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46回国会衆議院1964/06/17

運輸委員会 第45号

発言数
28
登壇者
13
会派数
2
開催日
1964/06/17

会議録

山田彌一自由民主党

○山田(彌)委員長代理 これより会議を開きます。  委員長所用のため、理事の私が、指名によりまして、委員長の職務を行ないます。  陸運、航空、日本国有鉄道の経営、港湾、海上保安及び気象に関する件について調査を進めます。  昨日の新潟地震による運輸施設の被害状況について、政府当局より説明を聴取いたします。佐藤官房長。

佐藤光夫運輸事務官(大臣官房長)

○佐藤(光)政府委員 新潟地震の被害状況並びにただいままでの応急措置につきましては、運輸省内の各部局にわたりますので、私からはごく概略について取りまとめて御報告をさしていただきたいと思います。  六月十六日午後一時一分ごろ、東北、関東、中部地方にかけまして、かなりの地震が発生をいたしましたが、震源地は新潟沿岸と推定されておるわけでございます。  運輸関係の被害について申し上げますと、国鉄につきましては、上越線、信越線、羽越線等、大部分の路線が路盤沈下等により不通となりましたが、上越線、信越線は今朝新津まで、あるいはそれから先若干の地域が開通を見ております。  私鉄につきましては、秋田、山形、新潟、宮城の各県の私鉄が一部不通となりましたが、大半すでに復旧いたしまして、今朝の状況では、新潟交通、越後交通、庄内交通がまだ不通という状況でございます。  港湾につきましては、新潟港の岸壁護岸の大半が決壊をいたしまして、一般船舶の入港が禁止されているほか、秋田、酒田、本荘等の港が岸壁、防波堤等に被害を生じております。  空港につきましては、新潟空港の滑走路に亀裂が生じましたが、現在滑走路の一部を使いまして小型機セスナあるいはヘリコプターの発着は可能の状況でございます。  次に応急対策でございますが、昨日十七時に運輸省の中に新潟地震災害対策本部を設置いたしまして、被害状況の調査、現地との連絡並びに災害復旧に関する緊急措置をはかっております。また、航空、港湾、国鉄等の関係官を今朝ヘリコプターで現地に派遣しまして、調査並びに復旧に当たらしておるところでございます。  海上保安庁におきましては、巡視船「おき」、「のと」によりまして救恤物資、救護班等を輸送するため現地に急行させまして、けさすでに新潟港に到着しております。なお、先ほど申し述べました二隻を含めまして新潟に集結中のものが巡視船が十一隻に達しておる次第でございます。これらの船をもちまして緊急輸送にすでに着手をしておるという状態でございます。  また国鉄では緊急物資の輸送のため、今朝、上越線、信越線を先ほど申し上げましたように新津まで開通したわけでございますが、現地の受け入れ体制を考慮して輸送にさらに努力をするということになっておるわけでございます。  以上、はなはだ簡単でございますが、ただいままでの状況を取りまとめて御報告申し上げた次第でございます。  なお、国鉄その他の被害につきましては、関係の長官、局長から説明さしていただきたいと思います。

廣瀬眞一運輸事務官(鉄道監督局長)

○廣瀬政府委員 ただいま官房長から−総括的な御報告がございましたので、私から補足的に御報告をいたします。  お手元にあります「昭和三十九年六月十六日に発生した新潟地震による国鉄の被害状況」という資料に基づきまして概要を御報告いたします。  一枚目は地震の規模、震度等でございまして、省略をいたします。  それから二ページにまいりまして、ここに概況をごく要約して書いてございますので、読みながら御説明をいたします。線路関係で、運転に支障を及ぼした被害は一支社、新潟であります。四管理局、十八線区に及びまして、六月十七日、本日八時現在不通線区は羽越線、信越線、磐越西線の一部及び越後、白新、赤谷、会津、米坂の各線となっております。詳細はその次の表の第一でございます。それから、あとでももう少し詳しく御説明いたしますが、線路関係の復旧で最も日時を要しますのは信越線の新潟−亀田間、これは新潟のすぐ手前でございます。それから羽越線の羽後本荘−出戸間でございます。復旧見込みについては詳細に立っておりません。鋭意復旧計画を急いでおります。  それから、この表の一は省略いたしまして、六ページに電気関係の概要が書いてございます。  それから八ページに構造物の関係、それから九ページにまいりまして、列車の運転状況が書いてございますが、これは省略いたします。  ここでちょっと申し上げたいことは、地震が起きましたときに、直ちに局の運転指令、それから現場乗務員が非常に適切に措置をいたしまして、運転規制のほか直ちに全線区にわたりまして列車の停止措置をとり、駅乗務員等はそれに応じまして駅構内、それから途中区間におきましては橋梁、トンネル等を避けまして、直ちに手配をとりましたので、非常に幸いなことには死傷者はゼロでございました。この点は非常に手配がよかったと考えております。  それから九ページの下のほうに旅客の抑留関係、給食関係を報告してございますが、十ページにまいりまして、現在途中で抑留しておりますのは急行の五〇三D「しらゆき」、これが坂町駅に抑留してございます。それから急行の五〇四Dの同じく「しらゆき」、これか鼠ヶ関駅でございますが、抑留してございます。これも連絡その他は十分とれておりますので、別に心配ないと思います。きょうじゅうくらいには全部救出ができるというふうに考えております。  それで最後に地図が二枚ついておりますが、この地図の最初の地図は、ここに各線路に線区ごとにバッテンを示しておりますが、これが地震か起きました直後の各線区の被害状況でございます。それから二枚目の地図で本日八時現在の不通区間を示しておりますので、これにつきましてごく概要を御報告いたします。  まず西のほうからまいりまして、越後線は現在全線不通になっておりますが、復旧は十八日の二十時の予定でございます。それから越後線の新潟付近のほうと二つに分かれておりますが、これも同じく十八日の二十時の予定でございます。  それから一番問題なのは信越本線でございまして、現在新津までは入っております。したがって新津において貨物は十分扱える態勢になっております。運送の関係、道路の関係、それから荷役の労力の関係さえつけば、救援物資その他の扱いは十分できるかっこうになっております。それで新津から新潟にまいります途中に亀田という駅がございますが、ここまで旅客列車は入りますが、亀田と新潟の間がかなり大きな被害を受けております。亀田まで旅客列車が入りますので、亀田と新潟の間は道路は通じておりますので、比較的近距離でありまして、バス輸送その他で一応の連絡はとれます。  それから新潟の駅の構内でございますが、これはかなりひどくやられておりますので、復旧につきましては現在検討中でございまして、若干の日数がかかるというふうに考えております。  それから新潟から新発田の間の白新線は十八日の十二時開通予定でございます。  それから新発田からの赤谷線、これは本日昼ごろ開通の予定でございますので、たいしたことはございません。  それからその南の磐越西線、これは本日の二十時開通の予定でございます。  支線は省略いたしまして、一番被害のひどいと思われますのは羽越線でございまして、新発田からずっと海岸線を北上して羽前水沢間、この辺がまだ十分把握されておりません。このトンネルあるいは橋梁等がやられているのではないか。これは現在職員が現地に着きまして詳細検討中でございます。  それからその下の米坂線、これも現在検討中でございます。  それから羽越線をさらに北上して羽後本荘の手前にちょっと短いしるしが入っておりますが、ここは非常に被害が大きく、線路が二百メートルにわたって陥没しておりまして、一万五千立米程度の土砂が必要である。ここはすでに手をつけておりますが、被害はかなり大きいようでございます。  以上が国鉄関係の大体の被害の概況さらに今後の復旧の予定でございますが、亀田−新潟間の信越本線が一番問題でございます。すでに本社から専門の者も派遣いたしまして、現地で鋭意検討中でございます。なるべく早く開通させるように努力しておりました、高崎管内あるいは東京方面からすでに三百数十名を送り込んでおります。必要に応じましてはさらに動員をかけるかっこうで鋭意努力中でございます。  なお会津線は只見の一番先のほうでございますが、これもまだはっきりつかめておりません。  それから、これはごく概数でありますが、被害額といたしましては、大体土木関係で六十億円、建物関係で三十億円、電気関係で二十億円、大体百十億円ぐらいの被害額ではないか。なお、本日新潟、秋田、山形三県に向けます救済用の贈りもの、それから被災者用の救護材料、これは無賃ですでに手配をいたしております。それから救援物資、応急工事資材、五割引き、これもすでに手配をいたしております。  以上概略でありますが、国鉄関係の御報告をいたしました。  次に私鉄関係でありますが、表がお配りしてないそうでありますから、ごく簡単に御説明いたします。  運輸省官房でまとめました資料の一ページでありますが、ここに全私鉄関係につきまして一応被害が書いてありますが、現在の開通状況だけをかいつまんで申し上げますと、新潟の蒲原鉄道は一応開通いたしましたが、その後さらに土砂崩壊がございまして、目下運休しておりますが、間もなく開通であります。したがって被害は比較的軽微であるというふうに考えられます。  それから新潟交通、これは鉄道、軌道全部にわたって不通になっておりまして、いまのところ開通の見込みは不明でございます。しかしバスも十分発達いたしておりますので、道路等の状況が許せばそう支障はないというように考えております。  それから越後交通の長岡線、これは十七日より平常運転をいたしております。したがって現在のところ新潟交通が一応全線で三十八・五キロメートル、越後交通はけさのあれでは七・九キロ、いまのところ開通しております。それから庄内交通の北大山と湯野浜温泉の五・八キロメートルが一応不通になっております。  なお私鉄につきましても、乗客の死傷はゼロであります。  以上、国鉄、私鉄関係につきましてごく簡単に御説明申し上げました。

山田彌一自由民主党

○山田(彌)委員長代理 今井海上保安庁長官。

今井榮文海上保安庁長官

○今井政府委員 それではお手元にお配りいたしました新潟地震の災害について、海上保安庁といたしまして資料を御説明いたし、簡単に私どもの現在までの措置等につきまして御報告を申し上げたいと思います。  まず、港湾関係につきましては詳しくいろいろお話があると思いますが、この一番最後に三枚表がついておりますが、その一枚目の新潟港の概況についての表をごらんになっていただきいと思います。  ここに記載がしてありますとおり、まるく黒く塗ってあるのが火災個所でございまして、昭和石油の石油タンクを中心にしまして、日石、長松造船、この辺に火災が起きているという状態でございます。  それから×印は決壊個所でございまして、臨海埠頭、山ノ下埠頭、北埠頭、中央埠頭、万代島、ほとんど岸壁並びに護岸等が決壊をいたしております。  それからその次に陥没個所は、主として図の左側の海岸地帯でございますが、ほとんど陥没しておるという状況でございます。  それから斜線で塗ってありますのが浸水個所で、したがって港湾地帯のほとんど全域にわたって浸水が見られるという状況でございます。  それからこれにもございますように、ほとんどの船が座礁、沈没、傾斜というふうなことで海難を起こしているわけでございますが、その総計は私どもの調査によると大体二十六隻程度が沈没しておるということで、これは機帆船並びに漁船でございます。  そこで港湾局のほうが復旧の全体の計画についてお考えになるわけでございますが、私どものほうの現状といたしましては、この港内にできるだけ早く航路を啓開するという問題がございまして、現在この港内は流出する油、それから流木というようなものが一面にただよっておるわけでございまして、流木の始末をできるだけ早く措置するということで、現在第九管区本部を中心にして実施計画をつくってやっておる状況でございます。  そこでまず私どものとりました対策について御説明申し上げますと、三ページに「海上保安庁のとった措置」という項目がございます。  まず九管本部は地震発生後直ちに非常配備を発令いたしますとともに、本部の中に災害対策本部を設置いたしました。それから隣接の第二管区の日本海側、また第八管区におきましてもそれぞれ非常配備を発令するとともに、所属船舶につきまして即時待機を命じたのでございます。  それから通信につきましては、実は管区本部自体の建物が四メートルも沈下するという状況で、通信が全くできない状態になりました。保安部につきましても建物が半壊するという状態で、通信系の設定ができないということで、当初は通信が不可能であったのでございますが、幸いに水路部測量船の「拓洋」が新潟港におりました関係上、「拓洋」を通信代行船としまして、本庁との連絡に当たらせたのでございます。したがいまして昨日地震が起こったのが一時二分と聞いておりますが、一時三十二分には「拓洋」と本庁との間で連絡がとれたのでございます。その後けさの六時十分にようやく九管本部と本庁との間に直通電話が開通いたしました。したがいまして、それまでは主として「拓洋」と本庁との間で連絡をとって現地の状況を調査するという方法をとっておったのでございます。  巡視船につきましては、これにもありますとおり、巡視船を十一隻新潟港に集中配備いたしまして、それ以外に巡視艇四隻、水路測量船を一隻、計十六隻の船が現在新潟港におるわけでございます。  なお航空機につきましても、仙台並びに羽田の基地からビーチクラフト並びにヘリコプターを飛ばして、現地との連絡、調査を行なっておる状態でございます。  なお救援の状況につきましては、現在伏木から巡視船の「おき」が、先ほど官房長から御説明いたしましたとおり、救援物資それから日赤の救護班あるいは水道修繕関係の人ということで、二十三名の人間と救援物資を積みまして、第一船として今朝新潟港に入港いたしております。  なおそれ以外に、先ほどお話のございましたように、巡視船を使用しまして、伏木からの土嚢の輸送も現在実施中でございます。  それから今後の措置といたしましては、復旧物資の海上輸送ということが早期に要請されるという見通しのもとに、私どもとしては救援物資の輸送とあわせて全船艇の勢力をあげて航路の啓開並びに測量というものに重点を置いておるわけでございます。できるだけ早く、大型船は無理にいたしましても、相当の物資輸送が海上からできるように新潟港への航路啓開を実施したい、こういうふうに考えておる次第でございます。

山田彌一自由民主党

○山田(彌)委員長代理 比田港湾局長。

比田正運輸技官(港湾局長)

○比田政府委員 それでは港湾施設の関係につきまして御報告申し上げます。  新潟港は、信濃川に橋が三つかかっておりますが、一番下の橋——先ほど海上保安庁長官が御説明になりました図を見ていただくとわかりますように——私どもの資料ではありませんが、万代橋というのが一番下流の橋でございます。この万代橋から下流が港湾区域になっておるわけでございますが、御承知のとおり、この港は地盤沈下が非常に強うございまして、最近ではガスをとらなくなりましてからほとんど地盤沈下はとまっておるのでございますが、今回の地震ではなはだしいところは二メートル以上沈下をしておるという状況でございます。昭和三十三年から今日に至るまで約六十億くらいつぎ込みまして、川筋それから河口両岸の海岸が欠壊いたしますので、地盤対策の工事と海岸の欠壊の防護工事を施してまいりました。現在では地盤沈下のために水が侵入するというおそれのあるものはほとんど全部工事は終わっておるわけでございます。ただ一部万代橋の下流のところがかなり高いところがございまして、人家が密集をいたしておりますので、これは念のためのかさ上げをするというのが一部残っているという状況でございます。したがいまして、今度地震がありまして一番心配いたしましたのは、この地盤の下がっているところに川筋から水が入り、あるいは海から直接海水が入ることを心配いたしましたのですが、これらが高くできておりましたので——川筋で現在二・一メートル上がっております。それから海のほうはもっと高くて、東海岸では五・一メートル、西海岸では三・九五メートル、約四メートル高くなっておりますが、瞬間的な地震でかなり陥没はしたようでございます。また裂け目もできたようでございますが、それがあったために一ぺんに流れ込むことを阻止したように考えております。  そこでこの港の中には大体二十四はいの船がつけられるバースがございます。これは下のほうから申しますと、「臨海」と書いてありますが、臨港埠頭会社という私設の会社のバースでございますが、ここには十メートルの深さの岸壁が五バース、七メートル半の岸壁が三バース、合計八バースございます。この中で一番上流側のほうからA、B、C、D、E、という順序に番号がついておりますが、一番被害をこうむりましたのはA、B、C、つまり上流のほうがかなりひどくやられたようでございます。それから海に近いほうの半分はそれほどはこわれていないが、かなりこわれているという状況でございます。ただこの地点にはただいま昭石の火事もございますし、道路が通行できませんので、近くに立ち寄って見ることができません。これは海のほうから大体ながめたという被害状況でございますので、さらに詳細なことは今後に待ちたいと思います。  それから山ノ下埠頭というのがございます。これはちょうどその上流に連なりますところの川の右側の地域でございますが、ここには九メートルの岸壁を二隻分それに取りつけまして、護岸は相当な延長がございますが、この辺は相当ひどくやられまして、この岸壁は沈下あるいは前にはなはだしく傾いており、護岸も相当の大破をしておるという状況でございます。その上にございますのが、これは通称県営埠頭と申しておりますが、北と中央埠頭、その奥まったところの間のところを東埠頭と呼んでおりまして、この地帯には大小合わせて十六ぱいの船が着けるわけでございますが、このうち中央埠頭の北側のバースは非常にこわれて、もう岸壁の背後のところに水が入っておる。その他は、あるいは前に傾いたり、あるいは下がってしまったり、いろいろなかっこうになっておりますが、残念ながらいまは水のところだけはわかるわけでございますけれども、水より下がどんなに大破しておるのか、あるいはじょうぶであったのかということが判明いたしません。これはもう少し落ちつきましてから、潜水夫等を入れて、はからなければならぬ作業でございますので、ここ一両日中はもっと応急のことに手間どりますので、この調査はもう少し先になりまして慎重に行ないたいというふうに考えております。大体岸壁関係はそういうようなことでございまして、二十四はい船が着けるのが大なり小なりみんなこわれておりまして、この復旧費というものは、ただいまのような状況では、幾らで復旧できるかということはまだはじくところまで至っておりません。  それから川岸の護岸のほうでございますが、これは海を合わせまして、先ほど申しましたように過去六年間に一万二千メートルすでに施行済みでございます。残りましたのは海岸の決壊の対策の分がこの海岸両岸の海中部にございます。それから先ほどお話になりました万代橋の左側のほうの岸でございます。その下流約千メートルくらいは未着手でございますが、この場所は海面上一メートル以上ありまして、常時安全なところでございます。この辺は全部くずれたようでございます。この辺の復旧をまずいたさなければいかぬということになるわけでございますが、応急の措置といたしましては、もうすでに地元でやるように連絡もいたしておりますが、とにかく川の水が入ってこないように土のうでも何でもいいから積み重ねるということがまず先決でございまして、その岸を整然と直すのは、そのあとの災害の復旧費をもちまして直したい。さしあたりは水が出入りしないようにせきとめることが第一かというように考えておるわけでございます。その他小型の岸壁等につきましても、県営の北埠頭では約百六十メートルが陥没いたしておりますし、水産物を上げます岸壁がさらにその奥の上流にございますが、これも二百五十メートルほど陥没、前傾しているようでございます。  それから陸上の設備につきましては、完全に残ったということがはっきりいたしておりますのは、中央埠頭にございます最近建てました倉庫一棟と冷凍倉庫一棟でございますが、これは地盤が下がったために水が入ったりあるいは傾いたり、かなりの被害があるようでございまして、直ちにその中に荷物を入れるというような状態にはならないような状態でございます。  航路につきましては先ほど海上保安庁長官から御説明がありましたが、港湾の一部に地震で隆起したところがあるのではないかという疑いがあります。特にこれはこの地図で申しますと、万代橋と河口を結びました線の上流のほうに連ねております。下流のほうは、中に入っておりました大きな船が外に退避いたしまして通っておりますから、この辺の下流のほうはあまり問題はない。いずれにいたしましても、すぐにこの航路の深さをはかっていただければ、応急物資の送り込み等は、大型船はどうかと思いますけれども、中小の船をもちまして、こわれている岸壁でも、こわれ方の少ないところに歩み板等を渡しまして、人力で荷役をやればできるのではないか。現にきょうは巡視艇一ぱいが中央埠頭に着いているそうでありますが、そういった応急措置で使っていただくよりしかたがないというように考えております。その他の被害につきましてはなおさらに調査をいたしているわけでございます。  それから新潟港以外の港につきましては、たいした被害はないようでございます。秋田港におきまして防波堤その他の被害が四、五千万円あったように報告を受けております。また酒田港では一万トンの岸壁の一部が下がったが、しかしこれは倒壊はしておらぬというような状況でございます。また小さい港がいろいろございますが、本荘の港で護岸が約八十メートル沈下決壊しておりますというような程度で、その他の情報はございません。なお直江津方面は港湾施設は異状ないようでございます。  私どもといたしましては、現地の災害対策実施本部に港湾局の防災課長を今晩立たせまして、新潟詰めといたしました。また建設を担当いたしております建設課長をけさ飛行機で現地に送りまして、現地を視察して戻ってこいというような手配を講じておるわけであります。  以上であります。

山田彌一自由民主党

○山田(彌)委員長代理 大沢技術部長。

大沢信一運輸技官(航空局技術部長)

○大沢説明員 航空関係を簡単に御報告申し上げます。  昨日一時二分に、新潟空港の管制塔で、地震が発生して危険を感じたのでいまからタワーをおりるという無線連絡が最後で、通信がとだえました。それ以後は一切通信が途絶いたしましたので、向こうから帰ってきます飛行機の機長の話とか、ただ一回線残っておりました防衛庁の——これは「さど」を経由するのだそうでありますが、レーダー回路を経由する通信系、こういうものでいろいろ連絡をとりまして、きのう夕方までにまとまりました情報の大要は、官房でまとめました「新潟地震被害状況」の七ページにあるとおりでございます。  ここに簡単に書いてございますように、滑走路、誘導路には無数の亀裂ができたり陥没ができて、しかも水が吹き出しておる。ターミナルビルの上に管制塔はついておるのでございますが、ビルそのものは別に倒壊しておりませんので、管制塔は無事でございます。ただ約二メートル近くの水がある。ですからわがほうの職員には異状ございません。あとは滑走路が二本ございますが、〇四とか二二とか書いてありますのは古い滑走路でございます。これは相当痛んでおるようでございますが、B滑走路と称しております新しくつくりました滑走路の西のほう——滑走路一〇側というのは西のほうでございますが、その方面に、ここには約千二百フィート可能と書いてございますが、けさ入りました報告ではその倍くらい使えそうでございまして、セスナ程度の飛行機は発着可能のようでございます。職員の家族も、大体わかりましたところでは異状ないのでございますが、市内に官舎を持っております二、三軒があるいは浸水しているかもしれない。それからビーコンも、外から見たところでは異状なさそうでございましたが、電源がございませんので機能を停止しております。それからちょうどその前に北海道から来て着陸しました日本国内航空の大阪に参ります飛行機は離陸したあとでございました。それから全日空便はキャンセルいたしました。ただ一機佐渡線として新潟空港にありましたヘロンがそのままにありますので、多少水につかったかもしれません。   〔山田(彌)委員長代理退席、有田委員長代理着席〕 それからけさ入りました情報で、飛行場は一応閉鎖しておりますが、取材用の小型機が七、八機、約六百メートルの滑走路の部分を使って飛んでおる。それからヘリコプターが約十六機活動しておるそうでございます。それで航空局といたしましてはそのわりに被害が少ないと思われます。B滑走路はアスファルトでございますので、亀裂がございましてもわりに補修も容易だと思いますので、とにかく応急修理をして一刻も早く連絡をつけたいということで、建設課長ほか二名をけさ朝のヘリコプターで現地に飛ばせました。夕方までに帰ってくる予定になっておりますので、帰りましたら応急修理の方策を立てて、至急ある程度の連絡がつくようにいたしたいと思っております。  それから電源がございませんので通信ができませんですが、予備発動機は生きております。ただその燃料が乏しいので、十分の運転ができませんので、時間をきめまして、短時間動かしまして、神町の空港と連絡をとりまして、神町空港からテレタイプ報告を流してきております。  大体以上であります。

有田喜一自由民主党

○有田委員長代理 吉武気象庁観測部長。

吉武素二運輸技官(気象庁観測部長)

○吉武説明員 新潟地震について簡単に御報告申し上げます。  発震時は正確なことはまた後日発表申し上げますが、大体一時一分、それで大体震度が五の一番強かったところは、気象台の出先官庁では、仙台、酒田、新潟、これはあとからわかったことでありますが、相川であります。ですから大体この四地点に囲まれているようなところに震源地があるということで、ほかの観測所のデータも整備しました結果、三ページに震源地がエックスじるしで示してありますが、やはりちょっと海の中に入ったところだろうということにきまりました。それでその地震の大きさは、最近はマグニチュードということばであらわされておりますが、これは七・七であります。関東大地震が七・九でありまして、関東地震よりやや小さかったということであります。  気象庁といたしましては、刻々入る電報をもとに震源地を決定し、震源地が海の中であれば津波のおそれがあるわけでございますから、早速に津波のおそれありというのを一時十五分に日本海沿岸に対して出しました。なお大阪管区ではややおくれまして、中国の日本海岸のほうは「弱い津波」を発令しております。津波の概況でありますが、約一時間後に東北、中部地方の日本海沿岸に津波がやってまいりました。そこに幾つかの地点の津波の状況がしるされておりますが、ただ酒田で三メートルとか、あるいは富山で約一メートル、こういうのは目で見た感じで言っておりますから、はたして三メートルかどうかというのはまた後日確かめたいと思っております。気象庁としては時間がちょうど一時というような時間でありましたから、職員がみな部屋におりまして、すわというわけで地震に取っ組みましたので、比較的うまく仕事ができたのではないかと思っております。  それからなお御参考までに過去の日本海のほうを震源地とした地震を記録したのが四ページから五ページにかけて掲げてありますが、四ぺ−ジの図をごらんになるとおわかりのように、いままではここらあたりにはあまり大きい地震がなかった、間隙だったと考えられていたところに大きな地震が出てきたというところが非常に大きな特徴だと思います。  以上で終わります。

比田正運輸技官(港湾局長)

○比田政府委員 一つ申し添えたいと思いますが、この地方の潮の満ち干の高さでございます。東京湾ですと大体二メートルくらい、大阪湾ですと三メートルくらい、この地方は四十センチないし五十センチでございます。つまり一番干潮のときから一番満潮のときで四、五十センチしか上がりません。昨日の潮位を推定いたしまして、大体四十三センチくらいという推定でございますので、いろいろ陥没したところがありましても、高い潮が入ってくるという心配は比較的予想と比べまして薄いわけであります。また津波はいろいろ気象庁から御報告もありましたが、大体一メートルくらい高くなったのが一回あります。その後はございません。おさまってしまえばあとはそんなに心配することはないという状況をつけ加えておきます。

今井榮文海上保安庁長官

○今井政府委員 ちょっとつけ加えて御報告申し上げたいことは、実は震源地に非常に近い粟島という島がありまして、この島の状況を調査に巡視船「しなの」を派遣いたしました。これは一番最後に書いてございますが、その調査結果は、周辺の小島嶼及び岩礁は、粟島本島と地続きになっておるということで、隆起をしたということがございます。粟島は全体的に一・五メートル程度隆起したということで、さらに接近しまして、おそらく現在上陸して調査をいたしておるという状況であります。

有田喜一自由民主党

○有田委員長代理 質疑の通告がありますので、これを許します。久保三郎君。

久保三郎日本社会党

○久保委員 大体のお話はわかりましたが、港湾局長にお尋ねします。係官を派遣して、今晩帰ってくるということでありますが、いままでの状況報告では、全体としての港湾の設備は破壊された、こういうふうに聞くわけであります。そうでなくてもここの港湾は地盤沈下が特徴的でありまして、港湾の構造というか、そういうものもだいぶ違っておると思うのです。そこでさしあたり輸送の問題で、港湾の機能が、全面的にはなかなか容易でないと思うのですが、ある程度有効に迅速に働くということが必要だと思うのです。そういうところはこれから帰ってからやると思うのでありますが、おおよその見込みで、そんなにかからないで応急的な岸壁の使用というか、これは可能かどうか。  それからもう一つは、保安庁はすでにもう水路その他の調査をしておるというのでありますから、障害物があったときは、これは保安庁が除去するのですか。そうでなくて港湾局ですか。——そうですね。そうすると、そういう手配も緊密な連絡のもとに早急にやらなくてはならぬ、こういうことだと思います。  それからもう一つは、航空局ではB滑走路をやれば何とか使える、こういうお話ですが、これは大体幾日待てば使えるのか。B滑走路も二千フィート程度あればセスナでなくて、もうちょっと大きいのが入るのか。  それからもう一つは国鉄でありますが、一番問題なのは新潟の駅中心のようでありますが、これにはかなりの日にちがかかる。もし新潟駅中心の復旧がかなりかかるということになれば、新潟へ直接入れませんから、その手前において応急の輸送施設の増強というか、そういうものが必要だと思うのです。そういうことをいま考えておるかどうか、そういう点です。

比田正運輸技官(港湾局長)

○比田政府委員 港湾の設備の中で、大型船が着きます桟橋とか岸壁でございますが、これは上から見まして多少傾斜しておるとか何とかいうことならば、これは比較的応急復旧でもって使えるようになると思います。ただ下のほうが全然くずれておるとか、あるいは上がくずれたものが海中に散らばっているということになりますと、その底に散らばったものをさらったりあるいはじゃま物を取る、取ればまた本体がくずれてくるというような連鎖反応もあるかもしれませんので、中を調べませんとよくわからないと思いますが、概略ここなら使えるというところを、まず最初に応急措置を講じて使っていきたい。しかしこれは、先ほど二十二はいの船がつけると申しましたけれども、おそらくその四分の一とか三分の一とかいう程度がそういう状態にあるのであって、本格的に全部が完全になるというのは相当長い期間がかかる。おそらく一年とか二年とかかかってしまうだろう。したがいまして、さしあたりはなるべく小型の船を持ってきていただいて、応急修理をしたような大型の岸壁につけるとか、あるいは川岸でも比較的くずれが少なかったところにかりの桟橋をつくるとかいうことをすることになります。したがいまして、経済的の荷役は当分の間はできません。ただ応急物資を運ぶにはある程度使えるところもあるというふうに考えております。また海の中の障害物等を取りますには、現地に直轄工事の事務所もございます。そこに機械がございます。これらは海に浮かんでおりましたので、あまり被害はないようでございますから、従業員さえ落ちつきますれば、すぐに乗り組み員が編成できます。また付近の秋田とか酒田とか、あるいは人間の応援に対しては、反対側の小名浜とか仙台にも事務所がございますから、そういうところから応援ができるような体制は命令しております。そういう時期が来ればすぐ参ってやらせる、こういうように考えております。

大沢信一運輸技官(航空局技術部長)

○大沢説明員 飛行場の復旧の予定でございますが、先ほど申し上げましたように、けさ専門の建設課長を現地に出しまして、夕方帰ってくる予定でございます。これが応急修理に大体どの程度のことをやればいいかという見通しを立ててくると思いますが、帰るまでは私何とも御返事申しかねます。ただ、現在使えるのは約六百メートル、ですから飛行機は小型機、セスナ程度まででございます。あとはヘリコプターでしたらということでございます。

關谷勝利自由民主党

○關谷委員 関連。——港湾局長に、これは釈迦に説法になりますけれども、地震あるいは風浪等のためにこわれたところは、かっこうが悪くてもそのままでそこを復旧といいますか補強をいたしますと、かえってそのほうが強い。実際私は海岸に住んでおりますが、松山の港で風浪でやられたり地震でやられたというようなところがありますのを、そのかっこうのままで、こわれたところだけが使えるようなかっこうに直しましたところが、それ以来というものは、ほかが災害を受けてそこ以外はこわれたときにも、そこだけは厳として動かないというふうなことで、地震や風浪で一度やられたところは、かえってそのために非常に強くなるということを、これは理屈の上ではどうかもわかりませんが、実際に私たちが経験をしておるのはそんなことでありますので、新潟などでも、今度地震だけでこわれたところで、基礎がこわれてないというようなところに限りましては、全部そのかっこうのままで、多少みえは悪くても直していくのがいいのじゃないか、金もかからないし、さらにそれが強くなるというふうな気持ちがいたしますので、この点は参考までに申し上げておきたいと思います。

比田正運輸技官(港湾局長)

○比田政府委員 お説のとおりだと存じます。特に、海岸のほうはでこぼこがあってもよろしゅうございますから、海岸の決壊のほうはかっこうにかまわずに、おっしゃるとおりにやったほうがいいと思います。また川岸もそれに準ずると思いますが、ただ岸壁の線は、船の長さが長いものは百五十メートルぐらいありますから、そこにでこぼこがあっては困るので、まっすぐに平らにしなければならない。それから市街の状況を聞いてみますと、陥没している、ぽこっとへこんでおるというのがずいぶんあるようでございます。そんなところの岸壁は、うしろの土が抜けていたりして、根本的にやり直さなければならぬという場合もありましょう。おっしゃるとおり、全部の復旧には相当な金がかかりますから、最少の金で実用に供するようなものにしたいと思います。そうきれいに、全く新しいものと同じにするという考えは毛頭持っておりません。実用に供するように復旧いたしたいと思います。

川上寿一日本国有鉄道常務理事

○川上説明員 国鉄の新潟付近の復旧状況について申し上げます。新潟の構内は、先ほど御説明があったと思いますが、ホームが相当に変状いたしておりますし、入り口の跨線橋が落ちております等のために、復旧見込みが大体一週間近くかかるのではないかと思いますが、現在、信越線は今朝八時現在の状況で新津から亀田まではディーゼルカーの運転をしておりましたが、それがさらに一駅延びまして越後石山まで行っておりますが、明日の昼ぐらいまでには上沼垂の操車場までは通したい。そういたしますと、上沼垂のヤードの袋がございますので、これによって物資の取りおろしその他もできますし、そこから新潟市内でございましたらバスでも一そうがかりませんので、現在のところはとりあえずそういうつもりで復旧をやっております。

久保三郎日本社会党

○久保委員 沼垂まで入ればお説のとおりだと思います。何といっても輸送の道々早くあけなければならぬ、こういうことだと思いますので、国鉄のほうはそういうことでありますが、先ほどの港湾局長のお話であります。さしあたりの応急的なものは小さい船でつけられるものはづけていくということで間に合うかと思うのでありますが、長期にわたって新潟港がフルに使えないというか、十分ではないということになりますれば、当然これの代替の港湾を使うということになると思うのです。これは、この近くに何か別な港湾である程度の整備されたものがありますか。

比田正運輸技官(港湾局長)

○比田政府委員 小型船の港はございますけれども、大きいのは、北のほうへは酒田ぐらいまでいかなければならぬ。それから西のほうでは直江津がありますが、これも自分のところで一ぱいでございます。なお、新潟が普通の状態で使用できるようになるにはかなりの期間がかかるかもしれません。また工場の復旧状態がよくわからないのですが、工場も同じように当分だめだということでありますならば、その工場向けの原料はその期間は要らないということがあるかもしれません。新潟港にかわる港は、あまり期待できるものはございません。

勝澤芳雄日本社会党

○勝澤委員 気象庁にお尋ねいたします。  今度の地震の予知といいますか、こういうことはできなかったのですかどうですか。  それから、一ぺんにまとめて聞きますけれども、地震をあらかじめ知るために、気象庁を含めて国がどの程度の予算をいま使われておるか。  もう一つは、地震をあらかじめ知る方法というのはできるのかできないのか、できるとするならばどういうふうなことをしたらいいのかという、三つの点について御質問いたします。

吉武素二運輸技官(気象庁観測部長)

○吉武説明員 今度の地震はあらかじめ予知することはできませんでした。地震予知というものが最近の話題になっているようでありますが、現在の技術水準ではいまのところどうにもならない。しかし地震に関心がある技術屋は何とかこれを予知したいものだというような点でここ数年来非常に努力しています。   〔有田委員長代理退席、塚原委員長代理着席〕 それに対してはどうすればいいかというようなことで、日本学術会議から、ある程度の政府に対する勧告は出ておると私は聞いております。やはり、これは気象庁だけでできる問題ではありません。大学の先生方、そういう方と議論をしながら、何らかこういう方向に行けば予知の可能性があるんじゃないかということで努力して次第に資料を重ねていくうちに、あるいは地震予知も可能だという時代が来るのではないか。しかし、それはこうすればすぐできるという目途は現在は私はないと思います。やはり十年とか二十年とか歳月を必要とする問題だろうと思います。

勝澤芳雄日本社会党

○勝澤委員 予算はどれくらい使っていますか。

吉武素二運輸技官(気象庁観測部長)

○吉武説明員 地震予知の予算とおっしゃいますと、現在気象庁がやっておる地震で一番進歩しているのは、大体実際の地震度の千倍を記録する地震計を三十五地点につけるというわけで、その計画をここ数年来やっておりまして、あと十台ばっかしまだつけ得ないでおりますが、それも非常に地震予知ということには何らかの役をするものだろうと思います。そういう意味で気象庁で使っている予算は、一台約四百万円くらいな機械でありまして、ここのところは大体年間五カ所ずつくらい新しく据えつけつつあります。

勝澤芳雄日本社会党

○勝澤委員 地震が起きたときに、その地震の大きさなり、そういうものを調べるということについてはよくやられているようでありますが、地震が起きるであろうと予知するという方向について、もう少し進んでいなきゃならないように思うのですが、昨晩からきょうにかけて、テレビの座談会などいろいろ聞いておりますと、予知する方法も不可能ではないような言い方がされております。われわれ政治の場から見ていると、それは金の問題かと実はこう聞きたくなるわけです。いや金の問題ではない、そこまで科学が行っていないんだと学者が言うなら、われわれもやむを得ないと思うんですけれども、その点が学者と、それから政治の中と、未知の世界に対するいろいろの問題があると思うのです。そこで、やはり私は、地震予知というものは可能なら可能だ、そうして具体的には、これはこうこうこういうことをしてみたらいいじゃないだろうかという点について、もう少し進んだお話を実は聞きたいと思ったわけでございまして、かりにきょうの新聞を見ると、東京都にこういう地震があったらどうだろうかといわれておりますけれども、それも科学的根拠があるのかないのかと掘り下げてみると、実はいろいろ疑問が出てくるわけです。いろいろの建造物が関東大震災でだいじょうぶだと言っておりますけれども、それは一体どういう根拠で具体的なものだろうかという点についても、いろいろ疑問が出てくるわけであります。結果について聞くのが中心であるようでありますので、これから地震予知についてもう少し積極的な施策を気象庁としてどうしたらいいかという点などにつきましても十分御検討をいただいて、地震が来年来るぞというようなことを言うこと自体については疑問がありますけれども、聞くところによりますと、きょうの新聞なんかですと、私のほうの静岡も百年ぐらいの間には地震が来るであろう、こう書いておりました。百年というと長過ぎますけれども、せめて五年か十年くらいの予想ができないものだろうかという点で要望いたしておきます。

塚原俊郎自由民主党

○塚原委員長代理 他に御質疑がございませんければ、本日は、この程度にとどめ、散会いたします。    午後二時二十五分散会

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