災害対策特別委員会 第3号
- 発言数
- 104 件
- 登壇者
- 16 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1964/02/20
会議録
○中山委員長 これより会議を開きます。 災害対策に関する件について調査を進めます。 まず、最近における東北地方の豪雪等による災害対策について調査を進めます。 青森県、岩手県の豪雪による被害状況等について、政府当局から順次説明を聴取することにいたします。まず、警察庁後藤警備第二課長。
○後藤説明員 御報告を申し上げます。 青森、岩手両県地方には一月から断続的に降雪がありましたが、特に二月十一日の夕刻から二月十二日朝にかけましては相当な降雪がございまして、そのために、岩手県の県北及び沿岸地方では二メートルないし三メートルの積雪を見ております。それから青森県下では七十センチないし一メートル二十センチの積雪を見たわけでございます。 この降雪及び積雪によりまして、両県下にそれぞれ被害が発生したわけでございますが、その状況を申し上げますと、まず人身の被害でございますが、これは両県下を合わせまして六名でございます。岩手県下におきまして五名、青森県下におきまして一名の死者を出したわけでございます。それは二月一日の夜でございますが、二十二時ごろ、岩手県久慈市内におきまして、長さ三十メートル、幅二十メートル、積雪約一・三メートルのなだれが起こりまして、そのために家屋が倒壊し、家族二名は救助いたしましたけれども、二名が死亡したわけでございます。それから二月十日の十一時ごろでございますが、これは岩手県の江刺市の地内の工事場で働いておりました人が、作業中に、二十メートルばかりの断崖のところでなだれが起こりまして、二名死亡いたしておるわけでございます。それから、同じ二月十日の夕刻十六時ごろでございますが、これは岩手県の田老町で小学生三名がスキー中に行くえ不明となりまして、これは警察で一般の人々の御協力を得まして捜索しまして、なだれのために下敷きになっている三名を発見したわけでございますが、そのうちの 一名が死亡し、二名を救助しておる、こういう事故があったわけでございます。それから、青森県の死者の一名は、一月二十三日、上北郡の六戸町内で起こったわけでございますが、これはふぶきのために帰宅途中の会社員が一名死亡したという事故でございます。 それから旅客列車の運行不能の状況でございますが、これは二月十一日の十二時ごろ、青森県下の国鉄大湊線におきまして、それぞれ上り下りの列車が一列車ずつストップしたわけでございます。そのうちの一つは、下り列車、これは三両編成でありますけれども、乗客約二百三十名が、陸奥横浜駅の付近で運行不能になりまして、翌日の午後二時半ごろまで車内に、立ち往生したと申しますか、滞留いたしました事故が発生したわけでございます。もう一つは、同じ日の午後二時ごろに、同じく大湊線の上り列車、これは四両編成でございまして、乗客は二百四十名ばかりおったようでございますが、これが近川駅の付近で運行不能となりまして、夜分の六時半ごろまで立ち往生した、こういう事故でございます。なお、大湊線は二月十二日の夕方に開通をいたしております。 それから次は孤立部落の発生でございます。ただいま申し上げましたように、岩手県の県北と沿岸地方には、特に二月十一日夕刻から十二日にかけまして相当な降雪があったわけでございますが、そのために村落で孤立したものが発生しております。これは二月十三日から十八日の間におきまして、それぞれ自衛隊員及び一般の人々の除雪作業によって開通をいたしたわけでございます。孤立部落は四つございまして、一つは久慈市の山根地区でございます。ここは世帯数が三百七十四で、人員は二千二百五十七名であります。それから同じく岩手県の九戸郡山形村でございます。これは世帯数千百六十八で、人員は七千四百十名でございます。それから岩手県下閉伊郡岩泉町の有芸地内におきまして、三十三世帯、百八十九名、それから下閉伊郡田野畑村において、千百五十一世帯、六千七百三十名、合計いたしまして二千七百二十六世帯、一万六千五百八十六名が孤立したわけでございますが、これは、ただいま申し上げましたように、十三日から五日間ばかりの間に、それぞれ救出されると申しますか、除雪作業が終わりまして、孤立が解けたわけでございます。 以上のような被害状況をまとめて申し上げますと、死者では青森県が一名、岩手県が五名でありますので、合計六名であります。負傷者は、青森県が一名、岩手県が六名、合計七名であります。建物の被害といたしましては、全壊いたしましたものが、青森県で一棟、岩手県で二棟、合計三棟でございます。一部損壊いたしましたものは、青森県で三棟、岩手県で十一棟、合計十四棟でございます。それから納屋等の被害は、青森県におきまして二棟、岩手県におきまして二十棟、合計いたしまして二十二棟でございます。それから列車の立ち往生は、ただいま申し上げましたように、青森県下におきまして二件ございます。それから村落の孤立は、ただいま申し上げましたように、岩手県下におきまして四部落が孤立しておるわけであります。それから罹災者の総数でございますが、これは世帯数におきまして、青森県下におきまして一世帯、岩手県下におきまして千五百四十五世帯、合計いたしますと千五百四十六世帯でございます。それから罹災者の概数は、青森県下におきまして四百八十六名、岩手県下におきまして九千六百九十名、合計いたしまして一万百七十六名でございます。 これらの被害に対しまして警察が出動いたしましたのは、青森県下におきまして二百三十六名、岩手県下におきまして五百六十名、合計七百九十六名でございます。なお、自衛隊の救出作業を見たわけでありますが、これは青森県下におきまして五十九名、岩手県下におきまして三百八十四名、計四百四十三名でございます。それから消防団員の出動がございました。これは青森県下におきまして五百三十名、岩手県下におきまして四千二十四名、合計いたしまして四千五百五十四名、こういうことになっておるわけでございます。 私どもの手元にまとめました被害の状況と、これに対します警察、自衛隊、消防団の出動、これらにつきましては、以上のとおりであります。
○中山委員長 続いて、農林省の中西官房長。
○中西政府委員 二月中旬下旬の候にありました青森、岩手を中心とします降雪被害の概況と、これから講じようとします対策につきまして御説明申し上げます。 左とじの二枚のものをお手元にお届けしてあるはずでございますが、現在のところでは、先ほど御説明がありました県の報告しかわれわれの手元には入っておりません。来週の末ごろになりますと、統計調査部を通じました、正確なといいますか、農林省としての調査があがってくるだろうというふうに見込んでおります。何しろ交通関係もうまくいかない状況でありまして、調査が若干手間どると思われます。 この一枚目の右のほうに一覧表にしておきましたが、施設関係で、両県合わせまして一億九千四百万円、それから農林水産物関係で両県合計三億五千八百万円、全体を合計いたしますと、五億五千二百万円と相なっております。 御参考のために、二枚目の紙、二月十五日現在の積雪状況、これは気象庁の観測値でございますが、斜線のところの中でセンチメートルで積雪の量を示しておきました。御参考になるかと思います。 これからの対策でございますが、主としてなだれ等による農業用施設の災害が多いわけです。灌漑排水事業とか開墾事業等実施中の災害が、その中でまた大きなウエートを占めておるということでございます。これらの災害に対しましては、至急現地調査をやりたいと思っております。暫定法の適用対象となるものについては、申請のあり次第、どんどん現地調査をやり、査定も進めてまいりたいと思っております。暫定法の対象とならないものにつきましては、手直し工事等を行なっていくという方針でおります。なお、今後融雪の場合の洪水による災害発生のおそれもなくはないと思います。災害防止に万全を期していくために、すでに現在から十分関係方面の指導をしてまいるという気がまえでおります。なお、地すべりについてでございますが、これも暫定法に基づきまして現地調査を進めて、査定も早く行ないまして復旧につとめるということで考えております。また、自然発生の地すべりにつきましては、地すべり等防止法に基づきまして、防止地域の指定があったもののうち、逐次緊急なものから対策事業を進めてまいるということにいたしております。そのほか、林業用施設、炭がま等約二千万円ほどの被害がある。この表にも載せておきましたが、また農作物についても相当被害があるのではないか、特に麦類、なたね、果樹、桑園あるいは乳牛というようなものが心配されます。これらにつきましては、先ほどの陳情の中でも自創資金あるいは天災融資法のお話も出ておりましたが、全貌を明らかにした上で対策を練ってまいりたいと考えております。 簡単でございますが……。
○中山委員長 続いて、建設省尾之内道路局長。
○尾之内政府委員 お手元に、一枚紙で「青森、岩手両県における雪害地域の道路交通確保状況」、こういうものがいっていると思いますが、これにつきまして簡単に御説明申し上げます。 被害状況でございますが、今回二回にわたります豪雪によりまして、多いところでは二百ないし三百センチ、少ないところでも百センチ程度の積雪深に達しまして、一級国道四十五号線をはじめ、地域内の道路は一時全面的に途絶いたしました。 二月十七日現在の交通確保状況でございますが、一、二級国道におきましては、青森県は、全路線一応交通が確保されております。岩手県におきましては、一級国道四十五号線におきまして、下閉伊郡田野畑村平波沢から同村の沼袋までの約六キロが不通でございますが、二十日までに開通の見込みであります。その他は交通が確保されております。県道におきましては、青森県におきましては、全路線交通が確保されております。岩手県におきましては、五路線、すなわち、転米−種市線、大野−八戸線、戸呂町−軽米線、久慈−岩泉線、大田名部−小屋瀬線、この五路線約七十二キロが不通でありまして、目下懸命に除雪作業が続けられておりますが、開通の予定は二十一日あるいは二十二日ごろ、一部二十五日まで残るものがあるかと思いますが、そういうような目標で目下除雪作業が続けられております。 今後の措置といたしましては、今年度の除雪補助事業の除雪事業費の追加分といたしまして、青森県に九百万円、岩手県に八百万円を追加することを考えております。 以上であります。
○中山委員長 以上をもちまして政府当局からの説明は終わりました。 ————◇—————
○中山委員長 この際おはかりいたします。 先ほどの理事会において、東北地方の豪雪による被害状況等調査のため、現地に委員を派遣し、実情を調査いたすことに協議決定いたしたのでありますが、理事会の決定どおり委員派遣承認申請を行なうに御異議ございませんか。
○竹谷委員 ただいまの、東北における雪害状況視察のために委員を御派遣になることを理事会において御協議になったそうですか、私出席しておりませんでしたが、承るところによると、われわれ民社党が除外されておるように聞いたのであります。いまの委員長のおっしゃる理事会決定どおりというのは、民社党も入っておるのかどうか承りたい。
○中山委員長 先ほどの理事会においては、三名ということでございまして、民社党はその中に含んでおりません。
○竹谷委員 こういう調査の場合、普通五名くらい出されるのが慣例であろうかと思います。そうだとすれば、ぜひ五名くらいに増員して、民社党も一名お加えくださるようにお願いいたします。委員長において、皆さん委員の御賛成のもとにお取り計らいを願います。むろんこれはこの委員会の人数の割り当て等からお考えになったこととは存じます。しかし、理屈ではございませんで、災害のために全衆議院が心配をするという関係からも、わが党からもぜひ出していただいて、ほとんど衆議院の全部が重大な関心を持ってこの災害に対処するという態度を示されることが適当ではないかと考えますので、この点、委員長のしかるべきお取りなしをお願いいたします。
○中山委員長 御趣旨わかりました。いずれ理事の諸君とも相談をいたしたいと思います。御了承をお願いいたします。 委員派遣承認申請をするに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中山委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。 つきましては、派遣地、派遣期間、期日、派遣委員の員数及びその人選、並びに議長に対する承認申請手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中山委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 なお、航空機利用の必要があります場合にも、委員長においてしかるべく取り計らいたいと思いますので、御了承お願いいたします。 ————◇—————
○中山委員長 これより災害対策に関する件について質疑に入ります。 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。稻村隆一君。
○稻村(隆)委員 実はきょう私は、昨年の一月に発生いたしました豪雪に対するあと始末処理に関して、政府が国会に約束したとおりに処理しているかどうか、全般にわたって質問したかったのでありますが、本日岩手、青森両県より豪雪に対する陳情があり、かつ関係県の委員の方もいろいろ具体的な御質問を持っているようでありますから、私簡単に重要な点だけお尋ねしたいと思うのです。というのは、雪の問題は、いつも雪が降ったときは騒ぐけれども、実際は雪が消えるとともに消えてしまう。ことしは、やはり長期予報としては豪雪であるというふうなことであったのでありますけれども、幸いあまり雪が降らなかった。いま御陳情になった青森、岩手等におきましてはかなりの豪雪があったのでありますが、この点について問題は金ですから、昨年の豪雪に対して政府においてはどのように処理をしているかということをお尋ねしたい。それは、ああいうふうな災害があるたびごとに、市町村は非常に財政的にひどい窮乏におちいるわけです。ところが、政府の処理のしかたがおくれたり、あるいは龍頭蛇尾に終わったりしているので、非常に市町村は迷惑をしている。そうでなくても普通でも財政窮乏している市町村は、災害のたびごとに、特に大蔵省は災害に対する査定がやかましいわけですから、非常に困っているわけです。そこで、私は昨年の豪雪に対する特別交付金の問題についてお尋ねしたい。 衆議院の災害対策特別委員会におきまして、山口丈太郎氏の質問に対して、たとえば昨年の豪雪においては、各市町村は当然国や県が払うべきものを立てかえ払いしている、中には短期の高利の金を借りてまで立てかえ払いしている、それをどう処理するのかという山口さんのお尋ねに対して、自治省の財政課長と思いましたが、それは必ず三十八年度の特別交付金から処理いたします、すなわち今年二月末日までに配分されるべき特交金のうちから処理をいたします、利息も含めて処理をいたします、こういうことを言っておられるのであります。もうそろそろ特別交付金の配付の時期でありますが、一体政府はそれに対して前の国会で約束したとおり特別交付金の配付を準備しておられるかどうか。私の県などは道路の除雪の立てかえが一億五千万ぐらいある。それでまだ金をもらっていないのでありますが、これを全国に及ぼすならば非帯に大きな額になっていると思うのです。そういう点に対しまして、自治省の事務当局の詳細な御答弁をお願いしたいと思うのです。
○岡田説明員 御本知のように、昨年度の豪雪に対しましては、県分、市町村分、それぞれ十八億前後の特別交付税の配分を特にいたしました。御質問は、本年度の対策について、当時のいきさつもあり、考えておるかどうか、こういうことでございます。年初の降った当時の道路除雪その他につきましては、当時の特別交付税のワクの許す範囲内で極力いま申し上げたように見たつもりでございますが、その後道路が融雪によって復旧費等について関係の団体が相当の財政負担をするであろうという点に着目いたしまして、まだ最終決定いたしたのではございませんけれども、いわゆるアフターケアと申しますか、それにつきまして算入いたしたいと、目下検討を進めておるところでございます。
○稻村(隆)委員 三十八年度特別交付金はいまどのくらいありますか。
○岡田説明員 総額は三百六十三億でございます。
○稻村(隆)委員 そのうちから今度の岩手、青森の雪害に対して何とかする方法はありませんですか。
○岡田説明員 先ほど申し上げました前年度分の道路融雪についての対策と並行いたしますといいますか、また別個の見地から、本年度の青森、岩手の分につきまして、まだ詳細報告を得ておりませんし、また各省の査定その他の見通しもございます。もちろん、査定がありましたならば、自治省といたしましては、起債でありますとか、さらにその起債の償還について将来特別交付税を見るということになっていくわけでございますけれども、まだその査定その他もいま少し先になるかと思います。ただ、当面、雪おろしであるとか、その他団体としての対策費は要ると思いますので、昨年度講じました措置に準じまして、本年度の青森、岩手の分についても検討いたしたい、かように考えております。
○稻村(隆)委員 それでは、額がわかりましたら、三十八年度の特別交付金の中から多少は何とかなるのですか、重ねてその点お尋ねいたします。
○岡田説明員 そのようにいたしたいと検討中でございます。
○稻村(隆)委員 もしできなかった場合は、第三次補正の百三十七億というのがありますね、これは三十九年度に繰り延べするようになっておりますね。その中から何とかなるでしょう。第三次補正で特別交付金はたしか百三十七億あると思うのです。今度の雪害の額によっては、三十九年度に繰り延べするのですが、そのうちから少しは何とかなりませんか。
○岡田説明員 本年度の豪雪も相当のものとは聞いておりますけれども、昨年度の豪雪と比較してそれよりも上回るとも考えておりませんので、昨年度三百十五億の特別交付税のワク内におきましても、先ほど申しましたように、県、市町村合わせまして三十八億の豪雪だけのための特別手当をいたしました。したがいまして、今年度の青森、岩手両県分につきまして、現在の三百六十三億の特別交付税の範囲内において見得るものについては十分措置できるもの、かように考えております。
○中山委員長 次に、岩動道行君。
○岩動委員 最初に私は、ただいま本委員会におきまして調査団を派遣せられることを決定いただきましたことは、まことに適切なことでございまして、特に岩手に関係のあります私といたしましても、心から感謝を申し上げております。一日も早く、すみやかに実情を御調査の上、適当なる措置をとられることを希望いたすものでございます。 災害は忘れたころにくると申しておりますが、今回の岩手あるいは青森の雪害は、全く予想もしていなかった新しい災害でございます。大正四年に盛岡に測候所が開設されて以来初めての記録の豪雪でございます。特に豪雪のひどかった三陸地帯は、以前に三陸フェーン災害がありましたが、これらとは全く性質の異なる、しかも記録にない新たなる被害でございまして、これらの点につきましては、十分に新しい観点からいろいろな配慮がされなければならない、かように考えるものでございます。今回の災害にあたりまして、さっそく、警察、自衛隊あるいは消防団等が非常な困難の中を絶大なる力を発揮しまして、被害を最小限度に今日においてとどめておりますことは、感謝にたえないところでございます。しかし、今後なお新たなる被害が加わることも予想され、あるいはまた、雪解けによる被害が加算されるということも予想されるのでございまして、万全の対策、準備を政府当局には特にこの機会にお願いを申し上げておく次第でございます。 なお、先ほど建設省のほうからの御説明によりますと、一級国道でまだ開通をしていないという地区もあるわけでございます。田野畑村の約六キロにわたる部分が開通してない。したがいまして、これらの交通を途絶されておる地区におきましては、はたして現地の状況がどのようであるのか、生活物資はどうやって供給されているのか、あるいは医療はどうやって確保されているのか、これらの点について実情をお伺いいたしたいと思います。
○尾之内政府委員 先ほど御報告申し上げましたように、一級国道におきましては、二十日までと申しますから、大体もう解決しておるものと了解いたしております。ただ、他の県道におきます五路線におきましては、なお一両日おくれるようでございますが、その後現地の情報をまだ得ておりませんので、どの程度これらが繰り上がるかというようなことにつきましてはちょっとお答えできませんが、いずれにいたしましてもあと一両日というところであろうと思います。
○岩動委員 道路のほうはそういう状態でございますが、問題は、その地域で今日まで生活しておった住民の食糧あるいは医療というものはどのような現状になっておるか。これはあるいは場合によっては岩手県の方から説明をした報告によりますと、格別、医療、食糧等に困っているという状況の報告はございません。
○岩動委員 そこで、私はまず第一に、農林関係につきまして、天災融資法の指定ということは、このような現在出されている被害状況のもとにおきまして困難である、これは従来の天災融資法の発動に際しましても、一定の被害額がなければ発動されないという運用をされておるわけでございますが、そのおおよその基準をまず伺いたいと思うのであります。
○玉置説明員 天災融資法の関係の局から参っておりませんので、お答えできないのでございますけれども、ただいまの御趣旨を私が帰りまして担当課のほうへ取り次ぎたいと存じております。
○岩動委員 二十五億程度の被害では、従来の慣例から申しますと、天災融資法の発動は、おそらく、その基準額以下であって、発動されないという事務的な決定が予想されるのでありますが、このような災害が特に一定の被害額がなければできないということになりますと、局地的な小規模な——金額としては小規模であるけれども、その地域にとってはきわめて被害甚大であるような場合に、天災融資法の恩恵を受けられないということは、きわめてその法律の趣旨の運営上問題がある、かように考えますので、今後このような小規模な、しかも金額的には小規模であるけれども、被害の性質からいって、天災融資法の精神に照らして、今後は小規模あるいは局地的な災害につていただくことを特にこの機会に御要望申し上げる次第であります。 そこで、今回の豪雪によって治山事業にかなりの経費を新たにつぎ込んでもらわなければならないと思うのであります。なだれ防止事業を適時行なわれるという先ほどのお話がございましたが、予算的にはそれだけの余裕が現在あるのかどうか、ない場合にはどのような措置をおとりになるのか、この点について伺いたいと思います。
○森田説明員 林野庁の指導部長でございます。 なだれ防止施設の問題につきましては、実は一昨年の豪雪の際にも、当初予定いたしておりました約一億五百万余の予算に対しまして、経常的な治山事業費のほうから一億二千七百万をさらに上乗せいたしまして、重点的に実施した経験があるわけであります。本年度は、三十九年度予算といたしまして一億八千三百万余を計上いたしておりますので、これが成立いたしましたならば、岩手県の実態をよく承りまして、それに即応するような対策を講じてまいりたいというように考えております。
○岩動委員 三十九年度の予算におきましてはとりあえず一億八千万程度の予算を要求しておられるということでありますが、三十八年度中にもあるいはいろいろやっていただかなければならないという事業もあろうかと思うのであります。これらにつきましてはどのような措置をおとりいただけますか。
○森田説明員 実は一昨日来、岩手県のこういう治山施設の担当官と打ち合わせ中でございまして、やはり積雪の関係で事業の実施は四月以降になる見通しのようでございますので、そのように対処してまいりたいと存じます。
○岩動委員 今回の被害地の中におきまして、特に製炭事業者が大きな被害をこうむっておるような実情でございます。たとえば、岩手県の地帯におきましては、炭のかまどの全壊は四百十三基、半壊が百四十八基というような程度でございまして、しかも製品の滞貨がきわめて多い。これらの製炭業者は、今日都会において炭がなかなかさばけないということから、いろいろ大きな問題をかかえておるのでありまするが、特に、産炭地における生産者もきわめて零細農民でございます。これらにつきましては直ちに何らかの措置がとられなければならないと思うのでありますが、中には生活保護の適用対象におちいるという者も出てくるかと思うのであります。これらの点につきまして、政府の応急の措置、並びにこれらの施設の復旧につきまして国の補助をどのようにして行なっていかれるか、伺いたいと思います。
○森田説明員 製炭者に対しまする対策、なかんずく、被害炭がまに対します復旧助成の措置でございますが、現在の青森、岩手の豪雪による被害の対策につきましては、さらに被害の実態をもう少し確実に把握いたしました上で検討いたしたいというように考えておる段階でございます。
○岩動委員 過去の例においてはどのようなことをされたのか。三陸のフェーン災害のときにおきましても炭焼きはだいぶやられておるわけであります。これらのときにはどのような措置をおとりになっていたか、そしてそれを勘案して、今後とも十分なる措置をおとりになる具体的な考え方をお聞きしたい。
○森田説明員 豪雪の災害によりまして、炭がまの復旧に対してとりました措置でございますが、三十六年度に発生いたしました北陸地帯——これは青森、山形、新潟、富山、石川及び福井県にわたりましてやはり豪雪によります炭がまの被害があったわけでございますが、当時は被害総かま数が約四千六百基でございまして、そのときの被害総額は七千五百万円が計上されたわけでございますが、このときは融資の措置をとっております。それから昨年の豪雪に際しましては、被害県は青森県以下二十九県の広きにわたりまして、しかもかま数は二万八千基という状態でございまして、これに対しましては、一基当たり一万三千円ないし二万五千円の築窯費ということにいたしまして、その二割を国で助成いたしております。
○岩動委員 ただいま、融資をしたとか、あるいは一万三千円から二万五千円の金額に対し、その二割を補助したというお話でございますが、この融資の具体的なやり方、あるいはやった方法について伺いたいし、と同時に、この二割という補助ではきわめて低率の補助であって、特に今回の被害地は、いわゆるチベット地帯ともいわれるような、非常に低所得者の多い地域でございます。したがいまして、このような低額の補助では十分なる立ち直りはきわめて困難である、かように考えられますので、これらの点についても十分なる政府の配意が必要かと思いますが、その点についての見解をお聞かせ願いたい。
○森田説明員 融資は、天災融資法に基づく融資でございます。それから二割の補助の問題でございますが、先ほど申し上げましたように、三十六年度の場合は融資で処理せられたというような地帯もございまして、なかなか問題があるわけでございます。この炭がまの問題につきましては、さらに実態を調査いたしまして検討いたしたいというふうに考えます。
○岩動委員 御検討はけっこうでありますが、十分にひとつ配慮をしていただかなければならない、かように考えておるものであります。特に強く御要望を申し上げます。 次に、牛乳の集配が道路の閉鎖によってうまくいかなかった、したがって、廃棄をしたり、いろいろ損害をこうむったのでありますが、それと同時に、飼料の配給も思うようにいかなかった。したがって、乳牛の母体が衰弱するというような事態が発生をいたし、今後の牛乳の生産にいろいろ支障を生ずるような事態が起こってきておるわけでありますが、これらに対しまして政府の対策、特に飼料等を特別な配慮をもって酪農者に供給するというようなことについてのお考えがあるかどうか、承りたい。
○枝広説明員 御承知のように、現在政府は、飼料需給安定法によりまして、ふすまを買い上げてこれを売却いたしておりますが、売却の価格は、特別の価格で、一般の市価より若干安くして払い下げております。これは御存じのとおりと思いますが、手持ちの飼料を、昨年も豪雪の場合やりましたが、よく調査いたしまして、地元の要求に応じて適時これの払い下げをやっていきたい、こういうように考えております。
○岩動委員 政府の手持ちをある程度安く払い下げておることは、私も承知いたしておりますが、特別にこれを無償で配付する、あるいは一そう安い価格で払い下げる、そういう災害に対する特別なる配慮が可能であるかどうか。また、今後これは十分に検討していただかなければならない点でございますので、その点についての御意見を承りたい。
○枝広説明員 政府の払い下げるふすまを、現在のところ、無償で払い下げるというようなことは、非常に困難ではないかと考えております。従来も、昨年の場合も特別の価格で払い下げを急速に行なったのでありますが、できるだけ迅速に数量を手配いたしまして現地における飼料の不足を補いたい、このように考えておるわけであります。
○岩動委員 そのような場合におきましても、結局資金が問題になるわけでありますので、一そう天災融資法その他系統機関による融資等は十分なる配慮が必要ではないかということを特に申し上げておきたいと思います。 次に、道路の関係でございますが、先ほど岩手の副知事からも説明がありましたが、積雪寒冷特別地域における道路交通の確保に関する特別措置法、この地域の指定が行なわれてないところに今回雪が降って大きな被害が出たわけであります。したがいまして、この特別措置法の指定をさらに今回の被害を受けた全地域に広げていくことが必要であろうかと思うのでありますが、この点について建設省の御所見を承りたい。
○尾之内政府委員 除雪道路の指定につきましては、ただいまお話のように、積雪寒冷特別地域における道路交通の確保に関する特別措置法によりましてまずそういう特別地域を指定いたしますが、その地域を指定する場合には、政令によりまして、統計的に二月の積雪の深さの最大値の累年平均——最近圧力年間の平均をとっておりますが、それが五十センチメートル以上の地域、あるいは寒冷地域という意味におきまして、一月の平均気温の同じく累年平均が摂氏零度以下の地域、こういうことになっております。ただいま指定されております地域はそういう基準によって指定されておりまして、この地域を広げることになりますと、まずこの基準に抵触する。また、過去の累年の統計がそういうふうに変わってくればこの基準によって入りますが、そうでないと、この基準そのものも変えなければならぬ、こういうことであろうかと思います。ところが、この地域は全国にかなり広くわたるものでございますが、この地域内の道路を指定いたしまして、その指定された道路のうちで特に除雪の助成の必要な路線について除雪事業費として考える、こういうたてまえになっておりまして、まだ今日の段階ではその地域内の道路におきましても十分なる除雪体制ができておらぬ、こういうような事情でございます。したがいまして、地域を広げる必要はもちろんあろうかと思いますが、とりあえず現在指定されました地域内の除雪を少しでも十分になるように進めることのほうが、目下の段階においては重要な施策ではないかと思っておりますので、ただいまのところはそういうような考えで、また新しい道路計画の改定も考えておりますので、その際そういうふうに考えていきたいと思っております。
○岩動委員 過去の統計実績の科学的な基礎に基づいて一定の基準を設けられるということは、行政上必要であろうかと思いますが、今回のような事態が今後いつ起こるかわからない、天災は予測できない面もございますので、今後はこれらの実態に即した指定をやっていただけるよう御検討を早急に進めていただきい、かように考えておるわけであります。 次に、市町村道などの除雪機械の設置でありますとか、あるいは除雪事業に対する国庫補助というものを、このような機会に新たに設ける必要があるのではないか。今日このために市町村財政の負担が非常に大きくなっている状態でありますので、これらの点についての今後の御検討を御要望申し上げるとともに、これについての建設省の御意見を承っておきたいと思います。
○尾之内政府委員 市町村道の除雪につきましては、昨年も同様な御要望がだいぶございまして、実は試験的に三十八年度におきまして特定の日に除雪機械の補助を考えておるわけでございます。三十九年度におきましても、補助を大幅に拡大いたしまして、市町村における除雪機械の助成、特に市街地における除雪に適する機械の助成をいたしたいということで、目下予算をお願いしておるわけでございます。
○岩動委員 ただいま市街地についてはすでに特定のものを指定してやっておられるということでございますが、これらは市街地に限らず、被害は各方面に起こるわけでありますので、さらにこれを広げて実行に移していただかなければならないと思うわけでありまして、三十九年度の予算の執行面におきまして十分なる御配慮をいただきたい、特に御要望を申し上げておきます。 次に、市町村財政の関係になりますが、先ほど特別交付税につきましては質疑がありましたので、省略いたしたいと存じますが、特に三十九年度におきまして十分なる配慮を強く御要望を申し上げておきたいと思います。 それから普通交付税の基準財政需要額の算定につきまして、特に積雪寒冷地につきましてはどのような算定をしておられるか、この点を伺いたいと思います。
○岡田説明員 普通交付税におきましては、砂利代等を中心といたしまして単位費用を是正いたしましたほか、その他の費用というような面において、道路について包括的に道路の五カ年計画に対応いたしまして十分なる措置をいたしたつもりでございます。
○岩動委員 具体的にこの積雪寒冷地の道路についての算出の金額を承りたいと思います。
○岡田説明員 ただいま資料を持ってきておりませんので、あとからでも報告をさせていただきたいと思います。
○岩動委員 最後に伺いますが、豪雪地帯の雪上車の整備がきわめて大切なものであろうかと思うのでありますが、これにつきまして国の補助は一体どういうことになっておるのか、ないとすれば、これをどのように今後施策されるか、この点について伺っておきたいと思います。
○尾之内政府委員 目下のところ、積雪関係の機械といたしましては、除雪機械を中心にその増強をはかるように考えております。建設省直轄の道路事業をやっておりますところでは、それとは別に、連絡その他緊急用のために雪上車を購入するということを考えております。これは除雪という観点よりは、業務を実施するという立場で購入しております。特にこういった面で地方公共団体に対する助成は、道路事業としてはやっておりません。
○岩動委員 これで私の質問を終わりたいと思いますが、今回の豪雪地帯は特に単作地帯であり、きわめて所得格差のはなはだしい、おくれた地域において起こった被害でございますので、あらゆる観点から最大の援助を政府はしていかなければならない、かように考えまするので、先ほど来私から御要望した諸点については、今後すみやかに調査を完了されて、すみやかなる具体的な措置を特にお願い申し上げて、私の質問を終わります。
○中山委員長 関連質問の申し出がありますので、これを許します。山口丈太郎君。
○山口(丈)委員 私は、先ほどの稲村委員の質問に関連をして一つだけ御質問をいたします。 昨年の予算委員会並びに災害委員会におきまして、私は数度にわたって質問をいたしました。その中で、従来の災害に対する対策と変わった答弁をいただいた点は、私が質問をいたしましたときに、要旨はこういうことであります。すなわち、高度の補助を決定をいたしましても、災害が発生をいたしました当時に緊急借り入れなどをいたしまして、あるいは融資をしていただいて、それでその場をつくろっていても、その後高額の補助をもらったとしても、その補助が非常におくれる、そのために金利がかさんで、実際の補助というものはきわめて低率になる、そういうものを防止するためには、少なくとも補助は敏速に行なわれなければならない、もしその補助の手続が敏速に行なわれないで一年も実施がおくれるということになれば、その利子をも含めて被害額の中に算定をして補助する、こういう言明を大蔵大臣もされたわけであります。先ほど稲村委員の質問にお答えになって、三十七年から八年に起きました豪雪に対する補助は、まだ具体的にその被害県に対する交付を完了していないやに聞きます。もうすでに一年を経過することになりますと、ちょうど私が質問を申し上げたときと同じように、その間における緊急融資を受けたところは、非常に多額の金利を支払わなければならないことになる。そうなると、せっかくの政府の補助というものが有名無実にひとしいものになる。したがって、被害地の負担というものがますます大きくなる。今日報告されまして、ただいま質問がありました岩手、青森等につきましても、これはいま御質問の中に述べられたとおり、きわめて格差の大きい地域であります。主としてこの積雪地帯というものは、京浜間あるいは阪神間等に比べますると非常に収入格差の大きいところばかりが皮肉にもそういう豪雪地帯に指定をされるような気象状況にある。こういうときに、一体補助金はまだ具体的に全部済んでいないのですかどうですか、その答弁にありましたとおりのことが実施されておりますかどうですか、非常に心配でありますから、ひとつお伺いいたしたい。——これは大蔵省関係もありましょうが、災害は各省にまたがるわけです。だから自治省所管もあり、農林省所管あり、あるいは建設省所管あり、運輸省所管あり、先ほどから質問をされたとおりであります。したがって、各省間においてそれぞれの対象となるべきものについてこれはやられているはずですから、そのやられたものをどういうふうに実施されておるのか、ひとつ聞かしてもらわないと、これは約束が違っては困ります。みんなはその議事録によって安心をして、いまにもくれるのだ、いまにもくれるのだと思っているのですから、それが言明と違ったことをされておるということになると、これはまた不信を買うもとになります。これは各省が当然やっておられなければならぬ問題です。これはきょうできないというのだったら、当然後日に答弁をしていただきますけれども、それでは、各省間にわたって具体的に詳細に、いつ幾日にどこそこへどういうふうに支払いをした、被害金額の申請については融資はどれだけをしてやったということを具体的にこの災害委員会に資料として提出して、その説明を求めるように私は委員長から取り計らっていただきたいと思います。
○中山委員長 さよう取り計らいをいたします。
○山口(丈)委員 ごくこまかいやつを、各省みなわかっておるはずですから、それを総括して、これを説明してもらう、そうしないとこれは困ります。
○中山委員長 それではさよういたします。 山中吾郎君。
○山中(吾)委員 私は、岩手、青森の関係で先ほど同じ地元の岩動委員から詳細質問があって政府当局の答弁もありましたので、大体の目的を果たしておりますので、重複を避けてお聞きいたしたいと思います。 自治関係はすぐどこかへ行かれるそうですから、ちょっとだけ伺いますが、特別交付金について現在すでに県と市の関係は決定をされて、町村はまだ未決定である、同時に、久慈市だけはまだ未決定であるということをお聞きしたのですが、その点はそのとおりでございますか。
○岡田説明員 特別交付税は県、市、町村ともまだ未決定でございます。
○山中(吾)委員 全部未決定でしたら、今度の災害に対して直ちに御配慮を願えることと思うので、その点は特段の御配慮をお願いいたしたい。よろしゅうございますね。お聞きしておきます。
○岡田説明員 先ほど申し上げましたように、そういう趣旨に沿いまして検討さしていただいておるところでございます。
○山中(吾)委員 それから建設関係もまた何か御用事があるそうだから、先にお聞きしたいと思いますが、先ほど岩動委員からも質問があったのですが、積雪寒冷の特別措置法、これに基づくと、岩手の沿岸は基準に当たらない。それは政令に基づいた基準ですか。
○尾之内政府委員 さようでございます。
○山中(吾)委員 そうしますと、この政令に基づいた現行の基準に基づいてどうしても適用を——拡張解釈といいますか、適用ができるかできないか、もしできないとすれば、これは早急に改めていかなければならぬと思う。それは先ほど地元の副知事が説明をいたしましたように、積雪関係というのは、一般の科学的基準によって予想されているときは、平生準備をしておるものですから、あまり損害はないんですね。それで、岩手の場合については、奥羽山系のほうには多雪地帯としていろいろ政府の施設もあったわけですが、北上山系は一応その地域として指定を考えていなかったので、非常に不準備である、したがって、豪雪がくると予想以上の膨大な損害があるというふうに、特別の豪雪の場合の問題があるから、単にその基準によっていきますと、不測のいろいろな損害が出るので、豪雪積雪関係だけは、ことに道路関係についてはもっと弾力性のある考慮をする必要があるのじゃないか。それで、現行政令において拡大解釈し得る限りにおいてその指定ができるか、もしできないとすれば、政令の改正を速急にしてもらいたいと思うのですが、その点のお考えはいかがですか。
○尾之内政府委員 拡大できるかと申しますことは、実は統計そのものがよくわからない点もあるのです。ですから、統計の精粗ということによりまして若干地域が変わることはあり得ると思います。しかし、ただいま御指摘の問題は、昨年の豪雪のときにもかなり各方面にそういう問題がございまして、極端に申しますと、九州の鹿児島まで雪が降った、そちらでは、常時あたたかいところですから、除雪の体制が何にもできていないということで、雪寒道路の指定の要請もあったわけです。したがって、もしこれを変えますと、かなり広範に働いてくるということを予想しなければならないと思います。そうしますと、先ほど岩動委員にお答えいたしましたが、いま指定いたしました地域内でも、実を言いますと六〇%ぐらいの延長しか指定されていない。それよりも、この地域内の道路を、これは常時降るところでございますから、全面的にやるほうが先ではなかろうか、かように私ども考えておりますので、ただいまのところ、地域全体を拡大するという考え方は持っておりません。しかし、今後そういうような必要が全国的に生ずる際には、また関係省ともいろいろ協議しなければなりません。どうしても広げるということになりますと、政令の改正を必要とするということになろうかと思います。
○山中(吾)委員 その点は、今後の問題ですが、検討してもらって、政令の問題をひとつ検討してもらうように要望いたしたいと思います。 それに関連をして経済企画庁のほうに伺いますが、豪雪地帯対策審議会はあなたのほうの担当ですね。全体としていまのようなお話もあるわけですが、豪雪地帯対策審議会として、たとえば現在のような三陸沿岸、ああいう関係の地域、いま道路局長の話では、積雪寒冷地帯の特別措置法では、いろいろ数字が出てまいって、政令の改正についてもいま直ちに回答ができぬというような話なのですが、豪雪地帯の審議会の場合、もっと広く検討されるべきであると思うので、そのときに、大体岩手、青森という全体の地区は、豪雪地帯として一応考えなければならぬ。ことに気候の激変によって、その周辺においてはいつ豪雪になるかわからない。しかも科学的数字ということをこえて、逆にその周辺が非常に危険な状況が不測の状況から起こることがあって、四、五十年ぶりで降るというようなときは、何らの設備もないから、交通はとだえる、学校は閉鎖する、それからなだれで死人を出すというふうな状況になるので、いまのような血の通わぬ科学的なというか、数字の魔術でその指定を除外するのでは、これから検討される豪雪地帯対策審議会の目的が果たされないのじゃないか。そこで、いままでの審議の過程と、これから得られる結論、何かこの間答申されたようですが、その点についてひとつ間違いのない判断をしていただきたいので、御意見を承りたいと思います。
○鹿野政府委員 ただいまの豪雪地帯としての指定の問題につきましては、一言申し上げますと、岩手県は豪雪地帯として全県指定されております。三十八年十一月一日の指定でそうなっております。 豪雪対策審議会のほうの基本計画その他審議の模様をごく簡単に要点だけお伝えいたしますと、豪雪地帯対策特別措置法が公布されたのが三十七年四月五日であることは、御存じのとおりであります。その後、豪雪地帯の指定の問題、それから豪雪地帯の対策基本計画の問題を主として審議してまいったわけでありますが、三十七年の四月以降現在に至ります間七回の審議会を開いて、いまの指定の問題と基本計画の問題を審議していただいたわけでございまして、その間にもなお幾つかの小委員会を開きまして、指定基準あるいは基本計画の考え方の基礎といったようなものを詳細に御検討願いまして、指定につきましては、ただいま申し上げました三十八年十一月一日に地域の指定を行ないまして、基本計画につきましては、三十九年、この二月十七日に第七回の審議会におきまして御審議願って答申を得まして、その受けた答申に基づきまして、来週の火曜になりますが、二十五日の閣議において閣議決定をいたしたいというふうに考えております。目下手続中でございます。
○山中(吾)委員 それでは道路局長に戻りますが、豪雪対策審議会のほうでは岩手全県を指定するということなんです。そういう点から考えたならば、この政令の改正も同じそれでやるべきではないか。というのは、これは道路交通の確保に関する特別措置法なんです。そうして豪雪でいつも損害を受けるのは辺地なんです。都市ではないのです。辺地というのは、一度雪が降ると、部落部落が断絶するわけです。あの山とこの山との谷間谷間、道路も何も交通途絶ということが一番大きい問題になるので、積雪寒冷地域の道路交通の確保ということを目的とした特別措置法の精神からいって、豪雪地帯の審議の過程において岩手県全体を指定したという思想は、この法律の中にも盛り込めるのではないかと思うので、道路局長もそういう立場でひとつ検討をしてもらいたいと思うのですが、それはいかがですか。
○尾之内政府委員 豪雪地帯と積雪寒冷地帯の地域につきまして、確かに御指摘のような問題はあろうかと思います。雪寒法のほうでは積雪と寒冷と両方の地域がダブっておるわけでありますけれども、豪雪のほうでは、寒冷よりも、雪という観点で地域が考えられておるようでありまして、確かに御指摘のような一致しない点があることは承知いたしておりますが、私どもといたしましては、除雪すること自身何ら異存がございません。もちろんやるべきであると思いますが、実際に雪寒法では事業を実施いたさなければならぬ。地域の指定ではなくて、事業を実施するということにやはり一番重要なねらいがあると思いますが、地域を広げましてまんべんなく除雪するのがいいか、あるいは、いつも雪の降っておる、つまりいつも雪の多い地域を重点的にやりまして——もちろん、それを逐次広げていく方法をとるのがいいか、その辺に問題があろうと思いますので、私どもといたしましては、やはり道路計画も全体の財政実施能力という観点から考えていきたいと思っておりますが、御指摘のような点は承知いたしておりますので、なお今後検討させていただきたいと思います。
○山中(吾)委員 具体的にいま一度質問を掘り下げたいと思うのですが、国道四号線は、その建設計画の中に防雪設備を含んで予算を計上されておると聞いておる。ところが、三陸沿道の国道四十五号線、これは地域から見ると、あなたの思想からいうと、入らない。その道路はそういう除雪及び防雪設備を含んで道路建設計画に入っているかどうかということが問題になると私は思うのです。あなたは事業のための措置だとおっしゃった。したがって、その点についてもう少し考え方を掘り下げていただかないと、具体的な問題の解決にならない。国道四号線の場合には、奥羽山系だから、除雪施設が入っている。いわゆる三陸の四十五号国道の場合その建設計画の中に入っていないとなれば、また同じ災害が出るわけで、したがって、その地域の指定については、事業のためであっても、私はもっと拡大をしてお考え願わなければならないと思う。豪雪地帯に岩手県全部を審議会が入れているくらいですから、その点ひとつ御検討願いたいと思いますし、この国道四十五号線の計画には防雪除雪の工事を含んでおりますかどうか。私の聞くところでは、国道四号線は建設計画にその設備を含んで予算を計上されておる。これはいかがですか。
○尾之内政府委員 いまお話の点は、おそらく除雪事業のうちの防雪対策であろうと思います。防雪対策につきましては、四号線の中でも、改良事業として、実施いたしますものは改良事業として含まれております。四十五号を改良の際にも、もしそういう必要の個所があれば、雪寒事業としてではなくて、四十五号の改良事業として実施すべきものと思いますし、そういうことはできるようになっております。四号線におきまして、雪寒事業で防雪が入っておりますのは、既改良の区間で単独に防雪事業だけやろう、たとえばスノーセッドだけやろうという場合に、雪寒事業のほうでそういう個所の事業を見込んでおる、こういうことでございます。したがいまして、四十五号線につきましては、御承知のように、国道指定がおくれて、この三十八年度から指定されたところでございますので、大部分まだ未改良でございます。これからの改良の際には、そういう施設ももちろんやれるように考えておりますので、その点の開きというものは事実上そんなにないと考えております。
○山中(吾)委員 次にお聞きしておきたいのですが、県の除雪機械整備に対する国庫補助、これは二分の一補助ですか、岩手にことし二台か三台の補助を受けたそうですか、こういう状況ですから、この補助の台数をもっと増加していただきたい。ことに山間僻地が多いこういうところで、今度除雪機についてはずいぶん有効な使い方をして、県当局では、もっとこれは平生設備をしておく必要があるということを痛感しておるのですが、二台、三台の少ない台数ではとうてい間に合わないので、速急にこれを本年度においても台数をふやしていただきたいのです。いかがです。
○尾之内政府委員 雪寒地におきます除雪機械につきましては、昨年来の豪雪の事実もございまして、私どもといたしましても重点的に整備を進めたいと思っております。全体の道路事業の伸びが平均的に二割ないし三割くらいでございますが、除雪機械につきましては、来年度は本年度のおよそ七割増しくらいのものをお願いしたい。地域の配分につきましては、これからまたいろいろ実情等を勘案いたしまして十分配慮いたしたいと思います。
○山中(吾)委員 次に農林関係で、これは岩動委員から詳細に聞かれたので、重ねてお聞きすることは省きますが、先ほどお聞きしておりますと、製炭施設の場合の天災法の適用については非常に困難である、製炭施設に対する補助とかその他の手当については前例があるのかどうかというので、北陸地区のケースの場合その他は説明されておったのです。これは天災法が適用された場合の例でしょう。
○森田説明員 さようでございます。
○山中(吾)委員 天災法が適用できればけっこうですが、できない場合のいまのこの問題についてどういう処置を考えられたかということをお聞きしておかないと——天災法が適用できないことを前提として私質問するのです。できないことを前提として、何か処置できるかできないのか、その点あいまいですから、具体的にちょっとお聞きしたい。
○森田説明員 直接担任でございませんので、あるいは正鵠を欠くかと存じますが、私の聞いております限りにおきましては、天災法の発動を見ない程度の災害に対しまして炭がまの復旧に対しまして助成措置を講じたことはないのではないかと思います。
○山中(吾)委員 先ほど聞くと、あるようなムードになっているものですから。ないなら、ないということで、新しく政治的解決をしなければならぬ問題ですから、その点については新しいケースとして検討していただきたいし、われわれも考えなければならぬので、申し上げておきます。 それから、政府手持ちの飼料について、これも岩動委員から質問があったのですが、無償にはできないかという問いに対しては、困難であるというふうにお答えになっておるのですが、法律的に不可能なのか、法律的には可能であるけれども、行政的に困難であるのか、どちらなのですか。
○枝広説明員 いまのふすまの無償払い下げの件でございますが、ただいま資料を持ちませんので、正確なお答えができませんが、法律上無償で払い下げる場合は特別の手続が要ると考えております。これは後ほど十分検討をいたしましてまた御答弁いたしたいと思います。
○山中(吾)委員 そういうことは法律上可能であるけれども、法律上に規定した特別の手続が必要だということになるのか、現行法で可能であるけれども、特別の手続きが要るということになっているのですか、どちらです。
○枝広説明員 法律上の手続を要するものと思うのでありますが、詳細を存じませんので、後ほど検討した結果お答えいたします。
○山中(吾)委員 法律の手続を要するというのは、改正という意味ですか。
○枝広説明員 これはまことに恐縮なんですが、国の財産を払い下げる場合に、無償にする場合には省令で定めてやるということになっておりますので、ほかの例から申しますと、現在まだ検討しておりませんが、私の現在の考えでは、法律上は道は開かれておるとは思いますが、いろいろ関係省との協議もございますので、特別の省令とか、そういう手続きが要るのではないかと考えております。
○山中(吾)委員 わかりました。まあ可能であるというお話ですから、その点は現行法で各省との関係ということでいろいろと手続が要るというならば、最善の努力をしてもらいたいと思う。畜産物価格安定法という特別法に基づいての買い上げですから、私は一般の国有財産法の払い下げの原則によらない何かがあるのだと思うのです。おそらくそういうお話だと思いますから、ひとつ大いにできる限りの処置をしてもらいたいと思うのです。 さらに製炭問題の関係ですが、炭焼き小屋あるいは炭焼きがまなどが倒壊をするというのは、なだれによるわけです。その場合に、倒壊した炭焼きがまを再建するための助成——というよりも、その前に、その裏山の予防設備ということが非常に重大な問題なので、保安林の問題であるとか、あるいは民間の場合——岩手の場合には、民間の大山林地主、そういう山林地主の協力を得て防雪林その他を設定するような指導をしないと、実際はつぶれたあとの措置しかできないので、一応恒久対策としても、そういう防雪林、保安林その他の設定については相当強力に指導し、また設定をしてもらわなければならぬので、この点についての政府の御意見をお聞きしておきたいと思います。
○森田説明員 防雪関係の保安林の整備でございますが、この保安林の整備につきましては、御承知のように、保安林整備臨時措置法という法律に基づきまして整備を進めてまいりました。なだれ防止保安林等につきましても、現在全国に約一万四千町歩近くの保安林が設定されております。今後ともなお保安林の整備につきましては十分検討してまいりたいというふうに考えております。
○山中(吾)委員 それを特に強力に進めていただくことを要望しておきます。 それから厚生関係についてお聞きいたしたいのですが、生活保護世帯に対しての雪おろし等の除雪の費用、こういうものに対して特別の助成基準というものを定めることはできるかできないか。現在、住宅補修というふうな費用の中で込めて算出されておると思うのですが、そういうものが物価の関係で予算を見るとだんだん少なくなっておる。実際問題としては、そういう積雪地帯における生活保護世帯に対して、こういう除雪費用なんというものはとても見込まれないと思うのですが、この点についてお聞きしておきたいと思います。
○牛丸政府委員 除雪の費用につきましては、ただいま御指摘のように、一般の家屋の補修費の中に入れて従来認めておるわけでございますが、これは通常一万円を限度にするというものを、特別基準を設定いたしまして、知事で一万五千円まで増額ができるような特別基準設定の措置を考えておりまして、その中で除雪の費用も見てある、そういうふうなことでございまして、これだけを特別に分離して基準を設定するということまでは、現在のところ考えていないわけであります。
○山中(吾)委員 それでは、ワクを拡大して、特にこういう具体的ケースが出たときには特別な配慮をお願いしたいと思うのです。 なお、その他のことについては岩動委員から大体質問されたので、重複を避けますが、要するに私の考えで申し上げますと、豪雪地帯において損害の発生するところは辺地である。辺地であって非常に貧困である。辺地のためにいろいろの点において悲惨な状況が出てくるのでありますから、その点を特に災害対策を立てられるときには配慮していただく必要があると思います。 それで、今度の青森、岩手のこの豪雪に基づいてわれわれ考えておる中で一番大きい教訓は、やはり交通の確保ということだと思うのです。そういうために、どうしても建設省関係においては、道路建設事業の中でこういう防雪その他の施設についての配慮を恒久対策としてはお願いしなければならないし、またブルドーザーその他の必要台数を確保するようなことを応急対策として十分御検討願う必要がある。 それから第二の教訓としては、なだれ対策である。これは直ちに人命の問題にぶち当たってくる。昭和十九年のときには、岩手、青森で百六十人も実は死亡しております。交通が遮断をしてどうにもならない、そういうふうなことがございますので、きょうは企画庁の豪雪対策の関係者もおるのでありますから、現実にこの政策が確定されるまでに、もう少し豪雪というものの特殊性、及び豪雪によって損害を受けるのは辺地であるということを前提にして御検討を願いたい。道路局長のいまの積雪寒冷地帯の特別措置法の解釈のような思想だけでは解決できない問題があるので、もう少し高次の立場において対策を立てることを、今後の青森、岩手に関係しておるばかりでなくて、豪雪地域、北陸全部を含んでの大きい問題であるので、特に私は要望申し上げておきたいと思うのであります。 次に自治省関係ですが、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律、これはたしか前の前の国会ですか、三十七年ですか、この法律ができて、自治省が主管省になっているはずですが、辺地には必ずこういう積雪豪雪から予測しない損害がいつも出るわけなんです。この施設の整備について、特に豪雪その他のことをこの法律の施行の中で配慮が行なわれておるか、あるいは行なうことができないようになっているのか、その点をお聞きしておきたいのです。
○岡田説明員 辺地の整備でございますので、必ずしも積寒対策とは多少趣旨を異にするのでありますけれども、しかし、たまたまと申しますか、積寒地帯と辺地とが大体重なるような場合もございます。そういうような考え方から、通学バス、ボートでありますとか、それから中学校等の寄宿舎、そういうふうなものに対しましては、文部省とも連絡をとりながら、辺地整備債の対象にいたしております。なお、水道であるとか、道路であるとか、そういうふうな法定施設以外に、政令で指定するものといたしまして、現在のところは有線放送施設を整備いたしております。これらも、積寒のいざという場合に有線放送などが役に立つのではないか、こういうような判断も入っております。現在では、そういうような、いま申し上げました寄宿舎でありますとか、放送施設とかいうようなことによって補っておるということであります。全体のワクの問題も、自治省としては、要望もありますので、なるべく辺地整備債のワクを広げたいのでございますが、関係方面からの要請その他もございますので、来年度は五割増しの十五億ということでとりあえずの増加措置をいたした次第でございます。さらに総体の広がり等を勘案いたしまして実情に合うようにしたい、かように思っております。
○山中(吾)委員 この法律施行の場合には、そういう豪雪の危険のある地域は同時に辺地なので、その豪雪ということの前提として、施設の融資その他の財政上の援助をする場合には、特に配分その他についてはこれは法の運用の中に私は配慮できると思う。交通遮断をしたときにどうにもならないというふうな地域が相当あるものですから、特別法執行の場合には配慮をお願いしておきたい、要望いたしたいと思います。
○井谷委員 関連して、私は林野庁のほうにちょっとお伺いしたいと思います。 先ほど岩動さんの質問にお答えになった中に、炭がまの補助金二割とおっしゃったのですが、あれはどういう面から二割というあれが出るのでございますか、それをちょっと承りたい。
○森田説明員 はなはだ申しわけないのでございますが、私直接の担当でございませんので、従来どういうところからそういう計算をしてまいったのか、ここでお答えできないのでございますが……。
○井谷委員 直接の御担当でないということになると、これはちょっとここで申し上げるのもどうかと思うのですが、お含みおきを願いたいことは、失礼な言い分ですが、炭を焼いておるような人は非常に生活程度が低いのです。生活に困窮しておる人が多い。そこへ、一万幾千円かかるかわかりませんけれども、それの二割ぐらいの、スズメの涙のような補助をやっただけのことでこれは盛り返すことはできないと私は思うのですよ。前のときにはそれはなかった、そしてこの前に二割出したと言われるのだったら、その出し方というものは、被害の状況、またその当時の状態によってこの額が変わるのか変わらぬものかというようなことを実はお聞きしたかったわけであります。直接のあれでないようでございますから、またいずれかの機会にお尋ねしたいと思います。終わります。
○稻村(隆)委員 関連して。先ほど岩動委員の御質問の中で、市町村道路の問題です。あの問題は補助の方法はないかと言ったのですが、いままでそれがしばしば問題になったのです。その点はどうでしょう。建設省はいままでどうやっておるのですか。
○尾之内政府委員 先ほどちょっと申し上げましたが、市町村道補助につきまして最近非常に御要望が多い事情がございましたので、三十八年度から新しく市町村に対して補助をすることを試験的に始めた、これはまだ始めたばかりで、きわめてわずかでございますが、三十九年度におきましては補助額を拡大いたしまして、市町村に対する除雪補助の道をさらに拡大したいと思っております。なお、ちょうど三十九年度から新しい五カ年計画の改定を考えておりまして、その際あわせまして雪寒の五カ年計画も改定いたすことになっております。その中でも将来にわたりましてそういう方法の拡大を考えてみたいと、目下検討いたしております。
○稻村(隆)委員 もう二点ほどお伺いしたいのですが昨年の豪雪で非常に倒壊家屋が出たのですね。家屋や事業場がたくさん倒れました。それについていろいろ問題があったのですが、それに対していままでにどういう措置をとっておりますか、それをお伺いしたい。
○尾之内政府委員 道路関係のことじゃございませんで、私の所管外でございますので、ちょっと回答いたしかねます。
○稻村(隆)委員 それではもう一つ、積雪地帯では、道路が雪のために半年埋まっておって、交通が全く麻痺しておりますね。それに対しても昨年前国会で問題になっておりましたが、それに対して建設省はどういう対策をとっておりますか。
○尾之内政府委員 積雪地帯の道路の確保と申しますのは、いろいろ先ほど御論議がございましたが、積雪地帯を指定いたしまして、その中で重要な路線を指定いたしておるわけであります。その重要な路線は、ただいまのところ、地域内全部ではございません。たとえば主要な県道以上でありますと、大体六割から七割くらいを現在指定いたしております。全線ではございません。残りますところはどういうところかといいますと、冬季になりますと非常に交通量の少ない路線、そういうものが現在の段階ではまだ地域内にはございますが、路線としては指定いたしておりません。一つの基準をもちまして、たとえば平時の交通量が何台以上であるとか、あるいは、ほかにかわる路線がないバスの通っておる路線であるとか、そういう路線を指定いたしまして、おおむね六割ないし七割くらいの路線が指定されておるわけであります。したがいまして、雪寒地域内におきましても、冬季ほとんど交通量がないと考えられます峠等につきましては、まだ指定されておらないわけでございます。先ほど来申しますように、できれば全線を指定したいところでございますが、都市並びに主要な村落を結びます重要な地区から除雪をやっておる、こういう状況でございます。この地域をなるべく毎年毎年広めていきたい、こういう計画になっております。
○中山委員長 本日はこの程度にとどめ、次会は公報をもってお知らせすることとし、これにて散会いたします。 午後三時四十一分散会