議院運営委員会 第7号
- 発言数
- 23 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1963/02/11
会議録
○委員長(田中茂穂君) 議院運営委員会を開会いたします。 まず文化財保護委員会委員の任命同意に関する件を議題といたします。 政府委員の説明を求めます。
○政府委員(田中啓一君) 文化財保護委員会委員の河原春作、矢代幸雄両氏が昨年の十二月五日で任期満了となりましたので、両君を再任いたしたいと存じまして、文化財保護法第九条第一項の規定により、両議院の御同意をお願いいたしたいと思う次第でございます。 両君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知を願いたいと存じますが、いずれもこの方面に関しましては、きわめて高い識見を有しておられまして、同委員会の委員といたしましては、まことに適任であると存じて、お願いをいたしたい次第でございます。 何とぞ慎重御審議の上、御同意をいただけますようお願いをいたす次第でございます。
○委員長(田中茂穂君) 御質疑のある方は御発言を願います。
○米田勲君 お伺いをいたしますが、文化財保護委員会というのはもちろん重要な役目を果たしている委員会でありますが、この河原春作さんと矢代幸雄さんは、すでに明治二十三年生まれですから相当の年配になっていられる。いずれも文化財保護委員会の委員としては、従来もりっぱな働きをされてきたこととは思うけれども、こういう保護委員会の活動をさらに積極的に、新たなる角度から努力をしてもらうというような意味においても、もう少し若い年配の人の中から人材を求めて選任をしていくという考え方にはならないものかどうか。私の質問は、この二人の人物が適当でないとか、りっぱでないとかいう意味ではなく、ただいま述べたような立場から、そういう考えにならないものかどうか。その点についてお伺いをいたします。
○政府委員(田中啓一君) まことにごもっとものお話でございまして、委員の選考にあたりましては、私ども常にそのような心がけが必要であると存じている次第でございますが、両氏とも幸いにきわめて健康であられます。確かにお話のように、すでに両氏とも年は七十をこえておられますが、今回はそういうわけでございますので、この両氏をもって充てたいというように、実は省内でいろいろ選考の結果、内閣のほうに申し入れた次第でございまして、この新しい任期中も十分にやっていただけるというように実は考えている次第でございますので、今回はひとっこれをもって御承認いただければ非常にありがたい次第でございます。
○米田勲君 ただいまの政務次官のお話の中に、今回はという言葉があるのですが、何か意味があるのですか。
○政府委員(田中啓一君) なお、私の足らないところは文化財保護委員会事務局長が参っておりますので、答弁させたいと存じますが、その意味と申しますのは、実は、いつまでも亡くなるまでお願いをするという趣旨ではなく、あとのこの任期くらいは十分にやっていただけると、こういう実は趣旨でございまして、そういう意味で申し上げた次第でございます。
○米田勲君 人事案件を論議する場合に、いつも問題になっていることは、年令の問題もありますが、兼職の問題がいつも話題に上るわけです。この前、議運の理事会で、八田副長官との話の間でも、兼職は二ないし三程度にとどめて、もしその人にその役を引き受けてもらうというからには、あらかじめ、兼職を整理して、しかる後に持ち出すということにするか、兼職のない人の中から選んでくるといった考え方を話し合いをしておるわけですが、この両氏について、兼職がやはり依然としてあるのですが、これはどういうお考えになっておりますか、現在の考え方としては。
○政府委員(田中啓一君) この点もまことにお言葉はごもっともでございまして、あまり多くの兼職がないのがよろしいことは申すまでもございません。しかし両氏ともなお兼職がございますが、これまですでにできるだけそういう身辺の御整理をみずからされたものもあり、お願いしたものもあり、して参っておりまして、まあ今回河原さんのごときは、さらに注意をしていただいて、だんだん御趣旨のようになっておるように存じております。そこで、なおそれらの点ちょっと文化財保護委員会事務局長からその他の経過につきまして、その説明をさせたいと思いますから、よろしくお願いいたします。
○政府委員(宮地茂君) 今の政務次官のお答えに補足的に御説明させていただきます。 現在、矢代委員は国立近代美術館評議員会評議員、国立西洋美術館評議員会評議員、それから日伊協会会長、大和文華館長といったような職を兼任しておられます。これらはいずれも非常勤でございますし、特に近代美術館とか西洋美術館とかいったものは、文化財保護行政と非常に密接な関係もございますし、それから矢代委員は、特に西洋の美術行政等につきまして、非常に専門的な知識を持っておられる方でございます。そういったようなことから、日伊協会の会長といった名誉職も兼ねておられますが、四つばかりで、前にはもう少しございましたが、この文化財保護委員会の委員の職務の重要性にかんがみまして、こういった程度になっておるのでございます。 なお、河原委員につきましては、先般河井彌八委員がなくなられまして、その残任期間の補欠委員として選任、国会の御同意をいただきましたときに、大妻女子大の学長、それから東京都の教育委員、こういった職を兼ねておられましたが、前回文化財保護委員におなりになるときに、進んでこの二つをやめていただきまして、現在、国立近代美術館評議員会評議員、日本育英会評議員、観光事業審議会委員、社会教育審議会委員、中央教育審議会委員、大体五つばかりの審議会の委員を兼任しておられます。矢代委員と比べまして、河原委員のほうは前回委員長でございましたし、今度委員になれば、まあ互選でおそらく委員長におなりになるかと思いますが、そういうような関係もございまして、五つの兼職のうち過半数の審議会、評議員会の委員といったような職を御本人もやめたいとかねがね言っておられましたので、私のほうとしましても、国会の御同意があった後には、御本人にも申し上げまして、こうした審議会の委員をある程度、半ばくらいおやめいただくようにお願いしようと存じておる次第でございます。
○米田勲君 今辞任してもらう兼職の問題がばく然としているのですが、大体どの程度に整理をしてもらえるものですか。
○政府委員(宮地茂君) これは現在私どものほうで、こちらの御同意があった直後、また正式に御当人にお話を申し上げたいと思っておりますが、現在私どものほうで予定と申しますか、考えておりますのは、内閣にございます観光事業審議会委員、それから日本育英会評議員、それから社会教育審議会委員、こうしたものはおやめいただいたほうがいいのではなかろうかと考えております。
○米田勲君 私のほうでは、いろいろ前々からこの人事案件については論議をしているところでありますが、いろいろ事情をお伺いいたしますと、やむを得ないという結論になるわけですが、この際承認をするにあたって特に申し上げておきたいのは、こういう人物については、どうもいつまでたっても、それこそ先ほどのお話じゃないが、亡くなるまでりっぱな人であるに違いない、この人に最後までやってもらおうという考え方が人情的にもあり得るし、またいろいろこの行政を進めていく上に頼りにしたい、しかし、私は文化財保護委員会の重要な仕事が、やはり新しい人というか、若い層の人に人物を求めて、その人たちに活動してもらうということは、清新の気を吹き込む意味においても大事な考え方だと思っているわけです。先ほどの政務次官の話では、今度再任されれば、もう一回だけというお話もありますので、その言葉は、三年の任期がくれば若い人たちとかわってもらえる、そういう準備がこの三年間には着々進められるものであるというふうに期待をいたしまして、この任命に同意をいたしたいと思います。 この際特に申し上げておきたいのは、これは事実かどうかきわめて明らかではないのでありますが、どうも私たちの知る限りにおいて、文化財保護行政の中に派閥的な動きが相当にあって、思わしくないという批判が出てきている向きがあります。したがいまして、この際には、この二人の方を承認するにあたっても、そういう、他から見て文化財保護委員会の活動がやや派閥的に内紛があるのだというような疑惑が持たれないような、公正な運営を特に期待したいと思う次第であります。 以上申し上げまして、私たちとしては承認をいたします。
○委員長(田中茂穂君) ほかに御発言もなければ、文化財保護委員会委員に河原春作君及び矢代幸雄君の両君を任命するにつき、同意を与えることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(田中茂穂君) 次に、国務大臣の演説に関し、事務総長から報告がございます。
○事務総長(河野義克君) 本日、内閣総理大臣から本院議長にあてまして、「明後十三日貴院本会議において、一重政農林大臣が、農業基本法に基づき昭和三十七年度年次報告及び昭和三十八年度農業施策について発言いたしたいので、国会法第七十条によって通告いたします。」という文書が参りましたことを、御報告申し上げます。
○委員長(田中茂穂君) ただいま報告のございました国務大臣の演説に対しましては、理事会において協議の結果、明後十三日の本会議において、次の要領により質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、 時間は、日本社会党二十分、公明会、民主社会党おのおの十分。人数は各派一名。順序は大会派順。 以上のとおりでありますが、右理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(田中茂穂君) 次に、裁判官訴追委員会の委員派遣承認申請の取り扱いに関する件を議題といたします。 事務総長の報告を求めます。
○事務総長(河野義克君) 去る二月七日、裁判官訴追委員会委員長から、本院議長あて、委員派遣承認申請書が提出されました。裁判官弾劾法第十一条の二によりますと、国会の開会中、訴追委員会において、調査のため、訴追委員を派遣しようとするときは、その委員の属する議院の議長の承認を得なければならないことになっているのでありますが、今回は、長崎地方裁判所大村支部の裁判官に対する訴追審査事案について、その実情調査のため派遣しようとするものであります。 派遣委員は柴谷要君、派遣期間は二月二十日から七日間、派遣地は大村市及び長崎市。 以上でございます。
○委員長(田中茂穂君) ただいま報告の委員派遣承認申請に対し承認を与えることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十一分散会