逓信委員会 第1号
- 発言数
- 34 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1962/08/17
会議録
○本名委員長 これより会議を開きます。 この際、一言ごあいさつを申し上げます。 私、今回はからずも逓信委員長に選任されましたが、職責の重大なるにかんがみまして、微力ではありますが、誠心誠意努力して遺憾なきを期したいと存じます。何とぞ委員各位におかれましても、御援助、御協力のほどを切にお願い申し上げます。 簡単でございますが、一言ごあいさつを申し上げます。(拒手) ————◇—————
○本名委員長 これより理事辞任の件につきお諮りいたします。 理事上林山榮吉君及び小泉純也君より理事を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ————◇—————
○本名委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。
○本名委員長 次に、理事補欠選任の件につきお諮りいたします。 理事上林山榮吉君及び小泉純也君の理事辞任、並びに理事秋田大助君及び理事廣瀬正雄君の委員辞任に伴い、理事が四名欠員となっております。 この際、理事の補欠選任を行ないたいと思いますが、これは先例によりまして、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○本名委員長 御異議なしと認めます。よって、 大高 康君 岡田 修一君 佐藤虎次郎君 羽田武嗣郎君 を理事に指名いたします。 ————◇—————
○本名委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 本国会も、従来通り、委員会の所管事項、すなわち郵政事業に関する事項、郵政監察に関する事項、電気通信に関する事項、電波監理及び放送に関する事項について国政調査をいたしたいと思いますので、この承認を得るため議長に申し出をするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○本名委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 なお、議長に提出すべき国政調査承認要求書の作成並びに提出の手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○本名委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 ————◇—————
○本名委員長 郵政省所管事項及び電電公社の事業概要について、説明を聴取いたします。 なお、手島郵政大臣は、健康上の理由により着席のまま発言することを許します。手島郵政大臣。
○手島国務大臣 それでは着席のまま、ごあいさつ申し上げたいと思います。 私、このたびはからずも郵政大臣を拝命いたしたのでありますが、戦前、逓信省に勤めた経験はございますけれども、当時とは時勢も異なり、仕事の内容も大きく変わっておりますので、今後は大いに勉強して参りたいと考えております。 幸い逓信委員各位は、郵政省所管行政に精通しておられる方々が多いのでありますので、皆様方の御指導、御協力をいただきまして、この重責を果たしたいと思っております。 何とぞよろしくお願い申し上げます。 この機会に、郵政省所管行政の現況等につきまして、概略御説明申し上げまして御参考に供したいと存じます。 まず、今国会において御審議をお願いいたします法律案について申し上げます。 郵政省設置法の一部を改正する法律案につきましては、第四十回国会において審議未了となりましたが、今国会におきましても、第四十回国会の案をそのまま提出いたしております。 また、第四十回国会において継続審議となりました電波法の一部を改正する法律案につきましては、後ほど当委員会において御審議をいただくことになると存じますので、その節はよろしくお願いいたします。 次に、労働問題について申し上げます。 郵政事業は、人力に依存する度合いが大きいのでありまして、業務を円滑に運行するためには、労使関係の安定をはかることが最も大切であると考えます。今後はより一そう正常な労使関係の確立に努める所存でありますので、皆様の御支援を切にお願い申し上げる次第であります。 次に、事故犯罪についてでありますが、従来とも事故犯罪の防止につきましては、正規の取り扱いを励行させるとともに、管理体制の強化、防犯意識の高揚などを強力に指導いたして参ったのでありますが、最近大きな犯罪が発生いたしましたことはまことに遺憾に存ずるところでありまして、今後ともさらに適切な施策を講じまして、事故犯罪の絶滅をはかって参りたいと考えております。 次に、郵便業務について申し上げます。 郵便業務の正常化につきましては、昨年以来要員の増強を初め、局舎施設の改善、業務取り扱いの簡素化等、逐次対策を講じて参りまして、現在業務はおおむね順調に運行しております。 なお、今後も、大都市を中心といたしまして、局舎施設の改善を進めるほか、事業の近代化に資する諸施策の促進をはかって参りたいと存じております。 次に、郵値貯金について申し上げます。 郵便貯金におきましては、ただいままでのところ順調に増加いたしておりまして、七月末日における現在高は、一兆三千八百三十二億円に達し、また、年度初頭以来七月末日までの増加額は、九百三億円で、本年度目標額一千五百五十億円に対し五八%に達しておりますが、今後も関係職員の協力を得まして目標額の完遂を期する所存であります。 次に、郵便貯金利率につきましては、去る五月経済閣僚懇談会及び閣議におきまして景気調整策に関する政府の統一見解が決定されたのでありますが、その中で、金融上の措置の一つとして「金利の調整機能を高める地ならしとして郵便貯金の金利の改定を政令で行ないうるよう所要の法律改正措置を講ずること」があげられておりますので、郵便貯金の利率を政令で定める場合の方式、利害得失などについて目下検討中であります。 次に、簡易保険、郵便年金について申し上げます。 簡易保険、郵便年金の両事業につきましては、現在順調な伸長を見せておりまして、その契約高は二兆四千四百億円に達し、その資金総額は九千億円をこえております。 さきに第四十回国会において御可決をいただきました簡易保険郵便年金福祉事業団法によりまして、同事業団は去る四月二十七日設立の運びとなりました。皆様方の御協力に対し、厚くお礼申し上げます。今後は、事業団に対し適切な指導監督を行なって健全な発展をはかり、設立の目的を達成するよう努力する所存であります。 次に、電波関係について申し上げます。 去る五月三十一日をもちまして免許の有効期限が満了いたしました放送局の全部に対しまして、六月一日付で再免許いたしました。このうち、標準放送局の再免許にあたりましては、外国電波による混信妨害に対処し、また難聴地域の解消をはかるため、ラジオのチャンネル・プランを修正いたしました。このチャンネル・プランの修正によりまして周波数が変更されるものは、日本放送協会の放送局が八十八局、一般放送事業者の放送局が二十一局、計百九局であります。 また、空中線電力が増力されるものは、日本放送協会の放送局が十七局、一般放送事業者の放送局が二十六局、計四十三局であります。 なお、これらの放送局は、十月一日を期し、一斉に新周波数に切りかえることになっております。 次に、FM放送について申し上げます。 七月二十五日現在のFM放送局の免許申請数は、百七十六社三百六十八局に達しております。FM放送の免許につきましては、その特質あるいはこれがラジオ放送としては最後の媒体であると考えられることなどにかんがみ、実施上の問題点などにつきまして、なお検討を進めており、その結果を待って慎重に対処して参りたいと存じます。 次に、宇宙通信について申し上げます。 去る七月十日、米国においては、通信衛星テルスターを打ち上げ、テレビジョン放送の中継実験に成功いたしましたことは御承知の通りであります。 また、この中継実験には英国、フランスが参加しておりますが、さらに西ドイツ、ブラジル等の国々におきましても、実験参加の準備を着々進めておる状況であります。わが国といたしましては、一日も早く通信衛星による大陸間通信実験に関する米国との取りきめを行ない、通信実験に参加することが必要と考えられますので、目下関係各省庁と連絡の上、外務省を通じて交渉を開始するよう取り運んでおります。 次に、電気通信行政について申し上げます。 懸案でありました太平洋海底ケーブルにつきましては、去る二月、本ケーブルの建設及び保守に関する協定の認可を行ない、その後日米関係者間においてこの協定の正式調印を終えましたので、一九六四年春完成を目途として建設に着手したところであります。 なお、その建設資金につきましては、外債等により調達することとし、目下国際電信電話株式会社において相手方と交渉中でありますが、ほぼその見通しを得た模様であります。 一方、東南アジア・ケーブルにつきましては、関係諸国政府と、その実現の可能性を検討するため、去る四月、東京におきまして関係国際会議を開催いたしましたところ、各国ともその必要性を認め、その実現のために必要な本計画の検討をさらに進めることとし、また、近い将来において第二回会議を開催しようということで意見の一致を見たのであります。わが国といたしましても、これら各国の動きを見ながら、ケーブル実現につきまして一そう努力いたしたいと考えております。 以上をもちまして、概略のご説明を終わらせていただきます。
○本名委員長 この際、保岡郵政政務次官より発言を求められておりますので、これを許します。保岡郵政政務次官。
○保岡政府委員 私、このたび郵政政務次官を拝命いたしまして、前郵政政務次官大高先生のあとを受けることになったわけでございます。 郵政行政につきましては、ずぶのしろうとでございまして、皆さんの御期待に沿うことができるか、非常に疑念、危惧を持っておる次第でございますけれども、当委員会の委員の各先生方の適切なる御指導、御鞭撻、御協力をいただきまして、職務を全ういたしたい、かように考えておる次第でございますので、今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。(拍手)
○本名委員長 次に、大橋日本電信電話公社総裁。
○大橋説明員 電信電話事業につきましては、平素格別の御配意と御支援を賜わっておりまして、まことにありがたく厚くお礼を申し上げます。 ただいまから、公社の最近の事業の概況について御報告いたしたいと存じます。 まず、本年度の経営状況でありますが、三十七年度予算におきましては、事業収入を三千二百四十四億円と見込んでおりますが、六月末現在におきます実績は七百七十二億円でありまして、二三・八%、前年度は二五・五%でありましたが、本年度においては二三・八%の達成率にとどまっております。これは最近における一般経済界の状勢を反映いたしまして、電報、電話につきましても、若干利用の減少傾向が現われてきたためと考えられますが、公社といたしましては、予算に予定した収入額を確保するため努力を重ねて参る所存であります。 建設勘定につきましては、成立予算額は二千百二億円でありますが、これに前年度からの繰越額百三十五億円を加え、建設工事総額は二千二百三十七億円になっておりますが、六月末におきます支出額は六百三十二億円でありまして、二八・三%の進捗率となっております。これは前年度同期の二二・四%に比べまして、きわめて順調に進捗いたしております。 また、加入電話の増設数は十三万四千、公衆電話は六千でありまして、年間予定のそれぞれ二二・三%及び二三・〇%を消化いたしており、その結果、六月末における加入電話の総数は約四百二十八万六千加入、公衆電話の数は十四万八千となりました。 次に、第三十八国会において御審議を賜わり成立を見ました公衆電気通信法の一部を改正する法律による料金改定でありますが、その実施時期は、機械設備の改造等の準備が必要でありますので、法律の附則で本年九月一日から十一月三十日までの間において政令で定める日となっております。 公社といたしましては、その実施にそごのないようにするため、法律の附則に基づき、昨年七月三十日から距離別時間差法による自動市外通話について八王子局等十局において、また三分・一分制による手動即時通話について岐阜局等八局において試験実施を行なって参るとともに、本実施のため、機械設備の改造等の諸準備につきましても、法律成立以来鋭意努力を続け、実施に遺漏なきを期しております。 以上簡単でございますが、最近の公社事業概況の説明を終わります。
○本名委員長 この際、椎熊委員より発言を求められておりますので、これを許します。椎熊君。
○椎熊委員 発言があったから、それに対して納得いかない点があるので、明らかにしたい。 電電公社総裁の今のお話によりますると、本年度の経営状況でありますが、それは経済界の影響を受けて、予定の数字に達しておらぬという。そこまでは一応わかる。「公社としましては、予算に予定した収入額を確保するため努力を重ねてまいる所存であります。」とある。経済界の状況によって減収されておる。これを公社の努力でその予定額だけ収入を確保する。どういうことをやっておるか。サービスでもよくしようというのですか。どういうことですか。
○大橋説明員 お答えいたします。 経済界の影響のために、これは若干利用の減少の傾向があるということは、事実だと考えます。当局といたしましては、経済界のために若干利用が減少する、これはどうもやむを得ないと考えております。ただ、私どもとしては、私どもの許す手段の範囲内においてできるだけのことはやりたい。たとえば、本年度の新規の架設の電話のごときものも、できるだけ早く架設することにいたしますと、それだけ全体の電話の稼働率が向上いたします。普通の状態ならば、大体月々同じだけの電話をつけていきますと、全体として約半年分の収入の稼働率ということになります。これが少し早くつけますれば、あるいは七カ月なり八カ月なり平均の稼働率が上がることになります。そういうことにおいても増収をはかることができる。それから電話の完了率といいますか、話し中が非常に多いのであります。できるだけそういう話し中を少なくする手段を講じまして、話し中を少なくいたしますと、つまり通話数がふえるということが想像されますので、その面にも努力を重ねていきたい。その他そういう種類の、われわれとしてやり得る範囲においてできるだけ収入を増すことを考える、かような趣旨でございます。
○椎熊委員 そういうことができればけっこうですが、私ども今日承っておるところによると、電話の架設が迅速になったということは聞かないのですね。旧態依然としておそい。それはしかし、今後早めるということですからけっこうです。話し中を短くするというのは、どういうわけですか。話は国民の権利ですよ。料金を出しているのですよ。こんなものは、公社の方で指図して、短く話せという注意でもするのですか。
○大橋説明員 いや、実は話し中であるということは、電話の非常に多くかかる電話の加入者が、実はほんとうは二つも三つも持っていただくと、話し中が少なくなるわけです。ところが、非常にたくさんかかってきても、一つしかいつまでも持っておられませんと、何べんこちらに電話をかけても話し中ということで、結局話ができないことになる。だから、できるだけそういう方には、話し中の率の多いということを御注意申し上げて、何とかもう一つおつけになったらどうですかということを勧誘するなり、そんなようないろいろな手段で話し中を少なくしよう、こういう考えです。
○椎熊委員 大へんけっこうですが、その話し中の多い会社なり個人なりには、あなたの方から、特にあなたのところには早くつけてやるから、もう一つつけろという勧告でもするということですか。そうなると、一般の加入申込者との間に非常な差別が出てくるのじゃないか。
○大橋説明員 それはこの二、三カ月前にたしか新聞にも出たと思いますが、非常によくかかるところはほとんど半分以上話し中。たとえば百電話がかかってきても、五十回ぐらいは話し中という場合がある。もっと多いところもあるわけです。そういうところは、何とか全体のためにもう一つ持っていただいた方が助かるわけなんです。そういうことを……。
○椎熊委員 そんなもの、どんどんふやす予定数はあるのですか。
○大橋説明員 それは御承知の通り、電話の架設につきましては、順位がおよそきまっております。公共性の強いものから先に順位をつける。たとえば官庁なり特に公共性の強いところの電話は、第一次に架設する。それから非常に話し中の多い電話は、その次に架設するというふうな順序がきまっている。そういう意味において、私どもは、話し中の多い加入者は非常に早くつけるように努力しております。ただ、相手方が御承知いたさないとつけるわけにいかないのです。それでいろいろ話を申し上げて、実際早くつけるように一つお願いいたします。
○椎熊委員 あまり納得しませんけれども、きょうはこの程度で終わります。
○本名委員長 この際、森本委員より発言を求められておりますので、これを許します。
○森本委員 きょうの所管事項に対する質問は後日行ないますが、私は一つ緊急に大臣にお聞きしておきたいと思いますことは、電電公社の総裁の任期は九月の終わりころであったと私は記憶しておるわけでありますが、そういたしますと、今巷間総裁が留任をするとかしないとか、あるいは後任の総裁候補がだれであるとか、副総裁の候補がだれであるとか、非常にニュースが出ているわけであります。さらに加えまして、ちょうどこれは知事さんが次の選挙に出るか出ないかという前あたりは、官庁内部の部課長が非常に動揺いたしまして、なかなか落ちつかない、こういうことがあるわけでありますが、それと同じように、私が現在の状況を見てみますのに、電電公社の幹部諸君におきましても、あるいはまた通信局長クラスの段階におきましても、この問題についてじっくりしりが落ちついて仕事ができる態勢に今日ないように見受けられるのであります。こういう点については、新しい郵政大臣がかわるのを待っておったというのが、今までの現状ではないか。そこで新しい手鳥郵政大臣としては、これに対する考え方を私は持っていると思いますが、そこでこれはだれがどうという問題ではなしに、この問題については、私は、少なくとも早く大臣としてはその所見を明確に発表すべきである。そうしないと、今後ますます落ちつきを失われて、今非常に重要な段階にある電電公社の仕事にも影響してくる、こういうように考えておるわけでありますが、郵政大臣としてこの問題についてどういうお考えを持っておるか。早急に一つこの後任問題についても検討してピリオドを打とうと考えておられるのか。あるいは総裁の後任問題については、漫然と任期切れの九月二十八日でありますか、それまでじっとおいておこうということになっておるのか。あと一カ月以上の任期があっても、早急にこの人事の後任の問題については、はっきりとしたきめ方をしたい、こういうふうに考えられておるのかどうか。この問題についての所見を一つ明らかにしておいてもらいたいと思うわけです。
○手島国務大臣 お話の電電公社の総裁の問題でありますが、まだあと一カ月ばかり期間がありますので、人事のことでありますから、任期中にこの次はだれだというようなことを公式に発表することは、むずかしいと思います。ことに議会の承認も得なければなりません。私としてはいろいろ研究しまして、大体の方向は気持の上ではきめておるつもりであります。そのために電電公社の内部が動揺しておるということにつきましては、これは一つ電電公社の人にも自重をしてもらいたいと思いまして、任期の満了いたすときにははっきりしたものを手ぎわよくきめたいと思っておるのです。御了承を願いたいと思います。
○森本委員 総裁は、これは国会の議決は要らないと思いますが、大臣の思い違いじゃないですか。
○手島国務大臣 いや、間違えました。経営委員会の間違いであります。
○森本委員 これはだから、経営委員会の了承を得て内閣が任命するという形になると思うのです。大体、経営委員会の了承を得て内閣が任命するという形になりますけれども、実際は、この任免権は郵政大臣がほとんど握っておるというのが、今までの慣例であります。任期が過ぎてから云々ということを大臣が言っておるけれども、少なくともこれはもうあと一カ月若干しかないわけであります。現実に公社としては、新料金の切りかえの問題、さらに来年度の予算編成、さらに第三次五カ年計画の問題、こういうふうに重要な問題を非常に控えておるわけであります。ところが、幾ら自重してもらおうということを言われましても、今の総裁、副総裁が留任するかしないかわからぬ。今の総裁、副総裁に一生懸命忠勤を励んでおいたら、もし交代したらおれの首が飛ぶかもしれぬというような格好では、現実問題として仕事がなかなかむずかしいわけであります。あなたも逓信官僚として古いこと郵政省におった経験がありますから、そういう官僚諸君の微妙な心理というものは、あなたも同感できるだろうと思う。だから、あなたが公式にどうこうということを発表しにくいということであるとするならば、そういういわゆる幹部クラスの動揺といいますか、そういうものについては、何か一つ明確な指示を与えられるような格好か、とにかく総裁問題について明確な一つの指示といいますか、指針といいますか、みな安心をして仕事をせい、これについてはこういうふうな大綱の方針を考えておるということぐらいは何かなければ、このままではなかなか疑心暗鬼を生ずるのではないか。だから、今ここで私はあなたに、次の総裁をだれにするということを言明しろということを言っておるわけではない。現実問題としては、われわれが各地方の通信局あたりに行っても、出る問題は必ずそれなんです。どこの通信局長に会っても、先生、一つ今度の総裁はどうなるでしょう、それはわれわれにもわかるか、ということでありますけれども、どこの通信局長クラスに会っても、現実にはやはりそういう心配をしておるわけであります。そういう問題について、新しい大臣ができ上がるのを待っておったというのが今日の公社の現状であるし、またそれが現実の姿である。こういう際に、郵政大臣として就任をせられたわけでありますから、せっかく健康もあまりすぐれないようでありますけれども、こういう問題については、私は一つの明確な指示、ピリオドを打つことはできると思う。だから、そういう点について、そういう状況を判断しながら、一つ明確な線を出してもらいたい。そうしなければ、幾らあなたが胸に考えておりても、場合によっては、その問題に対して、最後に、あるいは与党の内部から、あるいはその他の方面から、故障が出てきてできないということになるかもわからぬ。だから、そういう点については、早いようであるけれども、私は、今からその任命の大綱というものをきめて、方針を明確にすべきであるというふうに考えるわけであります。だから、今大臣が言うように、まだ任期が一カ月半もあるから云々ということでなしに——それは正式にはそういうことになるでしょう。しかし、私が言っておるのは、現実問題としてそういうふうなことが非常にいわれておるから、早くこの方針については明確にすべきである、こういうことであります。だから、一カ月半あっても、今明確にしたって何ら差しつかえない問題であります。
○手島国務大臣 あなたのおっしゃることはよくわかりますが、事人事の問題でありますので、任期中の総裁を前に置いて、次はどの傾向に人をきめるんだというようなことを世間に発表することは、どうかという気もいたします。公社内の動揺がありとしますれば、その点については注意を申さなければならぬと思いますが、私としては、よく人事は考えておりますが、世間に発表するような格好はしばらく待っていただきたい、こういうふうに考えております。
○森本委員 私が言っておるのは、そういうことを内外に発表せよということを言っておるわけじゃない。だから、そういうふうな現状であるので、そういう現状に対して、たとえば内定をしたとか、あるいはそれについてはこういう方針であるとかいうふうなことを明確にすべきではないか。そういうことでなければ、当然これは総裁、副総裁が更迭をすることになりますと、現在の少なくとも電電公社の部局長に対しては、相当の交代が予想せられるわけであります。そうなってくると、あと一カ月半したら、どうなるかわからぬのに、本腰を入れて今の重大な段階において公社の仕事に精を出せ、こういうことを言ったところで、これは口では言うことはたやすいけれども、現実ではなかなか無理なんです。だから、そういうふうな現状であるから、私はしいて内外に大きく発表せよということを言っておるわけじゃない。ただ、そういう問題について、何らかの政治的な一つのセンスというものが大臣に私はほしい、こういうことを言っておるわけです。だから、そういう趣旨を了解してもらいさえすれば、大臣としての政治的なセンスにおいてこういうことは了解ができるんじゃないか、私はこういうことを言っておるわけであります。ただ、そのいわゆる幹部間に疑心暗鬼の状態を起こさぬようにしてもらいたい、このことを私は言っておるわけでありますので、私の趣旨を一つ大臣としては了とせられて、そういうふうな政治的なセンスを大いに発揮をしてもらいたい、こういうことであります。
○手島国務大臣 ただいまのお話、よく了解いたしました。なるべく動揺を来たさないようにやっていきたいと思っております。
○本名委員長 次会は、八月二十二日、水曜日、午前十時より理事会、午前十時三十分より委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十八分散会