P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
40回国会衆議院1962/03/09

法務委員会 第14号

発言数
161
登壇者
11
会派数
3
開催日
1962/03/09

会議録

河本敏夫自由民主党

○河本委員長 これより会議を開きます。  法務行政及び検察行政に関する件について調査を進めます。  質疑の通告がありますので、これを許します。猪俣浩三君。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 過日地方行政委員会で、例の三無事件のクーデター事件について当局の御説明をいただいたのでありますが、事件間もなくのことでありますので詳細な御報告をいただかなかったわけであります。そこで当法務委員会におきまして、なおその点についてお聞きしたいと思うわけでありますが、警察関係におきましては、本事件の特別捜査本部は解散なされたそうでありますから、ほとんど全部が終わりになっていることだと思います。事件は一切検察庁へ移ったと思われますので、検察当局からもできるだけ詳しくお聞きしたいと思うわけであります。  第一点といたしましては、本件の動機、目的がいずくにあったのか、その点につきましていまだ確たる御報告をいただいておらぬようでありますが、これは法務大臣から御説明いただきたいと思います。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 今回の三無事件の動機、目的についての御質問でございますが、ただいま御発言の通り、事件はなお捜査の途中でございますから、いずれその進展につれまして詳細なことも御発表あるいは御説明申し上げることができるかと思いますが、ただいまの段階ではあるいは不十分な説明しかできない点もあろうかと思いますので、その点は御了承を願いたいと思います。  一応、今日までおおむね明らかになっておりますととろでは、被疑者等は現下の諸情勢にいろいろ顧みまして、その当時から——ちょうど三十七年の三月ごろ、そういう時分に経済の不況がやってきて、その際に左翼勢力が大きな規模の大衆動員をやって、そうして一挙に共産革命を実現しようと企てでいるんだというような判断をしておったようであります。そうして、そうした判断のもとに、これじゃならぬ、これじゃ大へんだからというので、それに対処するためには、その機先を制していこうという意味でクーデターを敢行して政界を一新する、被告人の川南が抱いておりましたいわゆる三無主義というものによって自分たちの政策を実行して、そうして共産革命というような企図をあらかじめ打ちこわしていって、自分たちの考えるような国運を挽回していこうというのがその目的であり動機であったように思われるのでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 「公安情報」なる印刷物がありますが、これは社会運動研究会というところで出しているようでございますが、ここに警察庁の警備第一課長の本多さんが、「右翼暴力の動機と理念」という論文を書いております。これにつきましては、この三無事件に対しての具体的なる動機、目的は御説明になっておりませんが、「ただ一般的に言い得ることは、」ということで御説明になっておるのは、「今日の内外の情勢から、右翼が、「赤色革命の危機」を異常に感じ取っていることである。そして、赤色革命の危機から、日本民族を守るための直接行動は、民族的正当防衛だという観念が、一部右翼の中に普遍化しつつある、」こういう論文の内容になっておるわけであります。  そこで私がお尋ねいたしたいととは、私どももさように考えるのです。警察力が充実し、自衛隊が二十数万おり、最後に核兵器を持ったアメリカ軍が駐屯しておる今日、一体赤色革命なんということができ得るやいなや、幼稚園の生徒だってわかる。それをさようなことを誇大に宣伝し、そうして人を殺すことをもって民族を防衛するととだというようなことを、実にけしからぬようなことを堂々と言っている。これは彼らの狂信性からくることであると思いまするので、今ここでどう言ってみようもありませんけれども、私がここに法務大臣にお聞きしたいのは、あなたも自民党の議員でいらっしゃる、その同じ自民党の議員の中に私どもが心配な点がある。それは論争社という雑誌社から「論争」という雑誌が出ておる。その三月号に「クーデターはデッチ上げである」という表題で広西という人が論文を書いておる。これによりますと、昨年の十一月二十八日に右翼の研究団体の一つである「麦の会」というのが陶陶亭で開かれている。集まったメンバーは松本、小島などの八人の常連、そこにメンバー外である太田耕造、菅原裕、富田健治、この三人が出席、計十一人である。こういうことが書かれているのであります。「麦の会」なるものが何ものであるか、これは警察関係にもお尋ねいたしますけれども、とにかく富田健治氏は自民党の治安関係の何か委員長をやっておられ、憲法調査会の委員でもあられるのでありますが、この「麦の会」に出席されておる。ところが、ここに集まっております小島玄之という人物は「思想研究」という雑誌を出しておりまして、「クーデターの必然性と合理性」というパンフレットを出しておる。これは相当右翼の反響のあった論文であります。こういう「思想研究」を主宰しておる人物である。なおまた、ここへ集まりました菅原裕、これは弁護士でありまして、私も知っておる人でありますが、極端なる思想の持ち主であって、「日本国憲法失効論」という本を書いておる。富田健治氏はこの影響を受けたといわれておりますが、憲法調査会でこの理論を展開しておる。そうしてこの菅原裕なる人物は、いわゆる山口二矢事件のときに民族正当防衛論——山口二矢はおのれを犠牲にして民族を防衛したのだという論文を日本週報に書いておる、こういう人物であります。これらが「麦の会」なるものを作って、そうして議論を戦わしておる。ところが、今この警察庁の本多さんの論文を見ると、こういう民族正当防衛論、日本の赤化ということが右翼の相当の動機、目的になっておる。なおこの本多さんの論文によれば、大日本生産党は、憲法改正をクーデターの起こる原因の一つとして、憲法改正できないような政治をやっているからだというふうなことを論じていることを引用されておる。  そこで私は法務大臣にお聞きしたい。今日治安を脅かしておる右翼のこういう考え方に対して、自民党といたされましても、また自民党出身の法務大臣といたされましても、一体どういうふうにお考えになるのであるか。申し上げるまでもなく、五・一五事件、二・二六事件は北一輝の日本改造案が彼らの経典となって、若い人間を奮起させたことは歴史の証明するところでありますが、今また民族正当防衛論だの日本国憲法失効論だの、こういう議論をする一派と、議会主義を標榜しておる自民党の代議士諸公が連絡あるということは、私ははなはだ遺憾と思いますが、法務大臣の御所見を承りたい。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 ただいまの御質問は、わが党所属の議員の中に、ただいまおあげになりましたような極右的な思想を持って、また言論、出版をしておられる方々との交友をどう思うかということでございますが、問題といたしましては、ただいまおあげになりましたような民族防衛論あるいは憲法失効論でございますか、そうした考え方もお互いに思想、言論、出版の自由を持っておるのでございますから、私はこれを制止することはできないと思いますが、その社会に及ぼす影響というものを考えると、その発表の仕方等についてはよほど気をつけてもらいたいものだ、良識に従って発表してもらいたいものだ、かように考える次第であります。  また今後、こうした人との交友の問題等につきましても、政治家としてその行動を束縛するとかいうことはもちろんできるわけのものではありませんが、しかし、特に行き過ぎの人たちとの交友等については、でき得る限り良識に従って判断をし行動をしてもらう必要があると思います。私は今、これらの人がそうした会合に出られたかどうかについては、ただいまの御質問で初めて知ったのでありますが、できるだけ世間一般の穏健なる思想あるいは中庸を得た考え方、行動でもって自分みずからを律してもらいたいものだ、かように考える次第でございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 私が個人名前を出したことは、はなはだちゅうちょするところでありましたけれども、富田さんは、伝えるところによれば、池田総理大臣の全く直接の相談役、治安関係に関しましては富田さんが池田さんの顧問役になっておるということを聞いておるからであります。その富田さんがそういう会合に出て、憲法失効論を唱えるような人物、あるいは民族正当防衛論を唱えるような、そしてテロを容認するような人物と親交があるということになりますと、池田総理大臣、ひいては池田内閣それ自体にも非常な影響があることだと思う。それで私はあえて人名をここにあげたわけです。池田内閣の閣僚として、あなたは池田総理大臣なりあるいは富田氏なりに、この事実を調査せられて、やはり警告する必要があるのじゃなかろうか。それは思想の自由はありましても、おのずから限度があって、今、自分みずから自民党という大政党の治安関係の責任者であるのみならず、池田内閣のその問題についての最高の顧問だともいわれておる人であります。私は、あえて池田内閣のために、あなたに警告してもらいたい。ひいて今警察庁が指摘したように、かような議論が相当右翼に浸透しておる。そしてあなたの今の三無事件の原因の中に、終局的なことではないにいたしましても、この三月赤色革命論なんというものが彼らを刺激したとなって、私はこれに対しては、すでに浅沼事件のときにも指摘しました。板垣退助が遭難を受けたのも、時の薩長内閣が、彼をして危険人物なるかのごとく宣伝これ努めたことが、あの原因になったことは、自由党史に書いてある。そこで反共々々というようなことを宣伝することは、治安を乱すもとであるということを指摘したのでありますが、そういう意味におきましても、こういう極端なる思想を持って、もちろん自民党以外の人に対しては、これは今どういうふうな牽制をするかということは言い得ないでありましょうが、同じ自民党の相当の地位にある方に対しましては、私は、総理としても、あなたとしても、こういうことをほっておくということは無責任じゃないかと思う。あなたの御所見を承りたい。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 ただいまの御発言に対しましては、私、大臣として、あるいは閣僚として云々と仰せになりましたが、私はそうした考えは持ちません。しかし、先刻来の御発言によって、私も幸い富田議員とは知り合いの仲でございますから、友人として懇談もしてみたい。また場合によっては御忠告を申し上げてみたいと思いますが、閣僚として調査をしてどうこうということまでは参らない、かように考えるのであります。また、富田議員が池田総理との間にどの程度の御親交があるのか、この点は私は全然存じません。ただ、私も富田議員を知っておりますから、せっかくここで名前までおあげになりましたから、私としては、友人として善処をいたしてみたい、かように考える次第であります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 なお、法務大臣に他の委員会の要求もあるようでありますので、私はついでに御参考までに申し上げておきたいのであります。これは決してあなたを責めるわけでもないが、やはり治安の大もとを押えておられる大臣として、こういう考え方もあることを御存じ願いたい。それは藤原弘達という明治大学の教授で、あなたも御存じの有名な政治評論家であります。この人が「クーデター未完成幻想曲」という論文を書いておる。その中に、彼はアイパン・モリスというイギリスの学者の、日本の右翼とナショナリズムに関する著書を参考にいたしまして、こういうことを言っている。「韓国クーデター政権に対するアメリカの態度にも明白なように、西側はたとえそれがクーデターによってできた好ましからざる政権であろうと、反共と親米を旗印とする限り、決して見捨てることはないといってよい。現在の日本には右翼的過激主義に対する一種の国際的保険がかかっているということでもあるのだ。だから、そんなことは万一にもあってはならぬことだが、もしアメリカ駐留軍とタイアップしてクーデターをやるような勢力が形成されたならば、これを成功させることはむしろきわめて容易だということにもなる。自衛隊のアメリカとの一体意識は非常に強いから、それほどの抵抗もできないだろう。警察にしても大同小異であるといわざるをえない。更にいえばアメリカの暗黙の了解があってもかなりやれるし、了解などなくてもやるだけやっしまって親米反共の大義名分さえハッキリさせれば、見殺しにはしないという予想もでてくる。」こういうことを説明しています。あなた、こういう考え方に対してどういう御所見を持っておりますか。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 ずいぶん大胆な観察といいますか、所見といいますか、ものだというふうに痛感いたします。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 さっき聞きました「論争」の三月号に、「右翼と警察側の会合」という表題で、「安保騒動が一応終った一昨年の八月、右翼人と警察側が赤坂の料亭で会合した。柏村警察庁長官、泰野警視庁刑事部長」、その中には半田敏晴、三上卓、そういう名前があげられておりますが、柏村さんはかような会合に出席されたことがあるのかどうか、この記事は全くのでたらめであるかどうか承りたい。

柏村信雄警察庁長官

○柏村政府委員 私は三上氏とは前から知り合っております。記憶は非常にはっきりいたしませんが、その雑誌に書いてある場所において、会合したということはありません。しかし、どこかで友人との会合の際に、三上氏があとでその会合に出てきたような記憶があるわけであります。しかし、右翼と私が会合して打ち合わせをしたというようなものではございません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 警視庁なり警察庁で、右翼の動静を視察するためにいろんな手がありましょうけれども、警察庁長官という人が、だれが見ても右翼の大物だと思われる人たちと親交を結ぶような会合をなさることは、私ども、好ましからざる傾向であると思うわけであります。しかし、今回は相当大手柄を立てられたのでありますから、あまり私どもは追及いたしませんけれども、世間に相当誤解がある。たとえばこういう雑誌が相当頒布せられますと、やはり警察と右翼は何らかの関係があるんじゃないかということで、右翼を大いに安心させるとともに、一般の人たちには心配を与える。さっきの藤原弘達氏の論文のように、クーデターが起こっても、結局警察もその味方になるんじゃないかというような心配も出てくる。これは先ほど申しました自民党の著名な政治家が、やはり右翼の人たちと会合を持って、しかも民族正当防衛論だの、憲法失効論だの、赤色革命論などというようなことを唱えられておる人たちの仲間へ入っておるということも、市井の人たちであるならば、これは無責任でありましょうけれども、私どもはかんばしくないと思う。それと同じような意味において、警察庁長官の地位にあられる方が、こういう著名なる右翼人としばしば会合せられるようなことは、私どもは感心しないのであります。しかも秦野さんまでが出席されておる。出席せられたとするならば、一体いかなる御相談をなさったものであるか、お聞きしたい。

柏村信雄警察庁長官

○柏村政府委員 だんだん記憶がよみがえって参りましたが、おそらくその会合は、私は満州国の官吏として働いたことがございますが、そういうことで速水君というものを何かの機会に知ったわけであります。速水君というのは、七高の理科を出ておる柔道をやった男でございまして、別に特別親しい間柄というわけではございませんが、七高の関係者などと親睦の会合をした事実はございます。その機会に、どういう理由であったか知りませんが、三上君と、そのほか名前は別にあげる必要はないと思いますが、あとでそこに入ってきて一緒に会談をしたという事実はございます。しかし、これは何も右翼と相談をしたとか、特別の意図を持って集まったというものではないのでありまして、満州関係とか七高関係とかいう親睦の会合をした事実がございます。そこに後刻列席をしてきたということでございまして、しばしば右翼の人間と会合していろいろ相談をしていたなどということは、私としては絶対ございませんから御安心願いたいと思います。むしろ、きょうそういうことを聞いていただいたために、その「論争」でありますか、文章がきわめていいかげんなものであるということをはっきり申し上げておきたいと思うわけであります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この「論争」の中に、あなたと秦野さんが会合した中に、半田敏晴という人の名前があがっておりますが、この人は今回の三無事件に関連いたしまして、川南から韓国方面へ船の密輸をやつだ、そういう事件に関係のある人ですか、ない人ですか。そういう事件に登場する人であるかどうか、お聞きいたします。

柏村信雄警察庁長官

○柏村政府委員 私の記憶では、その会合には半田敏晴氏は出ていなかったと思います。半田氏は満州国で協和会の仕事などをいたしておりましたので、私もよく知っておる人であります。しかし、最近ここ数年の間半田氏とは私は会っておりません。ただ今度の三無事件については、半田氏が何かの関係で関与しておったかどうか、そういう点はあろうかと思いまするけれども、私自体としては、半田氏とここ数年来会っておりません。満州国において知り会い、そして彼が引き揚げてきてからときどき会っておったという事実はございまするけれども、何もそういう人から私が思想的な影響を受ける理由もございませんし、ただ満州国時代の知り合いとしてつき合っておったわけでございます。最近は全く疎遠になっているわけであります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 内閣委員会に御出席のようですから、御出席いただいて、もう一ぺんここへお戻りいただきたいと思います。  それでは、三無事件クーデターの動機その他についてはなお後日詳しく承ることにいたしまして、次に、この事件と関連あるやに伝えられておりますところの、韓国に対する密輸船の事件についてお尋ねいたしたいと思うわけであります。  韓国に、日南産業の社長でありまする川南が鋼鉄船を輸出した。これが発覚いたしまして、関税法違反として取り調べを受けたという事情につきまして、これは刑事局長から事件の概要を承りたいと思います。刑事局長が詳しくなければ警察庁にお願いいたしますが、両方から御説明いただいても、なおさらけっこうだと思います。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 ただいま御質疑のありました件は、東京海上保安部におきまして検挙をし、関税法違反並びに外為法違反として昨年十二月十三日検察庁に送致を受けました。次いで、同年十二月二十七日、東京税関より関税法違反についての告発がなされたのであります。  事案の概要を申し上げますると、関係被疑者らが、昨年の九月二十一日、漁船の第二十一正進丸を韓国に密輸出するにあたって、通産大臣の承認を受けず、かつ実際は韓国へ輸出するのに香港へ輸出するように虚偽の申告書を長崎税関に提出したという内容のものでございます。  捜査の結果、次のように処分をいたしております。被疑者は、川南豊作ほか八名でございますが、三十六年十二月二十九日に、関税法違反として川南ほか三名について公判請求をいたしました。次いで本年の二月二十八日、外為法違反として、右川南ほか三名の追起訴をいたしております。次いで三十七年二月二十八日、残りの五名につきましては不起訴処分にいたしておるのでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 通産省の方どなたかいらっしゃいますか。 今回問題になりましたような鋼鉄船は、昭和二十八年六月の閣議決定において輸出が禁止されておる船であると聞いておりますが、さようでございますか。

今井善衞通商産業事務官(通商局長)

○今井(善)政府委員 韓国向けにつきましては、これは李ライン等の関係があると思いますが、直接に鉄鋼漁船を輸出することはいかがかということで、これにつきましては行政措置として禁止するようになっております。  ところで、本件につきましては、申請は香港向けとして申請がございまして、香港に対しましては、今までも数回漁船を出しておることがございますので、従いまして、香港向けとして輸出してしかるべきやいなやということにつきまして、水産庁とも運輸省とも相談いたしまして、それで香港向けならば差しつかえないということで許可した次第でございますが、それが現実には韓国に向いたということは非常に遺憾なことでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 許可するについては、発注証明書とかLCとかいうものが必要だと思いますが、それはどうなっておりますか。

今井善衞通商産業事務官(通商局長)

○今井(善)政府委員 重工業局次長からお答えいたします。

熊谷典文通商産業事務官(重工業局次長)

○熊谷説明員 決済は標準決済で現金でございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 これは何人が発注し、何人が金を払い込んで、どこの銀行で取り扱ったか、説明して下さい。

熊谷典文通商産業事務官(重工業局次長)

○熊谷説明員 先方の契約の当事者は香港の康烱吉という人であります。どこに払い込みましたかという問題は、私承知しておりませんが、引き渡しと同時に現金で即座に払うという契約になっております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 その発注主の名前、所番地、御存じだったらもう一ぺん言って下さい。

熊谷典文通商産業事務官(重工業局次長)

○熊谷説明員 香港九竜加連威老道八A四楼、康烱吉でございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 康烱吉ですね。この人物についてお調べになりましたか。

熊谷典文通商産業事務官(重工業局次長)

○熊谷説明員 私の方で調べたことはございません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 こういう場合には、はたしてこういう住所にこういう人物がおるかおらぬかというようなことは、通産省では調べないで許可するとかどうとかされるのですか。

熊谷典文通商産業事務官(重工業局次長)

○熊谷説明員 非常な手続がかかる問題でございますので、現在のところ調べずに承認をいたしております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この康烱吉というのは、どういう人物だか今おわかりですか。法務省、どうです。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 詳しいことはわかっておりませんが、とにかく本人は現在日本におらない模様でございまして、できる限りの手を尽くして捜査をなお継続中でございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 警察にお聞きしますが、康烱吉はいかなる経歴の人物で、いかなることを日本でやっておったか、川南との関係はどうであるか、これを御説明願いたい。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 康烱吉につきましては、この三無事件に関係ございます川南がやっておりました日南産業の重役でございますので、その関係で私の方でわかるだけ調べてみたのでございます。  韓国人でございまして、本籍は京城市でございます。住所は新宿区の細工町というところにおりまして、一九一五年生まれ。国籍は韓国になっておりまして、一九三二年三月に上陸して入国をいたしておるのでございます。その経歴につきましては、奉天の法律専門学校を卒業いたしまして、昭和十四年に兵役で朝鮮の陸軍の特別志願兵になっておりまして、訓練所を昭和十四年の十月に卒業いたしております。十七年に憲兵候補生となりまして、中野学校を卒業して朝鮮の成典の憲兵隊に配属をされておる。十八年に福岡に転属をいたしております。十九年に飯塚の憲兵分隊に転属いたしまして終戦となっておるのでございます。  それから戦後の職歴でございますが、二十一年に福岡市におきまして世紀新聞というのを創立をして社長になっております。これが二十四年まで続いております。それからこれと並行して二十二年に福岡で東海水産という会社を創立して、これも社長に就任をいたしております。これが二十四年までです。二十四年七月に韓国の三和貿易という会社の東京事務所支配人ということで就任をいたしまして、これが三十三年五月まで続いております。それから三十四年九月に青原工業株式会社の総務課長というものに就任をいたしまして、これが三十六年十二月まで続いております。三十六年一月に日南産業株式会社を創立いたしまして、これは川南豊作が社長でございますが、その副社長に就任をいたしておるのでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この康の自宅を捜索をなさったことがあるかないか。今あたなが言った新宿における康の住所には妻がおるかおらぬか、おるとすれば、その妻に対していろいろ事情を聞いたことがあるかないか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 三無事件に関係いたしまして、二月二十日に康烱吉の住所でございます、先ほど申しました新宿区細工町九番地の山川アパート、妻の朴貞子という人が住んでおりますが、これを家宅捜索をいたしております。これは被疑者川南豊作の関係しておりました日南産業株式会社の副社長ということでございまして、川南豊作に関する証拠資料の収集で家宅捜索をいたしたのでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この康烱吉という人物は、かつて軍事の訓練を受ける学校において、今韓国の最高会議のメンバーでもあり、そして軍事上の相当の責任者でもある人物と非常に親交があったと聞いておりますが、警視庁の調査にはどうなっておるか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 私の方で今聞いておりますところでは、この日南産業の関係で、被疑者川南豊作との関係で私どもの方は家宅捜索して調べたのでありまして、密輸事件そのものは、御承知でもございましょうけれども、海上保安庁でお取り扱いになったのでございます。従いまして、その被疑者として詳しくは海上保安庁のお調べがあったかと思います。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 そうすると、海上保安庁からは、樋野さんおいでになっておりますか——今の問題どうです。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 私どもの方では、康烱吉と韓国との関係等については何も存じておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 一体あなたの方では調べなかったのか、警視庁では海上保安庁だと言う。海上保安庁では調べていないのですか、調べたのですか。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 密輸事件に関する捜査はやって、今まだ康烱吉に関する限りは継続中でございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 私は少し耳が遠いんでね、どうもはっきりわからないのですが、もう一ぺん言ってくれませんか。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 密輸事件として調査いたしましたので康烱吉が韓国のそういう人とどういう関係にあるかということは存じ上げておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 そこで、海上保安庁が、この密輸事件、これを捜査なさる端緒について、どういう事情からこれを捜査なさったのか、ちょっと説明してくれませんか。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 今まで鋼製の漁船を韓国へ向けて出せないので、香港向けに出すということがありますことにつきまして、私どもの方で調査して、日南産業が第二十一正進丸を買いまして、それを長崎方面から香港経由韓国に輸出するということを探知いたしまして、捜査にかかった次第でございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この韓国へ送る目的の船を香港行きにした、実はこれは通産省及び水産庁のある課長が、こうやったらいいと助言をしたということを聞いております。鋼鉄船は韓国へ直送できない、だから、一たん香港向けにしたらよかろう、それから、漁船にするというと問題になるから、一般の物資を運送する船としたらよかろうということを、水産庁と通産省の某課長が助言したという情報が入っていますが、さようなことをお調べになったですか。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 存じておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 知らぬならばそれはあとにいたします。警察なり検察庁は、そういうことについて何か情報は入りませんか。お調べになったことはありませんか。竹内さん、どうですか。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 検察庁からの報告によりますと、そういう今御指摘のような情報としても私は伺っておらないわけでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 警察はどうです。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 私の方も、この事件そのものにタッチをしておりませんので、情報としてもそういうことは存じておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 これは一つ調べていただきたいのです。確かなる情報なんです。しかも海上保安庁それ自身から出た情報なんです。だから、海上保安庁といたされましても、内部をもっとお調べになって、警察としても、そうなればこれは共犯関係になる。役人というと、みなお見のがしじゃいけないので、調べていただきたい。こういうことが、ある民間人と役人とが通謀してやられたのではたまったものではありません。私どもも荒唐無稽なことを言っているわけじゃない。この事件の捜査の端緒をつかんで、殊勲を立てた海上保安庁の人たちが、真剣に考えておったことだろうと思う。そこで非常に慨嘆して言われたということを聞いておる。お調べ願いたい。  それから、この康烱吉は今韓国におるのでありますが、これが密輸の共犯者であることは申すまでもないのですが、日本の国法に違反したこういう犯罪人に対して、韓国から引き渡しを求めることができるのかできないのか、それをお伺いします。これは法務省からお答え願いたい。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 一般に国としまして逃亡犯人の引き渡しを義務づけられますのは、二国間あるいは多数国間に犯罪人引き渡し条約が締結されている場合に限られるのでございますが、現在日本が締結しております条約は、日本国とアメリカ合衆国の二国間に締結された犯罪人引き渡し条約があるのみでございます。従いまして、国の義務として、また相手方の権利として、引き渡しを求め、引き渡しに応ずるというような関係は、韓国に関しましてはないわけでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 政府は、今日韓交渉をやるようでありますが、法務省あたりから、そういうことにつきまして、何か引き渡し条約を作るなり何らかの方法を講じてもらいたいようなことを閣議で要求したことはありませんか。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 日韓会談に関しましては、主として身分関係に関する問題が法務省の担当としてなっておるようでございまして、この犯罪人引き渡しの関係は、一応この会談の内容になっているかどうか、私は存じないのでございますが、これは国交回復というような問題が起こった際に当然起こってくる問題ではなくして、両国間の交通関係の緊密な状態その他から、別途、従来も犯罪人引き渡しの問題は論じられておるようでございます。なお、犯罪人引き渡しに関しましては、多国間の共同の条約などもいろいろと論議されておるようでございまして、そういう範疇に入れて考慮されるというふうにも聞いておるのでございます。私の所管といたしまして、この問題を特に日韓会談で論議をいたしてはおらないのであります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この川南が韓国へ向けて密輸いたしました船舶、これは二十一正進丸、こういう名前のものでありますが、これが韓国へ入りますと、康烱吉が韓国に作っておりますところの韓南実業、この会社の船となって、第一韓南号、こういう命名をせられて、南洋のサモア群島方面に出漁することになっておったというような事情は、警察関係の方はおわかりですか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 私の方は、三無事件に関するものとしてそれまでは調べておりませんけれども、新聞にそういうことが出ておりましたので、新聞では承知いたしております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 韓国の国際新報というソウルで発行しております日刊新聞の十一月五日号によりますと、この船は韓国の経済五カ年計画の一環として南洋方面の漁業に従事する、こういうことが詳しく書いてある。警視庁では、こういう韓国の新聞をごらんになりましたか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 この新聞に出ましたあとで、日本語に訳したものを私も見ておるのです。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 その新聞の内容をちょっと御報告してくれませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 国際新報の三十六年十一月五日の夕刊に、南太平洋に伸びる韓国漁業ということで、サモア島を中心に香港経由日本から韓南第一号百五十七トンが出たというようなことでございます。  これ、読み上げる必要がございましょうか。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 それじゃ、私が尋ねるようなことがその内容になっているかどうか、御返事下さい。その日南産業の、南洋漁業に対しまして、韓国政府は外資導入法によって相当財政的援助をしておる。その初の援助資金としてこの船を買ったのだ、こういう記事がありますか、ありませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 今の御指摘のそのままのことはここに出ておらぬように思います。ただサモアの遠洋サワラ延べなわ漁業は四年前から考えられていたのが、四年前に最初の第一指南号を出漁させて以来サモアのサワラ漁業は莫大な外貨を獲得しているということを認識するようになったけれども、資金難で十分できなかったということで、非常に減っておるものが今度これから伸びるというような趣旨で書いてあるように見られます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 外資導入促進法の適用を受けたということが書いてありませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 失礼いたしました。この船はすべて外資導入促進法の最初のケースとして導入される船であり、政府では、新年から実施する水産業法によって遠洋漁業を補助するための予算まで策定したということが書いてございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 外資導入促進法及び水産業法、これはあらためて朴政権下にできた法律らしいが、これらの初の適用としてこの船が予算まで計上されておる。それからなお、この船には無線装置ができておる。これは周波数十七メガサイクル、短波、しかも最高会議の逓信部長官の許可がある、こういうようなことは書いてありませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 無電をつけておるということも書いてございます。逓信部長官から許可されたということが書いてあります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 なおお尋ねしますが、この船が南洋へ出漁した際に、釜山に住んでおるところの水産業者とこの船の間に無線で連絡することができる施設が完備しているということが書いてありませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 出漁した漁船と午前二時から五時の間、周波数を使用して本国の船主と連絡できるというようなことが書いてあります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 そこでこの二十一正進丸が密輸船として韓国へ渡り、そうして川南豊作のやっておった日南産業の副社長をやっておった康烱吉が韓国へ渡りまして、韓南実業という会社を作り、この船に対しましてこれを韓南第一号というふうに命名して、政府の五カ年計画の一環として多大の援助を受けて出漁の計画を進めておったという事実は、私どもは見のがしてはならない事実だと思う。しかも韓国の最高の政治責任者とこの関係者とが密接な親友関係であるということと総合して考えまするならば、容易ならざる様子が私は出てくると思うわけであります。これに対して警察なりあるいは海上保安庁は何らかの調べをしましたかどうか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 この漁船の密輸が私どもの今までの三無事件の捜査に直接関連するということは何ら出てきていないのでございます。韓国との関係では、あるいは後刻お尋ねがあろうかと思いますが、厳原で密輸された武器の事件がございまして、その関係では、どういうことで入ったかということを調査いたしておりますけれども、この漁船の密輸そのものは新聞に出ましたので、私は今のようなものを取り寄せてみたのですけれども、それ以上に三無事件に直接関係があるとは見ていないのでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 警察にお尋ねしますが、警察は、この事件発覚以来相当の家宅捜索をされておる。ところが、そうしてそのつど新聞等には発表されておったようでありますが、どうもこの事件で警視庁が捜査せられた人物の中には韓国関係の人あるいはアメリカ人と思われる白人、あるいは日本の政党関係の人、そういうものが含まれているのであるが、そういうものに対する捜査については、どうも発表しておらぬというふうな情報があるのでありますが、警視庁で捜査なされた範囲の中に、そういうふうな種類の人たちがいるのかいないのか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 警視庁で捜査をいたしたものの中には、御承知の李樹森という中国人がおります。そのほかに今お話の韓国人、アメリカの白人あるいは政党の関係者というものは、私どもの取り調べたものの中には、ただいま出ております康烱吉関係、それから金斗暎という同じ日南産業の幹部でございますが、そういう者以外はわかっておりません。ただとの三無事件は、御承知のように警視庁だけでございませんので、長崎県で、厳原の密輸事件を、三無事件に関係ありやいなやということは判明しないわけでございますけれども、あるのではないかということで、今捜査をいたしておる。その中には、密輸関係の韓国人があるわけでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 それではカービン銃の問題に移りたいと思うのでありますが、これは二月二十五日のソウルで発行いたしております日刊紙の民国日報に、相当詳しく事件が報道されておるそうでありますが、この事件の概要についてお話しいただきたいと思います。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 これは私の方で扱いましたのは、一月五日から二月二日の間、長崎県の厳原署で、韓国船の、入港いたしております大成丸というものの持って参りました品物が武器であるというような聞き込みを得ましたので、それから捜査を始めたのでございます。  結果から申しますと、密輸された武器はカービン銃が十四丁、弾倉が十五個、実弾が二百十五発、拳銃が七丁、拳銃実弾九十四発ということでございます。これは船長、機関長、甲板長等がみんな様子を知っておるわけでございますが、甲板長の鄭泳載という三十九才の釜山の男でございますが、これが主犯と見られておるのでございます。これが仲間の者から、厳原におりますある日本人が武器を買うということを言っておるので、韓国から武器を非合法に入手して送らないかということがあって、そこで米軍の持っておりますものを、まあ米軍とすると盗んで持ち出したわけでございますけれども、それから警察に関係しております、名前はわかりませんが、何某という者から、米国製の先ほど申しましたようなものを不正に入手いたしまして、カービン銃が二万ホワンから三万ホワン、拳銃が一万五千ホワンから二万ホワンといっておりますけれども、そういうことで甲板長と甲板員の二人が金を出し合ってこれを買って参りまして、持ち込んだのでございます。持ち込みましたところが、かねてここに持って行けば買ってくれるであろうといわれておった者が、そんなことは全然知らない、聞いていないというようなことでございまして、処分に困り、それからぼちぼち隠匿をした中から、近所の不良徒輩にこれを一つずつ売り渡しておるという状態のところを検挙いたしまして、その持って参りましたほんとんど大部分を押収いたしたという事件であるわけでございます。これがちょうど時期から申しまして三無事件に結びつくのではなかろうかということで、鋭意捜査をいたしておるのでございますが、まだ結びつくというところまで入っておりません。ところが、今お話がありました新聞と思いますが、韓国の新聞に、向こうで申せば密輸出に関係した者が逮捕されたということが出ておるということで、これは二月の末にそのことが日本の一部の新聞に小さく出ましたが、その機会に、外務省を通じて、韓国代表部に、韓国側の調査をこちらに移してもらいたいということを公式に申し入れておるわけでございます。公文書としては三月の三日か四日になったようでありまして、まだ返事を受けるに至っておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この民国日報というソウルの日刊紙の報道するところによれば、これらの武器は、韓国の軍隊並びに警察の倉庫にあったものが盗み出されたのだという報道がされておるわけでありますが、どうも軍隊や警察の倉庫にあるものを盗み出すということについて、われわれは異常に考えるのであります。しかも対馬の厳原でこの荷物を揚げたのが十二月の十二日、これが新聞に公表されたのが二月二十五日です。あまりにその間の期間があり過ぎる。クーデターの失敗後これが公表されてきておる。何らかそこに一まつの疑惑をわれわれは持つわけでありますが、一体この武器の注文主があるのかないのか、そうして厳原のどこにこの荷物を陸揚げするということになったのか、そういうことはどういうふうにお調べになっておりますか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 検挙いたしました関係者は、現地の厳原におります某日本人と申しておきます。と申しますのは、本人が言うだけで、これが関係者かどうか私どもまだつかみようがないのであります。その某日本人のところに持って行って、そこで買ってくれるということを言われてきたというのでございます。この人については、実は川南と直接、間接に結びつく何ものもないのでありまして、その意味で、どういう人がほんとうの注文主であるのか、そういう点が実はなかなかつかみにくいのでございますけれども、今一生懸命捜査をいたしておるところでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 韓国の新聞には、関係者は九人、うち六人が韓国でつかまり、二人は日本でつかまっておる。今あなたがおっしゃった鄭泳載というのは日本でつかまったはずであります。こういう者の取り調べから全貌がわからなければならないと思うのでありますが、まだおわかりにならないようなお話でありますが、相当長期にわたってお調べのようであります。しかし、こういう全貌がわからないのに、どういうわけで特別捜査本部を解散されたのであるか、その事情を聞かせて下さい。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 先ほど申し上げましたように、主として舞台は東京でございますけれども、これは、それに関係があるかもしれない事件として長崎でやっておるのでございます。特別捜査本部というのは警察庁の本部ではありませんで警視庁の本部であります。警視庁は大体において捜査を完了しておりますが、まだ完璧に百パーセントというわけには参りません。そういう捜査が残りますが、しかし、捜査本部として大ぜいの人数を使ってやる捜査は、警視庁としては他の仕事がございますので、ここで打ち切ろうというわけであります。長崎県としては鋭意努力をしようということでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 法務大臣にお願いしますが、私どもは、それは警察庁の特捜本部だというふうに考えておりましたから、解散が早過ぎるのではないかと思ったのでありますが、長崎の県警でやっているとなれば一応筋が立つわけでありますけれども、どうも解散が早過ぎるような気がするのであります。こういう武器を輸入した、これは私は三無事件に関係ないということは絶対にないと思う。必ず関係がある。私どもの調べた範囲においても、私は、きょうは捜査の都合もございましょうから、具体的なことは実は差し控えた点が多々あるのです。そういうことから見まして、関係のないなんということは言い切れない。  そこで法務大臣にお願いしますが、かような外国から、しかも韓国の軍隊と警察の持っておったところの武器をひそかに日本に持ってくるというようなことは、それこそ、赤色革命なんというけれども、反動革命、クーデター、この可能性だけは実に顕著だ、すでにやっているんですから。それを逆な、赤色革命なんということばかり誇大に宣伝して、反共々々ということばかり宣伝していることが僕は治安を撹乱する根本原因だと考えるのです。そこでこういうカービン銃の密輸事件などに対しましては、法務省としても一つ徹底的な糾明をしていただきたい思いますが、あなたの覚悟のほどをお聞かせ下さい。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 ただいまの点につきましては、検察当局といたしましては、もうすでに各種の証拠書類等々本警察当局から入手連絡を受けておりますし、鋭意その真相の糾明に努めておる次第でございます。問題が問題でございますから、検察当局では特に力を尽くしまして、事態をはっきりと、そうして将来にこうした間違いが起きないようにする一つの大きな責任も持っていると思いますから、十二分に注意をいたすつもりでおります。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 ちょっと関連。法務大臣が間もなく退席されるそうですが、どうもまことに奇怪な事件で、ただいまの御返答ではどうも納得しかねる点があるのでございますが、先日日本に参りました韓国の金情報部長と公安調査庁の元長官藤井五一郎君並びに関次長が会談しておりますが、これについて大臣は報告を受けられましたかどうか。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 事前には特にその報告を受けませんでしたが、その日の午後でございましたか、長官からきょう昼の簡単な会食を催してそこに出席したということを受けました。話の内容等については、何も特段の話はなかった、ただ世間話で食事を共にしただけでございます、こういう報告を受けております。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 御承知の通り、まだ韓国とは正式に国交を回復しておりません。それを、その国の情報部長と公安調査庁の責任者とが会うということ、これも不謹慎なことですし、総理さえ初耳だと外務委員会で答弁しているんです。あなた方もあとで報告を受けているんです。何の話をしたかといって外務委員会で問題になったら、気候の話をしたというんですね。どんな気候か、自然的な気候の話か、政治的な気候の話か知りませんけれども、とにかく総理大臣も初耳、直接の大臣であるあなたも御存じないというようなことでありますと、あなたは別に、昼飯を食って世間話をしたと言われるけれども、私どもとしては、こういうことも話があったのじゃなかろうかというふうに思いたくなりますが、このことについては何もございませんでしたか。あなたはケネディ長官とも会われて、何だかどうも近ごろあまりはっきりしないから、ちょっと聞いておく必要がある。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 私も、その報告を受けましたときに、やや感を同じうする点がないでもなかった。従いまして、私としては、どういう関係かあるかということも聞いております。そうしましたところ、かつて、日本へ来られたときにお会いをし、会食に招かれたことがある。従って、今回せっかく来られたのだから多少今度は返礼の意味で食事を一ぺん差し上げるということも儀礼的に必要かというふうに、きわめて単純な会食をしたにとどまります。こういう説明でございましたから、私はその通りに了承いたしたのでございます。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 これで最後にいたしますが、総理大臣にも会う前に、外務大臣にもその後に会うと言ってきているのですよ。その前に初波奈というととろで公安調査庁の首脳部の人が最初に会っているのです。不謹慎千万だ。ちゃんと先に情報関係の人たち同士で話をし合っておぜん立てをして、その上で総理や外務大臣をそのレールに乗せる、あなたは何も御存じない、こんなことじゃ困りますからね。あなたは、感を同じくされたら、その感をもう少し強くして、あらためてもう一度注意しておかれませんと、こういう猪俣委員が今ここで提起されたような問題も起こるのですから、もう少し聞いておいて下さい。きっとこの話が出たに違いない。感を同じくされたのですから、その点ちょっと申し上げておきます。

田中織之進日本社会党

○田中(織)委員 関連。先ほどからの猪俣委員の警察及び法務省関係並びに海上保安庁に対する質疑応答を承っておりましても、問題は、いわゆる破防法の関係の初めての被疑事件として取り上げておる三無事件の捜査の問題に関連いたしまして、猪俣委員が指摘をいたしましたたとえば日南産業の関係の康の問題とこれは、われわれしろうとなりにきわめて通俗的に考えましても、関連があるという疑念を持つのが一般国民の感じだと思う。しかも、そのことは、いわゆる政府の転覆、政府要人の暗殺というようなきわめて政治的な事件なんです。そういう問題の取り扱いについて、海上保安庁が調べた密輸事件、そのことについては警察庁が、海上保安庁からの調査の内容については、皆さんがお答えになる限りは知られておらない。また法務省の関係におきましても、刑事局長の御答弁では、そういうことについても、関係の捜査当局の総合的な立場に立っての判断——まだ捜査中であるから詳細は言われないという点はわれわれも了解するのでありますけれども、それにしてもあまりにもこの問題の捜査にあたっての関係各庁間の連絡が欠けている。その意味から見て、特捜本部が、警視庁の特捜本部だそうでありますけれども、早く解散したという問題が伝えられると、やはり韓国との関係、あるいは台湾関係の問題がからんできて、国際的な問題を背景とした事件だというようなことになるので、片一方の日韓会談を進める観点から見て、いつまでもこの問題を扱っていたのではとんでもないことになるという形で、ある方面の圧力が加わってしりつぼみになった、こういうことがもっぱらうわさされているのです。私は、これは日本の警察当局あるいは捜査当局の権威の立場からも、この問題は徹底的に追及をしてもらわなければならない問題だと思うのであります。この点についての捜査関係を、もちろん警察関係では公安委員長もおられるし長官もおられるのでありますけれども、特に国務大臣の立場において法務大臣の御所見を伺いたいということが一点。  それからもう一点。これはあるいは猪俣委員がこれから質問される点ではないかと推測するのでありますけれども、この事件にあたりまして、少なくとも川南豊作など関係者から自衛隊の幹部に対して働きかけをしたということは事実のようです。詳しくは、現在資料を持っておりませんけれども、そういうことについての何らかの話し合いをつけたということについては、防衛庁の関係者も否定をしておらない。しかし、話には具体的に乗っていかなかったんだというような意味の新聞の談話が屡次出ておると思うのです。そういう関係から見て、ことに名前を申し上げて恐縮でありますけれども、現在幕僚長でおられる源田さんが、戦前から、ことに戦後自衛隊へ入られる前から川南さんとはきわめてじっこんな間柄にあった。こういう関係から、これは右翼の菊旗同志会との関係もあるということをわれわれは聞いております。そういう関係からして、国民が今番心配しておる点は、こういうような三無事件のようなクーデター事件に自衛隊がどう動くかということが一番関心を持つ問題だと思うのであります。この点は、先ほども猪俣委員から一番最初に指摘されたことだと思うのでありますが、その点については、どうも関係者が自衛隊に話しかけたということは否定はしておらないように、われわれは新聞を通じてだけでありますけれども、承知をいたしておるのでありますが、自衛隊との関係、防衛庁の首脳部に対してどういう働きかけをしたかというような関係が、現在までの捜査の段階で具体的に出ておるのかどうか。事実が全然ないと言われるのかどうか。そういたしますと、そういう計画は知らぬことはないというような意味にとれる発言が新聞紙に堂々と出ておるのでありまして、われわれはその点についてはやはり追及しなければならぬことになると思うのでありますが、現在までの捜査関係で、防衛庁、自衛隊との関係がどうであったか、これはあるいはこれから猪俣先生の質問の中に触れる点かもしれませんけれども、この際関連して伺っておきたいと思うのであります。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 この三無事件の問題につきましては、ただいま世間に、どうも政治的な動きがあって、そのために事件がしりすぼまりになってしまって、真相がはっきり把握できなくなるおそれがありはしないかといううわさがあるということでございますが、そういうことは少なくとも私の承知している範囲では全然ございません。むしろ私も、この三無事件につきましては非常に心配をし、関心を持ちまして、厳正に事の真相を明らかにして処理すべきもの、かように考えておりますので、従って部下の検察当局に対して、政治的にとどうのこうのとか、捜査方針についてどうこうということは一切言っておりません。むしろ厳正に調べろということは言っておりますが、捜査の上に手心云々の問題については何にもありません。おそらく政府全体としても同じ態度で進んでおるものと私は確信しておるのでございます。  また三無事件の関係者が自衛隊の隊員の一部と云々という問題につきましても、これまた私も非常に心配をいたしまして、現在も心配をいたしております。従って、やや働きかけをしたとかあるいはその一部の人たちが会食等に呼び出されて、そうして会ったことがあるというようなうわさもございましたので、こういう点につきましては、十分実際を、真相をつかんで、そうして将来に備える必要があるということを考えておりますので、これまた私は非常に心配をして、参考人は参考人として、被疑者は被疑者に対して十分厳正なる取り調べをやるべきだと言っております。この点、ぜひ御信頼をお願いしたいと思います。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 法務大臣もお引き取り願うようですから、最後に私からもお願いいたします。私は、この事件が起こりますと、地方行政委員会で四点の非常に重要な点があることを指摘いたしまして、国会に対する十分なる報告をお願いしておったのですが、どうも近来の右翼テロあるいは右翼クーデターの昔と違った点は、国際性を非常に帯びてきているということであります。そこで現在におきまして、台湾及び韓国との関係を、右翼クーデターなんかについては最もわれわれが気をつけなければならない関係であると思うのでああって、こういう国際性について十分検討してもらいたい。いかに国内で治安をやっておりましても、国外からそういう暴力革命というようなものをもし連絡するものがあるとすると、これは大へんな問題だ、民主政治防衛のためにもぜひ必要だということですが、きょう私がいろいろ質問しましても、事が韓国の関係になりますと、どうも一切が明白になっていない。私も、なるべく捜査当局から御報告願いたいと思って差し控えている点があるのでありますが、御報告にならない。もっと突き詰めた情報を持っておいでになるはずです。韓国政権との関係、これはしかし日韓会談がある前で政府は慎重な態度をとっているのかもわかりませんので、私もまだ差し控えている点もあるわけですが、結局におきまして、法務大臣においては、こういう国際関係については外務省その他と十二分なる連絡の上に徹底的な線を出していただきたい。ことに武器を密輸入するなんていうことは、これは日本の歴史にも数少ないことである。大へんなことであります。しかも、そういうクーデターらしい計画——クーデターそのものは、こんなものは大したことはないと思うのですが、その背景が非常に重大だ。これを徹底的にやりませんと、第二、第三が出てくる。わが国の民主政治は崩壊します。これは戦前の十月事件、三月事件、これを全然世の中に公表せずして葬ったために、遂に五・一五事件、二・二六事件として発展した。近世の歴史がこれを証明している。ですから、いかにささやかなことなりといえども、わが国の民主政治の根幹をゆるがすような問題に対しましては、徹底的に追及していただきたい。これは左右を問いません。共産革命も同じであります。そこでただ赤化々々、国際共産主義の赤色革命なんていうことばかり、まるで神経衰弱みたいなことを言うているが、そんなことが可能であるかどうか、常識を持っているならばすぐわかる。日本のような孤島において、一体どうしてそんなことができるか。大陸続きではありません。しかし、台湾、韓国というものに対しましては、私どもは、韓国にクーデター政権ができてから憂慮しておった。ところが、何かそれと連絡があるようなことが日本にも起こってきた。そこヘカービン銃が輸入される、あるいは韓国の経済五カ年計画とタイアップしたと思われるような禁じられている鋼鉄船が輸出せられた、そのような関係は容易ならざることであります。そこで海上保安庁ばかりにまかせておこうとせずに、あるいは警視庁、警察庁だけにまかしておこうとせずに、最後の治安の最高の責任者は、やはり総理大臣、法務大臣であります。どうも今の警察当局の報告は、奥歯にもののはさまった報告ばかりで、肝心のところはみな答弁がいただけないのでありますが、徹底的に法務大臣が断固たる決心を持って、とのカービン銃輸入問題あるいは三無事件の背景に対して徹底的な捜査を指揮せられんことを要望いたしまして、あなたに対する質問は終わりますから、どうぞお引き取り願いたいと思います。  なお、続いて二、三政府委員に質問したいと思います。

植木庚子郎自由民主党法務大臣

○植木国務大臣 ただいまの御発言中の御所見につきましては、感をともにすることが非常に多いのでございます。私の責任上尽くすべき道は考えております。本問題の真相究明については、あらゆる方法を十分考慮いたしまして、明らかにすることに努めたいと考えます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 今のカービン銃の問題でありますが、一体何人がこのカービン銃を注文して、それがどこに陸揚げされたか、どうも少し明瞭を欠くのでありますが、対馬の厳原に中田鉄工所というものがある。その倉庫に入れるようなことで持ち込んだという情報がありますが、そういう情報はありませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 これは先ほど申しました通り、名前をお出しになりましたその中田鉄工所というところに持ち込めば、買ってくれるということであったというのでございますけれども、本人は、その鉄工所の関係者は否定をしておるわけでございます。そこで、それに関連する文書といいますか、こちらからの連絡文書がある方法によって入手できるかどうか、そういうことも含めて、この関係については鋭意捜査をいたしておるのでございます。その関係者並びにこれを取り巻く人たちの中に、この事件に関連がある者がいはしないか、非常に広範な範囲でございますけれども、捜査をいたしておるのでございます。先ほども特にお断りをして名を伏せましたのは、この人が関係をするということを私の方はまだ自信を持って言えないので、名を伏せたのでございます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この中田鉄工所と川南との関係は捜査なさったと思うのですが、関係は今のところあるのですか、ないのですか。あるいはこの事件に直接関係しないにしても、川南とは知人関係とか、あるいは営業上の取引関係であるとか、そういう関係があるかないか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 この関係者には直接川南とつながりはありません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 警視庁、警察庁のお調べでは、長崎県警の捜査の報告はそのつど来ておりませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 長崎県からは逐次報告を受けております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 その報告の中に、韓国の政府の要人との何か関係が出てきておりましょうか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 そういうものは出てきておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 警視庁並びに警察庁は、先ほど私が名前を上げました半田敏晴という人をお調べになったかどうか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 警視庁においては、参考人として事情を聞いております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 半田敏晴はどういう事情を申したでしょうか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 国史会グループと川南とのつながりにつきまして、国史会はかつて半田敏晴氏を講師として講義を受けたことがあるわけであります。川南と半田氏との関係もあるようで、国史会の今度の若い人たちと川南氏とが会うに至った仲立ちが半田敏晴氏であったように承知をし、その事情を聞いたのであります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この被疑者の中に五・一五事件あるいは二・二六事件に関係した人が数人おったと思うのですが、その人名をお調べありませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 先ほど来名前があげられておりました三上卓という人がございます。それからこれはまだ起訴に相なっておりませんけれども、佐賀県の村山格之という人もあります。その両名が当時の御指摘の事件に関係をいたしております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 村山格之はどこで調べておりますか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 長崎県警で調べております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 こういう線から韓国との関係は出て参りませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 この線からは韓国との関係は出ておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 なおついでに聞きますが、この事件に関連して捜査なさったいろいろの証拠書数から、何らか韓国の要人との関係というものは一切出ておりますか、出ておりませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 押収資料には出ておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 それでは私の質問も終わりになりますが、先ほど申しました韓南実業という韓国にあります会社、その社長が康烱吉であります。さような康烱吉が韓南実業という会社を作って、その社長であることは、警視庁では認めておられるのかどうか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 これは承知いたしております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 あなたの経歴の中に触れておりませんでしたね。そういうことが私どもはおもしろくないのだ、あなたの口から言ってもらいたかったのです。長々と経歴は言うが、そういうことはひょっとおっしゃらないから、何か韓国のことの関係になると口をつぐむのではないかという疑いを持つのですが、この韓南実業こそが密輸事件の注文主ではありませんか。そして彼は今韓国におるにかかわらず、香港から、香港におるがごとく擬装してこの鉄鋼船の注文をしておる。金を現金で払い込んでおる。それがアメリカ系の銀行だと聞いておるのですが、そういうことはわかりませんか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 その点は私の方は調査をいたしておりませんので、関係歩あるとすれば海上保安庁の事件であります。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 海上保安庁、わかりませんか、どこへその金は払い込んだのか。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 アメリカ系の銀行に払い込んだということは聞いております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 それは、あるいはそういうことは別に望ましいことではないかも存じませんが、この韓南実業の韓南第一号という船が南洋に出たと身、サモア群島でアメリカのバン・キャップ会社というカン詰会社に全部魚を売ることになっておると聞いておりますが、さような関係はありますか。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 カン詰会社に売るということは存じませんが、サモアで漁業をするということは存じ上げております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 もう一点は、この康烱吉のかわりに川南がやっております日南産業へ新たに重役になって入りました金斗暎という人物は御存じですか。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 存じております。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 この金斗瑛という人物はどういう経歴です。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 日南産業の元の代表取締役であるということは存じておりますが、それ以前の生地だとか、そういう経歴は私どもまだよくわかっておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 元といっても、結局康烱吉が韓南実業の社長になったためにそのかわりに入って、この事件が起こるとやめた人物です。この金斗暎なる人物の前身や何かをお調べになっていませんか。なぜならば、この人物は日本の警察のやり方、海上保安庁のやり方を憤慨して、韓国の国策を妨害する、日本の政府はけしからぬということを言っておるそうであります。それですから私どもは、どうも彼らは韓国の政府と何か関係があってやっておるんじゃないか、韓国の経済五カ年計画の一環としてやっておるのに、これを日本政府は妨害しておるというふうに彼らは認識しておるんじゃないか。ですから、この金斗暎が思わず漏らした言葉からも、韓国政府が全然知らなかったというようなことは私どもはどうも考えられない。金斗暎は、日本の警察は、海上保安庁は、韓国の国策を妨害するのだ、けしからぬ、こう憤慨している。そういうことはお聞きになりませんか。そしてその経歴を知っておったら言って下さい。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 先ほど申し上げましたように、経歴は詳しいことは存じておりません。それから金斗瑛が憤慨したということは新聞で見ました。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 その経歴はわかりませんね。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 今、私どものところではわかっておりませんが……。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 日南産業なるものがこの密輸出の計画を立てた、それで金斗暎なる韓国人がやはりその重役になっておる。警視庁は金斗暎なる者をお調べになりましたか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 今回のことについては調べておりません。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 これで結論といたしますが、きょうは海上保安庁も通産省の方々もお見えになっておりますが、巷間かような密輸出のことについて通産省あるいは水産庁の係の人が助言したようなことが言われておりますことを、僕は検察庁としても捜査していただきたい。警察としても調査していただく。そうして、ないならない、あるならある。そうしないと、将来に重大な問題になると思うのです。その点を要望いたしましてひとまず私の質問を打ち切りたいと思います。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 おわびして訂正いたしますが、金斗瑛につきましては家宅捜索をやっておりますので、ただいま調べておりませんと申し上げましたのは、本人に当たりあるいは前歴について調べないということを申し上げたわけであります。

河本敏夫自由民主党

○河本委員長 志賀義雄君。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 簡単に。先日当法務委員会で警察庁に二つの資料提出をお願いしてあります。一つは、現行警察官の武器使用に関する規範、これは現行規範なら提出してよろしいということです。それから去る二月二十七日に警察の会議がありましたときにきめた四月一日から施行することになっている武器使用要領というのがあるそうですが、これは未定稿のために公表できないというお話でしたが、どうですか。四月一日からパンパン撃つことになると、もうできているはずですが、まだ未定稿ですか。

柏村信雄警察庁長官

○柏村政府委員 拳銃使用につきましては、今までは暴発その他事故などを非常に警戒いたしまして、警職法に定められておるよりももっと慎重に扱うように内部の規定をいたしておるわけであります。ところが、そういうことのために、ほんとうに凶悪な者に対してもとかく拳銃使用についてちゅうちょする傾きがありますので、やはり警察として、ほんとうに民衆を守り、凶悪な犯罪というものを克服するという意味においては、もう少しこれを検討する必要があるということは考えておるわけでございますが、まだ成案を得ておる段階ではございません。先般全国の警務関係課長会議におきまして、いろいろ意見をこちらからも述べ、また現地の意見も聞くということをいたしておる程度でございまして、何も隠しだてをして、とたんにぽんと出そうという考えは毛頭持っておりません。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 では早いところ出していただきたいと思います。簡単に伺いますが、先ほど三輪さんの方から、三無事件は完全に解決したのではない、完璧とは言えないが大体解決したから捜査本部を解散した、こう言われました。そうしますと、残された問題は何でしょうか。そうしてその捜査はやっておられるのか、もう捜査もやめられたのか、時間がありませんから一つあわせて……。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 先ほどもお答えいたしました通り、あれは警視庁に関する捜査本部であります。警視庁といたしましては事件を全部検察庁に送りました。しかしながら、御承知のように調べの中で補充捜査をする必要のある部分が当分出て参りますので、そういう意味では今後も捜査は残る。ただ大ぜいを動員してやります捜査本部としてはこれを解散しておるということを申し上げたのでございます。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 そうしますと、新聞発表で若干私も承知いたしておりますが、これまでの逮捕、家宅捜索の件数、それから参考人出頭の数、その分野別ですね。右翼関係者とか、自衛隊関係者とか、政党関係者、外国人関係者、あるならばその点ごく簡単に、表になっておれば示していただきたいと思います。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 逮捕いたしましたのは三次にわたりますが二十二名、その後任意で送致いたしました者二名を加えまして被疑者としては二十四名になったのでございます。捜索をした個所は九次にわたりまして百十四個所でございます。なお参考人としていろいろ聞きました方々は合計二百七十六人に及んでおります。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 その内訳はどうでしょうか、自衛隊関係なんかどうなんですか。自衛隊、政党、外国人関係者……。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 自衛隊に関係した方もございますが、実はここの表というのが被疑者関係で、だれ被疑者の関係でという数字は出ておりますけれども、そういうおっしゃるような内訳になっておりませんので、拾ってみないと、今ここですぐ数字を申し上げるわけにいきません。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 それでは委員長、この次にお示し願いたいと思います。  そこで、私がそういうことを伺いますのは、ちょっとまだ問題が残っておるように思うからでありますが、起訴になりましたのは何名で、何の名目でしょうか。先ほど第二十一正進丸のことに関連して、外為法違反と関税法違反の問題とあわせて言われましたが、全体として何名、何の名目で検察庁は起訴されたのか、それを伺いたいと思います。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 いわゆる三無事件の方は、川南豊作外九名につきまして、十二月二十九日公判請求をし、次いで本年二月一日、落合勇外一名の二名を公判請求をいたしております。この罪名は破壊活動防止法違反、その実体は殺人予備、騒擾の予備という罪名でございます。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 海上保安庁の方から受け継がれたものは、そのうち何でしょうか。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 今申しましたのは三無事件でございまして、海上保安庁から送致を受けましたものは、漁船の輸出関係といたしましては、川南豊作外八名でございまして、そのうち昨年の十二月二十九日、関税法違反で川南外三名の公判請求、次いで本年二月二十八日外為法違反で、右四名につきまして追起訴をいたしております。  それからカービン銃の密輸入関係につきましては、本年の一月二十二日から二月二十日までの間に姜大運外十一名を逐次公判請求をいたしております。それから本年一月二十二日、岡村俊男外五名につきまして略式命令の請求をいたしております。なお一名少年がございますので、一月二十二日、家庭裁判所に送致をいたしておるのでございます。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 検察庁、警察庁、海上保安庁に伺いますが、現在までにこの事件で、外国との関係に関する資料などで押収されたものが中にあるでしょうか、ないでしょうか。先ほど三輪さんから一部お話がありましたが、その点、お伺いいたします。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 正確な数を覚えませんが、関係者の捜索の際に、手紙などで向こうからきたものがあったかと思いますけれども、韓国関係の、先ほど来お話のありますような関係を裏づけるようなものは何ら入手いたしておりません。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 先ほどお話のありました外国製のカービン銃とか、そういった武器でございますね。そのほか証拠品としては、今三輪局長からもお話がありました、外国からの関係者にあてた手紙でございますか、そういうものが若干あるということでございますけれども、まだ検察庁から報告を受けておりませんので、内容は知悉しておりません。

樋野忠樹海上保安官(警備救難部長)

○樋野説明員 手紙類でございます。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 では、今竹内刑事局長からもお話がありましたが、今度のいわゆるクーデター関係の武器でございますね、これは検察庁と警察庁に伺いたいのでございますが、いかなる結論になったのでしょうか。どのくらいのものか、どこから入ってきたか。またお調べになったところで、これから入る予定があったのか。百丁とか何とかいうことも新聞に出ておりますけれども、そういう点を……。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 調べました限りでは、先ほども御報告をいたしましたが、カービン銃十四丁、弾倉が十五個、同カービン銃の実包が二百十五発、拳銃が七丁、同実包が九十四発でございます。大部分のものは押収いたしておりますが、海中に投棄したものもございます。これは米軍関係の釜山の駐留部隊並びに警察関係の者が、不法にと言いますか、盗み出したものを、先ほど来御説明をしているような金額で入手をいたしまして、もっぱらもうけ仕事でこっちに持ってきたように、今までのところ考えられるのでございます。あと引き続き大量に入るというようなことは、何らそこから見出されるものはございません。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 では、二月十九日に破防法容疑で数カ所捜索されておりますね、これはどこどこでございましょうか。あわせて捜査の理由もおっしゃって下さい。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 康烱吉の自宅、それから金斗暎の自宅、それからこれに関係があります、つまり日南産業で押収をいたしました文書の中に名の出ておりました菊池善隆という人、それからレストラン金巴里、大洋産業の本社、それから金東春こと宇田一雄という者の居室、金東春の内妻の家ということで、合計六カ所でございます。  これは先ほども申しました通り、三無事件につきまして、累次関係の個所を捜索いたしたわけでございますが、川南豊作の関連した会社のそれぞれ重役、関係者でございますので、川南からこれらにあてた手紙その他の証拠書類があるということを考えまして、捜索をしたのでございます。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 これはカービン銃関係ではございませんか、その武器に関する……。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 被疑者の川南豊作関係の事件でございます。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 私が、カービン銃関係ではないかと聞きましたら、あなたは川南豊作関係——ちょっとそこが政治的に過ぎる御答弁のように伺えますが、対馬の厳原のカービン銃事件について、先ほど猪俣委員に対して御答弁があったようでございますが、あなたの方では、捜査本部と解散されたのは、この件についてもあわせて結論が出たと判断されて、それで解散されたのでしょうか。

三輪良雄警視監(警備局長)

○三輪政府委員 繰り返してお答えいたしております通り、長崎県警は独自にこれを捜査をいたしておりまして、警視庁の捜査本部の解散とは何ら関係がございません。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 警視庁と関係がないと言われる、どうもそうでもないようでありますが、それはいずれ今後のことにいたします。  検察庁は、先ほどおっしゃった通り、なぜ殺人罪と騒擾罪の刑法で起訴せずに、特にこの事件に対して初めて破防法を適用して起訴されたのであるか、その特別の理由がありましたら一つ。

竹内壽平検事(刑事局長)

○竹内政府委員 これは先ほど来、動機、原因のところでも大臣から述べたところでございますが、彼らの主張しておりますいわゆる三無主義を実現するための一つの政治目的を持った行動として、この事件を計画し、その予備をしたわけでありまして、これはまさに破防法にいう目的を持った一つの計画、こういうふうに見られるのでありまして、構成要件上、特別法である破防法を適用するのが相当、こういう考え方であります。

志賀義雄日本共産党

○志賀(義)委員 これで終わりにいたしますが、初めに警察が大々的に発表なさったところと、最後に今問題になります捜査本部を解散されるときに発表されたものとでは、だいぶ大げさで、終わりがしりつぼみの感になっておるのでありますが、しかもこれを破防法を適用する、こういうことになっておるのでありますが、私どもとしては、どうもそこに何かおもしろくないことがあるんじゃなかろうかと思う。ですから先ほど猪俣委員も述べましたように、これは警察その他のデッチ上げではないか。——これは柏村さんも皆さんお読みになったでしょうな。あなた方を大へん疑っておりますよ。右翼が一般的に、警察の手柄を立てるために何か政治目的があったための陰謀であったとさえ言っております。そう言っても私が信じているかどうかということは別ですよ。まだ非常にはっきりしておらないことがあります。ことに今日韓会談の関係もありまして、その点はもう少し私どもも注意して調べなければならないと思いまして、きょうはあなた方のお調べになった事実問題について、今後の質問と調査のためにお尋ねしておきました。  きょうはこれだけで私の質問を打ち切っておきます。

猪俣浩三日本社会党

○猪俣委員 私、宿題を出して、御研究願っておって次にお答えいただきたいと思います。  実は、今のカービン銃ですが、民国日報によると四十三丁盗んだ、日本に来たのが十三丁か十四丁です。あとまだあったわけですから、それがどういうふうになるか、十分御注意いただきたいと思います。四十三丁も出ている。こういう大量のものがいつ一体下部の軍人や警察官が勝手に持ち出されるものかどうか。これもはなはだ私は疑問だと思うのです。しかも、これがアメリカ軍隊であったか朝鮮の軍隊であったか、軍隊の倉庫とか警察の倉庫というようなところから四十三丁もカービン銃を持ち出すというようなことは、相当上の者の了解がないとできないんじゃないかと思いますが、その点十分御配慮いただきたいと思います。  もう一つ、毎日新聞の二月二十五日号に「三無事件、二つのナゾ」というのが出ておるのであります。一つは青森県三沢のアメリカの基地からピストルを百丁も買い集めようとした男が突然自殺したという事件、いま一つは今のカービン銃の密輸事件でありますが、この事件は警視庁でお調べになっておると思いますから、この次にこの事件の概略を御説明いただきたいと思うのです。  もう一つ、新宿その他の盛り場で暴力団が相当はでなけんかをやっている、ピストルの撃ち合いっこをやっている。これは警視庁で相当捜査なさっておると思うのですが、そのピストルがコルト四十五号という、大部分がそうだ。そうすると、コルト四十五号というのはアメリカの駐留軍が持っておるピストルというふうに聞いておるのです。この暴力団どもの撃ち合いにはそういうピストルが使われておる。しかも百丁も集めようとして自殺した男があるということになりますと、こういうアメリカの駐留軍のピストルの行方というものは、われわれ非常に気にかかるわけです。そこでそういうことにつきまして、もし警視庁に何らかの調査の資料がありましたら、この次でいいから御説明いただきたい。  それから日南産業の重役になって、今事件以後やめているらしいが、警視庁で家宅捜索なさった金斗暎、これはアメリカの情報機関であるCIAに勤めている人物だ、関係している人物だというふうに聞いているのですが、そういう関係が出ているかどうか、出ていなければ出ていないでいいですが、私はそういう情報を聞いている。それだけを次にまたお尋ねしたいと思います。  きょうはこれで終わります。

河本敏夫自由民主党

○河本委員長 次会は来たる十三日午前十時より理事会、理事会散会後委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。    午後零時五十五分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗