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46回国会衆議院1964/07/07

農林水産委員会 第66号

発言数
6
登壇者
5
会派数
3
開催日
1964/07/07

会議録

高見三郎自由民主党

○高見委員長 これより会議を開きます。農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。この際、米価審議会の経過等について、齋藤食糧庁長官から発言を求められておりますので、これを許します。齋藤食糧庁長官。

齋藤誠食糧庁長官

○齋藤説明員 昭和三十九年産米の政府買い入れ価格決定に関しまして、七月の二日から米価審議会を開催して、これに諮問をいたしたわけでございます。米価審議会におきましては、二日、三日、四日と審議を続けましたが、さらに一日延長いたしまして、日曜にかけて四日間審議をいたしたわけでございます。米価審議会に対しまする政府の諮問案につきましては、従来の生産費及び所得補償方式によって算定すること、及びこれに関して留意、検討すべき事項について、米価審議会の意見を求めたわけでございます。諮問の形式といたしましては、従来の諮問と若干変えておるわけであります。この諮問の意味するところは、ここ三十五年以来、政府買い入れ価格の決定に際しましては、生産費・所得補償方式を採用しておるわけでありますが、三十九年産米につきましても、従来と同様に生産費・所得補償方式によってきめてはどうか、こういうことが第一点でありますが、なお、昨年の米価審議会におきまして、福利費であるとか、あるいは物価差であるとか、あるいは地代であるとか、あるいは生産性だとかいったようなことにつきまして、さらに検討すべき事項というようなことも意味されておりますので、これらの所得補償方式を採用する場合にあたりましても、運用上の問題点について、いろいろの御意見を承りたい、こういうことで御諮問申し上げたわけでございます。これに関連いたしまして、政府のそういう考え方に基づけばどのような算定ができるか、こういう委員からの御要望もありましてそこで政府といたしまして、従来の方式を採用するとすればどういう試算になるかという試算を出しまして、御意見を承ることにいたしたわけでございます。試算の内容につきましては、従来と全く同じ方式で計算するというたてまえをとりまして計算いたしましたものは、基準価格におきまして一万三千五百七十四円ということになる。さらに私から敷衍いたしまして、これは一−五等の価格でありますので、一−四等の価格に引き直して前年の価格と比較すれば、六百八十四円になる、こういう試算を出しました。さらにまた、最近の生産性の向上を反映したような生産費をとるべきではないかというのが、かねてからの米価審議会の御意見でもありましたので、あわせて最近の生産性を織り込んだ試算も、計算例という形で出したわけでございます。なお、そのほかに、各種の試算について委員会からの御要求がありまして、これらの試算につきましてもあわせて出したわけでございます。審議会におきましては、最近におきまする短期あるいは今後の長期の食糧の需給関係についての論議、さらにこれに関連いたしまして、今後の主要食糧、特に米についての需給の見通し等についての考え方等が論議されましたほかに、方式論自体としての内容につきましても、熱心な論議がかわされまして、先ほど申し上げましたような生産費・所得補償方式をとるといたしましても、運用上のいろいろの問題につきまして御論議があったわけでございます。また、これに関連いたしまして、食管会計の財政負担の意義というものについては、今後どのような理解をすべきか、どのように今後扱っていくべきかというようなことが、同時に論議になったわけでございます。あわせて消費者価格等の論議も行なわれたような次第でございます。そこで、この四日間の討議につきまして、最終日の四日目に米価審議会から答申があったわけでございますが、便宜、この答申を朗読して御紹介いたしますと、「昭和三十九年産の米穀の政府買入価格の決定に関する諮問に対し、次のとおり答申する。」ということで、第一は、「昭和三十九年産の米穀の政府買入価格については、生産費および所得補償方式により算定するのを妥当とする。」従来は生産費及び所得補償方式により算定するのはやむを得ないというふうになっておりましたが、今回は「算定するのを妥当とする。」ということが第一に答申されております。  それから第二といたしまして、「この方式による算定に関しては、次のような意見があった。」一つは、「従来の生産費および所得補償方式による算定については、適正な限界のとり方、自家労賃の評価等に当を得ないものがあるので、所得補償の趣旨に沿い、これらを是正すること。」それから第二に、「この方式による算定については、従来の例に準拠するのはやむを得ないこと。」という二つの意見がこれについておりますが、米価審議会の主要な論議をこういう形で答申されたものというふうに了解しております。なお、答申案に関連いたしまして、審議過程におきましていろいろ出ました意見を建議という形で取り上げられておりますが、これもあわせ朗読いたしますと、「政府は、農民の生産意欲を高揚し、米穀の生産の確保と生産性の向上を図るとともに、需給の安定に関し万全の措置を講ずべきである。」こういう建議が付されておるわけでございます。  こういうことで、米価審議会としましては、四日間にわたる熱心な審議を経まして、答申並びに建議を受けて終わった、こういうことになっております。  はなはだ簡単でございますが、経過報告にかえさしていただきます。

芳賀貢日本社会党

○芳賀委員 ただいま議題となりました三十九年産米価の問題について、齋藤食糧庁長官から特に米価審議会における審議の経過並びに結果の報告を徴したわけでありますが、米価決定の問題については、当委員会としても重大な関心と責任があるわけです。したがって、この際、国会法第七十一条の規定に基づきまして、特に担当の赤城農林大臣並びに田中大蔵大臣、さらに黒金官房長官の三名を直ちに当委員会に出席を求めて、重要な三十九年度産米価問題に対する審議を進めていただきたいと思うわけでございます。特にこの問題は緊急を要しますので、国務大臣の出席要求については、先ほど申しましたとおり、国会法第七十一条の規定に基づいて、当委員会において決議をもって国務大臣の出席を要求されんことを動議として提出する次第でございます。

足鹿覺日本社会党

○足鹿委員 ただいま芳賀委員から大臣の出席要求が正式に提出をされました。私は、この際、日本社会党並びに民主社会党両党の共同提案に基づく昭和三十九年産米価等に関する決議を行なうの動議を提出いたします。  案文を朗読いたします。    昭和三十九年産米価等に関する件   米価審議会は、昭和三十九年産米穀の政府買入価格に関する答申と、また同時に食糧行政の強化に関する建議を決定した。政府はこの答申と建議の趣旨を尊重し、すみやかに忠実に実施すべきである。   去る昭和三十六年の農業基本法制定以来、農業と他産業の所得格差はいよいよ拡大の一途をたどり、農村の基幹労働力は急速に他産業へ吸収され、農業は混乱と衰退の傾向をつよめ、しかもそのなかにおいて食糧不足の実態が明らかになってきた。政府はこの責任を深く反省し、米価審議会の答申と建議の実施に当って次の諸事項を遵守すべきである。      記  一、農業と他産業の所得格差解消をはかり、また農民の生産意欲の昂揚をすすめるため、農家自家労賃を正当に評価し、一俵(六〇キロ当り)六、六一九円を最低とし政府買入価格を決定すべきである。  二、消費者米価については、消費者の家計の安定を旨としてこれをすえおくべきである。食管会計赤字については、これが、農民及び消費者の生活安定のための社会保障費であり、かつまた物価安定のために貢献する基礎的な経費であるとの評価を確定すべきである。  三、現在の食糧需給の不安な状況を一刻も早く解消するため、十分な農林予算を計上して農業生産基盤を飛躍的に強化し、食糧自給度向上をはかるべきである。  右決議する。   昭和三十九年七月七日       衆議院農林水産委員会  以上であります。  直ちに採決あらんことを希望いたしまして、提案理由を省略いたします。

中村時雄民主社会党

○中村(時)委員 ただいま社会党の芳賀委員から国会法七十一条に基づくところの各大臣の出席要求をされたことは、当然の結果だと思う。この重要な時期において、本日、米価の問題がその頂点に達して今日に至ることは、当然わかっているはずなんです。にもかかわらず、大臣自身が辞句を左右にして本日出席しなかったこと自身が、私は非常に大きな責任があろうと思っておる。また与党の中においても、常に大言壮語しておりながら、事実は数名しか出てきていない。この出席はどういう結果なのですか。この点も明確にしておいていただきたい。さらに先ほど申されました、足鹿委員から出されました社会党並びに民社党提出にかかる昭和三十九年産米価格に関する件、この案件に対しましては、当然、私は、緊急な、しかもその時宜を得た動議であろうと思っておる。そういう立場に立って、当然これは採決を即日行なっていただきたいことを私は要求する次第であります。少なくとも委員数の問題を云々されるならば、すべてそれは委員長の権限においてできることであると考え、ここに強行にでもこの問題の採決を私は心から念願をし、採決を行なっていただきたいことをさらにつけ加えてお願いする次第であります。

高見三郎自由民主党

○高見委員長 ただいまの件の取り扱いにつきましては、後刻協議いたします。この際、休憩いたします。    午後二時五分休憩      ————◇—————   〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕

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