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39回国会衆議院1961/10/30

運輸委員会 第10号

発言数
45
登壇者
5
会派数
2
開催日
1961/10/30

会議録

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 これより会議を開きます。  本日の請願日程全部を一括議題として審査を行ないます。  これらの各請願につきましては、委員各位ともすでに文書表等でその内容は御承知の通りと存じますが、先ほどの理事会において慎重に検討いたしましたので、これより直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、これより採決いたします。  日程第一、第三ないし第一四及び第一八ないし第三三の各請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、ただいま議決いたしました各請願の報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。     —————————————

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 なお、本委員会に参考として送付されております陳情書は二十一件でございますので、御報告いたします。      ————◇—————

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会におきましては今会期中陸運及び海運等の各調査事項につき調査をいたして参りましたが、閉会中もなおこれらの審査を行ないたいと存じます。つきましては、一、陸運に関する件、二、海運に関する件、三、航空に関する件、四、日本国有鉄道の経営に関する件、五、港湾に関する件、六、海上保安に関する件、七、観光に関する件、八、気象に関する件、以上の各件を閉会中審査事件として議長に申し出たいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、これらの閉会中審査事件が本委員会に付託せられました場合、委員を現地に派遣して実情を調査する必要があります場合には、その委員派遣承認申請に関する件の取り扱いにつきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、閉会中の委員会において、緊急やむを得ず参考人より意見を聴取する必要が生じましたときには、その参考人招致に関する件の取り扱いにつきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、閉会中審査事件が付託されました場合、都市交通に関する小委員会、観光に関する小委員会及び踏切道整備に関する小委員会を設置し、閉会中もその審議を行ないたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、小委員の員数、小委員及び小委員長の選任につきましても委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  なお、委員の異動に伴い、小委員及び小委員長に欠員が生じました場合、その補欠選任等につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  また、同小委員会において参考人より意見を聴取する必要が生じました場合には、その参考人招致に関する件の取り扱いにつきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。      ————◇—————

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 陸運に関する件について調査を行ないます。  初めに、先般の大分交通のがけくずれによる電車事故及び地下鉄池袋線の事故について、政府当局より説明をいたしたい旨の申し出がありますので、これを許します。佐藤民鉄部長。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 初めに大分交通の事故について御報告申し上げます。  発生年月日は昭和三十六年十月二十六日十四時五十二分ごろ。当日の天候は雨でございました。場所は大分交通の別大線大分市田ノ浦仏崎トンネル付近、大分起点六キロ八百メートルの地点でございます。事故を起こしました列車は第九八列車(第二〇五号車)大分発亀川行きの列車でございまして、概要は、大分交通別大線電車第二〇五号車(運転手萩原信高二十三才)が大分から亀川に向かう途中、大分市仏崎のカーブ付近でがけくずれのため土砂に埋まり脱線いたしました。電車には乗客六十五人が乗っていましたが、がけくずれによる土砂や大木のために電車の中央が押しつぶされ、約四分の一が埋まり、電車の中に土砂が流れ込んだというような状況でございます。  この状況を風雨警戒のためパトロール中の大分署のパトロール・カーが発見をいたしまして、別府の自衛隊、大分県警、消防団、日赤等の救助隊が出動し、二十時三十分、三十六名を救出し、三十一名の死体を搬出いたしましたが、重軽傷者は直ちに県立病院、別府市浜脇の中村病院、内田病院等に収容いたしました。  当日は大分交通の保線係員ががけくずれのおそれがあるということで現場付近を巡回しておりましたし、列車は三十キロの所定速度で運転するところを二十キロの徐行運転をしているというような状況であります。  なお、事後の手配等については省略させていただきます。  原因につきましては、二十五日来の豪雨のために地盤がゆるみまして、高さ約十五メートルのがけが長さ二十メートル、幅三十メートルにわたってくずれ落ち、車両の中央部が土砂に埋まり、脱線したものであります。なお現地の調べによりますと、二十五日の二十時から二十六日の二十時までに三百三十ミリの雨量があったというふうに報告を受けております。  大分交通に関します概要は以上であります。  次に、帝都高速度交通営団におけるドアが開いたという事故でございますが、これは三十六年十月二十七日十八時三十八分、丸ノ内線池袋駅構内に起こりました事故でございます。  関係列車は池袋行きのB第一七〇一K列車、四両編成のものでございます。本列車が池袋駅に進入してB線の所定停止位置約百五十メートルの手前を進行中に、車掌はB線到着のため進行右側の第二車掌スイッチ付近で車内監視を行なっておりましたところ、車内の旅客がホームの反対側のとびらを指さしたのを認めまして、直ちに車掌室側開き戸から前方を見ましたところ、全車両が開扉しているのを発見いたしましたので、急停車の手配を講じようかと思いましたが、一二%程度のやや満員状態のため転落事故の発生をおそれまして、まず車内放送のマイクで運転士を呼んだけれども、応答がなかったというような状況であったのであります。列車はそのままホームに到着いたしましたので、先ほど申し上げました車掌スイッチにかぎを挿入して、ホーム側のとびらを開いて旅客扱いを行ないました。反対側のとびらは先ほど申し上げましたように開いておりましたが、その後自然に閉扉をしたというふうに報告されております。車掌、運転士はその後相互に連絡して軌道内を点検して異常のないことを確かめた上で当該車両は茗荷谷車庫に回送したという状況になっております。  原因につきましては、昨日までに営団の関係者並びに当方の技術専門家及び東京陸運局の係官等を派遣して調査をいたしておりますが、まだ最終的の結論には達しておりません。  以上が概要でございます。

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 質疑があればこれを許します。——山口丈太郎君。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 ごく簡単に御質問を申し上げます。  まず大分交通のがけくづれについてでございますが、当日の集中豪雨によってがけぐずれが起きたというのが原因のようでありますが、この地点は私も二、三度参りまして大体の地形はよくわかっておるのでありますが、線路とがけの切羽との距離はきわめて接近したところであって、非常にカーブの多いところでありますが、岩盤が出ておるその上の状況は非常にがけくずれのしやすい、いわば山津波の起こりやすい状態にあるような地点で、非常に危険だと私も見ておったのですけれども、平素これにつきまして、当地方の陸運局等も、いわゆる災害防止の建前からいいますと、やはりそれの対策を立て、また指導をしておられたものと思うのですけれども、それはどういう工合に指導されていたのか、一つお聞きをしておきます。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 現地は、今お話のように非常に危険な個所がございますので、本事故現場の手前から大分に行くには、防災施設として昭和三十二年度に、コンクリート壁によって、上下において厚さ約三十センチ、高さ三・八メートル、長さ約二十三メートルのものを設けております。ただこの事故現場にはこういう施設はございませんで、これは岩盤があるというような状態で、その施設がされてなかったという報告を受けております。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 事故現場にはそういう施設ができていなかったということですが、国鉄でも、いろいろ保安林あるいは鉄道防護林といったようなことで、その鉄道付近で危険な個所については、みだりに土砂の採取または樹木の伐採等をすることは制限または禁止をされておると思うのです。この大分交通の沿線は、片方は道路であり、片方は山に接近しておるという、きわめて危険なというか、条件の悪いところを通っておるのですが、この鉄道の保安について、そういう樹木の伐採、土砂の採取等、危険と思われるような行為に対する制限措置はどういうことになっておりますか。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 お話の点は非常に重要な点でありますので、現地に照会しておりますけれども、まだ実は詳細な回答がないわけでございます。お話のように、軌道の建設につきましては、防護施設について、道路構造令というものがございまして、その三十一条によりますと、がけ等の存するため交通の危険のおそれのある個所等には防護施設を設けなければならないということが明瞭にうたってございますので、この危険が存するかどうかという判断を下したかどうかという問題と、それに対して施設が十分であったかどうかということでございまして、これらの点につきましては、大へん残念ながら、まだ十分に調査が及んでおりませんので、調査を進めていきたいというふうに考えております。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 いつか私が視察に行きましたときも、あの線路の状態は非常に危険な状態にあるので、これは防災のための施設を平素から十分に考慮をしておかなければならないのではないかというように実は意見を出しておいたのであります。たしか三十年ごろだったと記憶いたします。今調査中ということですが、事が起きてからではもう先には立ちませんが、しかしこういうことが起こってから調査をしてやるということではなくて、もっと前々から、こういう防災施設については、私鉄、国鉄を問わず、十分に平素からの調査をやって、十分の防護施設を施すよう勧告をすべきではないか。あるいはこういう私鉄の小さな会社でありますと、膨大な費用をかけての防災施設は、経費の面から見ても非常にむずかしい問題であると思うのですが、これについて、運輸省は、どういうような指導をし、または援助されていたのか、一体どういうことになっているのか、お尋ねしたいと思います。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 先ほど先生のお尋ねの点につきましてもう一点申し上げておきたいと思いますのは、お話のように、現地は非常に落石等がある個所でありますので、先ほど申しましたような施設を作りましたほかに、現地の調査によりますと、この用地につきましては、御承知のように、会社の所有になっておりまして、会社がみだりにそこに立ち入ることはないということを確保し得る状態にあると同時に、これは道路の付属物の一つでありますので、その管理その他につきましては、道路管理者といろいろ打ち合わせをしておったのではないかと思われますが、その詳細についてなお調べたいと思います。われわれといたしましては、その現地の施設を三十一年五月に保安監査して、実情を調査して、明らかに危険があるというようなところには、先ほど申し上げましたように、その後防護施設があったのでありますが、ただいま問題の地点について、どういうような判断をしておったかというようなことについてはつまびらかにしていない次第でありまして、これにつきましては、先ほど申し上げたように、なお十分に調査をして必要な対策を講じたいというように考えております。なお運輸省といたしましては、従来も事故が起こるたびに必要な注意をいたしておったわけでございますが、原因その他はともかくといたしまして、こういうような一般的な施設の再点検並びに豪雨等の災害の予想される場合の巡回の強化というようなことについて、とりあえず関係のところに注意を促すような措置を講じている次第であります。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 さらにお伺いいたしますが、私が行きましたときにも相当大きな落石があったというようなことも聞いたのですが、今までにそういった落石等による事故があったのかどうか。ないにしても、そういう落石をした事実があるのかどうか。そうすれば今のような状態でそのような事故が今後防げるのかどうか。  それから今伺いますと、沿線の事故を起こしたところの山は会社の所有ということでありますが、実際にそれがそうであるのか。それならばもう少し行政指導等におきましても十分の防護施設を施すよう指導ができないのか。それから今答弁がありませんでしたが、会社等の力ではそういう防災施設ができないというような場合には、これはやはり行政庁としても責任があると思うのですが、その防災施設に対して、国がそれを行なうなりあるいはまた補助を行なってそういう防災施施を十分するなりする必要があると思うのですが、これについて一つ明確な御答弁を承っておきたいと思います。  それからもう一点は、事故が起きたのですから、この遺族並びに負傷者に対しましてやはり十分な補償をしなければならぬと思うのですが、よしんばこれが天災であった、不可抗力であったということでありましても、やはりなくなられた方々の遺族や負傷された人々に対しては、公益性の建前からいきましても、国としても十分な措置を講じていくのが当然だと思うのですが、これに対しましてどういう処置をおとりになっておりますか。  以上四点につきましてお答えを願いたい。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 前にそういう事故の例がなかったかという御質問でございますが、昭和二十七年に落石の事故があったように私どもの調査では報告されております。ただ場所はもっと大分寄りの地点であるというようなことでございまして、それに伴いまして、会社等におきましても、先ほど申し上げましたような落石防止並びにがけくずれ防止というような防災施設をしたという報告を受けております。ただこの事故の起こった現場は、たまたまそういうものはなかっという報告でございます。  なおこの事故に伴いまして、必要な応急復旧は会社においてすでに計画をいたして応急復旧工事に着手する手はずをいたしております。これに対する国のいかなる措置が考えられるかというお話でございますが、災害等の場合には地方鉄道軌道整備法による補助の道がございます。ただ、なお今後のいろいろな措置その他を十分に検討してこれが適用されるべきかどうかということを、予算措置等の関係もございますので考えて参りたいというふうに考えております。  なお補償につきましては、先ほど申し上げましたようにまだ原因が判明いたしておらぬわけでありますが、会社においては、とりあえずなくなられた方々につきましては、花輪を差し上げるとともに五万円の香典を差し上げ、負傷者に対しては、くだものをお贈りすると同時に入院費用の負担を申し入れておるということでございまして、これらの成り行き等につきましても、今後十分にわれわれの方でも報告をとりまして、会社に善処してもらうように申し入れをしたいというふうに考えております。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 私は、この電鉄諸会社に対しては、運輸省はダイヤの改正に至るまで最近は非常に指導的な積極的な処置をとっておられるように聞いております。そこまでなさるのならば、こういう防災事項等については、もっと積極的になぜ予算をとってでもおやりにならないのか。それからまた今死亡者に対しては五万円の見舞金と花輪やあるいは入院費、くだもの等を出したと言われておりますが、しかし、自動車でいえば、人為的にといっても過言ではない事故が起きた場合にも、自動車損害賠償保障法等によりまして一応の損害基準というものがきめられております。そういう場合に、よしんばこれが不可抗力でありとしても、自動車の事故等とは全然違った事故であるといって過言でないと私は思う。それならば、やはり行政指導をしておる国としましても、こういったものを単なる会社だけではなくて、その行政指導の責任上からいっても、もう少し遺族に対して十分な補償を行なう必要があるし、義務があると私は思うのですけれども、これについてどういうようにお考えですか。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 補償についてのお話でございますが、われわれとしましては、先ほど申し上げましたようにまず原因の究明ということをいたしまして、会社に有責というような状態になるかどうかというところが一つのポイントではないかというように考えておる次第でございます。ただ責任の有無にかかわらず適正な補償を運輸省としては指導すべきではないかというお話はまことに先生のおっしゃる通りでございまして、われわれとしては適正な事後対策措置が会社に講ぜられるように、十分に今後注意して参りたいと考えております。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 それではこれは運輸省当局としては、会社がそういう措置をする資力等がない、しかもこれはいわゆる不可抗力的な天災ともいえるわけですが、そういう場合にも全然遺族に対して国が補償をしてやるとかなんとかいうような道はないのですか、また積極的におやりになろうというお考えはないのですか、一つその辺御答弁を願っておきたいと思います。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 今お話の点は非常に問題の点であるかと思いますが、われわれが承知している範囲では、現行の法令では国が直接補償する方法が、かりに不可抗力であるとすれば、ないように思いますけれども、しかし、お話のように非常に悲惨な事故でございますし、何らかの対策が立てられるかどうかということについてなお検討を進めていきたい、現在われわれが承知しておる範囲では直接国が何らかする方法はないように思いますけれども、なお検討していきたい、こういうように考えております。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 これについてはなるほど国の経費を支出する場合には、やはりそれを裏づけする法律が必要であることはよく承知をいたしますが、しかし、今日のこういう状態がいつ起こらないとも限らないのであります。そういう場合に対応するためには、やはり平素からそれだけの準備を国がちゃんとしておく責任があると私は思うのですが、それがないことは非常に遺憾に思うのです。私は遺族の補償等につきましては、たとえばそれが会社の直接的な責任においてなされるとしても、その裏づけとなる措置は行政上全然皆無とは言えないと思いますから、十分これについては考慮を願っておくことを要望しておきたいと思います。  次に、御報告になりました地下鉄の進行中におけるドアの開閉の問題でありますが、これはどうも広告あるいは報道された点を見てみますと、あり得べからざる事故のように思うのです。もしこれが線路の断落等によって生じたものであるとすれば、私は車両の平素の整備の関係に非常な手落ちがあったのではないか、こういうように考えるわけですが、その整備状況はこの車両についてもどういう工合に整備をされていたのかという点、それからもしそういう整備の点について間違いがなかったとすれば、これは何といっても過失による操作の誤りといわざるを得ないと思うのでありますが、どういう調査をされておりますか。内容をもう少し詳細にお聞かせを願いたいと思います。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 営団丸ノ内線関係事故に関します車両は六〇三ないし六〇六の四個車両でございますが、六〇主ないし六〇五列車は三十三年十二月二十日の製造の車両、六〇六列車は三十四年二月五日の製造の車両でございまして、三十六年十月四日にいずれも一カ月検査を終了いたしまして異常はございませんでした。なお全般検査をいたしておりますが、その際にも異常がなかったということでございます。  なお、これは非常に重大な事故であるとわれわれも考えまして、昨日日曜日に私ども運転車両課長以下関係の者が営団に参りまして電車について調査の結果を点検いたしましたが、現在までに判明したところでは、車両の機械的故障は考えられないという結論でございます。ただこれはなお慎重に調査を続けるために、当該車両は一般の営業の用に供しないで車庫に置きまして、なお検査を続けていくということでございます。  そういたしますと、次に考えられることといたしましては、誤扱いということになるわけでございまして、誤扱いの事実はなかったかということにつきまして当該車両の運転士、車掌について営団が聴取してみましたところでは、私は間違って扱いましたという申し立てば現在までのところではしておらないようでございます。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 そういうことだと事故の起こるわけがないわけですね。私はこの車両の具体的な内容を見ておりませんからわかりませんけれども、とびらの開閉のための車掌スイッチの取りつけ位置がどういうところにあるか、誤扱いをしなくても、ちょっとからだが触れるとかあるいはもたれる、あるいは服のポケットがひっかかる、そういうことによって自然にそのスイッチを操作したのと同じような状態になることもあるわけですか。まずそういう構造についても検査されたことがありますかどうか。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 御承知のように、車両のドアを開閉するためには車掌スイッチ並びに電気回路、ドア・エンジンというものが関係してくるわけでございますが、本件事故におきましては全車両の開扉事故でありますので、ドア・エンジンの故障というようなことは当然考えられないわけでございまして、スイッチの問題か回路の問題であろうかということにしぼられると思います。当方で技術者に調査してもらいましたところによりまして、これは全くの推定でございますが、かりに誤扱いということがあるとすれば、どういうところで起こり得るかということを調査いたしましたところでは、運転士、車掌両方の室内に車掌スイッチとともに切りかえスイッチがございまして、かりにこの切りかえスイッチを列車停止前に作用させたということになればドアがあくことがあり得るということの報告を受けております。ただしこれを実際にそういうふうに扱ったかどうかというようなことを最終的に確認しておりませんが、かりにそういうことがあれば、最悪の場合にドアがあき得るというふうに報告を受けております。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 これは当事者を呼んでみなくては実際問題としてわれわれも判断がつきませんし、わからぬわけですけれども、効外電車も地下鉄も同じことで、切りかえスイッチをしてその進行方向に切りかえれば運転台からの操作はできないことになっておると思うのです。ですからたとえば運転台の車掌スイッチが開くようになっておる、車掌台のスイッチは締まるようになっておる、こういう場合に運転台の切りかえスイッチを切りかえれば、これはプラス・マイナスが同時に働くことになりますから・ドアがあいたり締まったりの運動を始めることになっても開いてしまうということは考えられません。ですからどうも私は不思議でならぬのですが、もしありとすれば、これは線路の断落、接触というもの以外にマグネット・バルブその他の故障によって一斉にドアが開くということはどうも考えられない。従ってこのようなことがもし偶発的にも起こり得るとすれば、地下鉄のあの満員の中でもしそういうことがあれば、大へんな事故になる。これは十分調査をされて、そういうことのないように努力をしていただきたいと思うのです。そうでないと、これは大へんなことになる。切りかえスイッチの位置、車掌スイッチの位置、モーターマンス・バルブあるいはエア・バルブの位置、こういったものはどういうことになっておるのですか。間違いやすいような位置にある構造であるなら、これは改造しなくちゃいかぬと思うのですけれども、そういう点についてまで調査をされたことがありますか。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 先ほど申し上げましたように、昨日現車について調査をいたしてございますが、先生のお話のうちで、現実に切りかえスイッチと車掌スイッチが一方を働かした場合に他方が働かないようになるかどうかという点が一つ問題だと思いますが、これは技術者によって確かめましたところ、営団の車両については切りかえスイッチを入れることによって相互に作用し得る状態になる構造であるというふうな報告を受けております。  なお機器の位置等が適正であるかどうかというようなことにつきましては、技術的によく検討しまして、一度改造を要するものであるという結論が出た場合には、そういうように改造してもらうようにわれわれの方としても必要な措置をしたいと考えております。

山口丈太郎日本社会党

○山口(丈)委員 これははなはだ手数のかかることですが、現在使用しておる地下鉄の車両の構造図を資料として一つ出していただきたいと思います。私どももそれについていろいろ研究をしてみたいと思いますから、車両の構造図を全部分解したものを一つ資料として出していただきたいと思います。以上です。

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 久保三郎君。

久保三郎日本社会党

○久保委員 二、三私もお尋ねしてみます。  大分交通の事故でありますが、当日はこの交通会社の係員が現場付近を巡回中であったというのですが、新聞その他ではっきりわかりませんが、そのがけの方からすごい水が吹き出してきたという状況だったように聞いておるのです。そうだとすれば、防護措置がどうあろうかということは別として、警戒態勢が少しゆるんでいたんじゃないか、こういうように思うわけです。しかもその土地の状況を聞きますと、岩盤の上に土砂が乗っかっていたような土地柄だそうでありますが、こういうところから水が吹き出せば、上の土砂がくずれてくるのは必然でありますから、どうもわれわれとして納得がいかないのです。巡回をしていたのにかかわらず、ただ速度を落として、そこで土砂がくずれたというのではどうも納得しがたいのでありまして、二十七年に事故があって以来あまりないので、警戒態勢も非常に不十分ではなかったか、注意が足りなかったんじゃないか、こういうふうに思うわけです。これが一つ。あとはまた御調査いただいて、さらにお話を聞きたいと思います。  それからもう一つは地下鉄のドアのことでありますが、私たちしろうとが考えても、ドアが途中で開くというようなことは万々一ないはずなんであります。これはどうなんですか、ドアが開いたときには自動的に運転士はわかるようになっておるんではないか、わからぬのですか。あるいは運転中は一切ドアが開けないように、いわゆる非常事故の場合の措置は別として、開き得ないような装置になっているのかどうか。簡単なことであります。なっているとして、なおかつ開いたとすれば、これは全電車について点検をしなければ、運行をちょっとやめてもらいたいくらいです。あぶなくてかなわぬ。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 先生のお話の大分交通の関係で当方で調査したところでは、二十六日は豪雨のために、大分交通の保線工が全員で十九名でございますが、全員が警戒態勢に入りまして、二人一組で巡回しておる、さらに大分営業所の技術課長及び保線区長が別々に巡回しておって、事故現場に異常を認めなかったという報告を受けております。なお現場の岩盤の上に松の木がありまして、下から非常に見えにくい場所であったということであります。なお時刻を一応調べましたところが、十二時三十分から十三時三十分に回ったことも確認いたしております。このときにも異常がなかったという報告を受けております。  次に営団の事故でありますが、お話のように、ドアのスイッチとパイロット・ランプが連動しておりますので、ドアが開いた場合は、運転士は当然それがわかるわけであります。この点について運転士について調査したけれども、はっきりした記憶がないという回答を運転士はしておるそうでございます。  なお、先ほど申し上げましたが、今までの調査では、機械的には一応異常はなかった、おそらく推測される原因としては取り扱いの問題しか残らぬであろうということを営団側は言っておりますが、これら両面について、なお詳細な調査をしてみたい、こう考えております。

久保三郎日本社会党

○久保委員 運転士はよくわからなかったということでありますが、私が聞いているのは、運転士あるいは車掌あるいは乗客が、非常用のコックといいますか、そういうものを開かない限りは、運転中はとびらが開かない装置になっているのかどうかということです。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 非常用のコックを開いた場合には当該車両についてとびらがあく、それ以外は運転士か車掌がスイッチの操作をしなければ、とびらがあかないという構造になっております。

久保三郎日本社会党

○久保委員 そうしますと、この事故は大へん重大な事故だと私は思うのであります。全電車のとびらが開いたということでありますから、これはあらためて本委員会でも調査の必要があると思う。技術的なことでありますから、しろうとが調査してもわかりません。運輸省において十分な調査をして、その結果を当委員会に報告してほしい。なおこの調査は時日を要することなく早急にやってほしい、どういうふうに思います。というのは、御案内の通り、地下鉄のこの電車は一二〇%の乗客が乗っておった。定員あるいはそれ以下の乗客程度なら被害も多少少ないかもしれませんが、定員をオーバーしてしょっちゅう乗せている電車がそういう不安にあることは、乗客にとっても大へん不安であります。早急にその結果は一般に公表すべきだ。ともすればこういう事故のあった結末は新聞等を通してあまり発表されないのが定石でありますから、これは当然な任務として、その会社なりあるいは運輸省が詳細な報告をして、安全であることを確かめて、こういう措置をとったならとったという結果を報告してもらいたい、こういうふうに思います。以上です。

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 西村英一君。

西村英一自由民主党

○西村(英)委員 大分交通の事故は私の県下の事故でありまして、まことに遺憾でありますが、ただいま詳細にわたっては山口、久保両委員からお尋ねがありましたから、私はたった一言民鉄部長さんに申し上げたいことは、大体地方鉄道の監督、こういうことについてもう少し今後は強力にやってもらわなければならぬと思うのです。最近、集中豪雨等によっていろいろ事故が起こっておりまするが、そういうことから考えましても、今回の事故それ自身が天災地変によって起こった不可抗力だというならばそうかもしれませんけれども、もっと高い視野からやはり行政監督をしてもらわなければ、事故のあとを追うことになるのであります。御承知のように、あの路線も非常に怪しい路線であります。これはあなた方が十分知っておるはずであります。しかしこれを改良するのには、一会社ではなかなか容易にできないのであります。そういうことについて、これは大分交通のみならず、全国の地方鉄道の行政監督についてもっと力強い行政監督をしていかなければ、地方鉄道は絶えず事故が起こるということになるのであります。ところが最近の様子を見てみますと、地方鉄道の補助の金にいたしましても、これは大蔵省とあなた方はなかなか折衝で困難であろうと思うのですが、年々歳々減ってきておる。そういうようなことから考えまして、もう少しこれは高い視野から一つ強力に指導監督をしてもらいたい。昔の監督局は相当強力な監督指導をして、そのかわりに国家の援助も相当にあったのであります。ところが最近は非常にこの面が欠けておるようです。でありますから、この事故をいい機会といっては申しわけないのですが、これを契機として、監督局の行政の仕方、監督の仕方にもう少し力を尽くしてもらいたい。これは、大臣もおりませんし、次官もおりませんが、しかし第一にあなたが一つそういう気持にならなければいけない。来年の予算の折衝等についても、あなた自身が、法律がどうあるからこうだというようなこと、それはそれとして役人の立場でございましょうが、それ以外にもっとその上に立って一つ指導しなければいけない。その点についてあなたは頭の切りかえができるかどうか。これは答えは要りませんけれども、はなはだ監督の仕方が弱いです。だから地方鉄道なんかでも監督をきびしくし、それとともに地方鉄道でやり得ないことは国家が援助する、これはそうしなければならぬでしょう。公共事業ですから、引き合わぬから廃止するといっても、あなた方は廃止することはできないような建前にしておる。それは公共事業であるからです。従って国家が援助しなければならぬ。どうですか、そういうような気持になれますか。見ておると、はらはらするようです。私はあの路線も知っておりますが、はらはらするようですが、頭の切りかえができますか。

佐藤光夫運輸事務官(鉄道監督局民営鉄道部長)

○佐藤説明員 お話のように、地方鉄道軌道の整備の強化ということにつきましては、今回の事故にかんがみまして、政府としても予算措置その他になお一そう努力をして参りたい、かように思います。

簡牛凡夫自由民主党

○簡牛委員長 次会は明三十一日火曜日午前十時より委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。    午後零時五分散会

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