オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第2号
- 発言数
- 25 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1963/10/18
会議録
○島村委員長 これより会議を開きます。 昨日本委員会に付託になりました、内閣提出、オリンピック東京大会の準備等に必要な資金に充てるための寄附金付き製造たばこの販売に関する法律の一部を改正する法律案を議題とし、審査を行ないます。
○島村委員長 まず、本案の趣旨について、政府の説明を求めます。纐纈大蔵政務次官。
○纐纈政府委員 ただいま議題となりましたオリンピック東京大会の準備等に必要な資金に充てるための寄附金付き製造たばこの販売に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 日本専売公社は、本年三月二十五日以降寄附金付き製造たばこオリンピアスを販売することにより、財団法人東京オリンピック資金財団の資金調達に協力してまいったのであります。 この寄附金付き製造たばこオリンピアスの種数は、いわゆる両切り紙巻きたばこということになっておりますが、オリンピアスの発売後、最近におけるフィルターつき紙巻きたばこ一般に対する嗜好の増大という傾向を反映しまして、オリンピアスにつきましても、これをフィルターつき紙巻きたばことすることを要望する喫煙者が少なくないようであります。 このような要望にこたえるとともに、オリンピアスの販売数量の一そうの増加をはかり、もってオリンピック資金財団における資金の円滑な調達に資するため、日本専売公社が、オリンピアスについて、従来の両切りのもののほかフィルターつきのものも販売することができるようにしようとするものであります。 以上がこの法律案の提案の理由であります。何とぞ、御審議の上、すみやかに御賛成くださいますようお願い申し上げます。
○島村委員長 以上をもちまして政府の趣旨説明は終わりました。 —————————————
○島村委員長 なお、本日は、本案審査のため、参考人として東京オリンピック資金財団事務局長近藤直人君の出席を求めております。 質疑の通告がありますので、これを許します。上村千一郎君。
○上村委員 本改正はきわめて時宜に適したものでございまするので、要点のみ二点お尋ねをしておきたいと思います。 本年三月二十五日以降寄附金付き製造たばこオリンピアスが販売されておりまするが、今日までの売れ行きの状態、並びにいかなる程度のオリンピック資金財団に対する資金調達の協力がされておるか、簡単でけっこうでございますが、お尋ねをしておきたいと思います。
○阪田説明員 お答え申し上げます。 御質問のように、このオリンピアスは三月二十五日から売り出しを始めましたが、当初は東京と大阪の二大都市で発売いたしまして、その後だんだんと販売地域を拡大いたしまして全国で売り出すようにいたしました。 売れ行きの状態としましては、当初は非常に良好でありました。四月は三千万本、五月は二千六百六十万本というような売れ行きを示しております。その後やや売れ行きが鈍りまして、七月は八百十四万本というような減少を示しましたので、その後、販売、広告宣伝等に努力いたしまして、九月は大体二千四百万本の売り上げになっております。現在までの累計でざっと一億二千五百万本売れておるわけでございます。大体来年の十月まで売るわけでありますので、ただいままでに発売期間三分の一程度経過いたしたわけでありますが、その間に売れました額が大体いまのようなことでございまして、全体の販売予定数量三億本余でありますが、三分の一ほどの期間中に全消化額の四割程度は売れた、こういうことになっておりますので、ただいまの状況でありますと、当初の予定程度の売り上げは、今後の販売努力も必要と思いますし、やるつもりでありますが、まず達成されるであろうと考えておるわけであります。したがいまして、資金財団に対する私どものほうからの寄付金を集める金額も、大体予定額の四割くらいがすでに達成されておる、こういう状況に相なっております。
○上村委員 フィルターつきの紙巻きたばこは、最近の喫煙者の嗜好に向いておるということはうなづけるわけでございまするが、オリンピアスの両切り紙巻きたばこに追加してフィルターつき紙巻きたばこを出した場合に、どんなような売れ行き状態になるであろうか、むずかしい問題とは思いまするが、お見込みを承っておきたいと思います。
○阪田説明員 オリンピアスと申しますたばこは、御承知のように、オリエント葉を主といたしましたたばこでありますが、これにフィルターをつけるということは、いろいろ一応問題の点もあるわけでありますが、最近の一般の嗜好から申しますると、フィルターつきたばこが非常に歓迎されておりまして、かつ、フィルターをつけることによりまして多分にやわらかい味になるということが考えられますので、フィルターつきを発売いたしました場合に、かなり一般から歓迎される向きもあるのではないだろうか、そういうような、御要望と申しますか、声も、個々のたばこをお吸いになる方あるいは小売り店等からも聞いておるわけであります。そういうようなことで、今回こういうようなことを考えたわけでありますが、売れ行きの見込みといたしましては、これからどの程度売れるか、ちょっとはっきりした見込みはもちろん立てかねるわけでありますが、私どもの考えといたしましては、来年の十月末までの販売期間中に一億五千万本くらい売りたいというような気持ちでいま計画をしておるような次第でございます。
○上村委員 以上をもって質問を終わりたいと思います。
○島村委員長 他に御質疑はございませんか。
○田中(武)委員 この改正によりますと、従来までの両切りのほかにフィルターつきを出す、そういう二本立てなんですね。
○阪田説明員 御質問のとおり、両立てで売る、こういう体制にいたしております。
○田中(武)委員 そうすると、たばこの名前は同じ名前なんですね。
○阪田説明員 名前は両方ともオリンピアスという名前でありまして、ただ実際問題といたしまして、販売いたします場合には、箱の意匠、色等を変えまして、なお、フィルターつきの分にはフィルターつきということを表示いたしまして、区別するようにして販売いたすつもりであります。
○田中(武)委員 なるほど、先ほど来話がありましたように、このごろ両切りよりかフィルターのついたのをよく買うようになったといいますか、そのためであろうとも思うんですが、ハイライトが、いなかのほうへいくと十分に手に入らないという状態があるわけなんです。そこで、もう一つこのフィルターつきをつくった場合、あるいはそのほうに重点を赴くということでハイライト等が従来よりか生産、出荷が少なくなる、そういうことはありませんか。
○阪田説明員 お示しのように、現在フィルターつきたばこに対する要望が非常に多い結果、私どもは非常に大急ぎで設備の拡張をいたしまして、その御要求に応ずるように努力いたしておるわけでありますが、まだ多少不足ぎみだと思います。その辺はたいへん申しわけないと思っておりますが、今回のオリンピアスのフィルターつきの問題につきましては、大体フィルターつきたばこハイライト、ホープ両方合わせまして、ことしは年間大体三百億本くらい売るつもりであります。その三百億本に対しまして、オリンピアスの販売数量は大体一億五千万本、三百分の一・五、こういう数量でありますので、確かに御質問のように、これは具体的にはホープと同じサイズでありますが、ホープのほうの数量がそれだけ減るといえば減るわけでありますけれども、大勢としてほとんど影響はないものと考えてよろしいかと思っております。
○田中(武)委員 前に私は商工委員会でちょっとこの問題を取り上げようとしたことがあるのですが、公社のほうは、おそらく、そういうことはない、こうおっしゃると思うのですけれども、実際問題として地方では抱き合わせ販売ということが行なわれておる。よく売れるハイライトを何ぼ買うならばこれこれを幾ら買え——たとえば今度のオリンピアスにしても、そういう特別の目的を持っておるとするならば、そういうような方向の販売がなされるのじゃないか、あるいはまた、ハイライトあるいはホープ等の生産が減るならば、勢いこれを買わざるを得ない、こういうような方向へ持っていく、そういうようなことはないだろうと思いますが、その辺確かめておきます。
○阪田説明員 いまフィルターつきのたばことその他のたばこの抱き合わせ販売というお話でございますが、そういうような実態は、少なくとも現在におきましては全くないと私ども考えております。大体最近のたばこの需要の状況からいたしまして、フィルターつきは非常に売れますので不足ぎみの状況でございますが、その他のたばこも、大体私どもが予定したとおり順調な消費傾向を示しております。そういったような状態で、特に売れないたばこを売れるたばこに抱き合わせて売るといったような必要も、率直に申し上げまして、ないような状態、非常に需給状態も、フィルターつきたばこの不足という状態を除きまして、順調な状態になっておりますので、そういうことはないと思っております。なお、末端の小売り店あるいは公社の出先等におきましてそういったようなことをやりませんように、十分に注意してまいりたいと考えております。
○田中(武)委員 一般に両切りよりもフィルターつきのほうを好む、したがって、このオリンピアスについても、両切りのほかにフィルターつきをつける、こういったような改正なんです。したがって、全体から見まして、やはりハイライトのようなフィルターつきが不足しておる、こういうことが事実なんで、そういうことがないようにしてもらいたいと思います。
○阪田説明員 ただいまの御趣旨まことにごもっともでございまして、私どもそのように努力しておるわけであります。 なお、先ほどちょっと申し落としましたが、現在、全体の消費量の二割ぐらいがフィルターつきたばこになっておるわけであります。しかし、世界の他の国の状況等を見まして、フィルターつきたばこの割合は、当然もっとふえるでありましょうし、ふやすべきであると考えまして、ここ数年の間に五割ぐらいまで持っていこうというような大体の見通しも立てまして、現在そういう方面の設備を充実していくといったようなことに努力いたしておるような段階でございます。できるだけ早く御趣旨のような方向に持っていくようにいたしたいと考えております。
○島村委員長 他に御質疑はございませんか。——なければ、これにて質疑は終局いたしました。 —————————————
○島村委員長 これより本案について討論に入る順序でございますが、討論の申し出がございませんので、直ちに採決いたします。 本案を原案のとおり可決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○島村委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 なお、ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○島村委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時三十一分散会 ————◇—————