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第41回国会参議院1962/09/03

内閣委員会 閉会後第1号

発言数
16 件
登壇者
5 名
会派数
2
開催日
1962/09/03

会議録

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) これより内閣委員会を開会いたします。  国の防衛に関する調査を議題といたします。  質疑の通告がありますので、これを許します。政府側から海原防衛局長が出席しております。志賀防衛庁長官はすぐ参ります。横川君。

横川正市日本社会党

○横川正市君 問題は緊急を要する問題ではなくて、従来から何回か委員会で質問をいたして善処方を強く委員会としては要望いたしておった問題でありますが、三年くらい前に小牧の飛行場で、民間と共用飛行場であったということから事故を起こしているわけであります。先般千歳で同じように共用飛行場だということで事故寸前の状態であったのではないかと、これを航空的にいえば事故かどうかはおそらく専門家の意見を聞かなければわからぬと思いますが、たとえば避難待機するための燃料の保有とか、そういった事前の策に適合した待避が行なわれていればこれは事故ではないとこういうふうに見るか、見解はいろいろとあると思うのでありますけれども、しかし、事実は新聞で報道されているような内容で、相当大きく取りざたをされておるわけであります。根本の問題は、やはり共用飛行場を整備していくということが私は問題ではないかと思うのでありますが、まずこの点で局長から当時の状況と、どういう処置をとられておったのか、また、将来の善処方については大臣が出席してからお聞きをいたします。

海原治防衛庁防衛局長

○説明員(海原治君) ただいまの御質問は、この八月三十日の千歳空港におきまして、自衛隊機の編隊着陸と民間機の着陸とが一緒になりまして、民間機がたいへん御迷惑をこうむった、このことについての御質問かと思いますので、これにつきまして、一応私どもが調査いたしました事実について、まず申し上げておきたいと思います。この新聞記事は、私どもの調査いたしました事実とは若干相違いたしております。まず、当時の状況でございますが、八月三十日の大体の時刻は、十六時四十分から十八時二十分までの約二時間の間のことでございます。この間におきまして、新聞の記事によりますというと、民間機が全部待たされて、自衛隊機は先へ着いたんだと、こういうふうな印象をお持ちになるようなおそれもあるような感じもいたすわけであります。事実は以下のとおりでございます。  すなわち、この間におきまして、民間機で空中に待機しておりましたのは北日本のコンベア、これは五十九分後に引っ返しております。それ以外の飛行機、たとえば日航のDC7、これは事故のちょっと品別に来ておりますが、十六時四十四分に滑走路の端にQDフォーマーというところがございます。これはそこが無線標識の施設になっておりまして、千歳の飛行場に着陸する飛行機は全部そこへ来て待機するわけでございます。そこへ来てからいろいろ管制塔の指令を受けて着陸する。QDフォーマーに十六時四十四分に来ましたのが五十三分に着陸しております。これは九分後です。この後に例の問題の北日本のコンベアが来て、これは十六時五十七分にQDフォーマーの上に参りまして、それから五十九分後に函館のほうに引っ返しております。それからあとのほうの全日本の飛行機、これは十七時零分にQDのフォーマーに参りまして、十三分後に着陸いたしております。それから日航ののC7は十八時九分にQのフオーマーに参りまして、二十一分後の十八時三十分に着陸いたしております。さらにそのあとの北日本のDC3、これが十八時二十二分に来まして、十八時三十六分に着陸しております。それで大体民間機につきましては、このように待機地点から着陸までの間が大体九分から二十一分の間で全部おりております。自衛隊機について申しますと、この間に参りました自衛隊機は第二航空団、これは干歳でございます。これの飛行機と第六航空団、これは小松でございますが、この飛行機がいずれも大体短いのが十三分、一番長いのは五十四分やはり上空で待機いたしております。したがいまして、何と申しますか、民間機が待たされて、自衛隊機が先におろされたということは、この事実から申しましても絶対にございません。  それでは、どうしてああいうことになったかと申しますと、これは大体管制塔の判断によりまして、各飛行機の速度であるとか、あるいは保有燃料ということによりまして、どういう順番に飛行機をおろしたらいいかということを判断するわけでございます。この際に、最も優先度を与えられておりますのは、いわゆるスクランブルといいますか、領空侵犯に対処するために飛び立つ飛行機であります。この緊急飛行機だけは最優先を与えられております。それ以外の飛行機につきましては、別にジェット機であるとか、プロペラ機であるとか、あるいは自衛隊機、民間機ということで差別はございません。ただ一般的に運輸省から指示されておりますところの管制塔の規則によりますと、スピードのおそい飛行機が先におりますと、あとから来た飛行機が非常につかえてしまいます。したがいまして、一般的にいいますと、ジェット機とプロペラ機が参りますと、ジェット機を先におろしてしまって、プロペラ機は待たすということは、これは通例でございますが、これはスピードの関係と保有燃料の関係でございます。そういうことでございますが、これは別に規則としてそうきまっておるわけではございません。  そこで、事実をさらに申し上げてみますと、この北日本航空のコンベア、これはもともと函館と丘珠の間を往復しているものでございます。ちょうど今丘珠は滑走路整備のために北日本航空機が千歳におりております。いわば不定期便でございます。この不定期便が千歳飛行場に着陸するために大体十六時五十七分ごろこれがQDフォーマーの上空に到着しております。そこに第二航空団のF86Fの十二機とT33型一機が訓練から帰ってきまして上空に来た。そこで管制塔といたしましては、先ほど申し上げましたように、足のおそい飛行機が先に回っておりますというと、非常にあとがつかえますので、まずこのジェット機のほうを先におろしたいということで、とりあえず約二十分ぐらいは待ってもらうからということを連結して、この第二航空団の飛行機の着陸を実施したわけです。  そこで、このQDフォーマーというのは、——これがQDフォーマーです。この赤のところが千歳飛行場でございます。ジェット機はQDフォーマーの約二万フィート上空で待機しております。これからずっと回りながらおりてくるわけです。逐次高度を下げまして、このQDフォーマーに来て、これから飛行機がGCAランディングと申しまして、地上からレーダーで誘導しておりてくるというGCAランディングというのがあります。そのためには、QDフォーマーの点からこういうふうに回りまして着陸するわけです。この一周に大体十二分かかるわけです。このQDフォーマーの上、二万フィートから逐次下げて参ります。一周に約六分かかります。したがいまして、ジェット機がこの地点からずっとおりて行きますのに、大体十八分はかかるわけです。それから二機編隊になっておりて参りますので、大体四分間隔でおりてくるわけです。こういうふうに時間のかかるものであります。  そこで、第二航空団を今申し上げましたようなことでおろし始めました。ところが、このあとで第六航空団、小松から千歳に飛んできました編隊でございますが、これがちょうど上空に参りまして、このうちの数機はもう燃料が非常に足りない、最少燃料しか保持していないという通報をしたものが三機ございます。これは大体二十分程度の使用しかできない燃料でございます。したがいまして、これをおろさざるを得ないということになりましたために、当初二十分待てばこの北日本がおりられるということの連絡をしました管制塔が、さらに三十分こういう状態だから待つかもしれないということを通報いたしております。ただその間、先ほど申しました全日空のバイカウント、これは十七時にQDフォーマーの上に参りまして、第二航空団がおりております間に入れまして、十七時二十七分に着陸しております。したがいまして、この間に民間機も自衛隊機の編隊機の間に入って着陸いたしております。そこで、今申しましたような第六航空団の飛行機が、時刻にいたしますとQDフォーマーの上に参りましたのが十七時八分、したがいまして、これを逐次おろしまして、このためにだいぶ時間がかかる。その間にこの北日本航空のほうからは、そのように時間がかかるのであるならばひとつ自分は函館に引き返すからということの連絡が参りました。その許可を得まして函館に引き返した、これが真相でございます。ただまあ千歳の上空に来た飛行機の中で、一時間近くじっと待っていることはこれはたいへんなことでございます。まことに申しわけないことであったと感ずるわけでございますが、今申し上げますようなことで、何と申しますか、非常措置でやむを得なかったのではないかと私どもは考えております。  ただもう一つつけ加えますと、この不定期便は当初実は十六時ごろに来る予定のものであります。何らかの事情でこのQDフォーマーへの到着がおくれてしまったということも一つの事情でございます。  以上がこの新聞に伝えられました当時の状況のごく要点だけを申し上げた次第でございます。

横川正市日本社会党

○横川正市君 問題は、事故がなくて、そしてその経過を説明されるときにはなるほどそうであったかということでその現状を認識することができるわけです。しかし、今聞いたその状況であっても、もし間違った時間の割り振り等があれば、これはやはり惨事が起きないとも限らない状況にあるわけです。私どもの一番懸念するのは、やはり小牧のような事故を二度と起こさないための措置は、一体その後どう進んでいるのかという点で何回かこの問題を取り上げたのですよ。共用飛行場の問題について、千歳の場合には、聞くところによりますと、米軍の使っておった滑走路で整備状況はどうかわかりませんが、移管を受ければ常時軍専用として使える滑走路があるというようなことが言われておって、事実上民間航空と滑走路の使用については、別に分けて使用できるような状況ではないか、こういう新聞の報道もあるわけですが、この点についてどうなんですか。

海原治防衛庁防衛局長

○説明員(海原治君) ただいま御指摘になっております滑走路というものは、この千歳飛行場の北東でございます。約五キロのところにございます旧滑走路のことだと思います。これにつきましては、現在は大蔵省所管の財産になっておりまして、長さは約二千四百メートルでございます。しかし、全然整備されておりませんので、飛行場としては使えないものでございます。ただ時おり陸上百衛隊の偵察連絡機いわゆるL機でございます。これが訓練等のために使用しております。ただこの飛行場を何とか使えないかということで、私どももかつて検討したことがございます。しかしながら、今申しましたように、現在の千歳飛行場と約五キロの距離でございますので、結局これに飛行機が離着陸しますと、同じ管制塔で管制しなければならないということになりますと、同一飛行場に着陸すると同じような結果になるという技術的な問題がございます。先ほど申しましたように、ずっとGCAランディングの旋回のルートもきまっておりますから、その範囲においてその下に飛行場がありまして、その飛行場だけの独自の管制は困難でございます。それが一つの理由でございます。  さらには、この飛行場の周囲には、現在米軍の通信施設、これは大きいものでございます。これがございますのと、防衛庁の弾薬庫がその飛行場の右にございます。これは相当の施設でございますが、滑走路そのものは現在のままでは、これを掘り起こして全部新たに別に作らなければならないという状況でございます。さらに今申しました環境条件がよくございませんので、私どもとしては一応これは飛行場としては使用できないのではないかという判断でございましたが、さらに今回のこともございますので、もう一度精査したい、このように考えております。

横川正市日本社会党

○横川正市君 千歳の状況からいえば、民間航空は札幌周辺の丘珠へ持ってきて、そうして千歳は軍単独飛行場で使うということのほうが最も合理的で、危険のあるときにはお互いに離着陸することはいいわけでありますから、そういう処置をとるのが最善じゃないかと思うのでありますけれども、実際には事故が起こってからでは間に合わない問題ですから、いずれの方法をとるにしても、これは対処しておかなければならない問題だと思うのです。  もう一つ私どもは非常に気にかかるのは、共用飛行場の場合に、服装は警官の服装ではありませんし、それかといって運輸省の職員でもない、自衛隊員でもないというような格好のものが門番に立っておって、そうして一々札を渡さないと車が通れない。車の場合には案外いいんですけれども、個人が歩いていくと通さないという何かきまりがあるらしいのです。そういった面も事実上やはり解決しておくべきだというので、共用飛行場の、最も私は目に見える問題として解決するように要望——これは何回も運輸省にもやっておるのですが、依然としてそのまま放任されておるわけです。できるだけひとつ早くこの問題を解決するように努力をしてもらって、こういう質問があって、すぐあとで事故が起こったということのないようにしてもらいたい。今、局長からお伺いいたしておりましたが、長官にこの問題でおそらく八月三十日の問題については御案内になっておると思いますが、締めくくりとしてこういうような事故を誘発するような施設について、将来どういうふうな対策をお立てになるつもりか、お聞きいたしたいと思います。

志賀健次郎自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(志賀健次郎君) たいへんおくれて相済みませんです。詳細なことは防衛局長から説明があったことと思うのでありますが、問題は、今日以後の問題でございます。そこで防衛庁といたしましては、運輸省とも事件発生と同時に協議をいたしまして、多分本日から現地におきまして防衛庁が主体になって、これに運輸省の航空局の関係官が参加いたしまして、徹底的に今回の事件を中心に調べると同時に、ただいま御指摘のありました旧滑走路の問題、それらも含めた調査を行ないまして、再びこのような事故を起こさないように根本的な対策を練り直してみたいと考えておる次第でございます。

横川正市日本社会党

○横川正市君 その点強く御期待申し上げて、なるべく……予算のかかることで、なかなかむずかしい点もあろうかと思いますが、要はやはり惨事を起こさない事前の策ですから、十分ひとつやっていただきたいと思います。  そこで、ちょっと委員長、速記をとめていただきたいと思います。

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) 速記をとめて。   〔速記中止〕

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) 速記をつけて。   —————————————

山本伊三郎日本社会党

○山本伊三郎君 これは開会中にいろいろお話ししたがったのですが、北富士の忍草の問題です。すでに現地からの情報を見ますると、もう地元では待ち切れないということで、いろいろ問題が出ておるように思うのですけれども、志賀大臣も誠意をもってこれに対して善処をして解決に努力するという予算委員会の答弁もありますし、私はこれ以上言いませんが、問題は相当複雑なものですが、できるだけ早くこの問題を解決するように努力をしてもらいたいと思うのです。そうでなければ自後起こる問題について私は地元の、もう待ち切れないというその事情もわかると思うのですが、じんぜん日をおくらして、地元で起こる事態について私はやはり政府が責任を持たなくちゃならぬと思う。総理もこれに対して誠意をもって努力するという答弁がありました。地元も一応それでおさまっておるようですが、けさ早く電話がかかって参りまして、幸いきょう内閣委員会があるならば、ぜひひとつ防衛庁長官にそのことだけを伝えてもらいたい、こういうことであります。これからしばらくあなたとお目にかかる機会は一カ月以上ないと思いますので、その点よろしくお願いいたします。それについてひとつ志賀大臣のお気持をお伺いしたい。

志賀健次郎自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(志賀健次郎君) ただいまのお話は、もう私は就任以来ほとんど没頭しておるような形でございます。できるだけ、今の見当では今週中に大蔵省と折衝いたしておりまする原案の原案になるかもしれませんが、一応の素案を作りまして、今週の末ごろあるいは来週早々にちょっと名前は忘れましたが、基地問題対策協議会、内閣にございますが、この協議会に持ち込んで、ここで成案を得まして、その上で現地と誠意をもって折衝する腹づもりでおります。さように御了承願いたいと思います。

山本伊三郎日本社会党

○山本伊三郎君 よくわかりました。しかし、地元はもう相当緊迫しておりますから、一週間、二週間ということでは、地元とのいわゆる了解の仕方が変わったらいけませんから、そういう結論の出るまでは地元にその点を納得するように、調達庁から適当な措置をとるようにひとつこの点をお願いしておきたいと思います。この点どうですか。

志賀健次郎自由民主党防衛庁長官

○国務大臣(志賀健次郎君) その点も十分に含みまして、実は昨日横浜の調達局長を私がじかに呼びまして、現地の状況の説明を聞いたり、また、私なりの指示も与えておるわけでありますから、きわめて慎重を期して地元と円満に折衝をして、円満に事を運ぶように努力をいたしておる最中であります。

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) 他に御発言がなければ、本件の調査は、この程度にとどめます。  ちょっと速記をやめて。   〔速記中止〕

村山道雄自由民主党

○委員長(村山道雄君) じゃ速記をつけて。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時四十四分散会

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