P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ ☆
第41回国会参議院1962/12/07

内閣委員会 閉会後第5号

発言数
7 件
登壇者
2 名
会派数
1
開催日
1962/12/07

会議録

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) これより内閣委員会を開会いたします。  前回の委員会以降の委員の異動については報告を省略いたします。   —————————————

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) それではまず、理事の補欠互選の件を議題といたします。  去る十一月十三日、理事石原幹市郎君は一たん委員を辞任され、十七日再び委員に選任されましたために、理事に欠員を生じましたので、その補欠互選を行ないます。互選は先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) 御異議ないと認めます。  それでは理事に石原幹市郎君を指名いたします。   —————————————

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) 次に、前回の委員会におきまして、都合により延期いたしました中部班の派遣委員の調査報告を聴取することといたします。下村君。

下村定自由民主党

○下村定君 本委員会の決定に基づきまして鬼木委員と私の両名は、十月の八日から十二日にわたる五日間、愛知県、三重県両県下に出張しまして、国の出先行政機関の末端における業務運営状態を視察いたしました。視察いたしました先は、陸上自衛隊の第十師団司令部、それから普通科連隊を二つ、同じく三重県地方連絡部、三重少年学院、三重行政監察局、三重食糧事務所及び鳥羽海上保安部でありますが、そのほかに、ただいま申しました各機関の業務に関連する資料を聴取するために三重県庁、名古屋にあります中部管区行政監察局及び第四管区海上保安本部を歴訪いたしました。以下視察の順序に従いまして御報告を申し上げますが、自衛隊関係の事項は四カ所にわたりますので、便宜上、最後に一括して申し述べます。  まず、三重県庁につきまして申し述べます。  今回の視察の目的が、国の出先機関の調査でありました関係上、県庁ではこれら機関との関係事項だけを聴取するにとどめまして、県政そのものについては時間の関係上説明を求めませんでした。県当局から総括的の事項として要望された件は大要次のとおりであります。  第一、いわゆる国費の職員、国費でまかなわれている職員、すなわち国民年金、失業保険、公共職業安定所及び陸運事務所に勤務する大部分の職員の制度につきましては、給与その他の人事管理面並びに職務執行上の利便等いろいろな点で問題がありますので、できる限りその身分を県職員に切りかえるとともに、これに要する予算措置を講ぜられたいということであります。  第二は、国の権限を大幅に出先機関に委譲して、県と出先機関との交渉によって大部分の事務が処理され、中央への陳情、折衝の煩をできるだけ省きたいということが要望せられました。  第三は、国の出先機関職員の県関係のところへの出張回数、それから東京の本省の係官の出張に対する随行職員がややもすれば多きに失する。これに対して適当なる整理節減を加えられたい。これは受け身の立場から言われたわけであります。  右のほか県の各関係事項につきましてはそれぞれ書類として要望が出ておりますが、これは朗読を省略いたします。  次に、三重少年学院について申し述べます。  本院は、少年学院法第一条に基づきまして家庭裁判所で保護処分が決定され、次いで少年鑑別所において精神薄弱、これをCクラスと言っておりますが、Cと認定された少年、これを収容しておるのでありますが、現在、定員の五十四名に対して七十四名を訓育しております。これは数年来、いつも定員超過だそうであります。本院内では、少年に対しまして将来の社会生活に順応させるために規律ある生活のもとに初等の普通学、それから職業指導及び所要の医療を施行しております。その課程はおおむね次のとおりであります。  入院直後約一週間は、これを独房に置きましていろいろな精神上の調査を行なって集団生活への準備教育をいたします。次に予科教育として約二、三カ月間、本人の能力に応じて初等の普通学、体育及び視覚、聴覚の教育を行ない、これと並行してごく簡易な手工作業を教育をいたします。次いで、本科教育として七カ月ないし九カ月間、普通学教育の程度を進めるとともに、本人の個性に応じまして適当な職業教育たとえば農耕、畜産、木工、園芸、窯業、それから絵画、こういうことを実施しております。それから最後に、研究科としまして約一、二カ月の間、退院の準備のためにこれまで修めたことの総まとめをするということになっております。  次に、本院の施設につきましては、衣食住及び教育用資材などは十分とは申せません。実際は職員が工夫をし、努力をすることによってどうにか間に合わせておるというような実情のようであります。  入っております少年たちを見ますと、大体落ちついて生活しておるようでありまして、衛生状態はまずまず良好、毎月総員の七〇%ないし八〇%が体重の増加を示しておりますけれども、食糧費が一日わずかに六十六円四十五銭であります。また、最初に入ります独房というものは畳も敷いてないきわめて寒々とした部屋であります。こういう点から見て、いかにも気の毒に感じました。そのほか、予算の不十分に基因しまして定員及び設備の欠陥について職員の苦心は実になみなみならぬものを看取いたしました。  本院からは要望としまして、この院児を訓育するために四名について一人の割合で指導員がほしいということ、それから心理学、精神医学等の専門家の配属が望ましいということ。次は、精神薄弱児については、特に体位向上という必要がありますので、現在ごく狭い戸外運動場がありますが、その拡張をしてもらいたいということが要望されております。  次に、退院をしました者の就職状況でありますが、これは昨年の数字を見ますと、総員七十五名に対して退院後直ちに就職した者は四十五名、あとの者は未定もしくは自分のうちへ帰って家事の手伝いをするというようなふうになっております。  次に、三重行政監察局について申し述べます。この視察につきましては、東京出発前、本庁の岩佐監察官並びに名古屋の中部管区監察局長から一般的な事項をあらかじめ聞き取ることができましたので、視察上はなはだ好都合でありました。  現地におきましては、松尾局長から業績の概況を聞きました。特に当方から希望いたしまして、先般法律改正になりました苦情申し立ての業務について説明を受けたのであります。続いて当日、鈴鹿市で開催されておりました行政懇談会を傍聴いたしました。以下、その要点を報告いたします。  三重監察局におきましては、数年前から県市町村の広報、新聞、ラジオ等を通じまして、この苦情申し立てに関する業務の啓発、宣伝に努めました、また、積極的に民間からの苦情受付を励行しました結果、この二、三年の間に飛躍的に成果が上がりまして、住民一般からも感謝され、好評を博しております。その事例は文書として報告されましたが、省略いたします。  この苦情申し立てにつきまして、直接民衆に接触しますところの行政相談委員、これは各市町村にその人の考選を依頼しまして、土地の事情に精通して熱意と活動力のある者を充当しておるのでありますが、現在は県内市町村の全数に対しまして、約半数が充足されております。その年令は五、六十才台が最も多く、婦人もまじっております。  この委員の業務としましては、苦情相談制度の趣旨、申し出の手続等を広く徹底させるために、市町村の広報、有線放送、ポスター、回覧板等をあまねく利用するほか、自分の担当しておる地域におきまして各種の会合に出席しまして、また、相談委員のまだない、もよりの町村等にも出張して、業務の拡充と民衆との接触に努めておるそうであります。また、局自体といたしましては、苦情申し立てに関する業務を促進するために、県市町村当局との間に随時、連絡協議会を開催しております。さらに各地で職能的の代表、学識経験者等を集めまして、行政懇談会を開いております。私どもがこの日臨席しました鈴鹿市の会合もその一つであります。この協議会の席上では、文字どおり、民間の各界代表が出席しておりまして、その中には婦人会、青年会員等も入っております。約二十名の人が出ておりまして、それぞれの立場から活発な意見が述べられました。ただし、その内容は局地的の事項が多いので省略いたします。  そこで最近一カ年間における苦情申し立ての内容を関係省別に分類いたしますと、厚生省、建設省、農林省関係が約六五%を占めております。また、類別的に分けますと、事務処理に関するもの、たとえば事務の処理が不適当である、それから遅延する、監督指導不十分、こういうものが五七・八%、それから法令の不徹底、誤解等に関するものが三八・五%となっております。昨年は公務員の綱紀上に関するものは見当たりません。  監察局からのおもな要望としましては、第一に、この行政相談委員を各町村に一名ずつ配置できるように充足すること。現在の約二倍になります。  それから委員が働きますために、実費弁償金というものを払っておるのですが、これが年額が三千円でありまして、いかにも不足であるから増額をしてもらいたい。並びにこの三千円のほかに委員が自腹でいろいろ活動しますが、その所要経費もひとつ見てもらいたいということでありました。  次に、三重食糧事務所について報告いたします。  本事務所の組織は、本部のほかに支所が十四、出張所が七十二、定員は五百九十名でありました。  業務のおもなるものは、主要食糧及び政令で定められておりますところの食料品の管理並びに流通調整であります。  私どもは、事務所長から報告を聞きまして、続いて二カ所の米穀検査場を視察いたしましたが、業務の運営状況についてはここに取り立てて申すほどのこともありませんから、以下要望として提出をされました件に若干の所見を加えて報告をいたします。  その第一は、米穀買い入れ価格の時期別の格差でありますが、これは制定された時代と現在では、作付体制にも大きな変化があります。また、供出米が初めての時期に一時に殺到することを緩和するために、集荷、検査、出荷等の業務を適当に平均に調整するという必要から見ましても、この時期的の格差ということは、これを適正化することが必要であるということが述べられました。  第二には、支所、出張所等のほとんど全部が、戦前の町村役場あるいは農協の庁舎、こういう老朽してしかも非常に不便な建物を賃借りしておりまして、また、米穀等を入れる倉庫の設備も不十分なものが多いのであります。したがって、仕事の能率、それから倉庫に入れる物資の保管上不適当なものが少なくありません。  第三には、農産物の運搬、積み込み等の賃金が非常に低いために、人手が不足しまして、業務の渋滞、従業員の過労を免れないということでございます。そのほか、米を検査する方法が、私ども見ましたところではいかにも原始的で非能率的であり、また、非常に繁雑である。ことに野天でやるところがありますので、天候の影響を受けて、雨の日はできないということも観察いたしました。何とか改良できないものかという感じを深くした次第であります。  次に、鳥羽海上保安部について申し述べます。  当部は、在名古屋の第四管区海上保安本部に属しております。管区としましては、三重県の南部、それから伊勢湾及び熊野灘の沿岸を管轄しております。  この管内には、伊勢、志摩両国立公園を持っております。また、熊野灘沿岸の漁港を根拠とする水産業が活気を呈している。さらに最近尾鷲地方における臨海工業地帯の建設が急ピッチに進められている等のために、海上交通量は著しく増加しまして、海上保安の諸業務は複雑繁忙をきわめております。以上の情勢に対しまして、現在当部では、鳥羽を根拠として尾鷲の海上保安署、それから浜島の分室、なお、移動保安機関としましは、四百トン級の巡視船(二百トン級を含む)が三隻、それから巡視艇、これは十トン級でありますが、これが四隻、それに雑船が一隻、これで業務を遂行しているのでありますが、定員は全部合わしまして百六十四名であります。  そこで、昨年度における海難の発生は九十四件、海事法令の違反が五百三十五作でありますが、次に述べますような管区の特性上、当保安部の負担は今後ますます加重するものと察せられます。  第一は、沿岸漁業が非常に多種多様でありまして、それから収獲があの地方では豊かなためにほかの地方から密漁船が入ってくること、それから禁止されている漁具を使用するというようなことが増加しまして、漁民の間に紛争が絶え間ないということであります。  それから第二は、真珠養殖をやっておりますが、これに関連しまして、窃盗犯、許可を受けてない業者、これがふえまして、これの取り締まりにも相当苦労しているということであります。第三は、離れ島その他に対する巡航船の交通量が非常に増加しまして、数字を申しますと、現在、航路の数が十九、年間の輸送が百七十万人、さらに観光ブームに伴いまして遊覧船が激増しておりまして、これは現在百隻、一年に二百十万人を輸送しておるそうであります。なおこのほかに、阪神地方−大阪、神戸地方との貨物輸送が増加しまして、ますます仕事がふえるという状況にあるということを報告されました。現在でも、任務の達成上、施設及び装備の不十分なことはもう一見して察知せられるのでありますが、ことに技術通信、無線とか、そういう技術上の通信装備、これが非常に貧弱でありまして、これは鬼木委員も指摘をされたのでありますが、そういう欠陥が大きい。それからヘリコプター等も全く持っておりません。これらは業務の遂行上非常に不便を感じておるだろうと思うのであります。  要望といたしましては、次のような所見が述べられました。第一は、現在尾鷲保安署があるのでありますが、これを保安部に昇格してもらいたい。浜島の分室は、これは保安署に昇格してもらいたい。それから先ほど申しました船でありますが、この性能が十分でないために不便を感じておりますので、もっと性能の高い巡視船艇、それからぜひヘリコプターを配属してもらいたい。  第三には、巡視船を着けるための専用の岩壁がありません。  それから布施田水道、これは年間にそこを通る船が七万隻、昨年の海難事故は十隻以上に上っておるということでございますが、その布施田水道に対して海難防止策を確立してもらいたいということであります。  私どもの予定では、この報告を受けましてから、巡視船で湾内視察をやるはずでございましたが、当日非常に天気が悪くなりましたために、これは御承知の真珠島だけにとどめて、湾内の視察は残念ながら中止いたしました。  最後に、陸上自衛隊関係の事項を一括して申し述べます。  私どもは、第十師団司令部におきまして師団長等から管下一般の状況を聞き、次に普通科第三十五連隊においては、部隊側の好意によりまして、特に若い隊員の代表者約十名と懇談会を持ちました。また、普通科第三十三連隊では、連隊長の報告を聞きました後に、ごく小さな部隊の野外演習を見せてもらいました。  なお、自衛隊の三重地方連絡部では、主として管内における隊員その他の募集並びに部外の官民との関係について問答をいたしました。各所ともに先方の適切な配慮によりまして、短い時間に実情を把握することができました。  以下私どもの所見と、それから部隊側の要望とを取りまとめて申し述べます。  第一が、部隊長の統率ぶりと隊員の士気であります。部隊はどこにも活気があふれておりまして、厳格な規律とあたたかい情味とがよく解け合っている雰囲気を観察することができまして、たのもしく感じた次第であります。  それから隊員との懇談会では、いろいろ待遇の問題その他要望が出ましたが、若い隊員からまっ先に出ました発言は、どうも自分たちは日陰者と思われるのが情ないという切実な要望が述べられました。  第二には、部外の官民との関係でありますが、愛知県、三重県は古くから軍隊と深いなじみのある関係でありましょう。一般に地元と自衛隊との関係は円満であります。ことに一昨年の伊勢湾台風以来、両者の協力関係が一そう深まっておるとのことであります。それから普通科の第三十三連隊は、現在あります駐屯地も、また部隊の名前も戦前と全く同一でありますので、地元の感情が特によろしいようであります。それから自衛隊の炭害派遣及び部外の各種の事業への協力は非常に積極的で、地元からも深く感謝されております。  それから隊員の募集につきましては非常に苦心せられておりますが、地方公共団体は一般に協力的でありまして、県知事から表彰された町村も若干あります。募集の成績は昨年来やや向上の傾向を示しております。  次に、諸般の施設及び隊員の給与関係の面におきましては、不十分の点が少なくありません。その中で演習場、ことに大きな演習場の不自由であるということは、これは各部隊共通の悩みであります。たとえて申しますと、大砲とか戦車を使う演習場というものは、滋賀県の饗庭野というところに行くのでありますが、これもこの第三師団ばかりでなくて、ほかの二個師団と共用で使用しておるという状態であります。この演習場の問題は、これは周辺におきまする民生保護の問題と関連する全国的な重要問題でありますから、速急に根本的の対策を樹立する必要があるということをさらに痛感した次第であります。  次は、老朽した兵舎その他の改新、それから人事行政及び隊員の処遇の欠点を直すことにつきましては、いろいろ切実な要望がそれぞれありました。詳細は略しますが、その中には中央部におきまして、明年度以後逐次改善に着手せられる予定になっておるものもありますので、これらにつきましては、私どものほうから必要の程度に説明を与えておきました。  以上で今回の視察に関する口述報告を終わりますが、なお、詳細にわたる点につきましては、書類が参っておりますから、必要に応じましてそのほうでごらんを願いたいと思います。  報告を終わります。

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) ちょっと速記をとめて。   〔速記中止〕

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) 速記つけて。  特に御発言もなければ、本日はこれにて散会いたします。   午前十一時散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗