P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
42回国会参議院1962/12/21

運輸委員会 第4号

発言数
28
登壇者
8
会派数
3
開催日
1962/12/21

会議録

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) ただいまより運輸委員会を開会いたします。  前回に引き続き、請願を議題といたします。  審益の便宜上、まず事務局から当委員会付託の請願について簡単に説明を聴取いたします。専門員吉田善次郎君。

吉田善次郎常任委員会専門員

○専門員(吉田善次郎君) 当委員会に十一件付託されておりますが、便宜上事項別に分類いたしまして、お手元に配付いたしております順序に従いまして、ごくかいつまみまして御説明申し上げます。  最初に、一四〇号港湾関係でございますが、これは鹿児帰港建設早期完成に関しまする請願でございまして、要旨といたしますと、鹿児島県は、その位置、気象、土地等からいたしまして、他県と比較しまして不利な条件下にありますので、他県並みの行政水準を維持しますためには、公共投資による地域開発が第一の要点でございます。したがいまして、道路、港湾等の一連の公共事業を強力に推進しなければならないということから、特に明年度の予算におきましては、まず鹿児島港の建設の早期完成をはかっていただきたい、また、港湾関係事業費を、各年度の事業費を増額いたしまして、これまた早期に完成するような措置をとっていただきたい、こういう趣旨の請願でございます。  ちなみに、鹿児島港につきましては、約十六億円余の事業計画で、五カ年計画で推進しておるようでございますし、他の県内の諸港湾を合わせまして三十六億円余の計画で推進いたしておるのでございます。  それでは、次に国鉄関係でございますが、最初に鉄道建設関係でございます。第三五号、これは野岩、只見両線の鉄道敷設を促進していただきたいという請願であります。多年関係都市の住民の熱望でありました野岩線、只見線は、この三月二十九日の鉄道建設解議会におきまして建設線に偏入をされましたが、この両線は未開発資源の開発及び主要な観光路線として重大な意味を持っておりますので、これをすみやかに着工していただきたい、こういう趣旨のものでございます。本件につきましては、すでに第二十五回、二十六回、二十七回、三十三回、三十九回、四十回の国会におきまして、それぞれ採択せられておるのであります。  次に、三六号、三七三号、これは二件とも同一趣旨のものでございます。  次は、第三七四号でございますが、これは野沢、西方線鉄道開設を促進していただきたい、こういう趣旨の請願でございます。野沢、西方線の開設につきましては、関係地元民としまして長い間運動を実施してきましたが、まだ実現に至っておりませんので、これはきわめて短距離、十三キロほどのところでございますが、奥会津資源の開発、また新潟県との産業文化の交流上必要なものでありますので、早期に開設されたい、こういう請願でございます。本件につきましても、三十二回、三十九回、四十回の国会におきまして、すでに採択せられておるものでございます。  次は、五二〇号でございますが、国鉄の神岡線の上宝村栃尾というところまでこれを延長してほしい、こういう請願でございます。神岡線につきましては、すでに着工の運びとなっておりまして、非常に地元民からは喜ばれているのでございますが、さらに奥飛騨地方の豊富な山岳資源の開発、あるいは観光資源の開発等、地域経済の発展のために、ぜひこれをさらに上宝村の栃尾というところまで——約十七キロのようでございますが、これを延長してほしい、こういう請願でございます。これは初めて提出されたものでございます。  それから次は、電化に関します第三七号でございますが、常磐全線の複線電化促進に関しますものでございまして、国鉄の新五カ年計画によりますと、四倉駅までは複線化の計画のようでございますが、その以北岩沼間につきましては、まだその計画の中には含まれておらないようになっておるのでございますが、福島県の浜通りの開発、港湾の整備等の関係からいいましても、ぜひ全線を複線化し、また全線の電化をはかっていただきたい、こういう趣旨の請願でございます。本件につきましても、すでに二十六、七、八、四十一の国会におきまして、それぞれ採択せられたものでございます。  次に、踏切に関しまする問題でございます。第三八号でございますが、国鉄の無人踏切に警報機を設置してほしい、こういう請願でございます。最近輸送量が非常に増大いたしまして、警報機の設備のない国鉄の無人踏切事故が著しく増大し、特に老人とかあるいは学童等の危険率が非常に高まっておりますので、人命尊重の立場から、踏切番人の常設あるいは警報機設置の措置等を緊急に講じてほしい、こういう請願でございまして、同様趣旨のものは、第四十回の国会におきまして、これまた採択せられております。  その次に、輸送安全に関しますものといたしまして、第四五七号の請願がございます。この趣旨は、国鉄におきます運転事故防止対策につきましては、三河島事件以後国民世論の注目を浴びておるところでありますが、現在まで対策としては必ずしも十分ではないのじゃないか、こういう感じがいたす。そこで、今日の安全を無視した国鉄経営政策では、この事故を撲滅することができないと思われるので、まず第一に交通政策の抜本的改善をはかってほしい、それから国鉄経営に関しましてその安全輸送体制を早急に確立してほしい、第三といたしまして、鉄道事故審判特例法——これは仮称と書いてございます、それから踏切道改良促進法、鉄道事業に関する公共負担法などの法制化あるいは法律改正を行なうこと等を早急にひとつ解決してほしい、こういう趣旨の請願でございます。  それから最後に、運賃割引に関しまする請願が四四号、四四〇号、これは全く同趣旨のものでございますが、老人福祉問題解決の一つの手段といたしまして、七十才以上のすべての老人に対しまして、国鉄旅客運賃の五割引制度をひとつ制定して、実施してほしい、こういう趣旨の請願でございまして、本件もすでに第四十側国会におきまして採択をみておるものでございます。  きわめて簡単でございますが、以上御説明申し上げました。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 御質疑があります方は、御質疑を願います。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 全約十二、三件にわたる請願が説明されておりますけれども、その説明の中にも、すでに再三それぞれの委員会で採択されておるのがございます。こういうものなど、これから皆さんの意見に従わなければならぬわけですけれども、請願を受け付けるところに私は問題があるのじゃないかという気がするのです。ですから、こういう問題をすでに採択をされておるわけですから、その後における今日再請願をされるというものは、何か問題があると思うのです。だから、本委員会としては、そういう問題点を究明をしていくというようなことにならなければ私はいかぬのじゃないかと思う。ですから、そういう立場に立っても、実はきょうそちらの説明のほうの席を見ますると、そういう関係の人々は一人も来ていないわけですから、こういう点についても、委員長どうお考えになるかということをこの際お尋ねしておきたいと思います。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 請願の問題につきましては、今お話しの点も、一応ごもっともかと存じますが、大体地方関係の要望としてこれをさらに促進その他推進するために請願するものが従来多いようでありますので、そういうものにつきましては、やはりこれを会議に付して、そうして内閣に送付するというのが、従来の一般の取り扱いのように思っておるのですが、特に今回一々非常に厳格な審査をする必要もない問題も多々あるように思いますから、内容についてもしこういうことが違っておるという御意見がありましたならば、関係当局も見えておりますので、お聞き願いたいと思います。

加賀山之雄第二院クラブ

○加賀山之雄君 今吉田委員の言ったのは、そういう意味じゃなくて、たびたび出ておるにもかかわらず、本委員会は取り次ぐだけで、あとはナシのつぶてだということで、つまりたびたび出たようなものは、本委員会で経過がどうなっているのか、こういうことをやるべきだという発言だと思う。これをどうしようという結論がどうかの問題じゃなくて、ですから、これはきょうの委員会では間に合わなくても、次回なり、あるいは機会を見て、委員長において、過去の本委員会で採択した請願がどうなっているか、そういう経過は、やはり請願を扱う以上やるのが責任のある態度ではないか、私もそれには賛成です。  それから、もう一つこれは伺いたいのだが、三六号と三七三号について御説明がなかったので、これは三七四号と同じものでございますか。

吉田善次郎常任委員会専門員

○専門員(吉田善次郎君) これを飛ばして御説明申し上げたわけでありますが、失礼いたしました。追加して御説明申し上げますが、三六号と三七三号は同趣旨のものでございますが、福島県の喜多方市と山形県の米沢市の間の鉄道建設を促進してほしい、こういうのでございますが、この両市を結ぶ線の実現は、未開発資源あるいは観光の開発を初めとしまして、この地方の福祉あるいは文化向上のために緊急なものであるとともに、野岩線実現の使命をなお、さらに大ならしめるものでありますから、これにつきまして早期に実班をはかってほしいという請願でございまして、二十三、二十七、三十三、三十九、四十回の国会におきまして、それぞれ採択されておるものでございます。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 加賀山さんの御意見、これもごもっともでありまするが、具体的の問題としては、請願を受け付けて、またこれを内閣に送付したものについて、その経過については、政府委員も見えておりまするから、具体問題についてお聞き下されば、これは説明があるかと存じます。何か具体の問題がありましたら……。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 再請願をしているわけだね。具体的な問題があれば質問していただきたいという、こういうことですけれども、具体的な問題が解明されないから、地域住民は、それぞれ、先ほど説明なされたような、地域開発であるとか、あるいは産業、経済のその地域における趨向などを考えてその再請願をしてくる、こういうことだろうと思うのです。ですから、加賀山委員も申されたように、本委員会はたび重なるこの種陳情を採択しておるわけですから、その採択をしたものが今日なおなぜこういう格好で出てくるかということについて、本委員会は、それぞれの関係の所管の省の諸君のおいでを願って、本日までできない理由がどこにあるか、こういう点を究明して、それを解明するような方向で委員会というものをやらないと、ただ単に陳情、請願というものをここで受け付けて、それぞれ採択するという形式的なものになる、こういうふうに私は思うのです。ですから、こういう点を委員長としてどう考えているかということを僕は聞いているのです。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 具体的に御質問があれば、政府委員は見えておりますから、私がそれを調べて諸君に御報告するよりも、政府にお聞きになれば一番いいと思います。

加賀山之雄第二院クラブ

○加賀山之雄君 そういうことでなくて、政府委員に説明を聞いて済む問題でないと思うのだ。単に事務的にこういうことがあるからということでなくて、これは政治的の理由でなかなかできないものもあろう、したがって、これはほんとうに真剣に、取り扱うためには、国務大臣を呼んで、どう考えているか、それくらいまでいかないと、委員会でやらないといけないので、私はこの採択をするについての条件にしているわけではないのです、これは。吉田委員もそうだろうと思う。

吉田忠三郎日本社会党

○吉田忠三郎君 そうです。

加賀山之雄第二院クラブ

○加賀山之雄君 だから、そこは委員長でどう考えるかということを——私もこれを採択するにやぶさかじゃないですよ、全部今までも採択されておるのだし。ここでちょこちょこ、こういう状況でございますということを政府委員から聞いて、それを採択の条件にするという量見でそういうことを言っておるのじゃなくて、ほんとうに請願というものを重視する以上は、たびたびたびたび、こう何年も前から続けられておる——これは何かの事情で今日まで日の目を見ない、こういうことなんです。切実なものもあろう。地元の人は非常にこれを切実に考えて請願しておる。ただそれを取り次ぐだけでは、本委員会の使命を果たしているとは思えないから、吉田委員も言っておる。それを私は敷衍して言っておるのです。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) それはわかりますよ。

天埜良吉自由民主党

○天埜良吉君 今のあれは、願意妥当として、これを内閣へ取り次いでおるわけなんですね。ですから、また同じ請願が出てきたという場合には、せっかく政府が来ておるのですから、だから、そういうものについてどうなっておるか聞くということでいいのじゃないでしょうか。また、その請願の扱う場所でなくとも、そういうことがさらに、運輸省なら運輸省においてどういうふうになっておるのか、国鉄なら国鉄においてどういうふうになっておるのかということであれば、これは運輸事情の調査というときに、あらためてそれを議題にして、聞いてみたらいいじゃないか、こういうふうに思うのです。ですから、本日のところは、これはその後どうなっておるのだということを、政府当局が来ておるのですから、これを聞いてみたらというふうに思うのです。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 今の取り扱いについて、加賀山委員の言われるように、この問題、おのおの請願が何回も出るというものがいまだ実現せられないという理由については、ただ単に取り扱いとかというだけの問題ではないと思うのです。だから、そういうものについてどう扱うか、またどういう工合になっておるかということをぜひ知りたいということであるならば、今の普通の運輸事情等に関する問題としてお聞きになるなり、あるいはどうしてもこの委員会でもってそれを聞きたいということであれば、可能な範囲において委員長は努力をします。

加賀山之雄第二院クラブ

○加賀山之雄君 委員長は、まだわれわれの気持がわかっていない。聞きたいとか聞きたくないという問題じゃないというのだ、私は。委員会のまじめな態度からいえば、請願を受け付けたら、どうなっておるかということは当然にやらなければならぬのじゃないか。本来なら、請願を受け付ける場合にそれをやるべきだけれども、本日はそういう態勢じゃない。だから、運輸事情調査でもいいです。何でもいいから、そういう場合に、過去の請願というものを振り返って一ぺん——この会期中に間に合わなければ、間に合わなくてもしょうがないが、そういうことを考える気持があるかどうか、それをひとつ委員長に聞いておきましょう。

河野謙三自由民主党

○河野謙三君 委員長、ちょっと速記とめて下さい。懇談でひとつ……。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) ちょっと速記をとめて。   〔午前十一時八分速記中止〕   〔午後零時四十八分速記開始〕

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 速記をつけて下さい。  これより採決をいたします。  請願第三十五号外六件の請願は、議院の会議に付し、内閣に送付するを要するものと決定して御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたしました。  なお、報告書の作成等につきましては、先例により、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 御異議ないと認め、さよう取り計らうことにいたします。  なお、第四十四号及び第四百四十号の請願については、意見書案を付することとし、その作成を委員長に御一任願います。   —————————————

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 次に、運輸事情等に関する調査を議題といたします。  質疑の通告がありますので、これを許します。大倉君。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 先回の委員会において、鯖波の駅構内における死傷事故についてお尋ねをしておったんですが、調査がまだ済んでいない部分がありましたので、調査してから報告してもらうように要求しておきましたが、この際調査の結果を報告願いたいと思います。

遠藤鉄二日本国有鉄道常務理事

○説明員(遠藤鉄二君) 鯖波の貨車転覆によりまして死傷者を出しました。その件につきまして、現地及び本社におきまして、いろいろ調査をいたしておるのでございます。たいへん申しわけございませんけれども、実は私、前任の磯崎理事のあとを受けまして任命されたのでございますが、まだ詳細の説明を受けておりませんのでございまして、まことに申しわけございませんが、しばらく時日をおかし願いたいと思うのでございます。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 新任の理事さんですから、これは御無理ないと思いますけれども、本来ならば、国会開会中であり、国会の委員会で問題になっておることですから、何をおいても申し送りをしてもらわなきゃならぬと思うのですけれども、まあそれも不十分とあらば、やむを得ませんが、さっそくひとつ調査されて、十分御検討いただいて、その結果またお答え願いたいと思います。が、ただ、委員会を開く機会は今年中にないので、現地においては相当やはりこの解決なり何なりを切望しておりますので、現地における措置については、早急遺憾のないように措置をしてもらいたいということを要望して、この次の御報告をお願いいたします。

遠藤鉄二日本国有鉄道常務理事

○説明員(遠藤鉄二君) ただいまお話のございましたように、さっそく現地に連絡いたしまして、事情調査その他至急に進めさせるように手配をいたします。

金丸冨夫自由民主党

○委員長(金丸冨夫君) 次回は公報をもってお知らせいたします。  本日はこれをもって散会いたします。    午後零時五十七分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗