エネルギー対策特別委員会 閉会後第1号
- 発言数
- 6 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1962/12/07
会議録
○委員長(堀末治君) それでは、ただいまからエネルギー対策特別委員を開会いたします。 まず、委員の異動について御報告いたします。十二月五日、田上松衞君が委員を辞任され一その補欠として田畑金光君が委員に選任されました。また、六日、河野謙三君が委員を辞任され、その補欠として高野一夫君が選任されました。 —————————————
○委員長(堀末治君) それではエネルギー対策樹立に関する調査を議題といたします。 本日は、先般当委員会が行ないました委員派遣について、派遣委員から御報告を承ることにいたします。大河原理事から御報告をお願いいたします。
○大河原一次君 派遣委員を代表いたしまして、私のほうから視察についての御報告を申し上げます。 派遣委員は、堀委員長、亀井理事、吉武委員と私の四名で、期間は、去る十月一日から五日まででございました。 視察個所を申し上げますと、関西電力株式会社の大町骨材採集場、黒部川第四発電所。北陸電力株式会社の有峰ダム、和田川第二発電所、富山火力発電所建設現場。中部電力株式会社の新名古屋火力発電所、三重火力発電所、四日市火力発電所建設現場及び大協石油株式会社四日市製油所等でございます。視察個所の実情の詳細につきましては、別に報告書を用意してありますので、これを会議録の末尾に掲載していただくことをお願いいたしまして、ここではその概略だけを御報告いたします。 黒部川第四発電所は、黒部峡谷にアーチ・ダムを築き、それの下流の地点に設けられた総出力二十五万八千キロワットの完全地下式発電所であります。かって人跡未踏の地といわれた黒部の奥に大規模な発電所を建設することは、わが国電源開発史上画期的なことでありまして、昭和三十一年に工事を始めてから、幾多の困難を克服しながら、六カ年の歳月を経て、いよいよ完成の日が近づいております。この発電所が完成すると、ダムの調整運用により、特に冬季にも水量が豊富となりますので、既設水力の出力を増加するという効果があるばかりでなく、下流における新黒部川第三発電所の新設を初め、増設も可能にし、黒部川一貫開発の基盤となるものであって、その意義は大きいものと思うのであります。 次に、有峰ダム関係等について申し上げます。有峰は、富山県の中央部を流れ、日本海に注ぐ常願寺川支流の和田川の上流に当たる地点で、この地点の開発計画を「常願寺川・有峰発電計画」と称しており、この計画は、有峰に重力式ダムを築き、六つの発電所の新設と既設発電所の増設を行なうことにより、合計二十六万七千キロワットの発電力を得ようとするものでありまして、すでに昨年十二月に完成しており、各発電所ともそれぞれ運転を行なっておりました。ここのダムは、和田川の水を貯水するほか、その周辺の川からも引水して貯水しており、下流の低落差をも利用して発電しておりまして、実に水を最大限に活用していることに感銘を深くしたのであります。 北陸地方の水力発電は、今まで流れ込み式を主体としていましたが、この有峰ダムの完成によって、年間を通じ、安定した電力を供給することになり、また治水上からも、同地方にもたらす効果は大きいものと思われます。 なお富山火力発電所は、水力中心であった北陸にも火力の必要を生ぜしめている点で注目すべきものと思います。本年四月から着工し、最終出力七十五万二千キロワットの重油専焼の発電所で、三十九年中には一部の発電を行なう見込みとのことであります。この火力発電所が完成すると、従来の水力のほかに、火力を組み合わせることによって、安定した電力を北陸の工業地帯に供給できるようになるということであります。 次に、中部電力の各発電所について申し上げます。新名古屋火力、三重火力は、ともに高温高圧の能率のよい新鋭機を採用した大客量発電所で、現在新名古屋は四基、合計八十一万六千キロワットの発電を行なっております。なお、引き続き二基を増設工事中で、これは明年中に完成する予定でありまして、これが完成の暁には、総出力百二十五万六千キロワットの大火力発電所となります三重火力は四基で総出力三十四万一千キロワットでありますが、ボイラーとタービン発電機が一すべて屋外に置かれているのが特徴となっております。四日市火力は、昨年の五月から工事が始められ、明年秋ごろから順次運転を開始する予定でありますが、最終出力は四基で八十八万キロワット、重油専焼の発電所であります。この発電所の大きな特色は、いわゆる石油コンビナート方式を採用していることで、大協石油と大協和石油化学と提携、発電所の隣接地に大協石油第二製油所が建設され、発電所と製油所をパイプで結んで重油の供給を受ける計画であります。この電力、石油コンビナート方式により、輸送費用、貯油設備等の節滅ができるので経済的であると、期待が持たれておりました。 以上が視察の概要でありますが、名古屋通産局、公益事業富山支局並びに関係会社から種々御配慮を賜わり、非常に便宜を得ましたことを申し添えまして、この簡単な報告を終わります。
○委員長(堀末治君) ただいまの御報告について、何か御質疑はございませんか。——御質疑もなければ、派遣委員の報告は、これをもって終了することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(堀末治君) 御異議ないと認めます。 なお、報告の中で述べられました報告書が委員長の手元まで提出されていますので、この報告書を会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(堀末治君) 御異議ないと認めます。 それでは、本日はこれで散会いたします。 午前十時四十六分散会 ————・————