農林水産委員会 第29号
- 発言数
- 33 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1963/05/31
会議録
○委員長(櫻井志郎君) ただいまから委員会を開きます。 委員の異動について御報告いたします。五月三十日付をもって青田源太郎君が辞任され、その補欠として西田信一君が委員に選任されました。本日付をもって西田信一君、堀本宜実君、温水三郎君、岡村文四郎君、天田勝正君、井川伊平君が辞任され、その補欠として青田源太郎君、谷口慶吉君、松野孝一君、平島敏夫君、高山恒雄君、竹中恒夫君が委員に選任されました。
○委員長(櫻井志郎君) 右の異動により、理事が一名欠けることになりましたので、この際、委員長はその補欠として、理事に青田源太郎君を指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(櫻井志郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたしました。
○委員長(櫻井志郎君) 開拓者資金融通法の一部を改正する法律案を議題といたします。 直ちに討論に入ります。御意見のおありの方は、賛否を明らかにしてお述べを願います。 なお、修正意見のおありの方は、討論中にお述べを願います。
○渡辺勘吉君 今般政府から提案されました開拓者資金融通法の一部を改正する法律案に対して審議の経過をふまえて反対の討論をいたすものであります。 そもそも開拓行政のあり方、開拓の今後の方向というものについては、いろいろな意見のあるところではありましょうけれども、しかし、各般の意見を総合して一昨年の十一月十四日に政府に答申されました開拓営農振興審議会、この答申の内容は、われわれ社会党としてもその詳細な各般にわたる問題の提起に対しては全面的に賛意を表し、この答申のすみやかなる実施を、あらゆる機会に政府に対して要請をして参ったところであります。しかるにかかわらず、この答申が政府に述べられましてから二年以上の歳月を経過しておる今日、いまだにその答申の基本的な施策の何ら見るべきものがないことに、第一の大きな異議を唱えざるを得ないのであります。 たとえば、営農類型を第一類型から第三類型に分類をいたしまして、このうちどうしても開拓農家の意思をもってしてはその開拓営農を継続することができない、離農が必至であるという第三類農家、これが政府の分類によりますと十二万八千戸のうちの三万二千戸の多きを占めておるのでありますが、この離農促進に対しても、当委員会でかなりの時間を傾注して、政府当局に対してその具体的な施策の内容をただしたのでありますが、何ら従来の施策以上一歩も出ていない。こうしたような基本的な人権に関する問題を放置しながら、何で一体開拓の施策があるかと言いたいのであります。この点に関しては、単に日本社会党の意見だけではなく、自民党の委員の中にも、この点を明らかに取り上げておる意見も発表されております。一々それを具体的に紹介することは遠慮をいたしますけれども、こうしたような客観的な要請の中に置かれておる、石炭労働者のあの離職における社会問題と匹敵する重大なるこの第三類農家三万二千戸の施策に何ら見るべきものもなく、またこの答申の中にもありますように、特に開拓行政の中心は第二類農家をして経営可能な農家にこれを引き上げていくところに重点があるわけでありますけれども、これに今度の法律が改正をもって臨んだのでありますが、その前提として、従来この償還にほとんど絶望的な状態に置かれておる、その救済についての具体的な施策の何ら見るべきものがない、そういうものをほおかむりをしながら、さしあたりの融資をわずかな条件緩和をするということが、一体開拓者資金のあるべき姿であるかどうか。本末転倒もはなはだしいと言わざるを得ないと思うのであります。 一歩譲って、その抜本的な救済のたな上げ、あるいはこれを条件を大幅に緩和するということを今後に期待するといたしましても、さしあたりこの開拓者資金融通法の一部を改正する法律案の政府の原案の中には、わずかに従来の五分五厘を五厘引き下げて五分にするというきわめて微温的な、開拓農家の実態を軽視し、あるいは無視するにひとしいような一部の利率の改訂、この点についてはこの委員会で五回にわたる審議の過程で、あらゆる委員からこれは新しく今後農業構造の改善の中で制度金融で設定された三分五厘には少なくともしなくてはならない、そういう客観的な審議の経過の中に盛り上げた事実がございます。しかしながら、この農業構造改善の三分五厘金利にこれを整理するということは、政府のこの示された原案からしては、直ちにその実現もまた容易ならざるものが察知されるということで、われわれは大幅にその問題を譲歩して、可能なる実現の範囲として従来この融資法の中で適用されておる二つの業種の利率三分六厘五毛、せめてここまでは政府原案を修正して、開拓者の切なる要望にこたえるべきだということが、審議の経過で明らかにこれは客観的に反映した世論の場として、この委員会が持たれた経過もあるのであります。そういう質疑を、ことしの二月十九日にまだまだ抜本的な開拓のあり方に対する質疑の関連で問題がありましたのに、次の法案を審議する必要上から、委員長の要請等があって私たちは質疑打ち切りに応じたのであります。 そして二月十九日、質疑を打ち切りましてから今日まで百余日の時日が経過し、足かけ四カ月の期間を空費して、その間にわれわれは政府提案の参議院先議の法案四件に対して精力的に取っ組んで、前向きにこれに対処したことも御承知のとおりであります。この百余日にわたる質疑打ち切り後の政府、あるいは与党の内部のこの委員会における反映された空気の取り上げ方が、一体どういう結論になったかということを昨日伺いまして、あぜんたらざるを得ないのであります。なぜこれだけの時日を空転して、客観的にわれわれが最大公約数で是認し合った三分六厘五毛に結論が出なかったのか。どうしてもこの際はすでに出ておりますところの法二条一項本文の基本営農資金なり、あるいは同じ二条第一項の共同施設資金なりと同じように、三百六厘五毛にこれを今度の振興対策資金なり、営農促進資金を整理して錯雑なる金利体系、融資条件というものを、少なくとも開拓者資金融通法による資金に関する限りは統一することが、理論的にも、実際的にも妥当なる線であって、この最も妥当なる線を、この百余日の時間の空転の中に解決ができなかったということは、あらゆる機会に、あるいは公式に、あるいは非公式に開拓農家に対して三分六厘五毛であるという期待感を多く抱かせながら、それを裏切った責任は、政府、自民党にあると言わざるを得ないのであります。 私は、この開拓者の切なる要請にこたえるためにも、この委員会において、政府から提案されました開拓者資金融通法の一部を改正する法律案を、お手元にお配りをした修正案にこれを修正をいたすことを提案を申し上げるわけであります。こういう修正すら政府自民党がのまれないということになれば、一昨年に答申された開拓営農振興審議会の答申を、今後来たるべき国会において予算を伴い、万般の法律案を上程し、行政施策を講じてこれにこたえるということについては、多大の危惧と不安を感ずるものであります。これすら一般的な客観的な要請にこたえられない政府が、また与党自民党が何で今後旧債を大幅に整理し、たな上げをし、あるいは金利をより適正化し、三分五厘にさらにこれを合理化をする努力を払い、また一そう複雑多岐をきわめておる農林金融の制度なり、あるいはその施策を、もっと合目的的にこれを交通整理をするということに、私は非常に大きな危惧を感ずるのであります。最も基本的なものをいまだ何ら施策を講ぜずして枝葉末節のこの融資法の一部すら三分六厘五毛を解決できないような政府、自民党のこういう姿勢で、どうして開拓者に相まみえることができましょうか。非常にこれは良心的にも反省していただかなければならないと思うのであります。一事が万事であります。もしもそうでないとするならば、なぜ今度の通常国会に、これらの開拓審議会の答申を具体的に予算を伴い、諸法案を提案し、行政的なそれぞれの積極的な措置を講じなかったか。繰り返して申し上げます。そういう抜本的な施策をたな上げにして、末節的な問題すらお互いに話し合いが進んでおる、その委員会の客観的な要請というものを実現しなかったか。そういう反省をもしもされるならば、わが党提案の、従来から質疑を通じてお互いの胸の中に共通に感じあった三分六厘五毛という修正案に対して、積極的な御賛同を仰ぎ、もって開拓者農民の期待にこたえるのが本院の責務であると私は感ずるのであります。 第三類農家低落もさることながら、第二類の農家でも第三類に転落しないとは、だれが保証しますか。そういう非常に開拓行政の危機とでも言うべき段階において、私は事は単に五分を三分六厘五毛にするということだけでなしに、一事が万事であると思うのであります。こういう非常に不満足な、不徹底な、大衆の期待を裏切るような政府の原案に対し、ぜひともこの本院の良識をもって三分六厘五毛というこの修正案に十分なる御理解の上に御協力を願いたいのでございます。 いずれ自民党のほうからは、別個な修正案も出るようでありますから、その点については、意見はまた出たものについて申し上げることにいたしまして、従来この委員会で審議をした中で出てきたおのずからなる修正の目標というものは、私は率直に日本社会党として、三分六厘五毛を内容として、政府原案に反対の討論をするとともに、その反対討論の中における具体的な修正案を提案して、私のこの反対討論の趣旨にかえる次第であります。
○仲原善一君 私は、ただいま議題となっております開拓者資金融通法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党を代表して修正案を提案いたします。 まず修正案を朗読いたします。 開拓者資金融通法の一部を改正 する法律案に対する修正案 開拓者資金融通法の一部を改正す る法律案の一部を次のように修正す る。 第二条の改正規定中『「五分」』を 『「四分」』に改める。 次に、修正案の要旨及び理由を簡単に御説明申し上げます。 まず、修正の要旨は、開拓者が耕作の業務に必要な資材、または施設を取得し、または設置するに必要な法第一条第一項第一号の資金を政令で定める既入植者、すなわち昭和三十二年度までに入植した者に貸し付ける場合の年利は、従来五分五厘となっており、これを今回の改正案では五分とすることになっておりますが、これを四分に引き下げようとするものであります。 次に、その理由を申し上げます、既入植の開拓者は、戦後の人口及び食糧事情に対処する国策にこたえて、きわめて困難な自然的、経済的諸条件の中でよく営農に精励されてきたのでありますが、しかし、開拓地はおおむねその立地的及び経済的条件が劣悪であるなどのために、たゆまざる努力にもかかわらず、所期する成果を上げることができない者が多く、農林省に設けられました開拓営農振興審議会の答申におきましても、十数年間開拓者の非常な努力にもかかわらず、今日なお自立に困難な者が多く、開拓者のみの責に帰するのは酷に失し、政府はこの際別に更生策を講ずべき旨の趣旨を述べておるのであります。 したがって、その振興対策の一環として今回の改正法律案が提出されたのでありますが、金利の引き下げを、年利五分五厘を五厘引き下げて五分とするという程度のものでは不徹底であり、また昭和三十三年度以降の入植者は一戸当たり四十五万円、年利三分六厘三毛の基本営農資金の貸し付けを受けているのでありますが、今回問題となっております入植者は、一戸当たり十七万七千円の基本営農資金の貸し付けが受けられたのにすぎないのでありまして、均衡を失した取り扱いを受けております。これら入植者を何とかしなければならないというのが、かねての課題であったのであります。かような事情にかんがみまして、今回提案の金利をさらに引き下げることが適当であると認めたからであります。これが修正の理由であります。 なお、修正部分を除くその他の点については、原案どおり賛成するものでございます。
○北條雋八君 私は仲原委員提出の修正案に賛成の討論をするものでございます。 この法案につきましては、当委員会におきまして、最終的に利率を三分六厘五毛に引き下げるという大体の空気であったにかかわらず、先ほどもお話しのとおり、長い間それが決定しませんでした。 その理由といたしましては、党内の意見不統一ということにあるかと思うのであります。はなはだその点は遺憾にたえない次第でございます。それがために、多くの農民に少しでも不利益を与えるというようなことは、まことに遺憾千万だと思います。 しかしながら、この法案を一刻も早く実現をさせる必要もありますし、またあとに附帯決議としまして、特にこの金利は一刻も早く近い将来に三分六厘五毛にすることはもちろん、むしろ複雑なる金融を統一簡素化いたしまして、この構造改善資金と同様、少なくとも三分五厘くらいにすべきではないかと思います。そういう点において附帯決議の希望をつけることによって、この際仲原委員提出の修正案に賛成するものでございます。
○森八三一君 私はただいま議題になっておる開拓者資金融通法の一部を改正する法律案に対しまして、仲原委員の提出の修正案、さらにそれを除きまする政府原案に賛成の意見を開陳いたしたいと思います。 社会党の渡辺委員からも、討論において御意見がございましたように、この法律の審査にあたりましては、おそらく開拓者の非常に困難な現状なり、さらにまた開拓者の今日まで努力をして参りました実態なり、将来のことを考えましても、特に審議会の答申等の趣旨にかんがみましても、構造改善資金として本年度から新たに制定せられました三分五厘程度の金利にすべきであるという御意見が圧倒的であったと思いまするし、私もさように感じておる一人であります。でありますので、でき得る限りそういうような措置をいたしたいということで、今日まで自分なりの努力をしてきたつもりであります。 しかし、諸般の情勢からいたしまして、その希望が達成せられませんでした。遺憾ではありますが、政府提案原案の年五分というのを四分ということで修正が出ました。私は原案と対比いたしますれば、一歩の前進でありますることは、これは認めるのにやぶさかではございません。そういう意味におきまして、この際、将来に期待をしながら、当面の対策として修正案を含めた原案に賛成の意を表するものであります。 ただ、この際一言申し添えておきたいことは、三分五厘といい、あるいは二分という説がございましたが、そういうような農林金融全般に対しまして、今まで政府のとられておる態度というものは、その場あたりのこま切れの対策でございまして、そこには一貫したものがないと思うのであります。これでは全く当面する農民諸君は迷うと申しまするか、不信を抱くということになる。それが及んで営農にも悪影響を与えるということになろうと思います。すなわち、近代化資金の法律を審議いたしました際にも、私どもはそのことを強く論議をし、たしか附帯決議にも、通例申します農林金融の交通整理をすみやかにやるべきであるということを申し上げ、政務次官からも、御趣旨を体して善処をいたしたいという御発言があったやに記憶をいたしておるのでありますが、このことも私は農林金融を通じてすみやかに解決されなければならない金融上の一番大きな問題であろうと思うのであります。 事は今日始まったものではない。すでにこのことは数年論議されておるのでありますが、一向に遅々として進展を見ておりません。今日、農業基本法が制定されまして、農林所得は他産業従事者と均衡せしめるということを目途として諸般の政策が推進されているさなかでございまして、そのときこの際、その一番中核をなします農林金融につきまして、抜本的な改正をいたしましてその交通を整理するということは、一刻の遷延も許さない東大問題だろうと思うのであります。これはもう口先だけの問題ではなく、来たるべき機会には、必ず具体的な案を立てて臨んでいただきたい。その中を通しまして金利の問題につきましても、それぞれの用途に従いまして適正な金利が策定され、あるいは開拓者の非常に困難をしておる諸君に対しましては、少なくとも構造改善資金の三分五厘程度は実現されるということを、強く私は将来に期待いたしまして賛成をいたすものであります。 特にまた、その中におきましても、旧債の整理につきましては、非常に農村不況のときには、特に負債整理組合法というような法律もできまして、十数年前には処理をされたことも、私は経験をいたしておるものでありますが、ただ単に金融上の交通整理をするということだけでは、この負債整理の問題には手が及びかねるということも、あるいは起きるかと思いますので、そういうような点につきましては、あるいは負債整理組合法というものを、これは仮称でございますが、特別立法をするということの必要が生ずるかと思いますので、いずれにしても、ほんとうに誠意をこめて交通整理の問題を含め、金利低下の問題あるいは交通整理の問題にここで取り組んでいただきたいということを特に要請いたしまして、私の討論を結びたいと思います。
○高山恒雄君 ただいま議題になっております開拓者資金の問題の修正案に対してでありますが、私は、今までにも各委員から意見が出ておりますように、三分五厘でも高い、こういう意見の持ち主が多いのであります。 こうした中で、今日、四分の修正案が出ておりますが、私は自民党の方にお願いをしておきたいことは、開拓者といいますけれども、開拓者の中にもいろいろ実情の違う点はあります。けれども開拓者の全般を見たときには、やはり生活に困難が今日出ておる。都会と農村の生活の格差も、すでに御承知のとおりでありますが、その上に開拓者ということになりますと、特にその差はひどいのであります。 私は先般、福島県の郡山の約六里ほど離れた山奥の開拓者の村に行ったことがございますが、電灯すらついておりません。こういう事態は、自民党の方も私はよく御承知だと思うのです。それにもかかわらずわずか統計にして三厘五毛という、それをまた、全体から見れば百三十万というようなわずかな格差をどうして——全員が希望しており、また開拓者自体が長い間の切望としておるこの要求に対して、金額的にもこたえることができないのか。これは先ほどから指摘されておるいわゆる農業問題の一貫性のない欠陥が、私はやはりここに出ておると思うのです。こういう面に対して、私は今までの希望意見も多く出ておりますが、そういう面に対する私は根本的な施策を立てて、そうして大都市と農村との格差を是正する、開拓者と一般農民との格差を是正してやる、こういうあたたかい施策こそ私は政治だと考えるのであります。こういう点に欠けておるところの問題があろうかと私は思います。 したがって、この際私は社会党から提案しておられますこの三分六厘五毛、この線をあくまでも固執したいと、反対の態度を申し上げておきたいのであります。
○委員長(櫻井志郎君) ただいま提出されました修正案は、それぞれ予算を伴うものでありますので、国会法第五十七条の三により、内閣に対し意見を述べる機会を与えねばなりません。よって、ただいまの修正案に対し、それぞれ内閣から意見を聴取いたします。
○政府委員(大谷贇雄君) 開拓者資金融通法の一部を改正する法律案につきましては、政府といたしましては原案どおり成立することを希望をいたしておったのでございますが、開拓者の実情と、また委員の各位の御熱意を拝聴をいたして参りまして、利率を四分に引き下げる修正案が成立をいたしました場合は、政府といたしましては、院議を尊重をいたす所存でございます。また利率を三分六厘五毛に引き下げる修正案につきましては、賛成をいたしがたいので、御了承をいただきたいと思います。
○委員長(櫻井志郎君) ただいまの両修正案に対し、質疑のおありの方は御発言願います。
○渡辺勘吉君 四分修正案に対する説明は、きわめて抽象的であります。四分という計数的根拠をひとつお尋ねをいたします。
○仲原善一君 これはまあ、はっきり申し上げまして、理論的根拠というものは、四分でなければならぬということはございません。しかし、これは国の金利全般の体制の問題もありまするし、政府と与党との折衝の結果四分までならば、まあとにかく妥結してよろしいという党と政府との折衝の結果、最後に落ちついたわけでございまして、理論的にどうしても四分でなければならぬということはないわけであります。
○大森創造君 三分六厘五毛で、どうしてまずい。今のお話だったら、三分六厘五毛だって差しつかえないと思う。もう一ふんばかりしたらいい。どうせたして二で割るのだから、三分六厘五毛にしなさいよ。三分六厘五毛にしたって、元金何ぼ違うの。それぐらいのこと、大自民党が、与党の皆さんが一カ月も折衝して、それぐらいのふんぎりができないということない。一カ月どころか四カ月。三分六座五毛にしなさい、今から五分のうち。
○仲原善一君 これは、ただいま御答弁申し上げましたとおりに、金利体制全般の立場から考えて四分が妥当であるという政府・与党の結論であります。三分六厘五毛でなければならぬという理論もございませんし、四分でなければという理論もございません。全体といたしまして、農業金融なり、あるいは開拓金融の総合的な立場から考えて、金利体系の面で一応、現段階においては四分が妥当であるという結論に達したわけであります。
○大森創造君 三分六厘五毛だと、どうして金利体系がまずいというのですか、そこのところを少し説明してくれませんか。
○仲原善一君 先ほども申し上げておりますとおりに、理論的根拠というものは、これは実はありません。これは諸般の事情、政治的な判断も加わって、四分ということで結論を出したということでございます。
○委員長(櫻井志郎君) 他に御発言もなければ、修正案に対する質疑は尽きたものと認めます。 速記とめて。 〔速記中止〕
○委員長(櫻井志郎君) 速記つけて。
○安田敏雄君 議事進行についてちょっと。 今の政務次官が、政府の立場で述べたことは、それは意見としてはまずいと思うのですよ。四分ならばそれには同意するけれども、三分六厘五毛では同意しかねるなんていう、こんな誘導的なことをいっちゃいかぬですよ。むしろ政府は五分を、あなた方提案してきたわけなんだから、そうすれば、それが一分減って四分ならばいい、一分三厘五毛になったら、それは今度はいけないなんていう、そんなわずか百三十万ぐらいですよ総額。そういうような意見を誘導的に述べることは、よろしくないですよ。あくまで委員会は委員会の自主性があるので、政府としては、財源の都合上四分ならば承諾できるけれども、それ以上だというとできないと、こういうなら話は別ですよ。そういう点は、十分この委員会の自主性をあなたが、いかにも侵害しているように受け取れる発言があった。注意してもらいたい。
○大森創造君 関連。四分というものに理論的な根拠が幾らかでもあればいいんだけれども、答弁する仲原さん、理論的根拠はないというのだから、根拠がないことならば三分六厘五毛にしなさい。根拠がないというならば、何も四カ月も相談して、五分五厘でなくて四分だということならば、その必然的な根拠があるならばとにかく、根拠がないということなら、どうせたして二で割るような政治的折衝ならば、三分六厘五毛ならば全員が要望しているのだから、このほうが理論的な根拠がある。そうでしょう。森さんも、安田さんも、渡辺さんも、こっちも、自民党も、少なからざる方々が、三分六厘五毛がいい……、このほうが利子体系上、私はずっとわかりがいいと思う。理論的根拠がないなら、より根拠がある三分六厘五毛にしなさいよ。改むるにはばかることなかれ。早いほうがいい。四カ月もかかって四分なら、今からでも、一分間のうちに三分六厘五毛にしなさいよ。たいした金額じゃございません。そのくらいのことができないはずないですよ。早くやって下さい。
○委員長(櫻井志郎君) これにて討論は終結したものと認めて、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(櫻井志郎君) 御異議ないものと認めます。 これより開拓者資金融通法の一部を改正する法律案について採決に入ります。 まず、討論中にありました渡辺君提出の修正案を問題に供します。渡辺君提出の修正案に賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(櫻井志郎君) 少数でございます。渡辺君提出の修正案は否決されました。 次に、仲原君提出の修正案を問題に供します。仲原君提出の修正案に賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(櫻井志郎君) 多数でございます。よって仲原君提出の修正案は可決されました。 次に、ただいま可決されました修正部分を除いた原案全部を問題に供します。修正部分を除いた原案に賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(櫻井志郎君) 多数でございます。よって本案は、多数をもって修正すべきものと議決せられました。
○仲原善一君 この際、ただいま可決されました法律案に対し、自由民主党、公明会及び第二院クラブの共同提案として、私が代表し、附帯決議を付することを提案いたします。案文を朗読いたします。 開拓者資金融通法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、速かに開拓営農振興審議会の答申を尊重して開拓政策の刷新確立を図り、特に当面、次の事項の実現に努むべきである。 一、旧債を整理すること。 二、金利低下の動向及び開拓営農の状況等に即応して、開拓金融を円滑ならしめるとともに、これが金利を引下げること。 三、開墾建設工事を促進すること。 四、第三類農家の離農を円滑ならしめるとともに、その生計を確保するため必要な措置を講ずること。 五、農林金融について制度及び機構等全般にわたりこれを整備すること。 右決議する。 昭和三十八年五月三十一日 参議院農林水産委員会 以上でございます。何とぞ御賛成をお願い申し上げます。
○委員長(櫻井志郎君) ただいまの附帯決議案を本委員会の決議とすることに賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(櫻井志郎君) 全会一致でございます。よって本決議案は、全会一致をもって、本委員会の決議とすることに決定いたします。 大谷農林政務次官。
○政府委員(大谷贇雄君) 開拓者資金融通法の一部を改正する法律案につきましては、ただいま御決議をいただいたのでございますが、御決議の点につきましては、十分に検討をいたしまして、でき得る限り努力をいたす所存でございます。
○委員長(櫻井志郎君) なお、諸般の手続等につきましては、先例により、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(櫻井志郎君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたしました。 本日は、これをもって散会いたします。 午後三時十四分散会 ————・————