P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
39回国会参議院1961/12/08

運輸委員会 閉会後第2号

発言数
50
登壇者
8
会派数
2
開催日
1961/12/08

会議録

前田佳都男自由民主党

○委員長(前田佳都男君) それでは、ただいまより委員会を開会いたします。  本日は運輸事情等に関する調査を議題とし、特に年末年始の輸送に関して質疑の通告がございますので、この際、御発言願います。

中村順造日本社会党

○中村順造君 年末年始、まあ毎年のことですが、一応国鉄の、どういう考え方でやっておられるのか、説明を先に聞きたいと思います。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 年末年始の輸送に関しまして、毎年いろいろ貨物の面でも旅客の面でも問題になっておりますが、ことし考えております、また、現在やっておりますことにつきまして簡単に申し上げます。  まず、貨物の関係でございますが、たまたま、今、貨物協会のほうからお話がございましたとおり、全般的に最近の荷動きは必ずしも景気の状況を反映いたしませんで、大体けさ現在で二百十万トンほどの在貨を見ております。と申しましても、最近の輸送力がおかげさまで大体六十万トンをこしまして、一日最高、去る十一月の三十日には、六十四万トンというまあ国鉄開闢以来の大輸送を行ないましたし、貨物列車が約四十五万キロくらい走っておりまして、輸送力もだいぶふえて参りましたし、貨車も昨年の今ごろに比較いたしますと、おかげさまでこの前お通し願いました予算で考えました六千六百両を多少上回りまして、約七千二百両くらい実動貨車がふえております。そういう関係でもって、一日六十万トン以上の調子でもって輸送いたしておりますので、現在の二百二、三十万トンの滞貨は、ちょうど三日半分くらいということでもって、少し多い程度ということで、全体といたしましては、前の百五、六十万トンの在貨に匹敵するものというふうに考えております。しかしながら、地域的に申しますと、現在一番問題になっておりますのは、東北の秋田、岩手の二県、それから北陸の富山、石川の二県、それから北海道からの上りの貨物というようなものが問題の主たる点でございまして、これらにつきましては、ことに東北などにつきましては、ちょうど、御承知のとおり米、リンゴ、魚という季節的なものが競合いたしておりますが、これらを全部一度にさばくこともできませんので、私どものほうから係員を現地に出しまして、現地の県庁その他と十分お打ち合わせいたしまして、最もその地方として優先に輸送してほしいというものの滞貨一掃を現在やっておりまして、ごく最近秋田県につきましては、ほとんど全部問題を解消いたしました。今関係者を北陸に派遣いたしております。それが済みましたら岩手県に行きまして、大体年末の貨物輸送の山を十五日から二十日の間に見ております。年末押し迫りますと、貨物もぐっと落ちて参りまして、二十七日ころからほとんど貨物輸送は停頓状態になりまして、大体今年の年を越します在貨は四十万トン程度というふうに私どもは見ております。大体毎年三十万トンを切りますが、四十万トンから五十万トン程度で越年するだろうというふうに見ております。したがいまして、あと十日ばかりが勝負の山でございます。おかげさまで天候に割合に恵まれておりまして、雪も少ないので、全面的に割合に輸送障害もなく、順調に進んでおりますが、ただ、やはり一番問題は都市の小運送でございます。東京と大阪が一番の大問題でございますが、これらにつきましては、私どものほうといたしましても、日本通運その他関係の通運業者と、ほとんど一週二度ないし三度定例的な会合を本社あるいは現場において持ちまして、引き取りの促進、ことに通運能力が最近の都市交通の関係で非常に抑えられておる。たとえば汐留で申しますと、一日四回半ぐらいトラックが市内の運搬ができましたものが、現在三回がやっとだという程度になっておりまして、非常にトラックの能力が落ちております。それらをカバーする意味で、東北、北海道から一時トラックを東京に回しましたり、あるいは運転手をこちらに派遣してもらいましたりいたしまして、その荷さばきに今大わらわでやっておりますが、ただ、市場のほう、あるいはその他荷受け関係のほうで、まだ必ずしも十分私どものほうと連絡がとれませんで、たとえば日曜日に仕事を休むというようなところもございますので、そういったところにつきましては、今後この二週間ほどは休みなしでやってもらうという交渉をいたしております。やはり何と申しましても一番の問題は、東京、大阪、ことに東京の小運送能力がやはり貨物輸送全体の死命を制する日にちが、大体例年三日ないし四日、どうしてもございますので、ことしは何としてもそういうことがないようにいたしたいというふうに考えております。したがいまして、大体まあ私どもの今の見込みでは、そう大きな障害なしにやれるつもりでおります。そういたしますれば、二十九日から正月の三日あるいは五日まで貨物列車をうんと減らしてしまいます。その減らしました余力でもって今度は旅客列車の増発に充てるわけでございます。旅客列車のほうは、過般もすでに新聞で発表いたしましたが、年末年始は、ことに東京を中心といたします東北、上越、東海道、それから大阪を中心といたします大阪から九州向けの下り、この四つが、まあ私どものほうから申しますと、いつも非常に大きな輸送の問題になります。過般十月一日にダイヤ改正をいたしました際にも、実は年末年始のことも十分考えまして、臨時列車の筋もあけておりまして、大体昨年に比較いたしまして、たとえば東海道線で申しますと、大体昨年百本ぐらい旅客列車が出ましたが、これが百二十本ぐらい、約二割ぐらいの増強ができることになります。東北線におきましても、昨年の六十本が大体七十五本ぐらい、それから山陽線の大阪からの下りにつきましてもやはり大体二割程度というくらいの増強ができることになっております。これは白紙ダイヤ改正をいたしました際に筋をあけておきました結果でございまして、これらが予定どおりできますので、そういたしますと、まあ昨年一番混みましたのは大阪からの下りでございますが、これが平均二四〇%というたいへん申しわけない数字で、百人の定員ならば二百四十人乗せたという数字で輸送をいたしましたが、これが大体二〇〇%前後で輸送できることになると思います。使用いたします客車は、約五千両だけこの分に、あらゆる修繕その他を、今、年末までに間に合うようにやっておりまして、五千両の客車は休みなしに使えるという前提のもとに計画をいたしております。大体、客車の整備のほうも順調にいっている次第でございます。ただ、毎年非常にスキー、スケート等のスポーツのお客さん、あるいはいわゆるレジァー・ブームで非常に旅行の熱が上がっておりまして、私どもといたしましては、昨年よりも二割程度のお客さん増加ならば何とかやれると思っておりますが、これが異常にお客が出るというようなことになりますと、どうしても年末年始ある程度の——混乱はあってはいけないというふうに考えます。ことに上野駅、大阪駅等につきましては、設備も非常に狭うございますので、ことしは上野から出ます夜行列車は、全部品川から出すようにいたしております。上野の駅が非常に混乱が激しいので、夜行列車を品川から出しますと、品川はだいぶゆとりがございますので、お客さんに多少待ってもらいましても、テントの設備その他でもって大体お客さんの混乱が防げるというふうに……。去年実は一ぺんテストしてみましたが、割合に好成績を納めましたので、ことしも二十九日以後の上野発の夜行列車は、原則として品川駅から出すというような緊急な手配も講じまして、何とか旅客輸送もやれるつもりでおります。ただ、昨年御承知のとおり、暮れの三十日から北陸の大雪でもって、正月三日までほとんど全列車が、ことに東北、北陸方面における列車が麻痺いたしましたことは、大へん申しわけないと考えております。ことしの雪害等につきましても、人力の及ぶ限りの準備、手配をするように、すでに指令も出しております。それらを合わせまして、年末年始の客貨の輸送につきましては、万遺憾なきを期して参りたいと思っております。  また、大へん申しわけないのでございますが、昨日新宿の甲州街道の駅を火事で焼きまして、原因その他につきましてはまだ判明いたしません。私も現地にけさ行って参りましたが、幸い今甲州街道は、道路の工事中でございまして、ほとんど一方交通になっておりますし、長距離旅客には使ってない場所でございましたので、まあこれが年末輸送にそれほど大きく響くということは大体ない。やれるという見通しもつけております。ただ、非常に大きな火事を起こしましたことは、原因がいずれにいたしましても大へん申しわけないことというふうに考えております。  以上、簡単でございますが、対策を……。

中村順造日本社会党

○中村順造君 大体今の説明で私もわかっているのですが、旅客は大体そういうことで非常に一時的で、貨物と若干輸送の性質が違うのですが、何かお話の内容によると、三日半の滞貨を、大体ほとんどまあ年始にはゼロになる、四十万程度になると言われるが、平生の輸送状態から見て、これだけ一時的に旅客も貨物もずっと輸送力がふやされる能力があったのかどうか、十月ダイヤ改正のときには、非常にあれ以上のものはないようなことをいわれておって、さらにまあ旅客列車の筋があけてある、これは東海道線だとか、山陽線だとかいうことで、これは複線区間だから、幾らかそういうこともできると思うのですが、貨物列車をどんどん輸送増をやるだけの余力があったのかどうか、特に問題になっている秋田、岩手、石川、富山なんか、これは去年、ことしの秋ごろ、夏ごろの状態から見て、そう列車がたくさん中に入らないというような感じを受けたのですがね。それが一つ。列車をふやす余力があるのかどうか、あるとするなら、平生滞貨があるのがおかしい。  それからもう一つは車両不足ですがね、この点はもう七千二百両ですか、ふえたと言われたのですが、この点心配しておるのですが、今まで問題は、なぜ二百二十万トンの滞貨があったのか、ふやす能力があるならば、年末だから特に特段のそれだけの力を入れれば解消するものを、なぜそれだけの努力をしなかったか、それが一つ。  時間がないから、あまり、長くやりませんが、もう一つは、人間問題ですがね。人間が今までの状態では、余った人間はおらないと思うのですよ。非常に合理化されて、血のにじむような努力を現場ではしていると思うのですが、列車をふやすにしても、旅客列車がここで年末年始に二割ふえる、貨物も、どういうお答えがいただけるかしりませんけれども、たとえば貨物列車の増発をやるということになれば、人間が非常に何か窮屈になるのじゃないか、私の聞くところによると、重大事故はないけれども、重大事故の因子になるような小さい事故ですね、そういうものは、ダイヤ改正を前後にして、幾らかは——幾らかというよりか、むしろ非常に憂慮される状態だという話を聞いておるのですがね。一つにはこれはやはり人間関係に大きな労働をかけ過ぎていると、それからもう一つは能力以上の輸送をしておるということが原因になっているのじゃないかという心配があるわけです。  それから、人間関係の話が出ましたから、もう一つ聞きますが、たとえばしばしば本委員会で私は言うことなんだが、やはり職員に協力させるということなら、おそらくこれは一時的な年末年始の輸送だから非常な犠牲を職員が払って、休みもとらずに、みんな正月だとかいって楽しんでおるけれども、鉄道の従業員というものはそういうものではないのですね。みんなが楽しむときに一番つらい目を負って仕事をしているのです。そういう面をここでどういうふうに考えておるか。たとえば一つの例をあげると、何か年末手当の団体交渉でも、金はあるのだ、もうけにはなっておるのだ、君たちは努力しておるけれども、出す意思がないから出さぬのだというきわめて不遜な態度に出ておるということをきのう聞いたんですが、それじゃ人間関係で、年末年始の増送に四十万の職員は協力する気持になれないのじゃないかという気がするのです。夜も寝ずに働く人はそれだけのことはやはり……。能力がないとか、非常に赤字になっておるとか、職員が協力をしていないというのなら別だけれども、そういうことではない。黒字にもなっておるし、職員の協力もいただいておる、けれども、われわれは出す意思がないのだなんて、きわめて不遜な態度に出ておるが、それでは人間関係としては年末年始の協力態勢が生まれるかどうか。そういう点をひとつ……。  私はこれに対する質問はこれで終わります。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) ただいまの質問で、貨物列車のほうにつきましては、実は十月のダイヤ改正の際にすでに秋冬繁忙期の臨時列車は全部計画に乗っております。ただ、運転をやっておらなかっただけでございまして、その期間に、もちろん先生の御指摘のように、車両の整備あるいは乗務員の休暇等の消化をやってもらいました。そしてその力を年末年始に集中するという例年のやり方をとったわけであります。ダイヤ改正後、多少の臨貨もふやしておりますが、これは複線区間でございまして、単線区間につきましては、十月のダイヤ改正の際に年末年始の臨時を全部一緒にダイヤを組んだわけでございます。  それから貨車のほうは、実は大体十一月に間に合うように毎年の予算でおきめ願ったものを、なるべく早く発注いたしまして、大体できる時期を十一月から十二月にかけて車両メーカーにに督促して、この一番忙しい時期に間に合うような貨車の作り方をいたしておりますので、毎年貨車のふえ方を見ますと、五、六月ころから徐々にふえまして十二月に最高になりまして、一月ごろから廃車と申しますか、捨てる車のほうを一月ごろから廃車していく、こういうやり方をしておりますので、十二月が一番草の保有数がふえるわけでございます。そういう意味で、私どものほうといたしましては、荷物の出て参りますこの状況に応じまして、貨物列車の輸送力なり、客車の輸送力をつけていくやり方をいたしております。今の二百万トンの在貨と申しますのは、大体私のほうで最も能率的な輸送をいたしますのが二日分から三日分の荷物がありますと、一番能率的な輸送ができます。と申しますことは、在貨と申しましても、大体駅頭までに持ち込んだもの以外に、駅頭近くにあるもの、すなわち貨車が行ってすぐ積めるものが全部必ずしも在貨ということにもなっておりません。大体二日分から三日分くらいの荷物がありますと、最も貨車と積み込みの関係がうまくいくような形になっております。現在の状況はちょっと多うございますが、大体いつでも二日分程度の在貨は持っていたほうが実は荷物輸送がやりやすいというようなことになっております。実際には二日分くらいの在貨でございますと、申し込むと、翌日くらいには貨車が回る。場所によりましては多少違う。そういうようなことになっておりますので、大体この程度のことでもって年末年始はやれるというふうに考えております。  それから人間関係のことにつきましては、全く先生と同感でございまして、大体、私どもの従業員が、年末年始の一番世の中の人が楽しく遊ぶときに、遊ばないで、ほんとうに汗にまみれて仕事をしておることについて、私も幹部の一員として非常に感謝いたしております。昨晩から徹夜で団体交渉もいたしておる最中でございまして、私どもといたしましても、極力、先生の御趣旨に沿うように、まあ上のほうとも話をいたしましてやっておりますが、実はちょっと私その結果を聞かないで参っておりますので、大へん申しわけございませんが、極力私どもといたしましても、そういう従業員の労苦に報いたいという気持は一ぱい、山ほど持っております。いろいろな制約もございまして、必ずしも思うようにまかせませんが、十分できるだけのことをいたしたいというふうに考えておるわけでございます。十分なお答えになっておりませんと思いますが、一応お答え申し上げたいと思います。

大和与一日本社会党

○大和与一君 一つ簡単にしたいのですが、改正ダイヤのその後の運転の乱れについては、中村委員からも前から御指摘があったと思いますが、最近、北海道、新潟に旅行して視察して参りましたが、大体において直って、現在においてはほとんどないというふうに聞いてきたのですけれども……。東京、大阪周辺は別として。そういう考え方でいいのですか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) その点、時刻改正後のダイヤの乱れにつきましては、大へん申しわけなく、私どももいろいろな計画上の無理は多少あったと存じますが、その後、おかげさまで、ほとんど平常に復しまして、つい二、三日前は四千分と申しまして、ダイヤ改正以前は大体六千分、これが平均でございますが、ダイヤ改正後はむしろよくなったような状況になっております。先生方の御指摘もいただきまして、無理な点も若干修正いたしまして、そういうことも影響いたしておると思いますが、おかげさまでやっと平常に戻りました。先ほど中村先生から御指摘がございましたとおり、最近、大きな事故にはなりませんが、確かに小さい事故でございますが、性質のよくない事故がふえております。これらにつきましても、やっとダイヤのほうが正常に戻りましたので、どうやらこのままで十分いけるという自信もつきました。その点、御心配かけましたことを大へん申しわけなく思っておりますが、まあ今後は、よほどの雪その他がなければ、御安心願ってけっこうだと思っておるわけでございます。

大和与一日本社会党

○大和与一君 第二点は、当委員会で踏切道促進法という法律を出したのですが、このこともだいぶ視察に行って聞いてきたのだが、これにつきましてはあまり適切な本社からの新しい指示といいますか、特にこの踏切の問題は相変わらず多いのだが、これに対して特別な全従業員に対する何か御指示をやったかどうか。どうも聞いてみると、困った困ったと、僕らと同じ話をしておるのですが、何かいい、案があったらお示しを願いたい。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 踏切問題につきましては、御承知のとおり、ことしの春に私どものほうの専門の踏切保安部を作りまして、これが中心になりまして、ばらばらになっております仕事を全部そこにまかせまして、現在一番主力を注いでおりますのは、何と申しましても、この間第二次五ヵ年計画でいろいろ御指摘をいただきました問題でございます立体交差でございます。これにつきましては必ずしも建設省と私どものほうと意見が合わない点がございます。これらも最近、専門の部局ができましたせいで、徐々に話が折れ合ってきておりますので、これはそう急に、何十カ所というわけに参りませんが、大体計画どおり五ヵ年間に約二百億の費用でやって参りたいと思っております。  それから全般的な問題といたしまして、たとえば警報機の設置、あるいは無人の踏切を有人化する、あるいは遮断機をつけるというような点につきましても、いろいろやっておりますが、大体最近におきましては、予算は、全部踏切関係だけは、ひもつきにいたしまして、一切ほかに流用しないように、これはこういう踏切に使えという、配賦いたしました予算の一切の流用を認めないという方針でもって、踏切の整備をやっております。それから最近は警察のほうも非常に協力して下さいまして、ことに一番協力のいいのは愛知県でございます。愛知県は非常に警察側の、私のほうで感謝しきれないほどの協力を実はしていただいております。そういう協力によりまして、自動車の一たん停車などにつきましても非常に厳重にやっていただいておりますが、そういうことはぜひ全国的に行なわれるように、ごく最近も警察庁当局といろいろ打ち合わせいたしまして、ぜひ愛知県並みといかないまでも、あのくらいの熱意を持ってやっていただきたいという御要請も警察の方のほうにお願いいたしておる次第でございまして、地方問題として具体化する前に、何とか東京における問題として処置いたしたいというふうに考えております。多少テンポがおそくて申しわけないのでございますが、毎日々々事故が発生いたしますので、極力関係方面の協力を得てやっていきたいというふうに考えております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 第三に、東京都内の混乱の状況が心配になる、こういうお話があったと思うのです。それで、実際に、たとえば都内の駅の貨物取り扱いを一部やめて、集結というか集約というか、そういう取り扱いを施行したほうがいいのじゃないか。こういう意見もあるのではないかと思うのですが、しかし、そうだからといって、当局側の、現在のこの混乱無秩序な状態の中で、一体根本策が立てられておるのか。検討はされているだろうが、二つなり三つなりの具体的な案までしぼって今考えておるのか。なかなかそこまでいかないのか。その辺。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 大へん適切な御質問で、答弁がむずかしいのでございますが、実は私どもといたしましては、今お説のとおり、東京都内の貨物駅を極力単能化したいという気持を持っています。たとえば木炭一つにつきましても新宿、大崎、恵比寿というふうにばらばらの各駅になっております。私どもといたしましては、極力これを大崎なら大崎にまとめたいという気持を持っておりますが、一方、たとえば木炭業者の側から申しますれば、店の場所、倉庫の場所等もありまして、非常な猛烈な反対もございます。私どもといたしましては、極力取り扱い能力のある所で、しかも割合に都心の、たとえば新宿というような、ああいう大混乱の都市交通のひどい所で木炭の荷役をしなくても、必ずしもいいではないかという気持もいたしておりまして、極力単能化の方向に進んでおります。たとえば秋葉原の貨物駅につきましても、市場物だけにいたしたいという気持を持っておりますが、なかなか荷主、一般の利用者側の意見も強うございまして、必ずしも急激にそこまで進めませんが、実は私どもといたしましては、東京都内の貨物駅については大体にそういう今先生の御指摘のような計画を持っております。それに向かって一年、二年ではできないと思いますが、そういう方向に向かって前進——あまり早いテンポでなしに、荷主の協力を得ながら前進いたしていきたいというように考えております。

金丸冨夫自由民主党

○金丸冨夫君 磯崎理事にお願い、また一つ御質問申し上げておきたいのは、貨車の増備の問題ですけれども、あれは、本年度は七千両という、あれは貨車だけでございましたね。そうすると廃市措置と、年末を、そういうものを若干繰り延べするという措置でやられると思うのですが、大体この請願書なんかによりますと、現在二百万トンということに、六〇%増加いたしておりますが、年次計画でもって七千両の増加ということで、それに廃車繰り延べ措置等でまかない得る状況に相なっておりましょうか。今なるほど線路容量の問題も、輸送関係としては、たとえば北陸線であるとか東北線のくびれの解消しないところがずいぶんありまして、非常に制限されておる面も一面ありますが、各地で聞きます声は、やはり貨車不足というのが非常に大きくとなえられております。現に東北方面あたりでも約三百四、五十両というようなものが毎日白河口を上ぼせなければならぬというような御計画のようでありますが、こういう状況について、年末輸送等については、おそらく薪炭、そういうものが殺到するということで、生産者は盛岡その他ああいう方面から非常に多いと思うのですが、それはやはりそういう方面に流れていきませんと、結局都市関係、相当消費地をかかえておる所は割合に貨車繰りがいいけれども、ほかのほうは非常に行き詰まってしまうというようなことがあると思うのです。その点の増備とそれから廃車繰り延べで大体どのくらいの運営をされるようになっておりますか。それをちょっとお伺いしておきたいと思います。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 本年度は、第二次五ヵ年計画の際に御説明申し上げましたように、新しく作る予定でございました車が九千三百六十面でございます。これはほとんど全部でき上がりました。これに対しまして、古くなりました老朽の貨車を廃車いたしますのが二千七百両でございます。差し引きいたしまして約六千六百六十両ほど純粋に増加いたすことになっております。現在、もっとも老朽車の廃車は年度末にいたしますので、まだそれが動いておりますが、けさ現在の運用単は十二万二千両ちょっとこしております。ちょうど今まで十二万の大台をこえましたのは実は初めてでございます。これが先ほど申し上げましたように、一月から二月に多少減って参りますが、大体十二万両前後をもって新年を迎えることになると思います。来年も、大体現在大蔵省に内々要求いたしております貨車の新造は約九千両ですが、ほとんどことしと同じでございます。現在の日本の貨車メーカーの製造能力の大体限度一ぱいにこれを作らしております。大体一万両程度の新造をして二千五、六百両の廃車をするということで参りますれば、現在、先ほど貨物協会が言われました昭和四十年度時点の六百億トン・キロというものの輸送は、大体可能だという見通しでございます。と申しますのは、貨車の増備とともに、おかげさまで複線化も割合に順調に進んでおります。この複線化ができますと、急激に線路容量がふえて参りますので、貨車の増備とともに複線化が進捗いたしますれば、大体昭和四十年度の六百億トン・キロ、並びに昭和四十五年度時点における八百十億トン・キロの消化は大体可能だというふうに考えております。その四十年度時点における貨車保有数が十四万五千両程度だと思います。十四万台だったというふうに記憶しております。そういたしますと、六百億トン・キロは輸送できるということになっております。

金丸冨夫自由民主党

○金丸冨夫君 この貨車増備の点は、運用自体を十分に御注意になってやっておられましょうから、遺憾はないと思いますが、特に一つこの点は、各地における年末の要請に従って、遺憾なきを期していただきたいと、かように考えます。  それからもう一つ、第二点は都市交通でございますが、何しろ都市交通の状況は御承知のように東京、大阪、特に東京のごときはごらんのとおりで、おそらく世間では、もう二十日過ぎになったら都心は身動きならぬのじゃないか、駐車場みたいに道路がなってしまいはせぬかということを非常に言っております。こういう点は一般の交通規制をどういう工合にやるかという基本的な問題、警察庁等は御計画になり、またいろいろ右折禁止等も非常に実行されておりまするが、その反面、今の配達というようなところに非常にしわ寄せがくるのじゃないかと思っております。  先ほどのお話のように、汐留あたりも、従来四回半のものが回転が三回ぐらいであったというような、これは平均数字でありまするから、そういうことでありましょうが、特殊の例をとって、たとえば、あまり遠くない秋葉、池袋、汐留というようなところを見ましても、相当困った昨年でも、やはり四問半から五回やっておったものが、今日は一回半というようなことになっておるわけですね。結局、それで通常車全体から考えても、相当五十両以上の、及び百名以上の運転手はふやしてやっておるにもかかわらず、そういう工合になっておりますので、おそらく、この交通がさらに麻痺状態になった場合には、一番矢面に立つのは、荷物配達が届かないとか、おくれたというような苦情が、これはとても起こってくるのじゃないか、かように考えておるわけでありますが、これについてやはり、運輸省はおいでにならぬようですが、中心としてひとつ国鉄から交通規制と、それから警察庁との御連絡を今やっておられるようでありまするが、なお一そうよくやっていただいて、大形長尺物は夜間でないといかぬという制限になっておるようでありますが、大型という、普通のトラックですね、そういうものも非常に毛ぎらいするようなきらいがありまして、大型をとめるんだというようなこともうわさにも上っておりますので、こういうことになりますと、治安の問題と、それから年末措置というような都内の各取引、産業両面にわたっての非常に私は影響が大きい。その声は結局、配達業者及び国鉄に集中されるように思いますので、ひとつ御迷惑でも、警察庁あたりとも連絡をとって、むしろ一般自家用車というようなものは、ある程度制限をしても、そういうものは通していくというような観点に立って御交渉の矢面に立っていただかなければいかぬのじゃないか、かように考えるわけです。この点もお願いしたいと思うのです。  それからもう一つは、今の、配達をしましても、一時から二時の間都内の荷おろしはよろしいというようなことになっておりますが、ただ、ああいうようなことが、この輸送量全体が各商店の集配、出荷、到着というようなものをさばききれないと思うのです。そうすれば、自然夜間配達になりはしないかと思いますね。それで夜間配達になるということになれば、これは今の基準法からいっても、二割五分の労賃の割り増しがついて参りますので、自然そういうことになると、なかなか業者もやるのをきらってくるような情勢もおりますので、運輸省が中心となって、こういう方面もやはり強く要請をするということと同時に、荷主さんのほうも、業者が面接理解をしろと、協力をしろということを今でも言われておるようでありますが、ひとつ国鉄が中心になって、今、協会の方も見えておるようでありまするから、両方適切な方法によって協力という線を強く打ち出してもらうとか、やはり夜間にかかって四時半から、五時以後の配達について、商店を締めるとか——商店はいいでしょうが、官庁なんかの配達を締めるというようなことになりますと、せっかく配達したのが、また持って帰るというようなことになるわけですから、そういう点は外部にも、国鉄が中心となって促進方法を折衝していただいたらけっこうじゃないかと、かように考えるわけです。  それからもう一つ、取引関係について、だいぶ全国的に直って参ったようでありまするが、年末で汐留は駅改善をしていただくし、非常に機械化になって参りましたから、だいぶ、そういうことはないのでありまするが、ほかのところでは、もうどうしてもこの駅のホーム、あるいは駅の構内を倉庫がわりにして、たとえば薪炭なんか、ほとんど直接あそこで売買をするというようなことが、まだ汐留あたりでやられておるようでありますが、この点の取り締まりも、ひとつ現場の駅長さん等に、十分厳重にして、即時にとってもらうということにしませんと、あとの配達等に非常に困りますので、この点もひとつ、国鉄が中心となって、社会的といえば少し大げさですが、外部に対してもとっていただきたいと思うのですが、この点いかがですか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 今、金丸先生の御質問でございますが、最近、都市交通の問題から、トラックを締め出すという話もずいぶん出ておりますが、私どもといたしましても、少なくとも、年末だけは、これは困るということで、警察にも、年末だけはできるだけそういうことは言わないで、むしろトラック優先ということを考えてもらわなければ困るというような主張も今までいたしておりますが、今後とも、ある一定の時期等につきましては、十分警察と連絡して参りたいと思います。  それから荷主のほうとの連絡も、私どものほうは、直接駅頭で荷主といろいろ折衝いたしますし、また、先ほど、貨物協会を通じまして、荷主、荷受け側の協力態勢もぜひ作ってくれということを強く申しておりますが、今後一そう、その点についても考えて参りたいと思います。  最後に、駅構内が倉庫がわりに使われておるということでございますが、これも確かに、こういうことがございまして、現在は相当厳格に留置料をとっておりますが、結局、現在まで、港でもっていろいろ船の荷揚げの問題が問題になっておるようでありますが、やはりこういうふうに都市交通が行き詰まって参りますと、どうしても、ある程度、駅頭に倉庫がないと、やはり港と同じような問題になってくるのじゃないかというような気もいたしております。これらの点につきましても、いろいろ根本的な解決方法を考えなければいけない。大体東京、大阪などで申し上げますと、到着いたします貨物の二割は、やはり倉庫に入っております。じかに荷主のドアに配達いたしますのが八割、倉庫に入りますのが二割、倉庫に入りますものは、したがって、倉庫に入ってから、さらに荷主のドアに行くということで、小運送が二度行なわれておる形であります。もしこれが、駅付近あるいは駅構内に倉庫がございますれば、そういう不便も一つで済むというようなこともございますので、そういう問題につきましても、今後、貨物輸送の解決の一つの方法として考えていきたいというふうに思っております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 もうちょっとありますから。第四は、ダイヤ改正前の年末における輸送力の増強のパーセンテージ、それから今度改正になって、もちろん、やはり増強する余裕があるということになって、逆にいうと、それじゃ一体、今度の年末の手一ぱいの輸送量のほかに、なお一体、数字に余力があるのかどうか、それをちょっと、大体でいいですよ。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) これはたいへん線別によって違いますので、あまり一がいには、ちょっと申し上げかねますが、大体現在、今度の臨時で、ほとんど一ぱいというふうに考えております。  ただ、おかげさまで、たとえば北陸線などは、そろそろトンネルもでき上がりますので、そういたしますと、急激に線路容量がふえて参りますし、また、東北線は、複線工事が着々進んでおりますので、そういうことがございますと急激にふえますが、今の情勢では、大体今度の臨時列車がほとんどマキシマムで、実は今度、臨時列車も、全部白紙ダイヤ改正のときに筋を入れてあったわけでございます。それ以外の余裕は、ほとんど線路保守の場合に使わざるを得ないという状況でございます。  今申し上げましたように、単線底間が複線になりましたところは、来年度になりますと、だいぶできます。これらは急激にふやすことができるというふうに考えております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 第五に、その打開策として、一つは、上野発着を品川発着にするとおっしゃったのです。そうすると、やはり上野発着が定期なのか、品川発着が定期なのか。  それからもう一つは、私はあすこで乗りおりするから、よくわかるのですが、それくらいのことで、混乱が、品川駅扱いだけでうまくいくのかということが心配なんだけれども、これまた抜本的な線量とか設備改善とか起こってくるのですけれども、その辺は相当強い期待というか、見通しを、品川発着でやれば、上野定期は変わっても、混乱は相当違った形で減ると、こういう自信はおありですか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) その点は、二つ考えております。一つは、このごろは、極力、とにかく昼間の列車に乗ってほしいと、家族だけは昼間の列車に乗ってほしいという宣伝をいたしております。たとえば二十九、三十日の一番込む日でも、昼間の列車ならば、それほどめちゃめちゃに込まない。結局、夜行列車が一番問題だと、何とか昼間の列車を、もう少し利用してほしいという宣伝を、新聞等に頼みまして、相当大々的にやっておりますことが一つ。それからやはり夜間は、御承知のとおり、ほとんど上野駅構内に一万人近い人が集まります。これらの人に、もし間違いが起こりましたときはたいへんでございますので、品川でやりますれば、混乱はだいぶ防げると、また去年の実績から申しましても、御承知のように、品川は割合に分散できますが、上野は全部駅舎の中に入ってしまいまして、何事か起こったときに、収拾つかない可能性がございます。私自身も毎年行っておりますが、昨年品川を見ますと、品川は駅の前とか、地下道とか、ホームとか、離れておりますので、割に分散ができるので、事故が万が一起こりましても、混乱が少ないというふうに考えております。  しかしお客さんのほうから見ますれば、品川のほうから出ますのに、間違えて上野に行ったという場合もありますので、そういう点につきましては、多少御不便を感じさしておると思っておりますが、全体の混乱を防止する意味で、極力品川発ということで、ラジオ、テレビその他を使いまして、宣伝して参りたいと思っております。少しでも事故を防ぎたいと考えております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 品川発は、山手線で赤羽に出るのですか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) それはやはり、東京駅から上野経由でございます。上野のホームは、地上にございますので、やはり不便なんでございます。

大和与一日本社会党

○大和与一君 あと二つですけれども、今度変わった分ですが、最近の新聞では、関金航路が定期に再開したということが書いてあるのですが、これはもちろん直営になったのですね。その点話が違うから、即答できないかもしれませんけれども、国鉄として、朝鮮とのものの行き来が、アメリカの軍需品以外に、そういう動きが、一体激しくなりつつあるのか。直営——前の関釜航路の復活、という言葉は大げさだけれども、そういうことも一体検討されたことがあるのか、その辺伺いたい。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 関釜航路につきましては、実は、数年前に、やはり今のような問題が起こりましたことがございまして、相当研究いたしまして、御承知のとおり、昔は、大体、関釜の貨物が、一日一番最高のときで千トンぐらい、普通六百トンぐらいでございます。最近の調査では、これは大体、十分の一ぐらいじゃないかという程度の見通しでございますので、もしやりましても、毎日船を動かすほどの貨物は、とてもないのじゃないか。ましてお客さんのほうも、うんと減っております。大陸客がなくなりましたので、結局、私どものほうがやって、毎日それだけの大きな船を動かすというだけのお客も貨物もないという一応の見当が出ておりますから、ただ日韓関係の将来の問題といたしまして検討いたしておりますが、数量としては、私どもの研究の結果では、もう戦前と比較して、ほとんど問題にならないほどの微微たる数壁しか出ておりませんので、その程度の検討しかいたしておりません。それから現に、船がほとんどなくなってしまいましたので、もしやるにいたしましても、相当金をかけなければできないということになると思います。

大和与一日本社会党

○大和与一君 山口職員課長が来られたので、年末手当のあれを答えようとして来てくれたのですか。

山口茂夫日本国有鉄道職員局職員課長

○説明員(山口茂夫君) そうじゃないのでございますが。

大和与一日本社会党

○大和与一君 それでなければ、やめます。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 今までの質疑答弁に関連して、若干どうもふに落ちないところがあるから、聞きたいと思うのですが、第一番に、ダイヤが正常化したということになったのですが、地方を回ってみますと、最近特に貨車の不足が急に目立ってきた、こういう声を聞くのですね。これはいろいろ現場の人に意見を聞いてみると、やはりダイヤの無理が、こういうところにしわが寄っているという、こういう意見が必ずあるのです。これはどうですか。本社のほうでは、そういう認識について、どういう工合にお考えになっておりますか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 最近列車のおくれ——旅客列車、貨物列車別にとっておりますが、その点は、そうない。ただ、もしあるといたしますれば、現場の操車上の作業が、ダイヤ改正いたしますと、相当大きく変わって参ります。その操車上の作業の関係を申し上げたのではないかと思います。ダイヤ改正そのものと貨車不足とは、直接には関係ないと思います。ただ操車上の作業の不なれ、あるいは計画の不十分等の結果、そういうことがあるということを申し上げたのじゃないかと思います。  貨車といたしましても、先ほど申し上げましたように、昨年に比べて、現実にけさ現在で、約七千両ふえております。これらの配置は、なるべく、極力荷物のあるほうに貨車を回すという方針は変えないでやっております。二百万トンの在庫でございますから、昨年に比較いたしますれば、多少多うございますが、前の三十一年の暮、これは二百四十万トンに上った当時の輸送力が、五十五万トンしかございません。それと比較しますれば、多少よくなっていると思います。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 これは私も、専門的に調査したわけではございませんけれども、七千両もふえても、現実に、現場においては貨車が回ってこない、どこかに貨車がたまっているのじゃないか。貨車が流れてこないとか、そういう点は、ダイヤ改正でなければ、あるいは操車上の不なれが原因であるか、そのほかに、何か原因があるのですか。現実に貨車が回ってこないのです。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) その点は、地域的にいろいろ問題はございます。先ほど申し上げましたように、今の岩手県、秋田県、新潟県、石川県、富山県、これらは一番困っている地域でございますが、それ以外の地域につきましては、大体、平常とそう変わらない数字になっております。現に六十万トン以上の毎日輸送の実績が上がっておりますので、特別に、どの地域によけい貨車を回すということは、今いたしておりません。ただ、今申し上げました数地域だけにつきましては、ただいま滞貨輸送をするという意味で、ときどき重点的に集中的に貨殖を回しております。それ以外には、各管理局別の車の配置を見ましても、私は、実はけさも見て参ったのでございますが、それほど大きなアンバランスはない。ただ、今申し上げた地区につきましては、確かにそういう問題はございます。重点的に今この一週間ぐらいに、この地区の問題を解消したい。そういたしますと他の地区にしわは寄りますが、これはやむを得ないと思います。  そういうことで、重点的にこの地区に貨車の配置をしたい、こういうように考えております。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 それでは、大体しわの寄ったところの声が耳に入ったと思うのですけれども、これはぬかりなかろうが、さらに、そういうような原因等については御検討願いたい。  それから次に、そういう貨車回りの不足、貨物の輻湊といいますか、それによって、駅構内が手狭になっている。したがって作業も進捗しない。こういう悲鳴もあわせて聞くのです。そういう汐留駅、秋葉原駅、その他の駅にしろ、そういう意見を聞くのですけれども、その構内の手狭の問題について、何か対策がありますか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) その点につきましては、過般の五ヵ年計画の中にも、相当貨物駅の整備ということで、全体で約百億ぐらいの予算を計上さしていただきましたので、徐々に手をつけております。  たとえば現在の汐留につきましては、御承知かと思いますが、その一部約一万坪くらいのところがあきましたので、そこに貨車のホームを作るということでやっております。それから、割合に現在場所がよくて利用されていないのが、あそこの飯田橋でございます。新宿から参りますが、飯田橋は貨物駅として十分使えるので、飯田橋の貨物駅をもう少し使いたいということで、荷主にお願いをいたしております。予算にも入れておりますが、大体計画通りに貨物駅整備といいますか、やっております。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 ちょっと私の言っておる趣旨が徹底しないのかもわからぬが、貨物駅ができるまでは、相当期間かかるわけですね。ですから年末輸送に臨んで、臨時、応急的な措置が必要だと思うのですがね、貨物駅の場所、そういう点について国鉄としては、手当をしておるかどうですね。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) その点につきましては、たとえば都内の大駅などで、どうにもならないところがございますが、極力貨物を、先ほどちょっと、大和先生の御質問にもございましたように、分散して、あまり都内の各駅にばらばらに貨物が着かないようにしたいというようなことでもって、割合にすいております小名木川、隅田川、ああいう荷役の能力のあるところに極力貨物を着けてもらうということを荷主にお願いしてやっておるわけでございます。たとえば山手線各駅にも、どうにもならないところがございますので、これらの荷物が極力すいている駅に分散するという方法をとりまして、荷さばき場の不足を補っておるというようなことをいたしております。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 その点については、むろん民間の業者にも協力を求めなければなりませんが、その負担のあまり大きくならぬように、特に配慮をお願いしておきたいと思います。  最後に、踏切の問題が出ましたが、実はこの前の知事選挙で新潟に参りまして、阿賀野川の鉄橋ですか、あそこの踏切を通ったところが、八月に、あそこに大きな事故が起こったという話を聞いたのですが、で、現場を見てみますと、道路のまつ正面に国鉄の純水タンクがあるのですね、それをずうっと回らして、カーブをもって回っておるのですが、ああいうタンクを処理される計画はあるのですか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) あれは、あそこの機関区の給水タンクでございまして、私実は詳しくは存じませんので、正確な答弁ができませんで、たいへん申しわけありませんが、現在使っているタンク——阿賀野川から水を上げているタンクじゃないかと思うのですが——あの事故が起きましたときの、いろいろ話を総合しますと、むしろ道路が非常に狭かった。道路を広くしたために、結局給水柱がじゃまになっておるという格好になっておるのでありますが、給水柱のほうが、昔からあったもので、道路が広がった際に特にどける、どけないなどという議論なしにやってしまったらしいのです。しかしいずれ今後、もしあの道路が、県道その他で整備されまするようになりますれば、県と十分折衝いたしまして、道路の障害になっておるものは、私どもある程度金をかけて除かなければならないと思いますが、たしか現在使っておる純水タンクだったと記憶しております。たしかあの問題は、新潟県にいろいろ折衝いたしまして、何か措置するようになったと聞いておりますが、ちょっと私、係が違うもので、正確に存じませんので申しわけないと思いますが……。

大倉精一日本社会党

○大倉精一君 あれはですね、現場を見るというと、道路のまっ正面になっておるのですね。しかも標識も何もやっていない、夜はまっ暗ですね、非常にあれは危険だと思うのですが、早急に県のほうと打ち合わせをして、何らかの踏切措置をしないというと、しかも自動車の交通が非常に激しい。これはぜひ早急に考えていただかないと困ると思うのですがね。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 帰りまして、さっそくその方面に連絡いたします。

重盛壽治日本社会党

○重盛壽治君 その問題は、それでいいのですね、一応。で、一つだけ申し上げておきたいのだが、これは、さきに国鉄運賃の値上げをし、貨物運賃の値上げをするときに、その主たる原因は、あらゆる物価にわれわれはもちろん影響するだろうと思って反対したのだが、決定をするときの大臣の答弁の主たる原因は、国鉄五ヵ年計画を完遂するのだということが、一番大きな柱であったわけなんだ。したがって、そういう中で、今こういう陳情書の形で出されたのだが、貨物協会の問題にしても、国鉄に関連する事業の、しかも五ヵ年計画に影響性があるとするならば、こういう問題は、今日から、まあ何%か融資して食いとめるとか、処置するとかいうのは、公共企業体の全体の問題に対しては、いろいろな意見があるし、あるいはまた、私鉄運賃の値上げとか、そんな問題があるが、実際にやらなければならんものをやらなんで、一面、値上げをどしどしするようにしたという、この事態については、私は大きく取りあげて、参議院運輸委員会としての立場から、やはり大臣に、その遂行方をはかるなり、あるいは大蔵大臣に要請するなりしないと、予算はきまってしまう。予算がきまってしまってから、それは和済まんことだと言っても間に合わんのじゃなかろうか。  したがって、私はこれは単なる陳情書ではあるが、こういうものが出た、出ないにかかわらず、これから五ヵ年計画に関連する問題は、やはり少なくとも第一年度であるときに、どこの部面であろうとも、削りとっていくとか、あるいは融資をしないというような考え方は、やはり是正させなくちゃならんのじゃないかと思うので、そういう処置をとられることを、ひとつ、私は委員長に要請をしておきます。もちろん他の諸君の賛成がなければ別でありますが、御賛成を得られれば、そういう処置をしていただく。一つ一つ事例について処置をしていくというような形では、はなはだ遺憾である大臣もおらんし、答弁も聞けんしするから、委員長からの答弁を聞きますが……。

前田佳都男自由民主党

○委員長(前田佳都男君) ただいま重盛委員からの御要望でございますが、私も、そういう御要望は同感でございますが、何分、どういうふうに、それを持っていくかという点につきましては、委員長理事打合会におきまして、よく検討いたしまして、できるだけそういう御要望の趣旨に沿うように、いろいろ考えたいと思います。

重盛壽治日本社会党

○重盛壽治君 これはそれでもいいですが、ただ、きわめて緊急を要する問題でありますことと、えらい慎重に委員長理事打ち合わせをしていると、もう実施されて、処置のつかないという段階に入るおそれがありますから、その前に御処置を願うことをお願いいたしておきます。

中村順造日本社会党

○中村順造君 ちょっと私、資料を要求したいのですがね。実は、ずっと半年か、一年半ぐらい以前だったと思いますが、国鉄の検修と申しましてね、いわゆる車両の——特に動力車ですが、動力車を検査をし、修繕をするということで、まあ問題になりまして、私は当時滝山理事だったと思いますが、出席をしておられて、そういうことのないようにということで、私話をしておったのですが、最近聞くところによると、当局は、やはり私が一番心配しておったようなことを強引にやっておるようですが、例の検修一元化ということですが、運転と検査修繕というものとを切り離してものを考えて処理する、こういうことですが、これは、まあ私は資料の要求ですから議論しませんが、今から申し上げる資料をひとつ出して下さい。理事会できまった最終結論は出ておると思いますが、この検修一元化について、どういう経過がとられたものか、その理事会できまるまで、関理事が担当しておられるという話だが、たとえば何ですか、工場合理化委員会ですか、工作合理化委員会ですか、そういうもので、とにかく一口に言うと、運転と工作とは、まっこうから意見が——運転を中心の考え方、あるいは工作中心の考え方が対立して、当面列車の運転の主体であるべき運転のほうの意見を全く抹殺して、工作のほうに——結局運転があって修繕があるところに、修繕があって運転があるというふうな間違った判断に立ってやっておる。要するに、いわば一口に言えば、何かなわ張り争いというような格好になっておる。まことに醜い状態になっておる。そういう状態から、今は資料をひとつ、私はお願いしたいのですがね。  なぜそういうことになったのか。その委員会が、それぞれの議事録もあるはずですから、議事録をつけて、ひとつ、経過の資料を出してもらいたい。委員長、お願いします。

前田佳都男自由民主党

○委員長(前田佳都男君) ただいま中村君から御要望の資料は、いかがですか。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 承知いたしました。

前田佳都男自由民主党

○委員長(前田佳都男君) よろしいですか。

金丸冨夫自由民主党

○金丸冨夫君 一つ磯崎理事にお伺い漏れしたのですが、この年末を控えての問題として、やはりもう一つ、旅客関係では均衡輸送の問題だと思いますね。今の省線の電車は、もうフルに入っておるのかどうか。また、これから年末について、大体どのくらい増発ができるかどうか。その点と、それから、これは年末、越年ということではないですけれども、この時期においての、まあ公安委員会等が制限——交通規制に伴って時差出勤ということを取り上げてやられておるそうですが、まああるいは質問の趣旨がお門違いかもしれませんが、その実際の今やられておる、また、どのくらいできておるかということは、国鉄が一番御存じだと思うのですが、どういう結果になっておるか、その点おわかりならば、一つお答え願いたいと思います。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) 通勤輸送につきましては、去る十一月二十日にダイヤ改正をいたしまして、東京付近だけで二百三両だったと思います、二百三両電車を投入いたしまして、今一応小康状態を得ております。しかしながらやはり一番問題は、昨年、ことしの春もそうでございますが、一月二十日から二月十日までが年間の通勤輸送のピークでございます。これに対しましては、どうしてもやはり時差通勤をしてほしいということで、幸い内閣の交通対策本部、並びに最近できました交通関係の閣僚懇談会でも、この問題をお取り上げ願って、具体的に、ことに学校等には働きかけていただいております。現在非常に時差通勤が励行——励行と申しますか、私どもから見ると非常によくいっておるのは鶴見線でございまして、鶴見地区の工場地帯の各工場側、労働組合側が非常に協力してくれまして、実に整然たる時差出勤をやっていただいておりまして、これまあ非常にしたがいまして、鶴見線が輸送の量が多い割合に、それほど混乱しないという非常にいい例がございます。ただ、あそこの辺は工場の数が少ない関係で割合に統制がとれるというようなことで、そううまくいったと思います。一番問題の中央線につきましてはなかなか丸ノ内かいわいの銀行、会社が数多くて徹底いたしておりませんが、私どもといたしましては大体目星をつけまして、各個別に銀行、会社等にお願いをしている。ただ、銀行は御承知のとおり銀行業法の法律の時間がございますので、そういう法律改正が要るとか、要らないとかという問題になるのでございまして、一番むずかしいのは銀行でございますが、官庁その他につきましては、大体やっていただいておるわけでございます。大体、本格的になるのは一月になってからというふうに考えております。今はもっぱら、お願いあるいはPRに回わっておる時期でございまして、まだ実績がはっきりしておりません。

金丸冨夫自由民主党

○金丸冨夫君 今の関係で、郊外の私鉄ですか——電車、あのほうには、やはり呼びかけておられるわけですか。国鉄だけそういう工合でやっても、これは効果ないと思うのですが。

磯崎叡日本国有鉄道常務理事

○説明員(磯崎叡君) その点は運輸省が、この問題を取り上げてくれまして、国鉄、私鉄を通じての問題として取り上げていただいております。

前田佳都男自由民主党

○委員長(前田佳都男君) 本日は、これをもって散会いたします。    午前十一時五十三分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗