オリンピック準備促進特別委員会 第10号
- 発言数
- 169 件
- 登壇者
- 14 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1963/06/28
会議録
○委員長(加賀山之雄君) ただいまからオリンピック準備促進特別委員会を開会いたします。 オリンピック東京大会準備促進に関する調査を議題にいたします。 本日は、資金調達、選手輸送、寄付金付郵便記念切手、宿泊対策、入場券等の問題について調査を行ないます。 本件調査のため、委員長は、オリンピック東京大会組織委員会事務総長与謝野秀君、与謝野君はやむを得ない事情のためにただいまはまだ見えておりません。同事務次長佐藤朝生君、同事務次長村井順君、東京オリンピック資金財団理事長靱勉君、同事務局長近藤直人君、以上の方々に参考人として出席をいただいております。 それでは、最初に資金財団理事長靱君から、全体の資金計画と、そのただいままでの実績、今後の調達の見込み等についての資料をいただきましたので、御説明をお願いいたします。
○参考人(靱勉君) お手元にABCという資料をごらんに入れておりますが、まずBにつきまして御説明いたしたいと思います。 これは、去る十八日に、財団の理事会評議員会において承認を得まして、寄付行為によりまして、三カ月以内に文部大臣に報告しなければなりませんものでございますが、ただいま文部大臣にこれは御報告いたしておる次第でございますが、三十七年度の決算でございます。これの数字をごらんに入れておりますが、そのうち一ページをごらんになりますと、これが財団に入ってくる調達資金でございます。すべて財団に入る資金はこの調達会計というのに一応入りまして、それから財団の必要経費というものは一定の限度で業務会計に入る。それから特定事業と申しまして、十円募金の特別の経費を要するものにつきましては、これを特定事業会計を別に立てまして、そこでやはり一定の率において配分する、その他のものはすべて調達会計といいまして、これは組織委員会並びに体協に配分する資金でございます。みだりに他に流用できないという性格のものでございますが、この第一ページは、調達会計の全体をごらんに入れておるわけでございまして、調達会計におきましては、前年度の繰り越し金というものは結局配分することができる資金でございまして、それを組織委員会、体協においてまだ必要ないというので繰り越したものでございます。で、これは決算で初めて正確な数字が出てくるのでございまして、予算のときに策定しましたのは当初予算額というので二億三千九百万円程度、調達資金として翌年度に配分資金として持っておられるというものでございましたが、決算しまして、正確な数字が二億五千百万円、これはもう他に転用できない性質のものでございます。新たに三十七年度中に事業収入として入って参りましたのが十億三千百万円余りでございまして、当初の私どもの予算見込みとしましては十億一千二百万円程度と見込んでおりましたが、これが千八百万円程度よけい入ってきたと、こういう形でございます。雑収入は主として利子収入でございます。そこで、全体としまして十二億八千九百万円余りというものが三十七年度に調達会計に入りまして、これをオリンピック東京大会組織委員会に予算どおり一億八千九百二十九万七千円というものを配分いたしました。それから日本体育協会に三億四千六百十八万一千円というものを配分いたしました。業務勘定のほうに五千百万円、特定事業に一億三千四百万円ということで、合計支出が七億二千二百万円、残が五億六千七百十一万八千七百八十六円と、これが先ほど申しましたこの表におきまする前年度繰り越し金と同様に調達配分資金としまして翌年度にこれは未配分として繰り越すものでございます。したがいまして、本年度は四月一日から五億六千七百万円というものは配分できるという金をもって臨んだわけでございます。 あと業務会計その他でございますが、これは二ページの業務勘定のほうに出ておりますが、これは調達会計からこの財団設立当初の大体の目標としまして、三十六年度第一年度は大体一〇%程度業務勘定に入れる、第二年度は七%、それから第三、第四は五%程度という大体の基準を示されまして、それによって計画したのでございますが、三十六年度におきましては六・七%程度の業務勘定繰り入れで残金をもって臨んでおります。さらに業務勘定としましては、必ず翌年度に調達資金全部のうちの一%に該当するものを繰り越さなければいかぬということになっておりますから、これを簡単に申しますと、ある年度に事業収入として入ってきたもののうち六・七%の場合には五・七%だけは必要経費に使える、こういう制約でございます。実際におきまして、三十七年度は五%を入れておりましたが、実質的には四%だけ使える、こういう形になっておりますが、一応五%ということで予算を組みまして、できるだけ経費を節約しまして繰越金にするという形にしておりますので、この業務会計をごらんになりましても、決算額としましては千四百五万円余りというものを残高として載せておりますが、これは翌年度にやはり繰り越します。これはちょうど一%というものに対して一・三五%繰り越しておるような次第でございます。それから特定事業のほうはまた後ほど御説明いたしますが、これは三ページにございますように、結局十円募金あるいは電話番号簿、国鉄広告、地下鉄広告等に直接必要な経費をそのまま収支するというだけのものでございます。 以上でございまして、あと退職手当あるいは財産目録というものが載っております。これはまた御質問に応じまして御説明するとしまして、八ページをごらんになりますと、それでは十億余りというものはどういうところから入ってきたということをごらんに入れております。これをごらんになりますと、一番左に各事業の項目のごく大まかなものを書いてございます。催し物その他一般という中にさらにいろいろな種類はございますが、そういう項目に分けまして、予算額というのが、これが当初予定した額でございます。それに対しまして実際に入ってきたものが決算額でございます。先ほど御説明したとおりでございますが、これでごらんになりますると、達成率というので、まあ成績が予算と実際にはどうであったかということがわかる次第でございまして、予定より悪かったのが電話番号簿の七五%、宝くじはまあほとんど同じでございまして、屋外広告が三・一%、もっとも電話番号簿は、その後五千万円程度入っておりますので、これは八五%程度になっておるかと思います。それで、非常によかったものは何かといいますと、十円募金の七千万円という予定が一億九百八十五万円募金ができた。で、一五六%というような数字をごらんに入れております。それから相撲が一回の予定だったのが二回だったためにこれは二倍以上になったというようなもの、あるいは民放その他からの御協賛が大体倍以上になったということ、それから催し物も相当盛んに行なわれたこと、こういう形でごらんに入れておりまして、結局予算に対しまして、決算としては一〇一・八%というふうに予定を上回ったということをごらんに入れております。なお、そのあといろいろな催し物等、一応おもなものをごらんに入れているわけでございます。 そこでCでございますが、Cのほうが本年度の予算でございます。これはすでに理事会、評議員会の議決を経まして、これで現在実施しておる次第でございますが、その一ページをごらんになりますと、前年度の繰越金というものが先ほど申したと同じように出ておりますが、これが五億五千三百万円余りということになっておりますが、先ほどの決算でこれも若干ふえていることは、この当時はまだ決算ができておりませんから、おおよその見込みでやった次第でございます。そこで事業収入を本年度どれだけ収入を見込むかということでございますが、これが十五億七千四百万円余り、雑収入を入れまして、全体では合計二十一億三千四百万円の調達会計の予算をもちまして、組織委員会に二億八千六百万円余り、体協に四億一千四百万円、業務会計に七千万円、特定事業に一億余り使いまして、結局未配分積立、先ほど申しましたとおりでございますが、三十九年度に十二億五千三百万円程度を持っていきたい。これが三十八年度の予算でございます。 それではどうしてこういう数字を出したかということが一番最後の四ページに算出の根拠をごらんに入れております。これをごらんになりますと、特定事業としましては十円募金について五千万円を見込んでおります。本年度一億余り入ったのでございますが、これは第三回の最終的な十円募金でございますが、これはなかなか容易ならざる実は事業なんでございまして、もちろん私どもこの調達見込みはできるだけ確実に見込んでおりますので、実際の努力目標としましては、後ほど御説明するようなさらに上回ったものを計画しておりますが、一応五千万円、電話番号簿に一億九千万円、国鉄で三千万円、地下鉄九百万円、それから新しい国会において御審議願いまして成立いたしました法律で二億円というものを予定しまして、特定事業としましては四億七千九百万円、その他ずっとやっておりますいろいろな事業、寄付金付郵便切手を初めとしまして、それぞれこういう予定を立てまして、さらに新しいものとしまして公営競技として五億九千五百万円という大きな額が出ております。それを全部合計いたしますと、十七億四千九百七十一万二千円というものが見込まれるわけでございますが、さらにこれに安全性を見まして、一〇%を一応引いて見ました十五億七千四百七十四万円というものをもってまあ予算――これは最低のものと私ども考えて理事会、評議員会等、また文部省等の御了解を得た次第でございますが、この危険率というものは、あまり私どもはこういうものは生じないように、実は努力目標としてはこの合計十七億四千九百万円以上の事業収入を得るように現在努力いたしております。と申しますのは、三十八年度の配分というものは割合に楽でございます。先ほど第一ページでごらんに入れましたように、そのとおり十五億余りとしましても、十二億というものを三十九年度に配分できる金として持って上がれるということに相なりますが、三十九年度は組織委員会のほうで非常に初めて多額の資金が必要になるわけでございまして、これはまだ確定的なことは私ども存じ上げておりませんが、あるいは十六、七億、あるいはもっと上になるかもしれない。体協のほうにおきましても初めは一億余りと言っておったのが、すでに二億以上要るのではないかというようなことも承っておりますが、いずれにしましても、三十九年度は御案内のように上半期しかございませんし、すでに道路、競技場もでき上がって、資金が集まらぬというような状況においては、それはとうてい財団としてもまずい形になりますので、できるだけ三十八年度に多額の資金を調達いたしておきたいということでこういうような計画を立てている次第でございます。 そこで、Aの表をごらんになりますと、これが前年度の計画でございまして、三十七年度まではほぼ実績――これも決算が終わっていないころ、これは三月二十五日に作りましたものでございますので、少しこれが上回っておりますが、三十七年度までのものは大体実績を載せまして、それから三十八年度はただいま申しました十五億を基準としまして、予算をそのとおり載せております。 では、三十九年度はどうなるかということに対しましては、六億三千七百万円というものを計上しておりますが、これで合計の一番下の三十七億三千八百万というものに相なるわけでございますが、大体私ども初めの概計としましては、この程度でいいと存じておりましたが、ただいま申したように、組織委員会、体協等、さらに御要求が出るようにうかがわれます。現に本年度におきましても、すでに五千万円程度追加要求も出ているような次第でございまして、私ども少なくともこの危険率を除外した、下から三段目の一番右の隅の三十九億八千四百万円、すなわち約四十億というものは絶対に調達しておかなければいかん、こういうふうに考えておりますので、先ほど申したように、三十八年度も十七億以上、できれば二十億程度のものを確保いたしたい、こういうようなことで計画いたしておるような次第でございます。この備考に三十七億程度でいいだろうと書いてありますが、これは初めの計画でございまして、ただいま申したように、やはり四十億程度のものを確保しなければならぬというふうに存じておりますので、本年度はこれらのものは当然予算以上に確保すると同時に、さらにいろいろな最近におきましては協力の申し出もありますので、そういうものにつきましてはそれぞれ検討いたしまして、さらに資金の調達を円滑にするような努力をいたしたい。結局三十八年度は一番のピークのときで、最善の努力をしなければならぬ時期かと存じております。 そこで、それでは三十八年度の今までの実績がどうか、四月以降一体どれくらいお前たちのところに入っているのだと、こういうことになりますが、大体ただいままでに、いつも財団の事業としましては後半期に一度に入って参りますが、ただいまのところ現実に入りましたのが一億七千万円余りでございます。それでは配分したのはどうかということでございますが、すでに配分は組織委員会に七千万円、体育協会に一億八千万円余りを配分いたしておりますが、約二億五千万円配分している。先ほど申しましたように、五億余りというものを前年から持っておりますし、さらに一億七千万円というものが入っておりますから、この配分には事欠かない、こういう状況でございます。 以上、簡単でございましたが、資料について御説明いたした次第でございます。
○委員長(加賀山之雄君) 次に、選手輸送に関する件について、組織委員会村井事務次長に御説明をお願いいたします。
○参考人(村井順君) 御説明申し上げます。 御承知のような交通地獄のまん中の東京大会でございますので、選手輸送につきましてはいろいろとむずかしい問題がございます。われわれもそういう意味におきまして慎重に検討を進めておりまするが、いろいろなむずかしい問題も出て参っておりますが、そういう点も御説明申し上げたいと思います。 スムーズに輸送するためには警視庁とも御相談しまして、輸送経路をどういうふうに求めるか、あるいは輸送の場合に白バイをつけてもらうとか、そういうような特別の方法も考えております。それからもう一つ輸送に必要な車両というもの、あらゆる種類の車両を十分に調達しなければならぬ、また配車しなければならぬ、こういう問題についても計画を進めておる次第でございます。輸送経路につきましては、お手元に差し上げました資料にもございますように、(1)から(9)までの九つの経路がございます。 まず第一は、日本の玄関であります羽田に選手が着きました場合に、羽田から選手村なりホテルに輸送する、到着輸送と申しますか、この輸送がまず第一の問題でございます。しかしこれは御承知のように、高速一号ができまして、また高速四号もでき上がるということを聞いておりますので、この一号、四号の幹線によりまして非常にスムーズに輸送ができるようになるのではないか、この点は非常に楽になったと考えております。 それから、第二は、選手村から各練習場への輸送でございますが、これがなかなかばかにできないのでございます。練習場と申しましても七十から八十ぐらいたくさんの場所がございまして、それが四方に散らばっております。この散在しておりまする練習場へ各選手の要望どおりスムーズに送りとどける、非常にこれはむずかしい問題もございますが、一つ一つの競技種目に分け、計画を進めております。 それから第三は、開閉会式の輸送でございまして、これは選手村が朝霞からワシントン・ハイツに変更いたしましたので、比較にならないほど楽になりました。楽になりましたけれども、御承知のように開閉会式は一カ所にたいへんな人間が、しかも一時に集まる、そういう中でスムーズに選手を会場の中へ入れなければならぬというので、やっぱり技術的にはいろいろとむずかしい問題もございますが、しかしながら朝霞のことを考えますと、格段に楽になったということが言えると思います。これも全部バスで輸送いたしたいと考えております。 それから次は、大会輸送と申しまして、各競技場への選手の輸送でございますが、これも競技場が約三十に分かれております。それぞれの輸送経路を考え、そしてあるいはバスあるいはハイヤーを使って、それぞれ間違いなく送りとどける経路、そういうものを研究なり計画を進めております。この中で特に問題になりますのは遠距離の会場でございまして、北のほうから申しますと、戸田、所沢、八王子の自転車、相模のカヌー、横浜のサッカー、こういうような遠距離の輸送につきましては相当計画も進めなければならぬ、警察のほうとも十分御連絡をとりまして、スムーズに輸送できるようないろいろな方法も研究しなければならぬ、さように考えております。 それから次は、役員の輸送でございますが、これは第一ホテルなりあるいは帝国ホテルに泊まられました約千名ばかりの役員をそれぞれ各会場に送りとどける輸送でございますが、これはバスを使う場合もございますが、ハイヤーを使う場合が非常に多い、さように考えた次第でございます。 それからプレス関係の輸送でございますが、これはプレス・センターが日本青年館の裏にでき上がりまして、約千名のプレス・マンを各方面にとどけなければならぬのでございますが、一つ一つの練習場、一つ一つの会場にとどけるということは非常に煩瑣でございます。それだけの準備もできませんので、大体三つの系統だけはこちらで考えてあげる、それ以外は役員なり選手なりと一緒のバスなりを利用してもらいたい、こういうように進めております。三つの系統と申しますのは、一つは明治公園付近、選手村、駒沢センター、この三つにつきましてはプレス・マンだけの特別な専用バスを出しますが、それ以外は一般の選手、役員のバスの中に一緒に入ってもらいたい、こういうように計画を進めております。 その他公式輸送、帰国輸送、警備員、大会補助員等の輸送、こういうように九つに分けまして、それぞれ詳細に具体的に計画を目下進めております。そのために必要な輸送路線の計画、それから日程別、関係者別、会場別の輸送車両の算定の問題、それから輸送車両をどういうように配車するかの配車基準の問題、こういうものを別の資料のように計画を進めておるわけでございます。 この表を詳細に御説明しますと非常に時間がかかりますので、大ざっぱにごらんいただきたいと思いますが、まず第一ページ目は必要車両台数見積り総計でございます。延べ台数になっております。それから第二ページ目は、練習会場がさっき申しましたように約八十近くございます。その会場への系統別の輸送所要人員につきましての調査でございます。その次は乗用車とバスと分けまして、いわゆるハイヤーのような乗用車を大体九月の十五日から十一月の五日までにどの程度出さなければならないか。役員、それから選手、それから事務局用、それから予備、こういうように分けましてこういう表を作って、さらにこれを一つ一つ具体的に調査を進めまして、さらにこれを修正して参りたい、正しいものに直して参りたいと思っております。 それから次の二つのページはバスの所要台数の一覧表でございまして、これが先ほど申し上げましたような到着輸送の問題、あるいは選手村内への輸送、さっき抜けておりましたが、それから開会式、それから練習会場へ送る輸送、それから大会のときの輸送、それからその他役員輸送、閉会式の輸送、帰国輸送、こういうように一つ一つに分けまして、バスはどの程度毎日要るかという調査でございまして、一応バスといたしましては、一番動員数の多い日が大体四百七台くらいとなっております。それから乗用車が八百台くらい、こういうような一応見積りで計画を進めております。 それからなおこのバスあるいは乗用車につきましては、バス協会とそれから旅客乗用自動車協会、この両方の協会から全面的に車なり運転手の提供を協力することを申し出ておりますので、大体こういうような数字は確保できると、さように確信いたしております。 それからその次のトラック所要台数一覧表でございますが、これは非常に数が少なくなっておりますが、実はこれ以外に膨大ないろいろ資器材の輸送がございます。そういう問題につまきしては前に御説明したかと思いますが、全面的に日通に一括委託しておりまして、これ以外に日通が自分の車なり人間によりまして、非常に大きな所要資材あるいは器材の輸送を行なっていくということをお含みおき願いたいと思います。 それから最後に、輸送計画策定上問題点として頭を脳ましております問題は、八王子市内で行なわれまする自転車競技と神奈川県の相模湖で行なわれますカヌー競技に参加する選手、役員の輸送でございまして、これにつきましては、前回の視察のときに現地でも御説明いたしたと思いまするが、いずれもバス輸送いたしますと一時間から二時間かかり、選手、役員が疲労いたします。そういう関係でバス輸送は何として毛やめたい。目下運輸省なり国鉄と御相談いたしまして、あるいは電車輸送あるいは汽車輸送ということにりきまして御相談いたしております。八王子につきましては電車輸送ということも考えられまするが、相模湖のカヌーの場合におきましては、高尾山のあそこのトンネルが特に頭が低いので普通の車は通らない。現在でも電車は通っておりません。そういう意味で汽車輸送を考えなければならない。そういうことで、朝六時何分かに出る甲府行きの汽車がございます。それをそのまま貸してもらえないかということも御相談しておりますが、あるいはそのあとにそれと同じような臨時列車を一本出してもらえば、大体解決するのじゃないかという点で御相談いたしております。この電車輸送にいたしましても汽車輸送にいたしましても、いずれもラッシュ・アワーであるということで、国鉄当局といたしましては非常に慎重を期しておられます。われわれといたしましては、この点ぜひ実現させていただきたいという意味で強く御要望申し上げまして、さらに再検討するという御返事をいだいております。 特に問題になります点は、以上でございます。大体選手輸送につきまして御説明を終わります。
○委員長(加賀山之雄君) 以上で説明を終わります。 これより質疑に入ります。資金調達、選手輸送、宿泊計画、入場券、寄付金付郵便記念切手等について、質疑のおありの方は順次御発言願います。
○岡田宗司君 資金財団のほうに伺います。先ほど靱さんのほうからの御説明によりまして、今まで大体順調に、しかも収入のほうで予算より上回ったような工合になっております。見通しは大体明るいようです。今後は大体順調にいくだろうと予想されるわけですが、しかし一面におきまして、支出のほうはまだふくらむ要素がだいぶあるのじゃないかと思います。たとえば最近の物価騰貴あるいは人件費の増大、そういうものがこれからもなお見込まれて参るわけですが、それらのことは今後の支出の中にすでに考慮されているのか。そうして今後の収入の見通しから見て、間に合うのかどうか。また、先ほどの御説明にもありましたように、そういう点をも含めて今後資金財団への配分の要求がふえてくる。それらの点についてどういうように処置をお考えになっているか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。問題は、総括会計から五%を業務会計の中に繰り入れまして、業務会計におきまして、私どもは財団の事務の運営をいたしているわけでございますが、ただいまお尋ねの点につきましては、今後財団の諸経費の膨張ということも考えられますので、そういう点を考慮いたしまして、一応計上いたしたつもりでございますが、なお予備費等におきまして、三十八年度の予算書でごらんのとおりに、四百万円というものを計上いたしておりますので、全体が五千九百八十三万という支出でほぼ充足できるのではないかというふうに一応考えております。
○岡田宗司君 今のは資金財団自体の会計ですね。そうじゃなくて、私のお聞きしているのは、配分する場合に方々から要求がきましょう。それが物価値上がりや人件費の増加等で相当ふえてくるのじゃないか。あるいは不時の今まで予想もしていなかったようなことが付け加わってくるのじゃないか。そこでもっと配分をよけいにする必要がある。それで今までの資金調達計画が幸いに順調にいっているといっても、それで間に合うのかどうかということなんで、資金財団自体のことは、そう大きな額じゃないですから、これで十分だと思いますが、そちらのもっと大きいほうの話をお聞きしているのです。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。調達資金の計画は、お手元のAによりまして、問題は三十八年度、三十九年度でございますが、三十八年度におきましては、およそ十七億ということでただいませっかく努力をいたしております。また、三十九年度におきましては、七億というものを目標にいたしまして計画を立てておりますが、お尋ねのとおり、今後組織委員会あるいは体育協会のほうにおかれまして、さらによけい配分してほしいという御要望があるのではないかということでございますが、一応私ども承知いたしております配分計画では、三十八年度では組織委員会のほうでは二億八千六百万円、体協のほうでは四億千四百万円、合計いたしまして七億というものを三十八年度は私どもは一応配分のめどにいたしておりますが、また三十九年度におきましては、組織委員会のほうでは約十六億、体育協会におきましては約一億ということで、合計いたしまして十七億というものが一応配分要求ということに予定いたしております。この数字が今後どういうふうになるかでございますが、最近のいろいろな諸物価の高騰、あるいは計画上の変更等によりまして、あるいはこれがもっとふえるのではないかということも考えられますので、それらの場合に十分間に合うように、財団といたしましては資金の調達をやはり多目に余裕を持って調達しなければならぬというふうに考えております。 ただいまごらんに入れましたA表におきましては、一応私ども三十八年度は十七億四千九百万円、三十九年度は七億八百万円ということに予定しておりますが、私ども努力目標といたしましてはさらにこれを上回る調達をいたしたいと、かように考えまして各方面に折衝いたしております。
○岡田宗司君 まあ今数字をお述べになりましたのは、ここに出ていることから明らかなんですけれども、しかし、各団体の配分要求額がどれくらいふえるかという、それは測定がまだついておらぬのですか。
○参考人(近藤直人君) ただいままでのところは、文部省のほうからのお話し合いではまだその点が見込みが立っておらないように承っておりますので、今後組織委員会並びに体協さんのほうで御検討なさいまして、これだけのさらに増加が見込まれるということになりますると、私どもに文部省のほうから御連絡がございまして、また財団といたしましてもさらに努力をいたさなければならぬということになる次第でございます。
○岡田宗司君 資金調達のほうもまあそれによってふやさなければならぬと、そういう努力をするんだと言われておりますが、これはなんですか、調達についてはさらに増額し得る可能性というものはあると。それで一体それはどれくらい――一割とかあるいは二割とか、どのくらいふやす見込みがあるということの目標は立っておるのでございますか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。ただいま私ども立てております事業の柱が十二、三あると思っておりますが、たとえて申しますれば、寄付金付郵便切手におきましては、年々発行枚数を郵政省のほうでふやしておるわけです。これは三十六年の十月から第一回が始まりましたが、当初は一種目につきまして四百万枚で、三種目千二百万枚発行いたしたのでございますが、その後毎回五十万程度ふえまして、三十七年の六月には一種目四百五十万枚、三種目でございますから千三百五十万枚、三十七年の十月の第三回におきましてはさらに五十万枚ふやしまして、一種目五百万枚、したがいまして千五百万枚発行いたしました。さらに本年の六月二十三日には八百万枚ということで、三種目でございますから二千四百万枚、かようにふえて参りますと、したがいまして財団に入りまする募金の収入額もふえるということになりますので、この寄付金付郵便切手につきましては、今後さらにこの予定額よりも増加が見込まれるということでございます。 しかしながら、この電話番号簿の広告になりますと、一応ここには合計で五億三千万というふうに見込んでございますが、これはなかなか電話番号簿の広告の募集が、非常に経済界の影響を受けまして、必ずしも当初期待したとおりには参らぬという事情もございまして、これがあるいは若干目標額を下回るのではないかということが考えられるのであります。実は私昨日も電電公社並びに広告を扱っております電気通信共済会の方面と打ち合わせしたのでございますが、この五億三千万という数字が必ずしも楽観を許さぬということもございまして、との事業の種目によりまして、それぞれ多少出入りがあると思っております。伸ばし得るものはできるだけ私どもの力でこれを伸ばすようにお願い申し上げるつもりで、今後ともできるだけ総体の目標額をさらにふやすという方向で努力いたしたいと考えております。
○岡田宗司君 そういたしますと、一番伸びる可能性があって、調達の容易なのは、寄付金付郵便切手である、こういうことなんですね。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。ただいまのところ一番確実なのは、その寄付金付郵便切手ではないかと私ども考えております。
○岡田宗司君 そのほかで、小口のものは別として、大口の分ではどれになりますか。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。そのほかでは大口では競馬でございますが、あるいはこの競馬なども、一応ここには四億五百万というものを見込んでございますが、これは御承知と思いますが、東京都、千葉、神奈川、埼玉の各都県の御協賛によりまして、オリンピックのために特別に競馬を開催していただいて収益をちょうだいいたしておるわけでございますが、おかげさまでこれは非常に好調でございます。一年間に十日間ということでございますが、非常な盛況でございまして、雨天の場合でも相当人が入っておりますので、私どもは非常な期待をしております。これが大体当初の東京都の方面のお約束では、三十六年、七年、八年と三年間でおよそ三億程度というお約束でございましたが、その後、東京都にお願いいたしまして、さらに回数をふやしていただきたいということを実は申し入れております。もしこれができますれば、さらにこの競馬の収入はふえるととが可能ではないかというふうに考えられます。まあ競馬につきましては、そういうことで今後お願い申し上げたいというふうに考えております。また多少今後伸びるのではないかと考えられますのは、この公営競技でございますが、これは御心配いただきまして、競輪とオート・レースと競艇でございますが、この三種目につきましてそれぞれの自転車振興会、あるいは船舶振興会、小型自動車振興会、との三団体から補助金をちょうだいいたすことになっておりますが、この分につきましても、今後さらにお願い申し上げまして、増額をあるいは期待できるのではないかというふうにただいまのところ一応考えられるのでございます。
○岡田宗司君 ただいま割増金付定期預金とか、あるいは宝くじとか、そういうものは伸びる可能性は少ないのですか。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。この割増金付定期預金は市中銀行を初め地方銀行、相互銀行、信用金庫、農林中金等、各金融機関の御援助によりまして割増金付定期預金をお願いしまして、元本千円当たり一円を御寄付いただく、各金融機関からは千円当たり二十銭御寄付いただくということでこれはお願いしております。おかげさまでこれは各金融機関の御協力で預金高も当初期待いたしましたとおりふえておりますが、何分これも経済界の状態に非常に左右されまして、各金融機関とも非常に苦労しておるというふうに伺っておるのでございます。当初予定いたしましたのは五千億ないし六千億ということで、もし五千億預金がトータルで集まりますれば、私ども財団にちょうだいいたす金は千円当たり一円二十銭でございますから、六億いただけるわけでございます。それがもし六千億になりますれば七億二千万というものがちょうだいできることになっております。非常に大口でございますので、私ども絶えず各金融機関にお願いいたしまして、この定期預金の増高につきましては、しょっちゅうお願い申し上げておりますが、これも経済界の関係もございまして、必ずしも多くを期待できないのではないかというようなただいまのところは感じを持っております。しかしながら、これは私ども非常に期待した大口でございますので、今後とも冬金融機関にお願いいたしまして、ぜひとも御協力をいただきたいというふうに考えております。 また、次に宝くじでございますが、これもおかげさまで各地方公共団体の非常な御協力を賜わりまして、宝くじの抽選券一枚につきまして二%のマーク使用料を財団はちょうだいいたす。これも当初目標額は四億でございまして、この表では三億五千六百万というふうになっておりますが、これも宝くじの講入者のやはり動きによりまして、あるいはこれが落ちるということも考えられますし、あるいはまた非常に景気がよくなりますと、これがふえるということで、必ずしもこれは楽観を許しませんが、この受託銀行は勧業銀行でございますので、勧業銀行を通じ、またこれの発行団体であります東京都にお願いいたしまして、これをぜひとも大幅にふやしていただくようにはお願いは申し上げております。現状はただいま申しましたとおりでございます。
○岡田宗司君 割増金付定期預金、宝くじ等からの収入は三十七年度はこの見込みどおりいったんでしょうか。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。宝くじは三十七年度で予定いたしましたのが九千六百万円でございますが、入りましたのは九千五百万円でございます。それから割増金付定期預金は予定いたしましたのは一億八千五百万円でございますが、決算では一億八千三百八十万という数字でございます。
○岡田宗司君 じゃほぼいいわけですね。
○参考人(近藤直人君) ほぼ参っておりますが、多少落ちております。大体予定どおりいっております。
○岡田宗司君 寄付金付郵便切手は予定は一億二千五百九十万円ですが、これは余分に入ったわけですか。
○参考人(近藤直人君) この寄付金付郵便切手は、これは当初予定いたしましたとおりの数字でございます。と申しますのは、この表を作りましたときに大体発行枚数を私ども承知いたしておりましたものですから、その枚数をここに載せましたので、これは予算と決算と同額でございます。
○岡田宗司君 電話番号簿は減ったのですか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。電話番号簿はこれは二億八千五百万予定いたしましたが、実際に入りましたのは二億一千四百万ということで多少減りました。
○岡田宗司君 トータルでですね、三十七年度はトータルにおいては十億二千万ですけれども、このトータルから見て決算はどういうことになっておりますか。
○参考人(近藤直人君) お答え申し上げます。これは私ども当初三十七年度に予定いたしました事業種目のほかに新しい種目が追加いたされまして、それは野球が五百万、それから下敷きと申しまして、これは学童に無料配布の下敷きを発行いたしまして、それにスポンサーの広告をつけまして、広告料の一部をいただくということでそれが六百八十万、これは新しい企画として入りましたものです。それから船舶振興会のほうから千四百八十万、これは三十七年度分として財団にちょうだいいたしました。これが私ども当初計画したものよりも新しくふえましたものですから、それらも加えましてごらんのとおり予定よりも若干上回わった次第でございます。
○岡田宗司君 三十八年度には何かそういう新しい種目といいますか、それが予定されているのですか、行なわれているのですか。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。先ほど申し上げました野球でございますね、これがこの前の各リーグのお話でございますと、三十八年度からオリンピック協賛の野球をやっていただけるということでございますので、もしこれが実現いたしますれば、それが新しく加わるわけでございますが、それから公営競技のうち船舶振興会、自転車振興会、小型自動車振興会の公営競技から三十八年度には約五億以上の協賛をいただけるということになっておりますので、それらが大きなものではないかと考えられます。その他ただいま財団のほうにいろいろな催しものの申し出がございますので、一件ごとの寄付金の額にいたしますれば、百万とか、あるいは百五十万ということで必ずしも多くはございませんが、それらのものがもし実現いたしますると、やはり千万とか二千万ということになることもあり得るのでございますが、しかし大きな今後の事業としてはただいまのところ出て参っておりませんです。
○岡田宗司君 組織委員会のほうとか、体育協会等に配分をするわけですけれども、その配分された金の使途についての監査といいますか、それはどこがやっているのですか。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。組織委員会と体協に私どものほうから配分いたしました資金につきましては、文部省あるいは会計検査院、あるいは東京都という団体がそれぞれ御検査、監督なさっているのでございまして、私ども財団といたしましては、直接その配分いたしました資金について当たるということはいたしておりません。
○岡田宗司君 それじゃ、この程度で。
○津島壽一君 ちょっとお伺いしますが、今の質問を聞いておりまして、最後の結論的なことですが、組織委員会への配分額、体協への配分額というものが将来若干増加することもあり得る、そういうようなお話でございました。そこで、この調達見込みによってそれが不足をするようなことはないかという点でございますね。これははっきり答えられない段階だと思いますが、私はちょっと感想を述べて、この表を見て、ひとつ資金財団の考え方がどうかということを伺いたいんです。 それは、この表を見まして、三十七年度は、予算だけれども、実績はここにくるだろう、とすれば十億二千万円入る。項目によって若干の増減はあるけれども、十億二千万円ぐらいは決算で出てくるんじゃなかろうかと、こう思うんです。そこで、三十八年度、現年度では二つの大きな項目が加わったわけですね。すなわち、たばこが二億円、これも大体可能じゃないかと思うんですが、これは見込みとしておきましょう。それから、第二は公営競技五億九千五百万円、約六億ですね。新規の項目が六億と二億、八億増したわけですね。そこで、これは大体見込みどおりいくものと想定していくと、危険率を含まない、何というか、予定どおりいくとすると十七億円、ということは、ほかの項目においてはむしろ三十七年度よりは減っておるということなんですね。そこで、オリンピックが近くなってムードも上がってきたときに、新しい項目が八億円、そして十億を加えて十八億幾らになるべきものが、見込みとして減ったという計算は、ちょっとわれわれは納得いかないんですね。したがいまして、ほかのものも勉強して若干増すんだ、その上に新しい項目があるということで計数を出されるのがいいんじゃないかと思うんですね、見込みとしては。ただ、深く言えばまた意見の相違になりますけれども、しかし、これを見るというと、オリンピックが近づいて、三十八年度はいろいろな項目、新規二つの項目以下、ほかにもあるかもしれませんが、これで減ってくるということは、私どもはどういうような計算の基礎かということにちょっと疑いを持つ。しかし、金額は少ないものでしょう。たとえば何というか、競馬のほうでは一億四千五百万円を見ておって、これが大体いいというのに一億三千万円に減らしているんですね、予定では千万円削っておるわけです。それからその次に宝くじでも九千六百万円を九千万、これは景気によってこういうことになるかもわからぬということ、現実に。十円募金が一億二千万円入ると予定されておるものが、今度の予算では五千万円に減らすんですね、七千万円も。この十円募金はもっと活発にやるべき時期じゃないかと思うんですね。これを減らして予定を立てるというのは、あまりに慎重さがあるんじゃなかろうか。また大相撲が六百万入ったものを、これは入ったのが大体これくらいだと思うんですがね、三百万円を二回として。今度は一回にするのかも知らんが、三百万円に減らしたんですね。それから個人、団体等の寄付金も五千万円余り入るものを四千万円に減らすとか、こういういろんな項目が、非常に堅実と言えば堅実ですけれども、どうも少し堅実の程度が――金額が少ないですよ。しかし、項目からいきゃ大きな金額でしょう、何%減らしたかということは。こういうことを考えますと、これは意見があるかもわかりませんよ。そこは聞くところじゃないんですが、要すれば、八億円も新規のことが加わって、法律の改正その他でやって、そうしてそのほかの項目は前年度より減らすということに考えるのはあまりどうかと思う。いわんや、その上に危険率は一億七千五百万円取って、十五億七千万円というものは確実なる収入だという予定ですね。そうすると、どうなるかというと、昨年よりも八億も新しいものがふえて、これは実際の収入見通しというものはずっと減らしたものになるんですね。これはいいことでもあるけれども、今の質問の始まりがこういうことであったと思うんです。物価その他人件費増加によってあと増すだろうということ、それに答えるためには、そうかもしれぬが、この表は堅実にできておるものであって、若干の幾らかわからぬが、そういったような両機関からの増額要求に対しては対処し得る、こういうことをお答えになったほうがみんなの安心がいくんですね。そういう意味においてこの表を直せというわけじゃございませんが、私はそういう答弁があってしかるべきじゃないかという感じを持ってきたんですが、そこらはどうですか。最後の締めくくりを一言言って下さい。そうじゃないと、この検討の必要が起こるんですよ。余地がないというなら、新しいものを今後考えようじゃないか、国会では新しい法律を作ろうじゃないかというのがこの促進委員会の使命だろうと思うんですが、非常に露骨に申しましたが、一言最後の締めくくりにお答え願いたいと思うんです。
○委員長(加賀山之雄君) 資金財団からの御答弁の前にどうですか、前田文部省体育局長、全体として政府の見解を。
○政府委員(前田充明君) 私どもの資金調達の面の前に、先ほど御質問がございました、あるいはふえやしないかというような想像はできるかどうかということがございましたが、私どもとしては、もうそう特別ふえないでいきたいという気持は気持としては一応持っております。しかしながら、これは物を作ったり買ったりすることでございますので、一般的に物価が上がればやむを得ないということになるわけでございますが、そこで、どの程度上がるかということについては、特別に新しい問題はただいまのところでは、資金財団からもろうのでは特に大きいものは出ておりません。一つ、二つ出ていないわけではございませんが、その程度だと思います。 それから今お話の問題でございますが、これは確かにただいま津島先生からおっしゃられたような八億新しい項目、特に先生方の御援助でたばこができ、あるいは公営競技ができて、そうして全体として八億ふえないで、もっと少なくふえるということは、少しおかしいという問題がございます。確かに十円募金等については、私どもといたしましてもこのムードが上がり、また非常に国民全体の協力をお願いする立場から申しましても、さらに予定以上にやっていただきたい、こう思っております。まあそういうことで、結局ただ無理やりに金を集めるばかりが芸ではございませんので、オリンピックがりっぱにやれるということから考えますと、これはバランスの問題になりますので、はっきりここで私が責任を持ってお答えするということは困難でございますが、今までの組織委員会なり体協なりに伺っておりますと、全般的には幾分予定よりふえる傾向にあるように伺っております。したがって、こちらの資金調達のほうでもやはり少しはふえてよけいに集めていただきたいというようなことは考えざるを得ないようになってくるのではないかということも一応想像されます。それで特に考えたいと思いますのは、危険率一〇%ということは、私どもも事務的に資金財団とお話し合いをしておる中でも、何とか危険率一〇%までいかないで、もう少し少なくできないだろうかというので私どもの間では話し合ったりいたしますが、資金財団としては確実なところでいかないと、あとで困ってしまってもいけないというようなことで数字を出しておられます。したがって、ただいまもおっしゃるように、今の予定計画の三十七億よりはともかく少しでもふやしていただくようなことをお願いすることになるのではないかと思っております。
○参考人(近藤直人君) 津島先生のお話ごもっともでございまして、各事項につきまして、財団といたしましてはできるだけ努力いたしまして、よけい収入を上げるようにいたしたいと思っております。ただ先方とお話し合いいたしまして、たとえば相撲でございますが、毎年一回で四年間、こういうような話し合いもございますので、それを私ども勝手と申し上げては何でございますが、ここに五回も上げるのはどうかと思っております。三十七年度は六百万円となっておりますが、これは二回いただきまして六百万となっておりますが、そういう先方さんとのやはり話し合いもございますので、私もその点を懸念いたしておる次第でございます。また競馬につきましてもそれぞれ当初のお約束もございますので、今後ただいま申し上げましたような方針でできるだけ伸ばすということで、さらに先方さんとも話し合いを進めまして、できるだけ財団といたしましては、トータルにおいてふえるように努力いたすつもりでございます。
○柴谷要君 まあ資金調達見込みについて御説明いただいたので、ある程度わかったのでございますが、三十七年度はすでにもう実績が出ていると思うんです。で、三十七年度の実績を十分お知らせいただいて、その実績の上に立って三十八年度の調達見込みをいろいろ問い合わして知っているということが必要だと思うんですが、大体三十七年度の実績について先ほど岡田先生から御質問がございまして、少し述べられているようでありますが、この表は三月二十五日にお作りになった表であって、すでにもう六月が終わろうとしている今日、このような資料を出されるということは、たいへん御多忙であられるからこういうことになっていると思いますが、少し親切みが欠けているのではないか、こういうふうに思います。それと同時に、内容について二、三お尋ねしたいと思うんですが、「新種たばこ」と書いて、三十八年度から収入を得るようになっておりますが、これは寄付金付きの新種たばこでございましょうか。
○参考人(近藤直人君) そうでございます。
○柴谷要君 そうであるならば、一目瞭然「寄付金付新種たばこ」と明記していただきたいと私は思う。「寄附金付郵便切手」とあるのですから、寄付金付新種たばことしていただきたい。そうすれば一目瞭然わかります。そうでないというと、何か十円募金のほうに入るような錯覚を起こしかねませんので、そういう点も申し上げておきたいと思います。そこで、資金の面でいろいろと御協力するのは当然のことでありますが、三十七年度の実績の三に立って三十八年度をどうして減らしたかふやしたか、こういうような審議がされてしかるべきではないかという点で申し上げたのです。 そこで、この新種たばこの問題でありますが、三十八年度はこれはまだ予想がつきませんが、専売公社の販売部長さんが御出席でございますから、二、三お尋ねしたいと思うのですけれども、私ども町中を見ましても、東京では非常に少ないような感じがするわけですが、一体どのくらいの製造工程で販売の状態はどうか、目標は十分に果たし得る情勢にあるかどうか、この点についてひとつお聞きかせをいただきたい。
○説明員(狩谷亨一君) お答えいたします。それでは御質問の点につきまして、全般的な販売状況につきまして少しく述べさしていただきたいと存じます。 御承知のとおり法案が公布施行されました直後、三月の二十五日から、まず東京都及び大阪市内におきまして発売を始めました。その後四月に入りましてその他の六大都市、それから県庁所在地を中心にして発売いたしました。五月の上旬に至りまして、ほぼ全国的な発売の体制がとれた、こう考えておる次第でございます。数量で申し上げますと、三月から六月二十日までに発売いたしました総数量が七千六百万本になっております。発売当初の三月及び四月におきましては、これが新しい種類のたばこということもありまして、売れ行きがきわめて好調でございました。製造能力よりもと申しますか、小売店に配りますと、それが当初は二、三日で切れてしまうというような状況で、製造能力を上回った販売という姿でございましたが、その後逐次需要のほうも落ちついて参ったというように見受けられるのであります。で、ただいま申し上げました七千六百万本のうち、六月に入りましての販売状況は千百万本でございました。まあ発売当初のブームがやや落ちついてきた、こういう状況かと思います。他方製造のほうの状況を申し上げますと、四月から六月末、これは見込みが入っておりますが、約一億一千万本製造いたすことになっております。したがいまして、五月以降在庫は十分になって参りました。大体のところ現在としては、一カ月の販売高を上回る在庫を持つようになってきました。それがこれまでの概況でございます。で当初四月及び五月当時は全国発売の体制を整えることを急いだ次第でありますが、需要がやや落ちついて参りました最近の状況といたしましては、私どもの販売の面におきましても、まあきめをこまかくした販売が必要であろうかと、したがって、重点的にオリンピアスの消費者の多そうな店に重点を置くとかいった意味での販売を心がけて参りたいと思います。 今後の見通しの点でございますが、今年度の予定といたしましては、二億本の発売を予定いたしております。まださような意味で三カ月を経過したばかりでございますので、全体の一年間の見通しを今のところで云々するのは早計かと思いますが、ただいま申し上げましたような二億はぜひとも達成したい、こういうかまえでもって今後もオリンピアスの普及に努力いたしたいと考えておる次第であります。
○柴谷要君 このたばこを寄付金付きで販売するにあたりましては、本委員会で審議をして可決をした問題でございますだけに、私ども非常に関心を持っておるわけです。特にその際オリンピックの熱を上げるといっては何ですけれども、オリンピックのムードを盛り上げるための一つの役割もやはり果たさせなければいかぬという気持でこれが国会を通ったと思うのですが、今日まで専売公社が実際にこれを扱ってきて、その役割を十分に果たし得る体制にあるか。それから、これから見込みを上回っても製造が間に合い、販売が間に合えば、もっと二億を上回った収入を上げることができるかどうか、こういう問題についての見通しを専売公社として立てられている範囲でお答えをいただきたい。
○説明員(狩谷亨一君) 私どもただいま仰せのありましたような、オリンピックムードを盛り上げる一翼をになわせていただきたい、かような気持も持ちましてこのたばこを発売したことは確かでございます。その点についてどの程度までお役に立っているかどうかという点、ただいまのところまだはっきり申し上げるあれではございません。率直なことを申し上げますと、発売当初の一、二カ月は、これはどのたばこでもそういう一つのブームが出て参ります。しかし、それからあとの固定層をつかむという時期が非常に大事な時期です。私どもとしましてもこの七月以降、六月も入るかと思うんですが、今後も固定層をどうしてつかむかというための努力はいたしたいと思います。また発売当初新製品でありますだけに、いろいろな形でテレビあるいは電光ニュース、新聞、ラジオ、それから雑誌等、車内づりとか、いろいろな方法を使いまして宣伝をいたして参りました。しかしこれからの問題といたしましても、いろいろなチャンスをつかみましてオリンピックムードに合わせた宣伝、健全な宣伝を実施していく、そうすることによってオリンピアスの発売を促進して参りたい、かように考えておる次第でございます。 第二の御質問の今後の発売の見通しの問題でございますが、さような意味でもって今後の発売の状況がどの程度落ちついてくるかという点を見きわめませんと、私どもとして見通しとしてはっきりしたことをことでもって断言いたすことはむずかしいという状況でございますが、法案御審議のときに申し上げましたように、私どもとしましては製造能力の点から申しますと、いつでもある程度増産ができるような体制は整っております。それから在庫も先ほど申しましたように、一カ月以上の在庫を持っております。さような情勢でございますから、需要の増加に対しては十分対処していけると考えております。 なお需要を喚起する方法としましては、一般的に先ほど申しましたようなPRのための宣伝をするということが必要でございますと同時に、また従来の発売のやり方につきましても再検討を加えまして、重点的にたばこ消費者の集まりそうな場所についてオリンピアスを発売するような小売店を指導するというような方法を講じて参る必要があろうと考えております。
○柴谷要君 専売公社自身としては、たいへん御苦労のあることもわかるんですが、私ども関心を持っておるものですから、機会あるごとに地方へ行って小売店でどうしてオリンピァスはないか、こういう質問をするわけです。そうすると、どうも割当量が少なくてたちまち売れてしまいます。もっといただけば売れる、こういうのが大体八、九割でございまして、ですからもう少し小売店を督励するということではありませんけれども、やられることが大いに寄付金が集まるんじゃないか。私は特に競馬であるとかゴルフ、ゴルフは別にしても、競馬であるとか相撲というものに何かおねだりして募金を集めるというような性格をあまり好ましいと思わない。しかも、国会で議決された法律に基づいて販売されているたばこですから、こういう問題は二億を三億、四億に上げてもいいと思うんですね。これが他のたばこ販売に影響して専売公社の経営が苦しくなるということでは困るんですけれども、しかしこれはもう少し小売店を督励をすれば、このような金額を上げることができると私は思ったものですから、ぜひ小売店の督励方をお願いして、またそのことがオリンピックムードを盛りあげる一翼にもなると思いますので、今後大いに専売公社の御奮闘をお願いして質問を終わります。
○説明員(狩谷亨一君) 私どもお説のとおりだと存じます。小売店に対しましても、これが店頭に飾ってありませんと、どうしても消費者の方々としてはたばこがあるのかないのかわからぬ、こういうようなことでございますので、一部には小売店として扱わないというふうな店もまま出て参りますので、そういったことがないように売るチャンスをできるだけ持ちたい、また消費者としては買っていただくチャンスを作るということでもって今後も出先を指導して参りたいと思っております。
○委員長(加賀山之雄君) 遠藤監理官、何か政府側からございませんか。
○政府委員(遠藤胖君) 特に付加して申し上げることもございませんが、先ほどオリンピアスが売れて公社の経営を圧迫するというようなことがあってはあれだけれどもということがございましたけれども、全然そういうことはございません。大いに公社は努力してもらいたいと思っております。
○永末英一君 三点ほど伺いたいと思います。一つは今のオリンピアスの件についてですが、国会で決定して三カ月たっているのですが、その間オリンピアスについて専売公社が広告をされました。その広告費は専売公社で出しているほかのたばこと比較した場合、どの程度力を入れておられるか、ちょっと御報告を願いたいと思います。
○説明員(狩谷亨一君) お答えいたします。オリンピアスの発売後今日まで、新規のたばこ、新製品という意味とあわせてオリンピック協賛のものであるという趣旨を織り込みまして広告を続けて参りました。その金額は今日までのところ千七百万円でございます。新しいたばこを発売いたしましたときの宣伝費としては、公社としてはかなりよけいオリンピアスのために投入したと考えております。と申しますのは、少し前のたばこになりますが、ホープを例にとりますと、その当時の新製品の発売という意味での宣伝は四百万円程度でございました。これが千七百万円になっております。ところが、ホープその他と比較いたしますと、かなり金額は多くなっておるのでございますが、先ほど来いろいろとお示しになりましたような趣旨も勘案いたしまして、公社としてもこれで広告をやめるつもりはございません。今後もせいぜい適時広告をするということにいたしたい。特に本年秋にはプレ・オリンピックが開かれるということになっております。そういったようなタイミングに合わしてさらにもう一つの広告をやっていくというようなことが考えられるわけでございます。
○永末英一君 私が伺いたいのは、発売当初には特に新製品ですから広告をしなければならぬ。たばこは嗜好品ですから、広告のいかんによっては売り上げに大きな影響を及ぼすと思います。そこで、しかもこのたばこはオリンピックが終わればもうなくなるたばこで、オリンピック協賛として、あなたのほうでオリンピックがあるまで広告計画を立てておられる。その広告計画が他のピースやその他のたばこの広告と比べてどうなっておるかということをお伺いしたい。
○説明員(狩谷亨一君) お答えいたします。本年全体の広告計画というものを私どもとしては銘柄別に実は分けていないわけでございます。したがいまして、他の重点銘柄と申しますか、ピース、ハイライト、いこい、さようなものとの関連において、この新製品であるオリンピアスを重点銘柄として扱って広告しております。大体の広告予算としましては、公社としましては一億程度でございますが、そのうちの全般のたばこの広告に使われる分が相当ございます。したがって、先ほど申しました、これまで千七百万円をもっぱらオリンピアスのための広告費として使ってきたということは、かなり比率は高いものだと考えております。なお、繰り返しになりますが、この千七百万円にとどまらず、今後も随時広告をやって参りたい、かように考えておる次第でございます。
○永末英一君 ホープの発売当初の広告に四百万円というお話でございましたが、ハイライトのときは当初三カ月幾らくらい使われましたか。
○説明員(狩谷亨一君) ただいまちょっと資料を持ち合わせませんので、調べまして後刻お答えいたしたいと存じます。
○永末英一君 先ほどからお話を聞いておりますと、力を入れておると、随時広告をしたいと、こういうお話ですが、たとえば小売店の店頭にぶら下がっているビラにしましても、残念ながら私オリンピアスのみの広告というものをあまり見た経験がないわけなんです。お作りになっておるかどうかしりませんが。そこで、先ほど申しましたように、あともう一年と少しくらいしかオリンピアスを売ることはできないわけでございますから、随時じゃなくて、やはりオリンピアスについては特に計画を立て、他のたばこよりもこの期間中に売り込むのだと、こういう気がまえをあなたのほうで持っていただかなければ、随時やっていく程度ではあまり売れ行きが上がらぬのじゃないかと思いますが、その辺の考え方はいかがですか。
○説明員(狩谷亨一君) お答えいたします。私の言葉が少し不足しておりましたかと存じますが、ただいま千七百万円と申し上げましたのは、これはオリンピアスだけの広告費でございます。したがって全般的なたばこということではございませんので、一、二具体的なものとして御説明申さしていただきますと、四月に小売店向けのポスターとしまして十四万枚を作りまして、これを各店頭に掲げるよう指導いたしました。そのほかに小型のポスターで寄付金付きであるということを特に明示して、消費者の方々の誤解を生じないように措置をとりたいと、これは三月にすでに小売店に配布いたした、かようなことになっております。そのほかの例といたしましては車内づりをいたしました。車内にぶら下がっている広告でございます。これを六大都市、福岡、札幌等主要都市を中心にして実施したものがございます。以上がポスターでございますが、そのほかテレビ、雑誌、新聞広告、電光ニュースというようなものが従来の実績でございます。今後の問題として当面考えておりますのは、ニュース映画の短編の中に「オリンピックと日本人」という題のニュース映画が近々できることになっておりまして、その中に何秒かをさきまして、オリンピァスに関するものを掲げるというような方法も講じております。これは今月末から二カ月ぐらいにわたりまして、順次主要都市の映画館で上映されることになろうと思っております。そのほか、まだ先きの計画になりますが、テレビのスポットを使うとかというようなことも、これは秋ごろの計画としてはぜひ実施いたしたい、さような計画を持っておる次第でございます。
○永末英一君 広告につきましては、ひとつ具体的に重点を置いておる計画をこの委員会でお示し願いたいと思いますが、今までの実績上、このたばこは、ほかの専売公社のたばこのどれと競合しておりますか。
○説明員(狩谷亨一君) お答えいたします。どのたばこと競合するかという点は実はたいへんむずかしい問題でございまして、消費者調査をさらにやってみなくてはいけない問題だと思います。ただ私ども考えますのは、このたばこは戦前は別といたしまして、戦後の公社の製品の中では葉組みとしては全く種類の違った新しいものであるという点でございます。値段の点その他から申しますと、ピースあたりとの競合が一番多いかと思いますが、葉組みとしてピースとオリンピアスとは全然違っておりますので、御承知のとおり、かおりも違っており、純粋にオリエント系のたばこである。したがいましてその点がこのたばこの強みであると同時に、私は弱みじゃないかと考えておるわけです。強みといたしましては、他に類例がないという点でございます。弱みという点は、今度はそのかおりについての消費者のなじみが比較的薄いという点じゃないかと思います。そういう点を考えながら宣伝の面でも適切な効果的な施策を講じて参りたい、かように考えておる次第であります。
○永末英一君 今品質上の御説明を伺ったのですが、それを伺ったのじゃなくて、販売面における競合関係があると思うのです。それは最初はわからぬかもしれませんけれども、何カ月かたてば、あなたのほうで調査すればそれはわかると思うのです。そこで、私ちょっとあなたのほうの心がまえを伺いたいのですが、専売公社のたばこは独占商品であってほかに何もないわけです。あなたのほうの生産、販売のやり方によってはどうにでもできる。特に競合の品種がはっきりしておる場合には、こっちのほうの製品はたくさん出してこっちのほうは押えていく。たとえば光がどんどん少なくなってきたのは、私の見方では、必ずしも光に対する嗜好が落ちてきたのではなくて、やはりあなたのほうの販売政策があるのじゃないかと思うのです。そこで今のようなことで、大体どの品種と競合しておるかということがわかられて、そうしてオリンピックの資金の集め方とにらみ合わせて、もっと売り込まなくちゃならないという場合には、そういう政策をおとりになる用意がありますか。
○説明員(狩谷亨一君) ただいま光についてのお話がございましたけれども、この光の場合について見ましても、あの種のたばこに対する需要が最近減退いたしております。さような意味でもって、その減退の傾向に合わせて製造のほうを調節する、こういう方途にいたしております。先ほど私が品質面のことを申しまして恐縮でございましたが、その品質面から考えまして、類例がないたばこであり、したがってそういう意味での競合関係ということはあまりないように、独自のたばこであるということを申し上げたようなわけでございます。したがって、競合関係の点から申しまして、片方のたばこを押えてオリンピアスを伸ばすという道は割合少ない、むしろないとはっきり申し上げたほうがいいのじゃないかと、かように考えております。
○永末英一君 これは質問じゃございませんが、品質は変わっておりますよ、確かに。しかし、消費者がたばこを選択する基準というのは、メーカーのほうから見れば嗜好というところに非常に重点を置かれるかもしれませんけれども、ふところ工合というものも非常に影響があるわけで、ひとつぜひ消費者調査を行なって、だれが一体のんでおるかということを明らかにして販売方針を立てていただきたい。 次に移りますが、サービス券に関する問題を伺いたいのですが、全商協がいわゆるサービス券付き販売をやっておる。ちょうどきょうの委員会でオリンピックの入場券の販売要領等を見せていただいたのですが、全商協のやり方の中に、一等、二等に当たった者に入場券をやる、こういうことが書いてある。オリンピックの入場券がなかなか手に入らないのではないかというような空気が上がってくると、それぞれの商売をやる人は入場券を賞品にして販売すれば売れるんではないか、こういうことを考えるのは商売する人の常だろうと思うのです。そこで伺いたいのですが、これはまあ資金財団が後援してやっておられますから、資金財団が大体所要入場券を確保して、そうしてそういう見込みがあればそれを受けつけて、サービス券等についての収入見込みが上がっておりますが、そういう方針でやっていくということですか。
○参考人(近藤直人君) この全商協によりまする当初のサービス券の協賛でございますが、当初財団に申し入れがございました当時におきましては、サービス券を商品に景品としてつけまして、そのサービス券のうちから三〇%を財団に寄付するという方針でございます。なお、その抽せん券に当せん番号をつけまして、当せん者には景品として入場券または景品を渡すという話がございまして、当初まだ入場券が確定いたしませんので、この点につきましては財団といたしまして必ずしも確約はできない、しかし今後努力はするという話し合いのもとに現に実施いたしておるものでございます。
○永末英一君 その抽せん券には、たとえば一等オリンピック入場券予約引きかえ券三枚、本数四十本、副賞何々と、こう書いてある。本賞がやはりオリンピック入場券というふうに当然これをもらう人は思うにきまっている。今、財団のほうでは確約はできないというのですが、善意の第三者であるこれを購入した人にとっては、これは確率は非常に少ないけれども、オリンピック入場券が当たる可能性があるというのでやっているわけです。この点はどうなっておりますか。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。財団といたしましては、当初まだ入場券の問題がはっきりいたしませんものですから、実はそういう扱いは困るということを申したのですが、先方の切なる御要請がありますので、財団としてはできるだけ努力する、今後財団の責任において組織委員会のほうにもお願いするということにいたした次第でございます。
○参考人(村井順君) 入場券の割当につきましては、目下組織委員会の中に小委員会を作りまして御検討中でございますので、最後的な結論はまだ発表できない段階でございますが、実は前回の小委員会の席上で、資金財団で目下計画を進めております割増金付定期預金とか、それからこういうような問題につきましては、割当が済んでからこういう仕事を始めたのではおそいので、二年くらい前からこういう作業なり仕事をお進めいただいておるわけでございます。その点も御説明いたしましたところ、大体資金財団はこういうように資金的に御援助いただいておりますので、大体予定どおり割り当てようではないかというような、まだ最後的な結論ではございませんが、一応そういうように御了解をいただいて作業を進めておるわけでございます。ですから、大体枚数そのものにつきましては、あるいはあまり十分は出せないかもしれませんが、出すことそのものについては大体御了解を得ておる、さように考えていいと思います。
○永末英一君 全商協の場合には抽せんが済んじゃっているのですから、一等、二等きまっているのでしょう。
○参考人(近藤直人君) お答えいたします。一部抽せんは済んでおります。
○永末英一君 今までのことを聞くのが意図ではなくて、これからこういうもので資金を集めようと財団が考えておられる、今組織委員会のほうから、確定はしていないが何ぼか入場券が渡せる、そういうものにもやるのだ、こういう話ですが、これらのことがはっきりすれば相当多くの申し込みがくるのじゃないか。つまりほかの方法じゃ入場券が手に入らないということになると、このごろではやはり何といいますか、かける時代ですからね。それはどの程度の規模で今進めておられますか。今後の進め方について伺いたい。
○参考人(近藤直人君) ただいま入場券をつけて一般的に財団に協力したいという申し出がございますのは、御案内と思いますが割増金付定期預金、これが先ほど来御説明申し上げましたとおり、各金融機関の協力によるものでございまして、これには割割金の抽せんをいたしますので、その際に副賞といたしまして入場券をつける。それからもう一つは、先般新聞等に発表されました宝くじの抽せん券に当せん者に入場券を与えるというのと、ただいまお話がございました全商協のやり方というのがほぼ私ども話を承っているものでございますが、その他にもたとえば百貨店の催しでございます五輪マークのシール集めというのが百貨店協会で計画されておりますが、これにも若干入場券をつけるという話がございます。入場券につきましてはお話のとおりまだ確定もいたしませんのですから、財団といたしましては、できるだけそういうことは遠慮してもらいたいという方針で臨んでおりますが、ただいま申しました二、三のものにつきましては、これはできるだけ財団としましては努力いたしたいということにいたしております。
○永末英一君 私が伺いたいのは、この前の国会で、とんでもない賞品をやったらいかんというような法律が通っているわけです。これからオリンピックを迎えて、入場券は一番いい賞品の一つだと私は思うのです。だから、もしこれがある割当数が組織委員会のほうできまって、それを財団が扱って、この分は懸賞にしてよろしいというようなことになると、わんさと申し込みがあり、したがって収入も私はふえるのじゃないかと思うのです。今まで御報告いただいたところでも、期間は相当長かったのですが、ほかの小さなものよりは一応一件々々としては相当額が上がっておる。したがって計画としては、両方に伺いたいのですが、そういうものを考えてやろうという御意思があるかどうか伺いたい。
○参考人(村井順君) 入場券の中にも二種類ございまして、もう国民が引っぱりだこで、ぜひ入場券を入手したい人気種目と、人気はもちろんございましても、非常に収容力が多いサッカーとか陸上競技のように切符がどうしても余ってしまうのじゃないかというものと実はあるのであります。入場券といたしましても、すべてが入手がたいへんだというととではございません。大体入場券の数が総数で約二百二十万枚か二百三十万枚くらいになるかと思います。それがわれわれの収支計画と申しますか、予算の計画におきましては大体六、七〇%、約七〇%くらい全部売れればいいのではないかと考えております。ローマの大会のときにも半分くらいしか売れておりません。そういうような意味で、切符がだいぶ余裕があるようなものについては、これはむしろこちらからお願いして、そういうような景品につけていただきたいというものもございます。そういうことも含めまして、もちろんその中には若干開会式、閉会式の入場券も入れないと沸きませんので、非常に少ないですが若干は入れてやる。そして全体で十万枚以上でもおつけしてもいいのではないかということで、これは一年も二年も前からそういうようなお話し合いで資金財団との作業を進めておるわけであります。
○永末英一君 そういう組織委員会の方針を受けて財団がそういうことを企画されるのかどうか、しないのかどうか、先ほど遠慮するという話でありましたから……。
○参考人(近藤直人君) ただいままでのところは、先ほど来申し上げましたものにつきまして、入場券をつけるということで、私どもは組織委員会のほうに入場券の切符につきましてはごあっせんを申し上げております。今後こういう一般のセールスにつきましては、やはり入場券ということでなしに、できるだけそれぞれ賞品、景品でもってやってもらいたいという考え方を持っております。しかし、ただいまお話のように、相当枚数が私のほうに確保できますれば、財団といたしましては、今後ともそういったものもあるいは積極的に計画してもいいのじゃないかという考えを持っております。ただいままでのところは、先般来申し上げたものだけについて入場券をつけることにいたしております。
○永末英一君 この件については、まだはっきり御方針がきまっていないようですが、もしやられるとすれば、早くやらなければ売り出し期間もあるだろうと思いますから、もしきめられるなら早くきめて、そうしてきめられたら広く知らしてやれるようにして、大いに資金を集めていただきたいと思います。 最後の問題、ちょっと聞きたいのですが、先ほど輸送計画のお話を伺いました。自動車があるピーク時にはあらゆる種類で千数百台ぐらい走っておることになりますが、だいぶ前の委員会で、道路はできる、車は走るかもしれないが、駐車場はどうなるのだと質問いたしましたら、主競技場で役員ぐらいの車はとめられるでしょうという答弁で、その後の話は聞いていないのですが、駐車場のほうはどうですか。
○参考人(村井順君) 駐車場の問題につきましては、先回どの程度御説明したか忘れておりますが、ある程度の方針を申し上げたと思います。今お話の出ました主要競技場の周辺の駐車場というものを一番われわれといたしましては重視しております。特に開会式、閉会式の場合の相当多数の車が集まった場合の駐車場の操作というものを非常にわれわれといたしましては心配しておるわけでございますが、実は恒久駐車場と申しますか、本来駐車場として作られておるようなスペースのものが非常に少ないわけでありまして、結局周辺のあき地というあき地を全部集めまして、これを臨時駐車場に作り変えるわけであります。大体その数が現在三千八百台分ぐらいでございます。これに対しまして、われわれといたしまして、いわゆるステッカーをつけた選手、役員、その他大会関係者の車が大体二千台と一応見ております。そうしますと、約千八百台分があくわけであります。第二順位といたしまして、われわれといたしましては、バス関係を優先的に駐車させる、ステッカーの車が全部収容できたら第二順位としてバス関係を駐車させる。これはたとえば船で泊まっておる外国人の団体バスとか、あるいは外人のホテルをずっと回ります巡回バスとか、その他特設のバスというものが出ますので、そういうバスの駐車場というものを第二順位に考えております。なお、バスのいわゆるターミナルというような面にも使う場合もございます。これが第二順位であります。さらにあまった場合におきましては一般の乗用車、そういうような一般観客の乗用車の分として考えておりますが、そういう面においては非常に収容力が少ないわけでありまして、相当数が制限される、また非常に遠く離れたところに駐車場が予定される、こういうことでございまして、もちろん理想から申しますならば、あらゆる競技場の周辺に集まった車の全体が収容できるだけのものがほしい、事実それがスムーズに操作できるような、何といいますか、道路面なりその他が十分整備された駐車場というものが必要なんでございますが、現在の東京の事情から申しまして、どの競技場もいわゆる恒久駐車場だけでは間に合わない、周辺のあき地その他を利用する臨時駐車場を利用するる以外にない。その他競技の種目によりまして、さらに足らない場合が出てくる。そうした場合には優先順位をつけて、一般乗用車と申しますか、一般観客はできるだけ車を制限していただく、できるだけ電車なりバスに乗っていただく、そういう方法をPRして勧奨していきたい、かように考えておる次第であります。
○永末英一君 道がきれいになりますと、自動車を走らせたくなる、それがきれいになってくると、御承知のように自家用車がどんどん入って来るということになる。入っては来たが、とめられないということで、切符は持っているが入れない、この問題は早急に対策を立てて、どうしてもそれが不可能なら、できるだけでなく、車に乗って来てもだめだということを一般のお客さんに知らせなければならないと思いますが、この点のお考えはどうですか。
○参考人(村井順君) 正直申しまして、本来。都市計画というものは、道路を作っただけでは都市計画ではない。必ず道路に並行して駐車場が整備されなければならないわけでありますが、現在の東京のそういう面におきましては、道路で手一ぱいで、駐車場までは手が回らぬというのが現状と思います。そこで今申し上げたPRが大事になってくるわけでありまして、できるだけ一般の人は電車なりあるいはバスに乗って来ていただく。それから開会式、閉会式にはほとんど収容力がないから途中から歩く、あるいは途中から電車なりバスに乗りかえる以外にないということをほんとうに強く強く要望し、PRしていかなければならないと思います。
○永末英一君 この入場者のみならず、場外にもたくさんの人が来ると思います。そうすると、今の国や東京都やその他の交通機関の持っております。たとえば主競技場への輸送能力、あるいは輸送路線というものを変えなくちゃ非常に混雑するのじゃないか、その点の準備は進められておりますか、その点だけちょっと聞いておきます。
○参考人(村井順君) 今の御質問は、おそらく一般の観客が集まられる場合に何で集まるか、それの計画ができているかということだと思います。これにつきましては、運輸省と御相談いたしまして、できるだけ電車輸送――中央線を利用する、あるいは地下鉄を利用する、それからバス輸送も、普通のバスだけではとても足りないので特設バスを考えよう、品川あるいは池袋、上野、そういう五カ所ぐらいから特設臨時バスを出しまして、郊外から大体その辺まで来ましたら、あとはバスに乗るなり特設臨時バスで主要競技場に来られるということを私ども計画いたしております。今まで明治神宮付近に集合がありましたときには、大体観客の八〇%は中央線を利用いたしております。開会式の国立競技場は七万二千人ぐらいの収容力であります。今お話のようにその他いろいろの人たちが見に来るのじゃないか、たとえばトーチの入って来るところを見るのじゃないか、それから選手その他の入場式に出るのを見るのじゃないか、中には入れなくても、相当外に集まるのじゃないかということも考えまして、大体十万ぐらい集まるのじゃないか、そういう十万ぐらいの数が一時間でさばけるかどうかということを研究いたしております。 さらに、これは運輸省の方針でありますが、大体現在中央線は一時間に約三万人ぐらい上り下り輸送できます。これは一〇〇%の収容力であります。ところがラッシュアワーになりますと、二五〇%から二八〇%ぐらいの人間を入れております。それは適当でないが、そうなりますと、片道どちらも九万づつ入る、これは数字であります。これはそんなに入れるつもりは毛頭ございません。それから幸いなことに、開会式も閉会式も土曜日の午後になっておりまして、土曜日の午後はそれほどラッシュではないように思います。そうすると、大体二八〇%じゃなくて二〇〇%、あるいは一八〇%ぐらいづつ、上り下り入れましても、ある程度さばけるのじゃないか。そのほかに地下鉄がございますし、それから今申し上げました特設バスということも考えますと、一般観客の集合、解散時の帰宅するときの輸送ということも指導いかんによってはある程度見通しがあるのじゃないか、そういうように考えております。
○永末英一君 多人数が集るときに、わが国ではいろいろな事件が発生することがあるんですね、予期しない場合が。十分ひとつその点を考えて、今の数字だけで計算されたってなかなかそうはいかない。こういうことが起こったんではおもしろくございませんから、十分慎重なる御計画をお願いしておきまして、終わります。
○河野謙三君 時間がだいぶ経過しましたから簡単に二、三伺いたいと思うのですが、今の自動車の問題ですがね、ピーク時には何台ぐらい予想していますか。
○参考人(村井順君) ただいま御質問のピーク時というのは、観客輸送とか一般の観客の数も入ってでございますか。
○河野謙三君 いや、自動車。一般の観客も入って。
○参考人(村井順君) つまりそれは競技場の周辺でございますか。
○河野謙三君 周辺並びに周辺以外のところ。まさか渋谷の駅から歩かせるわけにいかぬでしょうからね。
○参考人(村井順君) それにつきましては、むしろこういう考えを持っております。大会の場合の数は今から正確には予想できませんけれども、相当混雑する。現在でも麻痺状態に近いところにさらに非常に車が集まる、相当混乱するというので、むしろ逆に内周遮断線を作って中に普通の車を入れない、外周遮断線を作って一方交通とか、よそを通ってもらうということで、内周遮断線や外周遮断線の中を現在よりもむしろ楽な交通状態にしたい、そういうような計画を立てております。
○河野謙三君 そうしますとあれですか、混雑しちゃいけませんけれども、極端にいうと、一般の観客は開場式等には信濃町はもちろん、渋谷の駅あたりから歩かなければなりませんか。そういうことを考えておられるのか。
○参考人(村井順君) 先ほど申し上げましたように、渋谷からも特設バスを設けるかどうか目下研究中でございます。さっき申しましたように五カ所から、それ以上の場所から、郊外から来てそこらでおりた人たちは、特設の臨時バスを設けまして、これは会場の中まで乗り入れられるように研究しております。先ほど申しましたように循環バスというものも作りたい。そういうようなバスは会場の近くまで参ります。先ほど申しましたように、会場からほんとうに近いところ、たとえば千駄谷のような近いところは中央線を利用すればできると思います。地下鉄も青山線はあまり遠くはないと思います。渋谷から全部歩かせるということはあまり酷だと思いまして、そうならぬように努力したいと思います。
○河野謙三君 これは大体あなたのほうで一番むずかしい問題でして、しかもあなたのほうで解決できる問題ではなくて、東京都その他中央各省が全部協力しなければいかぬことですが、一つの例がステッカーをつけたのは二千台と言いましたね。身近な話ですが、国会議員はそれに入りますか。
○参考人(村井順君) 実は二千台につきまして、私は国会議員の方々は二千台のうち約五百台くらいある、その他みんな初めから書いておりませんが、その中に入って――これは申しわけないのですが、おしかりを受けたらいけないのですが、もし国会議員の方々がおいでになる場合には、どこか場所を御指定いただければ、ある程度国会議員の方はバスでおいでいただくことも考えられます。そのほかの方々のステッカーをつけるということは、中で目下検討をいたしております。大体二千台というのは、ローマでは千二百台でございます。ですから日本の特殊事情を考えまして二千ちょっと、二千百台と数字をつけまして、相当の方々にそばまでお入りいただけるように、目下そういう計画を一応立てております。 それから先ほどお話のとおり、組織委員会だけできまらぬ問題が非常に多いわけであります。先ほど申しました内周遮断線、外周遮断線の問題、それから電車輸送、バス輸送の問題、こういう問題は警視庁と御相談し、あるいは運輸省と御相談しまして、一緒になってこの問題を検討いたしておりますので御了承願います。
○河野謙三君 二千台というのは、ローマあたりの場合から見れば多いとおっしゃるけれども、私は二千台ではおさまらぬと思いますよ。私は国会議員に優先権を与えろと言っているのじゃない。もし国会議員がそのワクの中に入っているのなら、国会だけでも少なくとも五百台くらいある。それに報道関係が入るでしょう。外交関係も入るでしょう。役員も入るでしょう。選手も入るでしょう。二千台じゃとてもおさまりませんよ。私はそういうことを――もし何なら次の機会でいいですが、私たちも非常に心配しているから、二千台なら二千台という数字を出したその内訳は一体どういうふうになっているのだということをお教え願って、それで私はこの問題については御協力しなければいかぬと思っております。 次に切符の問題ですが、これは要綱がきまっておらないとおっしゃるけれども、ここに販売という文字が使ってありますが、私はオリンピックの開場式、閉会式に実質上販売なんということはないと思うのですよ。これは割当だと思うのですが、その割当基準はどうなっておるのですか。たとえば割増金付きの何々会場式の切符が幾らか入っている。そのほか学校にやる。体育団体にやる。役員にやる。これはそれらに売るのじゃなくて割当ですから、これはあなたのほうで割当をしなければいかぬと思うのだね。割当基準は一体どうなっておりますか。
○参考人(村井順君) まず第一の駐車場のステッカーの問題でございますが、二千台の数字では足りないのではないかというお話がございましたが、たとえばプレスマンは会場のすぐそばにプレスマン・ハウスができておりますので、これは非常に楽になったわけでございます。日本青年館の裏でございますので、ある程度歩いても来られるというところでございます。それから先ほど申し上げましたように、選手村が朝霞からワシントン・ハイツに変わりましたために、これも非常に楽になりまして、バスにつきましても、これはまだ計画は結論が出ているわけではございませんが、バスにしましても二百台ぐらいで、そういう……。
○河野謙三君 御発言中ですけれども、それは内訳を私は聞きたいのです。
○参考人(村井順君) わかりました。そういう数字につきましては、この次われわれの予定しておりますものをごらんに入れます。 それから次は割当の問題でございます。ここに書類を差し上げましたのは、おっしゃるとおり割当が一番重大な問題でございまして、入場券の問題につきましては、入場料金と販売方法と割当方法と三つございまして、販売方法と入場料金の問題だけはきまりまして、そして現在割当の問題を論議されておるわけでございます。割当と申しましても、大きく分けまして、この問河野先生からこの席で御質問がありましたが、国内と国外とどう分けるか、これが第一でございます。それから国内の中におきましても、いわゆる憲章四十八条適用者はどうするか、これを削ります。そのあとで、先ほどおっしゃったように特別に割り当てる部分と、小中学の生徒にも少し見せようじゃないかという部分と、それから一般の窓口販売の部分と、こういうふうに分かれております。実は特別割当の中に先ほどの割増金付定期預金その他、これは二年前から作業が進んでおりますので、これは一応御了解を得まして、最後の数字のものは、きちっとした数字は今後出すわけですが、作業は進んでおる。今のお話のような小学生はどれだけにするか、それから特別に割当するような方々はどのくらいか、窓口はどうするか、海外はどうするか、この割当につきましては、現在二回小委員会を開いていただきまして、さらに七月の四日の第三回の小委員会でその割当について御審議いただきます。七月四日にきまりますか、さらにその次の委員会できまりますか、とにかくこの割当の問題はおっしゃるとおり一番重要でございますので、慎重に慎重を期しまして御検討いただくということになっております。
○河野謙三君 割当をすることになっておる。ところが、割当を受けた団体がさらにまた下へ割り当てなければいかぬわけですね。そこで私は割当基準というものを作らなければいかぬと思う。そういうものはこれはさまっていないでしょうけれども、割当基準を厳密に作って割当を受けた団体に渡す、こういうことになるのですか。
○参考人(村井順君) おっしゃるとおり割当基準というものを作りまして、スポーツ関係はどれだけ、何はどれだけというような大きなまずワクを作りまして、そのワクの中でスポーツ関係はスポーツ関係でさらにこまかくお願いする、小学校、中学校、高等学校全体で幾ら、そのうち小学校は幾らというふうに割当をさらにお願いしますが、おっしゃるとおり割当基準というものをおきめいただくことになっております。
○河野謙三君 資金財団に伺いますけれども、資金財団は、今まで募金の場合にこれだけの金を出してくれれば入場式とか閉会式の切符が割当を受けられるのだ、こういうふうな話し合いになっておるのですか。そうじゃなく無条件に募金は応募してもらっておる、切符のこととは関係ないということですか。それとも切符というものは募集の場合に関連しているのですか。
○参考人(近藤直人君) 財団といたしましては、募金の場合は入場券を条件としておりません、原則といたしまして。ただし、割増金付定期預金と宝くじにつきましては、二年ほど前から組織委員会のほうにお願いに上がりまして、ぜひこれだけ出してもらいたいと、財団といたしましては多額の募金をしていただくわけでございますので、できるだけそういう方向に努力いたしたい。したがって、入場券につきましては、ぜひこれだけお願いしたいということで参っております。原則といたしましては、入場券は交換条件というようなことはございません。
○河野謙三君 まあ、原則としてあるとかないとかおっしゃったけれども、具体的に入場券というものにある程度ひもがついてやっておいでになるということは事実ですね。そうすると、定期預金その他、それによって金の余計集まることはけっこうですけれども、よけい集まると入場券がよけい要るということになりますと、そうすると村井さんのほうで割り当てたところで、金が集まったから割当以上くれということになるのじゃないか。これは初めから資金財団なら資金財団のワクというものは幾らだというふうにきまっているのですか。実は私がこういうことを聞くのは、一般の国民にできるだけ一人でも多く機会を与えたいということが切符の割当の中心だと思います。その場合にワクを持っている人が寄附してくれるのはけっこうであるが、金を寄付すればよけい切符がもらえるということは、これは私はいかぬと思う。だからある程度割当としてはいいと思うのですが。それは最小限度にとどめて、予定している金がよけい集まったから予定より割当がふえるということは、それはスライドすることはいかぬと思うのですが、その点はっきりしておりますか。
○参考人(村井順君) 数字につきましては、大体十二万枚くらい割増金付き、それはさっき申しましたように、売れ残りが多いだろうという陸上競技とかサッカーとか、そういうような切符をできるだけたくさんそちらのほうに回していただくことになっております。それでありますから、先ほど申しましたように、ローマでも五〇%でございますし、日本でもまあ七、八〇%売れればという見通しを持っておりますので、そういうようなことで、その中で二百万の中で十二万枚くらいは大体いいだろう、それ以上になっては困るということでございます。十二万枚で幾ら、大体七億二千万円くらい寄付していただくつもりでおりますから、今まで拝見しますと、五億くらいですから、それより減ることはない、それ以上になっておる。それから開会式の入場券につきましても、わずか二百五十枚くらいで四億という金を募金していただく、それも抽せんでございますからということでやっておりますので、非常に数も少くて四億という――たくさんの宝くじというものを買われて寄付されるのではないか、さように思います。
○河野謙三君 二百五十枚なら二百五十枚ときちっときまっていて、金がよけい集まったから三百五十枚になるということはいかぬと思うのですが、その点ははっきりしておりますか。
○参考人(村井順君) はっきりしております。
○河野謙三君 その次に伺いたいのは、たばこの問題でございますが、さっき宣伝費に千七百万円使ったとおっしゃったけれども、千七百万円の宣伝費の中に、当委員会において約束した一千万円の寄附ですね、これは入っておりますか。一千万円資金財団に専売公社が金を寄附というのか、協力費というのか、出すことになっておりますね、それは入っておりますか。
○説明員(狩谷亨一君) お答えいたします。ただいま御質問のありました資金財団に一千万円公社が寄附するということは直接私伺っておりません。むしろあのときのお話で承知しておりますことは、オリンピアスの広告をいたします場合、資金財団と連名でもって広告をする。そうすることによって、実質的に資金財団でもって広告をなさいます分を公社として肩がわりするわけです。そういうような内容で御了解を得たと記憶いたしております。さようなわけで、今の一千七百万円については、大部分が資金財団と連名の広告費でございます。
○河野謙三君 それは言葉はいろいろあなたはお使いになるけれども、当委員会で法律の審議の過程において、あなたのほうの総裁から、専売公社が資金財団に一千万程度のものを出すということですよ。そうでしょう。それが違っているなら初めから速記録をひっくり返してやり直さなければならない。速記録を見てごらんなさい。私は千七百万円の宣伝費を使ったとおっしゃるから、われわれの目に映ずるところでは、どこをどうやってみてもオリンピアスの広告にそんなに金を使っているように思えないのです。だから千七百万だけれども、さしあたり七百万使って、あとは一千万資金財団にやったと受け取っていいんですか。そうじゃないんですか。一千万出したのですか出さないのですか。
○説明員(狩谷亨一君) なお調べてみますが、当時の御了解を得た線は、ただいま私が申し上げたことと了解いたしております。なお、この点は調べて調査いたしてみたいと思います。
○河野謙三君 広告費とか宣伝費なんという名前は使わなかったかもしれないけれども、とにかく実質一千万程度のものを専売公社は資金財団に差し上げるということだったのです。それはあとで、もしあなたのほうでそういうふうにおっしゃるならば、もう一ぺんその当時の総裁の言明その他を速記録を見て改めてお尋ねしますが、それはあとにしまして、一体オリンピアスというものは、あなたのほうの現在の見通しではこの期限内に予定数量以上どれくらい売れる見通しを持っておりますか。
○説明員(狩谷亨一君) 期限内に一億以上ということで従来から申し上げております。先ほど御説明いたしましたときも、その点につきましては、ただいまの状況としてまだ確とした見通しは立てにくい。公社としましては、本年度の計画としては一億でございますが、その一億につきましては、できるだけぜひ達成する。なお、状況によりましては、さらに売れる見込みも立ちます場合は、それにあわせて体制を整えていく、こういう方針でおる次第であります。
○河野謙三君 これは当時とにかく予定以上売りますからということで、そのお言葉に私たちは大いに期待をかけて今日まできたのですが、どうもまだ売り始めて幾らも日がたちませんけれども、今のような状態でいきますと、予定のコースに乗っかっていないと思うのです。これから大いにしり上りに販売にピッチをかけるといえばそれまでですが、一体これに要する原材料というようなものについては、もう予定の数量以上のものの手当もついている、こういうことですか。
○説明員(狩谷亨一君) そうです。
○河野謙三君 それからもう一つ伺いたいのは、ホテルの問題、これはデータをいただきましたが、その他一万二千三百人、これは旅館の改造とか、民泊とか、船中泊とかいろいろ書いてありますが、これは一体この三つはどういう内訳になっておりますか。
○政府委員(梶本保邦君) この内訳を申し上げます。記者クラブの方が一千人、それから船舶六千五百人、それから民家千五百人、旅館の改造が残りの三千三百、この合計が一万二千三百人、こういうような方向でただいま進めております。
○河野謙三君 そうして、ホテルとか旅館とかユース・ホステルとか、その他合計で三万、三万人はいずれも対象は外人ですか。
○政府委員(梶本保邦君) さようでございます。
○河野謙三君 そうしますと、現在われわれの耳にいたしますことは、来年のオリンピック時を控えまして、国内でホテルの予約というものがすでにたくさんできておるやに聞いておりますが、こういうものはかりにできておっても、そのときはあなたの権力で解約させることができますか。
○政府委員(梶本保邦君) この問題につきまして、運輸省としましては、お説のとおり一応自由契約がもちろん原則でございますので、それをどのようにしてオリンピック町にうまく持っていくかということであったわけでございます。それでホテル業界あるいは国際観光旅館連盟と十分相談をいたしまして、ホテルにつきましては基準客室の九割、旅館のほうにつきましては基準客室の七割に当たる部屋数は、オリンピック開催時に外客に解放してもらいたいという通達を運輸省としては昨年十一月末、つまり十二月から予約の開始をいたしましたが、その予約を開始いたします直前に、ホテル業界なり国際観光旅館連盟に出したわけでございます。それがこの備考欄に書いてございます外客利用率〇・九とか〇・七とか、こういう数字になっておるわけでございまして、その範囲内でそれだけを少なくとも確保するように努めてもらいたいということでいたしておるわけでございまして、これに違反した場合に、それに対して法律上どうのこうのというふうな罰則は、残念ながらただいまいかようにもしようがございませんので、これはもっぱら行政指導でこの方向でやっているわけでございます。
○河野謙三君 現に、たとえば大きな商社とか、そういうところで長期にわたってホテルの契約のできているのがたくさんありますが、そうでなくても、たとえば私なら私が帝国ホテルを予約してあるという場合に、これを解約させるというわけにはいかぬでしょう。そうすると、今度は解約させるわけにはいかない。私がダフ屋ならダフ屋にその権利を売って、そうしてそれを今度はまたよそに売るということになる危険性が私は現在多分にあると思うのだが、そういうことはお感じになっていませんか。
○政府委員(梶本保邦君) いろいろのことが耳に入って参っておりまして、お説のようなケースも私どもとしては心配しておるわけであります。
○河野謙三君 あなたも心配し、私も心配している。お互い心配しているから言うのですが、私ども現にこの前ローマへ行きまして、あらかじめ日本の大使館を通じて公定料金程度のもので半年も前からローマのホテルをとっておった。それで行ってみて、いよいよ出かけるときになったら五倍以上のホテル料金を取られたのです。そういうふうな、あの当時日本から行かれた人はみんな経験している。日本においてもそういう危険が私は多分にあると思う。その一つは今言うように、日本人が今から来年のホテルの予約をしていけないということはないのですから、すでにもうオリンピックを当てにしなくても、長期でホテルの契約をしているのはたくさんある。そういうところに人間が入って参りますというのは外人だけで、どうしてもこれは予約の手で、予約を払って入るよりしようがないじゃないですか。それらの点においてもし臨時立法が必要なら、臨時立法をやるなり何かしないと、オリンピックはやったはいいけれども、非常に日本というのはめちゃな国だということで外国に評判を悪くすることになりますよ。そういうふうな臨時立法をやるとかしないと、私は行政指導程度のもので話がつくなどと思っているのは甘いと思う。その点どうです。御調査になったことがありますか。
○政府委員(梶本保邦君) 料金の面につきましては、イタリアで先生の御指摘のような例があったことを聞きましたので、そういうことがあってはならないというので、料金につきましては昨年の国会で法律の改正をいたしたわけでございます。第四十国会でいたしております。それで登録旅館、登録ホテルにつきましては、あらかじめ料金を運輸大臣に届け出なさい。それで届け出ないで料金を勝手に値上げしたような場合には、罰金を科したりあるいは政府登録を取り消す、このような趣旨の改正をいたしておりますので、料金につきましては何と申しますか、いやしくも登録ホテル、登録旅館についてはそのようなことはない、かように考えております。
○河野謙三君 それは帝国ホテルとかホテル・オークラとか、一流のところはそういうことはないでしょうけれども、しかし、それにしてもホテル自体が関係がなく、その間に予約をすでにとっておるものが、これがダフ屋の手にずっと渡っていって、現実にもう現在でも来年のホテルの申し込みができないような状態になっているのじゃないですか。そういう現状を認識なさっておられますか。
○政府委員(梶本保邦君) 料金とホテルの予約の問題につきましては、各ホテル、各旅館の名前と、部屋の数と、その旅館の料金が大体どの程度からどの範囲までであるということを英、独、仏、スペイン語でございましたか、全部書きまして諸外国へそれを送っております。したがって、予約をされます方は、日本の何々旅館へ行く場合には、大体三千円なら三千円程度であるということを承知の上で申し込んでいただく、その料金の表はすでに外国に全部予約開始と同時に送っております。したがいまして、それを送りましたのは、あっせん業者を主に送っておりますので、その面で料金が何と申しますか、この書いてある料金と違うじゃないかということになれば、これまた運輸省としては当然登録旅館、ホテルについては打つ手がある、かように考えております。それで、当初は宿泊センターのようなものを作って、全部そこで一括申し込みをさして、割当をするという方式を東京都と協議して考えたのでございます。ところが、残念ながら東京都のほうでそれが予算化するわけにはいかなかったものですから、現在ではあっせん業者なり個人が個々のホテルに申し込むということになっております。ただ旅館の場合は、これはこの英語を解したりする人が比較的少ないものでございますから、一括して国際観光旅館連盟のほうで扱うというふうな方法でただいま統制をとっておりますけれども、いかんせん、とにかく国内の人も希望が多うございますし、実際には東京ではホテルの予約はもう一ぱいなんだというふうないろいろの説が飛んでおるようなわけでございまして、私どもも非常に来ていただくのはけっこうなんですけれども、これが日本の恥になってはならないということを非常におそれ、かついろいろの対策を検討をいたしておるわけでございます。
○河野謙三君 今観光局長の話を聞くと、めでためでたで何もかもうまく行っているように、またこれからもうまくやるとおっしゃるけれども、私はその点は現実にすでに今日ただいまうまくいっていないと思う。でありますから、これはひとつ大いに私のように心配している人があるし、あなたのようにめでためでたの人があるし、これはやっぱり十分観光局長として責任が持てるように、今から最善の御注意をいただきたいと思います。 最後に、私は郵政省のどなたか……。資金財団が金がなくて困っているのだが、非常にいいことには記念切手が売れてしょうがないのだな。ところが、これは数日前にやったでしょう、記念切手の売り出しをやられた。あのとき私は平塚といういなかの町ですが、朝の四時に起きていって行列して切手をようやく買ったんです。だから幾らでも、自由販売という言葉はいけませんけれども、多年こういう切手の扱いをやっておる方はもう少し見通しというものがあったはずだと思うのですがね、できちゃったことは仕方がありませんが、早慶戦の切符でもこのごろは朝四時に起きなくてもいい。今ごろ四時に起きて切符を買わなければならないのは記念切手だけだそうで、それでもなかなか買えない。これは今後幾らか予定をふやして、どういうふうにして売っていくかということについて、ちょうど十割手に渡らぬまでも七、八割の人には手に渡るようにということを考えるんですがね。それは一体どういうふうなことを将来お考えになっていますか。
○説明員(上原一郎君) お答えいたします。寄付金付記念切手につきましては御迷惑をおかけいたしておりますが、まず端的に、結論的に申し上げますと、増刷するかどうかという点につきましては、増刷するようにいたしますということをお答え申し上げます。最初は一種類について四百万、今三種売っておりますから千二百万枚ということでございましたけれども、先生がおっしゃいました今度のは第四回目に当たりますが、これは一種類につきまして八百万、したがって二千四百万出しております。で、御指摘のような点がございましたので、オリンピックの切手ということについては小学校、中学校、あるいは高等学校の学生が非常に要求しておるというので、これは予約制度というのをとりまして、その分も集計いたしまして、大体当初に比べまして約倍にしておると、こういう状況でございます。で、この点につきましては、まだそれでも足らぬのだということで先生がおっしゃっておられますので、十分今度の売れ行き状況も勘案しまして、できるだけ御要望に沿いたい、こういうふうに思うわけでございます。
○河野謙三君 それで、この次少し増加してやってみて、それでいけなかったらまたふやすと、こういうような非常に弾力的なお考えを持っておいでになるんですね。
○説明員(上原一郎君) さようでございます。
○河野謙三君 ただ、私たちがあなた方のようなとの道の専門家に希望したいのは、最初からうまくやれとは言わぬけれども、今度は四回目でしょう。その前に一回、二回、三回があるわけですね。同じようなことを繰り返している。一回か二回やったら、もう少し早く見通しをつけてやれそうなものだと私は思うんだがね。私が切手売っているんじゃないんだ。あなたたち専門家がやっているんだから、あんまり国民に迷惑かけないように、朝四時起きしていって、しかも半分しか割当がなかったなんていうようなことがないように、しかも、一方の資金財団のほうじゃ、オリンピックの開場式の切符の景品つきで金集めをやっている。資金財団はのどがかわいて困っているときなんだから、こんなうまい仕事はないんだから、思い切ってひとつ私はふやしていただきたいと思うんだが、思い切ってふやした場合、どのくらいになりますか、参考までに。
○説明員(上原一郎君) 実はこの寄付金付切手ということにつきましては、郵政省としては非常に苦い経験を持っておるのでございます。それは、実は戦後共同募金の赤十字寄付金付切手というものを四百八十万枚出したけれども、約半分しか売れなかったということで、だいぶ慎重にならざるを得なかったということがまあ一つあります。しかし、それを三回も重ねて何事だということに対しましては、実は切手が最近非常なブームになっておりまして、専門家と言われましてもなかなか予測しがたい。で、大体一種類について千五百万枚も出せば需給は安定するんじゃないか、こういうことがございます。が、しかし、一種類千五百万枚ということになりますと、三種類で四千五百万枚、これは普通の切手であり、それに寄付金付きであるから、その辺のところを見なきゃならぬ。見なきゃならぬというのは、普通の切手は約半分は普通の郵便切手として利用されます。ところが寄付金付き切手は今のところ見ますと、あまり利用されていないという状況から見ますと、千五百万枚まで発行するのははたしてどうなのか。現在八百万枚のところにいっておりますけれども、ずっと集計した結果、何とか減ることは今のところないということで、ふやすと。それでは思い切って出してみたらどうかということでございますけれども、これも過去の経験上から、実は思い切って出した切手がございます。そうしたところが、とたんに売れなくなってしまって、これをかかえて四苦八害しているというふうな状況でございまして、その辺のところは、なかなか踏み切れないと申しますか、予測しがたい点がございますので、漸を追ってやっていく、こういうふうなことにならざるを得ないという状態でございます。
○河野謙三君 最後に申しますが、私は何もあなたに大ばくちをやれと言っているのじゃないのです。だけれども、私はしろうとですけれども、一つの尺度として、今のスポーツ新聞がどのくらい発行部数を持っているかということだけ見ましても、私はひとつの非常な参考になると思うのです。報知新聞だけでも五十万部ぐらい出ているそうですね、そうでしょう。その他もう各社が皆スポーツ新聞をやって、それが皆十五万、二十万、三十万の発行部数を持っている。世をあげてこれはスポーツ時代ですよ。それはあなたを前に置いて言うわけじゃないけれども、老いも若きも、頭のはげたのも頭の薄いのも、皆これはスポーツなんだね。だから、ちょっと今まで失敗したって、そういうのは私は参考にならんと思うのだな。さらばといって、私は幾らがいいということを確信持って言えるなら御注文申しますけれども、それは申し上げられませんが、一つの例がスポーツ雑誌なり、スポーツ新聞の発行部数等はこれは私はやはり有力な参考資料になる。これらも隣りにおいでになる村井さんあたりは御存じでしょうが、よくひとつ相談されて、四時起きでなくて、八時ごろ行っても買えるようにして下さいよ。これだけを私は特に強く要望しておきます。
○柴谷要君 観光局長さんにちょっとお尋ねしておきたいと思うのですけれども、運輸省で予定を立てられた、外人客のために日本旅館の改造なりあるいはホテル建設の資金を――これは記憶違いかもしれませんが、八十五億開発銀行から借り受けたい、こういうことが最初の計画にあったと思いますがね。その後変更になっておられるかどうか、それについてお尋ねしたいことが第一点、それから開発銀行のほうの融資がうまくいきそうであるかどうか。実はこれは大蔵のほうの関係も持っておりますので、それをお尋ねして、機会をまた大蔵に移したい、こう思っておりますので、お聞かせいただきたいと思います。
○政府委員(梶本保邦君) ただいまお手元にその資金の計画の表がお届けいたしてあると思うのでございますが、これは地域を東京及びその周辺と、その他の二つにまず大まかに分けます。それから継続と新規、これは継続は昨年あるいは一昨年来ずっと融資を継続していただいておりますものが継続でございます。それから新規は、今年度初めていただきたいというものが新規でございます。したがって、この(A)と書いてございますのが東京及びその周辺の継続分、四件ございます。それから、(B)は東京及びその周辺の、新しくちょうだいしたいというので十五件ございます。それから、その他のほうの(C)は、東京及びその周辺以外の地域で、継続のものが九つあるわけでございます。それからその他の新規、つまり(D)欄は五件ございます。それで、(A)(B)(C)(D)と四つに区分けいたしたわけでございます。東京及びその周辺は、この(A)と(B)とを縦に足しますと、結局三十三億三千三百万円という数字になるわけでございます。それからその他の欄を縦に足しますと、(C)と(D)の合計が二十九億三千九百万円、こういうふうになります。それから、継続分だけで、新規のものは一切見ないのだというふうな考え方を貫きますと、(A)と(C)の合計になるわけでございまして、これが十八億八千二百万円、それから試みに新規のものだけがどのくらいになるかと申しますと、この(B)と(D)と足した合計でございまして、四十三億九千万円、こういう数字になるわけでございまして、それを全部まかなうといたしますと、この計欄にございますように、(A)(B)(C)(D)を足したものが六十二億七千二百万円、こういうような数字になって参るわけでございます。 で、当初、先生が御指摘になりましたように、八十億という数字をお願いをいたしておったのでございますけれども、いたずらに大きな数字を並べますよりも、もうすでに着陸態勢に入って、地道にできるものからやっていくというふうなことで計画の確実なものにしぼりまして、折衝いたしておるわけでございます。この数字はもうすでに実は開発銀行のほうへ運輸省から送り込んだ数字でございます。開発銀行で目下各ケースについて御検討をいただいておる段階でございます。 なお、三十七年度に開発銀行からホテル、旅館関係でいただきましたワクが、三十三億三千五百万円でございます。これは一昨年二十九億でございましたから、それに比べますと、約四億ふえたわけでございます。それで予算の内示の段階のときには、大体去年どおりというふうなことであったわけでございますけれども、と申しますのは、海運だとか何かのように、いわゆる柱が立っておりませんので、その他のワクの中に国際観光が入っておりますので、幾らその中でいただけるかということが、予算の段階では明示されないわけでございまして、結局、大体このくらいというふうなことを漏れ伺う程度でございますけれども、その数字によりますと、大体昨年程度と、こうおっしゃるわけでございます。それは結局、大体その数字に当たるもので申しますと、東京及びその周辺の(A)、(B)、つまり継続と新規だけを合わせますと、大体そのくらいになる。そうすると、その他の地域の継続分が一文も出ない。あるいは地方のほうの新規が一文も出ないと、こういうふうになって参るわけでございます。それでは困るわけでございますので、われわれとしては、六十億円のものを何とかもう三十億程度追加をお願い申し上げたい、こういうことでただいま各方面にお願いいたしております段階でございます。
○河野謙三君 体育局長見えているから、高体連の大会のいろいろないきさつが、新聞紙等でちらちら見るのだが、これは責任は体育協会なり高体連かもしれませんけれども、あなたのほうも無関係とはいえないと思うのだけれども、ごく簡単でいいから、現在までの経過を聞かして下さい。
○政府委員(前田充明君) 高等学校におきましては、高体連が主催いたしまして、各種の選手権と申しますか、高等学校大会を従来ずっとやって参っております。そこで、昨年来は高等学校の大会を総合的にと申しますか、一緒にやりたいというふうな考えがございました。その際に、NHKから寄付をすると、こういうような話がありまして、一般論として、一体そういう何と申しますか、ばらばらでなくて、地域的になるべくまとめてやるという考え方について、当初私どもも相談を受けました。私どもといたしましては、そういう考え方自体は差しつかえないのじゃないかと考えております。しかしその後、連絡の不十分等がございまして、一部誤解がございますのですが、たとえて申しますと、ただいままで競技団体は、一つの新聞社なり何なりの寄付を受けてやっておったと、ところが今度は、もうその新聞社との関係を打ち切ってNHKの寄付による、いわゆる総合大会をやるというようなふうに少し誤伝をされておったのでございますが、高体連といたしましては、そういうことではなくて、従来の関係は関係として持っていながら、また一方でNHKの寄付を受けてと申しますか、後援を得てやると、そういう二重の後援を得るような格好でやるというような気持でございます。その辺、体育協会との話もだんだんわかって参りまして、先般、ごく最近でございますが、体育協会と高体連とが話し合いまして、そういう基本的な考え方については了解がされたようでございます。しかし、まだ具体的なこまかい問題になりますと、まだ一部残っておるようでございますので、その辺の調整は、体育協会と高体連との間で現在進行させております。したがって、私どもといたしましては、体育協会と高等学校体育連盟とがトラブルを起こしてけんかするというようなことのないように、またその後援者であるNHKとかあるいは新聞社とかいう関係においても、非常に何と申しますか、感情の食い違いがあって、感情的におもしろくないというようなことのないようにいたしたいと思いまして、相談を受けております点については、十分そういう点お互いに話し合うように、指導いたしている実情でございます。
○河野謙三君 いろいろ誤解もあったようだとおっしゃいますがね、私は誤解で毛何でもない、問題は資金の問題だと思うのですよ。スポーツといえども金が要りますよ。神聖な行為だって金が要るのだから、スポーツに金が要らないはずはない。で各県では中等学校なり高等学校なり、それぞれ催しがありました場合に、何かの名目で補助金を出していますよ。私はやはり日本のスポーツの将来のために、高等学校のスポーツ大会なんというものはやはり育てなければいかぬと思う。それを今まではとにかくとして、今後……、国民体育大会には補助金を出しているでしょう。国民体育大会に補助金を出して高等学校の大会に補助金を出せないということは、私はもう現段階ではないと思うのですよ。そういうことを進んで私は国がめんどうみるということが、決して文部省――政府がスポーツを中央集権化するというようなことにはならないと思うのですがね。そういうこともお考えになる段階じゃないですか。そういうことをお考えになっておりますか。
○政府委員(前田充明君) 高等学校の大会には、私ども一応ただいま五百万円出しております。五百万円という数字が幾分少ないかもしれませんが、なるべくあまり外部の一般の寄付を無理につのって、その方面によって、かえって自分たちのやりたいことと申しますか、そういう点が曲げられないようになったほうがいいということは、全く先生のおっしゃるとおり私も同感であります。したがって、今後そういう点はなるべく金のかからないようにして、政府からはなるべく金がよけい出るというふうでやりたいということは、非常に念願いたしております。
○河野謙三君 この五百万円というのは、各柔道、相撲、陸上、野球などに出して、その合計が五百万円ですか。
○政府委員(前田充明君) 高体連に対して五百万円出しておりますので、それが柔道なり野球なり、まあいろいろなものに分かれるわけでございます。したがって、各種目といたしましては、ずっと減る勘定になります。
○河野謙三君 それじゃ出さないと同じじゃないですか。(「スズメの涙だ」と呼ぶ者あり、)私は法制上何も出すことに支障がないならば、こういうことにこそ私は文部省の予算はもっと積極的であるべきであると思うし、われわれも御協力申し上げたいと思うのです。今のようにスポーツ団体がおさい銭の多いほうに、あっちへころんだりこっちへころんだりするようなことでは、これはいけませんよ。今度の高体連の問題、はっきりしているでしょう。おさい銭が多かったからNHKに行った、おさい銭が少ないから朝日新聞から縁を切る、そうでしょう。何も誤解で毛何でもないでしょう。その事実を目の前にしたら、もう今からでは間に合わないけれども、来年度からは、ここであなたに政治的な答弁をしろとは申しませんけれども、少なくとも体育局長自体は、高等学校のこのごろのスポーツは、純心な学生のスポーツというものは、国のほうでできるだけのことをしてやろうというぐらいの御決意のほどを、ひとつ私は御披瀝願いたいと思います。
○政府委員(前田充明君) たいへん予算獲得に御協力をいただく意味で、私はもう非常に心強く思うわけでございますので、今後はぜひふやすように要求をいたしたいと思います。 なお、そういうたくさん金をくれるので、片方の金をくれるほうへ動いていくということでございますが、しかし教育関係のことでございますので、あまり金にだけ動かされないように、自分たちの趣旨ははっきり持ってやってもらうように高体連に対しては希望いたしたいと思っております。
○河野謙三君 最後に、あなたの気持はよくわかりましたから、来年度からかりに五百万円が五千万円にならないにしても、非常に熱意を持って補助金をふやしてやるということなら、来年度にいってそういうことをやるのに都合が悪くないように今からしておかなければならないわけです。今ここでことしの高体連の大会に変なひもがついてしまいますと、非常にめんどうになるのです。だから、ことしは何ともできないが、来年からはこうするつもりだからということで、来年の備えを今からしていかなければならぬと思う。金が多いからどうとかこうとかということではないはずだと言いますけれども、あったのですよ。私はスポーツ団体の会合へ行って、現実に高体連の代表者から、ある団体か協会か知らぬけれども、これだけの金を出すといいますから、これをのがす手はないから、どうも私たちはそういうことを考えざるを得ないという話を聞いたのですよ。情けない話じゃないですか。だから私は、最後に繰り返して申しますが、どうぞ来年度からそういうことを積極的にやりたい、あなたがやろうたってできないこともありますが、やりたいというあなたが希望を持っているならば、その備えで今からことしの高体連を、そういうふうにやるときの支障にならないように、ことしの高体連の大会の運営をまず前提として、筋を通しておかなければならぬと私は思いますので、この点は間違いないと思いますけれども、そういう点どうですか。
○政府委員(前田充明君) まことにもうおっしゃるとおりでございまして、ことしから来年の計画について、そごのないようにということでございますが、もちろんそのつもりで努力いたします。ただ、ことしは非常に話がだいぶ進んできておりまして、間近でございますので、完全に百%思うとおりになるかどうか私も確信をもって申し上げられませんが、できるだけ努力はいたします。
○河野謙三君 私は、やめようと思ったのだけれども、確信をもってと――少なくとも五百万円金を出しておるから、あなた方の発言権はあるのです。指導権もあるのです。ある程度。たとえば、ことしどこかの新聞社ですとか、どこかのテレビのどうもひもがついちゃった、それは来年あなた方がすっきりやろうと思っても、そのひもがついたためにまたごたごたすることのないようにだけはしておかなければならない。五百万円出しているのだから注文くらいつけられそうだ。どうですか。
○政府委員(前田充明君) おっしゃるとおりに、できるだけ努力をいたします。
○岡田宗司君 今の問題に関連しまして、今度の大会ですがね、NHKは金を幾ら出すのですか。
○政府委員(前田充明君) 私もその数字を伺ってはおりますが、ちょっと今はっきり覚えておりませんが、たしか千八百万円だったというふうに伺っております。
○岡田宗司君 あなたのほうで今まで高体連のほうに出している金は五百万円、それを小さく分けてしまったらこれは大会はとてもやれませんね。まあほんとうをいえば、オリンピックの前にずっとこういうものがすでにできておって、新しい若い選手をレクルートする機関になっていなければならなかったはずなんですね。それをなされていなかったということは、いろいろな意味で残念なことだと思うのですが、まあこれからそういうものが新しくできていくということは非常にいいと思うのです。千八百万円だとすると、まああなたのほうでもって少しがんばれば、五百万円を十倍にするわけではないですから、今までの一括交付して分ける補助金と、そのほかにこういう全国的なものをやるこの費用というものは努力すればできないことはないと思うのです。予算がだんだん小さくなるのじゃない。予算がだんだん大きくなるのだから、特にオリンピックで国民の体育というものについて非常に関心も高くなるし、またそういうような点から、今後大蔵省もそういつまでも財布のひもをきつく締めているばかりでもない、そう考えていきますと、私はそんな高いものじゃないと思うので、今河野さんの言われたように金でころんだとか何だとかいう問題が起こったり、そのためにまたいろいろなトラブルが起こる、これはもうスポーツを毒するものだと思うんです。スポーツに対して国が干渉しちゃいけぬとか何とかいうけれども、どこの国だってみんなやってるんですから、どこの国でもみんなスポーツに対して国が積極的な奨励をやっておる以上は、そのくらいのものはできないわけのものじゃないと思うので、文部省でぜひこういう面についてももっと積極的になっていただきたいと思うんですがね。
○政府委員(前田充明君) たいへんありがたいお言葉でございますので、もちろん予算の今後の増額につきましては努力いたしたいと思います。 ただ、今お話の最初にございました、先生のお話では、従来はやってないようなふうにお受け取りになったんじゃないかと思ったんですが、これは従来ずっとやっておりまして、各種目ごとにやっておりましたのを、今度はなるべく地域的に小さい範囲で、九州と北海道で同じ年にやるということでなしに、なるべく近いところでやるという方針になって参ったのでございまして、今後はそういうなるべく近いところでやっていくというのはいい傾向ではないかと思っておる次第でございます。
○委員長(加賀山之雄君) 最後に村井さんにひとつ伺いたいのですが、さっき出たホテル問題ですね。どうも大会ではホテル問題が不評の大きな問題になると考えて、梶本観光局長もいろいろ苦心しておられるようですが、組織委員会としては、一体この問題についてどういう部会なり、どういうふうに扱っておられるか、組織委員会としてのお考えを伺いたいと思います。
○参考人(村井順君) ホテル問題につきましては、従来運輸省の観光局、それから東京都のほうにお願いしまして、建設並びに運営をいろいろと御計画願ったわけでございます。今まではどちらかと申しますと、建設問題に重点がおかれまして、できれば何とかなるだろうというような格好で進んでおったと思いますが、それが数カ月前から、実はもう現在あるものでもみんな買い占められているんじゃないかというような問題が出まして、建設以上に運営の問題が重要ではないか、さように考えまして、私のほうからも運輸省と東京都のほうにお願いしまして、運営問題、うまく各国のバランスをとって、それぞれの国の希望する方々が東京に来られて、気持よくホテルに泊まられ、大会を見て帰られるというように運営をお願いしたわけでございますが、先ほどもお話がありましたように、現在の法律の建前からいうと勧奨指導以外にはないようでございます。われわれもこのままではやはり心配でございますし、また入場券の販売が二、三カ月後に始まりますと、海外の入場券の販売というものはホテルをリンクいたすことになりますので、さっそくこの問題でいろいろな問題が出てくると思います。さらに観光局長なり東京都の方々とも御相談して、この面についての打開策、何か手を打つことがないだろうかというような問題につきまして、今後も御相談を進めていきたい。今までのところ、組織委員会は運輸省、東京都におまかせして、もっぱら選手なり役員、プレスマンだけをわれわれが引き受ける、一般観客は、一般外客は政府なり東京都にお願いして参ったわけでございますが、今のような意味におきまして、今後さらに連絡を密にしまして、十分ひとつ成果の上がるようにお願いしていきたい、さように考えております。
○委員長(加賀山之雄君) ほかに御質疑のおありの方はございませんか。
○岡田宗司君 観光局長にお伺いしますが、今のホテルの問題ですが、どうも日本のホテルはりっぱなホテルで、高いばかりで安いホテルは少ないんですね。五ドル以下のホテルというのは少ない。今度新規契約にはそれはどれくらい入っておりますか。今後できるオリンピックまでに間に合うホテルのうちには、その五ドル以下ぐらいで泊まれるホテルというのはどのくらいあるのですか。
○政府委員(梶本保邦君) 料金を五ドル以下にしろというふうな法律的な、何と申しますか、命令は出せないのでございますけれども、運輸省としましては、先ほども柴谷先生の御質問に対してお答え申し上げました資料で、部屋数に三分の五をかけておりますが、この三分の五のこの五が一室五百万円という意味でございまして、非常にデラックスなホテルでございますと、最近の例で申しますと一室一千万円ぐらいかかっているが、五百万円見当のホテル、それの三分の一を財政投融資にお願いをする。残り三分の二の三分の一は自己資金、三分の一は市中銀行、こういうことで、国として財政投融資をお世話するのは五百万円の三分の一であるということで、とにかく先生のおっしゃるような中級以下のホテルの建設と、このような考え方をこの面から打ち出しておるわけでございます。しかし、そのような指導をしてもなかなか次から次へと、あそこであんなものを作ったんだから自分のところはそれ以上のものをというふうなことになりがちでございます。それは運輸省としては財政投融資のお世話はいたしません、勝手に自分の自己資金でやって下さいと、それくらいのことしかただいまのところ資金面ではなし得ないんじゃないかというふうな気持でおるわけでございます。 それで、一番私どもの希望にかなうんじゃないかと思っておりますのは、今千五百室ほどのホテルを建設いたしておりますのがございますけれども、これの計画が大体一室六ドルから七ドルというので今資金計画を全部整えて、その方面で今やっておるわけでございます。そのかわり、各部屋まちまちのデザインをこらすというわけじゃございませんで、画一的にずっとやる。そのほうがはるかに安上がりでございますから、そのような方向で今千五百室のホテルを作らんとして、もうすでに着工いたしておりますことは御承知のとおりでございます。あれは大体六ドルないし七ドルのホテルになるかと考えております。
○岡田宗司君 そうすると、資金をあっせんするときにそういう条件をつけているだけで、さあできてしまったら、今度は八ドルにしょうが九ドルにしょうが手が及ばない、こういうことになるわけですか。だから、一体でき上がるときにどろなるんだか、今からさっぱり見当つかぬ、こういうふうに受け取れるんですが、そういうことでしょうか。
○政府委員(梶本保邦君) 非常に私の表現がまずいから、あるいはそのようにお受け取りになったのかもしれませんが、事実は、なかなか最終の段階まで料金の統制ということが、ホテル料金についてはバスやタクシーの運賃のような認可制をしいておりませんので、なかなか困難な問題でございまして、精一ぱいの気持としては、先ほど申し上げましたように、料金の届出制をようやく登録ホテル、旅館についてだけやったというのが今日の段階でございます。
○岡田宗司君 ホテルとしては、依然としてどうもあまり強く干渉なり指導なりということができないと。だからまあまあその程度ぐらいより下のものは大体できないんだと、こういうことですね、率直にいえば。
○政府委員(梶本保邦君) 登録旅館、ホテルに条件をつける、その条件をぴしっとやって、それに違反したものは登録を取り消すとか何とかいう措置ができないかということをずいぶん法律的にも私どもやってみたのでございますけれども、専門家の御意見によりますと、免許制には条件がつけられるけれども、登録の場合には条件をつけることが今の法律構成上は不可能だというのが関係の御専門家の意見でございまして、何とかその道を一歩でも私どもの考えるような方向にできないかということを、登録制の上で方法を今検討をいたしておるわけでございます。
○岡田宗司君 そうすると、値上げするのも勝手次第、こういうわけですか。あまり縛れないということですな。
○政府委員(梶本保邦君) 値上げをいたします場合に、すべての旅館じゃございませんが、登録ホテルと登録旅館だけについては、あらかじめ運輸大臣に届け出なければならない、このようなことになっておるわけでございます。
○岡田宗司君 そうすると、届け出さえすれば値上げをしてもかまわないと、こういうことですか。
○政府委員(梶本保邦君) 原則としてはそうでございます。ただそれが不当に高い場合には、運輸大臣は変更を命ずることができる、このような規定はございます。
○岡田宗司君 まあこれからオリンピックを目ざして需要が多いわけですから、この機にとばかりに値上げをするムードでも動いてくるということになったら、これはたいへん困るのですが、そういうおそれはないのですか。
○政府委員(梶本保邦君) オリンピック時においては絶対にホテル料金の値上げはさせません。これはその約束で諸外国等に対しまして予約の料金の公表をいたしておりますから、この点につきましては間違いないと思います。ただその公表の中にも、サービス料一割、それからノーチップ制であるということもあわせて諸外国に公示をいたしておりますので、かつてイタリーにおいて非常にひんしゅくを買ったような、オリンピック期間中だけ料金の割増しをするというふうなこと、これだけは絶対に運輸省としてはさせないつもりでおります。
○河野謙三君 あなたはそうおっしゃるけれども、さっきも言ったように、あのローマの場合、ちゃんと公示料金できめたのですよ。ところが、いよいよ旅館を立つときになって、勘定となったらよけい取るわけですよ。だから私は、あなたが非常に心配されていることはわかるけれども、あなたが確信をもって言ってもなかなかそらいかぬと思うので、私はこの際オリンピック期間中の臨時立法か何かやられたらいいと思うが、そういうことはまだお考えになっていませんか。
○政府委員(梶本保邦君) ホテル、旅館の料金は、まあ御承知のとおりずっと明治この方自由制なんで、きのう三千円のものをきょう五千円にしようが、いかんともしがたかったのが昨年までの実情なんですが、登録のホテルと旅館については登録制があるのだと、登録したものは国としては税の減免等についての恩典といいますか、考えておるのだから、料金については勝手なことはさせぬぞという理屈でようやく――それもなかなかたいへんだったのでございますけれども、そういうことで昨年法律改正をしていただいた。ところがその他の登録されてないところについては、実は今のところいかんともしがたいと、こういうことなんでございまして、これは国際観光旅館連盟なり、あるいは日本観光旅館連盟なりというところを通じての行政指導しかない、こういうのが現状でございます。
○柴谷要君 今河野先生の言われましたように、確かに運輸省は今日までホテルなり旅館に対して登録制をしいたけれども拘束力はないのですね。拘束力はありません。ないですから、先ほどのような危険が伴うと思うので、私は立法措置が必要じゃないかと思う。その際に、単にホテル料金、旅館料金を押えるための立法ではなくして、かつて外人観光客に対しては飲食税の免税等があった、ところが税制改正によって税金がかかってしまった、こういう問題があるのですから、こういう問題はオリンピックに関連しての観光客は免税にするとか、いろいろな問題があると思う。そういうものを総合して、これこれの特典も与えてやるかわりに、国際的信義を落とさないために、こういうふうな料金でちゃんとやらなければいかぬ、こういうような臨時立法が私は最も必要だと思う。それは国際信義上からいっても必要だと思うので、これは私どもも考えておりますので、ひとつ観光局自身でも検討されたらいかがですか。私は大いにこれはやるべきだと思うのです。
○政府委員(梶本保邦君) つとに社会党のほうでも、観光基本政策を御発表になって、党議決定の中に料飲税の減免のことをうたっていただいておるわけでございまして、運輸省としましては喜んでおるわけでございます。料飲税の問題のみならず、たとえば自動車の一時輸入の問題、それからドルを持ってきて円に交換して、再び日本から立っていく場合の再交換の限度が今百ドルになっております。こういうふうな問題、いろいろオリンピックのときの臨時措置というものがあってしかるべきじゃないかということで、運輸省としては検討はいたしております。したがいまして、料飲税だけについての臨時立法では非常に何といいますか、不当に、いろいろ御意見も伺うかもしれませんが、その他いろいろな問題をあわせまして、運輸省としてはオリンピックの具体的な臨時措置というものは検討をいたしておる段階でございます。
○河野謙三君 ですからどうですか、この次に、この国会ももうあと十日ほどですが、もう一回くらい開いていただいて、法文化しなくてもいいが、大体運輸省で、来年のオリンピックのことですから、何かひとつお考えになって、ここでお示しいただくということはできませんか。そうでないと、これはあなただけ非常に骨を折られても結果はうまくいきません。何かいろいろかねてお考えになっているなら、それを一歩コンクリートしたものをわれわれにお示しいただけませんか。
○委員長(加賀山之雄君) ちょっと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(加賀山之雄君) 速記を始めて下さい。 ほかに御発言もないようですから、本件についての質疑は本日はこの程度にいたします。 参考人各位にお礼を申し上げます。 本日は御多用のところを御出席いただきまして、まことにありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午後一時四十五分散会