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46回国会衆議院1964/09/29

運輸委員会航空に関する小委員会 第7号

発言数
5
登壇者
2
会派数
2
開催日
1964/09/29

会議録

西村直己自由民主党

○西村小委員長 これより運輸委員会航空に関する小委員会を開会いたします。  この際、佐々木良作君より発言を求められておりますので、これを許します。佐々木良作君。

佐々木良作民主社会党

○佐々木(良)小委員 議事進行の方法とあわせて、まず発言をさせていただきたいと思います。  私は、この航空の小委員会で、特に国内航空のサービス問題について、関係の官庁はもちろん、議員全部でいろいろ知恵を出し合って相談をしてみたい、こう思うわけであります。といいますのは、皆さん大体しょっちゅう国内航空でお感じになっておられるだろうと思うのでありますが、私は、最近特に国内の航空機に乗ることが多いものですから、いろいろ感ずることがあるわけです。この間航空局の係員をたずねまして、ずいぶん国内航空の利用者はふえておるはずだが、どういうことになっておるかと聞きましたら、昨年の実績で、東京の飛行場におりたり乗ったりするのを合わせると全部で二百五十万をこえており、大阪でも二百万をはるかにこえている。一年間にそれほど動いておるという。ことしになってからもだんだんふえてくるので、へたをすれば一日一万ぐらいが乗りおりするような状態になっておるのではないかと思います。そうしますと、航空輸送という問題は、いまや日本の国内輸送にとっては実質的に非常に大きなウエートを持ってくることだと思います。航空機利用の人々がふえるということと同時に、その利用のしかたが質的にだんだん変わってまいりまして、乗る人からのサービスの要求もだんだんと私は変化しつつあるのではなかろうかと思います。でありますのに、どうも私どもしょっちゅう乗ってみまして、くつの裏から足をかくような、ぴんとこないものを感ずるわけであります。航空会社というのはいろいろ経理的にもむずかしいところがありましょうし、国際線を持つ場合には国際競争の段階でいろいろ問題があることは承知いたしておりますが、国際線問題等を中心に、この委員会等におきましてもいろいろ問題は出るし、それから一つ事故が起これば、事故をめぐっていろいろ問題が出る。しかしながら、一般サービス問題ということについて、あまりこれまでも問題が出たことを感じないわけです。同じ輸送の一番前線に立っております国鉄の場合には、寄るとさわると国鉄のサービスがいいとか悪いとか言う。したがいまして、もし国鉄の場合に、ちょっと天候がぐあいが悪いから十分おくれる、三十分おくれる、一時間おくれたけれども返事がない、いつ出るのかわからぬみたいな、いまの航空関係のサービスと似たような状態が起きたとするならば、その乗客は決して国鉄に対して黙っておらずに、駅に対して殺到し、駅長に対して殺到する、こういう状態だと思うのです。しかも航空を利用するお客の質は、こういうふうにもう日に五千人から一万人にもなってくるような状態になりますと、言うならば五年か十年前は国鉄なら展望車利用のお客さんだったのが、いまは決して特急、超特急だけではなしに、普通急行のお客さんと同じほど大衆化したものである。にもかかわらず、国内航空のサービスの焦点が、言うならば観光客、物見遊山客に置かれたようなところにありまして、確実性、安全性という点については、いま飛行機に乗っているお客の大部分が求めつつあるのは、汽車で行くのは間に合わぬから、しかたなしに飛行機で行かなくてはならぬ。したがって、行けるのか行けぬのか、いつ出るのか、いつ着くのか、それから乗せてくれるのか乗せてくれないのか、その辺を最も確実に安全に、最短時間で動くということに対する配慮というものが、どうも私はなおざりになっているような感を受けるわけであります。それはちょうど十年ほど前の物見遊山客や、あるいは観光客だけを当てにしておったときのサービスが惰性のように続いている。大阪から東京まで来るのに一時間しか飛ばない間に、べっぴんさんが二人もおって、顔をふくものをくれたり、キャラメルをくれたりするけれども、そんなものがサービスであるのではなくて、間違いなく出るのか出ぬのか、間違いなしに乗せてくれるのか乗せてくれぬのかという点に問題があるのに、どうもその辺のピントがぼけておるのではなかろうか。  私は、先月、ちょっと天候のぐあいの悪い、台風前みたいなときに感じたのでありますけれども、まず第一に、出るのか出ぬのかはっきりしないので、定刻に出るのか、おくれるのかと言ったら、大体定刻に出ると言うから、定刻に出るならそれには乗れぬから、あとのやつにしたところが、あとから聞いてみると、ほんとうは定刻に出るはずのものが一時間おくれた。それなら間に合っておったのに、それには乗せなかった。それから今度、指定されたほうのあとの飛行機に乗ろうと思ったら、途中が欠航しておって、全部あとの飛行機に詰めるものだから、座席がなくて、何のことはない、おまえさんはあかぬということで乗せてくれはせぬ。その辺は、市内にある営業所と現場の飛行場との連絡というのがさっぱりできていない。だれが電話の返事に出ましたとか、出ぬとか、何もこっちは電話をだれがとるのか知っているわけでも何でもないのに、そういう態度である。要するに、そういうサービス関係のポイントが、ただ、きれいな着物を着て、キャラメルを食わして、顔でもふかしておけばいいというようなサービスではなしに、いま実質的に、ほんとうは一分間が惜しくて飛行機に乗っているお客、それがふえてきたから乗客がふえている、そういうような感じへの転換がどうも十分ではないのではなかろうか。しかもある航空会社の場合には、ストライキが非常に多い。その場合に、様子がわからぬから、だれかに聞こうと思っても、そこに管理者というものがおるのかおらぬのか、だれに聞いたってわけがわからぬ。しかも、まさに服装だけは国際並みにぴりっとしておって、いんぎん無礼で、われわれが使ったことのないようなことばばかり使っている。へたをすれば英語でしゃべられそうな感じである。いかにも日本の大衆と遊離した国内輸送の面につきましては、これは幾ら私企業で株式会社にまかされておるといっても、ほうっておいていい問題ではない。いま申し上げましたように、二、三百万の人々が東京と大阪で利用している。しかもそれは、汽車には乗っておれぬ、必要性にあおられて緊急に乗ろうという実務を持っているお客に対する輸送の態度ではないような気がするわけであります。航空局の人々に聞いてみますと、決して株式会社だからといって、この問題をなおざりにしておるのではなくて、監督課というのがあって、ちゃんとやっておるのだという話もあります。大体役一所の私企業に対する監督というものは、へたをすれば行き過ぎてどうにもこうにもならぬものであり、またそれにちょろまかされて、監督しておるのかおらぬのか、どっちが親方であるのかわからぬような状態でありまして、ほんとうは私企業に対して監督するとかせぬとかということ自身、そのやり方にも、一般問題としては大いに問題があるような気がいたします。  いずれにいたしましても、先ほど来の本委員会での質問にありました飛行場における管理自身の問題も、われわれが見ましても、飛行場は国のものであったり、自治体のものであったり、ところが、宿屋ができたり、ターミナルができたり、それを見ていると、それは普通の市内のビルディングの所有主と同じ営業本位のものが持っておる。航空会社はそこに宿借りしておるようなものだ。一体これを全部統轄しておるのはだれかと言ったら、役人だと言う。役人というのはどこにおるのかと言うと、東京の奥のほうで、普通はどこへ行ったらいいかわからぬような、だれが直接全部監督管理しておるのかわからぬような状態である。これまでの航空機の発達の度合いに応じまして、急速にいろいろな問題が一挙に出たものでありますから、飛行場一つとってみましても、質問にありましたように、絶えずいろいろな問題が、所有関係においても管理関係においてもあると思います。ここらにつきましては、先ほど来だんだんと問題は出ておりますし、それから事故問題についても一そう深刻に出ておる。ところが先ほど申し上げましたように、もう一つの面の乗客に接する場合の扱い方等につきましては、ここの委員会でやっていい問題やら、どこをついていいかわからぬような気がするわけでありまして、この辺についてひとつ小委員会で十分気楽な話し合いや、討議や、質問ができるような状態で一ぺん御相談をさしていただきたい、こういう意図で、きょうこの委員会で発言を求めることを航空小委員長にお願いしたわけであります。どうぞひとつ、時間もややこしい時間でありますから、適当な方法で、私の意のあるところを了とされまして、適当な方法を講じていただきますようにお願いいたします。

西村直己自由民主党

○西村小委員長 小委員長から発言さしてもらいますが、佐々木さんの一つの大事な面から見た問題であります。問題はそれに対してはかなり具体的な事例をもって自由な立場で、政府側からも意見、また場合によれば会社の営業関係の責任者にも列席してもらったほうがいい、そして問題をしぼりまして、やっていい一つの方法論が発見されれば、やがて来たるべき国会において小委員会なり運輸委員会なりその他の場でまた政府と折衝する、そういう意味で佐々木さんのお許しがあれば懇談会の形でいきたいと思いますが、御了承いただけますか。

佐々木良作民主社会党

○佐々木(良)小委員 それでは懇談会の形でいろいろな角度から十分相談してもらって、また必要に応じてこの小委員会なり本委員会なりでおさらいすることにしてけっこうであります。

西村直己自由民主党

○西村小委員長 それではそういうことにいたします。  なお懇談会の席は別室に用意してございます。  では本日はこれにて散会いたします。  これより懇談会に入ります。    午後零時十二分散会

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