法務委員会 第3号
- 発言数
- 139 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1963/12/17
会議録
○委員長(中山福藏君) これより法務委員会を開会いたします。 本日は、まず請願の審査を行ないたいと存じます。 第五一号戦争犯罪関係者の補償に関する請願及び第一二九号高知地方法務局吾川出張所存置に関する請願、以上二件を一括して議題といたします。 便宜速記を中止して御協議を願いたいと存じます。 〔速記中止〕
○委員長(中山福藏君) 速記をつけて下さい。 ただいま速記中止中御協議をいただきましたとおり、一二九号高知地方法務局吾川出張所の廃止計画を中止して、現状どおり存置されたいとの請願は、議院の会議に付し、内閣に送付することを要するものと決定して御異議ございませんか。 〔「異諸なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(中山福藏君) 御異議ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。 なお、報告書につきましては委員長に御一任を願いたいと存じます。 —————————————
○委員長(中山福藏君) 次に、検察及び裁判の運営に関する調査を議題といたします。 まず、選挙違反事件等に関する件について質疑を行ないたいと存じます。
○大谷贇雄君 今度の衆議院の選挙におきまして、毎回全国の各地の町村長の選挙から参議院の選挙等々において常に立候補いたしておる肥後亨という人物が、今回の選挙では二十七名自分の関係者を立候補させて、しかもそれに背番号をつけて、いわゆる通称で立候補ができるということの乱用をして、人を食ったような一番から十何番まで、さらに妙ちきりんな名前をくっつけてそうして立候補させたわけです。一体、こういう一味の、神聖なるべき選挙をはなはだ常識を欠いたやり方をもって選挙界を乱す、こういうようなものについて、自治省としては防げなかったのかという点をまずお伺いしたい。
○政府委員(長野士郎君) 立候補の届け出につきましては、戸籍上の氏名による届け出がもちろん原則でございます。しかしながら、通称が世上広くその人について認められておりまして、そしてそれによるということをしなければ、戸籍名によって立候補することが著しく不利となるという場合につきましては、これは通称による届け出を認めておる扱いでございます。これはもう従来からそういう考え方になっておるのでございますが、先ほどのお話にございましたように、その通称による届け出というものの可能であることを乱用をいたしまして、特別な会派と申しますか、何かそういう政治団体に所属しておる者たちがそういう立候補をいたし、選挙界を非常に混乱させたということは、私どもきわめて遺憾だと思いますが、そういう意味での通称の取り扱いというものは、元来非常に例外な扱いとして厳格に扱うべきものというふうに考えているわけでございますが、扱いが今回の場合に多少まあゆるいと申しますか、そういうきらいがあったのではないかというようなことにつきましては、その選挙長のこれは判断といいますか、そういうものに基づいて立候補の受理をいたすことになっておるわけでございまして、まあそれぞれの判断の中に多少の扱いにおける差があったかということもあるかと思いますが、従来、実際の扱いとしては通称による取り扱いがまあ弾力的に扱われ過ぎておったというようなことから、立候補の届け出が選挙長において受理されたと、こういうふうに考えるのであります。その点につきましては、当時もいろいろ検討いたしましたが、東京の場合でございますと、立候補の届け出が一時に殺到いたすわけでございまして、そこで、それぞれの選挙長におきまして届け出を受理いたしました結果をトータルをいたしてみますと、まあああいう背番号候補といいますか、ああいう形の受付ができ上がっておったというようなふうになっておったのではないかと思います。結果としては、はなはだ遺憾なことであったと存じます。
○大谷贇雄君 そこで、千葉県の選管は、「おとぼけ正次郎」というまことに人を食ったような届け出をしたのについて、受付を拒否したのですね、千葉県は。
○政府委員(長野士郎君) そのとおりでございます。
○大谷贇雄君 そこで、千葉県の選管の選挙長は、そういう選挙を愚弄したような届け出をしたものは断固受け付けなかった。東京の場合は、一体東京の選管というものは、殺到をしたからとおっしゃるけれども、しかし、この二十七人の名前が、一郎から十郎まで、それから十一番から二十七番までの通し番号、しかもその名前が、不細工な顔をしておるから島名三二と書いて、一局田十八というのは顔があまり美人でないので、それで娘十八だというような、何というか、非常識も非常識も問題にならぬような通称をもって届け出をしておる。一体、その通称というものについて、どの範囲までを認めて受け付けられるのかどうかということです。非常にずさんだと思うのです、これは。その点はどうなんですか。
○政府委員(長野士郎君) 千葉県につきましては、お話のございました「おとぼけ正次郎」という名前での通称は、これは受け付けなかったわけでございますが、千葉県におきましても、同一人物について、阿部十七という名前でございましょうか、そういう名前では結局受け付けておるわけでございます。これは、千葉県については、非常に同情的な見方もございます。東京都のそれぞれの選挙長におきまして、もうその前にこういう番号つきのものを受け付けておりますので、認めざるを得なかったというような格好ではあったと思いますが、まあ受け付けておるのでございます。 通称につきましては、従来から通称の扱いというものは考え方がきまっておりますが、先ほど申しましたように、その候補者の通称が世上一般に広く氏名にかわるものとして呼称されておりまして、かりにほんとうの氏名によりまして立候補することが著しく本人の不利となるというような特殊な場合に限って届け出を認めるべきものだということに考えておるわけでございます。したがいまして、率直に申しますと、お尋ねがございましたが、東京都ではそれぞれの選挙長が七つに分かれまして受け付けておりますから、当初は相互の連絡その他不十分でよくわからなかったと思いますけれども、その通称そのものについてのものの考え方というものについてそれぞれの選挙長の扱いとしては非常にまあゆるやかに過ぎておるというふうには率直に申しまして考えられる次第でございます。
○大谷贇雄君 そこで、たとえば藤原アキさんとか源氏鶏太だとかあるいは中村歌右衛門だとか京マチ子だとかいうような、それぞれみな本名があられるわけだが、そういうような通称ならば、世間の常識が認めるわけなんです。ところが、一番から二十七番まで、しかもふざけたような意図をもって名前をつけておる。かりにその日に調査ができずに受け付けたとしても、そんなことはその日の夕方、選挙管理委員会では、当然立候補の数は何千人とあるわけじゃないのだから、すぐ調査が届いて、そうしてそういうものについては拒絶をすることが常識上できそうに思うのですが、その点は一体東京都の選管というものがずさん過ぎる。また、職務を行なうのに怠慢でなかったか。その点は自治省はどう考えておられるか。
○政府委員(長野士郎君) いままでの通称の扱いにつきまして、この場合の通し番号とかそういうことになりますと、非常に通称という問題がはっきり現われてくるわけでございますが、従来から立候補の届け出におきますところの通称の扱いというものが、本来厳格であるべきものでありますが、たとえばこの前の総選挙におきましても、相当その他にもまあ通称扱いというものが、これほど大量にはっきりした形ではございませんが、あるわけでございます。そういう意味での取り扱いというものは、大量に出てきておりますから、非常にはっきりいたしますが、選挙長において取り扱っておりますのには、このほかにも通称による立候補というものを認めておったような格好になっておったわけでございまして、そういう意味で選挙長の扱いというものがそのままの姿でこれを扱ってきた、これがしかも今回は大量に出て参りましたので、その通称による立候補の届け出というものが非常に大きく世上の注目をあびるようになったのであろうと思います。そこで、選挙長自体の扱いといたしましては、量の多いさ少なさという問題はありますが、扱いとしてはそれほど異なった扱いをしておるのではないという考え方が一つにはあったように思います。それからもう一つは、通称というものを、はたして通称であるかないかということについての客観性といいますか、そういうものにつきましての認定というものを立候補の届け出というような時間を争います場合にどこまで考えられるのかという点について、従来の扱いでそれほどのことをいたしておりませんために、そこの点についての自信といいますか、時間的な一つの考え方というものにはっきりした決断を持たなかったというようなことがございまして、そういう結果を来たしたのだと考えます。したがいまして、もともとの問題は、通称による立候補の取り扱いというものが、数は少のうございましても、従来から非常に緩に過ぎたというようなことが今回の結果を生んだのではないかというふうに考えておるわけでありまして、この点につきましては、選挙管理委員会、選挙長の扱いの問題もございますが、自治省自身といたしましても反省をいたしまして、扱いについては今後非常に考えてまいらなければならないというふうに思っておるわけでありまして、都の選挙管理委員会あるいは選挙長のみを責めるわけにもまいらぬのじゃないかという気がしておるわけであります。
○大谷贇雄君 それはおかしいじゃないですか。千葉のほうはそういう「おとぼけ正次郎」というふざけた名前だから拒絶をした。しかるに、東京の選管というものは、あなた、その日の夕方調べれば通し番号になっておることはわかりそうなものだ。また、わかったとすれば、すぐ調査をすればこれはいわゆる世間的に名の通った通称であるかどうかぐらいのことは、常識のある人間ならわかりそうなものです。しかも、選挙の事務に携わっておるその主宰者の選挙長はそういうことをなおざりにしておるものを、そこの選管だけを責めることは酷だというあなたのお話だが、これは国民の税金を数千万円もこのために費やしておる。したがって、自治省としても指導が行き届いておらなかったということの御反省も当然あると思いますが、東京都の選管というものは、選挙長というものが、新聞を見るというと、田中選管委員長が、現制度には手なしということを、手がないということを言っておられる。尽くすべきことを尽くさずして手がないということは、はなはだ無責任だ。これに対して自治庁は反省を求められたかどうか。田上穣治博士は、現行法でも拒否できるということを言っておられる。その点はどうなんです。
○政府委員(長野士郎君) 千葉の場合におきましては、私ども相談を受けまして、それで非常に常識的なことでございますが、こういうことを申し上げますと非常に失礼にあたるかもしれませんのでお許しを願いたいと思いますが、巷間「おとぼけ正次郎」という通称がかりにあるとすれば、それは他の方にあると思われますので、そういう通称がそのわけのわからぬ者にあるはずがないじゃないかという考え方が非常に出ておったようでございます。東京都の場合におきましては、最初の取り扱いとしてはわからなかったのだと思います。あとになればすぐわかるという先生のお話はまことにごもっともでございます。私ども、そういう意味では、東京都の選挙管理委員会、法律的には選挙長の判断の問題でございますが、選挙長の扱いというものが、選挙長と申しましても、これは都の選挙管理委員会の方々がおもに選挙長になられるわけでございますがその扱いというものにつきましては、あまりにも慎重といいますか、いままでの扱い方を固守いたしまして、そして勇気をもって事に当たらなかったという点がありはしないかということにつきましては、私どももそういう感じを強く、実は抱いておるわけでございます。が、しかしながら、その原因のよってきたるところは、従来からの取り扱いに終始しておる、そしてその調査その他の方法についての適切な研究なり対策なりというものにつきまして自治省としても十分な指導を加えていなかった点があるというふうに反省をいたしておるわけでございます。
○大谷贇雄君 これはまあ選挙法の盲点をつかれた形でありますが、選挙管理委員会の当事者というものがもう少し心を配れば、こういうことは、田上博士の言っておられるように、私は防がれたのじゃないか。同時に、国民の税金をもってこういうでたらめな非常識な候補者に対して公費を使うというようなことは防げたのではないかということを考えておりますと、これは非常に責任は重大だと思う。いま、東京都の選管には反省を求められたかと私が言ったら、何もそれに対して御返事はないのだが、一体、自治省としてもまず反省をされたと言うが、東京都の選管としてもそうした心持ちを持って、今後どうするかという対策はできておりますか。
○政府委員(長野士郎君) 先ほどお答えするのを落として申しわけございません。その当時、東京都の選挙管理委員会その他関係者につきまして、当時の状況というものを調査をいたし、通称の扱いというものにつきましては厳格であるべきだということで注意を実は再三促したのでございます。しかしながら、非常に世論の影響なりその他のことで苦慮をいたしたかにみえまして、その当時非常に混乱状態と申しますか、一種の興奮状態のようなものがございました。なかなか話が冷静に運ばないというようなな格好もございました。と同時に、新聞にも出ておりますような、選挙管理委員会といたしまして、何か非常に追いつめられたような気持で、新聞に方法がないのだということをはっきり言い切ってしまったような状況でございまして、まあ通称の立候補届け出というものの事後処理と申しますか、そういうことについての手をみずから封じたような形になったようで、きわめて遺憾だと思うのでございます。 自治省といたしましては、現在、この前の選挙の結果につきましていろいろの問題点を整理をいたしており、そして、年明け早々、それらの意見を取りまとめたものにつきまして、各選挙管理委員会、それから民間の方々、そういう各方面の方々の御意見、特に新聞、言論界、あるいは地方の公明選挙推進に携わって熱心にやっていただいておる民間のそういう方々に、適当な機会を設けまして、そして反省会を開き、今後の問題の対策に資していくということにいたしたいと思いまして、現在準備中でございます。その中には、もちろんこの通称による立候補の届け出という問題も大きな問題といたしまして取り上げてまいりたいと思っております。
○大谷贇雄君 そこに、この次の衆議院の選挙に、共産党が百八名立ててくるから、おれのほうも百八名出すということを肥後亨ははっきり言っている。その目的は何だというと、国家社会主義を実行するのだ、ナチスを再現するのだというようなことも言っておる。こういうめちゃくちゃなことをやって国民の税金を使わして、そしてさらに、こうして出るのは選挙は金もうけと売名なんだということを言っておるに至っては、これは実際国民を愚弄するのもはなはだしい。したがって、このことにひとつ十分な御反省をしていただいて、おそらくはこの次の衆議院の選挙には百八人立てる、再来年の参議院の選挙にもおそらく各府県でまた立てるかもわからない。したがって、これは一刻も猶予すべからざる問題ですから、選挙事務当局としては、急速にひとつ対策をお立てを願いたいと希望を申し上げておきます。 なお、この肥後一派の選挙に関する事件につきまして、自由法曹団から七十何名かの方が告訴をしておられるそうでありますが、その告訴の内容だとか、また、その後の経過などについて、お知らせを願えれば幸いだと思います。
○説明員(羽山忠弘君) お答え申し上げます。 自由法曹団の方々の告訴の内容は簡単でございまして、三人でございましたかの候補者が、真実立候補の意思がないのに立候補の届け出をなしたというようなことを中心といたしまする私文書偽造行使というような事実であったかと思います。この告訴、告発を受けまして、すぐ東京地検におきましては捜査に着手たいたしのでございますが、その後警規庁のほうでこれに着手されまして、現在検挙いたしておりますのは、肥後関係で五名でございます。それは、大体において虚偽事項の公表、すなわち、経歴を偽ったというようなことと、それから逃走いたしましたときの高橋十郎というような者を——高橋十郎、これは本名は堀井輝雄という人でございますが、これをかくまったというようなことで犯人隠匿、そのほか、これに関連いたしまして、恐喝で木村八郎という者、これは本名が木村積善という人でありますが、この五人を目下検挙しておるのでございます。
○大谷贇雄君 そこで、読売新聞に、その調べられた点が三、四日前に出ておりましたね。それによると、いまの三人ですか、 〔委員長退席、理事後藤義隆君着席〕 三人は、立候補の辞退を東京都の選管へ申し出る。そのときに、なぜ、東京都の選管はそれを認めなかったのですか。
○政府委員(長野士郎君) 東京都の選挙管理委員会は、意志がなかったかあったかという問題につきまして、本人が、立候補についての承諾とか立候補についての手続をするというような書類につきまして何か承知をしておるという格好になっておるそうでございまして、それが、そんなつもりではなかったとかあったとかというようなことがいろいろありまして、選挙管理委員会としてはほんとうに意思がなかったということをはっきり証するというような確証を得なかったという考え方に立ったというふうに聞いております。
○大谷贇雄君 おかしいですね。本人が立候補を辞退したいというのに、それを認めぬということ自体がおかしいじゃないですか。どういうことなんですか、ちょっと常識で理解しにくい、私どもは。
○政府委員(長野士郎君) 一つには立候補締め切り期間が過ぎておりましたことと、それからまた、本人がまさか立候補するというようなことじゃなかった、わけのわからないものに判こをおしたのだというようなことにつきまして心証を得なかった。そんなはずがないという考え方と、はっきりしないということで、やはりそのままに考えておかざるを得ないということに決定をいたしたように聞いております。
○大谷贇雄君 そこで、肥後一派の今度の選挙の立候補の背景となるような事情がおわかりでしたら、ひとつお聞かせ願いたいと思います。
○説明員(羽山忠弘君) それは、捜査当局といたしましては、犯罪事実を捜査いたしまする過程におきまして知り得ることを知るというだけでございまして、全体的にその背景となる事情を十分承知いたしておるというわけではございませんけれども、たとえば、御承知のように、本人は数年前まではあちこちの選挙がございますと一人でほうぼうかけ持立ちで候補するというようなことをやっておりまして、その当時、われわれといたしましては、どうしてそういうことをするのであろうか、ちょうど入学試験のときにほうぼうの学校を受けますようにまあやっておるのであろうというふうに考えておったのでありますが、最近明らかになりつつありますことは、要するに立候補することによりまして利益を得ておるというような事実があるようでございます。
○大谷贇雄君 そこで、その本人も、売名と金もうけだと、こういうことを言っておるのだが、一体二十八名も立ちますれば供託金だってたいへんなことになります。金銭的利益が選挙に出ればあるというのは一体どういうことなんですか。はがきでも横流しするのですか。
○政府委員(日原正雄君) 警視庁でいろいろ調べておりまして、現在のところは捜査中の段階でございますので、確定的なことは申し上げられませんが、ただいまお話に出ましたはがきのことにつきましては、はがきの交付場所である東京中央郵便局について警視庁が調査いたしましたところ、肥後享事務所から立候補いたしました二十六名の分につきましては受領に来ておりませんので、一枚も交付されていないことが確認されました。したがって、前回のようなはがきの横流しのようなことは考えられないわけでございます。 で、お話にありました資金の関係でございますが、これも確定的な断定的なことはまだ申し上げられないのでございますが、新聞広告に関しまして広告代理業者から政治献金ということで四百二十万円を肥後享が受け取っておるようでございます。それ以外に金銭を受け取っておる事実等につきましては、現在のところまだはっきりいたしておりません。捜査の途中でございますので、以上のことしか断定的に申し上げられません。なお今後とも捜査を続けていきたいと考えております。
○大谷贇雄君 そこで、まだあとの方の質問もありますから簡単にいたしますが、こういう被選権挙の乱用をするというようなことが行なわれますことは非常に遺憾千万なんです。今後こういう事態が改められざる限り、続出をいたすものだと思う。したがって、こういうようなものについての立候補を抑制するような立法措置等についてお考えがあるかどうか、この点をひとつ伺いたい。
○政府委員(長野士郎君) 通称の立候補問題につきましていま検討いたしておるわけでございますが、どうしても必要な場合には、法律的にも措置をとらなければならないというような必要が起きました場合には、法律的にも制度改正ということに踏み切らさしていただかざるを得ないだろうと思っております。ただし、問題は、通称による立候補の問題といわゆる泡沫候補といいますか立候補の乱立を抑制するという問題とは、これは二つに分けて考えてみなければならない問題でございます。特に後者のほうにつきましては、立候補についての非常な制限を加えることが逆に一般的にたとえば新人の抑圧とかいろいろな問題につながるというおそれがあってもこれはいけない。立候補の自由というものを保障し得るだけのものは保障しなければならない。それと立候補の乱立というものとの調整をどの点に求めるかということが、これは最大の、ものを考えます場合のきめ手になるだろうというふうに思うわけでございます。この点につきまして、世論の納得といいますか、きわめて立候補の自由を抑圧することなくいわゆる泡末候補といいますか乱立というものについて抑制が及ぶということを検討するということが最大の問題だろうと思うわけであります。一定の非常に客観的にもはっきりいたしておる者につきまして、立候補手続上の問題といたしまして、何かの形で選挙管理委員会なり選挙長に、審査ということではございませんにいたしましても、何かを与えるということは、これは用いようによりますと非常に危険といいますか、弊害をもたらす場合もある。したがいまして、手続上の問題で済み得るか、あるいは制度改正として考えなければならないか、また同時にそういう意味での立候補の自由の原則というもの、この点をどのように考えるか、これはいろいろの観点から検討をいたしまして、必要があれば制度改正もお願いしなければならないというふうに考えておる次第であります。
○大谷贇雄君 ぜひこういうことが頻発をするようなおそれのないように対策をお立て顔いたいし、また、立法措置等も含めて早急にお考えを願わぬと、この次の参議院の選挙等にこういう事態があらわれましては選挙界に汚点を残すというようなことになりますので、とくとひとつ御考慮いただきたい。同時に、この機会に私は全国の選挙管理委員会の体制というものについて、非常な大事な国民の権利でありまた義務である選挙というものがこういうことによって汚点を残されるということは非常に遺憾千万ですから、十分ひとつ注意を喚起を願いたいと思う。私も、実は昭和二十八年の選挙で、思いがけぬような栃木県の佐野というところで、選挙管理委員会が次点で落ちた平林君を投票所の入口の紙に共産党と書いた。そのために平林君が選挙無効だという訴えを起こして、一年半というものはどうなることやら精神的に非常な打撃を受けた。おまけにその後一年半たってから見ず知らずの佐野というところで再選挙をやらされた。やらざるを得ぬことになった。当時、元農林次官の楠見君などは、選挙管理委員会が間違っておる、われわれが選挙を再びやるなんていうばかなことはないと言っておる。しかも、佐野の市民は二重投票をするわけだ。こういうことは、選挙管理委員会が注意を怠ったためにわれわれ全体に迷惑をかける。精神的な苦痛とそれから見ず知らずのところで私などは選挙をやらされた。私は、当時も選挙管理委員会というものの粛正を促した。今度の事件にこりて、この背番号の問題ばかりでなく、あるいはそのほかの問題等について、私は選挙管理委員会というものがほんとうに真剣にお考えを願わないと、国民に非常な迷惑をかける。とくとひとつその点を御留意をいただきたいと思う。私の質問はこれで終わります。 —————————————
○岩間正男君 私も選挙問題で質問があるわけですが、法務大臣の時間の御都合で、選挙の問題はあとにして、先に法務大臣に関係のあることを御質問いたしたい。 野坂議長の襲撃事件についてお聞きするのでありますが、その前に、これは法務大臣に簡単に伺っておきたいのでありますが、この前の委員会で、中国の周鴻慶氏の帰国問題について論議されたわけであります。そのとき、法務次官であったけれども、法務大臣にこれは伝えていただいてそして最も早急に適切な措置をとるようにということを私から特に念を押したわけです。これは法務大臣はお聞きになっていらっしゃると思うのですが、問題の要点だけ簡単に申し上げますが、すでに周鴻慶氏に退去強制令書を出して中国に帰すということが十月の二十六日に決定された。しかるに、その後のいろいろな情勢の中でこれは仮放免というような措置をとられて、しかもその期限が十二月の六日であったはずです。ところが、これが切れた。それを今度は職権によって一日間ですけれども延長した。職権延長ということは、これは法律的に根拠がないわけです。ここでも明らかになりましたけれども、これは明文がないのでありますから、これはできないのじゃないか。ただそのときこれに対する解釈が非常に何か勝手な解釈をつけてやっておりますけれども、これはここの法務委員会でも通らないようなやり方です。その後は、日赤からの申請がありまして、また二十日までこれは再延長されておるわけです。しかし、法治国として、しかも法を守る当の責任者であるところの法務省の措置として、このように仮放免を何回も延長するというようなことは、これは国際的にもどうも工合が悪い。国内的に考えましても、政府の権威を著しく損ずるものじゃないか、私はこういうふうに考えます。ことに政府の意思として決定されているはずだ。それに対して外務省からのいろいろなこれに対する横やりが入った。その背景には国府からの横やりがある。また、対外的にももっと背後の横やりがあるというふうに聞いておるのですが、そういう中で国内法の履行というものが十分に行なわれないということは、これは日本の政治の権威から考えましても私は正しくないと思います。何より周鴻慶氏の人権の立場から考えるならば、当然これは——当人の意思は事前にいろいろの環境によりまして動揺があったことも事実のようであります。しかし、退去強制令書がはっきり政府によって出されているんですね。そのときには政府ははっきり当人の意思を認めた。それからすでに四十数日たっているけれども、意思は少しも変わっていない。中国に帰るということを今度はハンストをやって、自分はあくまでその願いを貫きたい、こういう形で表現されておりますから、これは明白な事実であると思うのであります。そういう法を守る立場から、法務大臣としては、また国務大臣としても、閣内の意思を早く決定されて、そうして少なくとも再々延長というようなことを行なわないで、これを決定どおり遂行されるということがいま非常に重要な問題だと思うのでありますが、この点について法務大臣の御意見を伺っておきたい。
○国務大臣(賀屋興宣君) 周鴻慶君の問題につきましては、この前の委員会には私はほかの委員会に出席いたさなければならない事情がございまして、政府委員よりお答えを申し上げたと思いますが、本人の意思がまだ確定をしておると客観的に認識する状態になっておりません。よく本人の意思がほんとうにどこにあるか確かめる必要があると存じまして、まだその点の決定を延ばしております。いろいろの事情を考えますと、本人が、いままでの供述の状況から見まして、いろいろの変化もあります。あるときには確定的の意思のように言っておりますが、時間がたちますとまた反対のことを確定的な意思のように言っております。どうも真意がまだ完全につかめておると思っておりませんので、なるべく早く決定はしたいと思っておりますが、その点がまたきわめて重要でございます。よく妥当的なはっきりわかる状況をなるべく早く持ちたいと、かように考えておる次第でございます。
○岩間正男君 大臣の御答弁ですけれども、本人の意思が不確定だったら、当然退去強制令書は出すのが私はおかしいと思います。本人の意思が確定したという事実の前提なしには法律的に考えましてもこの令書が出るということがおかしいのではないか。だから、ただいまの御答弁では、その後の情勢によってただいまのような答弁になっているということは、事実が違います。また、私が申しましたように、本人の意思が中国帰還ということをはっきり希望して、そうしてそれが明確になってからすでに四十日たっている。その間に手記も発表されている週刊誌等をごらんになったと思いますが、これは国民が全部知っていることです。毎日新聞の記者会見におきましてもこれは明細にこれが述べられております。その後本人の意思がぐらついたということは、これは全然ないわけであります。ですから、そこのところを確かめられるということでじんぜん日を延ばされるということは、むしろその後の情勢によって動かされておるというふうに解釈せざるを得ないのでありますが、それじゃ非常に工合悪いのじゃないか。そうして、この前の委員会からもすでに五、六日たっているのですから、その間にも私はそのような措置をとられれば、もう二十日というとわずかに三日しかございません。政府の権威から言いましても、どうも前例のないこの仮放免のやり方は、再々さらに延長するというようなことは、国家の権威に対して私は非常にまずい。少なくともこれは早急に処置すべき問題だ、こういうふうに考えるのでありますけれども、この点はいかがですか。
○国務大臣(賀屋興宣君) 退去命令を出しましたのは、それまでの審査におきまして、日本にとどめておくどうも理由がないようです。それで退去命令を出しました。それは中共に帰るということを確定して帰るべしという意味じゃない。中共から来たのだから一応帰る場所は中共と書いた。本人が異議を言えば十分考慮の余地があるわけです。中共へ必ず帰すという意味の退去命令ではございません。これが一点でございます。 それからその後意思がどうもはっきりいたさぬ点がございまして、たとえばいまお話しになりました、ある週刊誌に出ました手記などでも、これは全然前の供述をひるがえしておる。全くなぜそれじゃ前にそれに反する供述をしたか、非常に疑問がございました。前の供述が全然うそだと書いております。前は真実に供述したようにも思える。台湾に行きたいとか、日本におりたいとか、今度全然それがうそだった。そうすると、前に言ったのがうそならば、はたして今度言ったのがほんとうにほんとうであるか、相当疑問もございます。 そういうような点等いろいろ考慮すべき点がございまして、あまり早々に結論を下すのはいろいろな情勢を見てまだその時期じゃない、かように考えております。
○岩間正男君 いま大臣の御答弁ですが、事実は少し違う。異議申出の考えがあるかどうか、これは放棄した。したがって、もう意思は確定されたものと認めた。そこで中国行きの令書を出された。そういうふうにはっきりと富田次長が言っております。ですから、そういう点ではいまの御答弁では非常に違う。手記を見ましても、あれは全くごまかしの、いわば何か脅迫か、異常な状態の中で供述させられたように思うんです。手記を十分にごらんになれば、あのような状態の中で、しかも国交も回復してないそして孤独なそういう中で、バナナを包んできた新聞を見せるとか、あるいは「中外グラフ」という国府の機関誌を見せるとか、そういうことでいろいろいわば脅迫的なことをされた。そういう態勢の中でこれはしたためた。しかし、その後事態がわかって、そういうはっきり意思が確定されて令書が出されておる。ですから、そういうふうに御答弁になっても、国民は納得しないだろうと思うんです。国際的に考えても私は非常に工合が悪いと思う。明白に決定されているのじゃないか。しかもそれから四十日たっておる。 〔理事後藤隆君退席、委員長着席〕 四十日の間に意思の変更がない。意思の変更がその後に起こったのなら、令書を出してから起こったのなら、問題になると思います。いまのような御答弁もやむを得ない。しかし、政府の意思が決定されて、本人の意思が決定されてから一回も変更がないのでありますから、その点についてはそういうことじゃやはりまずいと思いますので、日本の法を守る立場から、本人の人権をはっきり尊重する立場から、さらに日本の政府の権威というものをはっきりさせる立場から、ぜひこの問題を再々延長などということじゃなくて、大臣におかれても、ことに国務大臣として閣内の意思として決定して執行されることは一番権威を打ち立てることだ、国際的にも信用を高めることだと、こういうふうに考えますので、この点を要望しておきたいと思います。この問題、実は大臣がおいでになったから、この前おいでにならなかったので質問できなかった点をとりあえず御質問申し上げたんですが、きょうの本題に入りたいと思います。 それは、野坂共産党中央委員会議長の襲撃事件の問題でございますが、その後これはどういうふうに捜査をしているのか、この捜査の経過、その経過の中で特にお聞きしたいのは、背後関係について十分に御調査になる必要があると思うんです。しばしば最近こういうような問題が、池田総理の暗殺事件とか、選挙中だけでもあのような二つの事件が起こったのでありますから、国民は非常に深い関心を持っております。したがって、この背後関係をどのように当局は捜査をして、そうしてどのような方法を持ち、現在はどのような段階にあるのか、この点をお聞きしたいと思います。
○国務大臣(賀屋興宣君) いま御質問のような事故が、なるほど質問のとおり頻発いたしておりまして、われわれ非常に重大に考えております。捜査につきましてその背後関係がどうであるかということは、非常に重きを置いて捜査いたすことに相なっております。ただ、いまどうなっているかということを申し上げますことは、現に捜査の継続中でございまして、確定的の状態に至っておりませんので、これを具体的に申しますことはこれは差し控えたいと思います。さよう御了承願います。
○岩間正男君 共犯者の出口勝彦ですが、これが逮捕されておりますが、捜査はこれで打ち切りになるんですか。
○国務大臣(賀屋興宣君) 捜査は継続しているわけでございます。
○岩間正男君 現場には中雄のほかに最低一名ないし数名の共犯者がいたはずです。そういうことになりますが、その点についての捜査はどうなんですか。
○政府委員(後藤田正晴君) 本件につきましては、ただいま法務大臣からお答えがございましたように、私ども警察といたしましてもきわめて重大視をいたしまして、徹底した捜査をいたしております。ただ、捜査の内容につきましては、ただいまお話しのとおりで、詳細なことは申し上げかねますが、ただいままでに私どもとしては三十五名の警察官を専従させまして合同捜査本部を設けて捜査をいたしております。被疑者あるいは目撃者等の取り調べを通じまして、具体的な犯罪事実の立証、被疑者の大日本護国団との関係、犯行前の行動、接触人物、あるいは大日本護国団の実態、こういうような多方面からの捜査を現在やっております。 現在までのところでは、ただいまちょっとお話に出ました共犯者として出口勝彦、及び兇器の関係から江口博士なる人物の銃砲等の不法所持ということで、犯行者自身を合わせて三名検挙をいたしております。なお今後も引き続いて捜査の継続をして、背後関係ができる限り判明するようにやっていきたいと、こう考えております。 なお、ただいまお話にありました現場共犯のお話でございますが、当初から共産党のほうから私どものほうにもそういうお申し出がございましたが、現在までの捜査では、どうも現場共犯者はいまのところいないのじゃないか。と申しますのは、目撃者等の証言の内容と、現場で逮捕に当たりました警察官のそのときの行動、これを見ますとというと、どうも短刀等を取り上げました警察官を共犯者と誤認をしておられるのじやないか、こういうふうに思っております。もちろん私どもとしてもそういう線を捨てたわけじゃございませんが、しかし、現在までのところでは現場共犯者はいなかったのではないか、警察官を誤認せられておるのではないか、こういうふうに考えております。
○岩間正男君 警察官は私服であったんですか。
○政府委員(後藤田正晴君) 私服でございます。それで、短刀を取り上げまして、安全なところに置かなければならぬということでピアノのわきに寄ったようでありますが、そのときに聴衆にだいぶ取り囲まれまして、警察の者だ、こう言いましたけれども、私服なものですから、共犯者と間違えられてしまってだいぶそこでいろいろなことがあったようでございます。そういった事情じゃないかと思います。
○岩間正男君 これは私聞いたのでありますが、前のほうにいて非常にヤジるのがいた、そっちのほうに目を移しておいて、それからいきなり犯人が今度は兇行に移ろうとした、どうしてもその二人の間には関係がある、こういうふうに現場にいる人たちは申しておりますね。そういう点はとうですか、そういう点については調べましたか。
○政府委員(後藤田正晴君) その点も調べました。なるほど犯人のわきにおったものが、酒に酔っておったようでありますが、この人間がだいぶヤジっておったようです。それらの事情も調べましたが、ヤジっておった人間は野坂さんのお話の前に現場を離れておるようであります。そういうことで、その事情も調べましたが、この事件とヤジとが直接関係があったというふうには私どもとしては見られないのでございます。
○岩間正男君 この問題はおきまして、兇器の出所、これはどうですか。
○政府委員(後藤田正晴君) これも最初犯人が言っておったことと最近の状況と若干変わっておるようでありますが、この兇器は、九月の下旬から十月の上旬にかけまして、先ほど申しました出口なる人物から貸与を受けておるものであります。したがってこの出口を銃砲等の不法所持の疑いで逮捕してこれとの関係その他を取り調べておるのでございます。
○岩間正男君 この出口と大日本護国団との関係はどうですか。
○政府委員(後藤田正晴君) 出口は、大日本護国団の尼崎支部の書記長であります。したがって、団の幹部でございます。
○岩間正男君 この大日本護国団関西地方本部ですか、これはどういう団体ですか。これは警察庁並びに法務省で調査されたと思いますが、その概要だけを伺っておきたい。
○政府委員(後藤田正晴君) 大日本護国団は、御承知のとおりに、最近まで一つであったのですが、内部分裂がございまして二つに分かれております。佐郷屋嘉昭氏の指導しておるほうが分裂をしたわけありますが、その後このほうの団体に下部団体がだいぶ移っておるようでありますが、その系統の団体が今回事件を起こした尼崎支部の団体でございます。この尼崎支部には包国という支部長がおりますが、その下に先ほどお話しの出口が書記長をしておるということで、尼崎支部には十五、六名の団員がございます。ただ、この十五、六名の団員が、まあ大阪地方で言います極道者と言いますか、そういったものをさらに手下に持っておるというようなことで、全部で数十名になろうかと思います。ただ、正式団員は十五名程度であろうと思います。
○岩間正男君 これは背後関係が非常に問題になるわけですが、この背後関係の調査というのは、いま進められておると。しかし、もうすでに一月以上経過しているわけですね。きょうで一月余りになりますな。いつでも調査が長引くんですが、これはどんな見通しですか。
○政府委員(後藤田正晴君) 先ほど申しましたように、私どもはこういう事件については非常に重視をしておりまして、背後関係を徹底的に追及しよう、こう考えて現在そういう捜査をやっておるわけでありますが、ただ、御承知のとおりに、この種の団体の構成員は、かりに自分が話をしなければ一生恩給がつく、話をすればまた身辺の危険も生ずるといったような関係もあって、なかなか口がかたい。したがって、この種の背後捜査には非常な苦心をする、なかなかわかりにくいというのが実態でございますが、私どもとしてはそれでは済まされないということで現在徹底した捜査をやっておるのでございます。
○岩間正男君 もう一つ、資金関係はどうです。
○政府委員(後藤田正晴君) この種の団体の資金関係はまあ千差万別でございますが、おおむね表面に掲げておるものは、機関紙の収入代金であるとか、あるいは寄付金であるとか、あるいは団費であるとか、こういうことで構成をせられておりますけれども、現実には団体責任者の寄付というのが、大部分でございます。その団体責任者が金を集め金を使う。団体責任者のそのやり方は、これは全く責任者ひとりがやっておるというようなことでなかなかこれも実態が究明しにくい。しかし、御承知のとおりに、この種の団体の背後をつくのには何といっても資金関係が重要でありますので、そういう面についても捜査を続けております。
○岩間正男君 今度の事件に関して、この中雄に対する資金の問題これはわかりましたか。
○政府委員(後藤田正晴君) 中雄はこの団体の正式構成員では形式的にはない、いわゆる陪臣でございます。先ほど申し上げましたように、又家来ということでございます。ただ、実際現実には事務所の雑用等をやっておる者で、親分から毎月小づかい銭程度のものをもらっておったようでございます。
○岩間正男君 今度の事件に関する金銭の授受は当然であると思うんですが、その点どうですか。
○政府委員(後藤田正晴君) ただいまのところ、さような事実は出ておりません。
○岩間正男君 この暴力団の問題について私は何回かこれを正すために賛同を申し上げたいと思うんです、だから、いろいろな右翼関係の団体の問題なんかも御質問申し上げたいと思いますが、いつでも背後関係ですね、この問題が実はもうその当時は騒ぐ、しかし、時間がたっというともううやむやになって消えてしまっていっている。そういうことが非常に多いように感ずるんですがね。 この際、野坂議長の襲撃事件、これはわれわれとしてまた党としましてもまた非常な重大な問題であります。と同時に、またこれは単に党だけの問題ではなく、日本の人権を守り民主七義を守り、個人の生命を守るという点から非常に重大な問題です。そういう点から、私はここ数年間に起こりました事件について、一体この事件がどうなっているのか、その概要でいいです、概要をお聞きしたいんです。中には、起訴され、裁判で判決が確定したものもあると思います。それからその事件の背後関係として、資金、兇器の出所、それから事件の指揮者、そういうものがどの程度まで明確になっておるか、そういう点について具体的に次のようないくつかの問題についてお聞きをしたいと思うのです。 第一に、これは三十五年に三井三池の労組員の久保清君が刺殺された事件がございます。これは御承知のように、三池事件という炭鉱の合理化に反対して労働者が戦ったのでありますが、この事件の中で久保清君が刺殺された、こういう事件が起こっている。これはどういうふうになっておりますか。
○政府委員(後藤田正晴君) 当時の事件は、私直接当たっておりませんので、次の機会に詳細調べましてお答えを申し上げます。
○岩間正男君 これは事前に通告しませんでしたか。一連の最近数年のテロ事件がたくさんあるわけなんです。この事件について私たちは経過概要をずっとお聞きすることが非常に重要だと考えているわけです。こういうことが実はまとめられて明らかにされていない。ここに右翼問題に対する一つの現在問題がある。そういう点からお聞きしているのですが、ここには資料がないとおっしゃるんですか、そうすると。
○政府委員(後藤田正晴君) 本日は野坂議長の襲撃事件の御質問だと、こう聞いておりましたので、詳細な資料は持っておりません。
○岩間正男君 私のほうの事務局ではこれは通告しておったというんですが、ないとすれば工合が悪いですな。だれも係官はきいておらないわけですか、あなたの。
○政府委員(後藤田正晴君) 本日は全部かわった者だけでございまして、当時の者は来ておりません。
○岩間正男君 それじゃ、これはここでは無理かもしれませんから、ちょっと控えておいて下さい。三井三池の労組員の問題。 それから河上丈太郎代議士の刺傷事件。これも三十五年ですよね。これは日時、それから被害の程度、それからその犯人、それからそれに対する調査のやり方、それから背後関係、その背後は資金、兇器、指揮者、こういうものですね、これをお聞きします。それから起訴されたか不起訴か。犯人がまだ逮捕されないものもあるだろうと思う。それはやはりそういう点を明らかにしてほしい。そして、裁判にかけられたならば刑が決定しているだろうから、その刑の決定刑ですね、それについてお聞きしたいと思います。 それから安保請願団に対するなぐりこみ事件がございます。これは護国団の石井一昌その他の。 その次は岸信介元首相の刺傷事件がございます。これは三十五年の七月十四日これはどうなっているのか。 その次は、社会党委員長浅沼稲次郎氏の殺人事件がございます。これはこの背後関係がどうなっているか。特に背後関係の問題をあなたたちはどの程度つかんでおられるかという点が私は非常に重要だと思いますので、この点をできるだけ明らかにしてもらいたい。 それからその次は、三十六年に入って、嶋中事件で女中さんが殺された、こういう事件がございます。 その次は、三無事件、これはきのう判決があったようでありますが、三無事件。 その次が、三十七年に入りまして、目黒の三光タクシー労組の丸山委員長が刺殺されたという事件がございます。これはどうなっておるのか。 それから本年の三十八年に入って、政界の要人の暗殺計画、これは二月七日ですか、それでこれは大阪駅で日中、日朝問題で政府要人の反省を求めようというので起こった事件がございます。 それから三十八年の六月だったと思いますが、原子力潜水艦寄港反対の横須賀集会で、やはりこれもわが日本共産党の野坂議長をめがけて発煙筒を投げつけたという事件がございます。これはどういうふうになっているのか。その後の処理。 それからその次に、自民党の河野一郎邸の焼き討ち事件がございます。これは一体どういうふうになっているのか。特にこの背後関係。 その次は、高柳憲法調査会会長の脅迫事件というのがございます。これは大日本菊水会、これにやられている。 その次は、訪中使節団の脅迫事件がございます。高碕達之助氏、松村謙三氏、竹山祐太郎氏、松本俊一氏、それから全日空社長の岡崎嘉平太氏。 それから同じ訪中使節団に対する羽田暴行事件というのがございます。これも岡崎嘉平太氏、それから大久保任晴氏、この人たちに、卵をぶっつけたという事件です。 それからその次は、宇都宮徳馬代議士に対する脅迫事件、これがございます。これは防共挺身隊。 その次は、田中清玄氏の射撃事件がございます。 その次が、池田首相の福島における襲撃事件が、殺人未遂事件がございます。 そして野坂議長のこの襲撃事件。 こういうふうにあげてみるというと、いまとにかく私たちのメモにあるだけでも膨大な数になっている。そしてこの中で特に今私たちはやはり問題にしなければならないのは背後関係なんです。この点についてあなたたちは努力をされているというんですけれども、これはどういうことなんですか。一般的にここで最近の問題から見て、たとえば池田総理襲撃事件の背後関係だというようなことは、少なくとも最近の事件については、あなたが任につかれてだと思うわけですが、こういう点どうなんです。これは明らかになっていますか。
○政府委員(後藤田正晴君) 池田総理の暗殺未遂事件につきましても背後関係の背後事情については捜査をいたしたのでございますが、現在までは明確な背後関係は出ておりません。しかしながら、これもまた現在引き続いて究明に当たっております。
○岩間正男君 法務大臣に特にお伺いしたいのですけれども、これはむろん警察のことですけれども、法務大臣としていかがですか、こういう行き方について。
○国務大臣(賀屋興宣君) 警察当局から検察当局に事件が移りまして、いまのお話のような点は従来どおり厳重に調べておりますが、ただいまどういうふうな状態であるか、これは全くまだ申し上げる段階でございませんし
○岩間正男君 背後関係がいつでもこれはあとでお聞きすればわかりますが、この次の委員会でいま申しました事件を概況だけでいいんですけれどもお聞きすれば結論は出てくると思うんですが、背後関係についてはいつでも非常に不明瞭で、迷宮入りで終わってしまうというのが実情じゃないかというふうに考えるのですよ。こういう点についてどういうふうに法務大臣としてはお考えになりますか。
○国務大臣(賀屋興宣君) いま具体的に各事件を御指摘になりました、その事件につきまして、あるいは起訴したもの——私少し具体的なことにつきまして取り調べが不確実な点がございますが、判決がありましたもの、裁判中のもの、いろいろ進行段階が違うと思います。それで、その段階に応じまして、また、一方は捜査の秘密ということもございます。それから捜査の確定しないものを軽々に発表しますことは、当該の人にとりまして人権の上からも差し控えねばならぬ点がございます。取り調べまして申し上げられるだけは申し上げる至急準備をいたすことにいたしたいと思います。
○岩間正男君 私の特にお聞きしたいことは、このようなテロ事件がこんなにきびすを接するようにあとからあとから起こるということは、社会不文、人心不安、さらに全くこれは個人の命も守られない。ことに政界の要人にまで最近手先が伸びてきておる。こういうことについて、法務大臣として、どういうふうな取り締まり、さらにこれに対する政治、行政上の処置をお考えになっていらっしゃるのか、この点をお聞きしておきたいんです。結局は、こういう問題をずっとたぐっていけば、法を守る当然の責任者である法務大臣の行政手腕ということが非常に大きな問題になるわけですから、そういう点からお聞きしておるんですが、政治的配慮からどうですか。
○国務大臣(賀屋興宣君) 暴力行為の頻発につきましては、暴力を使うことがほんとうに人間として恥ずべきことである。また、社会秩序の上に最も忌むべきことである、こういう観念がまだ国民の全部に十分に徹底していないという点がきわめて私は遺憾だと思います。で、この徹底につきましては、これは政府といえば政府全体、国民といえば国民全体が努力すべきものだと思います。この範囲内におきまして、法務省としましては、俗にいえば法務省の受け持ちがあるわけでございますから、それによりまして、立法すべきものは立法をし、また、現行の法律になりました場合にはその適用についてきわめて徹底厳正にこれを行なう。また、事件がございましたら検察その他十分に、また、判決がありまして有罪になりましたものにつきましては刑務行政におきまして十分な改過遷善というような、ことばが古いかもしれませんが、そういうことに努力をしたい、かように考えております。
○岩間正男君 そういう法的措置も問題ですが、根本はやはり政治の姿勢を正すといいますか、これはどうでしょうか。現在の資金関係なんか見ますというと、一般的ないまのような御答弁だけではこの問題を私は根絶することはできない、そういう関係にあるのじゃないかというふうに思いますが。
○国務大臣(賀屋興宣君) 結局、問題は、法の軽視と申しますか、特に暴力的な行為が恥ずべきことであり、なすべからざる行為である、こういう観念、ほんとうに文化的に社会の秩序を維持する基本的観念がまだ十分に徹底してないということが根本だと思います。これを真に徹底すべくあらゆる面から努力をしてまいる、こういう考え方でございます。
○岩間正男君 私がお聞きしたいのは、これはどうなんです。政界と右翼とのつながりですね、この問題は法務大臣は問題にされたことがございますか。これは決して私たちだけで申しておるのじゃありません。最近「警察公論」の九月号を私読んだんですが鈴木信義という人が「新しい右翼」というので書いております。この中に、こういう一章がある。「いまの右翼の大多数は暴力と密接にむすびついているのが実情であり、しかもこれを助長するような風潮が政財界の一部に根強く存在しているといわれているかぎり暴力事件は絶えることはあるまい。」、こういうふうに書いていますね。私はこれはまことに現状を相当突き詰めたことばになっていると思います。 で、そういう例をあげますのは、実はこの資金問題について詳細にお聞きすればわかることなんですが、たとえば大日本護国団の資金を調べてみますというと、資本家、大会社などから出ているんですね。昨年の下半期における政治資金規正法の届け出によって日本護国団の資金を見ますと、百五十万円を送電線下被害土地補償協会、こういうところからもらっている。それから本年上半期の報告によりますと、護国団は、驚くべきたくさんの会社から金をもらっているんですな。日本電気、丸紅飯田、東亜燃料、京浜急行、三菱日本重工業、極洋捕鯨、キャノンカメラ、不二越鋼材、三菱造船、東京ガス、日本電建、日立製作所、味の素、日本製粉、日興証券、モーターボート協会、勧業銀行、ソニー、東洋高圧、大日本印刷、三井銀行、藤倉電線、丸善石油、日本製鋼所、東京銀行、小田急電鉄、信越化学、文芸春秋、ブリヂストン、三菱銀行、富士銀行、第一銀行、松下電器、双葉社、ゼネラル物産、大日本インキ、いすず自動車、特殊製鋼、日東紡績、日本運送、松竹本社、伊勢丹、プリンス自動車、野村工事、飯野海運、東洋精糖、富士写真、小野田セメント、日野自動車、こういうところからもらっている。それからこれは同姓同名かわりかませんが、前総務長官徳安実蔵君なる人物が資金を出している、こういうことが明らかになっておりますが、そういうふうになって参りますと、これはどういうことになりましょうか。暴力団の培養基というものは、このような資金にまかなわれている。そうしてそのほこ先がわが党あるいは社会党あるいは民主団体、自民党の中のたとえば中国通ですね、これは貿易あるいは親交こういうようなことに努力されているそういうような方々、そういうところにもこういう力が伸びていくということになりますと、この問題は私は放っておけない問題じゃないかと思う。
○国務大臣(賀屋興宣君) ただいまお読みになりましたことは、私はいま調べておりません。事実がそうであるとかないとか別に肯定も否定も申し上げません。ただ、そういう団体が殺傷事件を起こさせる意図で資金を供給したか、これはなかなか断定することはできない。むしろ否定的じゃないかと思います。これは雑誌その他にいろいろ書きますが、そういう記事的にいえば、むしろいやだけれども、いろいろな事情で出したというのが世間常識じゃないかと思います。その結果それだから殺傷事件が起こったと断定するわけにもいかんと思います。そのほか、いろいろ世間では、どういう資金ルートとか、どこに何をしたとかということは多いのでございます。私はそういう団体の寄付によって殺傷事件が起こったとは考えておりません。
○岩間正男君 私もそれで殺傷事件が起こった、こういうふうに簡単に言っているわけじゃありません。しかもまた、いまお話のようにいやいやながら出している、そういう事実もこの中にはあるということも決して否定するものじゃありません。しかし、そういう形で協力をされた結果が、結局はそのほこ先がほんとうに人命を破損する、そういうところに向けられる、あるいはまた民主主義に対して向けられてきておるというような形、そこのところをもう少し私たちは根本から明らかにする必要があるのではないか。政府は小暴力退治だなどということを盛んに宣伝しています。これも決してむだだと言っているのではありまん。しかし、小暴力を問題にしながらこういう根本的な問題を放置しておいたのでは、私は暴力の追放などということは不可能なんじゃないか。しかも、いまのは、大臣がお調べにならなくたって、政治資金規正法でもうはっきりしているんですね。はっきりしているものを私たちはあげたんです。こういうことになりますと、どうなるんですか。先ほど大臣も申されましたようにあくまで国民の自覚であり、そして暴力否定の方向に動かなくちゃならん。そういうことは確かにそうです。ところが、実際には、いま申しましたように、これらのそうそうたる大会社が、これは脅迫されてかどうかわかりませんけれども、いやいやかわかりませんけれども、とにかく金を出していて、それによってまかなわれているということが事実だということは確かです。そうすると、こういう事実をこのままにしておいて暴力の追放ということはあり得るだろうか。政治的にどういうふうにこの問題を判断し、処置されるのか。先ほどの大臣の答弁を裏付けするためには、この点にメスを入れることが大事だと思うんですが、いかがでしょうか。
○国務大臣(賀屋興宣君) 政治資金規正法全体につきまして改善する余地があるという結論であれば、むろんいたします。ただいまのところ、それだからそういう暴力事件が起こったというふうには断定するわけにもいきません。暴力事件につきましては、小暴力のみならず、次の通常国会は、われわれ暴力取締の法律を提出したいと思っております。暴力を根絶するということにつきましては、たびたび政府はその意思を表明いたしております。立法もいたすことにいたしております。一切の暴力がなくなりますことを心から念願いたしておるわけでありますから、今後立法などいたしますときには、何とぞその意味で十分御審議を願いたいと思います。
○岩間正男君 とんでもないことを大臣はおっしゃった。何も法律というものはなくても、人権にほこ先を向けるものには現状でだって十分取り締まられるわけでしょう。それがおろそかになって、そして暴力を取り締まるという名目の下に——これは今度の国会での首相の国会演説を聞いても、どうもそういうふしがあるんですが、暴力取締を口実にして、そのほこ先がどこに向けられるかということは明らかでしょう。ほこ先は必ず大衆団体、民主団体に向けられる。そういう暴力法がそういうような口実のもとで行なわれるということについては私は了承できないということをここではっきり意思を表明しておきます。
○国務大臣(賀屋興宣君) 暴力法のほこ先を民主団体に向けるということは決してありません。
○岩間正男君 これはあとでやります。この問題についてはあとでまたやります。 そこで、いまの資料と、もう一つ資料を要求しておきたいんですが、この前浅沼事件がございましたときに、警察庁だったと思いますが、資料として出されてきましたリストが出たんですが、つまり、警察庁はどういう団体を右翼暴力団と認定しているんですか。国会にかつて出されたんですが、このリストが現在また違っているんだろうと思いますが、それらの団体の昨年と本年の資金網とか、金額、出所、こういうものを公表される必要があるのではないかと思うんですが、こういう資料をいただけますか。
○政府委員(後藤田正晴君) いつの国会でしたか、当方から資料を団体名等についてお出しをしたようでございますが、これは何かたいへんな問題になりまして、私どもとしては、まあ当委員会でおきめになれば、これは当然出しますが、しかしながら、私どもの事務の都合を申しますと、右翼団体名簿の中に入れることによって非常に得意になる団体もあるし、入れられて、何たることだと言って私どものところに押してくるものもあるということで、非常に事務上は、私どもは困るわけでございます。そういう意味合いから、事務の立場としてはお出しすることはお許しを願いたい、こういう考えでございます。
○委員長(中山福藏君) ちょっ速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(中山福藏君) 速記を始めて。
○岩間正男君 資料の提出について、あなたたちの配慮もわからないわけじゃないんですけれども、しかし、これはまああとで法務委員会で御協議いただきたいと思いますが、とにかくこの正体というものが国民の前にもっと明らかになって、ほんとうに国民と協力して暴力を根絶する方向に動いていかなければ、私はたいへんだと思うんです。これは私実際そういうことを心配しているのは、最近ケネディ大統領の射殺事件が起こった、あのときのダラスの警察署というものは世界の疑惑の的になっております。一体あの警察は何をやっているのか。そうして、あの犯人を今度は護送しようとする途中、警察の庭先で犯人が殺された。その警官は一体何をやっていたか。しかも、今度は、それを病院に急送する車までも待機していたというような点は、世界の疑惑になっている。ところが、日本の警察も、どうもあまり大差ないのじゃないかなどということになったのでは、これはぐあいが悪いのじゃないかと思うんですがね。どうもこの問題について明らかにならない点があるんです。警察はいま、背後関係を徹底的に追及するということを言っておりますけれども、ほんとうにどの程度やるのか。あなたがいまそういう資料を出すのでさえ非常にためらっておられるところを見るというと、ほんとうに警察は一体意見があるのかどうか、どうなんですか。
○政府委員(後藤田正晴君) 先ほど言いましたように、私は、この種の事件については背後関係を徹底的に追及しなければならないと、こういうかたい決意をいたしております。ただ、お話の点につきましては、先ほど言いましたように、事務上はなはだ大ぜいが押しかけて来てどうにもならない、こういうことを申し上げているわけであります。 なお、ダラスの事件は、これは私どもの関与するものではございませんし日本の警察はダラスの警察とは違います。
○岩間正男君 それじゃこの問題は資料をいただいてまた御答弁いただくとして次の国会になると思いますが、本件はようございます。 選挙局長がおられますから、簡単に選挙問題をやりましょう。 お聞きしたいのは、いま、背番号候補まことに恥ずべきことを大谷議員から質問された。まことに当を得た質問だと私同感を禁じ得ないのでありますけれども、そういう中で、やはりこういう問題が選挙ごとにだんだん拡大されていく。決してこれは消えないで、逆にもう倍増されていくといったらいいか、そういう格好になっていることは、非常に私は遺憾だと思うんですね。それで、監督指揮の立場に立っている自治省の選挙局長のお話を聞いていると、どうも頼りがない。大体どの程度調べたのか、どういうふうに処理するのか、非常にぬるま湯に入ったようで、これはこういう話を聞いたって国民は納得いたしません。あのようなやり方でもってどんなに選挙が権威を失墜したか。背番号の候補がたとえば三人ぐらい立会演説を休むでしょう、すると、一時間半ぐらい空白が出ちゃう。何とも始末が悪い。集まった聴衆はぞろぞろ帰ってしまう。そこでレコードを鳴らす。レコードを鳴らしても間が持てない。もう立会演説会には行かないということで、立会演説会の入りというものは、東京都の場合を見てみますと、もうまことにかつてないほどの低調さだ。これは一体背後から何かたくらまれているものかどうか。こういう問題についても、自治省が本気になって調べるなら調べなくちゃいけない。 そういう関連からしますと、私はこの前のにせ証紙の問題、はがきの横流しの問題、これに対する態度が非常に不明瞭だと考えている。結局、あんなのをやったら、やったほうが得だ、やり得だ、こういうふうなことで、そういう形の印象が残されていったんでは、私はこれは選挙の粛正などということはあり得ないと思う。そういう点からこれはお聞きしたいと思うのでありますけれども、どうでしょうか、にせ証紙のあの問題についての処理、これはどういうふうになったか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○政府委員(長野士郎君) にせ証紙事件につきましては、処理とおっしゃいますが、再びこういうことが発生しないようにということではもちろん今後も検討を続けなければなりませんが、この前の総選挙におきましては、御承知のように、特例法によりましてポスターの掲示その他が公営掲示場に限られたわけでございまして、そういう意味で、にせ証紙事件というものとの関連は、この前の選挙に関します限りは一応関係が断ち切られたわけでございます。したがいまして、特例法のような考え方を今後恒久化していくという問題としてこれを解決することにするかどうかという面もあわせまして検討を続けておる次第でございます。何といたしましても、目的は、そういうものの根絶を期するということが大切であろうと思います。
○岩間正男君 自治大臣を実は御出席を願っておったんでありまするが見えないので、政治的なそういう御答弁はできないことも無理もないと思うでありますが、どうもいまのような法的な形式上のことを私は聞いているのじゃないんです。 これは警察当局はどうですか。警察庁はどういうふうにこれは処理されておられるか。現在起訴されているのはどういう人たちか。
○政府委員(日原正雄君) この前の肥後亨事務所から立候補した候補者に関する違反の捜査状況でございますが、この事件につきましては、警視庁で現在までに虚偽事項公表置罪で三名、それから犯人蔵匿罪で肥後亨外一名、脅迫罪で一名、計六名を逮捕して取り調べ中でございます。お話の件につきましては、先ほどはがきのことと広告のリベートの関係は申し上げましたが、しかし、それ以外にもいろいろ疑惑がございまするので、これらの点につきましては、さらに詳しく捜査を進めてまいりたいと考えております。
○岩間正男君 このにせ証紙問題で私たちは当委員会で数度にわたって質問したわけなんです。したがって、この経過については非常に関心を持っておったわけです。これは当然検察当局あるいは警察当局が進んで報告をさるべき立場にあったと思うんですけれども、こっちから質問がないともうこれはこのままになってしまうということじゃまずいと思う。ずいぶん選挙前では四十三国会にも問題になった。しかし、その後の臨時国会では、これは非常に短期間で、明らかにすることはできなかった。今度の特別国会に移ったわけですが、この国会の中なんかでも、当然これは明らかにすべきだ。これは資料的なもので実は報告していただけませんかね。どうでしょう。
○政府委員(日原正雄君) 東京都知事選挙におきまするにせ証紙事件につきましては、当時私の前の局長の時代の事件でございまして、一応経過だけは承知をいたしておりますので、ここで一応お話しいたしましょうか、簡単に。
○岩間正男君 それじゃ簡単に……。
○政府委員(日原正雄君) 私が引き継いでおりますのは、三十八年の四月十五日に、社会党の選挙対策本部から警視庁に対しまして、原宿駅の北口付近に掲示してある東候補のポスターの証紙は偽造の疑いがあるという電話連絡がございました。それから四月十六日午前十時に社会党の方から警視庁に告発がございました。四月十六日に偽造の疑いのある証紙の鑑定を行ないまして、四月十七日の夕刻までに偽造証紙を貼付したポスター五百十五枚を押収した。そうしてその日に偽造容疑者に対する捜査を開始いたしまして、四月十七日に入倉、永里外二名を逮捕し、引き続き五月十八日までの間に三沢等容疑者計十八名を逮捕いたしております。さらに福岡県知事選挙におけるにせ証紙事件に、三沢氏が関係しているということが判明いたしまして、この関係でもって警視庁と福岡県警とで捜査を行ないまして、容疑者九名を逮捕いたしております。それからこの事件に関連いたしまして、肥後亨外二名のはがきの譲り渡し違反事件、それから松崎の肥後亨に対する買収事件、これも判明いたしまして、ともに起訴をした、こういうような経過の引き継ぎをいたしました。それだけ御報告いたします。
○岩間正男君 そういう経過報告はわかっていますが、その後の事後処理ですね。そうすると起訴されたのは非常にいわば小もの、こういう人たちが七十六人ですか、これが起訴されている。そうしてこれで官房長官の談話が発表されて、自民党への疑惑は解消すると考えられるというようなことを言われたんですが、これはどうでしょう、これで解消したということになるでしょうか。 東京地検の発表では、あのとき国会議員ら十数人が被疑者あるいは参考人として任意調べまたは事情聴取を受けたということをいわれているんですが、この正確な人数はわかりますか。国会議員とか、それから政府の関係の要人の関係、これはどうですか、この事実は。
○説明員(羽山忠弘君) にせ証紙の事件という、お尋ねの事件は、東京都知事の選挙に関連いたしまして、にせ証紙が作られた、それからその一部が使用された。それから福岡県の選挙に関連いたしまして、やはりにせ証紙が作られた。それからそれに関連いたしまして発覚いたしました庁内紙の買収事件があるわけでございますが、それらに関連いたしまして東京地検におきましては、今日まで二十四名を容疑者として調べまして、八名を起訴いたしております。そうして今明日くらいが第一回の公判になる予定でございます。 それからその他の、ただいま御質疑のございました国会議員等のことにつきましては、すべて犯罪の容疑がないということに相なっておりますので、御了承をいただきたいのでございます。
○岩間正男君 国会議員を調べられたのですね、これは地検で発表しているんですから、これは十数人と思いますが、何人ですか、正確には。
○説明員(羽山忠弘君) これは容疑がないということに相なりまして……。
○岩間正男君 いやいや、あるなしじゃなくて、調べた事実はどうかということです。
○説明員(羽山忠弘君) したがいまして、その内容につきましては、捜査の内容でございますので、ここで申し述べることを差し控えさしていただきたいと思います。
○岩間正男君 氏名もわからないんですか。
○説明員(羽山忠弘君) 氏名を申しますことは、やはりこれは捜査を受けたということの人の名前を言うことでございまして、妙な誤解を招き、やはり人権の問題が残りますので、申し上げることを差し控えさしていただきたいと思います。
○岩間正男君 その中で、川島正次郎元国務大臣が調べられたことは天下周知だと思うのですが、これは不起訴になったんですが、その不起訴の理由というのはどういうことですか。
○説明員(羽山忠弘君) それも、不起訴の理由は、検察審査会その他相当の手続によりまして公にする以外には、やはり差し控えるのが穏当かと考えるのでございます。
○岩間正男君 こういう問題は、何というか、政治のもとを正すという立場からも、国民が当時非常に関心を持ったわけです。したがって、これは私は相当明らかにしてやらぬと、当の川島元国務大臣にもぐあいが悪いのではないかと思うんですが、こういう問題、これは正当な手続なりして明らかにする必要があるのではないでしょうか、どうでしょう。
○説明員(羽山忠弘君) 前回の国会におきましても、岩間先生からも私はここに参りまして、しばしば御質疑を受けました。その御質疑の内容等は直ちにそのつど東京地検のほうに連絡いたしております。それからもちろんこの国会の速記録は東京地検で詳細に読んでおります。したがいまして、東京地検におきましては、その先生の御質疑の内容等を十分に承知いたしました上で極力公正に捜査をいたしておるのでございまして、この点はひとつ検察庁を御信頼いただきたいと思うのございます。それで、建前論といたしましては、ここで申し上げることを差し控えさせていただきたいと思います。
○岩間正男君 肥後亨が、首相官邸内の川島長官の部屋で、同長官の面前で根本秘書官から百万円もらった、こういう自供書があるそうですが、その点は裏づけになりましたかどうですか。
○説明員(羽山忠弘君) それもやはりここで申し上げる限りではないと考えるのでございます。
○岩間正男君 それじゃのれんに腕押しみたいなことで、国会の審議の中で捜査上の必要からというようなことなんですけれども、不起訴になった理由というのは、これはやはり政治的な立場から考えたって明らかにする必要があると思うんです。どうも納得がいかんですね。 それでは、こういうことはどうです。今度の選挙で「おとぼけ正次郎」で肥後亨が立候補させたり——さっき発言がありました。また、一部では選挙中に肥後が川島正次郎氏と会って話をつけたとも言われているうわさが流れておりますが、こういう点については捜査の結果はどうですか。
○説明員(羽山忠弘君) 「おとぼけ正次郎」という関係におきまして刑事事件があったというふうに報告は受けておりません。
○岩間正男君 いや、そうじやない。「おとぼけ正次郎」を立候補させようとしたり、そういうことがあったので、そこで川島氏と肥後の間に話がつけられたという話がある、これはどうですか。
○説明員(羽山忠弘君) そのようなことにつきましては、これまでのところ報告を受けておりません。
○岩間正男君 選挙対策の、自民党の当時の東京都知事の選挙戦の責任者であったと思いますが、赤城宗徳農林大臣、それから中村梅吉代議士、安井謙参議院議員、こういう人たちについて当時非常に問題になったわけですが、これはいかがですか、どういうことになったんですか。
○説明員(羽山忠弘君) その点も、はなはだ恐縮でございますが、私から御説明申し上げる自由を持たないわけでございます。
○岩間正男君 勝つためには手段を選ばない、こういうことをあの東京都知事選挙の中で大野伴睦氏が言われました。自民党副総裁の大野伴睦氏は、同時に東竜太郎氏のポスターの掲示責任者です。掲示責任者があのようなにせ証紙をはって何万枚の不正なポスターを使用したのでありますから、当然これは私はやはり調べられる必要があるというふうに考えるんですが、これは調べられた事実がございますか、ございませんか。
○説明員(羽山忠弘君) お答えいたします。 最近、東竜太郎氏と大野伴睦氏、古山利雄氏を被告発人といたしまして、日本共産党東京都委員会選挙対策部長から告発が出ております。したがいまして、この関係におきましては、あるいは調べることに相なろうかと思うのでございます。
○岩間正男君 今後ですね。いままでは全然調べられなかったんですか。
○説明員(羽山忠弘君) いままでのことにつきましては、ちょっと申し上げかねるわけでございます。
○岩間正男君 そうすると、調べないという事実はなかったかどうかわからぬのですね。あなたは言明されないわけですね。調べられたかもしれないんですか。
○説明員(羽山忠弘君) 調べたか調べないかということも申し上げるわけにいかないわけでございます。
○岩間正男君 そういうふうに言うと、非常にあいまいなんですよ。調べられたなら調べた、調べられなかったなら調べない、こういうふうに言ったら国民の前に明らかになるんで、調べたか調べないかも、言えないことになると、ますます疑惑が深まる。私はこれはとらない。しかし、あなたが言えないというのだから……。これはほんとうに明らかにしたほうがいいですよ。何もそんな調べた調べないできめられるわけではないんですよ。
○説明員(羽山忠弘君) なお一言付け加えさせていただきますが、これから検察官の立証が公判廷で始められるわけでありまして、検事がどういう証拠を法廷に出すかはまだはっきりいたしておらぬわけでございますから、そこで私がここでいろいろ申し上げることがその意味からも適当でないという感じがいたすのでございます。
○岩間正男君 調べたか調べないかということは、その内容に入っているわけでもないんですからね。そこのところを何もかも秘密にして答弁できないというのだから……。 次にお聞きします。東選挙事務所の都選管への報告によります選挙資金の届け出があるはずですね。これは局長御存じですか。この前の松村局長のときには答弁されたんですが、ここに書類がありますか。
○政府委員(長野士郎君) 現在その資料をここに持ち合わせておりません。
○岩間正男君 たしかあのときには五百四十三万余円だったと思うんです。これは法定選挙費用をわずかに割っているわけですね。その後、どうですか、その後調べられたと思うんですが、松崎長作というにせ証紙の犯人ですね、彼が使った金は、これに加算されているんですか加算されていないんですか。
○政府委員(長野士郎君) そういうことの資料は実は持ち合わせておりません。そういうお尋ねがあるというふうには承知していなかったものでございますから……。
○岩間正男君 にせ証紙をやると言ってあるんです。それで、松村局長のときには、はいっておりませんと言っているわけですね。だけれども、その後なお調査されて私たちは明らかになったわけで要求しているんですが、事務引き継ぎはどういうことになっているんですか。国会の速記録にははっきり出ている。大きな問題になっている。四十三国会でだいぶやった問題です。これははいっていない。そうすると、どうなんですか、松崎長作氏の自供によると、自民党の本部経理からこの金はもらったと、こういうふうに言っているんですが、これは選挙の費用の中にはいっているのかはいっていないのか、どうなんです。これはわかりませんか。これがわかってなければ法務委員会の質問にならぬのですよ。どうです。その点。
○政府委員(長野士郎君) 私、申しわけないのですが、選挙局長は九月から拝命いたしまして、直ちに総選挙の準備にかかりましたのでございますので、いまだそういう点について詳細に研究いたしておりません。
○岩間正男君 事前に通告をして、これの資料を持ってこなければ困るですね。事務引き継ぎは受けているし、速記録なんかも読んでもらいたいと思うんです。三回ほどやったはずです。そうすれば出てくる。これも問題になったんですが、そのときははいってない、その後もはいってない、こういうことでしょう。これは十分調べてもらいたい。 そうすると、どうなんですか、この金はそれではどういうふうになるのですか。当時松村局長の答弁では、選挙費用の中にはいらなくちゃならない、しかし現在は記載されていない、こういうことを言っているのですが、これはどういうふうに考えますか。選挙局長、どうです。
○政府委員(長野士郎君) その当時の関係の資料その他を詳細にもう少し勉強いたしまして次の機会にお答えさせていただきたいと思います。
○岩間正男君 あなたのほうでさっぱり調べてこないで委員会に出てこられたのでは困るんですけれども、その問題を明らかにしてください。つまり、選挙費用ははっきり幾ら、そしてそのにせ証紙の金というのは幾ら、その金というものはこれははいるべき性質のものだということを松村選挙局長は明らかにした。それがはいって法定選挙費用を突破する、こういう事態が起きれば明らかに東竜太郎氏は失格だということを明言してその当時大きな問題になったんです。そうすると、これははいっていない。その金はどうなっているのか。検察当局はどうです。この問題についてどうなっておりますか。この問題を明らかにしなければたいへんなことです。
○政府委員(日原正雄君) 当時の事情を十分存じませんので、よく調査いたしましてからお答えいたしたいと思います。
○岩間正男君 日本の官庁というのは一体じゃないのかね。当時何かポストがかわったからといって、それで先のことは知らぬ存ぜぬでやっていったら、日本の政治はどうなる。そうして、きょう、選挙問題で、ことにこのにせ証紙の問題をやるということは通告しておいた。ここで知らないなんて言っておって、むろん来国会でやりますが、来国会まで時間がある。こんなのは今国会で明らかにしておかないと、大谷議員の質問とあわせてやっておかなければ工合が悪いです。選挙局長も言っているでしょう。 そういうわけで、もっと先にそういう原因があるわけです。全く再生産をするような、ほんとうに選挙違反の倍増のこういうのがあるので、ここのところを私は聞いているんです。それが明らかにされなかったから今度の事件のほうに発展していったんです。あの問題をあのときにもつと明確にしておけば、やはり私たちは今度の事件は避けられたと思う。こういう観点からいって、日をじんぜん延ばしてしまったら工合が悪いと思うんです。 そうなってくると、自民党の政治資金規正法による政治資金届出の中にはいっているかどうか、これはどうなんです。はいっていますか、入っていませんか。これはわかるでしょう。これは選挙局長のほうでわかりますか。
○政府委員(長野士郎君) 政治資金規正法に基づきますところの資金の届出は、それぞれ政治団体あるいは政治結社から出ておるわけでございますが、支出につきましては、人件費でございますとか、会議費でございますとか、そういう形での支出が計上されているわけでございまして、その中にどういうものが具体の問題としてはいっているかということまでは判明をいたさないのでございます。
○岩間正男君 それは聞くことはできるでしょう、疑問があれば、どうなんです。できないんですか。
○政府委員(長野士郎君) この届出に関しまして、支出等につきまして、支出を証する領収証その他の支出を証する書面等が非常に確認し得ないような状態の場合、あるいは収支じりがどうしても合わないというような場合には、それについて確かめる、調査するというようなことはいたしております。
○岩間正男君 現に私が聞いていてもおかしいじゃないですか。選挙費用のほうにはこれがはいっていないから、自民党の政治資金の届出にはいっていなければおかしい。本人は本部経理からもらったと明らかに言っている。そういうふうなことで私は疑問を持っているんですが、あなたの立場としてこれを明らかにするということは監督官庁のなすべき仕事じゃないですか。これはこのままほっておく、私はこういうことで済まされる問題ではないというふうに考えるが、どうですか。
○政府委員(長野士郎君) にせ証紙に関係いたします問題につきましては、先ほど申し上げましたように、次の機会に資料を整えまして、その当時直接担当しておりませんでしたので、研究の上お答えをするようにいたしたいと思います。
○岩間正男君 そうすると、私が要求したいのは、選挙費用届出が何万、その中ににせ証紙のそういうあれがはいっているのかどうか。そうして、それがはいっていないとすれば、今度政治資金規正法による政治資金の届出の中にいったいはいっているのかはいっていないのか、この点を明確にする必要がある。行くえ不明瞭でこのままやみからやみへ葬られて、そうして問題をいつの間にか暗箱に入れられる問題ではない。政治をほんとうに正す、選挙をはっきりこれは国民のものとするという立場からやらなければならないことです。私はそういう形でその点についてあなたの資料提出を求めます。この次の委員会でこれをやりますから、ぜひその点について、あなた当時御関係がなくてお気の毒ですけれども、しかし、これは速記録にも載っているし、事務引継ぎは当然なければならない重大問題です。これは日本の今後の選挙をどうするかという問題にはっきりつながっている、そういうことで要求いたします。私はその資料をもらってからまたこの問題を明らかにしたいと思います。 きょうはこれで終わります。
○委員長(中山福藏君) 本件は一応この程度にいたしまして、本日はこれをもって散会いたします。 午後零時三十八分散会 ————・————