オリンピック準備促進特別委員会 第6号
- 発言数
- 45 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1962/05/04
会議録
○委員長(森中守義君) これより、オリンピック準備促進特別委員会を開会いたします。 オリンピック東京大会準備促進に関する調査を議題といたします。 まず、資金調達に関する件について発言の申し出がございますので、これを許します。内村清次君。
○内村清次君 前の委員会で、資金調達関係につきましては、三十六年度から三十九年度資金調達事業と各見込額という資料が配付されてありますし、また、資金調達額に関する調書というのが資料として出ておりますが、この資料につきましての重要点につきましては、あとで御説明をお願いすることといたしまして、まず、三十六年度の資金調達の実績は一体どうなっておるか、その点から御説明をしていただきたいと思います。
○参考人(靱勉君) 前に財団の概要をごらんに入れておりますが、大体三十六年度におきましては、私ども当初六億八百万円の資金調達を計画いたしましたのでございますが、その後特別措置法によりまして、郵政省、電電公社、国鉄、専売等の御協力も得られることに相なりましたので、若干それを修正いたしまして、六億五千万円調達するという計画を相立てたわけでございます。ところが、もう決算の時期に相なっておりますが、ただいま現在におきまして、調達できました額は四億五千四百万円でございます。ここに約一億九千六百万円のマイナスが出ておる次第でございますが、この主として見込み違いが生じましたのは、オリンピックの映画におきまして、二億円調達できるという見込みを立てたのでございますが、これが予想外にそういうような調達ができませんで、九百万円ということに相なっておりますので、ここでほとんど一億九千六百万円のマイナスというものがどうしてもカバーできなかった、こういう状況でございます。三十六年度におきましては、財団発足第一年度でございまして、その当時において全く実績がなかったと申し上げてよいかと思います。実績としましては、宝くじと、それから若干ラジオ、テレビ等の広告収入というようなものだけで、あと全部が三十六年度初めてスタートするような状況でありましたので、この見込みが非常に困難でございました。それからまあできるだけ私どもとしましては、各年度におきまして、早期に調達を可能といたしまして、あまり押し詰まったときに無理がいかないようにという考えでございましたわけでございますが、三十六年度の、それでは配分計画はどうであったかと申しますと、組織委員会に六千三百万円、日本体育協会に選手強化合宿費としての配分が一億一千八百万円というような状況でありまして、その他業務会計、特別事業会計等の経費を見ましても、二億四千九百万円調達できればいいという状況になっておりましたので、一応四億五千四百万円の調達は、所要額の約倍程度は集まったという形に相なっております。
○内村清次君 ただいまの資金調達予想のうちで、どうもオリンピック大会の映写関係、その費用がだいぶ少なかったというお話ですが、こういう点は、今回の予定されておりまするオリンピックに対しましても、同じような経験を踏むというようなことになりはしないかという懸念もありますし、どういう点が一番原因であったのか、この点はどういうことでございますか。
○参考人(靱勉君) これはまあこの前のベルリンの昔の大会でございますか、「美の祭典」というのが非常に評判がよくて、開館前から映画館の前に列をなすというような盛況であったわけでございます。今回のは、それに比べまして、まあカラーにしましても音楽にしましても非常にいいいものでありましたが、どうも、あるいはすでにテレビで若干放送されておったというような点、まあ大体一年たっておりましたし、それからまあ、これははたしてそういう意味であったかどうか、どうもローマの記録映画につきましては、日本選手の活躍部面が必ずしも多くなかったと、いろんな点があったかと思いますが、何と申しましても映画自体非常にまあ予測のむずかしい問題でありまして、それを担当されました映画会社としましては、当然三、四億ぐらいの収入はある、諸経費を引いても二億程度のものはオリンピックに協賛できると、こういう見込みであったようでございまして、何となくそれはムードの問題ですが、何かそういうような非常な番狂わせがあったと。私ども専門家でありませんので、その点どの説を信じていいかわかりませんが、しかし、これはあるいは大会の当面になりますと、もっと人気が出てくるかもわかりません。今後さらにできるだけこの映画を利用して協賛してやろうというふうに関係の方面においても御配慮を願っているような次第でございます。
○内村清次君 大体わかりましたが、こうやった経験を積み重ねていかなくちゃならない資金調達の問題でございまするから、非常な御苦労があると存じますが、ここに財団で調達を予定しておりまする資金の総額というものは、これは資料によって明らかでございまするが、これに対して調達計画が——見込額と申しますか、これが出ておるのですが、これは確実に見込みが立つ問題であるか、この点をひとつ御説明願いたいと思います。
○参考人(靱勉君) お手元に調達見込みの資料を御提出してございますが、これで三十六年度から三十九年度の見込額と、三十六年から三十九年度までの期待額と二つに分けてあるわけでございますが、この見込額というのは非常に固く見込んだつもりでございます。で、確実と思われまするたとえば記念切手に寄付金をつける、あるいは電話番号、国鉄、地下鉄、あるいは協賛競馬、それから金融機関の御協力によりまするところの割増金付定期預金、それから宝くじ、それからゴルフ、相撲、その他これらはいずれも確実であります。相手方によりましてかなりあるいは心配かと思われますのは、一つには屋外広告でございますが、これは御案内のように環境の整備、美化運動とか、いろいろな意味合いにおきましてなかなかこれは問題がある点だと思いますが、この見込額としては五千万円程度見込んでおりますので、この程度のものは確実ではないか。それから小売商店の御協賛によるところのものが、これはすでに第一年度におきまして一千万円程度入っておりますが、これは六千万円というのは私は非常にかたいところであるというふうに存じております。それから十円募金につきましては、これは伸びれば非常に伸びるものでございますが、第一回は何と申しましても共同募金のような組織もございませんし、全く郵便切手類の売りさばき所の好意によりまして、しかもこれが外へ積極的にいくというわけにいきませんで、店に控えていて、積極的な、協賛してやろうという人のだけでございましたが、これが第一回で二千五百万円ということで、予定の半分入りました。あと官庁、銀行その他ロータリークラブ、そういうようなところのごく一部の団体的な御協賛によりまして五千万円の目標は全部達したわけでございます。 今後の情勢としましては、いわゆるこれは国民募金で、何らそのリターンもない問題でございますが、これは一応五千万と考えておりますのは、私ども本年度においては一億以上ということを考えておりますので、これも三年間の見込みとしては非常に低いところを見ておると、こういうような形で、その他のものも非常な確実に見込んでおりますので大体三十億程度、しかしこの期待額もいいかげんな期待ではありませんで、当然ここまで相手の御協賛によりまして伸びるというものを掲げてみますと、約四十億近くなると、こういう形になっておるのでございますが、まあこのうちでたばこの問題は、やはり当初の予定——これは年度途中から入りまして、当初の計画には載っておりませんでしたが、臨時措置法が通りまして第一回やったのでございますが、これはもう実に惨たんたる状況で、三百万円余りしか入って参りません。これに五、六千万円予定いたしておったのでございますが、そういうような状況で、これは何か特別の方法を講じないと、当時国会の特別措置法の御審議のとき、この法律によって大体どのくらい期待するのだ、専売公社におよそ三億程度お願いしたいのだということを政府委員のほうから御答弁をしておったのであります。これが今のところなかなか見込みが相立ちませんのでございますが、その他公営競技関係は、これは東京都並びに付近の三県の、全くこれも御好意によりまするところの協賛ということだけを見込んで三十六年度はやりました。これらを考えてみますと、私どもとしては、やはりここに二つ三つのしっかりした柱を立てておきませんと少し不安である、こういうような感じを持っておるわけでございます。ことに、ただいま申し上げましたのは、大体百十六億程度の、全体としまして計画案に対する財団の責任額の範囲において御説明申し上げておる次第でございまして、これがさらに増額になるということになりますれば、どうしても新しい方法を考えざるを得ない、こういうような考えを現在私ども抱いておる次第でございます。
○内村清次君 まだ資金問題ではもう少し質疑残っておりますが、総務長官が何かほかの委員会に御出席になるというお話ですから、ちょっと中断いたしまして、総務長官にお尋ねしたいと思います。 さきの委員会で、戸田の競艇場の問題につきましては、総務長官にひとつ一段の努力をしていただいて、当面の大きな問題として残っております戸田の競艇場の問題を早急に解決をして、オリンピックの準備過程において、支障のないようにというふうに考えておったのですが、その後長官のほうでは、一回努力されたことは委員会で御報告になっておりますが、私はその席上で、是非ひとつ今回の委員会に御出席になるまでには、いい返事ができまするような形で委員会に臨んできて下さいとお願いしておったわけですが、具体的な報告をまずひとつお聞きしたいと思います。
○政府委員(小平久雄君) 戸田の漕艇場の問題につきましては、先生を初め委員の各位から御熱心なお話がありまして、私どもも何とか委員各位の御意見、御要望に沿うようにいたしたい、そういうつもりで努力をいたしたいのでございますが、結論的に申しますと、少なくとも当面の問題といたしましては、遺憾ながら御期待のような解決に至りませんで、はなはだ残念に思っているのでございます。もちろん今後におきましても、委員の皆さんの御意向になるべく沿い得るように、引き続いて努力はいたすつもりではおりますが、現状におきましては、まだそこまで参らないという実情にあるのでございます。 その間の経緯につきまして若干御説明を申し上げますると、御承知のとおり、三月の上旬及び中旬にわたりまして、参議院及び衆議院の両オリクピック特別委員会の委員の各位が現場を御視察になられました。その結果に基づきまして、両特別委員会におきまして、あそこにありまする九十五戸を移転さすべきである、こういう見解のもとに、その方向で解決をするようにというお話がございました。そのまた委員会の意向に基づかれまして、三月の十六日には、両院の委員長から直接私にもその旨の申し入れをちょうだいいたしたのでございます。そこで私といたしましては、引き続いて翌十七日及び二十三日——いずれも三月でございますが、関係当局、すなわち大蔵省、文部省、建設省、自治省等の当局者及び埼玉県知事、それから組織委員会の田畑事務総長等にも御出席を願いまして、何とか委員会の皆さんの御意向の方向で打開ができないものだろうか、こういうことで、いろいろな角度から検討をいたしたのでございます。 具体的に検討された点を申し上げますと、当時におきましても大蔵当局といたしましては、環境の整備につきましては補助をする意向はない、環境整備については埼玉県側でやってほしい、こういうことでございました。そこで、直接のそういった補助は出ないといたしまするならば、何とか自治省の関係において心配をすることができないだろうかということで、これを自治大臣等にもお願いをいたしまして、あるいは特別交付税等で心配をしていただくわけにはいかぬだろうかというようなことも検討をいたしたのでございますが、それもそのワクに入れるということにつきましてはどうも困難である、自治省の関係におきましては、起債の面でできるだけめんどうみるといいますか、必配をするということがせいぜいである、こういうことでございました。それから、それでは建設省で所管いたしておりますこれは正式の名前はちょっと忘れましたが、不良住宅の改造の関係の法律があります。その関係で何とかして取り上げてもらうわけにはいくまいかというような点も検討いたしたのでございますが、どうもこれも法律の建前から申して、それに該当させるということはどうも困難のようである、こういったようなことについてまでいろいろ検討をいたしたのでございますが、なかなかこれぞといういい案が実は見出せませんでしたが、いずれにいたしましても、引き続いてそれぞれのところで検討していただこう、こういうことで今回の会合を終わったのでございます。 そこで、ただその当時から埼玉県側といたしましては、御承知のとおり全体の予算六億のうち三分の一、二億を国が補助してくれるならば、埼玉県は四億出して環境整備をやろう、こういうことでございました。国がどうしても出さないということであるならば、埼玉県は県民の感情その他から考えて、単独で四億を出すということは至難である、そこで約三億程度のものは単独でも出して、できるだけあそこを整備をしましょう、こういった趣旨のことが知事さんからも伝えられておったわけでございます。そういう事情にありましたので、実は私も、まあ結局は組織委員会の問題でもありますので、ここにおいでの田畑事務総長に四月の六日においでを願って、当時の空気からいたしまして、組織委員会といたしては結局どういう考えであろうか、まあ当時の空気におきましても、国の補助ということは検討したが、結局むずかしい、そういう事情にあるわけだが、こういう事情のもとにおいて九十五戸の移転という問題を組織委員会としてどうお考えになられるか、これがどうしても国の補助が出ないために移転ができないということでこの漕艇ですか、レースそのものに非常に差しつかえがあるとか、そういった点について組織委員会のひとりお考えを伺いたい、そういった意味のことを申し上げて相談をいたしたのでありますが、田畑総長としては、なお組織委員会内部の意見の調整もいたしたい、こういうことでその際は別れて今日に至ったのでございます。 その後これは、正式でないといえば正式の機関ではございませんが、自民党における政調会のオリンピック特別委員会におかれましても、この九十五戸の移転というものはぜひやるべきであるといったような考え方が確認をされまして、その後私も、以上申し上げるような事情でありましたので、各方面の動きを見ながら何とか早急にできるだけ解決いたしたい、そういう心づもりでおったのでありますが、先月三十日に、この間の事態を憂慮されまして、自民党の特別委員長である伊能氏が政府側あるいは組織委員会側等の関係者を招集なされまして、いろいろ御相談をされ、何とか打開ができないか、こういうことで検討をいたしたのであります。その際出席をいたしましたのは、伊能自民党オリンピック対策特別委員長、島村衆議院の特別委員長、それから津島組織委員長、同じく田畑事務総長、それから荒木文部大臣、福永労働大臣、それから松永衆議院議員、それに私が参加をいたしたのであります。いろいろその席上、話が出まして、何とか移転させる方向で解決はできないものかということでございましたが、ただそうかといって、今日すでに予算も成立をいたしておりますコースの拡幅、浚渫等の費用、これらもまだ手をつけずにいる。こういう状況でありまするし、また埼玉側が単独でもおやりになると言われている三億円程度の支出につきましてもこれもまだ埼玉県議会の承認は得ておらぬようであります。これは知事さんはいつでも臨時に招集でもしてきめる、こういうお話はかねがね伺っておりますが、いずれにしてもそういう手続もしておらぬ、こういう事態に現にありますので、とりあえずの方針といたしましては、すでに国会の承認もちょうだいしているコースの整備、これを支出を急いでその工事に着手をすべきであるという点。それからまた埼玉県側が、単独でもおやり下さるといっておられる面につきましても、早急にその手続を踏んでいただいて、その範囲での環境の整備をやはり急いで着手をしてもらう。さらに第三としましては、今後も引き続きまして九十五戸の移転の問題につきましては、お互いにひとつ努力をいたそう、こういう点について意見が最終的には一致をみたような次第でございます。 大体環境整備の問題につきましては、以上のような経過をたどって参ったのでございますが、この間すでに新聞紙上等に報ぜられておりますとおり、戸田の町議会において、何かオリンピックのレースを返上するといったような決議もあった、こういうことでございまするので、その点も心配をいたしまして、埼玉県側とも連絡をとったのでございますが、その点につきましては、四月の九日の日に、埼玉県知事が見えられまして、その問題については当初からこれは埼玉県側で責任をもって競艇関係等、地元の問題については調整をなさる、こういう建前で参った関係もありまして、町の決議等につきましても、知事さんにおいて責任をもって調整を下さる、こういうお話もあったわけでございます。したがいまして、この問題につきましては、私どもも直接町当局から何らの話も承っておりませんが、今申すとおり最初からのいきさつもございますし、知事さんのそういったあらためてのお話もあったわけでございますから、県当局におまかせをすることがむしろ適当であろう、さように考えておるわけであります。
○内村清次君 大体詳細に御報告をいただきましたから、その間の動きの点につきましてはよくわかりました。わかりましたが、やはりなお長官自体も御心配なさっておるような形が相当出てきている。それで一応私たちは戸田コースというのは、これは競艇場の問題は確定したのだ、ここに諸設備をやる、あるいはまた環境を整備してオリンピックをよりよい結果をあげるという点は、閣議においても組織委員会においても決定した問題であるという認識の上に立って今日まで準備促進を私たちは、はかっておるわけです。そこで、その第一の着手としてまず文部省関係のコースの拡幅を始めるのだ、始めるということは今長官から言明されましたですね。この点はいつからその工事をお始めになるか。この点をまず確認しておきたいことが第一点です。 そうしますと、これが着手になれば、これは戸田というものが本ぎまりだという証拠がはっきり判明すると私は思うわけです。しかし、やはり政治の問題ですから、私たちは政治的な動きにつきましてはやはりまだ心配はしておるわけです。それというのが長官の口からも出ましたように、もう神奈川県の相模湖の問題はこれはもう問題にならないと私たちは思っておるけれども、また山梨県の河口湖ですか、この問題がまた新聞で大きく出てきておるというような問題が一つある。 それから先ほどこれは県の問題であるけれども地元の町会が満場一致で反対決議をやったんだ、こういった事態も起きてきておる。これをやはり心配の観点から見てみますると、またその戸田という問題は宙に浮いたような形になりはしないかという心配が起きてくるのですね。だからして、政府のほうでは戸田を本ぎまりとしてもうコースの拡幅をやるのだ、というようなことで、絶対いかなる政治的な動きがあろうとも、ほかには移転しないというようなそのお覚悟であるかどうか、この点につきましての長官、それからまた組織委員会からもこの点は明確にしておいていただきたいと思います。
○政府委員(小平久雄君) まず漕艇場としてはあくまでも戸田を使うのであるという方針につきましては、御承知のとおりこれは閣議でも決定をいたし、さらに閣僚懇談会等においても再確認までもいたして参ったいきさつもありまするし、政府としましては、これを今さら変更しようというよな考えは全然持っておりません。ただ御指摘のようにいろいろな問題が関連して生起しておるわけでございますが、それらにつきましては、逐次解決いたしますように、それぞれの立場において努力をいたして参りたいと考えております。 なお次に、工事の着手期日の問題でございますが、これは申し上げるまでもなく、予算の執行の点は文部省の予算としてついているわけでございます。それで先般の懇談会に文部大臣も御出度になられて、さっき申したような方針を取るべきである、こういうお話もあったわけでございます。工事の着手の期日については、私もいつからということをここではっきり申し上げるようなことは聞いておりません。むしろ文部省のほうから御答弁になるのが適当だと思います。
○政府委員(前田充明君) 文部省といたしましては、御承知のとおり一応九千万円の今年度の予算の執行でございますが、これはただいまどういうふうにやるかという準備のための関係者の会合等もごく最近に開く予定になっております。工事を始める時期の予定でございますが、実は今年の七月に戸田におきましてボートの大会があるということでございまして、その大会はぜひ戸田でやりたいという希望がずっと以前からございました。そういうような関係もございまして、それが済んだらやろうということでございます。したがって、今年の八月ぐらいから工事に着手する、そういう予定でございまして、来年の八月ぐらいにはでき上がるという予定をしております。
○参考人(田畑政治君) 今会長さんが見えていますから、会長さんのほうから……。
○委員長(森中守義君) ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(森中守義君) 速記を起こして。
○参考人(津島壽一君) 初めからずっと聞きませんで、途中から聞きましたから、あるいはお答えが不完全だったら、ひとつあらためて申し上げます。 戸田の漕艇場の問題についていろいろ御心配いただいてまことに感謝いたしております。この問題につきましては、時期的の考えもあり、早く工事に着手するという必要な面もあり、またこれを完全にするということについては、われわれ変わらざる気持を持っております。しかし、あらゆるボートなりほかの競技場も、全体の計画を立てて全貌を出していくという建前が今必要に迫られておるわけでございます。したがいまして、戸田漕艇場につきましては、せっかく拡幅その他のコースの工事については予算がもう計上され、すでに実施段階に入っているから、ひとつこれは早くやっていただきたいという希望を持っております。 第二の公園整備の問題、これは組織委員会としては正式の、まだ全面的にあれをやりたいという当初の決意は変わっておりません。したがいまして、これについて時期的のずれがあるとか、今後どうなるかということについては、近く組織委員会の総会を開いて、私どもいろいろ政府との交渉の結果なりを報告して、どういう態度でやるかということを大体十一日ぐらいに、ちょうど来週のきょうになりますか、招集いたしております。そういった意味において、コースをほかに変えるということは、おそらくいかなる組織委員会の委員も考えておらぬと思う。また政府においてもこれを変えるということになれば、予算をどうするかという問題で非常に大きな問題が起こると思います。そういった意味において、今さらほかにコースを選定してあらためて予算をとる、予算をとらないにしましても、これは非常に時期が——はたして来月モスコーに行ってちゃんとした報告をして承認を得るということに間に合うかどうかという時期的の問題もあるわけでございます。そういった意味において、今日の事態において、最善を尽くすような方法を考えて、そして組織委員会としての正式の決定、すなわち戸田を再々確認をし、政府その他の方面と折衝した経過を報告して善処を仰ぐ、こういうふうに思っているのでございますが、御懸念の点の戸田は変わるだろうという問題は、私ども組織委員会としては考えておらぬということをはっきり申し上げていいだろうと思うのでございます。
○内村清次君 わかりました。 そこでもう一ぺん、総務長官お急ぎでしょうけれども聞きたいことは、先ほど御報告の中に、自民党のオリンピック特別委員会におきましても二億の国庫補助の問題、九十幾戸の住宅移転問題、これはもう政府に対して御進言をなさったということでございますが、私も新聞でその点は知りました。こういう動きというものは私は正しいことで、戸田の競艇場を非常にりっぱにしていこうじゃないかという気持からの決議ですから、私はその実現を非常に希望しておる一人でございますけれども、さて今の御報告を聞いてみても私たちにわかりまするように、どうもまだ大蔵省のほうで踏み切りがつかない。長官のお言葉の中にも、まだ大蔵省関係との交渉においては何ら進展した状態というものは見えておらないような形になっているのですね。そうしますと、この九十幾戸の移転の問題だけを考えてみましても、これはやっぱり相当な日にちがかかりはしないかという心配が出てくるわけです。で、これはまた話に聞きますると、住民の方々にも、何らの県としても通告をしておらないという事態もありましょうし、今後通告をして用地の買収、それから移転の気がまえを起こすなど、相当なやっぱり努力が必要であるし、これを取り壊してほかに住宅の建築をやるというようなこともたいへんなことだと思うのですが、一体こういうふうな時期が、どれくらいまで最小限度延びても、オリンピックに対しては関係がないかどうか、そういう点をあらかじめ予定されてのお考え方の実現に向かって努力されておるのかどうか。この点をまずはっきりしておいていただきたいと思います。この点は、できれば組織委員会の事務当局のほうからでも、どれくらいまで延びたならばできるか。予算の問題はこれは補正予算としてお組みになれば、その時期というものがありましょうが、どれぐらいまで移転の問題というものが県会を通じ個人にそれが通達され、そして個人の希望をとってそれに承諾をするというような事務的操作というものが、どれぐらいかかったらいいかということの御計算をなさっているかどうかということ……。
○政府委員(小平久雄君) 問題になっております九十五戸の移転を、かりにあそこに居住しておる方々にお願いをするということになりますと、これは結局交渉にどれくらいかかるかという問題でございますから、的確に、交渉を開始してから移転完了までどれくらいかかるか、はっきりしたことはなかなか見通しはむずかしいと思いますが、ただ従来話にときどき出ておりました点から申しますと、やはり交渉にも相当な時日を見なければなりませんし、それから移転につきましても、もちろんかわる用地の問題、建築の問題等もあるわけでございますので、二カ年程度は心要ではないかといったようなこと、これはばく然とした話でございますが、そういう話はときたま出ておったのであります。それからいたしますと、どうしてもこれは急いで解決しなければならぬ問題だと私ども考えておるわけであります。何分先ほど来申し上げたようないきさつになっておりますので、これを補助の関係が一体いつ打開できるかということも、正直のところはっきり申し上げかねるような状況です。その点を非常に苦慮いたしておる次第でございます。
○内村清次君 一番心配している点がまだ全く未知数になっておりますから、やはり心配を除くように今後努力しなければならぬと思っておりますが、何分総務長官も、今組織委員会の会長もお話しになったような見通しでもありますから、ぜひひとつ御努力をお願いしておきたい。
○委員長(森中守義君) ちょっと委員長から総務長官に、お急ぎのようですから、一、二問だけ大事なことを聞かしてほしいのですが、資金問題の関係ですが、始めて開くオリンピックですから、慣例が別にあったというわけでもないでしょう。しかしどうなんでございますか、これは岸内閣時代に決定を見たわけですが、国費が幾ら、民費が幾らというようなそういう当初の約束があったのですか。
○政府委員(小平久雄君) はなはだ申しわけございませんが、私も最初の話がどういうことになっておったか、実は承知いたしませんので、事務総長から精密な話し合いの模様を御報告さしていただきたいと思います。
○参考人(田畑政治君) それは、当時の東京都都知事の安井さんと当時の体協会長の東竜太郎君と私と岸総理、一番初め東京でやるというときの問題としましては、施設のほうの費用は、これはあとにおいて青少年の体育訓練の場にもなるし、勤労者のレクリエーションの場にもなるから、これは当然税金で全部まかなっていいだろう、これについては都だけでやらない、国と大体同じくらいにしてやるということでした。しかし、あとに残らない仮設の費用とか、あるいは選手に対する補助費用とか、そういう消えてなくなるもの、いわゆる運営費、かりの施設を含めての運営費ですけれども、そういうものはできるだけ国の費用を少なくしたほうがいいのではないかと思う。それについては大体概算今までの例から見ても半々くらいのものだろうと思うから、大体のものが選手強化は別にしまして、やったことはないのでありますからわからないが、大体八十億くらいならばやっていけるのじゃあるまいか、そうなると半分を国と都で二十億、二十億を持つ、あとの半分の四十億というものを組織委員会のほうのたとえば入場券収入とか、あるいはテレビ収入とか、選手の一日六ドル払う宿泊費とかというようなもの以外にそれが大体当時二十億くらいじゃあるまいかという概算でした。あと二十億くらいのものは一般に別に寄付で集めようということ、それから選手強化の費用は別の問題でありました。そういうことで今までのずっとの費用の立て方も国と都は二十億二十億出してもらうのだという前提で、今資金財団のほうの予定も立ててもらっております。こういうことであります。そのほかに選手強化というのはこれは別であります。
○委員長(森中守義君) 総務長官、大体経過があらかたわかったのですが、いろいろ準備が進んでいきますと、そのきちんと固まった額というものはなかなかこれは今すぐといってもむずかしいと思う。最近聞き及んだところでは、当初の九十二億が百十六億になった、さっき津島会長からそういうお話がありまして、やはりより完璧なものをということになれば、相当額がふえていくと思うのですね。ところが、今事務総長からお話しのように、組織委員会自体としての収入というものは入場券分ぐらいしかない、あとはどうしても財団に依存せざるを得ないのですが、財団に依存するといってもこれは限度がある。そこでやはりこの負担分が弾力性を持たれるのかどうか、額がずっとかりに上がっていきますと。それで国が三分の一とか組織委員会が三分の一とか、財団が三分の一という分け方をしましても、やはり入場料というのはこれも限度がある。財団の仕事も私は限度があると思う。そうなると一体不足分はどうするかということがかなり大きな問題になってくるのですね。この点一体政府ではどういうふうにお考えになっていますか。
○政府委員(小平久雄君) 最初の大体の話し合いというものを今事務総長から御説明があったわけでございますが、私の承知しておる限り、大筋において今説明のようなことが当時きまっておったというか、そういうことであって、しかもそれは別段閣議等においてこういう方針でやるのだ、こういう分担でやるのだというようなことが明確に別段決定をされたことでもないようであります。ただ、昭和三十七年度の予算等におきましても、今事務総長から説明されたような線で大体進んではおるわけでございますが、そこで今後政府外の収入というものには不確定のものが委員長御指摘のとおりあるわけでございまして、そういう関係、あるいは当初の見込みよりもむしろよけいにかかるという面も出てくるかと思いますが、それらの点につきましては引き続いてそのときそのときによって組織委員会、資金財団等とも十分これは打ち合わせをしながら、やはり政府の負担分あるいは東京都の負担分というようなもの、さらには資金財団の関係もございましょうが、これらでどう処理していくかということは引き続いて検討するよりほかないのではないかと、こう考えるわけでございますが、ただ、最近におけると申しますか、最近の時点においての今申した資金関係等も十分ひとつ早急に検討してみたい、かように思っております。
○内村清次君 ちょっと関連して。それではあなたでもいいのですが、三十四年度に国庫補助金七千万円、それから東京都の補助金一億、三十五年度に四億の国庫補助、それから東京都の補助金として三億七千万円、それから三十六年度はあなたのほうの決算はついておりませんかもしれませんが、とにかく先ほど事務総長からお話しになったように国庫補助金が六億三千万円で、東京都の補助金が六億三千万円、こういった計数がこの資料に出ていますね。もちろんこれは四十年度までのやつが出て、そうして総計としては二十億、二十億、約四十億の国庫補助及び東京都の補助という問題が計上されてあるのですが、私たちは今の御答弁からしますと、四十年度までの総計の問題はこれは十分のようです、委員長が質問しておるのですけれども。それで私たちは過去の問題として、いわゆる三十六年、三十五年、三十四年はきっちりそうやって入ってきましたかどうですかということを聞きたい。
○参考人(田畑政治君) ちょっと今の八十億、大体八十億だろうということは、申し上げましたように、そういう分担で一応いこうということは、今総務長官がおっしゃったように、これは正式閣議にはかけておりません。ただその間いわゆる政府と組織との閣僚懇談会においてんべ三やりました。私も都知事も、それから東体育協会長も行った場合ですが、まあそれならばよかろうということになった。しかし、ずっとあとになりまして、選手村を朝霞でやるということになって、具体的にそろばんはじいてみようということになったのが約九十二億円であります。朝霞でやるということにしてみて。それで今委員長が百十億、二十億になったということをおっしゃいますが、それはプラス選手強化というものが約二十四、五億要る。それを引っくるめますと百二十億ぐらいのものだということで、いまの組織委員会自体のオリンピックをやるだけのこと、選手のことは別にしますと、今の計算は約九十二億になっておる。ところが、ワシントン・ハイツへ村が変わりました。そういうことがありますので、さらにはっきりしたものを出さなければならぬというので、ローマにも人をやって、五、六日前、帰って来ました。それではっきりしたものを出した上でこちらへお出ししようと思っております。したがって、いまの八十億から九十二億に概算なりましたけれども、しかし初めの非公式でありますけれども、閣僚懇談会を三回開いてもらったのは、二十億ということになっておるから、それをこちらが九十二億になったからといって政府を当てにするのは工合が悪いということで、それは据え置きにしまして、それは幸いこちらへお願いしまして公営競技の特別措置法も作ってもらって、それによって政府が四十億出して下されば、こういうもので大体いけるじゃあるまいか。それでこの自転車とか小型自動車あるいはモーターボート、そういうものを引っくるめて最低限度二十五億ぐらいは出るんじゃあるまいかということを関係者が申しておりますから、そうすれば大体いけるのじゃあるまいかということであります。それで私たち一番心配なことは、今までどうなんだ。二十億というものを当てにしていますけれども、二十億ということは四十億、国のほうが減ってくれば東京都も減ってくる。ところが今考えますと、私たちが予定したよりも半分以下なんです、国の補助が。だから東京都も自動的に右へならえしますから同じように半分以下になっておる。これは政府の方針として、初めのほうは金が少ないだろうからという配分の問題なのか、全般的に半分だというのか、その点が早くはっきりしていただかないと、靱君のほうも、私たちとしても資金の集め方、やる方法というものについても考えられない。今のこちらにお願いした措置法によって、そもそも政府が四十億出して下さるということになれば大体いけるという見通しがありますけれども、どっちか減りますと、これはどうもならぬということが、今実際仕事をしている私たちの一番大きな悩みであります。
○内村清次君 先ほど言いました二十一億、二十億の問題、四十億の問題ですね。それがどうなっておるかということは先ほど御答弁があったんですから。私は三十六年度、三十五年度、三十四年度は、そのように資料に出たような資金がきたかどうかということを、ごく簡単でいいですから、きたならきた、こないならこない、そういう御返事でけっこうですから。
○参考人(津島壽一君) ちょっと私から。今まで過去の予算で計上されて、発足以来大体国からの補助金として予算計上されたもの、これはいただけるもので確定しておるものということですね。それは初めは四千万円、それからその中に五百万は減らされたことがあります。その次は六千三百万円、それから三十七年度は一億一千九百万円、大体、二億三千万円ぐらいだと、目の子で。それから都から同じ金額が出ています。二十億としますれば、ここに十七億数千万円の金をこのあとの二年度でいただかなければ二十億にはならぬ、二十億というのを予定として。そこで実際金が要るのは、三十八年度、九年度は非常に多いんでございます、実行段階に入りますから。そこで願わくば今田畑君からもお答えいたしましたように、国と都から合計において二十億ずつそういうものをいただけば、あとの金はいろいろな措置によって運営をやっていける。こういう話なんです。そうしてお願いするところは、政府関係として初めから予定されたころに一応の目の子をつけて、計画の一番大ざっぱな計画ですけれども、その金を基礎としてわれわれは将来の予算繰りも考慮に入れて全計画を作っておるわけでございます。したがいまして、これは三十八年度、九年度の——四十年度にちょっと残るものがございますが、三十八年度、九年度においてこの残額に相当したものをいただけるように予算折衝をいたしたい、組織委員会にしてもそれに即応した年次予算を作っていきたい、こういう希望でございますので、まだ予算の折衝の時期は早いですけれども、将来にわたっての計画を今急いで作っておる次第でございますから、それができますれば、当委員会においても御説明申し上げて、いわゆるその最新の計数でございますね、三十七年度についてはもう確定いたしております。そういうようなものを申し上げ得るということでございます。
○内村清次君 その点よくわかりましたが、私たちの手元にきておった今までの委員会提出の組織委員会及びまたオリンピック資金財団のこの調達に関するところの調書というものの数字をすっと見ましても、国庫補助は二十億、それから東京都の補助は二十億という四十億という数字はこれは変っておりません。変わっておりませんが、しかし支出見込み、それから収入見込みにいたしましても、その総額の点につきましては変わっておるのです。それからここにあげられてあるところの科目の項をずっと見てみましても、予算の数字というものが変わっておるわけですね。だから、もちろんこれは一応委員会提出の資料といたしまして早急にお作りになったものであるから、私たちは今後組織委員会がさらに御検討なさって、そうして他の国の状況も御見学になり、あるいはまた選手の強化その他の臨時的な問題ですね、これはまあ本格的な問題ではございませんが、臨時的な点が多々支出見込みの中にも出てくるだろうと思いますが、そうやったものを今後御検討になって、さらに組織委員会では予算の年度別の構想をお立てになって、まあある程度正確なものを今後御立案なさることだと信じておるわけです。そうして三十七年度及び三十八年度というような、いよいよもう実施段階の近まった段階では、正確な予算計画でひとつ資金調達のほうともマッチして計画をお立てになると、こう思っておりますから、決してここで数字が違っておることをいざこざ言いはしませんが、ただ心配になるのは、この資金調達関係ではたして御計画になっておるところの資金調達というものが今後できていくか、あるいはそれ以上の見込額がとれていくかという点において私たちも心配しておるんですから、それにはやはりある程度確定的な政府及び東京都の補助というものをこれはやはりしっかりかためておかねと、あとで資金調達のほうは資金調達でやりなさいと、政府の予算のほうはその後見てからひとつ何とか考えましょうというような話では、これはやはり資金調達関係もなかなか力が入らぬだろうと思うんですよ、逆にですね。その点を心配しておるものですからね。
○参考人(津島壽一君) お説のとおりであると思います。それで今まで出しました表ですね、これを作ったのは資金財団ができる前に作った表でございます。おそらく三十七年一月二十五日という日付の表だろうと思います。これには三つの項目がございまして、組織委員会固有の大会の準備、実施という経費、これが九十二億、それから選手強化、これは体協関係でございます。資金財団はそのほうも集めますからそれも一つの項目にし、それ以外に会館の経費というものを合わせたものが全体で百十六億となっております。そういう意味において、政府の補助の二十億の分は大会の準備、運営の経費というもので、四十億を都とでいただくというので、この分は将来これは全面的に実情に即応して改訂したいと思っております。しかし、私どもは、その政府と都との分は二十億ずつの予定をぜひ実現を願いたいという希望を持っておるわけであります。その他の費目については、運営費についても、朝霞に移ったために数字の改訂を要するものはございます。そういった意味において、ひとつ最近の状況に応じて適切なる予算ですね、最終年度までの。それを作り、それに対してどういうような財源を、ここに収支を合わすかという点が今間に合わなかったわけでございます。そういった意味において正確な数字をひとつ作り上げようとせっかく今熱心にやっているわけでございますから、これは後日もっと正確なもので御審議を願いたい、こう思う次第でございます。
○内村清次君 大体わかりました。
○委員長(森中守義君) あと資金財団のほう……。
○内村清次君 資金財団に一点お尋ねいたしますが、今回この国会で関係法律が通ったわけですが、それでの資金の見込みもございましょうが、そのほかに法律を作って、そうして資金の調達にまた新たに加入していくというような法律関係はないかどうか。この点をひとつお尋ねしておきます。
○参考人(靱勉君) 公営競技の関係は必ずしもオリンピック自体を心がけたものでございませんで、ほかの原因で改正案が出たように私ども承っております。しかしながらスポーツ、体育関係を対象としてもおりますので、オリンピック関係にも御協賛願えるものという見解に立っておりますが、先ほどちょっと御説明しましたように、昨年四月に実施になりました郵政省その他三公社の御協賛の特別措置の法律におきましては、専売公社にお願いした方法がなかなかどうも実行してみると、予定しました資金をそのままで集めることは困難だということが相当明らかになりましたので、実は専売公社あるいは大蔵省にお願いに上がりまして、できますならば法律の改訂ということをお願いして参ったのでございますが、ただいまのところ専売公社におきましても、何か法律を要しないでも方法があるかもしれぬし、そこらの点はなおひとつ慎重に考えて、できるだけの協力はしてやろう、こういう段階になっておりますので、今直ちに法律問題がここに出てくるというわけではございません。しかし当時、昨年来私どもできるならば、いずれにしましてもそういう公社等の御協力には法律を要しますから、新しい方法でも法律を要するものについてはできるだけ早く御準備を願いたいという率直なお願いをして参ったわけであります。本国会においては御提案になるというようなことにも聞いておりますが、ただいま申したように、できるだけの協力はしてやろうということで現在進んでおります。
○委員長(森中守義君) ちょっと靱理事長に。先ほど津島会長の御説明で、最終的な固まった数字というのはもう少し時間がかかるようですが、かりに今その財団のほうに割り当てられておる数字が固まってきた場合にどうなりますか。つまり当初二十一億でしたかね、それが二回目三十八億、ところが政府が出すと、どうもこれ以上伸びない、さらに組織委員会の事業収入としてもこれ以上ないという場合には全部財団にかぶさってくると、こういうことも懸念されるのです。ですから今の三十八億というのがマキシマムであるのか、あるいはやり方によってはもう少しふえてもいいのか、その辺はどうでございますか。
○参考人(靱勉君) これは私どもまあこういう資金調達におきましては、もう目標額があればそれを上回って計画しておきませんと、実行した場合に相当打ち上げになるのが例で、なかなか伸びにくいのが現状でございます。したがいまして、どうしても調達を必要とする額をできるだけ早く、しかしこれは困難な問題でありますけれども、改訂していただきまして、それに基づいて着実な計画を立てたいと、こういうことで一応先ほど津島委員から御説明ありました資金計画委員会、財団ができる前に計画したのに基づきまして、その後若干の改訂したものが全体として百十五億ばかり——財団の経費を除きますと大体百十五億、これに基づきますと三十八億程度の調達でございます。これも私ども先ほど御説明しましたように、確実に見てきますと、三十億は絶対に確実であるが、あと八億の分は状況の変化によっては不確定な分子がある、したがいまして、これを四十億以上に伸ばしていくためには、やはり今までやってきた方法以外の方法を考えざるを得ない。そこで、率直に申しますれば、公営競技等には御協賛を願う。あるいはその他に新たな方法を、私どもまだ二、三以上数点の今交渉中のものもございます。そういうことによりまして必要な資金は絶対に確保いたしたいと思っておりますが、昨年の情勢を見ますと、なかなか何と申しますか、少しく時期が早いといいますか、ムードといいますか、そういうものが必ずしも上昇してこない。それから措置法を作っていただきましたが、年一回しかできないものもありますし、そこで三十七年度の私どもの資金調達計画といたしましては、現在やっているものだけを伸ばしてみますと、大体十億ぐらい集まる。本年の四億五千万円に対しまして倍以上は確実である。しかし、これでは五億程度しか三十八年度へ残して持って上がれませんから、もう少しここのところをあれしますと、私どもとしては最小限度十五億ぐらい本年度に確保しておかないと、三十八年度、三十九年度になってあわてざるを得ない。こういう計算で実は組織委員会等にもいろいろと御相談いたしまして、公営競技等の御協賛も得るというような案を立てているわけであります。これには御案内のように、私ども知恵がないといえば、ないと言われても申し開きがないんでございますが、なかなかオリンピックという旗印で集めるにいたしましても、これはもちろん先ほどおっしゃったように私は限度があると思います。そこで、やはりそういうことを勘案しまして、全体の資金計画とにらみ合わせてどういう手を打つか。これはできれば本年の上半期に全部の施策というものはスタートしてないといかぬ。なかなか一挙にぱっとやるのは、これは開催の年にはあるいはそういう手もあるかもしれませんが、できればもうきまっていることなんでございますから、計画的に資金を調達していきたい。そのためには、現在のままでは、今まで昨年度やりましたものだけでは不十分である。したがって、どうしても本年度新しい調達方法を考えざるを得ないということで、ただいまのところ組織委員会のほうともいろいろ御相談いたしておる、こういう状況でございます。
○剱木亨弘君 財団の資金確保の問題につきましては、金額その他の問題もあろうかと思いますけれども、具体的に実施する場合におきまして、相当今後計画的に進んでいかなきゃならぬ面が多いと思います。特に先般公営競技の法律改正の問題にあたりまして、オリンピックに対して特別の考慮をということで少し固めたいと思ったんですが、通産省その他の意向もありまして、その点までは行かなかったわけです。しかし、この公営競技から出る金につきましても、今ほっておけば、いろいろな問題にいわゆるぶん取りされて、オリンピックに来る金を確保するということがほっておけば非常にむずかしい面もあるかと思いますので、やはり常時われわれ委員会としても協力申し上げる体制を私ども必要とするのじゃないかと思います。そういう意味におきまして、閉会になった場合に委員会を招集するということは非常に困難だとは思いますけれども、しかし、委員会というものの形態を存しておいていただいて、われわれ委員会の委員としまして協力するという面もあろうかと思いますので、ぜひこの閉会中も、一応臨時国会までの間ですけれども、継続調査の形にしておいていただきたい。多分組織委員会のほうからもいろいろ御報告いただくような点もあるかと思いますので、そういうふうに委員長に取り扱っていただきたい。
○委員長(森中守義君) ただいまの御質問に委員長からお答えいたしますが、後刻継続調査の案件についてお諮り申し上げるつもりでした。そこで、たいへん適切な御意見ですし、随時委員長、理事打合会を開きまして、通常国会終了後も御趣旨に沿って委員会の運営をはかって参りたいと思います。さように御了承願いたいと思います。 ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(森中守義君) 速記を起こして。 —————————————
○委員長(森中守義君) 次に、請願第三五一六号東京オリンピック大会聖火の鹿児島上陸に関する請願を議題といたします。 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(森中守義君) 速記を起こして。 それでは、ただいまの請願の取り扱いにつきましては、保留とすることに決定して御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森中守義君) 御異議ないと認めます。 —————————————
○委員長(森中守義君) この際、継続調査要求についてお諮りいたします。 オリンピック東京大会準備促進に関する調査につきまして、閉会中も継続して調査を進め、本院規則第五十三条によりまして、継続調査要求書を議長に提出することとして、要求書の作成は委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森中守義君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。 —————————————
○委員長(森中守義君) 一言ごあいさつを申し上げます。 本委員会の調査に際しまして、これまでたびたび御出席をわずわして参りました関係者の方々に対しまして、この際深甚なる敬意とお礼を申し述べます。 なお、委員各位の御協力に対しましても深く深謝をいたす次第でございます。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時三十九分散会 ————・————