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46回国会参議院1964/11/07

オリンピック準備促進特別委員会 閉会後第4号

発言数
53
登壇者
11
会派数
3
開催日
1964/11/07

会議録

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) ただいまからオリンピック準備促進特別委員会を開会いたします。  この際、政府並びに参考人の方々から発言を求められておりまするので、これを許すことにいたします。  まず、古屋総理府総務副長官どうぞ。

古屋亨総理府総務副長官

○説明員(古屋亨君) ごあいさつを申し上げさしていただきたいのでございますが、オリンピックの東京大会が空前の成功をおさめて終了できましたことは、国民の期待に沿って活躍いたされました日本選手団の努力、運営の衝に当たられた関係者の労苦のたまものと存じます。しかし、それをささえる大きな基盤は、開催都市である東京都はもちろんのこと、日本国昂の、日本全国の皆さんの一致協力の支援があったなればこそでございます。特に、国会関係方面におかれましては、つとに国民の意のあるところに沿われまして、オリンピック東京大会を成功に導くための準備の促進をはかってこられ、事あるごとに、政府や東京都、オリンピック組織委員会、日本体育協会、オリンピック資金財団などの関係者を指導誘掖されたことが今大会成功の大きな底力となりました。ここに心から御礼を申し上げます。  一昨日の十一月五日をもちまして代々木選手村を閉村し、日本選手団も解団され、諸般の体制は一応終了いたしました。これからは、思いを新たにいたしまして、次のメキシコ大会に備えての努力が開始されることとなるのでありますが、今大会をしのぐ大きな成果を期待して関係者の一段の奮起を祈ってやみません。  政府といたしましては、今大会のために、昭和三十四年度にさかのぼって準備の事業を推進してまいり、これに投与いたしました財政規模は総額約一兆円に及んだのであります。競技施設、競技運営関係施設、道路、宿泊施設、輸送施設等の物的施設の整備はもちろんのこと、交通輸送の改善、運営資金の調達、選手の技術強北、国民の理解と協力の促進など、広範の領域にわたって側面的に協力してきたものでありますが、現在、関係各省庁においてその実績を顧み、その結果の取りまとめを急いでおりますので、機会をあらためて御報告に及びたいと考えております。  今大会を契機として発揚されました国民全般の協力体制、物的、精神的両面におきましては、これを大会後にあっても継承していきたいものと考えており、特に青少年の間に広く行き渡りましたスポーツへの愛好心と実践欲は、これを正しく助長しなければなりません。そして、オリンピック国民運動などを通して発揮されました国際理解、公衆道徳、交通道徳、商業道徳、国土美化などの実践活動を国民の日常生活にしっかりと根をはやさしてはぐくんでいきたいものと考えております。  今大会の残しました数々の教訓を正しく評価いたしまして、これを積極的にそしゃく消化し、次の国家民族の成長飛躍のための糧としなければなりません。いまや内外の諸情勢は急テンポで変転し、国民として安閑としてはおられません。大会を終えて気をゆるめることなく、新たな覚悟をもって新しい課題に対決してまいりたいと思っております。今後ともよろしく御鞭撻のほどをお願いいたしまして、ごあいさつといたします。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 次に、与謝野オリンピック東京大会組織委員会事務総長にお願いいたします。

与謝野秀オリンピック東京大会組織委員会事務総長

○参考人(与謝野秀君) 東京大会組織委員会を代表いたしまして、一言お礼のごあいさつを申し述べたいと存じます。  今回のオリンピック大会が、内外から成功であったといわれておりますのは、ひとえに、国民一致協力、この大会の成功のために御協力くだすったからでございますが、政府、東京都をはじめとして、国会その他において、組織委員会の仕事を御鞭撻、御支持くだすったということに深く感謝している次第でございます。特に国会におきましては、予算の獲得のためにいろいろと御尽力、御努力、またいろいろな問題について御教示を受けたのでありまして、組織委員会として深く感謝いたしているところでございます。  組織委員会は、近々縮小し、まず人員を縮減し、同時に、財産の処分、大会報告書の作成、記録映画の作製算の残務を整理をした後に、会計の清算を終えて、明年度六月までには解散の運びとなる予定でございます。今後とも、なおお気づきの点いろいろ御教示を受ける機会もあろうかと思いますが、一言御礼を申し上げます。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 石井日本体育協会会長。

石井光次郎自由民主党

○参考人(石井光次郎君) 一言お礼を申し上げさせていただきたいと存じます。  このたびのオリンピックは、全体的にはたいへんな好評を得ましたことは御承知のとおりでございまして、これは全く皆さんの五年間にわたる非常な御熱心なる御指導御鞭撻のたまものであり、非常に私どもうれしく思うているわけでございます。  特に、日本体育協会といたしましては、選手の強化ということが大眼目でございます。日本において開かれたこの大会で、恥ずかしくない成績をあげたい、金メダルの数も少なくも十五ぐらいはとりたい、大体とれそうだと申しておりましたが、幸いに十六とることができました。これは非常にうれしいことでございます。アメリカ、ソ連に次ぎまして、全体においては第三位の成績、主催国といたしまして、この前のローマ、その前の豪州メルボルンでの大会と比べまして、この二つが十三ずつ金メダルをとっておって第三位である。これには負けてはならぬといっておったのが、大体結果においては、私どものねらいどおりにいくことができました。しかし、その内容等を検討いたしますと、いろいろな反省をして、そうしてこれから次のオリンピックのメキシコで開かれます際に、いまよりよくということは、たいへんな仕事だろうと思います。主催地であれだけの成績でございますから、それ以上の成績をあげることは困難でございますことは申すまでもありませんが、何とかして恥ずかしくないような成績をりっぱにあげるようにするにはどうしたらいいかということをこの間からぼちぼち話を進め、近く委員会を組織いたしまして、体協においてその研究と実施に当たっていきたいと思っているわけでございます。これらにつきましては、皆さん方のいろいろな観点からの御注意御鞭撻を特にお願い申し上げたい次第でございます。  また、いろいろなことがございましたが、天気都合もよく、まことに天佑と申しましょうか、りっぱな成績が、日本の選手の成績というだけでなく、世界じゅうの青年の成績、すなわち、人間の力の、最高の速さ、最高の力というようなものを、ここにちゃんと示すことができる準備万端が非常にりっぱであったという、各国の選手たちから称賛のことばを受けて、そうしてこの大会を終わったわけでございます。その点も、私ども選手の問題に関して特に心配をしておった者といたしまして、非常にうれしいことであったと思うのでございます。  どうか、この上とも、何ぶんよろしくお願い申し上げまして、この間の皆さんのお力添えに対して厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 靱東京オリンピック資金財団理事長にお願い申し上げます。

靱勉オリンピック資金財団理事長

○参考人(靱勉君) 資金財団といたしましてもお礼申し上げますとともに、その後の状況について一言御報告さしていただきたいと思います。  すでに、この前の当委員会におきまして大体の点は御報告申し上げておいたのでございますが、おかげさまをもちまして、組織委員会並びに日本体育協会の御要求には十分おこたえできまして、資金の調達につきましてはその目的を達成いたした次第でございます。  そこで、十月三十一日に資金財団の会計に現実に入りました資金総額というものは五十七億五千万円余でございまして、これは、すでに御説明申し上げておりますとおりに、全予算総計の五十億に対しまして、まさに七億五千万円余オーバーしたという結果に相なっております。まだ、すべての計算を詳細に終わっておりませんので、残余というものがどのくらいになるかを正確には申し上げられませんが、大体この辺前後というような形に相なるだろうと思うのでございますが、なお、組織委員会に対しましては、初めの目標としましては、大体二十一億程度ということでございましたが、結果的に見まして二十八億円余りを御寄付申し上げ、それから日本体育協会に対しましては、初め十億程度ということでございましたが、前、この委員会におきましても、技術映画等の御要望もその後出てまいりまして、それも、理事会、評議員会におきまして決定しまして、七千万円余を追加するということに相なっておりますので、まだ正確な数は確定いたしておりませんが、おおよそ十一億四千万円余り、あるいは五千万円ということに相なるかと存じております。それからなお、中間におきまして、日本武道館に対しましても資金の配分をするということに相なりまして、二億八千万円を限るということで寄付行為を改正いたしておりますので、それに対しまして二億八千万円を御寄付申し上げる、こういう形に相なっておるわけであります。これはもちろん五十億の範囲内で全部できるような計算になっている次第でございます。  そこで、このような結果になりましたことは、結局、財団設立の趣旨が、大会の運営並びに日本選手の競技技術の向上というものを公費のみに依存しないで、関係者の努力によりまして、スポーツを愛好する国民一般の御支援によってもやることがオリンピック大会の意義を一そう高めるというような趣旨で当時資金財団が設立されたわけでございますが、ただいま、すでに皆さん方も御確認に相なっておりますように、大会が非常な成功になった、また、日本選手も非常なるりっぱな記録を出されたということによりまして、資金財団の目的とするところが十分果たされたという次第でございますが、この資金がかく多額に調達できましたことは、国民一般の御支援によることはもちろんでございますが、政府、国会、その他各方面の特別の御配意によることが多大であったのでございます。  すなわち、国会におきましては、特別立法によりまして、郵政省並びに電電、専売、国鉄の三公社の御協力を得るという法律をつくっていただきましたし、また、公営競技の規定の改正等もありまして、スポーツのために交付金が出せるというような形にも相なりました関係上、五十七億のうち、特別立法による政府機関並びに準政府機関の御協力によるところの資金の調達は、まさに二十二億というものがそれによってまかなわれたのでございます。さらに、公営競技から十五億というものがまかなわれておるのでございまして、その他、一億以上調達できましたものを大まかに申し上げますと、金融機関の協力によりますところのオリンピックの特別の定期預金でございますか、これによりまして約六億、それから法人、個人、団体等の御寄付によるもの、これにおきましては、百九十六の法人、団体、五百六の個人ということになっておりますが、これでもって約五億近くの資金が調達できました。また、地方自治団体の御協力によります宝くじ発行額から二%御寄付願うというのでもって約三億六千万円、さらに十円募金というものを財団自身として実行いたしましたが、これでもって二億八千二百万円、それからゴルファーの御協力によりまして御寄付をいただいたのが一億余りというようなこと、その他、あるいは相撲、野球、その他いろいろな方面から御寄付をいただいた次第でございますが、ただいま申したように、一に国民全般の熱意ある御支援と同時に、当委員会の格別の御指導、御支援によるところも非常に大きかったのでございまして、財団といたしましても心から皆さん方に対して御礼を申し上げますとともに、国会を通じまして国民の皆さん方にも厚く御礼を申し上げる次第でございます。  なお、財団といたしましては、今後のあれとしまして、ただいま大体目標が確定いたしまして、その資金調達のめどもつきましたので、本年度第一四半期で事業をストップしまして、大体整理の段階に入っておりましたが、まだなお全部整理がつきませんで、十一月になりましてなお若干、一年先、あるいは数年前に計画した事業のものから収入が確定的になって入ってくるものもございます。そういうものを全部整理いたしまして、大体十二月中には解散いたしまして、法律に定めるところの清算事務を三十九年度一ぱいに——ということは、来年の三月までに清算事務すべてを終わって、これで業務を一切終了することにいたしたいということで、目下、そういう残務の整理と申しますか、それを進めておるような次第でございます。  残余財産につきましては、先般もあるいは御質問がありましたが、これは、寄付行為の定めるところによりまして、国民の貴重なる御協力のおかげでございますので、その目的に十分沿って慎重なる検討をいたしまして、理事会、評議員会において決定し、文部大臣の許可をもってきめると、こういうことにいたしたいと存じておる次第でございます。したがいまして、皆さん方の本日に至るまで多大の御指示と御支援に対して厚く御礼を申し上げる次第でございます。ありがとうございました。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 参考人の方々から、いろいろごあいさつをいただきましてありがとう存じます。  これから質疑に入りたいと存じますが、質疑のある方は順次御発言をお願いいたします。

岡田宗司日本社会党

○岡田宗司君 今回のオリンピックがたいへんな成功をおさめましたことは、関係者各位の非常な御努力によるものでございます。また、選手の諸君のたいへんな努力、それをささえる人々の非常に好意的な積極的な協力態度というものにあろうかと存じます。ここに来られておる方々、関係者の方々の御努力に対しまして、国民とともに深く感謝を申し上げる次第でございます。  ところで、私、あとのことについて二、三お伺いしたいのでございます。  先ほど上石井さんからも御指摘がありましたように、たしかに金メダルは十六個とりまして、そして開催国としての面目は十分に保たれ、その面では成功であったわけでございますけれども、その内容はやはり必ずしも満足のものとは言えなかったほうに思うのであります。この十六を見ましても、レスリングと体操と柔道、あとはそれぞれ一つずつというようなことでございまして、全般的によい成績であったとは言えないのであります。これは、ドイツに比べまして——まあ、ドイツは二つの国が一つになっておるようなかっこうでございますけれども、とにかく金メダルの数は日本より少なかったのでありますが、銀、銅合わせますと非常にたくさん取っております。そして、それは全種目にわたっておるのであります。また、ハンガリーのごときは、人口一千万ぐらいの国でございまして、日本に比べて非常に人口も少ないのでありますが、それに比較いたしまして、銀メダルはわりあいに多い。その上に、各種目にわたりまして相当の成績をあげた。これを見ますというと、体質上の問題もございますけれども、そういう差を除きましても、何かまだ足りないものがあるんじゃないかということが考えられるのであります。私は、四年後のメキシコ大会だけを目ざしてこれからも選手の強化をやれ、こう言うのではございませんが、このオリンピックの成績を見まして、全般的に、もっと体育上でいままで関係された方々がなすべき仕事があるんではないか、その指導につきまして、今後、体育協会なり、あるいは各競技連盟なり、さらにまた文部省なりというものが、やはりこのオリンピックが、成功であったということだけで満足するのではなくて、これから先の根本的な対策を練って、そして全般的に体育を向上させるということを考えていただかなければならぬのではないかと思うのであります。靱さんのほうから、資金が潤沢であったし、しかも約七億五千万円ほどの剰余金が出るようなお話でございましたが、もちろん、これらのスポーツ振興財団のようなものができて、そしてそのほうに使われることになりましょうけれども、しかし、国としても、もっとやはり今度のことにかんがみまして積極的な態度をとるべきである、単に予算の面だけでなく、文部省においては、指導の面におきましても十分に考え直さなければならないものがあるんじゃないかと思うのですけれども、これらについて、たとえば今後体育の奨励の面におきまして、政府のお考え方なり、あるいはまた文部省のこれからのお考え方なり、あるいはまた体育協会としてどうお考えになっているかというような点を、まずお示し願いたいと思うのであります。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) ただいまの問題につきまして、政府側の御意見としまして古屋副長官にお願いできましょうか。

古屋亨総理府総務副長官

○説明員(古屋亨君) ただいまの岡田先生のお話、私どもも十分今度のオリンピックの結果を分析いたしまして、政府としても種々の反省の資料にし、また方策を立てるべく、現在、各省の幹事会というのを来週開催いたしまして、その反省の資料というものをつくりたいと思いますので、その結果、政府としての方策を決定したいと思っております。先ほどごあいさつに申し上げましたように、そういう反省の結果につきましては、また御報告をさしていただきたいと思いますので、いま、その成果の分析を各省でやって、それを私どものほうで取りまとめて分析したいと思いますので、結果は、その幹事会の報告を分析いたしましてから御報告をさせていただきたいと思います。ただ、お話のような文部省の体育関係につきましては、専門的分野でもございますので、文部省の体育課長からお答えさせていただきたいと思います。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) それでは、文部省側の御意見としまして、体育局体育課長諸沢さんにお願いいたします。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 体育課長の諸沢でございます。局長がおりあしくやむを得ない用で出張いたしておりますので、十分のお答えができないかもしれませんが、御了承いただきたいと思います。  ただいまお話がありましたように、このたびのオリンピックの成績につきまして、全般としては非常に予期以上の成績をあげたわけでございますが、各種目についても見まするならば、非常に好成績をおさめたもの、あるいはうまくいかなかったものとあるわけでございままして、文部省といたしましても、そのような成功、失敗の原因については今後十分検討いたしまして、体育関係の方々あるいは体育学者の方々等の御意見も聞きながら、その原因の究明について努力をしたいと考えておる次第でございます。そうしまして、そういったような結果に基づきまして、今後の方向につきまして、さらに国民、特に青少年の体力の向上あるいはスポーツ愛好層をより広くするといったような見地から、具体的施策をいろいろ検討してまいりたい、かように考えておる次第でございますので、よろしくお願いいたします。

岡田宗司日本社会党

○岡田宗司君 文部省に簡単に伺いたいのですが、これはまあ、文部省のほうでですね、中学校、小学校の子供の対抗試合ですね、これを禁止しておるわけですけれども、まあ、今後のオリンピックを見ますというと、アメリカ、ソ連なんかでも非常に若いのが出てきておる。そしてこの若いのがいい成績をあげておるわけであります。あれについて、日本としても考えさせられるものがあって、すでに各方面から、小、中学校の対抗試合の禁止の通達を変えろというような意見がございますが、これらについては、いま文部省のほうではどういう御意見でございますか。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) ただいまのお話の点につきましては、文部省といたしましては、先ほど申し上げましたように、今回特に成績のふるわなかった種目等につきましても、その原因がどこにあるかという点について、これをまず徹底的に究明をし検討すべきであろうという考えを持っておるわけでございまして、したがって、その検討の結果、今後何をすべきかということを第二段階として考えてまいりたい。そういう意味で、現段階において、すぐ、あの次官通達をどうこうということを考えるよりは、まず、今回の成績の実際の中身はどういう点に原因があるのかということを検討してまいりたい、こういうふうに考えておる次第でございます。

岡田宗司日本社会党

○岡田宗司君 もちろん、単に中学校や小学校の対抗試合がないから、できないから、あんなに成績が悪かったのだと、原因は私どもそれ一つだとは考えていないけれども、あの通達によって、やはり引き起こされたいろいろな事態があると思うのですよ。それであれがやはり若い選手を出すことに一つの障害になっていたというふうにはお考えになりませんか。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 現在、中学校の生徒の対外試合につきましては、水泳は、特にその競技種目の性質にかんがみまして、中学校についても、水泳だけは年一回の全国大会、それから過渡的には国体にも参加することを認めておるような現状でございまして、これらは、いわばこの競技種目と教育的配慮と、その両面から考えてとっております措置でございまして、したがって、今回のオリンピックの成績と、いままでとってきたそういう措置が、具体的にどういうふうに関連があるかどうかというような点については、従来、この措置をとりますに際して、専門の体育学者その他の御意見を聞きながら文部省としてはやってまいったことでございますので、今回の成績を見て、すぐ、それがどうであったかということを判断するのはまだ早計であろうかと、こういうふうに考えておる次第でございます。

西田信一自由民主党

○西田信一君 ちょうどいま、今度の大会の選手諸君のあげました成績等に関連してのお話が出ております。私は、今度の東京大会が非常な大成功であり、かつまた、それにふさわしい選手諸君の活躍がああいう成績をあげたということについては、心から敬意を払っておるものでございますので、そこで、こういう機会でございますので、ちょっと私の希望を加えて、お願い、と申しますか、お尋ねをしておきたいと思いますが、まあしかし、いま岡田委員のお尋ねのように、種目によりましては、まだもの足りないものがあった点はたしかでございますし、そういう面で、将来に対する対策はぜひ御検討を願いたい、こう思っておるわけであります。  そこで、私のお尋ねいたしたいことは、ちょっとこれは東京大会とはずれたことになって恐縮なんでございますけれども、この同東京大会で成績をあげた数多くの選手諸君が宮中におよばれをいたしました。その中に、冬の競技会に外国に出かけていった——御承知のとおり、夏と冬と独立したオリンピックが行なわれておるわけでございまして、冬の日本を代表して行った選手が二人呼ばれておりました。しかし、それは残念なことに旗が一本も上からなかった、六位以内に入ったのが二人宮中に呼ばれております。しかしながら、二人のものがおよばれしたのはたいへん光栄でありましたが、同じ日本を代表する選手諸君であり、夏と冬に分かれておりますが、冬のほうはどうしてこう振るわないのか。私も冬に関係しておりますから、責任を感じながら考えておるのでございます。  そこで、将来もやはり夏と冬の大会がこれから続くわけでございますから、やはり冬のオリンピックにも相当の成績をあげるようなことを考えていくべきじゃないだろうか、どこにその原因があるかということについても、いまの岡田委員の、今回の東京大会における、夏の大会における結果の話とまたちょっと別でございますけれども、冬のほうも取り上げて一緒に検討していただきたいのでございます。の大会は東京で開かれたから、開催国として選手強化に非常な政府も力こぶが入った、体協も力こぶを入れたことはたいへんけっこうだと思うのでございますが、そういう面では、若干冬のほうが別扱い、とは申しませんけれども、であるというようなことも、あるいはあったのじゃないかと思いますけれども、これはやむを得ないことである。しかしながら、たとえば、いろいろな競技施設、体育施設等については、夏の分についてはいろいろ国立のものもあると思います。いろいろございますけれども、冬の分については、全くそういうものがない。いろいろあると思いますけれども、しかし、同じ日本人として、日本の国を代表して出る選手であるならば、少なくとも夏も冬も同じくらい成績をあげなければならない、またあげ得るはずだと思いますが、そういう点についても、いまの問題とあわせて十分ひとつ御検討願って、将来もう少し冬のほうもりっぱな成績をあげるように御検討を願いたいということを希望として申し上げ、またお考えがありましたら、ついでに伺っておきたいと思います。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 先生のおっしゃいますこと、まことにごもっともと思いますので、われわれも十分研究いたしたいと思います。

田中一日本社会党

○田中一君 私、ここで伺っておきたいのは、各つくられた施設が、今後どう利用されようとしておるのか。国立のもの、あるいはそれに関連してつくられたものが、ほんとうに国民の生活の中に溶け込むような利用が考えられてほしいということなんであります。しかし、これはまだ、あと始末その他のいろいろ問題があって、おくれるでしょうけれども、いま御答弁ができなければ、早い機会に、これらの施設がどのような経費がかかって、どのような管理をして、そしてこれがどの国民の層、国民の団体等に利用されるかという点であります。  聞くところによりますと、たとえば、屋内総合競技場にしても、相当な維持管理の経費がかかる。その経費というものは、これを利用する人たちが、そのために全部これが負担させられるということになると、とうていこれは利用できないようなものが多いのです。したがって、これに対する維持管理の責任は、国営のものは国であります。これに対する予算措置がどういうふうに持たれようとするのか、そして利用される場合の使用料というものは、どういう点から積算されて、これは貸与するようになるのか。その点で、各地に散在するあらゆる施設について、予算の裏づけと、それから方法と対象というものを明確にしてほしいと思います。きょうここで伺ってもどうにもなりませんしするから、早急に——われわれは、ここにオリンピックが終わりまして準備委員会も解散されるはずであります。せめて現在おりますところの委員にだけでも、そのつど、それらのものを御通告願いたいと、こう思うのです。しかし、せんだっても、総評等があそこで競技会を持った。これは、どういう形で、どういう負担で行なわれたか、すぐにはっきりするはずでありますから、これはまず最初に資料をお出し願いたいと思います。条件、対象、これらのものは、この団体はいけない、その団体はいいのだというような判断は私どもは困ると思うのです。したがって、この利用の点を明確にして、資料でもけっこうですし、またある機会に、何かのあと始末をするような委員会かなにかが、どこかの国会の委員会で持たれた場合には、私も出ますから、ひとつ答弁していただきたいと、こう思います。これは希望として申し上げておきます。委員長からも、その点は要求していただきたいと思います。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 文部省のほうから御答弁願いましょうか。

田中一日本社会党

○田中一君 正確にきまっておるものはかまいませんけれども、不十分な答弁では困りますから……。

小西英雄自由民主党

○小西英雄君 関連して、ちょっとお伺いいたします。  ただいま施設の問題等についてのいろいろなお尋ねがあったので、私のほうからも、ひとつこのオリンピックの機会に、種目について、いろいろ日本の方々が、われわれの立場から、陸上とか水上とか、日ごろから、競技内応についてもやり方についても非常によくわかっておったのでありますが、この二十三種目の中でも、いろいろそういう見方等にも、わからない国民がたくさんおったのでありますが、今回のオリンピックを通じて、広く国民によく方法がわかったりして、趣味の持ち方についても、青少年の方々も非常に納得いく方法が出てまいったのでありますが、たとえば、われわれ、これはオリンピックの競技者として、また競技監督者の立場から見ますれば——このオリンピック大会は、これは日本の対外的、あるいは一般的な見方としては、金メダルの予想以上上回った十六ということで、成功だったと思いますが、われわれ競技者の立場から考えると、必ずしもそうじゃなかったという点もたくさんあるのであります。各国の選手が必ずベストをいろいろ出したのでありますが、日本人は、やるたびにだんだん下がってきた。むしろ、われわれ長いウエート・リフティングという協会の代表名をいたしておりまして、今回もずっと毎日見ておったわけでありますが、いろいろな、層の薄い点、先ほど言われました今後の問題についても、重大な問題だと思いますので、われわれこの二十三種目の参加した各協会、各団体の残された設備の点から申し上げますならば、われわれウエートリフティングは、七名の選手を出場させまして、全員七名が入賞するとともに、金メダル一つ、銅メダル二つということになったのでありますが、ほかの水上とか陸上とかはりっぱな設備が残されて、今後非常に、方法によっては使えるわけでありますが、私どものこの団体には何一つ残らない。ただ公立の公会堂を借りて、そしてそれが使えないわけですから、何一つ残らない。日本全国何一つ残してもらえなかった。これは、体協の会長さんもおられるので、やはり日本人が、力の点等、非常に親しみのある優勝可能な種目であったことは皆さん御承知願ったので、たとえそういう小さな団体であろうが、やはりこの機会に、国民に広く層を厚くして、これは体位向上にもなるわけです。文部省か、あるいは総理府か、どこかわかりませんが、窓口が小さな協会で発言力のないものでも、やはりこういう種目には残してやろうというふうな親心から、ひとつ今後施設を考えてもらいたい。水上が振るわなければ中央に大きなものができるけれども、各都道府県ないといって、すぐ水上とか陣上には力を入れられますが、小さな、協会の役員も置いてないわれわれの協会は、過去にきわめて経済的援助が少なかったという、そういう点について、ひとつ、文部省なり、これに関係するものが、そういうことのないように、設備の点、施設を考えてもらいたい。  もう一つは、われわれの競技自身から見て、非常に精神面に欠けておった。われわれの種目で、もう少し金が取れそうなのに、選手が、少し甘やかしたために、ふだんのベストをほとんど出していない。特に自衛隊をほめるわけでありますが、自衛隊の関係者がやはり確実なあれを出しておる。われわれいろいろ聞いたところでありますが、ボート等は、日本人が、もっと、負けても最後まで戦うべきなのに、もう、少し水をあけられると、全部離れてしまう。そういう態度等も批判の的になっておるようであります。われわれのほうも、協会として、戦後の、精神面を強く言うと、何か旧日本に返ったようなことを言うということで、自由主義と申しますか、指導者の言うことをなかなか聞かない、監督の言うことを聞かないという面に、非常にわれわれ協会苦慮したわけであります。また、いろいろ医学的に申すと、脂肪を取らなければいかぬのに、大事にし過ぎたために、甘やかして脂肪が十分競技の前につき過ぎておったために長く続かなかったということで、われわれ画策挙げ協会も、深く反省いたしておるわけであります。  全種目にわたって、表面的には、非常に施設もりっぱな、いろいろな面でも成功したわけでありますが、われわれ競技をする者の監督者の立場からとしては、遺憾な点もたくさんあった。それに対しては、強化の施設が不十分であるとか、あるいは層が薄かったとか、いろいろ今後に問題が残されるわけでありますが、体育の競技そのもの自身が、それほど取り上げてとやかく覆うよりも、やはり全体を通じて、先ほど先輩委員の言われたように、今後について、十分その考え方を、文部省なり政府で指導できるところはして、また体協のほうでも、そういうことを御考慮願って、ひとつ、われわれの小さな団体の意のあるところを察して、含んでいただいて今後に処していただくことを希望申し上げて、私の質問を終わります。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) ただいま最後に発言されました田中委員並びに小西委員の質疑に対しまして、文部省側から御説明を願いたいと存じますが、本日、文部省側からといたしまして三人の参考人が出ておられます。そのうちで、どなたにお願いすればいいか存じませんが、文部省側からひとつ御説明をお願いしたいと思います。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) ただいま、オリンピックに使われました施設の今後の利用の方法につきましては、全体について適確のお答えができませんで申しわけございませんが、ただいまお話のございました代々木の屋内総合体育館につきましては、これは現在すでに特殊法人国立競技場に出資されておりまして、今後はこの特殊法人国立競技場の一施設として運営されることになっております。そういたしまして、もちろん、一般の青少年等に開放し、あの施設を使っていただくわけでございますが、その使用料につきましては、現在検討中でございまして、まだきまっておりません。ただ、一般的に、こういう特殊法人の競技施設の利用につきましては、いま、外苑の陸上競技場など、これが競技会に使われる場合、あるいはアマチュアの団体のレクリエーションに使われる場合、そのほかの場合、といったように、目的に応じまして、その使用料に差を設けておりますが、その決定にあたりましては、もちろん、これをコマーシャルベースに乗せて運営するというようなことを考えておるわけではございませんので、他の一般の施設の料金等を勘案しながら、利用者の立場を考えまして、適正な料金をとってこれを運営する、こういうような考えでいたしておるわけでございまして、したがいまして、この競技施設の実際の運営について足りません部分は国庫補助をするということで、いまの屋内総合体育館の運営につきましては、不足分については国庫補助をいたしたいという考えから、目下大蔵省に予算を要求しておる、こういう段階でございます。  なお、小西先生のおっしゃいました、まだ今後の利用方法等について未確定の要素等につきましても、文部省といたしましても、関係各省と十分連絡をとりながら、やるべきことは適切に利用してまいりたい、かように考えております。

田中一日本社会党

○田中一君 そうすると、その施設全部について国庫補助をするのですか。屋内総合体育競技場ではなくて、全部にやるのですか。どのくらい予算要求をしておりますか。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 国立競技場につきましては、いま、その外苑のほうの競技施設と、それから代々木のほうの施設と一体となって予算は計上されておりますが、大体年間、確実な数字ではございませんが、私の記憶するところでは、二億六千万くらいの経費を運営上必要とすることになっておりますが、実際の歳入見込みは一億五千万程度というふうに、目下これは仮定でございますが、考えられておりますので、したがって、差し引き一億一千万程度の国庫補助が必要ではないかという見地で要求しておるわけでございます。

田中一日本社会党

○田中一君 どうも答弁が不十分だと思う。そこで、資料でけっこうですから、書類でひとつお出し願いたい。  それから選手村あるいは新聞記者の会館とか、いろいろな付随する施設の処分等をどういう形でもってやるか、あるいは国民全部に住宅として開放するか、あるいは売却するか、その点をあわせて、全体の、今回の東京オリンピックに関する新しくつくられた施設というものの処分というものを、経営維持管理等の資料をお出し願うように、委員長からひとつ要求しておいていただきたいと思います。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) ただいま田中委員から要求されました各競技施設の維持、運営、管理等に関しまする資料、これは各委員に配付してくださるように政府側にお願いいたしたいと思います。

田中一日本社会党

○田中一君 それからいまの選手村の施設も同じようにですね。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 選手村の施設もあわせて……。

小西英雄自由民主党

○小西英雄君 いまの答弁で、これは私の協会のことで非常に迷惑かもわかりませんが、われわれのウエートリフティングは世界に古い歴史を持っておって、陸上、水上に次いでの参加国、参加者数なのです。それにもかかわらず日本国中に露天以外に何もない。各国にないようなことに今日までなっているようなわけで、文部省あたりでこれを調べていただいて——、一つの競技場に何十億というような、そんな大きなものは望まない、また何十カ所とは望まぬが、ひとつ一カ所だけでもつくってもらいたいと思うのです。われわれほかの協会のことをいろいろ言うわけではありませんが、いま陸上でも水上でも各施設が金を出せば使えるようなあれができたわけですが、われわれのほうは使うにも何にもないわけです。こういう機会に、今後ともこの競技はオリンピックに残されて、ずっとやっていくわけですから、どうぞひとつ発言権のない声なき協会からも、体協の会長さんにもお願いしておきますが、この施設は、これは愛好者が多いのですから、何か一つぐらいということで、特にひとつお願いしたい。あとでもう一ぺん資料か何かで答弁な願いたいのです。これはどこかほかにあるか、われわれの協会もひとつ公平にやってもらいたいということですから。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) これは文部省側で研究していただくということにいたしまして——いまここでは御答弁がないようでございますから。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 きょうは、おそらく当委員会の最終の委員会だと思いますので、後ほど委員会を代表して委員長から、御出席の与謝野さんなり、石井さんなり、靱さんなり、その他に感謝の意を表されると思いますけれども、私もこの機会に——いろいろ無理難題を申し上げただけに、この機会に過去の失言をおわびしながら、今回のオリンピックが成功裏に終わったことにつきまして、御出席の各位に御礼を申し上げたいと思います。  私は、この機会にちょっと文部省に伺いたいのですが、パラリンピックと文部省はどういう関係になっておりますか。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 文部省とパラリンピックにつきましては、直接公の関係はないわけでありますが、ただ事実上施設をパラリンピックのほうで使用するというような場合につきましてお世話を申し上げるというか、そういう程度のことはやっておりますけれども、直接の関係はございません。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 そうしますと、政府はどの機関がパラリンピックの責任者となるわけですか。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 正確には記憶いたしておりませんが、厚生省の社会局でしたか、何か私よく覚えておりませんが。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 私、将来に備えて、パラリンピックについて意見を交えまして、希望を申し上げますが、これは参加する人が身体障害者であって、厚生省の行政の所管であることは間違いございませんけれども、身体障害者でも参加する人自体は、やはりスポーツに参加する一つの誇りを持っておられることは間違いございません。それを日常の身体障害者の行政とくるめて、厚生省がお世話されることはけっこうですけれども、むしろこれは事スポーツである限りにおきましては、スポーツであることに間違いございません。これは積極的に文部省が主催とか後援とか、そういう形式はどうであろうと、少なくとも一般のスポーツとしてやっぱり文部省がこれに参画するのが、これらの参加者に対するところの礼儀だと私は思うのです。また参加者はそういうことを期待しておると思う。自分たちはいかなる場合にも身体障害者であると、一般の人間扱いはされないのだという私は一つの卑屈感も持っておられると思う。そういうところに卑屈感が出てくると思う。同時に私は、これは石井体育協会会長さんもおられますけれども、体育協会におきましても、これはやはり何かの形で体育協会で積極的にお世話をされるほうが、パラリンピックの権威でもあるし、またこの参加者に対する一つの礼儀でも私はあると思うのですが、これにつきまして何か政府なり、体育協会のほうで御意見がありましたらこの機会に参考に伺いたいと思うのです。

石井光次郎自由民主党

○参考人(石井光次郎君) いまの身体障害者の競技大会の問題は、最初私どもはこの理事会でも話はいたしておって、できるだけのお手伝いをする心持ちは持っておるのでございますが、実際上におきましては、これは東京都の体育課のほうで全部お世話をする。それで必要があったときにはわれわれのほうにまた要求がある。要求があれば幾らでもお手伝いをするというような態勢になっております。

小西英雄自由民主党

○小西英雄君 私は、実はいま河町委員がお尋ねの関係者の一人で、全日本の身体障害者の連合会長という立場から御答弁申し上げたいと思うのであります。  われわれもこのパラリンピックというものを河野委員のような意見で、国の行事として、また卑屈にならないように、体協なりあるいは文部省からの御指示で、スポーツという立場からやりたかったわけでありますが、理事会が構成されたが、理事会が一回しか開かれなかった。その間どういうふうに進んだかということをこの間の理事会で、今度の大会会長の葛西君に聞いたわけでありますが、われわれにも連合会長というたてまえから、各県からいろいろ尋ねてくるわけです。どういうふうな方法でやるのかということがさっぱりわからぬので、聞いてみると、体協のほうにも関係ない。結局厚生省の一部の社会局が中心になって、やはり身体障害者であるというたてまえで、ほとんどその役所の中でも一部分の人々、また、ほとんど厚生省の役人であった者がその中心になってやっておる。われわれが、こういう非常に民主的にやらなければいかぬ時代に、われわれ所属の会員がほとんど参加するのに、何らそういう連絡を取らない。どういうわけかということを言ったのですが、実は最近になって、もっと身体障害者の接待役を派遣しろとか、あるいはいろいろ東京への出迎えに何十人派遣しろということを急遽言ってくるので全く当惑いたしたわけであります。そういう意味から、これは文部省にもそれらの人の相談なり、あるいは体協にも相談はなかったわけでありますが、いろいろ審判とかその他について、やられる種目を中心として体協の一部に要請いたしまして、ようやく最近そのめどがついた。非常になめたやり方と言いましょうか、いろいろな官僚的なやり方ということについて、相当われわれの各県からも非難がありましたのですが、もうここになって非難したりどうすることもいかぬから、とにかくわれわれ連合会は協力しよう。厚生省の一部署でやるという考え方に立ったことで相当これらの資金の集め力についても足りない。これは国家も三千万円出し、競輪協会が四千万、東京都が二千万、あとは大体九千万の予定のところを、いろいろやってみると費用が一億内外要るというこの間の理事会の話でございまして、それに対して各所から多少の浄財が集まってきているということを承っておるのでありますが、根本的な問題について、ただいま河野委員が発言されたような趣旨と——スポーツというほがらかにやる競技とは多少日本の行き方が変わっておるんじゃないかということを遺憾に思うものであります。私もこの理事として、またこれの関係者の一人として、今後政府のどこかで指導をやる方針を打ち立てて、文部省も参画し、あるいは総理府等にも、ひとつこういうふうな行事について配慮をお願いしたいと思うわけであります。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 私は、いまさらここで希望を述べてもどうということはありませんけれども、やはり将来に備えて文部省にもほんとうにいま考えてもらわなければいかぬのじゃないかと思うのです。たまたまはなやかなオリンピックのあとに続きまして、どこで何をやっているか新聞やテレビでちょっとにおいをかがす程度でこれを片づけてしまうということは、私は身体障害者に対する礼を失するものだと思うのですよ。同時に私は、自分自身が身体障害者の競技をときどき見物に行っております。この苦労、涙ぐましい努力、オリンピックで行われておるいわゆる根性、あの競技を見てみると人間の根性というものは、こういう至難のことまで片づけるかということがわかりますよ。そういう面からいいましても、これはやはりスポーツの一翼でありますから、こういう問題はひとつもう少し文部省も、厚生省がやっているんだからというようなことで見物しているような態度じゃ私はいかぬと痛感するのです。これはひとつ文部省の今後の問題として、よくそれぞれの機関にかけて、私は御相談をいただきたいと、こういうふうに思います。  なお、資金の面でもそう何も金さえかければいいというのじゃありませんけれども、そういう集めた金を幾らか余裕があるというなら、こういうものにこそ私は積極的に出してやるのが、国民のオリンピックに協力した期待に沿うものだと、こう思うのです。これは将来に対する希望を申し上げておきますが、この機会に私は、ひとつ先ほどからの各委員の御発言とはちょっと趣旨が違うかもしれませんが、私はオリンピックが済みまして、一番苦々しく思っておりますのは、とにかくまだ反省会さえ完全にできていないときに、オリンピック村をどこへよこせとか分取り合戦が始まったり、それから体育協会自体でもってこういうものに対しては発言はないと思いますけれども、聞くところによりますと、やはりどうのこうのというようなことを言っていることは、私は非常にこれは苦々しいことであって、これだけの行事が成功裏に終わりましたとはいえ、それぞれの部門におきまして反省すべきことがあるので、ひとつこれをまず私はじっくりやって、しかる後にこの施設はいかにすべきかということを考えてもおそくないじゃないかと思うのです。  私は特に、この機会に文部省並びに体育協会の会長さんにお願いしますことは、私はいなかの体育協会の会長をやっておりましてつくづく最近考えますことは、スポーツの地位が非常に上がったということ、市民のスポーツに対する関心が非常に高まったということ、それだけ体育協会の責任が大きくなったということが、いなかにおきましても——まして国全体の体育協会、文部省というものはスポーツに対するその国民の期待に沿うような、この盛り上がったスポーツ熱というものをいかにして収拾するかということが私は一番大事だと思う。その場合にいなかで申しますと、東京の施設はもうこれは完全に使ってもらわなければいかぬけれども、一般の国民がスポーツにせっかく気持ちが集まってきたというときに、これにこたえる道というものは、やはり地方地方におきまして、この際いままでやっているようなことでなしに、一段とスポーツに対する施設、指導者、特に施設につきまして急速にこれを整備するということと、よほど来年度の予算は重点を置いてもらわぬと、これは人のうわさも七十五日で、さめてしまいますよ。せっかくこれだけの国費を使って国際的にも大いに認めてもらい、国内的にもスポーツに対して関心を持ってもらったのに、またいままでと同じように毎年ちびりちびりとスポーツ施設に対して予算を組んでいくということであったならば、このオリンピックもあと七十五日たてば、これは消えてしまいますよ。だからこの点につきましては特段の御留意をいただきたい。私はいつも申しますが、りっぱな競技場を完備するよりも、いなかに広場をつくるだけでもいいと思う、金がなければ。そういうことについていままでとは違った一つのスポーツ施設に対するところの積極的な考え方を持っていただきたい。こういうふうに文部省に私は希望します。そのとおりやっておられると思うのですけれども、体育協会におきましてもそういう趣旨で末端の体育協会、これが非常に市民からの期待が多くなっている。これにこたえる道は、とりあえず、施設の完備とはいかぬまでも、とにかく施設を曲がりなりにも一応与えるということが、これが一番私は大事だと思う。たとえば国有地を利用させるとか、県有地を利用させるとか、また大きな会社が土地を持っているけれども金がないから工場をつくれないところとか、たくさんあります。そういうところを草をむしればそれだけでもいいと思う。そういうものに対してスポーツ施設に対する特段の方途を講ずることが、私はこのオリンピックで盛り上がった国民に対するまず何をおいても一番先にやらなければならぬ問題だと思いますが、これについて何か作業をしておられますか。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 文部省でもオリンピック後の文部省がやるべき体育振興方策について、実はオリンピックの前に、諮問機関でありまするところの保健体育審議会に諮問いたしまして、その中間の答申をいただいたのでありますが、その第一に、ただいま河野先生がおっしゃいましたように、今後は体育施設の充実について特に気を配らなければならないという御趣旨の答申をいただいたわけであります。文部省としましては、これまでもプール、体育館あるいは運動広場等への国庫予算補助について予算を確保しておったわけでありますが、明年度についてはこれを非常に大幅に増額要求いたしまして、それらの基礎になる資料等について目下作業中でございます。いまおっしゃいましたように明年度以降できるだけ多額の国庫補助を得まして地方の体育施設の充実をはかりたい。こういう趣旨でやっておりますので、何とぞひとつよろしく御指導、御鞭撻いただきたいと思います。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 もう一点だけ。これは体育課長の御答弁を求めるのは無理かもしれませんが、オリンピックというものが非常に盛んになってまいりまして、特に今度の東京大会というものはオリンピックの七十年の歴史にない盛大裏に終わったと私は思うのですが、さればと言って、ブランデージさんが言っておられるように、反面オリンピックの危機が来ているわけです。いわゆるアマチュアリズムということ、これに対しましては、文部省におきましてこのスポーツの普及指導にあたりまして一体選手制度なのか、それとも選手制度じゃなくて広くスポーツを普及するということに重点を置いているのか。どうもこういう大きな競技がありましたあとは、われわれ自体もまだ興奮状態で、金メダルとか、銅メダルということだけが優先しますけれども、ほんとうのスポーツのねらいというものは私は金メダルや銀メダルじゃないと思うんです。一般国民に体育を普及するということなんです。これと選手制度というものは矛盾はしませんけれども、必ずしもそれは選手制度によってなし遂げられるものじゃない。また選手制度そのものはアマチュアリズムと非常に抵触しますね。これに対して文部省は一体どういうふうな——まさか私は、選手主義、選手制度というものを主体にしていままで普及をやってこられたと思いませんけれども、この機会にもう一ぺん私は、もしあなたで無理だったら文部大臣でもいいですが、この点をはっきりしませんと、非常に私は現実的に恥ずかしい話だと思うけれども、日本そのものだってアマチュアリズムというものはすっ飛んでいると思う。ただごまかしているだけですよ。ただこのままでいくのか、それとも選手制度がどうであろうと、やはりこの機会にスポーツ本来の目的であるところのアマチュアリズムを徹底する、守り抜くのだということなのか、そこのところはどうなんですか。

諸沢正道文部省体育局体育課長

○説明員(諸沢正道君) 私、たいへん未熟で、私の考えを申し上げるのはいかがかと思いますが、いま申し上げました保健体育審議会の答申におきましても、実はその点に触れまして、要するに選手層の養成ということはもちろん必要でありましょうけれども、従来の日本のスポーツ一般のあり方として、大多数の人は、スポーツをやるというよりもむしろ見ることに楽しみを持っているが、国民の間に非常に広い、あるいは厚いスポーツ愛好層というもの、スポーツを実施する層というものに欠けておる、こういう点を指摘されまして、そういうことではいけないんだ。今後はもっと国民の間に広いスポーツ愛好層をつくって、そうして国民みんなが見るよりも、みずからスポーツをやって楽しむ、こういう方向に考えなければいけないのだ。そういうような御趣旨のもとに、先ほど申し上げました地方スポーツ施設の振興ということも指摘されたわけでございまして、私の立場として申し上げられますことは、要するにそういったような御答申の趣旨を尊重いたしまして、そうして今後やってまいりたい、かように考えておるのであります。また文部省としても、おそらくそういうことで進むことになろうかと思っております。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 もう一点、まあそういうことであることに間違いないと思う。今後もそれを堅持していかれると思いますけれども、そうおっしゃいますけれども、言われることとやることとと違っていますよ。それならば地方の施設や何かも、そう完備して施設というものは、必要ないとは言いませんけれども、予算の面で完全なものを一つつくるくらいなら、不完全なものでも、広場だけでもいいから二つつくる、三つつくるということで、徹底しなければいけませんよ。それからまた競技場にいたしましても、水泳場にいたしましても、一つの規格をつくって、この規格に当てはまらぬものは予算を出さぬとか何とか、そういうこと自体、あなたたちがいままで言っていることと違いますよ。私はそうじゃなくて、どこまでも不完全なものでもいいから、極端に言えば、先ほど申し上げましたように、たまを投げたり、けったり、また走ったりが、一応できれば、その程度のものでいいじゃないか。とにかく数をふやすということでなくちゃ、私はあなたがいま言った文部省が従来とっておるところの精神と違うと思うのですよ。これは来年の予算にも関係がありますが、予算もよけい取らなければいけませんけれども、予算はそうそう無限にあるものじゃありません。だから少ない予算で一般国民のスポーツに対する希望をつなぐには、とにかく施設を私は不完全でもいいから数をふやさなければいかぬと思う。そういうことを考えますと、何か文部省がやっておるのは選手第一主義であって、一般のスポーツの普及という、いままで言ってこられたことと、やっておることと違うと思うのですが、そういう点は重ねて答弁をいただかなくてもいいけれども、よくひとつ気をつけていただきたいと、私はこう思います。

岡田宗司日本社会党

○岡田宗司君 これは希望なんですけれども、この委員会もきょう限りで廃止になるわけです。しかし、この委員会に所属されている方々はスポーツなり、あるいはもっと広く言えば国民の体育に対して非常に関心を深く持っておられる方々です。で、この委員会が廃止された後におきましても、まあ今度のオリンピックを遂行するにあたって、諸機関におきまして、いずれそれらの諸機関が報告を——いままでの業積あるいは自己反省等についての報告をされると思うのです。それらをこの委員会のメンバーの方々に、ぜひ配付をしていただきたいということを各関係機関にお願いしたいと思います。それを委員長からひとつ、そういうふうにお取り計らいを願います。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 それからちょっとさっき私申しましたが、施設の中で、いわゆるこれは農林省関係と思いますが、馬事公苑、あすこは今度はオリンピックの予算でやりましたね。終ったあとは、今度はあれはまた競馬会に戻るようなっておると思うのですが、この馬事公苑の施設をするにあたりまして、何かそれに関連した法律が出ましたときに、国会の委員会で附帯決議をつけまして、オリンピックが終了した後におきましては、従来の馬事公苑を一握りの馬術愛好者だけにあれだけの広いところを独占させるというようなことは、しかも東京都内におきまして非常に地価の高いところで、非常にこれはもったいない話だ。だからこれはオリンピックの終了した後においては、一般青少年の体育施設として積極的に公用の道をとるべきであるということを委員会で決議してあります。これはその趣旨に沿うようにおやりになると思いますが、特にこの機会に、私はお忘れなく、これは特に政府部内において御相談の結果、国会の附帯決議の趣旨に沿うように御善処いただきたいと思います。

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) ただいまの岡田委員の御要求になりましたオリンピック東京大会に関する報告書ができましたら各委員に配付して下さるように、関係機関の方々に委員長からもお願い申し上げます。  質疑も大体終えたように見えまするので、この程度にいたしたいと存じまます。   —————————————

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 次に、オリンピック東京大会準備促進に関する調査についておはかりをいたします。  本特別委員会は、第四十回国会、昭和三十七年一月二十四日、オリンピック東京大会に関する諸問題を調査し、その準備促進をはかることを目的として設置されて以来、長期にわたって調査を進めてまいったわけであります。御承知のように、オリンピック東京大会は去る十月二十四日終了いたしました。したがって、本委員会の使命もまたオリンピック東京大会の終了により、所期の目的を達しましたので、本調査につきましては、本日をもって終了いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、本件につきましては、本院規則第七十二条により、議長に報告書を提出しなければなりませんので、この報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————

佐藤尚武緑風会

○委員長(佐藤尚武君) 一言ごあいさつを申し上げます。アジアで初めて開かれました第十八回オリンピック東京大会は、輝かしい成果と数々のよき思い出を残して、去る十月二十四日無事に終了いたしました。長年にわたって本大会の準備のために日夜御努力をされました関係者の方々に対して、本委員会を代表いたしまして深く敬意を表しますとともに、オリンピック東京大会のりっぱな成功を心からお祝いを申し上げる次第でございます。また本委員会の調査のために種々御協力をいただきましたことに対しましても、厚く御礼を申し上げます。さらに本委員会が円満なる運営によって所期の目的を果たすことができましたことは、本委員会設置以来、終始オリンピック東京大会の成功のために御協力を下さいました委員各位のたまものと厚く御礼を申し上げます。  不肖、私、昨年秋以来、このオリンピック委員会の委員長をお引き受けしてまいったのでありまするが、何ぶんいわば老齢に達しまして、頭の働きもだいぶ鈍くなってまいりましたことを自覚せざるを得ないのであります。したがいまして、委員会の運営、問題の取り上げ方等につきましていろいろ不十分な点があったことと存じます。その結果、委員各位に対してはもちろんのこと、多くの参考人の方々がこの委員会においでくださいまして、きわめて懇切な御説明をいただいたわけでありまするが、その参考人の方々に対しましても、十分な御満足をいただけなかった点が多々あったかと存じます。まことに申しわけないことに存じまするが、幸いにして皆様方の御寛容によりまして、この委員会を本日まで続行させていただきましたことを厚く御礼を申し上げます。  本日、ここまで、この委員会をもちまして最後の会合と相なりましたことは、一に皆様方のご協力のたまものでございます。重ねて厚く御礼を申し上げます。簡単でございまするが、本委員会を終了するにあたりまして、一言ごあいさつを申し上げた次第でございます。  では、これにて散会をいたします。(拍手)     午後零時二分散会

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