議院運営委員会 第30号
- 発言数
- 47 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1961/05/24
会議録
○委員長(斎藤昇君) これより議院運営委員会を開会いたします。 今期国会の会期延長に関する件を議題といたします。 まず本件の経緯に関し事務総長の報告を求めます。
○事務総長(河野義克君) 今期国会の会期は本日をもって終了することになっておるわけでありますが、去る十九日の議院運営委員会の理事会におきまして、会期が切迫した現在、国会、特に本院においてなお相当議案が滞っておる現状にかんがみまして、会期延長の問題について意見が交換せられたのであります。その理事会の意見によりまして、議長は、同日、会期を延長するとすれば本院規則第二十二条によって必ず開かなければならない常任委員長懇談会を開きまして、各委員長の本問題に対する御見解を聴取したのであります。常任委員長各位の御意見は、文教委員長が会期延長は不必要である旨、また大蔵委員長が大蔵委員会の審議に関する限りは既定の会期内に審議を了し得る旨を述べられたほかは、ほかの委員長は会期を六月八日まで十五日間延長すべきことがしかるべきことであるという御見解でございました。しかるところ、昨五月二十三日衆議院議長から、午後一時五十分ごろと思いましたが、議長の使いをもって、衆議院としては会期を六月八日まで十五日間延長いたしたい旨の協議を、規則によって正式に本院議長にいたして参ったのであります。本院議長はこれを議院運営委員長の方に通じまして、理事会でしかるべく相談をしてくれということで理事会を開会したわけでありますが、当日委員会を開会するまでの運びに至りませんでしたので、議長としては衆議院議長に対し、議院運営委員会を開会する運びに至らないので、正式に御返事する運びには至らないけれども、理事会における会派の意見はかくかくであるという、理事会で表明された見解の実情を伝えておいたのであります。そうしますと、午後三時半ごろであったと思いますか、衆議院からは会期を十五日間延長した旨の議決の通知があったのでございます。 会期延長の問題についてのただいままでの経過は以上申し上げたようなことでございます。
○委員長(斎藤昇君) 本件に関して御意見のある方は御発言を願います。
○米田勲君 この会期延長の問題は一番初めにどこから発議されたのですか、一番最初は。
○事務総長(河野義克君) 今経緯を私が便宜述べましたことでもありますので、私から申し上げますが、ただいま申し上げましたように、五月十九日の議院運営委員会の理事会におきまして、自由民主党の理事の方から、会期延長の必要がある、これについて議院運営委員会で検討すべきだという意見が出されまして、結局このことをきめるにあたっては常任委員長の意見を聴取した方がいい、従って、議長としては常任委員長懇談会を招集されてその意見を伺うのが至当であろうという議院運営委員会の理事会の話し合いでありまして、それで先ほど申し上げましたように議長が常任委員長懇談会を招集して了承したと、こういうことになっております。
○米田勲君 ただいまお聞きしますと、自由民主党の方の理事から会期延長の話が最初に出されたということがございました。ところで、もう一つお聞きしますが、延長の日数は十五日間ということが初めて出されたのはどこですか。
○事務総長(河野義克君) いろいろ会派内でどういう見解が表明されたかは私は存じませんが、院の機関の中で正式に述べられた意見としては、ただいま申し上げました五月十九日、金曜日の議院運営委員会の理事会において、自由民主党の方から十五日間延長するのが至当であろう、こういう意見が出されたわけであります。
○米田勲君 会期延長の考え方を出したのも、その日数を十五日間延長するといったのも、これは言い出したのは自由民主党側であるということがはっきりしました。一体、この十五日間という日数はどういう理由で割り出したものか、その理由が聞きたい。
○前田佳都男君 ただいまの米田委員の御質疑に答える前に、わが党の会期延長につきましての考えを申し上げます。 先ほど事務総長から御報告がございましたように、本国会も本日をもって終了することになるのでございますが、現在の法案の審議の段階を見まするに、内閣の提出法案が二百六件ございます。そのうちで現在までに成立いたしておりますものが百二件、条約が二十二件ございまして成立しておるものが十二件、その他の内閣提出の法案はそれぞれの院で審議中でございます。そのうちには予算関係法律案もあるわけでございます。そのほかに議員提出の法律案も相当あり、補正予算案等もあるわけでございまして、いずれも成立を強く主要望されているものが多いわけでございます。従いまして、さらに参議院の段階におきましてその審議をするためには、十五日間の会期の延長が妥当であるという意味におきまして、わが党は十五日間会期の延長の要望を出したわけであります。最初、十七日あるいは十五日というふうに変わりましたのは、いろいろその間慎重に討議した結果、十五日が妥当であるということになりまして、十五日にきまったわけでございます。
○米田勲君 それでは自民党の方にお伺いしますが、十五日間の会期を延長すれば、大体本国会の初めごろからずっと各委員会で審議をしてきた、そういう審議の仕方でいけば、残りの法案を上げるのに十五日間あればいいと、こういう考え方ですか。
○前田佳都男君 寛容と忍耐と申しまするか、極力民主主義の原則に従いまして慎重に審議をいたしますれば、十五日間あれば、——もちろん全部漏れなくこの法律案を通過せしめ得るかどうかということは必ずしも予測はできませんけれども、相当の成績を上げ得るんじゃないかという意味におきまして、十五日間ときめたわけでございます。
○米田勲君 ただいまのあなたの御意見は、あなた個人の意見ですか、自由民主党の考えですか、どっちですか。
○前田佳都男君 党の考えであります。
○米田勲君 それでは、今の説明の中に、慎重審議をするという前提で、十五日間あれば大体残りの法案を審議できると、こういう考え方で十五日間と延長の期間を打ち出したのだ、こういう説明があったわけです。——慎重審議という言葉を使われましたが、これは具体的にはどういうことなんですか。きのう事件が起こったように、会期の延長を衆議院の方にあなたの方の党から持ち出したとたんに、片方では、まだたくさん質問があるはずなのに、いきなり質疑をさせないような動議を出しているんだが、どうもあなた方の党は、一方には十五日間の会期を延長するというものの考え方を出しながら、一方では残っている質疑をさせないで打ち上げてしまおうということをやっておるんですが、その左右の手の使い方はどうも矛盾しておるんじゃないか。だから、今のあなたの説明は党議でないんじゃないか、あなた個人の意見であるんでないかという不思議を持つわけです。どうも自由民主党という政党がもし考えているとしたら、右を向いているときと左を向いているときと、ものの考え方が違っている。そういうことでは、この十五日間の延長の問題を簡単にいいとか悪いとか判断できないわけですよ。どうですか。
○前田佳都男君 私は、残念ながら内閣委員会のその現場に居合わせておりませんので、どの程度に審議がはかどったかは存じません。しかしおそらくは、内閣委員会のわが党の委員の諸君は、相当慎重審議を尽くしたものという意味におきまして、そういう打ち切りの動議を出したのではないかと私は思っております。
○米田勲君 前田さんにお伺いしますが、よくこの議運でも問題になりますが、二院制度になっている参議院の立場ですね、これは、参議院を軽視されては困るとか、無視されては困るという意見が、たびたびここで出るわけです。本院を重視するように運営にあたっては考えていかなきゃならぬというような意見はたびたび交換されている。ところで、衆議院で一つの法案を、まあ防衛二法なら防衛二法という法案を審議しているその所要日数ですね、それは非常に長い慎重審議の期間を経ているのに、こっちへ来ると、とたんに少ない口数でもいいというふうに考え方が変わるようなんですが、これはやはり参議院のわれわれの立場とすれば、衆議院でも慎重審議して相当日数をかけたんだから、本院の立場から考えても、相当慎重に審議をして、日程なども十分にとるべきだ。そうでないと、これは何も必要なくなってくるんだ、参議院は。ただ、金がかかるだけですよ。だから、その点については、やはり私は、慎重審議というあなたの先ほど使われた言葉をそのまま運営の実態に合わしてもらうようにしなきゃならぬ。 それで、引き続いてもう一つ。私は、今残っている法案の残りようであると、十五日じゃ足らぬから、もう一カ月か二カ月延ばすというふうにあなた方はお考えになった方がよかったんではないかと、こういうふうに思うんですが、あなた方はまあ十五日間でいいと言われるんですから、十五日間あれば慎重審議していけるという党の御意見、御見解であるというふうに承っております。
○光村甚助君 会期が百五十日だということは御存じですね。
○前田佳都男君 よく知っております。
○光村甚助君 会期が百五十日だときまっているのに、一月はどうして与党はおやりにならないのですか。一月一ぱい遊ばせておいて審議をせずして、百五十日と会期がきまっているのに、まだ百一、二件残っているから延ばしてくれというのは、どうも納得できないですが。
○前田佳都男君 これは予算編成のちょうどシーズンに当たっておりまして、予算編成等に関連して、予算関係法案はやはりそれに関連して内容をきめる関係上、その提案がおくれているのだと、私は考えます。しかし大体現在のこの国会のあり方というものは、もっと早く法案を提出すべきであるという点については、私は光村委員と同じような意見でありまして、国会法改正というような問題に至らずとも、現在ある法律の建前のもとにおきまして、できるだけすみやかに法案を提出しなさいというふうに政府に常に要望いたしております。
○光村甚助君 おととい出した法案があるじゃないですか。これはどういうことですか。
○前田佳都男君 おととい出した法案がどの法案であるか、私はつまびらかにいたしておりませんけれども、法案の中には閉会中の継続審査ということも考え出す場合もあるやに私は聞いております。
○光村甚助君 この一週間くらいの間に提出された法案で、今国会中に上げてもらいたいという法案があるわけです。これは与党の方が不まじめじゃないですか。大体会期切れの四、五日前に法案を出して、これも通さなければならぬから十五日間延ばすということは、不まじめじゃないですか、どうですか。
○前田佳都男君 あと残されたわずかの期間、十五日の期間でこの法案を通せということは、あるいは重い負担を要望するわけで、いろいろ御迷惑をかけると思うのです。しかし、決して自由民主党が不まじめで短期間にばたばた上げてしまう、そういう気持で出しているのではございません。その点はよく御了承いただきたいと思います。
○豊瀬禎一君 まず第一番に、今、前田理事からおっしゃった政府の法案提出の時期がおくれたという点については十分御善処願います。 それから第二に、昨日の内閣委員会の打ち切りに出席していないから御存じないということですが、米田委員も指摘されましたように、会期延長を提案しておって、昨日ああいう事態が起こったということは、少なくとも御存じだったと思うのです。従って、きょう会期延長の問題を議せられようとするならば、内閣委員会でどういういきさつであったかは、やはり与党の理事さんとしては一応事情を聴取して、あの手違いについては——手違いというか、不心得については、一応ここで、しかるべきあいさつがあって、それから会期延長を出されるのが私は至当だと思うのですがね。それから米田委員からも出た、慎重審議をすれば十五日間で足るというのは、素直に理解して、今日までの国会における運営、いわゆる本会議の会議日程とか、委員会の慣例を大体踏襲していって、十五日間で終わるという常識的な理解をしたのですが、そう解釈して差しつかえないか、原則論として。
○前田佳都男君 きのうの内閣委員会の質疑打ち切りの動議の提出と、会期の延長との関連につきましては、これは全然関連はないとは申しませんけれども、その間に連絡が多少不十分であった、私はそういうふうに思っております。その点は。 それから慎重審議と、この残った日数との関係でございますが、もちろん慎重審議ということは、できるだけ時間と日数をかけるということも慎重審議でございますが、必ずしも時間、日数ばかりにも拘泥しない。審議の仕方といいまするか、そうなってくるとむずかしくなってきますけれども、その点で主きわめて短時間でも能率的に審議をしていただくことによって、慎重審議の実を果たし得るのではないかというふうに考えます。
○豊瀬禎一君 持って回ったり、含みのある質問ではなくて、全く常識的に考えて、十五日間の会期延長で大体事足りると判断なさったのは、原則的に、本会議とかあるいは各委員会等も、今まで週に何日とか、本会議の定例会はいつとか、こういう取りきめが行なわれていますね。そういう従来の慣習を大体踏襲していって足りる、こういうお考えですねと聞いているのです。そういう理解をしたのですが、差しつかえないですかと聞いているんです。
○前田佳都男君 もちろん従来の慣例といいまするか、しきたり等でやって十分とは申しませんけれども、とにかくその辺はよく御協力いただいて、その問審議の促進をはかりたい、はかっていただきたい、そういう意味でございます。
○光村甚助君 議長にお聞きしたいのですが、これは政府の方で自民党に会期を延長したいということはお出しになったんでしょうが、議長、こうお思いになりませんか。この防衛二法だとか農業基本法のような重要法案が参議院に来ている段階で、まず私は、参議院議長に対して、あなたの方で法案をたくさんかかえているが、幾日ぐらいあったらこの法案が上がるでしょうか、と参議院に私は先に聞くべきだと思うのです、実際は。それにもかかわらず先に衆議院に諮問して、衆議院で十五日にきまった、もちろん衆議院の議決が、これは効力を発生して、われわれは反対の決議をしたところで効力はありませんがね。そういう程度で、参議院の自主性とか権威を高めなくちゃいけないと議長は常に言われるのですが、こういうときに、何でおれの方に先に相談しない、おれの方で審議しているんじゃないか、そのぐらいのことを議長から言ってもらわなければ、口先だけで参議院の権威を高めよとか何とか言ったってだめですよ。それで、そういう場合には、どうですか、議長、今後やはり参議院の審議は、参議院でもう何日あれば法案が通るんだ、そういうときにはおれの方に先に相談しろぐらいのことは、あなた、言ってしかるべきだと思うが、政府のいつもやっているやり方があなた、いいとお思いになりますか。
○議長(松野鶴平君) 私の方は衆議院の協議を待って、初めてこのことに対して法的の処置をするということでやっておりますから、相談するわけです。それから理事会がもっともその機関ですから、案の審議の状況のごときは、事前に理事会で話し合いになれば、大よそその見込みがつく、そういう場合において議長は円滑な取り扱いをすればいい。実はその点で、どうしても、議運に諮り、各委員長に意見を聞かなければならぬ。ですから、でき得る限り私は、皆さんの要するに協力のもとに、こういうことで今回のごときは議運で御相談になって、そうしてその話し合いが出てきましたから、多くの委員長の意見を聞いてやったようなわけです。
○光村甚助君 私の言っている質問は、そんな法的とか何とかといっているのじゃないのです。常に皆さんは参議院の権威を高めなくちゃいけないとおっしゃっておる。参議院で法案を審議しているのです主重要法案を。大体何日ぐらいあれば通るという見込みも参議院に聞かなくちゃならぬ。それに衆議院で十五日ときめて、これでどうですかと相談されて、ああさようでございますかというのじゃなくて主お前の方——実際は向こうが先にきめてこなければ法的効力はないかもしれませんが、そういうときに参議院の権威を高めるように、あなたの方から、おれの方に先に相談しにこい、おれの方で審議しているのじゃないかということを言わなければ、参議院の権威というものは高められないと思うのです。そういうことを今後努力してもらいたいがどうだということなんです。
○議長(松野鶴平君) 参議院の権威を高める意味において、参議院が最終審議をやる上に日にちはどのくらい要るかということは、議長としては十分に参議院の議員諸君と話し合って、そうして問題を今後きめていくべきものじゃないかと、こういう御意見に対しては、私もその通りでありますけれども、やはり議院規則によって委員長会議を開いて、そうして各委員会に付託された案の要するに経過において、最低の日数はどのくらい要るということによらなければ、議長としてはそれをきめるわけにいかぬ。それだから、事前にやはり委員長会議を開き、これが参議院における審議の見込みもきめるおけです。そうすると形式のようにはなるかもわかりませんけれども、事実はやはりそうするよりほかにしょうがない。今回の経過をみても、一人の委員長はその必要ないと言う。それは委員会の意見ですから、その委員会では必要ないけれども、他の委員会では、たくさん法案があるから十五自にしてくれ。こういうわけですから、私は十五日ということが参議院の意思と、こうみて——この意味から言うと、もっと日にちが長くあることがいいと思っておりますけれども、そこになってくると、やはり衆議院の状況をみてみると、要するに十七日でいいと言えば十七日、それが十五日でいいじゃないかということで、ほぼ十五日ということは、大体において話がつきそうだ、こういう模様もわかっている。しかしそれは参議院議長としては法規に従わなければならぬから、各委員長の意見を聴取したところが、委員会の審議の経過において十五日と、こういうことでありましたから、私は十五日を至当だと認めて、衆議院の連絡に応じて皆さんにお諮りしたようなわけで、光村委員の言われる参議院の審議は参議院が主だから、よく衆議院と話して、そうして参議院の審議の過程においてできる限り参議院の権威を保つようにすべきものだ、こういう御意見は私はしごくごもっともだ、私もまたそうしたいと思います。また御協力も願いたいと、こう考えます。
○米田勲君 議長にお尋ねしますがね。先ほど与党の方に御意見を聞いたのだが、私は今度議長に聞きたいのだが、十五日間会期を延長するようにしたいというお考えですね。それを相談しているわけですね。それで、議長は十五日間の会期延長をしなければならないという判断に立っていて、参議院の中の内閣の常任委員会は、あらかじめ予定された質問者がまだたくさん残っているのに、議長が会期を十五日間延長しようとしているのに、そういうことを知っていながら、質疑を打ち切るという動議をあなたの党から出し、混乱を起こしているわけです。議長は、こういう会期延長を今相談している場所で、一つはっきり見解を明らかにしてもらいたいのですが、そういう質疑打ち切りなどはしなくてもいいように、私が十五日間今会期を延長しようとすることを諮ろうとしているのだから、そういうむちゃなことをすることは望ましくないというふうに考えられているか。あれはあれでいいとお考えになっているか。議長の見解はどうですか。
○議長(松野鶴平君) 米田君の御質疑にお答えいたしますが、議長は委員会には関与しない建前でございます。
○米田勲君 いや、見解を聞いておる。関与するということじゃない。
○議長(松野鶴平君) そのよしあしは、そのときの問題で、今のような場合に、これはいい、これは悪い、こういう見解は、議長としては、まだこの場合、そう軽々に言えないのです。それは委員会が紛糾せんで円滑にいくことがこれは最大の希望である。しかし個々のやった行為に対して、議長としていかなる責をとるか、こういうふうな場合は、それは軽々にはやれない。そのよしあしの批判はなかなかやってはよろしくない。私はこう考えておる。
○米田勲君 たびたびで恐縮ですが、何とも言われないというのはおかしいね。議長という重職にある方でしょう。あなたが会期の延長を諮ろうということを全然考えていないときでしたら、もはや日数がないから、質疑打ち切りの動議を出して、やいやいやるというのは、これはいたし方がない。ところが、あなた自身は、今会期の延長を諮ろうとしておる。そういうやさきに、もんちゃくを起こしておることは望ましいか、望ましくないか。わしがせっかく会期の延長を諮ろうとしているのに、あそこではとんでもないことを勘違いしてやっているということぐらいは考えられてしかるべきじゃ、ないですか。どこでもんちゃくが起こっておるか議長は知らないのですか。
○議長(松野鶴平君) 委員会の審議のことは議長は知りません。それから、そういうことが起こったことに対しては、常識的に考えてみて、そういうことが起こらぬようにしてくれればよさそうなものだとは当然考えます。それをいいとは断じて考えません。
○米田勲君 やはり議長も僕らと同じ考えだね。
○委員長(斎藤昇君) 他に御発言はございませんか。——他に御発言もなければ……。
○向井長年君 意見はありますよ。今質問でしょう。意見はやらないのですか。
○委員長(斎藤昇君) 意見も同時に述べてもらっておるつもりですが、それでは、今期国会の会期を五月二十五日から六月八日まで十五日間延長するということについての御意見を伺います。御意見のおありの方は御発言を願います。
○向井長年君 私は民社党を代表いたしまして、会期延長には反対をいたします。その反対の理由は、政府、自民党は、重要法案の会期内成立が困難なることを理由にして、会期延長を企図しておるのでございますが、法案の成立を困難ならしめた責任は、これは何といっても主政府、自民党の不手ぎわな国会運営にある。特に常任委員長をほとんど独占しておりながら、かかる事態を惹起したことは、その責任をよろしく痛感すべきだ、こういうふうに考えるわけでございます。国会の会期は、国会法で定められた国会運営上の重大な原則であって、みずからの不手ぎわのしりぬぐいのために、この原則を破ることは、きわめて不当である。正常な国会運営の確保のためにも厳に慎しむべきだ。よってわが党は反対をいたす次第であります。
○岡三郎君 日本社会党を代表して、会期延長に反対します。これは先ほど同僚議員が質疑の中で繰り返しておりましたが、結局ぎりぎりになってきて、今後幾日かかれば法案が上がるかという問題ではなくて、本質的に、百五十日の会期のうち、十二月と一月というものは、ほとんど今のところは開店休業。この問題は正常化の問題と関連して、両院でいろいろと討議されておりますが、百五十日間のうち五、六十日は、ほとんど法案の審議というものがなされない。そういうようなことが自動的に参議院の方にしわ寄せしてきておる一つの原因だとも考えます。しかし根本的に言うと、私は、両院における審議期間というものがほぼ半数ずつというようなことがあるのですけれども、参議院の方は、いつでも自動的に会期末の方でしりぬぐいきれる。そういうふうなことで、今回の会期延長は比較的円満に衆議院でなされて、参議院においても同様、比較的円満にこれが議決される模様ですからいいわけですが、いつでもそうですが、参議院においては、百五十日間の会期末においては、延長を含めていろいろ困難な問題をしょわざるを得ない。これについては議長も非常にお考えが深いと思う。だからわれわれ自体としても、いやおうなしに、参議院という一つの現状における立場で、いろいろと委員会の運営において必要以上の苦労をせざるを得ないような段階が、非常に機械的に多くなってきていると思う。こういうふうな点にかんがみて、これは両院を通じた根本的な問題にも触れるわけですけれども、日にちを延ばせば延ばしたほどなお渋滞する場合もあるかもわからぬ。ですから、機械的に何日延ばしたらどうだということではなくして、やはり両院を通じて話し合いというものを現実に生かすならば、法案を出したならば、それを与党が固執する、修正になかなか応じないという面において、問題をさらに遅延させている部面が相当多いと思う。ですから国会に出してくる重要法案という問題についても、たとえば一つの例をとれば、現在予算委員会で審議されている補正の問題にしても、とっくに出すべき問題を、国会対策上諸般の状況から必要以上にあの補正をおくらして国会に出して来た。これは与党の方にいろいろの見解があるとしても、ああいう問題は、裁定に基づいて一応実施するということを政府がきめられて、その予算措置をするということは当然なんです。ただそれをいつ出すかということで国会対策上いろいろな考慮があったとしても、必要以上に遅延させて、政府与党がやはり法案を出してくる。だからそういうふうな面で、あまりにも便宜主義的にいろいろな問題が考えられている面も一面あると私は思う。政府与党の中においての水資源法案にしても、各省共管という面からなかなかしぼり切れない。結局、いろいろと堂々めぐりをした結果、政府部内においても、与党部内においても、論議があることはけっこうですが、あげくのはて会期が迫ってきて、早くこれを上げなければ困る、だからそれだけのしりぬぐいを院がさせられるということになれば、これは根本にさかのぼって、やはり発議をするもの、政府自体というものが、もう少し基本的に、ある日時まで法案が出されなかったならば、これは継続審議なり、次の国会にこれを送るというふうな厳正な一つの方針というものがない限り、何かこういう法案が通りやすいようなことになってくるというと、欲を出してあとからまた出してくる。こういうことも一、二の例が私はあると思います。だから、これはここで根本問題にさかのぼって言う時間がありませんので、以上簡単に申したわけですが、これはある意味においては野党においても責任の一半はあるかもしれない。自民党にあるかもしれぬ。しかし特に政府自体というものが、やはりもう少し法案を提出するということについては確固たる方針と時間というものを考えて、そうして会期自体において方針を明確にするというふうなことがやはり考えられてしかるべきであるし、与野党話し合いということを、いわゆる言葉の美辞麗句ではなくして、ほんとうに国会の中において具現するという形があれば、野党の方も、もう少しそれに対して謙虚な態度になれるのじゃないか。いろいろとありまするが、以上一端を述べて反対の理由にしたのですが、今後この問題については重要なので、先ほど光村君が言ったように、会期延長については、衆議院が優先するのではなくして、会期延長の場合は参議院の議決というものが優先すべきなのが妥当なのかもわからない。だから、そういうような点についても今後検討して、会期延長の問題について対処されたいと思います。 以上をもって反対討論といたします。
○前田佳都男君 先刻来申し上げましたので、ごく簡単に申し上げます。 現在の段階におきまして、まだ審議中の法律案、条約案、補正予算等が相当ございまして、その成立を国民が熱望しておるわけだと思います。この点からいたしまして、この際会期を十五日間延長することに賛成でございます。
○委員長(斎藤昇君) 他に御意見ございませんか。——それでは本件につきましては賛否両論があるようでございますから、ただいまから採決をいたします。 今期国会の会期を五月二十五日から六月八日まで十五日間延長することに賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(斎藤昇君) 多数と認めます。よって今期国会の会期は五月二十五日から六月八月まで十五日間延長すべきものと決定いたしました。 これにて暫時休憩いたします。 午後一時五十一分休憩 〔休憩後開会に至らなかった〕 ————・————