議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号
- 発言数
- 23 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1962/12/10
会議録
○鈴木小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。 本日は、まず国立国会図書館の昭和三十八年度予算概算要求の概要について審査を願うことといたします。 まず、図書館長から説明を求めます。
○鈴木国立国会図書館長 それでは、昭和三十八年度の予算概算要求の概要について御説明申し上げます。 昨年十一月に新庁舎におきまして業務を開始して以来、国会並びに行政、司法の各部門及び全国民に対しまして、新しい図書館活動を行なって参りましたが、昭和三十八年度におきましては、さらに積極的に近代的な図書館活動を推し進めて参りたいと考えております。従いまして、昭和三十八年度予算概算要求の編成にあたりましても、この見地から十分に検討を加えまして積算をいたしました。 以下、その概要につきまして御説明申し上げ、御承認を得たいと考えております。 まず、昭和三十八年度概算要求の総額は十二億六百三十四が九千円でありまして、これを事項別に、区分いたしますと、国立国会図書館の管理運営に必要な経費が九億五千七百七万七千円で、国立国会図書館の営繕工事に必要な経費が二億四千九百二十七万二千円と相なっております。 以下、重点項目別にその概要を御説明申し上げます。 第一は、国会の国政審議に対する立法調査奉仕の強化に必要な経費でありますが、この総額は一千八百四十四万一千円であり、昭和三十七年度予算に比較いたしまして七百八十四万四千円の増加と相なっております。その内容といたしましては、一、海外の情報収集の強化及び近来特に問題となっております。EEC関係の調査等に必要な経費といたしまして三百二十五万一千円、二、各種の調査資料を刊行するために要する経費といたしまして三百八十八万九千円の増額となっております。このほか、海外情報課の新設、会議録総索引の充実等、業務の拡大による業務量増加に対処するための要員といたしまして十四名を新規に要求いたしております。 第二は、国会並びに行政、司法の各部門及び全国民に対して、近代的な図書館サービスを提供するために必要とする経費であります そのおもなるものは図書購入費でありまして、四千五百十二万三千円を計上いたしておりますが、このほか、科学技術関係の資料購入費を別途に要求しております。さらに、各種の目録類の刊行、印刷カードの普及、複写サービスの近代化等に要する事業予算につきましては、実情を考慮いたしまして、それぞれ増額要求をいたしております 第三は、科学技術関係資料の整備充実に要する経費であります。この経費は、昭和三十三年以来、両議院の議院運営委員会及び科学技術振興対策特別委員会の御指示に基づきまして、その充実に努力して参ったものでありますが、特に昭和三十六年度を初年度とする整備三カ年計画を立て、昭和三十八年度はその最終年度となっておりますので、この計画の線に沿いまして積算をいたしました。要求額といたしましては一億九千百三万四千円でありまして、その中心となります資料購入費は一億六千七百七十五万八千円と相なっております。このほか事務費といたしまして二千三百二十七万六千円を計上しております。これは文献目録等の印刷費、事務用、閲覧用の各種備品類の購入費等であります。なお、科学技術関係は、整備三カ年計画の最終年度を期して、科学技術参考課を科学技術部に昇格させることといたしております。要員も、増加する資料、増加するサービスに対処するため、新規に四十八名を、要求いたしております。 第四は、職員の待遇改善に関する経費でありますが、特殊な勤務体制を考慮いたしまして、超過勤務手当、国会特別手当等の職員の諸手当といたしまして一千三百八十万四千円の増額を要求いたしております。 以上の各項目のほかに、業務の充実、整備に必要とする要員といたしまして、新たに九名を要求いたしており、さきに申し上げました調査立法考査局関係の十四名と、科学技術関係の四十八名を合わせますと、合計七十一名を新規に増員いたすことと相なっております。 次は、国立国会図書館の営繕工事関係の要求についてでありますが、昨年六月二十三日に開催されました国立国会図書館建築委員会の勧告に基づきまして、第二期工事の一部として西側事務棟の四階以上を増築する計画を立て、これに必要とする経費を計上いたしましたほか、空気調和設備施設費、館長公邸の新営費等を要求いたしております。 以上が、重点項目につきましての概算要求の概要であります。 このほか、国立国会図書館の予算とは直接の関係はございませんが、国立国会図書館の組織の一部であります行政、司法の各部門の支部図書館三十館の予算の増額につきましても、格段の御配慮をお願いいたしたいと考えております。 なおまた、支部上野図書館の予算につきましては、国立国会図書館法第二十二条の規定の取り扱いにつきまして、国会の方針がいまだ決定されておりませんので、昭和三十七年度と同様の方針で参りたいと思いまして、特に増額の要求はいたしてございません。 以上まことに簡単ではございますが、昭和三十八年度予算概算要求の概要につきまして御説明申し上げました。何とぞよろしくお願い申し上げる次第であります。
○鈴木小委員長 それでは、本件について御審議を願いたいと存じます。何か御発言はございませんか。
○有馬(輝)小委員 二ページに「EEC関係の調査等に必要な経費」と、海外の情報収集の件に関連して出ておりますが、この連帯については、どのようなことを考えておられるのですか。
○鈴木国立国会図書館長 これは各調査室の中で、経済関係とか情報関係のあらゆる関係室の人が寄りまして、そうしてその資料を持ち寄って、今検討をやっておるようでございます。
○有馬(輝)小委員 資料の検討だけで、たとえばブラッセルに出かけるとかなんとか、そういうことを……。
○鈴木国立国会図書館長 お話がございまして恐縮でございますが、今度もアフリカの方の、アフリカニストというのですか、何かその方の会議に出席いたしました帰りに、EEC関係の方を回って資料なり直接いろいろな意見を徴してくるように、係員が一名出ております。
○有馬(輝)小委員 そうですか。ぜひ、やはりそういった点については、みな集まって検討するだけではなくて、実際に向こうに行って、相当日数をかけて検討してもらうような機会をぜひつくってもらいたいと思います。
○鈴木国立国会図書館長 なお、考え方といたしましては、専用調査員なり関係の人間が絶えず海外の方の実際を知るために、年に一回くらいずつは一人くらいの者を、特別必要な毛のについて、短期間であっても、海外に出してやりたいと考えておりますから、今後も予算折衝においていろいろと御協力をいただきたいと思います。
○有馬(輝)小委員 そういった計画があるとすると、三百二十五万円くらいじゃ全然問題にならないのであって、そこら辺についてはやはり積極的に予算要求をされるべきじゃないかと思うのです。
○鈴木国立国会図書館長 そういうことも考えておりますから、どうぞ一つよろしくお願いいたします。
○阪上小委員 職員の待遇改善ですが、一千三百八十一万四千円と出ております。聞くところによると、われわれもまたそういうふうに見ているのですが、国会図書館職員の待遇というものは、一般の衆参の職員に比べて悪い、こんなものをいつまでもこのままにほっておいてはいかぬと思うのです。そういう点について、もう少しこの内訳を説明してもらえば非常にいいと思うのです。
○岡部国立国会図書館副館長 ただいまお尋ねのございました国会図書館職員の待遇改善要求につきまして、内容を御説明申し上げます。 その給与につきましては、これは衆参両院の事務局職員と全く同じようにやっておりますので、その他の手当の点でございますが、今年度におきましては、現在超過勤務は全職員月十八時間平均を認められておりまして、総額二千九百五十七万円でございます。それに対しまして、新年度におきましては、今後は国会開会中と閉会中とを区別いたしまして、開会中特に繁忙の職員をさらに区分するというような立て方をいたしまして、開会中は、調査立法考査局であるとか国会分館とかの職員は月四十四時間、それから閲覧部とか総務部とかの職員は月二十九時間、それから一般の職員が月十五時間、これが開会中の超過勤務所要の時間、それから閉会中は全職員が月十五時間、こういうような計算を立てまして、それに基づきまして、超過勤務につきましては、合わせて八百十一万円の増額を要求しております。なお、そのほかに夜間開館分の超勤として三百万円をあわせて要求しております、これは夜間開館、二十五人が一日三時間に当たるものとしての計算で三百万円を要求してございます。以上が超過勤務のおもなものでございます。 それから、次に国会特別手当でございますが、これも現在は、国会事務に従事する職員として限定された者につきまして、月額の二割だけが認められているわけでございます。従って、総額は百二十九万円でございまして、これに対しまして、新年度におきましては、特に繁忙の者、国会事務局職員と同等に近いような国会事務に従事する者百六十三人に対しましては、百分の五十、すなわち五割を支給する、それからそのほかのやはり国会開会中特に多忙な職員四百六名につきましては二割五分を支給する、こういうような建前で要求いたしております。 なお、賄雑費につきましても、これは一昨年から初めて国立国会図書館でも衆参両院にならって支給することになったのでありますが、これも五百六十九人に対しまして総計百七十万円を要求いたしております。 こういうようなことで、計一千三百八十一万四千円の増額を要求いたしておる次第でございます。
○阪上小委員 年末一時金はどうなっておるのですか。
○岡部国立国会図書館副館長 御承知の通り年末手当というものは、これは法律で額がきまっているわけでございますので、そのほか、特に年末におきまして超過勤務をしなければならない職員に対しましては、従来の例にならいまして、ここ数年間、毎年幾らかずつ増額するようにやって参りましたが、本年も昨年に比して劣らない、昨年より下回らないことを確保するという建前で、超過勤務の実働の実情を、三月までの見込みを計算いたしまして、目下検討中でございます。近いうちに結論を出したいと思います。
○阪上小委員 そこで、開会中の超勤は四十四時間、二十九時間、十五時間、こういうふうになっておるのですね。そして閉会中は十五時間以内、この閉会中の場合、一般の衆参の職員はどうなっておるのですか。
○鈴木小委員長 ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○鈴木小委員長 速記を始めて。 それでは、予算の概算要求の件は、館長の説明の通り了承するに御異議ありませんか。 〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕
○鈴木小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 —————————————
○鈴木小委員長 次に、国立国会図書館法第二十六条の規定に基づき、金銭の寄贈を受けるについて承認を求めるの件について御審議を願いたいと存じます。図書館長から説明を求めます。
○鈴木国立国会図書館長 かねて当館の英語版「雑誌記事索引自然科学編」(昭和三十六年度)の作成のため、アメリカ科学財団から、当館に対し、所要の経費二万一千百十六ドルを寄贈する旨の申し出があり、この件につきまして、去る昭和三十六年十二月二十二日、議院運営委員会の御承認をいただき、それに基づきまして、予定の計画通り業務を遂行して参りましたが、このたび、引き続き本年七月からの昭和三十七年度分の経費として、二万一千六十ドルを寄贈する旨、右財団から申し出があり、去る九月十人目、右経費のうち、一万一千ドルを送付して参りました。従いまして、本年も、国立国会図書館法第二十六条の規定に基づき、この金銭全額の寄贈を受けるにつき、御承認を願いたいと存ずる次第であります。 なお、昭和三十六年度分の決算につきましては、お手元に差し上げました別紙の通りでありますから、あわせて御報告申し上げる次第であります。 また、当館では、文部省と共同いたしまして、英語版「日本学術雑誌目録自然科学・医学・産業編」を編集中でありますが、これは、わが国の科学技術雑誌約二千三百種につき、その誌名、発行所、創刊年、発行頻度、ページ数、価額その他の事項を集録いたしましては、日本の科学技術研究の現況を広く海外に紹介しようとするものであります。 この計画に対しまして、このたび、アメリカ科学財団から、所要の経費一千一百二十三ドルを当館に寄贈する旨の申し出があり、去る九月十八日、右の金額を送付して参りました。つきましては、国立国会図書館法第二十六条の規定に基づき、この金銭の寄贈を受けるにつき、御承認を得たいと考えております。 何とぞよろしくお願いいたします。
○鈴木小委員長 ただいまの図書館長の説明に対し、何か御発言はありませんか。——それでは、本件はこれを承認すべきものと決定し、次回の委員会にこの旨報告し、承認を得たいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。本日は、これにて散会いたします。 午後二時十四分散会