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46回国会衆議院1964/04/08

運輸委員会日本国有鉄道の事故防止対策に関する小委員会 第6号

発言数
16
登壇者
4
会派数
2
開催日
1964/04/08

会議録

細田吉藏自由民主党

○細田小委員長 これより運輸委員会日本国有鉄道の事故防止対策に関する小委員会を閉会いたします。  日本国有鉄道の事故防止対策に関する件について調査を行ないます。  お手元に配付いたしました資料につきまして、運輸省当局より説明を聴取することといたします。深草鉄道監督局国有鉄道部長。

深草克己運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○深草説明員 お手元に二つ資料がいっておると思いますが、最初に「踏切道の改良について」という資料の説明を申し上げます。  まず第一番目に、「三十九年度以降の踏切道の改良計画について」ということで、(イ)、(ロ)と分かれておりますが、(イ)の立体交差化について申し上げます。  三十九年度、四十年度に分けまして、さらに国有鉄道、私鉄というふうに分けてございます。備考に書いてございますように、件数のカッコ内の数字は改良促進法によりまして指定された踏切道の数でございます。国鉄について申し上げますと、三十九年度百七十五カ所、うち指定が八十四カ所、工事費はここにも書いてございますように全体の工事費ではございませんで、国有鉄道の負担する分でございます。私鉄につきましては、私鉄が負担する分でございます。私鉄につきましては二十五のうち指定済みが二十五、合計三十九年度二百カ所で、うち指定済みが日九カ所でございます。四十年度につきましては、国鉄が二百五十のうち百六十五、私鉄が二十一のうち二十一、計二百七十一のうち百八十六が指定済みでございます。これは念のため申しておきますが、件数につきましては三十九年度、四十年度とも工事の繰り越しが中に含まれておりますので、これを合計した件数が全部行なわれるという意味ではございませんで、たとえば国鉄の百七十五件のうちで、工事が完了しないのが四十年度に繰り越して二百五十の中に含まれるということも十分あり得るわけでございます。  それから備考の2でございますが、国鉄の下のほうの欄に書いてございます数字は、五カ年計画による年度別の改良計画でございます。  それから、私鉄につきましては、指定をしました個所のみでございます。したがってカッコ内と下の実数が合致をいたしておるわけでございます。現在第二次指定まで行なわれておりまして、第三次指定につきまして関係者間で協議中のものがございますが、これは計上をいたしておりません。  次に(ロ)の保安設備の整備でございますが、これも国鉄、私鉄に分けまして、さらに警報機、遮断機とそれぞれ分けてございます。同様にカッコ内の数字は促進法により指定されたものを習いてございます。  国鉄につきましては、五カ年計画の年度別の改良計画に基づいたわけでございます。  それから大きい2にまいりまして、立体交差化の指定済み踏切道のうち、協議のまだととのわない件数、これは第一ページに書いてございます関係者間の協議という意味ではございませんで、すでに指定をしまして、こまかい設計協議の意味でございます。設計協議がととのわないものが、さらにどういう理由でととのわないかという事項別にあげてございます。これも私鉄と国鉄と分けまして、第一番目は高架化との比較検討を行なおうということで、協議がととのわないというのが国鉄の十八件、それから立体交差ができましても、あとに残ります踏切を除却するかどうかということで、除却反対が道路側あるいは地元民から出ております。その関係でおくれておりますのが二件、それから設計企画を協議中のものが国鉄十三件、私鉄二件、合計十五件。それからこまかい費用負担につきまして、解決がついておらないのが、国鉄四件、私鉄三件で、合計七件でございます。  それから、次の大きい3で、整理統合を要すると認められる件数でございますが、国鉄につきましては調べがついておりまして、約四千カ所、うち複線となる区間が六百八十カ所という数字になっております。私鉄につきましては、備考に書いてございますように、現在地方の各陸運局が主体になって、私鉄の事業者、あるいは警察当局、道路管理者等によって協議会を設けまして、個々の踏切について、整理統合あるいは交通規制等によりまして、実質的に整理統合を行なうというようなことで協議をいまいろいろ進めておりますので、その結果を待って件数にも計上できるわけでございます。現在では、件数としてつかみ得ないという状態でございます。  それから、もう一つの資料でございますが、「踏切道関係資料について」これは久保先生からの御要望によりまして出したものでございます。  まず第一番目に、踏切道の数でございます。これは三十九年三月末現在の概数と書いてございます。と申しますのは、いろいろ種別変更が行なわれておりますので、その三月末の結果がまだはっきりつかめない状態でございますので、概数ということで書いてございます。第一種、第二種、第三種、第四種別並びに国鉄私鉄別に掲示をしてございます。  二番目は、幅員二メートルをこえる第四種の踏切でございます。これは同じくカッコ内はすでに促進法によって指定をされたものでございます。ここで御説明申し上げなければならないのは、(イ)と(ロ)の区別でございますが、省令基準該当分でも複線区間が含まれておるわけでございますが、(イ)のところへ計上いたしておりますのは、(ロ)の複線区間で省令該当分というのは除かれておりますので御承知おきを願いたいと思います。  次の(3)の幅員二メートル以下の第四種踏切道、国鉄一万四千五百カ川、私鉄一万二千八百カ所、合計二万七千三百カ川というふうになっております。  (4)の立体交差化を要する踏切道。これはすでに指定をされたものは掲示をいたしておりませんが、今後立体交差化を要する踏切でございます。一時間当たり一万台以上の通過個所が左に書いてございます。これも、工事費、鉄道負担分というふうに書いてございますが、カッコ内の数字でございますが、これは備考に書いてございますように、促進法でも除かれておりますいわゆる地形上立体交差化実施が非常に困難なもの、それから立体交差化によりまして鉄道または道路の効用が阻害されるもの、臨港線の踏切なんかでございます。それからハの都市内において鉄道高架化を要するもの、むしろ全部高架化をしたほうがよろしいというよりな個所でございます。そういった箇所を除いたのがカッコに書いてございます。したがって、実際に立体交差化をする数字は、たとえば国鉄については四百六十から三百五十を引きました百十カ所ということに相なるわけでございます。  それから工事費の積算でございますか、国鉄につきましては、一カ所当たり平均一億五千万円ではじいております。それから私鉄は約五億円ということでございます。これは工事費でございます。  鉄道負担分の考え方でございますか、国鉄につきましては、建設省と国鉄との、建国協定と申しておりますか、これに基づきまして必要額の三分の一、私鉄につきましては、従来の受益計算で行なった実績をもとにいたしまして二十分の一という計算をしておるわけでございます。私鉄の一カ所当たりの費用が非常に高くなっております。片一方は一億五千万円、片一方は五億でございます。これは私鉄が都心部の市街地の踏切が非常に多い結果によるものでございます。  (5)の構造改良を要する踏切道。個所数と工事費というふうに分けて書いてございます。国鉄は全部で六百三十カ所。このうち拡幅を行なわなければならないものが二百五十、その他ということでございます。これは備考に書いてございますように、鉄道と道路との交差角を改良する、あるいは道路の直線部の長さを長くする、道路の勾配を改良する、見通し区間をよくする、こういったものが、いわゆる拡幅以外のその他ということで掲示をいたしております。私鉄についても同様でございます。  それから費用でございますが、国鉄につきましては、一カ所当たり八十万円、私鉄は三百万円という数字ではじいております。負担分は、国鉄は約二分の一、私鉄は約十分の一。私鉄のほうが工事費が多いのは、先ほど申しましたと同様な理由で市街地の踏切が非常に多いという結果でございます。  概略以上で説明を終わりますが、最後に資料の調製が非常におくれましたことをおわび申し上げたいと存じます。

細田吉藏自由民主党

○細田小委員長 質疑の通告がありますので、これを許します。久保三郎君。

久保三郎日本社会党

○久保小委員 これは運輸省と国鉄にお伺いするのでありますが、先般の鶴見事故の監査報告あるいは最近出ました、交通の基本問題調査会ですか、この答申の中でも踏切の問題では言及しているのでありますが、そこで、一致した問題としては、踏切の整理統合について言及しています。踏切の整理統合については、関係各省における協議というか、そういうものはなかなかうまくいかぬというような意味でありましようか、閣議の決定を求めたい、こういうのが一致しているわけなんでありますが、具体的に一つ一つのものを閣議で決定するというのも、なかなか立体交差にいたしましても、整理統合にしましても、これは閣議の決定事項にするような性質のものではないと思うのですが、実はこの真意をはかりかねているのであります。いわゆる大綱について閣議でもって基準をきめて、かかるものは立体交差にするというか、協議のととのわない場合にはどうするとか、あるいは整理統合については関係省庁間の協議をどうするかというようなことをきめろというのか、それとも何か法律によってそういう点を盛るべきだと言っているのか、ちょっとはかり知れないのでありますが、運輸省並びに国鉄はどういうふうにこの答申というか、そういうものを受けとめておられるのか。おわかりでしたら、ちょっとお尋ねしたいと思います。

深草克己運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○深草説明員 ただいまのお尋ねでございますが、交通基本問題調査会から、なるほど踏切の改良と申しますか、立体交差化を初めとする踏切の改良について非常に強い御答申をいただいておるわけでございますが、お尋ねの、閣議で個々に決定をするとか、あるいは大綱について決定をするというような答申はなかったように思います。この整理統合につきましては、先ほども御説明申し上げましたように、たとえば私鉄につきましては各陸運局、特に東京陸運局あたりは相当前から協議機関を持っておりまして、いろいろと話し合いを進めております。一番のガンは、やはり地元民の反対というのが一番ガンになっておりまして、関係者はすべて踏切をなるべく少なくしようという意見が完全に合致をいたしております。地元民の説得に警察あるいは陸運当局、あるいはバス業者、その他私鉄業者が一体として当たっているのが現状でございます。

川上寿一日本国有鉄道常務理事

○川上説明員 国鉄の場合におきましては、地方の整理統合あるいは自動車の通行禁止をお願いしておりますのは、各鉄道管理局が個々に地方の警察当局あるいは道路管理者と協議をしておりまして、ただいま運輸省からの御説明もありましたように、主として地元の反対が相当ございますので、そういった点についてもいろいろ難行しておりますが、最近は、中央におきましては、運輸省の肝いりで建設省あるいは警察庁との協議会のようなものを、正式のものではございませんが、持っておりまして、ここで地方にいろいろ指示を流していただいておりますけれども、それだけではなかなか弱いものですから、国鉄からは運輸省御当局に、こういう整理統合、車禁というような問題については、閣議のような席で大きな方針をおきめいただいたほうが仕事がやりやすいという立場でお願いをしたことはございます。一般の個々の踏切について、ここを立体交差するとか、あるいはこれは踏切整備をするとかいうことをきめていただこうというつもりはございません。

深草克己運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○深草説明員 ただいま交通基本問題調査会についてのみ申し上げましたが、鶴見事故に関します特別監査報告書につきましては、先生の御質問にございましたことに触れておりまして、「特に、踏切の立体交差化、統廃合および交通規制については、関係ある省庁および地方公共団体の協力がなければ実施が困難な状況にあるので、閣議決定等の強力な措置を要望すべきである。」ということにきめられております。

久保三郎日本社会党

○久保小委員 大体お話がありまして、大綱について関係各省庁間のいわゆる協議、これをもう少し、川上常務から話があったように、中身はどうやるかは別にして、大綱についてオーソライズしてもらいたいというのが切実な声だと思うのです。地元民にいたしましても、単に国鉄あるいは私鉄との間の協議だけではなかなかふん切りがつかぬものがあるわけです。交通規制問題では警察庁もございますし、あるいは道路管理者の立場もありましょうし、鉄道事業者の立場もありましょうから、やはりこれは何か閣議なら閣議で大綱についてオーソライズして、これに基づいて、いま深草部長からお話があったような機関をやはり権威あるものに形づけていったほうがさらに促進されるのではないか、こういうふうに思うわけでありますので、次会まででけっこうでありますから、それぞれ両方とも協議をしていただいて、閣議の決定を求める事項があるならばこういう点について出したい、こういうふうなおよそまとまった意見を開陳していただきたい、こういうふうに思うわけです。われわれも、どういうふうにしたらいいかということについてはなかなかデリケートな問題もございますので、即断的にこうであるというふうな結論も実は出しかねているわけです。ただ、最近再びまた私どもから提案いたします踏切道の改良促進法の全面的改正の中には、この整理統合等についてはいわゆる勧告事項をきめておりますが、勧告でもちょっと手ぬるいようには考えているわけです。そういう点についても、本案は近く出しますが、その法案の審議ともからめて実は考えていきたい、こう思うので、いま申し上げたようにそれぞれ上部とも御相談いただくことでありましょうが、御相談いただいた結果を、次会にでも、およそこういうふうにしたいという意向を御開陳いただければ幸いだ、かように思っております。  次に、もう一つお尋ねしたいのは、ここで先ほど深草部長から御説明がありましたが、私が要求しました資料のほうの(4)でありますが、(4)の中で、カツコ内の数字についてでありますが、これはどう処理されるのか問題ですね。この備考に書いてあるカツコ内の数字は、「地形上立体交差化実施が困難なもの」、「立体交差化により鉄道又は道路の効用が阻害されるもの」、「都市内において鉄道高架化を要するもの」、こういうふうにこれが国鉄、私鉄を合わせて六百五十カ所になっておりますね。この六百五十カ所がやはり一番最後まで残る。しかもやるとすれば費用が非常にかさむものだと思うのです。最後に残ると私は思うのです。ついては、これのイ、ロ、ハの区別ですね。区別がわかりましたら、これはあとでけっこうですが、どの軽度国鉄、私鉄にそういうイ、ロ、ハ、別があるのか、それから、およそいまの時点で予測される概算的な費用はどの程度になるのか。もちろんイ、の「地形上立体交差化実施が困難なもの」というものについては、それではどうするのかという新たな別な観点から考えてもらわねばいかぬものがあると思うが、そういうものについてはどういうふうに考えているのか、こういう点について次回までにひとつ資料並びに御説明をいただきたい、こういうふうに思うのです。

細田吉藏自由民主党

○細田小委員長 深草部長にちょっと私から申し上げたいのですが、いま御質問のあったことですね。これは非常に大切なことなんですが、あなたの先ほどの御説明は逆ではないですか。ここに書いてあることを見ると、これらのものを除いた数字ということに書いてあるのですが、あなたはカツコの中のものがイ、ロ、ハ、に該当するように御説明になって、久保さんからもいまそういう御質問があったのですが、逆ではないですか。

深草克己運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○深草説明員 御指摘のとおりでございます。訂正さしていただきます。

久保三郎日本社会党

○久保小委員 三百十カ所ですね。

深草克己運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○深草説明員 はい。それから、ただいまのイ、ロ、ハをどうするかという問題でございますが、ハにつきましては、実は昨年、一昨年あたりから都市鉄道につきまして全面的に高架化をしようという構想を持っておりまして、まだその構想を捨てておりませんので、今後もそういう方向で解決をしていきたいというふうに考えております。

久保三郎日本社会党

○久保小委員 それで深草部長、私がお願いしたいのは、中のイ、ロ、 ハの区分けの数、それからサンプルを一つずつ出していただきたい。どこの区間でどこのものがイだ、ロはこれだというふうにです。それから、これに対するいまの御答弁はその一部だと思うのですが、どういうふうにするのかという対策が、このイ、ロ、ハの中であればそれは付記してほしい。これは一番大きな問題になると思うのです。これは踏切をどうするかという問題の中で一番大きな問題だと思うので、お尋ねするわけです。もちろん私はそういうことを予想しないで資料を要求したものですから、これをひとつ次会までにお願いしたいと思います。

深草克己運輸事務官(鉄道監督局国有鉄道部長)

○深草説明員 ただいまの資料でございますが、できるだけ次会に間に合わせるようにいたします。

細田吉藏自由民主党

○細田小委員長 それではただいまより懇談に入ります。      ————◇—————   〔午後三時十二分懇談会に入る〕   〔午後三時二十七分懇談会を終わる〕      ————◇—————

細田吉藏自由民主党

○細田小委員長 懇談を終わります。  本日はこれにて散会いたします。   午後三時二十八分散会

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