますか、日本のスポーツ団体の最高のところで、これの方針がきまって、そうして各地に立候補を慫慂したわけでしょう。三十六年の四月三十日までの期限で立候補しなさいということを慫慂して、札幌とか苗場とか、志賀とか軽井沢とか、日光とか八方尾根とか、こういう所がみな立候補いたしまして、そこでこの立候補の手続として、札幌市は議会の決議をしたわけですよ。だから、国と——国ということばは適当でないかもしれませんが、中央、いやしくもあなたの監督下にあるところの、指導下にあるところの体協育会が、すでに方針を打ち出して、外国にPRをして、そこで立候補の希望のある所といって国内において文書を出したのが、昭和三十五年の十一月の二十六日じゃないですか。そうして三十六年の四月に札幌市も、かつて戦前認可になった札幌市であるから、いろいろ検討の結果、立候補しようということになって、決議をして、そうして皆さまの御協力のものとにおいて運動したわけでしょう。それが、いかにも札幌がかってなことをやって、そうして新聞なんかの報道によると、見出しは何と書いてある、「不当な市の浪費」、こういう見出しで報道されている。国会の議論というものは、相当国民は注視いたします。われわれは、少なくとも一回で成功するなんということはなかなか困難なことであるということは承知いたしております。札幌市も承知しております。体育関係者も承知しておる。しかしながら、できるならば成功したいという気持はもちろん持っておったわけです。ところが敗れたからといって、これはいかにもけしからぬことをやっておるという議論で、しかもあなたのお答えが、どうもいまのお答えによりましても、市が決議をしてから何か始まったような印象を与えるような答弁です。これでは札幌がいかにもかわいそうだ、この点をもう度明らかにしておいていただきたいと思います。
○政府委員(前田充明君) スポーツ界のほうで何にも希望等もないのに札幌市が札幌市へ招致するということをきめたというふうに、いま私申したつもりはございませんで、もしそういうことでございましたら、私いまの点は訂正さしていただきますが、もちろんスポーツ界自体において、もともとこの日本に招致するということはあったわけでございます。札幌を中心にしていまお話が展開されたものでございますから、私札幌招致の日誌をつけておりますので、それによって申したわけでございますので、そういうように誤解をなすったかもしれませんが、全体として、もちろんスポーツ界自体が日本に持ってくるということをもともと考えたことは、これはもう当然なことでございまして、オリンピック招致の場合に、スポーツ界が全然関係なしに、ある特定の都市が招致運動を急に始めるということは、ないのは、これは私ども当然のことだと思いましたので申し上げませんでしたが、もちろんスキー、スケート、こういう冬季オリンピック競技のスポーツ関係者は、もともと持ってきたいという気持は持っておったわけでございますので、北海道におけるスキーの連盟等は、もちろん市がお考えになる以前に、それを札幌市に持ってくるということについて考えておられましたし、また、ほかの都市におきましても、やはり同じように自分の都市へ、自分の都市へでなくて、まあ自分たちのいいと思う所へ持ってきたいというようなことを考えている人もあるわけでございます。それが三十六年の一月に、日本へ招致するについてはどこがいいか、この招致をしたいという都道府県のスキー、スケート連盟は、立候補をされたらどうですかということが話をされたわけでございます。そこで、札幌は北海道の体協とかあるいはスキー連盟とか、あるいはスケート連盟という方々から、ぜひそれは札幌でやってほしいというような、何といいますか、要請があり、そこで札幌が立ち上がられたということだと思っております。もう一度繰り返して申しますが、スポーツの方々の全然要請もなしに市が突如としてこの要請をするということは、一般的にはもちろんございませんので、その点は、私当然なことと思いますので申し上げませんでしたが、お含みいただきまして、もし誤解になりましたら、その誤解をお解き願いたいと思っております。
○西田信一君 大体わかりますけれども、川崎さんの質問が、こういう札幌はめちゃくちゃなことをやって、そうしてめちゃくちゃな金を使って、しかもおそらく起債か何かでやったのだろうと書いてありますけれども、そういうようなことをやるのに、文部省はなぜ体育協会を通してこれに対する適当なる指導なり行なわなかったか、こういう質問でしょう。それに対して、あなたがいまのような経緯を、はっきりそのときおっしゃれば、これは明確になっておるのだけれども、そうでなくて、何か札幌はことばで尽くせないほど熱心だったものでつい——なんということをお答えになっておるから、だからして、いかにも札幌がめちゃくちゃなことを言い出して、そうしてめめちゃくちゃな金を使って、見込みのないことをやってなんというような新聞の書き方になったりするわけですね。これはあれだけ一生懸命熱心にやって、要するに札幌といっても日本へ招致するということでやったわけでしょう。その代表選手に選ばれたわけでしょう。一年三カ月かかって国内で検討した結果きまったわけです。そうして各方面の御協力、きょう御列席の佐藤国務大臣など非常に札幌誘致に御尽力なさいました。与謝野さんだってずいぶんたびたびわずらわしました。みんなあげて御協力願ったわけです。ただ情勢やいろいろなことからして成功しなかったけれども、しかしながら、といって敗れたことに対して、あれはどうも足りなかったということもいろいろあるでしょうけれども、しかし、最初から間違ったことをやったという批判を受けては、これはかわいそうですよ、実際。しかも、どこの国でも一回や二回でなく三度も四度もやって成功している。だから、むしろ鞭撻していただくならありがたいけれども、はなから、どうもけしからぬ、文部省何をぼやぼやしているかと言われると、札幌があまり熱心だったからというようなお答えでは、あまりにも札幌市がかわいそうだ。よそだってやはり同じ結果になっただろうと思います。でございますから、少なくともこの点だけは十分に認識していた、だかなければならぬと私は思うのです。そして、いま、さらに続けてやるべきかどうかということを非常に真剣に考えている。札幌市民も道民も、またスポーツ関係者も真剣に検対しております。その先に何か水をぶっかけるようなこういうようなことがございますと、非常に私は情けない。少なくともこれは明らかにして、札幌市は日本の代表選手として選ばれて、できるだけ努力した、こういうことだけは認めてもらわなければ困ると思います。 それから金のことについても、ついでに申し上げますけれども、いまおっしゃったような、「あるいはよその国とやむを得ずせり合うために多額の金を使ったかもしれないが、その詳細は承知しておらぬ」、こういう意味のおことばでございますけれども、私も実はその運動に参加したから承知しておりますけれども、とてもよその国とは問題にならぬ貧弱な招致のやり方だと思います。よその国は六千六百万円も使っておる。札幌市は二千五百万円札幌市費を出している。あとは財界その他の協力を得てやっているわけです。その金も日本の金だから、それは大事な費用には違いありませんけれども、札幌市費を出して浪費したなんということは、実際は当たっていない。しかも、そういう財界の人たちもぜひとも立候補しろという決議をなされておるわけです。いかにすべきか——むしろ私は、わずか三票ぐらいしか取らないアメリカでも、あるいはその他の国でも、レセプションを開いて、皆さんも一ぺんやりましょうと言っているのに、札幌がいかにも国内においてこういうみじめな批判を受けるということは、あまりにも情けない。堂々と代表選手として送り出してやったのならば、激励し、次は成功しろと言っていただきたいから申し上げておるのです。こういう点についてどうお考えになりますか。
○政府委員(前田充明君) スポーツが、スポーツ自身に対してももちろんでございますし、いわゆる国民全体の士気に非常に好影響を及ぼすと申しますか、士気高揚に役立つことは、終戦後におきまして水泳の古橋選手の日米水泳大会における好成績が、いかに国民の士気を鼓舞したかということから考えましても、私は、スポーツが今後世界的にほんとうに活躍をして日本民族の士気高揚に役立つということは大切なことだと思っております。したがいまして、日本において国際スポーツの大会あるいは競技会が行なわれることは、非常にいいことではあるというふうに考えております。したがいまして、私は東京オリンピックが行なわれることに対して反対というようなことは決して申しておるわけでもございませんし、また、次期冬季オリンピックのみならず、その他の国際大会が行なわれることも非常に好ましいことと思っております。基本的な考え方というのは、そういう立場で考えたいと思っております。具体的な問題になりますと、そのときそのときで、いろいろ私どもといたしましても判断をいたしたいと思いますし、国全体としても多くの方々に御判断を願いたいというふうに考えております。
○国務大臣(佐藤榮作君) 私がオリンピック担当大臣ですから、その意味でお答えするほうがいいと思います。 ただいまお話をしておりますように、スポーツ各界におきましては、やはり国際競技、それをすることをみんな希望しておりますが、その国際競技の中でもオリンピックというのは、これはもう国際的最高の競技でございまして、これの参加、また自分のところへ招致する、これはたいへんな問題でございます。参加はもちろんでございますが、招致を決するまで、それまでにとられた労苦は、その道の人でないと理解ができない非常な苦労をしておられると思います。札幌冬季オリンピック大会は、かようないきさつをとりまして最終的に決定し、さらにまた政府自身も、ぜひとも札幌に招致したい、こういうことで昨年の一月最終的に閣議了承しておるわけでございます。したがいまして、この一たんきめました事柄、これは閣議了解で、そう簡単に今後変えるわけにはいかないだろう、もちろんそれにつきましては、私どもが苦い経験をなめてきたんですから、あらゆる事柄について万全を期していくこと、これは当然でございますけれども、また政府自身、と申すよりも、本体はどこまでも組織委員会の問題だと思いますが、そのほうにおきましても、おそらく一たんきめたものをそう簡単に容易に変えるとは考えられません。したがいまして、今回は不幸にして失敗をいたしましたものの、次にまた再起し、ぜひとも誘致したい、こういうことで、おそらく折準備を続けられることだろうと思います。私はちょうど昨年の十月科学技術の会議がウィーンでありました。そうしてウィーンに出かけまして、札幌誘致の問題について向こうの委員の方々と話をする機会がございました。その際のお話では、外国とも非常に熱心にオリンピック誘致運動をしておる。札幌の運動はもう少し生き目にいくような方法はないだろうか、かような注意すら実は受けたのでございます。先ほどお話がございましたように誘致費等につきましても一、たいへんじみな、またみみっちい金額のものであったのではないか、そういう意味では、むしろ献身的な努力を払われた委員の方々に対して敬意こそ表すべきであるが、国際会議等にもふなれ、そういう点も今回の失敗には相当私どもが反省をしてみる必要があるのではないか、かように考えますので、ただいま関係の方、血におきまして、いかにすべきか、そういうことについて十分協議する、こういうことでございます。したがって、一回の失敗、これはとうとい経験、その経験を経て、ぜひとも成功さすように、一回の失敗でくじけるようなことがあってはならないのではないか、かように私は感じます。もちろん関係の方々がそういう意味合いにおいて慎重に、審議されることはまことにけっこうだ、ことに、影響するところが非常に多いのでございますから、もちろん慎重に取り扱っていただかなければならないと思いますけれども、それにいたしましても、本件についてただ一回失敗したと、それだけでこの計画を、白紙に返すということは、これはたいへんなことだと思いますから、よくよくその辺も御勘案願って、最善の方途を講じていただきたい、かように私思います。どうもこの種の事柄になりますと、成功すれば功績者が非常に各方面に出てまいりますし、また、失敗して目的を達することができないと、あとで先見の明のあるような発言もあろうと思いますが、関係の方々は、あまりそういうことを気になさらないように、そうしてむしろ一致協力して初めてこういう大目的が達成されるんだ、そういう意味の協力体制をつくられることを私は心から望みまして、ただいまのお尋ねにあるいは不十分かわかりません、また文部省におきましても、こういう点につきましては、なかなか簡単に処置されるものではないと思いますので、よく関係の方々と御相談して、そうしてしかる後に取り扱いをきめたいものだ、かように思います。
○西田信一君 オリンピック担当の大臣でございます佐藤国務大臣から、また佐藤さんは北海道開発庁長もしていただいておりまして、非常に北海道開発のことについてお骨折りを願っておるわけでありますが、そういういろいろな立場から、ただいままことに力強いおことばをいただきまして、おそらく現地の者も非常に感銘すると思います。願わくば、いま大臣がおっしゃいましたように、たった一回の失敗で挫折する、あるいはこれを中断してしまうというようなことがあっては、むしろ私は、札幌の恥じゃなくて日本の恥だというふうに上実は考えておるわけで、したがいまして、さらにいろいろまずかった点もあることでありますから、十分反省をいたしまして、そしてさらに捲土重来を期する、国内的にももっと強力な体制をつくり、そして次の成功を期するという努力を継続すべきだと実は私自身は考えておるわけであります。問題は、もちろんたとえば札幌が再起するといたしますれば、札幌自身の考え方が中心になるわけでありますけれども、そうあってほしいと願っておるわけでございます。したがいまして、今後これが成功するためには、さらに各方面の御協力を願わなきゃならぬことだと思います。よろしくお願い申し上げたいと思います。文部省も同様によろしくお願い申し上げたいと考えます。 そこで、私ちょっと感じておることでございますけれども、東京大会はこのように国をあげての準備体制が非常に整いまして、国際的な国立の競技場も数多くできるというぐあいになっております。先般も、いつかこの委員会で前田局長に希望申し上げたわけでありますけれども、何と申しましても、いま佐藤国務大臣のお話にありましたように、日本に迎えるということにおいてさらに強力な体制を、終える、あるいは選手を強くするということも必要でありますが、外へ送ってやるという意味から申しましても、やはり日本を代表して出ていくわけでありますが、今度の冬の成績等にかんがみますると、やはり何かしらもう少し考えなきゃならぬものがあるというように思うわけです。ましてや将来日本に招致するという希望を持つ限りにおいて、一そうそうであると考えるわけです。それには、何と申しましてもいろいろ国内において整備すべきものがあると思います。たとえば競技場なんかでも、もっと整備しなければならない。そういう準備を整えると同時に、強い選手も生まれてくるようにしなければならぬと考えております。そういう意味で、夏の東京の大会と同じようにとは申しませんけれども、やはり冬につきましても競技場の施設あるいは選手強化その他について、特別な御配慮を政府としてお願いできればという希望を持っておるわけでございます。そういう点をよろしくお願い申し上げたいと思います。この問題は本問題以外の問題でありますから、私はこの程度にさしていただきますが、よろしくお願いいたします。
○柴谷要君 西田先生が御了解されたようですけれども、私は了解できない。というのは、予算委員会で局長がしゃべられたこと、議事録をひとつ読んでごらんなさい。それできょうのあなたのなさった答弁、これまた議事録ができたらよく読んでごらんなさい。それで一貫した答弁になっておるかおらないか。これで問題は解決しないと思う。きょうは私は追及はいたしませんが、きょうの議事録——答弁されたことと、予算委員会で答弁されたことと、そこはつじつまが合ったようになっておるかおらないか、次回のオリンピック委員会でお尋ねをいたしますから、いいですか、それをひとつ前田局長に要望しておきます。次回は、この問題を冒頭にひとつ取り上げていただいて十分長命をしていただきたい、こう思います。地元の西田さんが了解されたようですけれども、私は了解できません。ひとつこの問題を次国のオリンピック委員会で明確にしてもらいたい。佐藤国務大臣がその上で十分おっしゃっていただきましたので、地元の皆さんは氷解をいたしていただけると思いますけれども、文部省体育局長という立場で言われたことは、これはなかなか消え去りませんので、それを消したいというなら、次のオリンピック委員会で明快に筋の通った答弁をされる、こういうことで進んでいきたいと思う。きょうはその程度に終わっておきます。
○委員長(佐藤尚武君) では、ほかに御質疑もないようでございまするからして、本日の質疑はこの程度にいたします。 参考人の方にお礼を申し上げます。本日は御多用中のところ御出席をいただきまして、長時間にわたっての御協力をいただきまして、まことにありがとう存じました。本委員会を代表いたしまして厚くお礼を申し上げます。今後とも本委員会審議のために御協力のほどをお願い申し上げます。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時十五分散会