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40回国会衆議院1962/03/15

議院運営委員会 第22号

発言数
35
登壇者
9
会派数
4
開催日
1962/03/15

会議録

福田一自由民主党

○福田委員長 これより会議を開きます。  昨日、福田一君外十名から、自由民主党、日本社会党及び民主社会党三派共同提案にかかる核実験禁止に関する決議案が提出されました。  右決議案は、本日の議事日程に掲載いたしております。  右決議案の趣旨弁明は、自由民主党の稚熊三郎君が行なうことになっております。  討論につきましては、日本社会党の安宅常彦君から賛成討論の通告があります。討論時間は十分以内とするに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

福田一自由民主党

○福田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 ちょっとこれについて、私どもの方もこの刷りものでは賛成と書いてあるので、この点、二、三質問さしていただいて態度をきめたいと思います。

福田一自由民主党

○福田委員長 どうぞ。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 この決議案の中に、「関係諸国がこの際有効な国際管理を伴う核実験の禁止に関し、」と、国際管理を伴うという言葉がありますが、その国際管理ということの内容はどういうことでしょうか、査察という意味を含んでおりますか、これが一つ。それから、「核兵器の製造、貯蔵及び使用禁止の協定締結に努力し、」という点がありますが、これと全面軍縮との関係の問題です。そこらをちょっと一つ提案者の皆さんから内容をお漏らし願いたい、こういうふうに思います。

久野忠治自由民主党

○久野委員 これは査察を含むのです。それから、今全面軍縮のお話がございましたが、現にケネディ大統領が先般、二日の日でございましたか、軍縮演説をやりましたね。その中にもうたってありますように、全面軍縮の協定が実現すれば核実験は行なわないと言っておるわけです。それですから、「協定締結に努力し、」という文句が、そこで決議案の中にうたってあるのは、そういう意味が含まれておるわけです。現に、十八カ国で今軍縮協定の会議が始まりました。この協定が成立すれば、現にアメリカ側が、核実験については行なわないということを言明しておる、そういうことも含めて、協定締結についても努力せよということが、この決議案の中に入っておるわけです。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 この「国際管理を伴う」という言葉の中に、査察という問題が含まれるとしますと、御承知の通り、査察という問題は単純な問題ではなくて、これは一方的なスパイ活動ということの意味があるということで問題になっておるわけであります。従って、これが入りますと……。

福田一自由民主党

○福田委員長 両方でやるんでしょう。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 それはそうなんだけれども、その点が問題になっておるのは皆さん御承知の通りです。ですから、査察という問題がここで含まれるとしますと、私どもは賛成しがたいということなんです。

安宅常彦日本社会党

○安宅委員 その査察というものを含むという久野さんのお話でありましたが、国連の総会できまりましたね、それにも管理云々という言葉が入っておるのですが、やはりソビエトの方では査察の方式についていろいろ提案したこともあるわけでして、それは意見の一致は見ていないわけですよ。だから、査察を含むんだ、そういう態度ではなくて、そういう査察の方式に自国案というものを持ち寄ってやろうじゃないかということをソビエトは提案したこともあるわけですが、その中では不一致の点がある、また厳密に核実験を……。

久野忠治自由民主党

○久野委員 「すみやかに合意に達し、」という文句が使ってあるのです。

安宅常彦日本社会党

○安宅委員 だから、査察というのは、アメリカの言う原案でこの案文が書か射たというふうには私自体は理解していないわけです。それで私は賛成するのですから、そうじゃないとあなたが言うと、私も反対になるので、それははっきりしてもらいたい。そんな意味でしょう。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 しかし、査察と今言われた言葉は、これはアメリカ側の発意によるものでして……。

安宅常彦日本社会党

○安宅委員 やはり国連総会の議決は満場一致になっておるから、あの線だといいのじゃないかと思うのです。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 だから、そこのところは、査察というのは、そういうアメリカ側のやつは含んでいないのだということになれば、これはまた別なんです。しかし、査察ということが今国際的に用いられておるのは……。

武藤山治日本社会党

○武藤委員 しかし、これにはアメリカとかソ連とか、そういうことは中身については述べていないわけだから、アメリカ、ソ連両側の合意に達せられるような「有効な国際管理」というのだから、これから大いに話し合いを早く促進せいという意味でしょう。査察は含まないと考えているのです。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 しかし、査察という言葉は、現状におきましては、国際上の一つの概念を持った言葉でありまして、従って、査察という言葉が、そういう内容を含むということになりますと、これはちょっとそう簡単にはいかないと思います。

安宅常彦日本社会党

○安宅委員 だから、そこのところを、私どもは「国際管理を伴う核実験の禁止に関し、」ということについては、そういうことについて国連でも決議をしておるのですから、その国際管理をどういうふうにするかということで今両者意見が対立しておるのでしょう。そこで、日本国の政府なりあるいは日本の国会側で、ソビエトの方がいいとか、アメリカの方がいいとかいうことをここの中に入れないために、こういう文章にしたのだと私は理解をしておるので、賛成討論に私は出ることになっておるのですから、それはアメリカのいう査察を含むということになりますと重要ですから、そこははっきりしてもらわなければだめです。それは、三党共同提案の中にそれを含んでおるのだということにはならないのじゃないですかね。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 ですから、ここのところで私どもが希望したいのは、アメリカ流の査察という意味を含むのじゃないということを、ここに記録にとどめておいてもらいたいと思います。

佐々木秀世自由民主党

○佐々木(秀)委員 これはちょっと重大な問題で、アメリカ流とかソ連流とか、管理方式が今後どうなるかわからないのです。これからの相談なんです。安宅君の言う通り、意見が一致しているのじゃないのです。これからアメリカ方式をとらないということも断定できない。ソビエト式もとらないのだとは今言えないのです。だから、今ここで何式とか何方式で査察するのだということはきめられないということであって、それは将来の問題なんです。だから、共産党の方で、こういう方式はやらないのだということをきめてくれということも、今われわれとしてはちょっとめんどうじゃないですか。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 査察という言葉は、これには……。

安宅常彦日本社会党

○安宅委員 入っていないから、いいのじゃないか。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 入っていないのだけれども、久野さんの御発言の中に、査察という意味が含まれていると言われると、その査察という概念が、現在の政治情勢の中には、すでに一方的なものがあるわけです。そういう意味でのアメリカ流の査察という意味が含まれていないのだということをここではっきりしていただけば、それでいいわけです。

福田一自由民主党

○福田委員長 ちょっと速記をとめて。   〔速記中止〕

福田一自由民主党

○福田委員長 それでは速記を始めて。  下平君。

下平正一日本社会党

○下平委員 この決議案は、当初私たちが社会党として提案したときには、とにかくクリスマス島、ネバダで行なわれるアメリカとイギリスの核実験を何としてもやめてもらいたい、こういうような端的な意思表示をすべきである、そのためには、米英両国政府に対して政府は交渉すべきだ、こういう決議の趣旨で出したわけです。その間、民社党、自民党を含めて三党共同提案ということの中で出てきたのは、単にそれだけでなしに、この際一連の核実験は、ソ連がもうすでに実験をしてしまってある、そして今回は米英だ、こういう形になって、われわれの念願から比べると非常に好転はしていない、従って、何とかこれをとめるために、この国際管理が十分にできるような協定がすみやかに合意に達するようにという強いわれわれの念願を決議の内容に盛り込むべきではないか、こういう意見が出まして、それでは、この決議の中身としては、米英両国政府の今回の実験をやめてもらうということが一点、二点は、有効な国際管理を伴ういろいろの協定というものがすみやかに合意に達して、われわれ日本国民の念願というものが達せられて、核実験あるいは核兵器の製造その他まで一切禁止されるような状態を作り出してもらうように関係諸国にも要望をしよう、こういう二本立になったわけです。  そこで、問題になりました末尾の「国際管理」の点につきましては、これは最後まで問題になったところでありまして、これを入れるか入れないか、入れるとすればどういう表現にするかということで、一番最後まで問題になったのでありますが、ここに入れた趣旨というものは、側人的には、国際管理の方式はかくあるべきだという意見もある、あるいは社会党は社会党に、民社は民社に、自民党は自民党に、党として国際管理の有効な方式等についての考え方はあるだろうけれども、それが一致をして日本の衆議院の決議としてまとまる段階にはいってないわけです。従って、それらの有効な国際管理の方式についてはこの際提案をせず、関係諸国が努力をして有効な管理方式を編み出して、とにかく核実験その他のことができないような方法を編み出せという、いわば抽象的な表現ですね、個人的には、方式については意見があろうと思うけれども、きょうの決議案には、「国際管理」という字句に表現をして、一切方式等については議論をしていない。従って、アメリカ方式が正しいとか、ソ連のスパイ行動という主張が正しいとか、そういう議論は抜いて、国際管理の有効な方式を見出せという要望をする、こういうことでまとまったわけであります。これは自民党さんの方でも、久野さんが主として折衝に当たっておられたので、もしこの経過等について間違いがあれば、補足をしていただきたいと思います。

佐々木良作民主社会党

○佐々木(良)委員 その必要なし。

谷口善太郎日本共産党

○谷口議員 今の下平さんの御発言によって、私が最初に聞きました査察という問題は、この国際管理という決議案の言葉の中にはそういうことは含まっていない、各国が新しい立場から合意に達することを望む、そういう意味と了解しまして、私ども賛成します。

福田一自由民主党

○福田委員長 なお、核実験禁止に関する決議につきまして、内閣総理大臣及び外務大臣から発言がございます。     —————————————

福田一自由民主党

○福田委員長 次に、本日の議事日程第二、租税特別措置法の一部を改正する法律案に対し、日本社会党の広瀬秀吉君から反対討論の通告があります。討論時間は十分以内とするに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

福田一自由民主党

○福田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————

福田一自由民主党

○福田委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

山崎高事務総長

○山崎事務総長 まず、日程第一でございますが、椎熊さんの趣旨弁明がございまして、賛成討論として安宅さんが御発言になります。次に、採決でございますが、全会一致でございまして、その後、総理大臣、外務大臣の発言がございます。次に、日程第二は、大蔵委員長小川さんの御報告がありまして、広瀬さんが反対討論をなさいます。社会党、民社、共産党が反対でございます。次に、日程第三は、社会労働委員会理事の小沢さんが御報告になりまして、共産党が反対でございます。日程第四は、建設委員長二階堂さんが御報告になりまして、共産党が反対でございます。

福田一自由民主党

○福田委員長 それでは、本会議は、午後一時五十分予鈴、午後二時から開会することといたします。     —————————————

福田一自由民主党

○福田委員長 次に、次回の会議の件についてでありますが、次回の本会議は、明三月十六日金曜日午後二時から開会することといたします。  また、次回の委員会は、同日午前十一時理事会を開き、理事会散会後に委員会を開会することといたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後零時二十一分散会

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