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43回国会参議院1963/01/28

災害対策特別委員会 第2号

発言数
146
登壇者
27
会派数
4
開催日
1963/01/28

会議録

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。  委員の変更について御報告いたします。  一月二十二日、田中一君、林虎雄君、杉山善太郎君、渡辺勘吉君が辞任され、永岡光治君、藤原道子君、占部秀男君、武内五郎君が選任されました。     —————————————

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) この際、お諮りいたします。  委員の異動に伴い理事が一名欠員となっております。つきましては、直ちにその補欠互選を行ないたいと存じます。互選の方法は、成規の手続を省略して、便宜その指名を委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 御異議ないと認めます。  それでは私から、永岡光治君を理事に指名いたします。     —————————————

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 災害対策樹立に関する調査として、雪害状況について説明を聴取することにいたします。気象庁鯉沼予報部長。

鯉沼寛一気象庁予報部長

○説明員(鯉沼寛一君) 今回の北陸地方の大雪についての大体の状況を御説明申し上げます。  まず最初に、大雪でございますが、北陸地方の大雪には大体二つの型がございまして、一つは、昭和三十六年の一月のような型、これは平野部に割合雪が多く降る状況でございます。もう一つは、非常に風の強いときに山の方面に雪が多い、こういう型がございます。今回の大雪は、ある場合にはこの第一の型、ある場合には第二の型が交互に参りまして、そのために非常に長い間大雪が続いたわけでございます。  大体の経過を申しますと、ことしは、ここ数年来、暖冬々々で北陸は雪が少なかったのでございますが、非常に典型的な冬の形になって参りました。それは、季節風が非常に強い、冷たい空気を大陸のほうから持ってくるという状況でございまして、そういう状況で、まず一月一日に新潟から山形のほうに大雪がございまして、また三日から四日にかけまして、やはり北陸、山形、福島方面に大雪がございました。  それから次に、今回の大雪の最初でございますが、十一日から十二日にかけて北陸方面に非常な雪が降って参りました。で、これが非常に大雪でありましたために、このときからいろいろの問題が発生したようでございます。その後、大体二日ぐらいの間隔で雪が消長を繰り返しておりましたが、二十一日から二日、三日にかけて、これが今回の最大の山になったようでございます。大体一月二十七日現在でどのくらい雪が降っているかということを申し上げますと、まず気象官署で申しますと、福井が二百二センチ、二メートル余りでございます。これは観測始まって以来第二位でございます。金沢が百八十一センチで、これは観測始まって以来の第一位でございます。富山が百八十六センチで、これが第二位、伏木が二百二十五センチで、第一位でございます。  なお、国鉄関係の資料が入って参りますが、これはかなり広範囲にわたっておりますので、そのうち、四メートル以上の雪を観測しましたところを申し上げますと、福井県の今庄では四百五センチ、新潟の塚山では四百二十四センチ、入広瀬というところでは四百八十センチ、金丸で四百九十センチ、長沢で四百九十センチ、こういうまれに見る大雪になって参りました。  こういう状況で、こういう大雪が一体何年ごとにくるかということの詳しい調査はまだいたしておりませんけれども、過去においては、昭和二年の冬に非常な大雪がございました。昭和十四年から十五年の冬にかけて非常な大雪がございまして、これが今回のに匹敵するようでございます。次が、昭和三十五年から六年の冬にかけて先般の大雪がございました。そして、その次が今回の大雪でございます。この程度で、それほどひんぱんに起こるものではございませんが、特に問題なのは、戦後ほとんど毎年のように暖冬であって、雪がほとんどなかった、そのときにこういう大雪が起こったという点でございます。  最後に、それならこの雪が今後どういう見通しであるかということを一言申し上げますと、典型的の冬であると申し上げましたその状況は、まだ変わっておりません。しかし、一月の二十二、三日ごろを最大の山といたしまして、それはどうやら終わったようでございます。で、三十日から三十一日にかけては、またある程度の大雪は起こるのではないかと、今見通しを持っております。そして二月の上旬、これははっきりは申し上げられませんけれども、上旬くらいはまだ警戒が必要であるということでございます。  以上でございます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 次は、警察庁三角外勤課長。

三角嘉裕警察庁保安局外勤課長

○説明員(三角嘉裕君) このたびの豪雪による被害発生状況と、警察措置について御説明を申し上げます。  中国地方及び北陸地方の日本海沿岸を中心としまして、一月上旬から降り出しました雪は、同月十三日から十五日にかけて吹雪を伴う豪雪となり、これらの地方に被害を発生させましたが、その後再び、十八日及び二十三日には、低気圧及び寒冷前線の影響も加わりまして、広島県、新潟県及び東北地方の日本海沿岸にわたる各地方に猛吹雪がございました。本日午前八時までに当庁あて報告のありました十八府県において、お手元に提出いたしましたとおりの被害が発生いたしております。  今次豪雪に対処しまして、新潟、福井、富山、石川の各県警察本部及び管下に激甚な被害を受けました各警察署では、それぞれ災害警備本部を設置いたしまして、関係全府県で警察官二万六百七十四名を出動させまして、人命の救出救護、交通の確保、事故防止及び人心安定の広報活動、作業及び生活必需物資の輸送に対する協力等、災害警備活動に当たっております。今後なお降雪が続きますと、交通機関の運休に伴う利用者の抗議、食料品その他生活必需物資の不足等に関連して、警備事案及び暴利行為等の不法行為が予想されますので、各府県警察本部では、関係機関と緊密に連絡いたしまして、災害警備活動を続けております。  資料に基づきまして御説明をいたします。  被害の総計でございますが、人的被害は、死者、行方不明者七十七名、負傷者六十名。家屋の被害につきましては、全壊百十五棟、半壊八十五棟、罹災世帯は二百六十九世帯、罹災者千三百八十六名というのが、本日朝八時までに当庁に報告のありました被害の総計でございます。  人的被害は、一月二十四日に福井県勝山市で表層なだれのため住家が倒壊しまして、十六名の死者、行方不明者を出しましたもの、一月二十五日に、新潟県黒姫村で表層なだれのため死亡六、重傷一という被害のございましたもの、一月二十六日に福井県美山村でなだれで学童ら九名が生き埋めとなりまして、五人を救出いたしましたが、先生と児童三名が死亡いたしました事件を初め、表層なだれによる家屋の倒壊、老朽家屋の倒壊、除雪中屋根からの転落等によるものでございます。  主要府県の被害発生状況、警察活動の概要を申し上げます。  最初に福井県でございますが、十一日夜から雪が降り始めまして、本二十人目までに福井地区、大野地区、勝山地区、武生地区に相当の積雪を記録しました。この間、一月十三日ごろから、列車の運休、遅延、道路の交通途絶等の被害が続出しまして、一月二十四日午前零時半ごろに、先ほど申し上げました勝山市の表層なだれによりまして、住家七棟が倒壊、死者、行方不明者十六名の被害が発生いたしました。これらの災害に対処しまして、福井県警察本部では、一月十七日、災害警備本部を設置いたしまして、なお管下十一警察署では、署に災害警備本部を設置いたしまして、警察官二千二百八十六名を出動させまして、災害警備活動を実施いたしております。特に激甚な災害の発生しました勝山市の現場には、所轄警察署長以下警察署員を出動させ、県警本部要員及び機動隊を出動させまして、埋没者の死体収容等の作業に全力をあげて活動いたしております。  次に富山県でございますが、一月十一日から呉東方面を中心にして豪雪を伴う降雪がございました。一月十三日立山町榎地内で屋根から降下した雪による老女の死亡、交通機関の運休、道路交通等の途絶被害が発生いたしました。一月十五日ごろから全県的な豪雪となりまして、本二十八日までに富山地方、氷見地方、新湊地方に相当の積雪を記録いたしました。このため、なだれや除雪中屋根から低落するなどで五名が死亡し、一名が行方不明など、人的被害を受けました。また、北陸本線を初め、地方鉄道、道路交通はほとんど運休するという状態になりました。これらの災害に対処して、富山県警察本部では、一月十五日に災害警備本部を設置しまして、警察官五千五十七名を被災現場に出動させまして、災害警備活動を実施させております。  次に、石川県でございますが、一月十一日以降連日吹雪をまじえた降雪が続きまして、金沢市、鶴来地区、白峰地区、輪島地区、七尾地区に相当の積雪を見ました。このため、家屋の倒壊から二名、凍死一名、計三名の死者を初め、鉄道輸送機関の運休、道路交通の途絶等の被害が発生し、特に金沢駅では、二十一日に旅客列車の運休がありましたのを初め、本二十八日現在、なお不定期運転を行なっております。これらの災害に対処しまして、石川県警察本部では、一月十六日に災害警備本部を設置して、警察官千五百余名を出動させまして災害警備活動を実施きせております。  現地の経済状況等につきまして当庁への報告によりますと、食糧、生活必需物資等の現在著しく困窮しておるという市町村は認められないのでございますが、今後なお降雪が続くことになりますと、食糧、特に生鮮食料品、野菜等が欠乏し、各種問題を誘発するおそれがございますので、県当局や関係機関の間における対策に協力して参りたいと考えております。  簡単でございますが、警察関係のことにつきまして御報告申し上げます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 次は、消防庁上川教養課長。

上川澄消防庁教養課長

○説明員(上川澄君) 消防関係の状況について御報告申し上げます。  ただいま警察庁から報告がございましたので、重複を避けたいと存じますが、けさ午前十時までに入りました県からの情報を資料として、警察庁の数字にプラスされてございます。したがいまして、この被害状況につきましては御報告申し上げませんが、現在までわかっておりまする農林水産被害二十二億三千万円、土木被害三億、商工観光関係の被害八十二億、合わせて百七十九億一千二百十七万円、こういう数字になっております。  消防団員の活動状況でございますが、これは、警察官、自衛隊員に協力をいたしまして、直接の除雪作業、あるいは応急復旧作業、あるいは孤立した部落に対する食糧の供給等の作業を行なっておりまして、現在までにわかった数字では三万三千八百五十二名の団員が出動をいたして活動いたしておる状況でございます。  以上、簡単でございますが御報告申し上げます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 総理府島村参事官。

島村忠男内閣総理大臣官房参事官

○説明員(島村忠男君) 総理府から申し上げます。(「資料は」と呼ぶ者あり。)資料は持っておりません。総理府といたしましては、資料は各省の資料ということで、これに対する対策を考えて参りたいと思います。  お許しを得まして、ただいまのところ、総理府といたしましては、この問題につきまして、いろいろと連日、各省、あるいは府県等に連絡しつつ対策を考えておるわけでございますが、さしあたっての問題としましては、何といってもこれは交通関係の確保、打開ということであろうと思います。なお、それに引き続きまして、緊急必需物資の輸送という点に重点を置いて参りたい。引き続きまして、いずれは中小企業、あるいは農村関係面の特別の救済措置の問題等も出て参ると思いますけれども、その辺もあわせまして、明日あるいはおそくとも明後日には現地に対する調査団を派遣する、まあこういうことに相なっております。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 運輸省。

広瀬真一運輸大臣官房長

○政府委員(広瀬真一君) 運輸省の官房長でございますが、運輸省関係全般にわたりまして簡単に御報告いたしまして、後ほど国鉄の理事から、国鉄関係につきまして、やや詳細に御報告いたします。  資料は、「北陸地方の積雪と鉄道の状況」という資料がございますが、お手元にございますか……。それでは順を追って御説明をいたします。  まず第一に、気象状況でございますが、これは、今気象庁から御報告がございましたので省略をいたします。  それから四ページに参りまして「鉄道の状況」がございますが、まず、国鉄関係でございますが、これは後ほどやや詳細に御報告いたしますが、現在の不通区間は、四ページの下のほうにございますが、北陸本線では牛ノ谷——大土呂間、信越本線では柏崎——東三条間、上越線が宮内——小出間、主要幹線はこういうところでございます。それから五ページに参りまして、旅客列車の抑止状況。信越本線では三列車で約千四百名、一番長く閉じ込められておりますのは二十四日の四時ごろからということになっております。なお、けさの状況では、新潟あるいは上野それぞれの方面に、この閉じ込められております旅客を輸送いたしまして、現在のところはこれが減少いたしまして、三カ列車百二十一名というふうに減少をいたしております。それから上越線は八列車で約八面名、これも最長二十三日の十七時からでございますが、これも大部分解消しております。  それから応急対策といたしましては、何と申しましても、線路の除雪ということがまず第一でありまして、関係鉄道管理局の職員、それから他局からの応援にとりました職員、それに自衛隊員、地方の除雪員というものを最大限に動員いたしまして、二十七日が二万三千名を動員しております。  現在の運転計画としましては、長距離列車は全部運転を休止しておりまして、ローカルの列車、必要最小限のローカルの列車と生活必需物資等の貨物輸送というものを細々と確保しておるという状況でございます。  それから今後の見通しは、天候の状況にかかりますが、今のところ、はっきりした見通しは立っておりません。  七ページに参りまして、その他の輸送機関でございますが、私鉄の状況は、ここにございますように、北陸地方で全線運転休止をしておりますのが四社、一部運転休止をやっておりますのが二社、新潟地方では、全線の運転休止をやっております私鉄が一社、一部の運転休止が三社というふうになっております。  それから資料にはございませんが、鉄道以外の雪害状況、輸送機関の雪害状況を申し上げますと、バスでは、新潟県下は新潟市内及び周辺のみが運行しております。石川県下では国道八号線の一部のみ運行しております。福井、冨山では市内のみが一部運行しておるという状況でございます。  海上関係、海運の関係では、波浪のために新潟——粟島、これは佐渡の北でございますが、定期船が欠航しております。百トン以上の船舶であれば就航はできるということでございますので、佐渡汽船の百二十トンの汽船を手配して緊急輸送に備えております。  航空関係では、空港の積雪のため、小松、秋田、それから新潟県の各空港四カ所、定期便は全部欠航しております。  その他、船舶の被害状況を申し上げますと、小型の汽船あるいは漁船等の乗り上げ、こういったものは、十五日から二十五日までの間、合計七十九隻ということになっております。  以上、簡単でございますが、運輸省関係の全般について御報告申し上げました。国鉄の分につきましては、国鉄の理事から御報告をいたします。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 滝山国鉄常務理事。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 常務理事の滝山でございますが、たいへん御心配かけまして申しわけございません。  概況を説明するために、お手元に「北陸、上・信越線の雪害状況について・日本国有鉄道」というパンフレットがございますので、この資料に沿って説明させていただきたいと思います。  最初に、一ページをごらん願います。ちょっと読みながら説明をいたしたいと思います。  「年初以来全国各地に散発的に雪を降らした寒冷前線は十一日夜半から日本海岸線一帯に豪雪を降らし、以後恢復のきざしが見えず国鉄各線は、大きな被害をこうむった。二十二日までは昭和三十五年度の大雪害時の経験にかんがみ、計画的に運転休止、迂回輸送、折返し運転等の手配をこうじ、一方除雪に努めた結果、旅客列車はその大部分の、貨物列車は最悪の場合でも平常の三〇%を確保することができた。」——これは二十二日までの状態でございます。  「然し、この度の同地区の降雪量は記録的なものであり側雪を除く暇もなく長期にわたり二十三日から襲った猛吹雪のため線路が埋没し、北陸線福井・直江津間では二十四日以降数本のローカル旅客列車を動かすのみで、貨物列車は、全面的に運転を休止するの止むなきに至った。一方上信越線では、新津・柏崎間、小出・長岡間は、全く列車の運転が不可能となり、旅客列車十二本を途中駅に抑止せざるを得ない状態となった。この列車の旅客に対しては直ちに旅館、給食等の手配をこうじた。」  ちょっと七ページをごらんいただきたいと思います。「別表1」にグラフがございますが、左のほうは金沢局、右が新潟の支社の代表的なところの積雪の模様を上に書いてございます。それから、降雪が、ややちょっとわかりかねますが、下に書いてございます。先ほど気象庁からお話がございましたように、二十二日ごろまで、あと二十三日以降急激に積雪の模様が増加しております。この点が今回の一つの特色ではないかと思います。  それからなお、線路の不通状況についてちょっと触れさせていただきますと、その次の九ページをごらんになっていただきます。「別表2(イ)」に、各線区の運転の模様が書いてございますが、不通になりましたところは黒線で引いてございます。新潟の管内で申し上げますと、只見線は非常な降雪で、いち早く十七日からとまっておりますが、ほかの線では、いずれも二十二日ごろまでは順調に運転しておったわけでございますが、大体二十三日から各線にがたがたと不通が現われてきたようなわけでございます。  同じように、その次の「別表2(ロ)」をごらんになっていただきます。これは金沢の管内の線路の阻害状況でございますが、柳ケ瀬線、越美北線、それからなお支線に若干ございますが、重要な線区については、二十三日までは大体運転を確保しておったわけでございますが、二十四日以降非常な支障が現われてきた、こういうような状態でございます。ことに問題は、先ほど申し上げました本線、重要な北陸本線、あるいは新潟の場合には、上越線、信越線というようなところが不通になったことは非常に遺憾でございます。  それから本文に戻らしていただきまして、「このため、国鉄では他地区より、除雪要員を派遣するほか、自衛隊及び地元各位の強力な応援をえ、一日約二万人を動員し、且つ極力除雪列車を運転し、鋭意、幹線の排雪に努力しているが、いまだ全面的な恢復には至らない状態である。  二十七日十二時現在、北陸線の状態はかろうじて救援物資及び短区間の旅客列車の運転が可能となり、上信越線においては、小出・東三条間を除き排雪作業が比較的順調に進んでいるが、本線の側雪の排除、構内の除雪、抑留貨車の整理等の必要があるため、全面的な恢復には未だ時日を要する状態である。」——この状態については、あとでもう少し詳しく申し上げます。  「然し、この間にあって金沢地区、新潟地区に対しては二十五日以降、食糧、燃料等の緊急物資を迂回経路により輸送する手配を行なっている。」——これは、あらゆる努力を払って緊急物資を確保しておるような状況でございます。  なお、今回の雪害にあたっては、計画的に長距離列車を運休して輸送の混乱を防ぐとともに、除雪にあたっては、自衛隊及び地元各位の応援を得、また設備の面におきましては、北陸隧道が完成しましたことと、通信設備の近代化(SHF及び通信線のケーブル化)がほぼ完了していたため、記録的な豪雪にもかかわらず、全線区にわたり通信が確保されておりますので、状況の把握と列車の緊急手配が非常にできやすい状況になっております。  なお、ここでちょっと申し上げますが、2の除雪状況、除雪要員動員状況、「管内の職員及び除雪人夫を最大限に動員し、他局より職員の助勤を行いさらに自衛隊に出動を要請するなど除雪要員の確保に努めた。」——これは、十七ページの「別表4」「除雪従事員」というのをごらん願います。  十二日から雪が降り出しまして、新潟と金沢に分けてございますが、職員並びに地元の除雪人夫の方に応援を願いまして、二十二日ごろまでどうにかやってきたわけでございますが、先ほど申し上げましたような天候状況で、金沢はいち早く二十一日から自衛隊の応援、協力を要請しまして、ここにございますような自衛隊の戦力を投入願っております。新潟につきましては、二十四日からお願いしております。一方、職員の数の中にカッコで書いてございますのが、他の管内からの助勤でございます。金沢の例で申し上げますと、十一日以降、金沢以外の名古屋、静岡、長野地区から線路工手を助勤に動員して投入しております。新潟につきましても、関東地区、東北地区の各管理局から助勤を動員いたしまして、二十七日現在におきましては、ここにございますように、総体として二十七日の動員総数が約二万四千、そのうち自衛隊が千二百ぐらい、職員は、ここにございますように、両方合わせて五千人近いものを投入しておるわけでございます。これが助勤の模様でございますが、さらに、現地からの要請がございまして、また防衛庁本部からお話がございまして、積極的な動員、自衛隊の御協力のプランを今至急まとめておるような状態でございます。  それから次に、除雪車の運転状況でございますが、ちょっとその前に、非常に恐縮でございますが、この資料の一番うしろに、「参考」といたしまして、二十三ページに「除雪方法の種類」というのが書いてございますので、ちょっとその概念を理解していただくために、漫画のような図面をごらんいただきたいと思います。  従来、除雪と申しますのは、初期除雪——雪が降り出しました初期におきましては、この絵にございますような、いわゆるラッセル車を機関車で押しまして、普通の列車の合間にこれをはさんで除雪するわけでございます。この場合には相当の速度が出まして、四十キロ程度の除雪速度が出るわけであります。たいして輸送の支障なしに、こういうものを運転いたしますと、右の図面にございますように四メートル五ぐらいの幅にわたりまして、しかも五メートルないし八メートルくらい雪を吹き飛ばすことになります。本来の雪は大体四、五日くらいで終わりまして一息つけますので、その場合は第二番目にございます二次除雪の段切りをやる一わけであります。天候が回復いたしますと、線路工夫並びに除雪人夫の力によりまして段を切るわけでございます。段を切って第二の(イ)のような状態にしておきますと、その次に雪が降りましてもラッセルが吹き飛ばせるような空間ができるわけでございまして、従来の雪はせいぜい(1)か(2)のような状態でもって、一冬降雪に対する措置が繰り返えされるわけでございますが、今回は先ほど申しましたように、長い間記録的な雪が降りまして、こういう状態にならないままに、言いかえればラッセルを通すだけ、ぎりぎりの限界にしかあいておらない。そのうちに雪がどんどん積もりまして、しかも今度は期限が長いだけでなく、非常に温度が低く、しかも風が非常に強うございましたので、側の雪はどんどん吹き込んでくる。ラッセルをいかに動員いたしましても、両側の高い壁に対してどうにもならない。さらに最悪の二十五日以降は、この区間が埋まったわけであります。そこでその場合に(3)にございます異常時除雪、もう雪が積もって車が通りませんので、ロータリー車というのがございますが、強力な馬力で雪を吹き飛ばす機械でございますが、これでもって雪に穴をあけるわけでございます。穴をあけましてどうにか車だけが通れる状態になりましたときに、下から二番目にございます「キマロキ」、妙な表現でございますが、この考え方は、先頭に機関車が参ります、これが「キ」、その次にマックレーという除雪車がございまして、幅七メートルないし七メートル三十センチくらいの翼をひろげまして、この区間にある雪を線路の中にかかえ込むわけであります。線路の中に誘導しまして線路の中にロータリーがかかりやすいように雪を積む、この「マ」がマックレー。その次に「ロ」がロータリーでございまして、一番最後の「キ」はあと押しの機関車、こういう四つの機械動力車の編成をもちまして「キマロキ」運転というものをやって、側の雪をかき込みながら、それをしかも外にはね飛ばすという除雪になります。この場合に速度が出ませんので、順調にいっても五キロぐらい、平均二、三キロぐらいしか出ない。「キマロキ」運転をやる場合には、全面的に列車をとめなければならない、こういう状態になるわけであります。  今回二十二日ごろまでは、(1)の状態から、実は線路の格好は上から三番目のように両側に壁ができたような中をラッセルを通し、そのうちに動かなくなるという状態で、最後に腹をきめまして二十六日ごろから全面的に「キマロキ」運転を主体に切りかえる、さらに最悪の場合は異常時除雪という、ロータリーを先頭に入れまして穴をあけて「キマロキ」をやる、こういうふうに切りかえてやっておりますが、このような除雪方法を御説明いたしまして本文に戻らせていただきます。  (2)といたしまして「除雪車運転状況」として、「ロータリー、ラッセル等を全面的に運転して除雪に当り輸送の確保に努めてきたが、線路脇の積雪が累積し、従来の除雪方法の続行が不可能になったので、直ちにロータリーを主体とした除雪に切換えた。」、これは十八ページの表5をごらんいただきたいと思います。十八ページにこの別表5というのに雪カキ車の運転実積というのがございます。左のほうが新潟、右が金沢でございますが、先ほど申し上げましたようにラッセル車を列車の場合に運転いたしまして、除雪しながら輸送を確保するという姿が最初のほうにあるわけですが、終わりのほうになりまして、二十五日ごろからロータリーの走行キロが非常にふえております。ラッセルでは措置できなくなりまして、ラッセルで措置できるところはラッセルでやっておりますが、一番問題になりました福井から富山の間、あるいは上越線の小出から新津まで、あるいは長岡から直江津まではロータリーあるいは「キマロキ」運転を主体として除雪をやっておるのでありまして、急激にロータリーの走行キロがふえておるわけであります。  なお、ここに書いてございませんが、手配といたしまして新潟の支社には、ロータリーがマックレーをつけましてワンセットになるわけですが、これが四セットある。ロータリー四。金沢はロータリーが二台ございまして、ラッセル全体を合わせましてそれぞれ新潟に六十九台、金沢に三十九台。平素はラッセルが主体でございますが、今申しましたように、ロータリーに切りかえるために戦力が不足いたしますので、他の管内からロータリーの導入をいたしまして、長野から一台、仙台から一台、本州にあと一台残すのみのロータリーを新潟支社に導入いたしまして、新潟は六台のロータリーを今かかえておるわけでございます。さらに、最近北海道から一台、追っかけ一台という工合に、ロータリーを新潟、金沢地区に集中いたしまして除雪に当たっておるわけでございます。  それからなお、一月十二日から二十七日までのロータリーの運転距離は、ここにございますように、カッコの中は二年前大問題になりました三十五年のキロ数の実績でございますが、すでにラッセルの走行キロにおきまして、新潟支社四倍、金沢七倍のラッセルを動かしている。いかに雪害の規模が大きいかということがおわかりになると思います。  その次に、輸送の状況を申し上げたいと思います。四ページの本文に戻りまして3の輸送概況、「関係線区の運転概況」「一月十二日から二十二日までの間に影響の大きかった北陸、信越線福井−新津間においてはかなりの降雪にもかかわらず旅客列車八〇%、貨物列車四五%を、上越線では旅客列車九〇%、貨物列車七〇%の列車運転を確保していた。累積された線路わきの積雪の上にさらに二十三日以降の豪雪により優等列車を初め直通列車は同日の夜行から全面的に運転休止のやむなきに至った。しかしながら通勤、通学列車、生活必需品、救援物資輸送用貨物列車を確保するよう努力した結果次のごとき運転実績となっている。」その前に、十九ページをごらん願いたいと思います。  十九ページに別表6というのがございますが、これは新潟支社の一日の列車キロが出ております。これはごらんになるとわかりますように、一番上が旅客列車、その次の四点が貨物列車、その下に排雪列車が出ております。排雪列車を最初ごらんいただきますと、下にずっと書いてありますのが毎日の排雪列車の走行キロでございますが、三十五年の豪雪の場合はわずか四、五日で終わっている。今回は引き続きこのように列車が動いている。いかに雪害の規模が違っているかということがおわかりになると思いますが、いずれにいたしましても、新潟の支社においては十一日から以降ほとんど旅客については平日並み、貨物についても実は三割切った程度の確保を二十二日までやってきたのでございますが、二十三日以降最悪の状態になりまして、ここにございますように二十五、六からは「キマロキ」で、先ほど申し上げた本格的な列車をとめる除雪に入ったわけでございまして、この結果、中に閉じ込められておりました列車はおおむね本日引き抜きを終わるような格好になったわけでございますが、いずれにしてもこのような状態でございます。  なお、金沢のほうは、その次の二十一ページをごらんになりますと、同じように金沢は旅客列車をある程度だんだんに減らしまして、貨物も思い切って切ったわけでございますが、今申し上げましたように二十四日以降が非常に状態も悪くなっておりますし、新潟と違いまして思い切って列車を切ってしまいましたので、かなりまだローカル列車が動くような状態になっておるわけでございますが、新潟の場合には非常に申し上げにくい状態でございますが、全面的に遠距離列車を切りました際に、地方の要請もあり、新潟自身、雪が少なかったためもあり、急行列車二本入れましたために、この列車が途中に抑留されまして、これが非常な御迷惑をおかけしたような格好になっておるわけでございます。  そこでもう一ぺん、その措置はあとでちょっと触れますが、二十三日以降の列車の動かし方が、本文に表がございます。列車運転本数及び比率全体の左側にございます北陸線について申し上げますと、福井−金沢間については二十三日以降非常に状態が急に悪くなりまして、それでも旅客十五本、三本、二本という工合に動かしておったのですが、そうした雪が二十六日には「キマロキ」を運転するために旅客列車を押えております。しかし救援物資は最小限度ここで動かしておるというような状態が北陸線については表われております。  信越線につきましては詳しくあとで申し上げますが、非常に状態が悪うございまして、長岡、直江津間は列車の抑留の救援というものに非常に手をとられておりまして、全面的に列車がとまっておる。上越線も同じように長岡と小出において列車がとまっておる、こういうような状態でございます。  そこで「以上の外雪害地帯に除雪作業員輸送(関東、中部、関西からの自衛隊及び職員)のために、次のとおり各一本ずつの臨時列車の緊急手配を行い輸送を行った。」、こういう工合に列車がとまっておるわけでございますが、その間に絶えず除雪を続け、しかもここへ送り込みます線路工夫なり自衛隊の人員輸送というものは確保しなければなりませんので、二十五日、二十六日、二十七日にわたりまして除雪の合間にこういうものを送り込んだわけであります。  旅客関係について申し上げますと、途中に抑止せざるを得なかった列車は延十二本、これはほとんど新潟管内でございまして、新津−長岡−小出の間でございます。二十五日におきまして十二本、三千四百九十人というお客さんを途中でかかえ込んだわけであります。しかし、これに対しまして給食、暖房等についてはできる限りの緊急措置を講じ万全を期するとともに、長時間滞留した列車の旅客については努めて旅館及び民家に収容したわけでございまして、二年前の暮には約三万人のお客さまを年末列車に閉じ込めたわけでございますが、今回は非常に御迷惑をおかけいたしましたが、早目に遠距離列車をとめましたので、この程度で済んだわけでありますが、ようやく本日になりまして新聞に出ております「越路」という急行が、これが長い間閉じ込められておりましたものを、けさの八時二十九分に上野まで引き上げております。同じように「佐渡」という逆に上野から新潟に出ます列車が八時四分に新潟に着いております。それぞれ三百人あまりのお客さまでございますが、そのほかの列車は、臨時列車がとまったのがございまして、これと合併いたしまして千五百人の方をけさ三時に新潟に引き抜いております。あと残っておる方は有名余りでございますが、きょう中には三本ぐらいの列車になっておりますが、引き抜きを完了する予定でございます。そのような状態でございまして非常に御迷惑をおかけしたわけでございますが、ようやくこの抑留客の措置がついたわけであります。  それから旅客の取り扱い制限は一月二十七日十四時現在においては、次の区間については切符を売るのを抑えております。北陸線については今庄−青海間、今庄というのは敦賀と福井の間でございます。トンネルを出たところでございます。青海というのは親不知の東側で糸魚川と富山の間でございます。信越線は直江津までは通りますが、直江津から古津、古津というのは新津の手前でございまして、わかりやすく言えば、直江津−新津間が今旅客列車の上下線ともとめておる。上越線につきましては石打でございますが、これは水上と長岡の間でございますが、この石打の区間から宮内までが不通になっております。それから高山線については富山−杉原間、これは今一応高山線は通れる手配になっております。あと米坂線の大部分、赤谷線、弥彦線、只見線、魚沼線、越見北線、富山港線、三国線、この区間についてはまだここまで手が及びませんので不通になったままの状態でございます。  それから次に、貨物について申し上げますと、六ページでございますが、貨物関係といたしまして、(イ)が「一月十二日以降の雪害により貨物輸送は大きな影響を受け二十六日までの全国の減送トン数は約百万トンに達している。このうち特に雪害の著しい金沢、新潟管内の減送トン数は約七十万トンとなっている。」、これは全体の状態でございまして、それから(ロ)が「野菜、魚、食料品、家庭燃料等の生活必需物資については、その輸送を最優先に実施することとし、発着荷主、県、市等の公共機関の希望を具体的に調査し専用列車の運転を実施する等、適切な措置を講じている。」というわけでございまして、これは、実は非常に生活必需物資が緊急でございますので、遠距離列車はとめ、旅客列車もとめながらも、除雪の合間々々に貨物列車を入れる努力をしておりまして、それを実施しているわけですが、ただ、非常に従来の輸送経路と申しますか、取引関係が急変しておりますので、具体的にどこの町、どこのところから、どなたから送るという内容をお示し願ったら、われわれとしてはこれに対して適切なる輸送手配というものをやる態勢をとっているわけですが、その辺、今後そういう点をお願いしたいと思っております。  (ハ)の「現在までの輸送制限としては、金沢、新潟管内に発着または通過する貨物に対しては、受託停止その他の制限を実施している。」、これは全面的に輸送力を回復しませんので、両管内に着くもの、出るもの、あるいはここを通過するものは今禁止しているわけでございます。  「北陸線、信越線は雪害地帯に発着する貨物を重点的に輸送することとし、これらの線区を通過するものは、極力東海道、東北線等をう回する措置を講じた。」、これは当然の措置であるようでございますが、なお、最近、今日におきます線路の状況にちょっと触れますために、十三ページの地図をごらん願いたいと思います。  別表3というのは、新潟支社管内でございますが、ここには、わかりにくい形で恐縮でございますが、現在どうなっているかと申しますと、新潟から新津までは線路が確保されております。新津に参りますのに、右の上のほうから来ておるのが秋田から参ります羽越線でございます。それから今度、下のほうの野沢と書いてあるのが、郡山から参ります盤越西線でございますが、この二線は今のところかろうじてどうにか輸送はつながっているわけでございます。しかし、盤越西線につきましては非常に雪が多くてなだれが多いところでございますので、まだ、安心して一般の遠距離列車を入れる態勢になっておりませんので、緊急的な補給物資あるいは今の救援の除雪の要員の輸送というものについてのみ扱い、あるいはあと、列車の運転は、はっきりしませんけれども、要請があればローカル列車を通すという状態でございます。新津、新潟までは裏の縦貫線から、つまり秋田方面から郡山方面へどうにか輸送がつながっております。一方、左のほうの直江津から関山と書いてありますが、長野から直江津に出る信越線についても、ことしは割合雪の状態がよろしゅうございますので、どうにかここも輸送がつながっている。したがって、富山方面に対する補給も、今まで直江津、糸魚川からラッセルを通しながら、合間々々にどうにかとだえずに済んでいるような状態でございます。柏崎も同じように直江津から柏崎の間に発着がつくようになっております。一番問題は、柏崎と宮内の間、これは信越線でも先ほどございましたが、四メートルを越す豪雪地帯でございまして、線路が埋没しましたのを昨日からロータリー、「キマロキ」を運転いたしまして、きょうもまた引き続き「キマロキ」を運転することによって確保を続けていこうと、そういうことを今やっております。新津と直江津の間は、先ほど申し上げました旅客列車が全部ここに入っておりますので、これの救援、排除に努めた結果、旅客列車のほうは部分的にはほぼ完了いたしまして、「キマロキ」を運転してどうにか下りのほうは道をあけたのでございますが、引き続き上りをきょうあけておるわけでございます。  長岡から小出、水上方面に対しましても、先ほど申し上げました急行「佐渡」が抑留されておりましたが、これを救援いたしまして、「キマロキ」を通しまして道をあける、こういうような手配をきょうしているわけでございます。  それからなお、金沢のほうにつきましては、十五ページの別表3をごらん願いたいと思いますが、こっちのほうは先ほどちょっと触れましたが、富山から右のほう直江津の間は比較的に雪は積もっておりますけれども、ラッセルを動かしながらどうにか細々と連絡はとれるというような状態です。それから、富山から直下に入って高山線ですが、これは先ほど申し上げましたが、ちょっと一時、富山附近がつまっておりましたが、どうにかこれも補給ができるようになりましたので、今後の救援物資は高山線からある程度確保できるのではないかと考えております。  一番問題は北陸本線のほうでございまして、米原から敦賀まで、敦賀の先、今庄の手前までは北陸隊道ができましたので、非常に補給力が強うございますが、実は昨日まで問題だったのは富山−福井間でございまして、この間に先ほど申しました「キマロキ」を運転する腹を据えて、一昨日、昨日とやりまして、どうにか通ったのでありますが、またきのうの雪のために金沢以南が至るところと申し上げていいと思いますが、途中の山の根元の牛ノ谷付近から、トンネルを出ました今庄付近、その他で今不通になってしまっております。金沢から束のほうも、今細々と連絡がつくかどうかというような状態になっておりますが、いずれにいたしましても、本線筋の状態が非常に不安定でございますので、この際われわれといたしましては、全力をあげまして、先ほどの図面にございますような「キマロキ」を通す以外に段切りをする、両側の雪を人力によってのけまして、多少の雪が来てもラッセルでもってはねのけるという状態に一刻も早くする必要がありますので、自衛隊を大量にさらに導入、またさらに線路工手の助勤というようなことを今具体的に検討しているような事情でございます。なお、今後は除雪をやはり重点に置きますので、急行列車の運転につきましては、二十九日まで遠距離列車の運転は取りやめまして、除雪の状況に見合いまして緊急物資の輸送、救援物資の輸送あるいはローカル列車も地方の御要望に最小限度応じられるように、順次列車をふやしていきたい、こう考えておるような次第でございます。  なお、国鉄といたしましては、いち早く対策本部を作っていろいろと手配をしたわけでございますが、なおより強力に措置するために新潟の支社並びに金沢の局に本社からも幹部が出向きまして、督励すると同時に、関連いたします補給路——幸い補給路のほうはどうにか細々とつながっていると思いますが、これを確保するために隣接管理局に責任を持たせる、協力態勢をとるように今指示したところでございます。今後も全力をあげて努力をいたしておりますので、だんだんよくなるのではないか、しかし天候の見通しがまだ非常に不安定でございますので、全面的に回復するには至らない。ことに先ほど申し上げました側雪をある程度のけてしまいませんと、安定した輸送にならないというような状態でございますので、全力をあげているような次第でございます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 郵政省浅見大臣官房秘書課長。

浅見喜作郵政大臣官房秘書課長

○説明員(浅見喜作君) 郵政省関係につきまして、お手元に資料をお配りしてございますが、私どものほうは郵便、電信電話とうい通信関係並びに電波の関係でございますが、まず、郵便関係につきましては、ただいま国鉄からのお話もございましたような状況あるいは私鉄、専用自動車、託送バス会社等の運行状況によりまして郵便の運送ということが阻まれている状況でございまして、特に新潟、富山、石川三県につきましては、その後の雪害の見通しというものをからみ合わせまして、小包でございますが、この三県向けの小包郵便物の引き受けを当分の間停止するという措置を一月の二十五日にとっております。にもかかわりませず、現在、二枚目の表がございますが、東京方面におきまして滞留郵袋の数にいたしまして二千近く、あるいは京阪神におきましてやはり二千近くのものが滞留しておるという状況でございますが、今後の見通しによりまして交通事情で好転いたしますれば、これを逐次回送して参りたいというふうに考えておる次第でございます。現在のところ小包郵便物におきまして最高七日のおくれというものが見られて、書状、はがき等通常郵便物におきまして最高三日のおくれというものが、新潟、富山、石川あるいは福井地区で見られておる状況でございます。私どもといたしましては、交通関係の回復を待ちますほか、特に緊急な面につきましては、人夫を雇い上げまして、これによって運送するという手段を講じておるところでございます。これにつきましては、金沢郵政局に雪害対策本部を設けておりまして、連日連絡をとりながら臨機にやって参っておるところでございます。  それから電信電話関係でございますが、末尾におつけいたしました電信電話回線の雪害状況をごらんいただきますと、相当数の回線が被害を受けましたにもかかわらず、電信電話公社の努力によりまして、現在市外電話回線また電信回線あるいは市内電話回線、いずれも八〇%以上の復旧を見ておりまして、人心に不安を与えるというようなことはないというふうに確信をいたしておる次第でございます。  なお、これら全国的なこの年末以来の雪害関係におきます災害に対しまして、応急復旧のためにすでに四億近くのものが必要であろうというふうに見込まれておるところでございますが、今後本復旧いたしますためには、なおどの程度かかりますか目下検討中でございます。  最後に、電波関係でございますが、特に非常無線通信という制度を発動するような状況には至っていないという判断を私どもではいたしております。  なお、放送関係におきましても一部停電のために放送を停止したところもございますが、現在はそういうところはございません。  簡単でございますが、報告を終わります。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 建設省平井道路局長。

平井学建設省道路局長

○政府委員(平井学君) お手元の資料につきまして御説明を申し上げます。  建設省といたしましては、今回重点を主要幹線道路の被害状況、不通状況をいち早く調べまして、輸送路を早急に打開するために、指定区間につきましては地方建設局、それからその他の一級国道、二級国道、地方道につきましては、関係県の土木部と密接な連絡をとりながら応援の問題、その他の連絡をとって参っております。  なお、それと関連して、住宅等も、崩壊、雪の被害に対しては、これに対する応急復旧措置をとると、こういう点を重点にいたして参っております。  お手元の資料、やや時間が古くなっておりますが、二十七日十六時現在で、特に今回の被害の中心になっております北陸地方のうち、物資輸送上重要と思われる路線について、その被害状況を見てみますというと、福井県内においては、国道八号線の河野村貝谷が被害が起こっておりましたが、これは早急に交通を確保した。富山県でも部分的に被害が起こっておりますが、その後の積雪によってあまり事情は好転しておらない、最も今日の被害の中心である新潟県について見ますと、先ほど国鉄のほうからもお話がございましたが、長岡−三条間が一番のネックでございまして、これにつきましては、目下のところ不通個所が約一キロございまして、本日中に自動車交通の最小限度を確保するように応急作業をやっております。  同じく新潟県で重要路線である国道十八号、これは私どもといたしましては、鉄道輸送を補助する意味で、東京−長野−直江津−新潟、この十八号線を最重点的に開通せしめることによって物資の輸送を確保したいという趣旨のもとに、この間の数カ所のネック、すなわち柏崎かいわい、柿崎、直江津、それから新井市等、新潟県、長野県境に至る間、こういった間が現在不通になっておりますので、これを懸命に復旧作業に努めておりますが、目下の見通しでは天候にはなはだしい異変のない限り、来たる三十日いっぱいでは自動車を通せ得る見込みのもとに作業を続けているような状況でございます。  次の二枚目に移りまして、今回のこの被害に対してとりあえず道路局に臨時雪害対策本部を設置いたしまして、先ほども申しましたように地建、関係府県との連絡を密接にはかって参っております。  なお、応援態勢の問題につきましては、この四番目にございますように、関東建設局、東北建設局、中部、こうした所から常設の除雪用の機材機械を合計十四台、それぞれ発送をいたしましたが、ややまだ磐越線関係のほうが状況が悪うございまして、現在現地に到着——きょうじゅうあたりに到着し得ればいいというような状況でございます。その次のページを二枚ばかりめくりまして、四ページ目に附属資料の(1)として「除雪作業強化のための除雪機械援助一覧表」というのがございますが、ただいま申し上げましたように、モーターグレーダあるいはロータリー除雪車、こういったものを合計で十四台新潟を中心に富山その他に応援派遣を手配いたしたような状況でございます。  その次のページは、これは現在北陸地方建設局に配置しております除雪機械の現有能力でございます。新潟工事事務所に十一台、長岡工事事務所に二十四台、湯沢の事務所に四台、その次のページに高岡に二十四台、金沢二十二台、福井十六台、敦賀三台、合計百四台が建設省直轄でそれぞれ現場にあるわけでございます。  その次のページに、これは建設省とは一応別に、県の土木部で常備している除雪機械、今回の活動いたした機械の現有数でございますが、新潟が一番充実しておりまして、十トンのブルドーザ二十台、除雪グレーダ十一台等、除雪機械が合わせて五十八台。富山が十六、石川が十九、福井が十六台、こういうような状況で、現在除雪作業に当たっておるような状態でございます。  その次のページ以降は主要幹線道路の交通不通、不能状況を調べたわけでございますけれども、詳細説明は省略いたしますが、建設省では平素からこういう雪害の際に備えて、除雪予定計画路線というのがございまして、特に物資を緊急に送らねばならないような地域、あるいは保安上重要な路線をきめておりまして、ただいま申し上げましたように、力を集中して道路の回復に当たっておるような状況でございます。  それから家屋の被害状況について御説明申し上げますが、これはお手元に資料があるいは行っておらないかもしれませんが、今度の豪雪による倒壊状況は現在までに北陸その他一部の府県を入れまして、二十八日現在で百三十九戸が全壊、半壊が八百九十八戸、こういう状況でございます。これに対する建設省としての救済対策でございますが、第一には住宅金融公庫の個人住宅特別貸付制度がございまして、これが今回全壊したような家屋に対しては標準建設費の七五%、年利五分五厘、そういうような基準で貸し付けをいたすように準備をいたしております。  また、住宅金融公庫の災害復興住宅融資、こういう制度が第二にございます。これは今回の豪雪による被害戸数、すなわち全壊戸数が五百戸程度に達しました場合に発動できる制度でございまして、これはまた、木造の場合には四十二万円、年利五分五厘、十八年以内というような融資基準がございまして、これの準備をいたしております。  三番目には、公営住宅の建設でございまして、来たる昭和三十八年度の公営住宅の割当に際しまして、特に被災市町村に特別の配意をいたしまして、割当内示あるいは建設の準備を進めるような用意をいたしております。  以上簡単でございますが、建設省のとりあえずの対策でございます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 防衛庁久保防衛局第一課長。

久保卓也防衛庁防衛局第一課長

○説明員(久保卓也君) 現在までの自衛隊の派遣状況と今後の増援見通しを申し上げます。  現在までのところ、総体的には新潟が約一千名、それから富山が約一千名、石川、福井を含めまして約五百名というのがきょうのお昼ごろまでの態勢でございます。  まず富山から申し上げますと、一月二十一日から部隊を派遣いたしまして、現在富山駅、高岡駅それから新湊駅を中心にいたしまして約一千名が出されております。石川県は一月二十三日から行動中でありまして、現在は金沢駅に約三百四十名並びにヘリコプター三機を連絡その他のために出しております。それから福井県が一月二十五日から行動中でありまして、福井駅それから横倉を中心といたしまして約百六十名ばかりでございます。新潟県が一月二十四日から行動中でありまして、現在は長岡、三条、新津それからその付近に約一千名であります。そのほか霞ケ浦からヘリコプターを四機出しております。なお本日の正午に宇都宮及び松本の部隊合計九百名を三条、長岡地区に増援いたしております。さらにまだ三重県の久居にあります部隊を三百名をきょうの二時ごろ福井県の今庄のほうに増援する予定になっております。このほか現在待機中でありますものは第一師団約二千名、それから第三師団約二千名をそれぞれ準備をさせております。除雪のための特別の器材というものはございませんで、一部ブルドーザあるいはダンプを使っております。さらに連絡用に雪の上を走る雪上車も準備はいたしておりますが、車輌数が必ずしも多くありませんので、今後の増援にはほかから持って参ればある程度確保できますが、一応そういうような態勢でおります。人員的には約四千名の延べ待機部隊があると申しましたが、今後の増援の規模及び場所につきましては、国鉄のほうと連絡をいたしながら決定をいたしたいと考えております。  なお、先ほどのお話しでは、食糧関係は必ずしも心配はないようなお話しもあったのでありますが、私のほうでは一応特定地域の食糧輸送ということも考えまして、待機だけは飛行機と海上の部隊を待機させております。C46という輸送機を約十機、これは美保にありますものを木更津に持って参っておりまして、木更津に十機常時待機させております。ただしこの輸送機のほうは、持っていくのは一機あたり約三トンでありますが、投下をする場合にはパラシュートをつけねばなりません。そこで。パラシュートの回収ができませんければ、パラシュートの数で制約をされますので、数百個程度のものが輸送できるかと考えております。  それから連絡用のH19のヘリコプターも若干待機させております。なお、海上関係では付近が舞鶴でありますので、舞鶴の地方総監部が護衛艦二隻、駆潜艇一隻、掃海艇一隻、それだけ準備いたしております。  なお、現地の指揮には、第十二師団長が長岡に、それから第十師団長が富山に参っておりまして、それぞれ現地で指揮いたしております。  以上であります。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 井内文部省管理局助成課長。

井内慶次郎文部省管理局助課長

○説明員(井内慶次郎君) 文部省関係につきまして御報告いたします。  一月六日から今日まで、雪害を中心といたしまする文教関係の被害につきましては、その主たるものは、公立学校の施設の災害でございますが、ただいままでのところ、公立学校の施設の災害が、約一億二千万円と出ております。このうち、全半壊の坪数は約千三百坪でございます。社会教育関係の施設といたしまして、石川の県立体育館約九百坪が全壊をいたしております。これら公立学校社会体育施設、その他国立、私立等の建物の被害につきましては、目下さらに被害状況を把握しておるところでございます。  次に、積雪のため登校困難な地域にありましては、臨時休校の措置をとっておるわけでございまするが、先週末で約二百校が臨時休校の措置をとっておるようでございます。これも随時変化いたしておることと思います。  次に、先ほど警察庁のほうからも御報告がございましたが、福井県におきまして教師並びに児童の中に犠牲者を出しましたことをつつしんで御報告を申し上げておきます。なお、教師の犠牲者等につきましては、公立学校共済組合等とただいまその措置につきまして検討中でございます。  以上でございます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 大山厚生省社会局長。

大山正厚生省社会局長

○政府委員(大山正君) 厚生省関係につきまして、お手元に「裏日本豪雪被害情報」(厚生省)と書いた資料を差し上げてございますので、それについて御説明申し上げます。  1の被害の概況につきましては、説明を省略させていただきます。  2の「雪害による住家等の被害状況」は、主要府県といたしまして、新潟、富山、石川、福井、島根、広島、鳥取につきまして、警察庁の調査並びに私どものほうで直接県について調査しました数字について書いてございますが、死者、行方不明合わせまして六十五、住家の被害は千九十五というようなふうに相なっております。  3の「災害救助法適用状況」といたしましては、福井県におきまして、なだれの災害のために、一月二十五日に勝山市に、それから一月二十七日に足羽郡の美山村に、それぞれ災害救助法を適用しております。  その状況につきまして簡単につけ加えて御説明申し上げますと、勝山市では、旧市内から十二キロほど離れました横倉部落というのになだれが発生いたしまして、六戸全壊、十九人が下敷きになりまして、これらの死体の捜索でありますとか、あるいは罹災者の救出といったようなことのために、災害救助法を発動したものでございます。  それから美山村につきましては、なだれのために部落が三部落ほど孤立しているのでございますが、一月二十六日に小学生が下校の途中になだれで生き埋めとなりましたので、その捜索その他のために災害救助法を発動した、このような状況でございます。  次に、資料に戻りまして、4の救助の実施状況といたしましては、死者及び行方不明者の捜索、避難所への収容、たき出し、医療の実施、被服寝具等の給与などにつきまして実施いたしております。  その他といたしましては、雪害関係の県におきましては、いずれも災害対策本部を設けまして、自衛隊等の御協力を得まして、除雪、空輸等の応急作業を実施中でございますが、救助法によります応急救助を必要とする事態が生じた場合には、直ちに同法の発動を適用するように、いろいろの措置を講じているような次第であります。  (2)の国鉄関係につきましては、先ほど国鉄から御説明がありましたとおりでございます。  (3)といたしまして、雪害地における関係事務の指導のために、本省係官を派遣する予定にいたしております。  その他社会福祉施設等の被害状況につきましては、まだ調査中でございますが、島根県で保育所の二カ所の全壊の報告がありますほか、他県におきましては、ただいまのところ特に報告がございません。  以上でございます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 八塚農林大臣官房総務課長。

八塚陽介農林大臣官房総務課長

○説明員(八塚陽介君) お手元に「豪雪等による農林水産関係被害概況」という一枚刷りの資料をお配りしてございますが、お断わりをいたさなければならない第一点といたしまして、特に農作物関係の被害につきましては、まだ雪の下にございまして、あまり的確にわからないというようなこと、それから、この報告は県からの報告をそのまま集計いたしたのでございますが、なお、私どものほうで考えまして、被害のあるであろう県もほかにあるわけであります。今後報告を求め次第、なお追加していかなければならないと思っております。  それからもう一つは、これは豪雪等ということでございますが、この中には、一月上旬以来の、比較的温暖な地帯−九州あるいは中国、四国等におきます豪雪害、寒波の襲来によります柑橘等の比較的暖かい地方にできる作物に対する被害も含めているのでございます。  そういうことで、この現在の被害概況といたしましては、若干他の省からお出しになりましたのと趣が変わっているのでございますが、一応そこにございますように、総数といたしまして三十七億余の二十六日現在の被害に上っております。施設関係といたしましては一億四千万、あるいは農作物関係では二十八億、その他といたしまして林産物あるいは畜産等含めまして七億九千万ということになっているのでございます。農業関係あるいは畜産、林産関係の被害は、今後次第に判明いたして参りますし、それに対します措置といたしましても、将来もう少し統計が確実になりました暁に、融資あるいは補助等の措置を講ずる所存でございます。  なお、食糧等につきましては、御承知のように、大阪あるいは東京等には、今度の特に北陸地方は供給地でございますから、ただいまのところ、運搬の経路等を検討いたしまして、そういうところの被害の結果大消費地において食糧の配給等に支障がないように措置をいたすつもりでございます。  はなはだ簡単でございますが、一応現在の概況について申し上げた次第でございます。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 乙竹通産大臣官房総務課長。

乙竹虔三通商産業大臣官房総務課長

○説明員(乙竹虔三君) 今回の豪雪の通産関係の商工鉱業につきましての被害につきまして及び現在までにとりました措置につきまして御報告申し上げます。  お手元の一月二十八日付をもちましてうちでまとめました昭和三十八年一月北陸地方に発生した豪雪による被害状況という資料に基づきまして、御説明を申し上げます。  まず、被害地域は福井、石川、富山、新潟の各県にわたっておりまするが、現在までのところ、当省所管の商工鉱業に対しましての直接の被害、すなわち、工場がつぶれましたり、送、変電設備がつぶれたというような直接の物的被害は、比較的軽微であるようでございます。しかし、交通網の麻痺によりまして、次のように相当大きな被害が起こっております。まず原材料、それから重油、灯油等の原燃料の入手難によりますものが一つでございます。次に、従業員の出勤率が低下いたしまして、通えないわけでございますので、これによりまする操業度の低下が第二でございます。それから第三に、せっかく製品ができましても、これが運び出せないということで、出荷不能によりまする減産、これが第三でございます。  以上をまとめますと、次のような三つになるかと思うのでございまするが、特に石油、石炭等の燃料在庫が減少をしております。また、絹、人絹織物の原糸−原料の糸が不足してくるという状態でございまして、公益事業関係では、電力は、不幸中の幸いと申しますか、比較的順調に発電、送電が行なわれておりまするけれども、ガス事業についてある程度の影響が出てきております。  個々の業種につきまして具体的例は後ほど若干申し上げますが、以上のようなわけでございますので、当省といたしましては、通産本省に災害対策本部を先週設置をいたしますとともに、被害の特に著しい地区を管轄する通産局、すなわち、東京、名古屋、大阪の三通産局には、雪害対策本部を設置いたしまして、防災対策に努力をいたしておる次第でございます。  現在までに講じました具体的措置といたしましては、まず災害の状況の的確な把握、これが第一でございまするが、さらに、先ほど申し上げましたような原燃料、原材料等の緊急輸送を国鉄にお願いをいたしておりまして、重油、灯油等は緊急輸送をすでに行なっております。さらに、都市ガス用のナフサ、石炭の確保につきましても、一般燃料に準じまして優先輸送をお願いしておるような次第でございます。  なお、中小企業が相当災害を受けまして、金融面でいろいろ御要望が出るかと思うのでございまするが、現在のところ、つなぎ資金につきましては、管轄する通産局長から政府関係金融機関に必要な資金の要請をしておる次第でございます。  若干、二、三の業種につきまして、具体的事例を御披露申し上げます。  まず公益事業でございまするが、先ほど申し上げましたように、電力は比較的に被害が軽微でございます。若干ございましたところも、復旧は順調に進んでおります。  次にガスでございまするが、都市ガスは最近石炭のほかに石油の一種でございますナフサを原料に使っておりまするが、福井のガスにつきましては、原料用のナフサが現在のところあと四日分というような相当迫った状態、石炭については九日分というふうな状態で、だいぶ原料が苦しくなってきております。それから名古屋通産局の管内の富山、石川でございまするが、金沢市営ガス、日本海ガス、それから高岡ガス、小松市のガス、ともに手持ちの原料は八日ないし十日というぐらいのところでございます。新潟地方は、御承知のように、天然ガスを使っておりまするために、現在のところさしたる支障を来たしておりません。  その他の一般の業種でございまするが、繊維工業−この地区は絹、人絹織物につきましては全国の生産額の約六割を占めておるような重要な地区でございまするが、まず原糸が相当欠乏をしてきておる。それから、出荷できない。それから、従業員が欠勤いたしまして、操業度も落ちて、現在のところ六〇%程度になっておるというふうな推定がなされております。  染色整理業、これも北陸地方の重要な産業でございまして、全国の約三割を占めておるのでありまするが、この製品は、輸出物は神戸港に自動車で出しておる。この自動車便が現在のところ見込みが立っていない。原料も在庫があと二、三日分である。労務も通勤者が通えないというふうな状態で、ほとんどストップ状態になっている工場もあるようであります。  それから、新潟の三条、燕地区、これが金属洋食器の主要生産地で、御承知のように、大部分アメリカその他に輸出される雑貨工業の中心地でございまするが、原材料の在庫の減少、従業員の欠勤というために、生産がほとんどストップ状態になっているところもあるということでございます。  以上のようなことでございまして、したがいまして、相当な被害が現に起こりつつあるわけでございまするが、この雑貨でございまするとか、染め物、また絹、人絹織物等は、海外の輸出品としてなかなか大事なものでございまして、十二月分の積み物以降遅延がだいぶ出ております。目下のところ、海外のバイヤーからキャンセルとかまたはクレイムというふうな事態は起こっておりませんけれども、なお輸送が現在のような状態でございますると、そういうふうなおそれも出るのではなかろうかという心配をしております。  最後に金融関係でございまするが、これをまとめますると、製品の出荷がだいぶおくれておるというためのまずつなぎ融資が一つでございます。それから次に、原料がなかなか入手できない、それから停電した、労務者の出勤が落ちておるということに伴ないます減産資金が一つでございます。このつなぎ融資、減産資金につきまして、相当な必要額があるのではないかと思うわけでございまするが、若干の数字は資料に入れておりまするものの、目下詳細調査をしておる状態でございます。  最後に、この資料の最後のページに、大雪のために小売店の売り上げが減少した額、それから減産、製品の滞貨による損害、石川、冨山、岐阜三県わかりましたので入れておいた次第でございます。  以上、御報告を終わります。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) ただいまの説明に対し御質疑のおありの方は、御発言願います。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 今回の北陸地方を中心として襲った寒波に伴う豪雪の被害は、かつて昭和三十六年の豪雪災害のときのスケールとそれからその被害の深さとは、比較にならない大きなものでありまするが、その三十六年度の際におきましても、気象庁の予報に対して、私どもは、国鉄並びにその他の関係官庁でこれを把握する組織と機能を持つようにという強い要望をしておったのでありましたが、今回もやはり同じような結果が繰り返されてきたのは、まことに遺憾だと考えるものであります。  なるほど、気象現象というものは、今回のものは非常に異常な状態を出しておるようでありまするけれども、寒波の襲来、それに伴うところの雪の襲来というものについては、気象庁からすでにもう出ておったはずなんでありまするが、気象庁ではいつごろこれを一体出したのか。最初の予報はいつごろ出たのか。しかも、それはかなり長期にわたる予報であったに違いないが、随時変化した予報は出されておるはずなんでありまして、これが特に交通運輸の関係において、国鉄並びに運輸省は一体これをどういうふうに把握したか、その点をもう少し詳しく報告願いたいと思います。

鯉沼寛一気象庁予報部長

○説明員(鯉沼寛一君) 気象庁で出しております予報は、長期予報と週間予報というものがございまして、それと短期の注意報、警報を含む予報、そういう三種類になっております。この長期に関しましては、これは一カ月あるいは三カ月前に予報をするのでありますが、そういう長い先の予報でありますので、なかなか正確なものは出せません。今回の雪につきましては、われわれかねがね暖冬という状態はどうやら終わりつつあるのではないかということは考えていたのでありますが、今回のものにつきまして、十二月十日に出しました一カ月予報の中では、今回の冬は典型的の冬になるような可能性があって、寒さがきびしく、日本海側では雪が多目である——大雪とは言っておりません、多目であって、場所によっては大雪になるかもしれないという程度の、まあ非常に正確を期することができませんので、そういう表現のことは言っております。で、十二月二十八日になりまして出した一カ月予報でも、やはり同じようなことで、一月の中ごろから冬型の天気が強化されて、季節風が強くなって、雪が例年よりは多いだろうということ、この程度でありまして、非常に多いということはわれわれ言っておりません。ただ多目であるということだけを申し上げております。  それから、週間予報につきましては、これは一週間前に言うものでありまして、これもそれほど正確にはっきりした表現はなかなかとりかねるのでございます。  で、実際、今回の大雪につきまして、御利用願う立場からはっきり申し上げるのは、大体前日程度に注意報を出し、さらにそれが確定しますと警報というものを出します。これは大体半日以上前は無理かと思います。そういう状況でございます。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 十二月十日に長期の第一回の予報が出て、この冬は雪が多目である、こういう報告が出ておることが明らかになりました。そこで私は、国鉄並びに運輸交通を担当する当局に対してお伺いしたいのです。なぜ私は国鉄並びに運輸当局に対して最初に質問しなければならぬかというと、豪雪対策にはいろいろ各般にわたる広い対策がありますが、何といっても交通運輸の対策というものが豪雪対策の第一であります。これが万全を期さない限り、私は豪雪に対する経済上、社会上の対策は立て得ないと考える。そこで、すでに十二月の十日に今年度は雪が多目であろうという予報が出ている限り、国鉄は鉄道の運行についてその責任を果たすためには、多目である雪に対する対策が立っていなければならないと考える。ところが、すでにわれわれが一昨年北陸地方の豪雪の際に経験したように、これに対する配慮はいまだ立っていないのじゃないかと考える。ことに、私は今回動いておりまする国鉄の除雪機の運行等を見まするときに、昭和三十六年度において、新潟の管内において、大型ラッセル車が三十四台、小型が六台動いている。ロータリーが四台、ジョルダンが二台、マックレーが四台動いておったのであります。これだけの機械を三十六年度に動かして、なおかつ十分除雪ができなくて、いろいろな被害が起きたのであります。その際、私どもが、冬期間における除雪の対策は雪がこないうちに立てておかなければならぬじゃないか、しかも予報が一カ月、二カ月ぐらい前に出ておる、その予報に対して、気象現象に関して交通運輸の責任者が敏感でなければならないじゃないかということを言って、かなりきびしく追及したはずだったのであります。ところが、同じことをまた今年繰り返している。こういうことでは、全く毎年々々、しかもこういう豪雪は一年おきまたは数年おきに周期的にくる。しかも北陸地方では、年々ラッセル、ロータリー等を使わなければならない地域であります。私はすでにもうおそいと思う。今日動いておる国鉄の除雪機の台数等ではおそいと思う。今後一体どのくらいの力を注いで——ほかの地域におるところの除雪機械をそこに集中して動員して除雪に力を注ぐかどうかということを、誠意ある答えを求めたいと考える。一体国鉄からそういう責任者が来ておるのか、運輸省から来ておりますか。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 先ほども説明のときにいささか触れたのでありますが、一昨年の苦い体験にかんがみまして、国鉄といたしましては、長期的には、何と申し上げても線路の輸送力に余裕を持ちませんと、除雪は完璧を期しがたいわけでございます。列車を通しながらラッセルをその間に操縦していくわけでございますので、現在裏縦貫線は単線の部分が大部分でございますので、どうしても雪が降りますと列車を抑えながらラッセルを入れなければなりません。しかも、単線でございますので、行き違いごとにとまっていなければならない。とまっている間に雪の中に埋没するというような危険がございますので、早く主要幹線を複線に整備したいということで、三十六年度を初年度として第一次五カ年計画をお認め願って、鋭意複線の工事を進めているわけでございます。その点は、先ほど触れましたが、一部成果が表われまして、北陸隧道が完成しまして、従来ならばあの区間が決定的な隘路になるところが、今回は十分に輸送力がついておるわけであります。また、途中の複線工事も三十六年度以降着々と進めておりますので、完成した区間においては今回非常に大きな力となっておることは事実でございます。あの際に取り上げられましたことがいろいろございますが、その一つが通信の確保でございまして、あの当時は新潟、金沢は御承知のように有線の電話でございまして、通信がとだえてしまって指令が十分いかなかったわけであります。第一次五カ年計画でこの問題を取り上げまして、マイクロウエーブによりまして本社と支社の間は今なお連絡が完全でございます。それと並行いたしまして、裸線の通信線がずいぶん被害を受けましたので、北陸線並びに上越線につきましては、主要区間をケーブル化する措置を相当進めまして、今回もそれが効果を発揮いたしまして、通信は健在でございます。  なお、御指摘の問題の中に、もう一つ、地上設備、流雪溝を整備する、あるいは雪越えを作るということもあるのでございますが、流雪溝につきましては、水源の問題、雪の処理の問題、いろいろ地元との協議もございまして、それも鋭意協議のまとまったものから今進めつつあるのでございます。しかし、まだ二年にしかなりませんので、完成を見た部分は一部でありますが、でき上がったところは効果を上げておるわけであります。  それから、御指摘になりましたラッセルにつきましても、三十五年の暮の雪害のときにわれわれ痛感いたしましたのは、従来ございますラッセルが非常に旧式でございますので、これを新しいラッセルを採用する、除雪機械を採用するということで、いろいろ技術的な検討を重ねまして、その一つとしまして、従来のラッセル車は、御承知のように、一方向しか行かないわけであります。ある区間まで参りますと、停車をして方向をかえなければなりませんので、ジーゼル機関車によって両端に翼を持って前進後進が自由になるものを作り出しまして、これが実は今五台ほどできておりますが、何分にも新しい問題でございますので、いろいろとまだ改善する余地もございますので、昨年の冬試行し、その結果また改正部分を取り入れてこれを取り上げようとしております。この点は、ジーゼル・ラッセルが新潟管内において今回相当な役割を果たしたことは事実でございます。そういうようなわけでございまして、三十五年の成果、体験というものを生かしてやっております。  それから、今回の問題につきましては、先ほど気象庁からお話がございましたように、雪が多目に、大きな雪が降るのじゃないかという話はあったわけであります。われわれといたしましては、三十五年の経験にかんがみまして、態勢はとっておったわけであります。したがいまして、雪が降り出しましてから、迂回輸送というものを極力やって、その管内に列車が入ることを防ぎましたし、二十三日以降は早い目に遠距離列車、急行列車を全部押えたわけでありますが、不幸にして若干あるいは判断が誤ったかもしれませんが、何とか国鉄としてはお客を乗せたいということでございますので、その無理が二本の急行を入れたわけでございまして、それが非常に御批判を受けたわけであります。しかし、それが金沢管内のごとく徹底して遠距離列車を押えたようなところは、そういう問題もなく済んでおりますので、前回は三万人のお客さんに非常に御迷惑をおかけしたわけですが、今回は一割程度に済んだわけであります。これも経験を生かしたわけであります。  それから、除雪態勢につきましては、私ども非常に悩みがございますのは、どこにどういう雪が降るかということ、それから雪の状態がどうなるかということがわかりませんと、除雪態勢というものがとれないわけであります。先ほど申し上げましたように、ロータリーの配属——ラッセルというものはある程度の数を持っておりますので、今私どもラッセルの数は不足しているとは思っていないのですが、しかし、非常に重大な問題になっているときにロータリーが非常に強力に動くわけでありますが、ロータリーの数については若干問題があると思います。現在、新潟の支社に四台、金沢の局に二台、そのほか長野の局に一台、仙台の局に一台、秋田の局に一台、札幌に三台、旭川の局に三台、これだけロータリーを持っておるわけでございますが、しかし、どこの区間につきましても、雪が必ず降らないということが約束されれば安心してロータリーがはずせますけれども、やはり自分の管内に雪が降りまして不通になれば出動しなければなりませんので、ある程度の見通しがつかないと、ロータリーの他局への移動ということは踏み切れないわけでございます。今回も、先ほど申し上げましたような事情で、二十三日から急に状態が悪化いたしましたので、至急長野の管内並びに仙台の管内にございましたものを新潟に投入したわけでございまして、引き続き北海道から二台今手配をしておりますので、この点は、長野の管内あるいは仙台の管内の雪の事情を見きわめなければ移動はできなかった状態でございますので、その点は御理解願いたいと思います。  それから、線路工手の助勤にいたしましても、できる限りの努力はしたわけでございますが、今申し上げましたように、いち早く自分のところに雪がないということが確認されない限りは、線路工手を前もって配るわけには参りませんので、やはりある程度の見きわめをつけたときに助勤をとらざるを得ないという状況になっておりますことを御了解いただきたいと思います。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 除雪機械をどこに置いたらいいかということに迷うなんていうのは、私は国鉄のあり方についてはなはだその考えを疑わざるを得ないのであります。この国鉄から出ております雪の報告書の、十三ページ、十四ページ、十五ページ、これらを見てもわかるように、機械をどこに置いていいかわからぬというような国鉄のあり方というものについて、私は疑わざるを得ないのであります。一体、どこに年々雪の害が集中的に起きているのかということがわかっていなきゃならぬはずなんです。そこに常に常道して置くのに、しかも十二月十日に気象の予報が出ているのに、何ら大雪に対する対策の誠意がなかったじゃないか。もう少し誠意ある対策を立ててもらわぬと、われわれ国民はたいへん困ると思う。  次に、国鉄に対して、流雪溝のある駅並びにその沿線と、流雪溝のない地帯における今度の被害の程度が、どういうふうな差になって出ておるか、調査されましたか。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 今の御質問につきまして、流雪溝というものが非常に大きな力であることは事実でございますけれども、今回の個々の流雪溝がどういう工合に動いたかというようなことにつきましては、今現地では、先ほども申し上げましたように、本線をあけること、それから抑留されております旅客列車を救い出すということに忙殺されておりますので、私どもは今、そういったいろんな記録を後日整理いたしまして、十分検討を加えたいと思っておりますが、中間的にちょっと具体的な数字をお示しできない事情でございます。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 今回の被害地で動員されております除雪人夫並びに自衛隊の員数でありますが、私はことしは何か割合が少ないような感じがする。もっとも私は、除雪作業等が合理化され、機械化されて参りますと、人力を大量に投入する必要がなくなると考えられるのでありますけれども、昭和三十六年度の状態より割合が少ない。昭和三十六年度新潟支社管内で、職員が動いたのは約一万一千、これに対する応援が約四千、さらに雇い入れた人夫二万一千三百、それらの合計が約三万八千余になっております。消防隊が二千八百八十三、自衛隊が三千をこえている。今回の災害の規模は、三十六年度の規模と比較にならないほど今回は大きい。特に自衛隊の活動員数が少ない。これは一体、これで間に合って、これでいいとしてやったのかどうか。私は、この際、特に希望したいことは、自衛隊のような国の組織は、こういう災害の際には、最大可能な限り動員して、社会の不安に対処する、経済上の不安に対処する、こういうじみちな作業をやってもらわなければならぬと考えます。国鉄では、今回はこの数字でたくさんだと考えたのですか。この前のときより割合に少ないのは、どういうわけですか。

広瀬真一運輸大臣官房長

○政府委員(広瀬真一君) 国鉄のほうは、積雪の状況、作業の状況を把握いたしまして、逐次要請をいたしました。当時要請しました状況下では、あの程度の人員を必要としておったわけでございます。その後、先ほども報告がございましたように、さらに増員を要請しているという状況でございます。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 今日になってさらに増員を要請するというのは、手おくれだと思う。おそきに失すると考えるのですが、早くやってもらわなければいかぬ。一体それは、どういう計画のもとに、そういうふうな割合に少ない人員でこの災害を排除しようとしたのか、あるいはまた、最も新らしいすぐれた能力を持つ除雪機械を十分に動員できるという計画でやったのか、その点はっきり今後の対策のために私は最も重大だと思うから伺っておきたい。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 結果論になりますけれども、十一日ごろから雪が降り出しまして、先ほど気象庁からのお話がございましたが、毎日々々の雪の報告はあったわけでございますが、過去の私どもの経験から見ますと、これだけ長期に雪が降った例はないわけでございます。北陸地方に今まで何回かの豪雪はございましたけれども、一週間くらいで雪が終わるというのが慣行でございましたので、先ほど申し上げましたように、何とか輸送を確保したい、お客様、荷主様に迷惑をかけたくないという配慮をしながら、あと天気になりさえすればそこで状態が非常によくなるという期待を持って続けたことは事実でございまして、そのために、結果論でございますが、今日までこういうことになるのであるならば、あるいはもっと早くということが言えたかもしれませんが、最終的な決断をしたことがおそかったことは事実でございます。二十三日以降、さらに雪の最がふえ、状態が悪くなりましたので、先ほど申しました「キマロキ」運転に切りかえた−列車をおろして除雪中心の体系に切りかえたわけでございますが、なおまだ雪が続きますので、両側の側町を徹底的に排除しなければならぬという結論に達して、そこで大量の救援をお願いするような段階になったわけでありまして、最初からこういう見通しをつけなかったという御批判をされれば、いたし方ございませんけれども、そういったような知識と判断のもとに除雪計画を進めたことは事実でございます。なお、今のような「キマロキ」運転をいたしますときに、やはり本線をふさいでおりますし、また「キマロキ」運転のあとにも雪がどんどん線路に入ってくる状態でございますので、自衛隊の人もやはり鉄道輸送しなければなりませんので、先ほど申しました余力の中で、救援物資を運び、また自衛隊初め救援の職員を運ぶという態勢でございますので、そういうものを勘案しながら情勢の計画をきめなければならない、こういうような事情でございます。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 今回雪の中に孤立しました地域における乗客については、むしろ私は、三十六年度のあの苦い経験から、現地の第一線で働いている国鉄の職員並びにその地方の自衛隊、消防団等の非常な活躍で、三十六年度の当時の混乱が今回起きていなかったということを考えますときに、むしろそういう雪に対する苦い経験は、国鉄の上部方面については、全くないのか、それを考えないのか、あなたのきょうの答弁で私は疑わざるを得ない。今後十分検討して−こういう同じことを繰り返すのは愚者です。失敗することは、決して悪いことじゃない。同じ失敗を二度も三度も繰り返すことは、これは愚者の至りであると考えます。  次に、私は、農林省、特に食管関係方面とその他の関係を質問したいのでありますが……。

永岡光治日本社会党

○永岡光治君 ちょっと……。政府当局に私は質問しなければならぬと思うのですが、きょうは官房長官も出ていないようですし、総務長官も出ていないし、関係各省におきましても、少なくとも局長、特に事故があればやむを得ないが、長官ぐらい出て、これほど重大な問題について、誠意ある答弁をするのが当然だと私考えておるのだけれども、政府の態勢はどうなんです。非常に不誠意きわまりないと思うのですけれども、これはどういうふうに考えておるのですか、代表して政府のほうから答弁していただきたい。どういう事故があるのか、政府のほうから明確に答弁してもらいたい。なぜ来られないか。総理府はどうしたのですか。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 古屋総理府総務副長官。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) きわめて重大な問題でございます。実は私、今調査団の一員といたしまして、けさほどからその打ち合わせをやっておりまして、それができ次第参る予定でございまして、各県知事の要請も大体出そろいまして、関係省に今連絡をいたしまして、用意のでき次第出発いたしまして、現地の事情をつぶさに調査いたしまして、報告のありました事項等で、やはりまだ漏れている点その他の点を十分に検討いたしたいと思っておる次第でございます。きわめて重大な問題でございますので、政府といたしましては、関係省が一緒に参りまして、総合的観点から調査をいたし、即刻早急な対策を立つべき問題につきまして検討いたしたいと思います。

永岡光治日本社会党

○永岡光治君 それは当然な措置です。私は本委員会についての出席の問題についてあなたにただしている。それほど大きな問題について、責任ある各省の官房長なり局長が出てくるのが私は当然で、少なくとも大臣が出られない場合は政務次官、これは当然だと思うのです。これは国会の軽視もはなはだしいと思うし、同時に誠意のないということは、この災害についての認識の足りないことを国民の代表として追及しなければならぬと思うのですが、どういうことになっているのか、なぜ出れないのか、明確にしてもらいたいと思う。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) 総務長官にも話しましたが、今どうしても手放せない事項がございまして、私かわりましてここに参っておりますが、ただいまの御注意の趣旨は、さっそく官房長官、総務長官に連絡いたしまして、自今こういうことのないように十分注意をいたしますので、御了承いただきたいと思います。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 私がお聞きしたいのは、この態勢なんですよ。ばらばらじゃ、これは話にならない。どこが責任を持って、どこが中心になってこれを推進するか。あなたの場合、調査団の問題について話が出たけれども、ここでわれわれが質問しても意味ない−どんどんやらなければ。一つは応急対策、それからさらにまた次に手を打たなければならぬ、恒久対策、三つあると思う。応急対策のごときは、時間を争っているわけです。そういう問題を今のような答弁じゃ話にならないので、だれが一体われわれの質問を受けてすぐに行政面でこれを手を打っていくかという、そういう態勢について聞いておるのです。どうなるのです。これは、各省を総合して、中心になって推進していくのはどこなんですか。総理府ですか。政府の中にはっきりしたそういう態勢がなければならぬ。そうして、かつてないようなこんな大規模の雪害に対して、総理だけは何か国会の質問戦でちょっと答弁したくないというぐらいでお茶を濁されては、話にならぬ。これはどうなんです、この点はっきりして下さい。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) ただいまのお言葉のとおりでございまして、私ども、横の連絡、総合的な方策につきまして、応急的措置と恒久的措置とあることは、お話のとおりでございます。各省におきましてそれぞれの担当分野の仕事は担当しておりますが、この連絡調整という問題は、やはり総理府ないし総合調整というのは内閣に属しておりますので、ただいまの御趣旨の点は、十分意を用いまして、しっかりやる覚悟でございます。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 特に豪雪地帯の雪中に孤立しておる地域における食糧の問題、これは、今回の豪雪の被害を受けている地域はほとんど全部だと思うのでありますが、特に孤立している地域に対する食糧の供給、それから特に困っているのは、私現地の状況等の報告を聞きますると、生鮮食料の不足に対する国民の要求の声が非常に強い。一体どういうふうな対策を立ててこれに対処しているのか、お伺いしたい。

八塚陽介農林大臣官房総務課長

○説明員(八塚陽介君) 先ほどは、実は北陸地方を、東京あるいは大阪方面の米の供給地帯としての問題を若干御説明申し上げたわけでございます。今御指摘になりました食糧管理制度で扱っております米が、現地の北陸地方においてどういう状況になっておるかということにつきまして、先ほど実は申し上げなかった次第でございます。  一般的に申しますと、この地帯は当然米の生産地帯でございまして、交通さえ円滑であれば自給の問題は何ら問題のないところでございます。現在本省のほうから各地方の食糧事務所に電信で連絡をとりまして、そういう点の状況がどうなっておるか再々聞いておるわけでございまして、ただいままだ最終的に連絡が参っておりませんけれども、この地帯は、今申しましたように、倉庫等も十分ございますので、今のところ——これは後刻なお詳細に調べまして御説明申し上げることでございますけれども、今のところ、米についてはあまり支障がないのではないかというふうに一応考えております。ただ、小売店等の手持ちが少なくなって参りますと、将来にわたって問題が出るかと存じますので、その点については、なお現地の食糧事務所等を督励しまして、遺憾なきを期したいと存じております。  それから、野菜等の生鮮食料品の関係でございますが、実はこの地方は、御承知のように、東京であるとか、あるいは京阪神のような大卸売市場というものがないのでございまして、その点につきまして、実はこちらのほうといたしましては、若干状況の把握がしにくいわけでございますが、当然これは相当、新聞等にもすでに現われておりますように、貯蔵等はこれはもう限られておりまするので、われわれのほうといたしましては、現地の県と連絡をとって、交通体系が、従来の取引関係にとらわれないで、交通体系の疎通といいますか、解決に即して物が運べるような調整を本省のほうとしてはいたしたいというふうに存じておる次第であります。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 それで、私の最も心配することは、これらの現地では生鮮食料が特に欠亡しております。したがって、これらの価格が、日を追うてじゃなく、時間を追うて上がってくる。こういう状態を放置しておくことは、非常にこれは問題があると思う。一体、その価格対策はどうする気か。この前の三十六年度においてさえも、ネギ一本が十円もした。それが日を追うて二十円になり三十円になったというような、全く惨たんたる状態が起こったのでありますが、今回はそういうことのないように、すでに経験があるのだから、こういうことのないようにすべきだと考えますので、その対策をお聞きしたい。

富谷彰介農林省園芸局長

○政府委員(富谷彰介君) 御承知のように、生鮮食料品のうち、特に野菜はビタミンCの補給源として非常に貴重なものでございます。大体、従来の災害のときの経験からいたしますと、生鮮食料品というものの供給が絶えましてから一週間ないし十日間たちますと、人体に影響が出てくるようになっております。私どもといたしましても、極力この補給をはかりたいのでございますが、何分にも、新潟地帯は、長野県、それから関東から送っております。それから、西のほうの福井、石川県のほうは、名古屋から送っておりますので、私どもといたしましては、はなはだ残念ではございますが、一日も早く輸送路を、鉄道及び道路の開通ということを待ち望んでおるようなわけでございます。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 その輸送の関係、一体、今のような国鉄の状態、道路はあのとおり雪に埋まって、これは車も通らぬ。一体、何で輸送するのか。その輸送対策ができておるかどうか。私はこれは重大な問題だと思う。その点いかがですか。

富谷彰介農林省園芸局長

○政府委員(富谷彰介君) この緊急輸送というような、たとえば、ちょっと自衛隊のほうからお話がございましたような空中輸送の方法も、いよいよ緊急となればやむを得ぬかと思いますが、何分にも非常にかさばる、しかも分量をたくさん要しますことでございますから、やはり大動脈である国鉄その他トラック等の道路輸送ということの一日も早く解決するように望んでおるわけであります。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 どうも困る、そういうことでは。何か方法はないのですか。これは、この際政府をあげて大きな措置をとって、自衛隊も輸送機でもどんどん使うよりほかないと思う。そのくらいのことを、あなた方ではできないかもしれないが、大臣を動かしてやってもらいたい。よく進言して下さい。  その次に、人間の食糧と同時に重大なのは、家畜の食糧です。飼料です。人間だったら、あるいは隣近所に走って歩いて、大根の切れっぱしをもらったりなんかして食うかもしれないが、家畜はそうはいかぬ。人間が与えなければ、生きていくことはできません。飼料対策を伺いたい。

八塚陽介農林大臣官房総務課長

○説明員(八塚陽介君) 飼料につきましても、あるいは畜産物としましてできました牛乳につきましても、やはり非常な問題があることは、全く御指摘のとおりでございます。飼料につきましても、これはやはり、何といいますか、非常にボリュームの多いものでございまして、これにつきましても、やはり大きな輸送、あるいは小さな輸送、遠距離の輸送、小距離の輸送ということでいろいろ問題があるわけでございます。ただいま、各県のそういう点についての状況を伺っておりますが、これもやはり、何といいますか、輸送路のでき上がるのを現在一刻も早からんことを待っておるというような状況でございまして、もちろん全然各農家とも手当がないということではないかとも存じますし、それから農協等の倉庫にも若干の手持ちはあると思いますが、やはり長引きますと、当然いろいろな問題が、御指摘のとおり、出て参るわけでございます。輸送路に何もかも肩を預けるということは、まことに工合が悪いことでありますが、いろいろ申し上げましたように、量が非常に大きくなる。したがって、やはりこれはトラック輸送なり汽車輸送ということにたよらざるを得ないというような状況でございます。

武内五郎日本社会党

○武内五郎君 どうも全く困ったことで……、そういう状態では、雪の中で人間も家畜も死を待つよりほかないと思う。これはもう重大な問題なんです。少なくとも、今の飼料の問題でも、何村の農協にどれだけの飼料がストックしてあるかということぐらいは調査しなければならぬじゃないか。どこからどういうふうに輸送するかということも、調査し、計画を立てなければならぬじゃないか。私はこれは緊急な問題だと思う。これを大急ぎでやってもらいたい。  その次に、今ちょうど、米産地帯でありまする新潟や石川、富山、この方面から東京、大阪等に対する米の輸送期であります。少なくとも新潟県でこのわずかの期間に六十万トンぐらいの輸送が必要になってきているはずなんです。その輸送は、もちろんこれはもうできない。しかも、その輸送ができないとすれば、これを消費する地帯が、この雪の降らぬ地帯が、また雪害を受けなければならぬ、こういうことになる。もちろん、私は、今までのあなた方との問答の中でこれに対する計画等は持っていないと思う。これは早急に立ててもらわなければたいへんだと思う。  そのほか、私は建設省等についての質問がありまするが、これはまあやめましょう。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 ちょっと関連質問。ただいままでに、関係の各省庁から、それぞれ今回の豪雪についての答弁を求めたわけですけれども、私はこの場合、ひとつ要望を含めまして、若干の質問をいたしておきたいと思うのです。いろいろ理屈はあろうけれども、ただいまの質問にもございました、現地の事情を十分把握されて質問をいたしておるわけで、非常に私は傾聴に値するものだと思っておったわけですけれども、こういう面についても含めまして、ただいまの質問にも出ましたけれども、空からのいわゆる輸送確保、こういうこともあるであろうし、さらには、この地方には幸い新潟港というすばらしい港があるわけです。伏木港もあるわけです。ですから、ただ、その路面交通を確保するとか、あるいは鉄道だけにたよるということではなくて、今申されたように、緊急の場合には、空の輸送を確保するということとあわせて、今申し上げたような海からの物資の輸送を確保していく、こういうようなこと等は、当然関係の省庁の各諸君は、具体的な施策として考えられるべきだと私は思うのであります。ですから、こういう面を十分これから検討をしていただく。この場合、それとあわせて、今問題になりました、特に生鮮食料あるいは家畜の飼料等々についても、同じことが言い得るわけですから、こういう面も、十分関係の地方自治体と連携をとりつつ、その要望にこたえるように、それぞれの関係の省は手を打つべきだ、こう私は思うのです。さらに、鉄道のみならず、関係の市町村自治体の中におきましても、非常に経費が伴う問題ですから、それぞれ財政規模の中では苦慮されているのじゃないかと思うのです。ですから、こういう面についても、国の当然行なうべきそれぞれの措置があるはずです。たとえば金融の面のこの一つの手を打ってみても、手形の問題等を長期的な問題として解決するなら施策があるであろうし、もう一つには、地方交付税をどうするとか、あるいは特別交付税をどうするとか、あるいは現実にあります災害立法をどう活用するか、こういうような無休的な施策というものをやはりこの際施して参らないと、先ほど来の答弁を聞いておりますと、何か非常に不安定な、しかも現地におけるそれぞれの住民というものは心配をしておるであろうし、こういう点を逐一真剣に手を打っていかない限りは、その地域の産業、経済というものは、大幅に私は後退をするものだと思うのです。ですから、こういう点を、きょうの委員会のそれぞれの質問者の意向を聞きまして、関係の方々等担当者も配慮されまして、十分考慮をしていただきたい、こういうことを強く私はこの委員会を通して要望いたしておきたいと思うわけです。  それから、国鉄に若干、この機会に、立ったついでですから、質問をいたしておきますけれども、いろいろ、滝山さんの説明を聞いておりますると、ごもっともだと私は思うし、現地における職員の、ほんとうに寝食を忘れて−連日の雪でございまするから、疲労困憊をいたしておると思うのであります。こういう苦労に対して、私は心から感謝を申し上げなければならぬと思うのであります。ただ、異常な豪雪に会いまして、四メートル幾らなどというものは、われわれとしては今日まで想像つかなかった降雪量ではないかと思うのです。したがいまして、今、当面とられておりまする、たとえばこの段切りにいたしましても、あるいはこの「キマロキ」の編成をいたして技術的に除雪をやろうという、このことについては、どうこう私は言いませんけれども、これだけでは私は解決つかない問題があろうと思うのです。なぜかと申し上げますと、つまり、あの地方における立地条件から考えまして、なお将来のことを考えますると、何といたしましても、やはり構内改良をやって参らなければならぬであろうし、さらには、恒久的な問題として防雪林の関係の問題なども、具体的にはあなた方としては考えてもらわなければならぬことじゃないだろうかと私は思うのです。  そこで、私はこの際聞きたいことは、昭和三十八年度−本年度の予算編成にあたって、聞くところによりますると、ざっと二百億程度の改良費を要求いたしておったということであるけれども−運輸省だと私は考えます、あるいは大蔵省かもわかりませんけれども、それが大幅に削減をされて、われわれの手元に原案が出てきておるようなことになっておりまするが、一体これらについては、運輸当局としてどう考えておるか。これは毎年のことである。毎年こういう問題が起きる。雪だけじゃないのですから。つまり、集中豪雨などについても、一番先にやられるのは、これは国鉄の線路なんです。そうして、列車が不通になりますると、そのたびごとに国会で問題になっている。今までの歴史を見ても、そうである。そういうときに、今申し上げたように、根本的に改良していかないと、これはもう毎年賽の河原のようなもので、石ころを積んでくずされるような状態になる。こういうものを百も承知でですよ。つまり、当局から先般もそういうことの答弁があったわけですけれども、コーポレーションとして、公共企業体として、よい企業体になるように指導監督する、こう言っておりますけれども、どういう面で一体監督しようとしておるかということを、この機会に、官房長から、今言った予算面を含めて、私は見解をただしておきたい、こう思うわけです。これが一つ。

広瀬真一運輸大臣官房長

○政府委員(広瀬真一君) 国鉄の予算につきましては、確かに国鉄の原案要求よりは下回わった政府予算になっておりますが、政府といたしましては、国鉄の収入状況、あるいは一般的に政府から財政融資等でできます分を十分勘案いたしまして、できるだけのことはいたしたつもりでおります。  なお、国鉄の原案には、確かに要求には満たないものもございますが、私どもとしては、できるだけの努力をいたしまして、何とか所期の目的が達成できるような予算を編成しているつもりでございます。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 今の答弁では、私は抽象的できわめて了解つかないわけです。で、政府の一般の予算編成にあたっての財投ないしは大蔵省の運用部資金というものをあなたは考えたと、こう言っているのですけれども、それはおおむね、新幹線であるとか、第二次五カ年計画の面にほとんど御承知のように使われているわけです。ですから、私は、前の質問者がおっしゃっておりますように、この地方における雪というものは、今年に限って起きたものではない。国鉄の歴史は大体九十年過ぎているのですけれども、この間毎年この地方は、今回の場合は別ですけれども、他の地方から見ますると雪の多いところなんです。こういうことを長年経験してきている。だから、根本的には、これらの、今申し上げた構内改良をやるとか、あるいは線区改良をやるとか、あるいは機械設備をきちんとしていく、こういうことにならねばならぬ、そういうことでしょう。だから、具体的に今年度の場合の改良費というものについてあなた方はどう考えて、しかも上越線についてはどう線区を改良して、しかもかかる経費に昭和三十八年度どの程度あなた方は見積っているか、あるいは信越線にはどう考えているか、北陸線にはどう考えているか等々、この機会にもう一回聞かせていただきたい。

広瀬真一運輸大臣官房長

○政府委員(広瀬真一君) 今具体的な数字を持っておりませんので、これを別の機会に鉄道監督局長から御説明させようと思います。  今おっしゃいました除雪対策につきましても、恒久的なもの、あるいは緊急的なものとございまして、国鉄におきましても、先ほど滝山常務理事から御説明申し上げましたように、機械にしましても、この前の豪雪のときから、改良を計画的に実施をしております。また、線路にいたしましても、あるいは流雪溝、あるいは構内改良、また防雪林等の問題、それから、何と申しましても、やはり主要幹線の複線化というものがかなりこれは非常に大きな力になりますのでございまして、こういった点も、五カ年計画に従いまして、予算の許す範囲で全力をあげてやりたいというふうに考えております。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 どうも、官房長の答弁を聞いておりますと、抽象的できっぱりわからぬ。しかも、武内さんが質問しておりまするものは、緊急の問題と、この地方における今までの経験上から、この点するどく皆さんにお尋ねをしておるわけです。ですから、先ほど滝山さんも申されましたけれども、これからはそういうことのないように、たとえば設備の問題、あるいは構内改良を含めまして、各種の改良がありますけれども、そういうものをやる。しからば、具体的に本委員会で、今年度の予算はかくかくしかじか、この点については、どの線には幾ら、どの線には幾らということを明らかにしない限りは、答弁にはならないんじゃないですか、そういうことでしょう。ですから、私はそういう誠意をこの際あなた方運輸を担当いたす人々は示しなさいということなんです。それを示さない限りは、今までの答弁で理解できないでしょう。あるいはまた、この地方における住民の人は、それで納得しますか。しないと私は思う。ですから、あなたは数字的にはわからぬというなら、滝山さんはその関係の担当常務理事ですから、あなたは予算要求した立場で、これは国会で議論されていく参考になるわけですから、どの線区にこの改良費は幾ら−この地方だけでけっこうです、上越線に幾らつけておるのか、あるいは信越線に幾ら、北陸線に幾らつけておるのか、こういう点をこの際明らかにしていただきたいと思うのです。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 先ほどからお話もございますように、基本的には国鉄の輸送力が不足しておったことに尽きるわけでございますので、この根本解決としては、長期的には、五カ年計画を承認願っておりますので、上越線を四十年までに複線化するという線が基本的な線でございます。同じように、北陸線につきましても、富山以西を複線化するという線を四十年度までに認めていただきまして、そり線に沿って今着々と、これは最も輸送隘路のひどいところから複線化の工事を今進めている最中でございます。  一方また、保安対策、昨年の三河島の申しわけない事故からあと、保安設備にも重点的な施策をするということで、来年度要求をしておるわけでございますが、しかし、線増工事につきましては、若干の大きな工事でございますので、施工の順序その他のやりくりもできる面もございますので、やはり今は私は、安全に対する問題、あるいは今回の体験を織り込みまして、具体的に効果が上がるようなものに重点を置いてやらざるを得ないだろう、こう考えておりますけれども、国鉄の予算は非常に膨大なものでございますので、若干今そのやり方について検討をしている点もございますので、ちょっと今線増等の数字はきょう用意してきておりませんので、実質的に今回の経験を生かしながら、しかも五カ年計画を完遂するような方向に努力していきたいと、こう思っておるわけでございます。  それから、この席を拝借いたしまして、先ほどの生鮮輸送の問題でございますが、今国鉄が全線不通になったわけではございませんので、主要なる北陸線、上越線、信越線が不通になっておることは重大でございますけれども、ほかの羽越線とか磐越西線、高山線というような補給路、あるいは信越線からも補給路は細々ながらも生きておりますので、生鮮輸送につきまして具体的な内容の申し出がございましたら、それを確保するために最大の努力を払う。また、そういうことを除雪と見合いながらやる方針でございますので、具体的な案の提出を私どもはお待ちしておるわけでございます。一言つけ加えさせていただきます。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 具体的に数字がわからぬといいますけれども、あなたのほうから出ておりまする資料には、幹線輸送力増強というときに、四百九十億くらいですか、こうなっておりますね。それぞれの線区になっている。北海道は幾ら幾ら、あるいは中央が幾らということになっておりますけれども、北陸ではこれは三十六億くらいですか、それから上信越では五十億くらいじゃないですか、改良費というのは。しかも上越線についてはゼロになっているのだが、三十八年度予算で。ですから、あなた方はいくらそこでどういう答弁をしても、これは武内さんが了解できないというのもそこら辺にあるのじゃないですか。先ほど来官房長が申されていますように、政府の財投というのは、新幹線と五カ年計画にほとんど投資したわけです。大蔵省の資金運用部資金ですね。ですから、新幹線は必要ですよ。第二次五カ年計画も必要だ。これはある程度認めるとしても、一般の世間から、いわゆる運輸省を初めとして、当面担当いたしておりまする国鉄というものの企業というものは、いわゆる東海道の新幹線等、つまり独占資本に奉仕するような形で国民大衆を犠牲にしておるという批判も起きているのは、この辺に私は歴然と現われているのじゃないかと思うのだが、もう具体的に数字が出ているのですから、そういう点を明らかにして、それを皆さんがここで答弁する場合は、今度は、こういうことで構内改良費は幾らと、この金額の中で、具体的に、あるいは保安管理についてはどうだ、あるいは除雪機械類については、先ほどの説明では、それぞれマックレー、もう一つはロータリー編成したもの、四つ程度よりないわけです。こんなものではほんとうにちゃちなものですよ。私も北海道ですけれどもね。特にこの土地の雪の質というのは違うわけですから、こんなものはちゃちなものです。ですから、こういうものについて、将来何両程度車両費で見ていくのか、こういうことで、とにかく具体的にここでやらないと、全然使いものにならないようなラッセルが五十何台あるとか三十何台あるとかいっても、こんなものは何にもならない。ですから、こういう場合に、ほんとうに機動力を発掘するような新しい機械設備というものを具体的にどうするのだということをあなた方答弁できるようでなければ、とてもじゃないけれども、国民から信頼されるような運輸行政にもならないし、国民から信頼されるような国鉄にもならない。こういうことに私はなるのじゃないかと思うのですよ、結果的にはね。こういう点どうなんですか。滝山さん、資料が出ているのですから、私の手元にあるのですから、具体的な数字があるのですよ。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) お手元に差し上げておりますのは、おそらくは工事内容だと思いますが、何か誤解があるかと思います。上信越にいたしましても、北陸にいたしましても、従来の継続工事は進めまして、それから線増を中心とした輸送力工事が進んでおるわけでございます。なお、国鉄といたしまして、大きな施策の中で二年前に作りました防雪対策というのがございますが、この内容を織り込んでおります。その内容も最近の除雪の検討の結果、モーターカーのラッセルだとか、あるいは先ほど申し上げました前進後進のきくディーゼル、蒸気機関車では、石炭の火をつけますとき時間がかかりますので、ディーゼルはすぐスタートを切れますので、それを中心としたものを織り込んでおるわけでございます。先ほどの、来年度の中にどのくらい織り込んでおるのかということは、今対策のほうに忙殺されておりますので、用意して参りませんのは申しわけございませんが、もちろん実行にあたりましては、今度の経験を織り込んでいきたいと、こう考えております。数字はあとで提出いたします。きょうちょっと急いで参りましたので。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 資料の関係については、今度の委員会にそういうものを届けて、工事計画というものを明らかにした形で武内先生のほうに答弁がわりに差し上げることが、私は、やはり間接的にその地方における住民にあなた方が奉仕することになろうと思いますので、そういう資料を要求しておきます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 私も、緊急問題、それからこれの対策を含めまして、二、三お伺いしたいのです。  総理府の副長官、これは責任をもって、このわれわれの国会でやったやつを、はっきり総合して、もう即刻実現する、こういうことができますか。あなたのほうは官房長官が来てないし、それから総務長官も来ていない。こういう格好では、どうも政府の態度が非常に不安になってきました。こういうことでは話にならないので、あなた確言をもって、ここで責任をもってやれるかどうか、その点を最初に聞いておきます。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) 官房長官、総務長官の出席できないのは、きわめて申しわけないと思います。ただいまの御発言は、直ちに官房長官、総務長官にお伝えをいたします。と同時に、私といたしましては、調査にあたりましては最善の努力を払いますと同時に、そして恒久対策の問題、応急対策の問題につきまして、関係省との連絡調整にあたる所存でございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 どんどん推進してほしいと思います。あなたの今の言葉を一応信用して質問をやりますが、第一にお聞きしたいのは、災害救助法の適用をすでにもう指示したところが今まで幾つあるか、それから今後すぐにもこれを指示しなければならないというところは幾つあるのか、それについても調査がもうできているのかできていないのか、この点いかがです。

大山正厚生省社会局長

○政府委員(大山正君) 厚生省所管の災害救助法につきましては、先ほどお手元の資料で御説明申し上げましたが、なだれによる災害等につきまして、福井県におきまして勝山市と、それから足羽郡美山村に災害救助法を発動適用いたしております。今後の問題といたしましては、このような類似の災害等が万一起こりましたならば、災害救助法を適用すべく、各県と連絡中でございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 これは調査が非常に不十分ですね。今の二カ所が指定されたということを聞いて、非常に広範な地域の住民は安心できない。ことに、さっきから生鮮食料品の値上がりの問題が出ているのですが、こういう問題と救助法の問題は非常に関係もってくるのですから、これについてもっと、どういう方針をとり、単に厚生省まかせではできない、不十分だと思いますが、総理府としてどうですか、これについてどういう見解ですか。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) 私のほうは、先ほど申し上げましたが、連絡調整の仕事をしております。厚生省におかれまして、先ほどお話しのように、災害救助法の指定をされているのでありますが、必要によりましては、私のほうの調査その他に基づきまして、厚生省と十分連絡し、必要な場合は連絡調整の措置を講じまして、措置をいたしたいのでございますが、ただ、私、現在まで、今お話の救助法の適用につきまして、今後どの程度拡大すべきかという点は、もちろん厚生省と地方庁との連絡に基づいて措置されておりますが、私どもの調査によりましても、まだそういうような必要な場合には、厚生省に連絡いたしまして、指定の措置をとるにやぶさかではないと考えております。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 これは、政府のほうで早く事態をつかんで、積極的に動き出さなければまずいと思うのです。各官庁まかせでこういう問題をやっていたら、時間を失うと思います。この点も、もっと総合的に研究してもらいたい。  緊急問題ですが、第一に、三千四百九十人が雪に閉じ込められて、長岡なんか百時間、今までの新記録だといわれております。この中で、これの対策を見ますと、暖房の設備とか、その他健康上の設備、いろいろやったというふうにいっておりますが、第一にお聞きしたいのですが、旅館に何人泊まって、駅に何人、列車の中に何人泊まっているか、この調査は少なくともついているでしょうか、いかがですか。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 三千四百何人のうち、どのくらい旅館にいたか1私ども聞いておりますのは、千二百人ぐらいは旅館に収容した。これは駅の事情によりまして、またそのときの列車のとまっている駅のまわりの状態その他がございますので、年寄りとか乳幼児というようなところに重点をおきまして、できるだけ御希望をいれて措置したわけでございますが、場所によって、必ずしも宿屋が適当なのがないというようなところで、車にお残り願ったのもございますが、御希望はできるだけかなえたわけでございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 旅館に千二百人だけということですが、これは結局経済関係もあるのです。旅館に泊まったら全部国鉄負担ですか。全部そういうことになって、個人の負担はないんですか。この点いかがです。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 国鉄の負担でやっております。それからもう一つ補わしていただきたいのは、今列車は抑留はされておりますけれども、やはり移動しておりますので、その移動という条件のもとに旅館の手配をしておりますから、ここでもう長い間ずっと宿屋にいっきりがいいか、あるいはすぐ動くということを前提に車の中におりたいという御希望もあったものですから、そういう意味で旅館の数が全部にならなかった、そういうふうに判断しております。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 これは、経費の関係で、国鉄はその中の部分的なところだけ旅館に泊めて、あとのところはがまんさせるというようなことが起こるだろうと思う。相当莫大な経費になりますからね。こういう点について、健康上、それから精神的に考えても、百時間も駅の中に閉じ込められて、前途どうなるか、これは全くの不安の状態に置かれるわけです。それだけの精神的な被害というものは私はたいへんだと思う。そういう点からも、万全を期してもっと打開するということが必要だと思うんですが、あとで非常な寒さで病気になる人が出るとか、それからいろいろな被害が及んできているのが現状だと思うんです。こういうところで、かゆいところに手が届くように行なわれていますか。そう言い切れますか、どうですか。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) できる限りの措置をするように指導いたしまして、現地も、旅客に対しては、その場所としてはできるだけ最大のことをやったと思います。しかしそれが、こういうような雪の深い、環境の悪い所でございますから、遺憾な点はあったと思いますけれども、最大の努力をして、やれる限りのことをしたということは言い切れると思います。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 そうすると、旅客の希望があったら、それに応じて十分に、今の健康の問題とか、それから経済上の問題もあります。こういうものを全部補償してやることができると、ここで確認してようございますか。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) その内容につきまして、私担当でございませんから、自後についてどうということは、ちょっと申し上げかねますけれども、災害−国鉄の不通の原因のために起きた問題については、こちらができるだけの可能なことをするという考えでございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 これは、やはり一番不安で一番緊急の問題なんです。この点については、国鉄はやっぱり大きな施策を打たなきゃならぬと思うんです。やっぱり、何といっても、国鉄の見通しとか方針の不十分さが、こういう所にたくさんの旅客を閉じ込めさしておるんだと思う。  次にお聞きしたいんですが、今、除雪のためにいろいろ各支社から応援の人が行っておる、こういうことなんですが、先ほどの数字をお聞きしますというと、ほとんど臨時人夫が六〇%以上、七〇%近くですね。この点どうなんですか、臨時人夫の一日の除雪の賃金というのは、一体国鉄は幾ら払っていますか。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 今、基準としては、一日五百円を払っております。しかし、情勢によっては、これを修正することも、現場に裁量するように指導はしておりますが、標準としては五百円出しているということでございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 五百円で人が集まりますか。大体これは、民間から募集すると、今雪かきなんか頼むというと、大体千二、三百円、それに酒ぐらい出さなくちゃならない。最低千五百円は出さなくちゃならない。まあ二千円見なければ、一人の雪かきの人を頼むことはできないという格好になっておる。国鉄が五百円の日当で人を集めようとしても、これは集まらないのは当然だと思うんですよ。そんなところ行きませんよ。これは経済の法則だもの。そうだとしたら、どうですか、今の輸送難を打開するためには、思い切った、少なくとも千円とか、そのような民間並みの賃金をはっきり払って、そしてこの問題を打開するために私はやらなくちゃならないと思うんですが、どうなんですか、この点。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 国鉄は毎年雪にぶつかっておりますので、地元に一つの協力体制を持っておりまして、国鉄に対する御協力という長年のお気持から出てきていただいているわけでございます。そういうことで、一つの基準の相場として五百円というものを出しているわけでございますが、今御指摘のように、都市内で家が倒れそうだということで、そういう方面の賃金がつり上げられておることは事実でございますが、さればといって、全部高くすればするほどいいというわけでもございませんので、規定のもので出てきていただければそれでお願いし、また非常に困難な事態にはある程度の幅のある措置をするということをせざるを得ないと思うのでございます。非常に除雪人夫の出が悪いというお話がございましたが、今回は非常に豪雪の程度がひどうございまして、自分の家があぶないということもあって人の出が悪かったということは、非常に前回の情勢とは違っていると、かように考えているわけでございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 どうもやはり頼りないですね。緊急の措置なんですよ。先ほど家畜の飼料の問題まで出ているわけですよ。生鮮食料品の緊急輸送の問題、そういう点を考えますと、これは相当国鉄としては、緊急事態に適応する手を打つ、こういうことじゃないと、頭から、五百円にきまっているのだから五百円の賃金、すべてそういうような形になって、そしてどうしても間に合わなければ少し上げてやるのだという格好では、私は、この緊急事態に対応するやり方だというふうには考えられないのですね。こういう点は、もっとはっきり、もう少なくとも現場へ乗り出していってこういう問題を解決しないと、現地にまかした今までの国鉄の官僚的なやり方では、こういう問題は解決しない、こういうふうに思うのですが、どうなんですか。こういうような点の隘路をどう打開する気ですか。たいした金じゃないと思うんです、大きな政策の中から見ればですよ。そういう点、どうなんですか。そういう点、はっきりして下さい。

滝山養日本国有鉄道常務理事

○説明員(滝山養君) 今御指摘のように、金が安いから出ないのか、自分の家が心配だから出ないのかということにつきましては、はっきりした数字的なものはつかんでおりませんが、少なくとも、今回は雪がひどいために出にくい事情——道が通れなかったという問題とか、あるいは自分の家が心配だから非常に集まりが悪かったということは聞いておりますが、金だけでもってみな解決するというようなことには私は了解しておりません。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 それは、金だけで解決するなんて僕は考えていないけれども、少なくともこれは一つの重要な打つ手としては考えられることですよ。それは五百円だからということで、それを締めていたんでは、とても間に合わない。現状に合わない。やはり、何よりも住民の不安を解消する、そして雪害による被害を最小限に食いとめる、健康も維持する、これが最大の方針でなきゃならぬのです。したがって、国鉄に対しまして、これはどうですか、総理府として、そのような点を、総合的な立場から、はっきり政府の方針として出す必要がある。これは国鉄だけにまかしておくということでは、なかなか年度内の会計に縛られてできないということも出てくる。そういう点の解決は、これは考えの中に入れるのですか。入れないのですか。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) ただいまの御意見をお伺いいたしまして、総理府といたしましては、国鉄のそういう予算関係その他につきましては、直接関与はいたしておりませんが、ただ、そういうような一般的政府全体の問題になりますると、やはり連絡調整という点から、一律的な措置ということによりまして応急的な方法をとることに非常な困難があるということになってはたいへんでございますから、十分ひとつ検討をさしていただきまして、所期の目的が上がるように、必要により連絡調整という見地から措置をいたしたいと考えております。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 だから、こういうところが政府に求められているんですよ。国鉄だけにまかせれば、必ずそういうことが起こってくる。独立採算制でなかなか金の捻出は困難だ、こういうことになりかねないのでありますから、当然これは政府としては、もう大きな立場からこれに対して手を打つという、そういう柔軟性のある政治というものが望まれている。ところが、全くそれに対する態勢さえもできていない。あなたが来て、ここで聞いて、それから話をするのだなんていうんですが、そういうことでは間に合わないですよ。現にもう百時間以上雪に閉じ込められて不安な人たちもいるのだし、その他何百万の人たちがこの中で不安におののいております。この現状を考えて、ほんとうに対策をしないと……。これは私はほんとうに積極的に出すべきだということを考えるのです。  その次に、除雪、輸送の確保の問題ですが、ブルドーザー、大型ダンプカー、バケット・ローダーなどを東京、大阪などから総動員してもらいたいという現地の要望が、これは非常に激しいです。早くやってもらいたい。ところが、その中で、大企業が民間のブルドーザーなどを全部かり集めて、たとえば富山の場合を見ますと、不二越鋼材だとか、昭和電工などは、富山市で動いているそういうものの十五台くらいを、ほとんど独占的に自分で借りてしまっているんです。そのために、自治体の保有量が非常に少ない。したがって、住民の利益を解決する、こういうことにいってないという事態がある、われわれの調査によると。そうすると、やはり自治体のほうを優先的に確保して、地域住民の利益を守るということが、最大の今緊急の私は課題でなければならぬと思う。そのような事態に対して、総理府としてどう処置しますか。あるいはまた、これに対して、建設省ですか、このブルドーザーなんかのそういう問題、お答え願いたい。     —————————————

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 委員の変更について御報告いたします。  本日、米田正文君が辞任され、鳥畠徳次郎君が選任されました。     —————————————

平井学建設省道路局長

○政府委員(平井学君) お答えしますが、建設省は、民間のそういうブルドーザーその他の除雪機械を強制的に借り上げる、その他のことは現在考えておりませんし、適当でないと思っております。ただ、建設省で現在一番力を入れてやっておりますのは、ほかの、直接大きな被害を受けておらない地方建設局保有の強力な除雪機械を、鉄道輸送等によって現場へ送り込む手配を現在しております。なおかつ、府県に対しても、補助事業という建前から、知事、土木部長に対していろいろな方法を勧告して、当方の予算の範囲内あるいはまた緊急予算の方法によって、そういうことをやるように勧めておりますが、それ以上のことは、現在いたしかねているような次第であります。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 むろん、あなたたちの権限でないとか、官僚的な責任においてやり過ぎをやったら、あとでおこられるとか、そういうことが頭にくれば今のような答弁になると思いますけれども、これは建設省では、聞いたって問題は解決しないと思います。これもやはり政治の問題。当然です。私が言ったのは、地域住民の要求を先にして、どんどんどんどんそれに即応した対策をとるというのが当然だと思う。これはどうです。どうもこれは、副長官、あなたがここに来ている元締めらしいから聞くことになるんだけれども、やはり池田総理が出たり、官房長官が出るのが当然なんです。国会で、対策を考えますなんてうまいことを言ったって、こんなざまでどうする。何ができている。こんなことで一体、この大きな、ほんとうに今まで歴史上ないような災害というものを切り抜けることはできないですよ。どうですか副長官、答えて下さい。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) ただいま道路局長から答弁されました問題でございますが、法律的には困難であるというお話でございましたが、実際問題として、こういう困ったときには、お互いに助け合うというのがわれわれの方針でもございますので、私、まだ現地の事情を直接あれしておりませんが、そういうような場合に、法律によらなくても実際そういう援助ができるような方法も考えられ得るかと思います。不幸にいたしまして、私、よく現地の状況を知りませんので、参りましたら、ひとつ、ただいまの御意見を、また十分現地での状況等も見まして、その結果を官房長官、総務長官に御報告いたしたいという気持でございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 考えられるかと思いますなどという答弁では、現実に即応しませんよ。考えます、それについてすぐに手を打ってみますと、こういう答弁ならまだしものことですよ、今のような答弁では、やはり同じことじゃないですか。似たり寄ったりじゃないですか。こんなことでは話になりませんよ。だから、私たちははっきり責任ある答弁を求めている。  もう一つは、ブルドーザーなど、これは出てるんだけれども、しかし、国道のような幹線道路の除雪はやっているようだけれども、これが済むというと、さっさと帰ってしまうというんだな。県道、市道などというものは全然顧みないという。これじゃ地域住民の不安を解消するわけにいかないわけです。ここにも官僚のなわ張り——セクトがはっきり出ているのです。この問題も同じことです。この問題、どうです、あなた。かと思いますじゃだめです。はっきり言って下さい。どういうことです。もう少しあなた、腹を据えて答えなさい。どうです。かと思いますなんて、なんです。

平井学建設省道路局長

○政府委員(平井学君) ただいまの問題、建設省の関係と思いますので、お答えします。さようなことが具体的にございましたら、直ちに御指示願いたいのですが、私どもは、建設省直轄の地方建設局関係、すなわち一級国道の指定区間であろうと、あるいは直接的には知事さんの責任を持つ二級国道以下でありましょうとも、今回のような場合には、お互いにそういう権限は抜きにして応援し合うようにきつく指示をいたし、また知事のほうにもお願いいたしてございますので、さようなことは万々なかろうと思いますけれども、万一不幸にしてさようなおもしろくない事態がございましたならば、私どものこれは指導、調査の不十分と思いますが、御指示願いますならば、直ちに是正いたすように努力をいたすつもりです。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 まあここで、東京で思うような、机上で考えるようなものじゃない。現地へ行って、私ども現地の声をちゃんとつかんで言っているのです。万々ないということじゃない。あるから私質問しているのです。あるならって、そのほうが多いんだ。こういう点について、やはり今の御答弁じゃだめですよ。ある一省内のセクトの、自分の責任をどうするかと、それが頭に先にくるような答弁では、とても現実に即応することはできないということははっきりしている。やはり総理府副長官、この点もはっきりあなた、メモしているのでしょうな。そうして、ちゃんとこれを向こうに通告して、どういうふうになったか、またあすぐらいに報告してもらいたい。当委員会に報告すべきです、これはわれわれに。そういうことでなければ意味がない。こんな緊急事態の中で、不安におののいている人が一千万近くいるのです。この人たちのことが頭にくるかこないか、これが政治の要諦です。この問題にこたえることができれば、じっとしていられないはずだ。私はそういう点から質問している。  それからこういう問題があります。労働者とか生活困窮者は、自分で除雪したいけれども、一人雇うと二千円ぐらい、これを二人も三人も雇うということはできないのですよ。それで非常に困っている。この除雪人夫代が払えないという現状が現実にある。そのために、みすみす家がつぶれるとか、こういう事態がある。こういう問題についても、国家がやはり、はっきり緊急対策の一環としてやるべきだと思う。これはどうです。これはあなた、どういうふうに処理する気ですか。まだ現地へ行かなくたって、こういう問題を解決してから現地調査に行ったっておそくない。どうです、この問題。副長官、どうです。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) 御承知のように、私ども総理府といたしましては、各省の仕事は各省大臣がございまして、その間の連絡調整をいたす立場でございますので、それが足らないとか、あるいはそういう必要がある場合には、私のほうで連絡調整をいたす、こういうことにしている次第でございます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 今お話がありましたような範囲内でやるという、あなた方のほうでは連絡調整、総合対策、これが必要なんだ。今やらしたら、ばらばらだ、セクトだ、みな。それで、自分のきめられた範囲内で、ほんとうに与えられた任務を五〇%ぐらい果たして、あとまあほんとに守っていれば責任が回避されるというやり方では、私は非常に話にならぬと思う。マージャンなんかばかり流行するような現実ではだめだ。こういう態勢の中で、あなたはまだ逃げかかっている、逃げちゃだめです。とにかく、きょうはやらないと緊急な問題に解決がつかぬから、そこでこれはやっているわけなんです。実は、そうでなければ、委員会をストップして、必ずこれは池田総理その他の責任者とか、すぐにもう一言で動かすことができる、そういう人たちをここへちゃんと据えてやらなければ、話にならぬ。しかし、それは間に合わない。間に合わないから、まあ次善の策としてやっている。次善の策を、あなたはほんとうに転換させなければならない責任があるんです。今のような答弁で、最後になると逃げ出すというような格好で、半分は逃げかかったような答弁では話になりませんよ。しっかりやってもらいたい。  その次に、もう一つ、空輸。海上からの話が先ほど出ました。それから遠回り、迂回をして輸送をする、こういう問題も出ました。しかし、空輸については、これは緊急なところは今幾分ほんとうに申しわけ的にやっているようですが、これをもっと基本的に解決する態勢をとっているのか、とってないのか、これはどうなんですか。これは運輸省から答えて下さい。

広瀬真一運輸大臣官房長

○政府委員(広瀬真一君) ちょっとお尋ねしますが、空輸というのは、民間航空を利用してということですか。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 何を使おうが、とにかくそこのところ、全くこれは一つの政治力ですよ。運輸省の範囲内だけでもやれるでしょう。ちゃんとこれは内閣と相談してやればできるんです。内閣の名においてやればいい。あなた方原案を出せばいい。

広瀬真一運輸大臣官房長

○政府委員(広瀬真一君) 裏日本の関係の空港四つございますが、これはいずれもローカル空港でございまして、実は現在のところは、先ほども御報告いたしましたように、定期便はずっと欠航するという状況でございます。それからなお、この飛行場はいずれも小さい飛行場でございますから、ローカル空港、特に比較的小さい基地を使っておりますので、物資輸送にはこれはあまり適さないと思います、使いましても。しかし、運輸省としましては、できるだけのことはいたすつもりであります。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 全く情けないんだな。どっから聞いてみても、聞けば聞くほど情けなくなって、さびしくなる。これが日本の政治の実態じゃないですか。はしなくもここに大雪が出て、そうして実態が明らかになってきているんだ。  その次に、今度は物価ですけれども、物価は値上がりの一方であることは先ほど質問されました。これは三条市で調べたのですが、ニンジンが一木二十円です。新潟市が大根一木七十円。十五円のが七十円に上がっている。五倍です。金沢市は大根一本四十円、卵が一個十八円になっている。そのうちで、米産地ですから米があると思っておりますが、農業倉庫には確かにある。しかし、人夫などいないという理由で、卸問屋から小売店に運ばれない。こういう実態を御存じですか。米産地だから、日本の穀倉だから米は大丈夫だろうということには、これは政治の実態はなっていないと思う。これはどうです。副長官、そこをどうつかんでおりますか。副長官みな答えていいですよ。

田中勉食糧庁業務第一部長

○説明員(田中勉君) お答え申し上げます。  確かに販売業者の手持ち量が、卸、小売を通じまして、農業倉庫からの引き取りに支障を来たすということもございます。けさ、私、北陸四県の私のほうの出先機関でございますところの食糧事務所長、これは食糧の保管をいたしております元締めもいたしておりますので、全部電話を入れまして、県内の配給操作の状況をいろいろ聞いて参りました。確かに孤立部落というところに対しては、その輸送の問題がございまするけれども、特に重点的に県内の倉庫を選定いたしまして、そうしてその倉庫から出す場合には、雪かきその他は重点的にその方向に指向して、そうして倉出しをいたしまして出す手配をいたしておりますので、きょう私は北陸四県、それから山形、秋田の各事務所長に連絡をいたしました結果におきましては、県内のそういう問題については、現在十分心配のないようにやっておりますと報告をいただいております。  御報告申し上げます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 いつでも、私、国会で何か災害が起こったときに質問すると、たいてい今のような御答弁になるわけです。実際行ってみますと、ずいぶん現実と食い違っている。この食い違いがないという保証がないような気がする。もっとやはりほんとうに末端まで手の届いた政治がなさるべきだと私は考えるんですよ。  その次に、今度は、中小企業などで特別融資を行なう場合ですが、大企業ばかりでなく、金沢あたりは、繊維業者、これが十九億の要求をしている。それから卸売業界では二十億、鉄鋼業界二十億、商店街が五億、こういうような金融の特別融資を、すでにもうそういうような要求がまとまりかかっているのです。こういう問題について−これは大蔵省来ていないかな。肝心の大蔵省いないわけですか。どうです。

秋本保中小企業庁金融課長

○説明員(秋本保君) 私どものほうでは、ただいまの数字のようなことはまだ入っておりません。もっと小さい数字になっておりますが、そういう額は別にいたしまして、できるだけ中小企業者の金融の問題については手当をいたしたいと思っておりますので、各支店には、そういうことで、災害に準じた扱いで取り計らうように指示いたしております。金額の点は問題があるかと思いますが、そういうようなことで処理いたしております。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 それから手形決済を一カ月延期してほしい、これは当然実情に合った要求だと思うのですが、こういう問題についてはどうですか。

秋本保中小企業庁金融課長

○説明員(秋本保君) 手形の問題につきましては、ちょっと私の所管でございませんので、商売の手形を延ばすかどうかという点は、中小企業庁ではどうにもならないと思いますが……。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 副長官どうです。これはさっそくあなた処理できますか。今連絡して、そうして切実な要求があったと。とにかく早い機会でなければ話にならぬ。あなたのこれについての確約をとっておきたいと思いますが、どうです。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) 手形の決済期間の問題は、お話のような切実な問題がたくさんあると思います。この措置につきましては、十分検討をいたし、しかも早急な措置を必要とする問題でありますので、関係省のほうへ直ちに私から御連絡をさせていただきます。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 それと同じ、関連ですけれども、今度の雪害は中小企業の労働者にやはり非常に大きなしわ寄せが寄りそうです。というのは、遅刻、欠勤、これがどうしても雪によってやむを得ず、どんなにこれは行きたくても行けないという事態が起こるのです。そうすると、結局仕事をしないのだからというので、賃金カットというような格好、あるいは遅配、欠配、こういうものを含めて、全面的にしわはどこによるかといえば、これは労働者にいくわけです。これについて一体どういう対策をとるのです。それについて、はっきりした、私は当然労働者のこの生活権を守るという立場で、やむを得ない、ほんとうにやむを得ない、この天災によるところの欠勤であり、遅刻であり、そういうもののしわは絶対に労働者に寄せないのだ、こういう方針のもとに、これは金融の面からちゃんと見てやるというのが当然の政治だというふうに考えます。したがって、基準局長、課長さんですか、見えているでしょう。どういうふうに労働省は考えておりますか。

小鴨光男労働省労働基準局監督課長

○説明員(小鴨光男君) 今御指摘の労働者の賃金保障という点につきましては、就業規則あるいは労働協約というような形で、そういう不可抗力の場合にも引かれるという場合もあろうかと存じますが、一般的に、基本法の二十六条では、一部休業の場合には平均賃金の百分の六十以上の賃金を支払わなければならぬという規定がございます。しかし、不可抗力の場合に該当することがこの場合通例だろうと存じます。使用者側には原則として賃金支払いの義務はないと存じます。ただ、いわゆる労働者保護という観点から、伊勢湾台風その他の前例におきましても、失業保険の特例というような点もございますので、融資とあわせまして、総理府その他と連絡して検討したいと思います。

岩間正男日本共産党

○岩間正男君 やはりこれも今のような、ほんとうにワク内の操作だけじゃ何ともならぬのですよ。そういうことでこれは解決される問題じゃない。あそこは、御承知のように、機場を中心とする中小企業地帯なんです。非常に多い。しかも低賃金ですよ。こういう中で、全く全部そのしわが寄せられるということでは、ほんとうにたいへんな雪害のしわが大きく寄ってくる。そういうことを考えますときに、私はやはりこれも政治の手が当然及ばなければならぬ、ここまでとにかくはっきり考えるということがこれは絶対必要だと思うのです。これもまあ副長官の仕事なんですが、どうですか。こういう問題をやはり急速に取り上げて、そこに、かゆいところに手が届くような対策を講じない、そうしてそれが最後に、ずっと二カ月も三カ月も延ばされていくという格好では、たいへんなことになるのですよ。池田内閣の、ほんとうに口先でうまいことを言った、そういう国会での、本会議での総理の答弁なんというものは、今実態を洗ってみると、かくのごときものです。私は全くこれは一例しかあげてない。もうほんとうに現地をもっと調査したら、たくさんの問題がもっともっとある。とりあえず緊急の問題でどうしてもこれはきょうあすに解決しなければならないという問題について、私は今二、三の例をあげてとにかく質問をしているのでありますけれども、どうですか、あなたの決意のほどを聞きたい。  それから委員長にお願いしておきますけれども、これも当委員会として、やはりたくさんそのほかあると思いますけれども、とりあえず、この委員会が先にいってそうして時効になってしまってからでは非常に私は立ちおくれだと思うのでありますが、ほんとうにそういうものをまとめていただいて、これは理事会に諮っていただいてもいいですが、そういう問題を緊急に取り上げて、委員会としても当然これは政府に要求していただきたい。ですから委員長のとれに対する御見解と、それから副長官の考え方、私が今申し上げました幾つかの問題、ことに最後の労働者の賃金の問題について、あなたは一体どういうような対策をとるか、このことをお聞きしたいと思います。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) ただいまの問題につきましては、労働者で措置をする問題、あるいは措置のできないような問題につきましては関係方面、労働省その他関係省と、私のほうが連絡調整の立場から関係者の意見、考え方、措置というものを十分連絡調整をし、なお総理府として連絡調整が足らぬ場合には、内閣としての総合調整という点についても考えて参りたいと思っております。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 委員長に対する要望は、理事会で御相談申し上げて善処いたします。

藤野繁雄自由民主党

○藤野繁雄君 防衛庁から出した資料によりますというと、現在明らかにあがっておるのが、損害額百七十九億円、しかし、これは今後ますます大きくなるものと信じます。そういうふうなことになったらば、この災害というものは非常に大きいところの災害であるから、この災害の取り扱いというものは、激甚災害として取り扱うべきものであると信ずるのであります。激甚災害として取り扱うということについては、中央防災会議で決定しなければできないのであります。新聞の報ずるところによれば、防災会議を近く開くというような話も聞いておるのでありますが、一体防災会議はいつ開かれる予定であるか。また総理府においてこれをどういうふうに取り扱おうとしておられるのであるか、この点お伺いしたいと思うのであります。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) 防災会議の問題につきましては、中央防災会議におきましてこの指定をいたすことに相なっておるのでございます。できるだけ早く現地の調査の資料をまとめまして、この基準を照らし合わせ、防災会議の事務局において検討いたしまして、防災会議において指定すべき問題であるというふうに考えました場合には、直ちに指定したいと思いますが、この調査ということがまだ御承知のように進んでありおりませんので、各省を督励いたしまして、できるだけ早く資料をまとめ、それによりまして、防災会議の開催ということをその結果によって考えて参りたいと思っております。  なお新聞紙上にございますように、私を中心といたしまして関係各省の、また関係省の政務次官等もごく早い機会に現地に参りましてよく状況を調査して参りたいと考えております。

藤野繁雄自由民主党

○藤野繁雄君 激甚災害法によって見まするというと、国民経済に重大なる影響を及ぼす場合にはと、こう書いてあります。しこうして、過去の取り扱いによってみまするというと、これは全国的のものと局地的のものに分かれて過去においては取り扱われたのでありますが、今回のは全国的に及んでおるのでありますから、全国的に取り扱われるのであるか、あるいは局地災害として取り扱われるのであるか、副長官のこの点についての大体の御見当をお伺いしたいと思うのであります。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) 今日までの被害の状況等の調査報告を見ますると、御指摘の四県以外にも非常にたくさんの県に及んでおるように聞いております。したがいまして、私が今資料を持たないで全国的だということをここで申し上げることは差し控えさせていただきたいと思いますが、私の気持といたしましては、二十県近い十数県に及んでおりますので、一部の局地的のものではないだろうという、これが現在の私のほうの考え方でございまして、これは調査の結果判明するのでありますが、ただいま私の気持を申し上げれば、局地的のものとは考えられないという私の所存でございます。

藤野繁雄自由民主党

○藤野繁雄君 大体において明らかになったのでありますが、今まで各方面に問題が起こっておるのでありますが、これらの問題を解決するためには、中央防災会議を開いて激甚災害に指定せられたならば、その激甚災害として取り扱われれば、おのおの解決の道が明らかになると思うのであります。私は、この豪雪の対策としては、今も申し上げましたように、激甚災害として取り扱って、おのおの各法律を適用してすみやかに国民の不安をなくし、生活の安定と向上を期せられるように希望いたしまして私の質問を終わります。

井川伊平自由民主党

○井川伊平君 気象関係のお方にちょっとお伺いいたしますが、相当長期の見通しがきくようでございますが、今非常に雪が積もっている、これが急に暖気になりまして急速にこれが解けて流れ出すと、こういうような見通しが現在あるかないか。  もう一つは、そういうことがないとしても、大体の融雪期というものは、例年に比べて非常な大きな、ことしは雪が多いのだから、それに正比例して長期、非常におくれるといったようなものか、雪の壁は多いといたしましても、融雪期というものはそう大きな変化はないものか、この二点につきましてお伺いいたします。

鯉沼寛一気象庁予報部長

○説明員(鯉沼寛一君) 最初の点ちょっと……。

井川伊平自由民主党

○井川伊平君 最初のは、急に気候が変わって暖気になりまして、雨などを伴って今日の雪が急に解けて流れ出すというような気温状態ではないか、これが最初の問題。

鯉沼寛一気象庁予報部長

○説明員(鯉沼寛一君) 今の御質問でございますが、ことしは非常に寒気が強くて、蒙古、シベリアあたりが北極のような状態にここ二週間ばかりはなっておりまして、そういう状況が急に変わるということはまずないと思います。今の見通しでは、二月上旬過ぎると状況は変わる予想ではございますけれども、この大雪が一度に解けるような状態は決してこないと思います。第一点であります。  それから第二点は、冬非常に寒いときに春が早く来る場合も過去の例ではありますし、また、おくれることもございます。したがいまして、ことしの融雪期が特に早いかおそいかということは、今は申し上げかねます。ただ、ここで申し上げられることは、山の方面に非常にたくさんの雪がございますから、融雪期に当たります、北陸で申し上げますと、三月末ごろと思います。それから東北、北海道へ参りますと、四月あるいは五月に入ることもございますが、その時期に、本年はおそらく融雪洪水があっちこっちに起こるだろうということは予想できます。  以上でございます。

井川伊平自由民主党

○井川伊平君 建設関係のほうにお伺いいたしますが、非常に雪が多いことはすでに明らかなことであり、そしてこのたくさんの雪が春早く消えまして、解ける時期が早いかもしれぬという不安もあるという現状にかんがみますと、この雪が例年のとおり、あるいは例年よりも早く解けるというようなことで洪水の心配はないか。  それからもう一つ、大小の河川が積もりました雪によりまして自然の流下が妨害されておる状況にあるのではないかと思うが、そういう事実があるかないか。あるとすれば、そういう事実に基づいてはんらんが、水害が起こるというおそれはないか。もしあるとすれば、そこに事前に何らかの手を打つのが今の心がまえでなくてはならぬと思うが、そういう点についてはどう考えておるか、これだけお伺い申し上げます。

安芸元清建設省河川局防災課長

○説明員(安芸元清君) お答え申し上げます。  先ほどのお話で融雪期が必ず参るわけでございまして、それに対する心がまえといたしましては、昨年度災害を受けました所が一番危険なわけでございまして、その災害を受けました個所につきましては、現在鋭意復旧工事をやっておるわけでございます。それからその次に危険な所が現在改良工事等をやっておる個所でございますが、そういう所につきましても、十分融雪を注意してやるというふうに考えております。  それから川がせきとめられて出水のおそれがあるのではないか、こういうような御質問でございますが、なだれ等によりまして川がせきとめられて、そのために洪水が起るというふうな危険がないとは申せませんので、それに対しましても、事前に一ぺん地方自治体に連絡いたしまして、融雪期の心がまえというものを指示いたしたい、かように考えておる次第でございます。

井川伊平自由民主党

○井川伊平君 融雪期に対する特別の指示をされるというが、どういう指示をして、どういう心がまえでその時期を待つのですか。

安芸元清建設省河川局防災課長

○説明員(安芸元清君) 特に一番危険なのは、工事をしておる所が非常に危険でございますから、特にそういう所を重点的に見る。それから河川の危険な個所につきましては、土木出張所あたりでも十分承知いたしておりますから、そういう所を重点的に見るというふうに指導していきたい、かように考えております。

井川伊平自由民主党

○井川伊平君 川の自然の流下能力を上昇せしめるような特段の考えは必要でないのか。たとえば雪が川に積もりまして、そのために水が流れをせきとめられた関係にあるとすれば、その雪を何らかの方法で早く流すとか、あるいはどうとかするという方法で処置ができないわけではないが、そういうことをすれば、このはんらんがなくて済む、こう考えられる場合に、そうしたような手配をする考えがあるのかないのか、こういうことです。

安芸元清建設省河川局防災課長

○説明員(安芸元清君) 雪が川をせきとめて洪水が起ったという例については、私いまだ経験がないのでございますが、そういうふうな危険のあるような場所が発生いたしました場合には、ブルドーザーで掘って水路を作るというふうなことで処置いたしていきたい、かような考えでございます。

井川伊平自由民主党

○井川伊平君 気温の関係である所とない所がありましょうが、北海道などでは事実はあるわけですね。雪の上を水が流れていくのだ、雪はそのままにして川にたまっていて、その上を水が流れていく、だからはんらんするような例も北海道にはある。新潟やあの辺の事情は知りませんが、そういうような例をあえて知らないとするならば、これは非常に危険であるから、これは地元と十分相談の上で調査される必要があると考えます。もしそういうことで、まあ水田などは植えつけの前でございましょうけれども、人畜、家屋などの被害というものはおそろしいものがあるのではないかと思う。例年ならたいしたことはあるまいが、例年よりも非常に大きい雪が降っていて、そして例年よりも早く雪が解けてしまうというおそれがあるとするならば、これは特段の考えを今すべきであると私は考える。これはこれだけ申しておきます。十分御研究の上、それみたことかとあとで言われないようにしていただきたいと存じ上げます。希望です。  それからもう一点は、もしそういうような事実上意外なときに大雨が降って、雪はまだまだ解けないだろうと思っているときに、非常な洪水が起きたような場合におきましては、住民が意外の損害をこうむるおそれがあるが、そういう場合については、どういうような住民との間に打ち合わせをしておくか。こういうときにはこうしなければいかぬといったような予告的な警告を発する必要があろうかと存じますが、そういう点についてはどの省の係りか知りませんけれども、何らかの手を打つ考えか、自然のままにまかせておく考えか、お係りの方からお答えを願いたい、こう思います。

安芸元清建設省河川局防災課長

○説明員(安芸元清君) 融雪が異常になりまして大はんらんを起こすような場合におきましては、水防団等を動員いたしまして水防に専念いたしまして、できるだけその災害をくいとめるというふうに努力して参りたい、かように考えておる次第でございます。

井川伊平自由民主党

○井川伊平君 熱意のあるお気持でそうした態度に出るのと、そうじゃなしに、そうなったときにその手を打つのだという心がまえでは、非常に違いを生ずると思います。熱意をもってその点を御研究願いたいと思います。  次に、別の問題ですが、厚生省関係で救助の実施状況等詳細承りましたが、手から口への生活をしている、たとえば零細なる漁民のごとき、相当長期にわたりまして漁ができない、だからネギが来て一本二十円で、高くても買える人もあれば安くても買えない人もある、こういうものがどういう状況になっているかについては、被害地帯の実情について調査ができているかどうか、もし調査ができておれば、どういうふうな手を打っているか、あるいはそういうこともされておらんければ、何らか手を打って調査をし、適当な措置を講ずる考えがあるかどうか、それらを総合したお考えを承りたい。

大山正厚生省社会局長

○政府委員(大山正君) 豪雪地帯等におきまして、その被害のために生活困窮に陥るという場合には、生活保護の適用を、それぞれの実施機関におきまして対策を講ぜざるを得ないと思います。目下のところ、ただいまその被害直接のために直ちに生活保護法を適用するという事例につきまして報告をいまだ県から受けておりませんが、今後このような事態が起こることにつきましては、十分調査いたし、また、そのような場合には、適切な措置をするように関係の県に十分連絡しておきたいと思います。

鳥畠徳次郎自由民主党

○鳥畠徳次郎君 たいへん時間がおそいようでありますから、簡単に要約しまして、そしてできるだけ重複を避けて一気に全部質問いたしたいと思いますから、関係の方から簡単でけっこうです、御答弁を願いたいと思います。  先刻来いろいろ御審議が続行されておりますが、何といってもわれわれのような北陸に生まれた者から見ましても、全く今度の豪雪は、それこそ未曾有といいますか、有史以来四十数年ぶりの雪であります。したがいまして、ここ十日ばかりというものの食糧難あるいは道路難、いろいろの緊要な問題については、ずいぶん大きな問題が現在残されておる。それがために非常に人心が不安定であります。したがいまして、きょうこの委員会で、私どもさっきから拝聴いたしておりますところによりますと、緊急処置というような言葉の表現によって、いろいろ目下調査中であるとか、あるいはまた、調査をしてからこういうように善処しますというようなお答えが多いようでありますが、私の申し上げたいのは、恒久的な処置は当然のことでありますが、普通災害の場合の緊急処置というものの、その中から特別にここ十日間ほどのできごとに対して、一時間でも早くこれを解決しておかなければ、調査団の報告を待ったり、あるいはまた、総理府で連絡協議会なんかゆっくり開いておるというようなことでは、これは非常に大きな問題が起きてくるのでありまして、まあそういう点から考えますというと、私は、これはほんとうに時間の問題で、今なかなか、調査団を派遣するといいましても、ヘリコプターが行きまして、きのう津幡市で墜落して非常な不幸な人身事故までも起こしております。それから列車も、国鉄も真剣にやっておるようでありますけれども、全くのローカル的な、二十キロか三十キロの乗り継ぎであるのであります。こういう点を考えますと、現在このままの問題をどうして一応解決するか、そして人心を安定させるかという問題が一番大きい問題だろうと思うのでありますが、国鉄のこの除雪に対しては、新聞なんかでも見ておりますと、これはきょうはここで申し上げませんが、建設省の関係で何といっても道路がやはり優先されるということで、道路の除雪の問題についてですね、どうも一向にはかどっておらぬというふうに見えるのでありますが、これはいつごろ、いつからどういうふうに除雪をされるのか。  それからまた、これも根本的な除雪といえるかどうか、ほんとうにわずかの間の乗り継ぎの除雪でもけっこうですが、そういうような真に緊急と認められるような除雪の計画が立っておるかどうかということ。また、引き続いて、それらの除雪をするために、人の力、労力によっての除雪も一応考えられますが、機械的にこれを除雪するという問題に対しましても、どうも北陸三県のほうでは、たしか機械を運行する燃料が足りない。国鉄のほうではどういうふうに供給しておられるか、相当円滑にやっておられるようでありますが、国道八号線のような重要な幹線の除雪が全く行なわれていないというような現状から考えて、燃料がどういうふうになっておるか、その他の事情がどういうふうになっておるか、ちょっと一応ここでお答えを願いたいと思います。  それから、食糧の問題でありますが、これらも全く、何といいますか、ほんとうに寸断された交通でありますために、ずいぶん物価の値上がりも強いし、それから庶民階級の人たちは、ちょうど月末の給料の支払いどきになっておるというような点から、最近の二、三日来の豪雪が、いまだに現在きょうもまだ降っているのでありますが、そういう点から、どうも物価が相当高くなったという点もあるが、第一現金でなければ物が買いにくい。通い、つけでいっておったものが、今度は庶民階級はある程度金を持っていかなければならぬというような点から、これに対しても、国民金融公庫とか、いわゆる零細金庫が、これに対してはどういうふうな手を打っておるかというようなこともひとつお聞かせを願いたいと思います。  それから食糧の問題も、割合に臨時に、局部的に解決をしているようにも聞くのですが、米の問題なんかは、この四日目ほど前から、大体に五キロか七キロぐらいを分割して、そうして配給といいますか、求めに応じておるというようなことでありますが、こういうためにも、はたして北陸の最も大きい三県の豪雪地帯の倉庫の中にまで食糧があるのかどうか、二日分とか三日分とかいうような、まことに心細い情報が入ってきております。また、その裏づけといたしまして、五キロや六キロぐらいを一回に配給するという点から考えますと、一回に十分の一しか割当がないという、こういうような結果になっているところを考えますと、私どもも、農林倉庫にもあまり米がないのじゃないかというような、たいへん不安を来たしております。こういう点につきましては、どういう理由でそういうような小刻みな配給をやっているのか、それは交通の関係か、輸送の関係か、あるいはまた倉庫にある滞留米が少ないというような関係か、これらについても至急手配をしてもらいたいと思います。現状をお答え願いたいと思います。  それから最後に金融の問題でありますが、どうも手形の決済は、先ほども話が出ておりましたが、全くこの裏日本の三県は、繊維、鉄鋼というような最も零細な企業がほとんど九割までも占めているのであります。そういう関係から融通手形で決済のできるときはいいのですが、今日のような事態に直面いたしますと、手形だけの決済では、とうていこれは決済できません。したがって、やはり現金を一時十億とか三十億とか、どのくらいになるか、私はここで計算はできませんけれども、少なくも国民金融公庫なり、あるいは商工中金なり、中小企業金融公庫、この三公庫が特別のひとつ貸し出しといいますか、あるいは県を通じてやるか、あるいは県の保証協会を通じてやるか、臨機応変にこの措置だけはここ二、三日のうちにやってもらわなければ、それこそ相当大きな問題が起きてくる、こういうふうに考えられるのであります。  以上につきましてお答えを願いたいと思います。

平井学建設省道路局長

○政府委員(平井学君) お答えいたします。  先ほどお手元に差し上げました資料の中で、一番最後の「北陸地方等の雪害による道路交通状況調」、これの二ページに書いてございますが、この中で二重まるをつけてあるのが、特に地方建設局として重点を置いている所でございまして、むろん、これをごらんになるとわかりますように、八号線に一番重点を置いているのでありまして、左のほうに八号、右のほうに白根市新飯田から三条市まで、同じく三条市内、長岡市から柏崎市の間、柏崎市から柿崎市の間、これが現在八号線の中でネックになっている個所でございまして、これさえ通れば、長野・東京と連絡がとれるし、富山以西とも連絡がとれるというような判断のもとに、ここの除雪に最大重点を置いております。そこに書いてございますように、開通予定日も、早ければ二十八日ないし三十日。それから次に重点を置いておりますのは十八号線で、下のほうに二重まるをつけてございますが、これは先ほど私から申し上げましたように、新潟県新井市から長野県の境まで、これが開通すれば、東京・長野・長岡・新潟というように、物資輸送ができるという計画でございまして、このような計画のもとにやっております。また、知事さん側のほうにおかれましても、二級国道、主要地方道につきまして、同じような計画でやっておりますので、この点は御安心願いたいと思います。  なお、燃料等の問題につきましては、私ども、やはりこの資料にございますように、地建といわず、県といわず、困っているものを、刻々電話で要望もとっております。幸い、現在のところ、予算に対する措置は、措置要綱がございましても、燃料その他が不足するという御注文は、私は現在聞いておりません。その点は心配ないというふうに考えておる次第でございます。  なお、こういう一メートル、二メートル、三メートルというような豪雪の場合は、人力、これは特殊な条件のもとの特殊な場合における補助的な手段にすぎませんのでありまして、もうたよるのは、もっぱら機械、それもブルドーザーないしロータリーのような強力な除雪機械でなければものをいいませんので、もっぱら、こういう能力の高い機械に依存してやっているような状況であります。

鳥畠徳次郎自由民主党

○鳥畠徳次郎君 建設省にもう一つお尋ねしますが、ただいまのお答えの中で、長岡、信越を中心とした、いわゆる東京との経済圏の問題について、全力をあげておられるように思いますが、いわゆる新潟から関西ですね、北陸三県の経済圏は、これは名古屋と大阪にあることは言うまでもありません。これに対しては全然手をつけていないのじゃないですか。

平井学建設省道路局長

○政府委員(平井学君) ただいま私の説明が不十分だったと思いますが、現在、私ども、刻々、各地建から被害状況並びに不通個所を調べておりますが、ただいま私の地図によりましても、幸いにして富山、石川、福井のほうは、幹線につきましては、不通個所絶無とは申しませんが、わずかに富山と新潟の境に十六キロの場所が一つ、石川県・福井県の間に延長約八キロの所が一カ所、それから福井県と滋賀県の境に一キロ、こういう三カ所がおもな点でございまして、これは先ほど申しました八号線の一環としてそれぞれやっておりますし、そう困難な状況でないので、特に私御報告はいたしませんでしたけれども、八号線の西のほうに行く部分、それから八号線と一部重複して東京へ来る十八号線、こういうふうになっておりますので、決してこの点は東京だけに偏しておるつもりはございません。御了解いただきたいと思います。

鳥畠徳次郎自由民主党

○鳥畠徳次郎君 重ねて御質問いたしますが、今のお話では、直江津から大体米原という問題であったようであります。それでけっこうなんですが、その間においては、そんな一キロとか、八キロとか、十キロとか、そういうちゃちなものが三カ所や五カ所では絶対ありません。これはもっともっと緊急調査をしてもらって、やってもらわなければなりません。柳ケ瀬のあの辺はどうなっているんですか。これは全然孤立しておるので、五キロとか八キロは動いておるのです。そういう点はありましょうが、そういう八キロは動いたが、二十キロも四十キロもストップしておる。だから、そういうものは全然輸送にはならないのだ、ただ歩いていくことにはかまいませんけれども。この点は、まだまだ調査が漏れていると思う。そういうずさんな調査は、はなはだ困ると思いますので、再度御調査を願って、きょうは御答弁はけっこうです。あとの金融、それから食糧の問題も……。

秋本保中小企業庁金融課長

○説明員(秋本保君) お答えいたします。  先ほど、御質問もございまして、お話を申し上げたのでございますが、私どもといたしましては、さしあたりの目先の金融というのがまず問題になると思います。次いで、減産資金の建て直しということで、長期的な資金ということになると思いますので、目先すぐ入り用な金については、各金融機関も余裕があると思いますので、それでできるだけ対処してやるように、実は先日連絡もいたしておりますので、一応は各機関の支店で操作をやっていくことになると思います。なお、そのために全体として不足するようなことがありますれば、各本店でまたプールしている資金を各地方に流すということになると思いますが、そういうことで、特に目先の資金についてまず手当をするということでやって参っております。

田中勉食糧庁業務第一部長

○説明員(田中勉君) ただいまの御質問でございますが、北陸三県、まあ四県でもそうでございますが、何分にも大生産県でございまして、消費地の台所の少なくとも三割くらいを持つ地帯でございます。したがいまして、県内は、現在のところ、各倉庫に米がなくて県内の配給操作に困るようなことはございません。これは数量はちゃんと用意されております。問題は、販売業者に政府が売却をいたしましたオーダーが、各農業倉庫に分散しておりますので、そのために、分散した倉庫からの引き取りが不可能な事態が、輸送事情、あるいは猛吹雪、こういうことで起きているかと思いますので、これは先ほどもお答え申しましたように、重点的に私のほうはその倉庫をしぼりまして、オーダーの切りかえその他の措置をやりまして、手配をいたしておりますが、県内の配給操作に不安の起こるようなことはない、こういう工合に考えております。

永岡光治日本社会党

○永岡光治君 私は、最後に二、三点について、質問というより、要望しておきたいと思うのですが、きょうは、大臣はもとより、政務次官も見えておりません。まして、官房長官にも出席を再々促しましたが、これも出て参りませんでした。せめて総務長官でも出るべきであると強い要望をいたしましたが、これまたいまだに出席を見ておりません。もうすでに六時であります。本日は、予算委員会は説明にとどまったはずであります。衆議院でも、参議院でも、同様であります。私は、もし政府に一片の誠意があるならば、当然少なくとも官房長官はこの席に出まして、われわれの審議に耳を傾けて、この対策に誠意を示すべきだと私は感ずるのであります。ところが、お見かけのとおり、出て参りません。まだ同僚議員からもたくさん質問が残っておりますし、私自身も質問を持っておりますが、質問する勇気を失いました。出ておいでになっている部、局長、課長さんを軽視するわけではありませんけれども、事はあまりにも重大なのでありますから、客観的に見ましても、当委員会に大臣、政務次官が出るのは、私は当然だと思うのであります。少なくとも、総理大臣が出まして、これに対して誠意のある答弁、あるいは施策を明示するのが当然だと思うのでありますが、そのことも実現いたしませんでした。そこで私は、出席しております副長官に申し上げるのでありますが、どうぞこういうことのないように、おそらく国民がこのことを見たならば、池田内閣の誠意を疑うでありましょう。厳重に申し入れしていただきたいと思うのであります。自今このようなことのないように、まず冒頭に私はこのことを申し上げておきたいと思うのであります。  それから第二点は、当面する問題であります。同僚議員から各般にわたりまして政府の施策について意見をただし、また要望も申し上げたとおりであります。まだまだ、文部省関係の問題にいたしましても、自治省関係の問題にいたしましても、たくさん問題は残されておりますが、おおよそ私どもの言わんとする趣旨は、賢明なる皆さんでありますから、御承知のはずと思うのでありますが、したがいまして、当面する問題について、ぜひ早急に手を打ってもらいたいと思うのであります。これは異常なる災害であります。したがいまして、異常なる対策を講ずるのが、これまた当然と私は確信するものであります。どうぞ、その点について、今藤野議員からも言われましたけれども、中央防災会議の早急な開催をはかり、よろしくこれを指導して、早急に対策を講じていただく。もとより、これは緊急災害の適用をすることが先決でありますが、そういう方法をぜひ講じてもらいたいということが次の問題であります。  それから第三番目は、この苦い経験に基づきまして、ただいま三十八年度予算が提案されておりますが、この中に私どもの要望が十分盛られるように、再びこういう愚を繰り返さないように、ぜひ善処してもらいたい、この点が第三点であります。  それから第四点は、今井川委員からも御発言がございましたけれども、おそらく、この異常な積雪でありまするから、異常な洪水を伴なうことも、これまた想像にかたくない問題であります。再び、ああしていればよかった、それ見たことかと言われないような対策だけは、もう今から手を打っていただきたい。この四つの点について、特に私は要望しておきたいと思うのであります。  なお、次の当委員会が開かれる際には、それらの問題について、具体的に、明確に、私ども質問いたしました問題について、当面の問題、あるいは将来の恒久的な問題、引き続いて行なわれるでありましょう雪解けの対策の問題について、具体的な答弁と施策が明確にここに示されるように、特に要望しておきたいと思うのであります。以上をもって、私の要望と政府の決意を伺いまして、終わりたいと思うのであります。

古屋亨総理府総務副長官

○政府委員(古屋亨君) ただいま適切なる御意見、御要望をお承わりいたしまして、さっそくこれから官房長官、総務長官に御連絡いたしまして、次回からの委員会におきまして、官房長官、総務長官の出席、あるいはこれらの施策の問題について御要望の点を、十分即刻連絡をいたす所存であります。

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 他に御発言もございませんようですから、本件につきましてはこの程度といたします。     —————————————

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。  雪害状況調査のため、委員派遣を行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 御異議ないと認めます。つきましては、本院規則第百八十条の二により、委員派遣承認要求書を議長に提出しなければならないことになっておりますので、その内容及び手続等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

辻武寿公明会

○委員長(辻武寿君) 御異議ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午後五時五十分散会

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