議院運営委員会 閉会後第2号
- 発言数
- 28 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1961/09/11
会議録
○理事(宮澤喜一君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。 まず、臨時国会の召集に関する件を議題といたします。 本件につきまして発言の要求がございますので、これを許します。
○岡三郎君 前回官房長官においでいただいて、臨時国会について、特に災害が非常に多く発生しておるので、特別に災害にのみ限ってでも緊急に臨時国会を召集してもらいたいというので、これに関連していろいろお聞きをしたわけでございますが、当時は政府の方としてもはっきりしたお答えがなかったのです。それはいろいろと事情があったのでしょうし、従って、この段階においては明確なる御答弁は無理だということで、適当な時期にもう一ぺんこの問題についてお伺いしたいということで中断されておったわけです。本日ようやくその時期もきたと考えましてお伺いするわけですが、新聞には、たしか二十五日召集、会期三十日というふうな一応の発表がありますが、官房長官の方から、臨時国会について、一応今までのところ、明確にこうだということではなくても、大体の構想といったものがおわかりになっていると思うので、その点について説明をしていただいて、それに基づいてさらにお尋ねしたいと考えます。
○説明員(大平正芳君) 臨時国会の召集日でございますが、伝えられているように、私どもとしては、本月の二十五、六日ごろを目途として考えておりますが、承りますと、本月の十五日に各党派の間の国会対策委員長会議が開かれる模様でございますので、その会議で各会派の御観測も伺った上、召集日をきめたいと考えております。会期は一カ月内外くらいというのが流布されておりますが、それは国会の方でおきめいただくことでして、私どもといたしましては、今回御提案申し上げる法案、予算案、条約案等の審議に支障のない会期をお願いしたい、そういう気持でおります。
○岡三郎君 どうもはっきりしないのですが、一応これは官房長官の代理として言ったかどうかわかりませんが、服部副長官が九日の正午の記者会見で、臨時国会対策について次のように語ったということで、三項目出ているわけであります。その第一項目の、臨時国会は九月二十五日開会し、二十八日ごろ、首相の所信表明、財政、外交等の各演説が行なわれ、会期は三十日間の予定であるということで、一応政府の方の腹づもりは二十五日開会したいという、その点はどうなんですか。
○説明員(大平正芳君) 大体それでけっこうかと思いますが、大蔵大臣が帰られますのが二十八日になりますので、その間、国会の方におきまして、各相の演説が始まるまでの期間どれだけの期日が必要かというような点は、国会対策委員長の御意見を伺った上できめたいと、こう考えておりますので、二十五、六日ごろと私どもの方は予定いたしておりますが、それはどうなりますか、あまりこだわってもいけませんので、私は大体各党のお話を伺った上で、国会対策委員長会議が済み次第、即刻手続をとりたいというふうに考えております。
○岡三郎君 そうすると、まあ腹づもりは二十五日に大体まとまっているわけですね。それで、ここに書いてあるように、所信表明という形で首相が演説するわけですか。その点はいかがですか。
○説明員(大平正芳君) 従来の慣例で所信表明ということになるのではないかと思っておりますが、総理大臣、外務大臣、大蔵大臣、企画庁長官の四大臣の御演説をお願いしたいと思っております。
○岡三郎君 それで、結局、臨時国会の冒頭にやられるということになるわけですが、所信表明という形でやられる場合に、これは従来施政演説とかあるいは所信表明とかいろいろとあったわけですが、その中に、今政府が予定しているところの問題点ですね、それはまあケネディ・池田会談の問題とか、いろいろの問題を含めて、財政上の問題にも触れられると思うのですが、そういうような点について四相がやられるということで、二十八日ごろ、これは一つの目途だと思うのですが、その大体の内容については、これは引き続いて各党派の代表が質疑をしなくちゃならぬと思うのですが、それについて、いつでもわれわれがけげんに思っていること、これは是正しなければならぬと思っていることは、ずっと内容的なものがおくれて、いろいろと持って回って仕事をされると思うのですが、各党代表質問に立つ人がそれを入手するのが非常におくれるということで、取り扱い上からも、われわれに対していろいろと注文があるわけです。だから、こういう点については十五日にいろいろと閣議できめられると思うのですが、この点については、でき得る限り早く一つ中身を各党派に御通知になるような手順をお願いしたいと思うのです。その点はどうでしょうか。
○説明員(大平正芳君) 従来、いま岡委員の言われましたように、演説の直前になりまして提示ざれるということについての御不満、御抗議がございまするが、私どもの作業も、事実を申し上げますれば、数日前にでき上がっておるというものではございませんので、その直前までいろいろ練りに練っております関係上、今御要望がございましたように、相当時間をおきまして前もって御提示申し上げるということは事実むずかしいと思います。ただし、今までのように、御演説に対する質疑直前に渡るというふうなことでは、いかにも不親切でございまするから、その点、今の御要望もございますので、工夫してみたいと思います。
○岡三郎君 それで、それにかわるものとして——かわるということではないけれども、大体の内容といいますか、こういう問題についてこういうふうに述べるというように——大体の中身の部分的なニュアンスとか、そういうもので変更されることは当然私はあると思うのです。しかしこういう項目について大体触れていきたいということは、相当検討されて、そのもとにどういうふうな問題点をさらに敷衍するかとか、いろいろな問題になってくると思うのです。とにかくわれわれ自体としても大体の見当がつくと申しましても、やる方の当事者に立ってみれば、その点の問題の把握の仕方によって違うと思うのです。そういう点については、いずれにしても今十分希望に沿えないようだけれども、何とか一つ工夫してみるということですから、その点は一つお願いしたいと思うのです。 もう一点、会期も三十日間で、大体補正予算を含めて通常国会で残された法案をやるということですが、聞くところによれば、補正予算は十月にならなければ出せないというふうな話も聞いておりますが、大体補正予算の提出の時期はいつごろになるのですか。
○説明員(大平正芳君) 大蔵大臣の演説があるまでには出したいと思います。
○岡三郎君 大蔵大臣の演説があるまでには出したい、そうすると、補正の内容についていわれているように、いわゆる災害、あるいは給与ベースの改定、まあそれに基づく地方交付税の問題、そういった大体三つの点を盛った補正に極力縮めたいという話になっておるようですが、しかし一方においては、最近の物価の値上がり等から、特に一番困っているのは、建築資材その他の値上がりで、所定のいわゆる建物とか、そういう公共土木事業というものが非常にむずかしくなってきている。そういう点で、本院においても地方行政委員会において、学校校舎の建物とか官庁の建物とか、いろいろな問題について、何とかこれを進捗できるように是正をしてもらいたいという話が出た。本院なんかにおいても参議院の宿舎を建てるためにいろいろ苦労しておるのですが、物価の値上がりで所定の目標に達しない。なかなか問題点がある。そういう点でいろいろと御検討になっておるようですが、かりに補正予算でそれを組まぬという場合、次にそれをどうするのかという問題点があると思うのです。これについて官房長官の方として、その間の経緯、政府の立場、そういったものを、まあよろしかったならば御説明願いたい。
○説明員(大平正芳君) 今お話がございましたように、大蔵省で今考えておりまする補正項目は四件でございまして、一つは災害対策、二番目が人事院の勧告に基づく給与関係のもの、それから食管会計への繰り入れ、それから地方交付税交付金、この四項目でございますが、今お話がございましたような建築単価の問題であるとか、あるいは生活保護基準の引き上げの問題、港湾対策、木材対策、その他各省から補正を希望されておるものが相当ございますので、補正項目を今検討中で、明日の閣議には補正項目をきめまして作業に移りたいと思っております。その場合に、今御心配がございましたように、今度の補正項目にならないが、しかし、実態上そのまま放置することができないというものもあろうと思います。従って、あまり前例にないことでございますけれども、私どもの気持といたしましては、第二次補正、これは社会保障関係その他、毎年計算上、事務費関係で出てくる事務的、技術的な補正がございます。そういったものは当然やらなければならぬことでございますので、その第二次補正と今回の第一次補正との関連を明らかにいたしまして、そういう問題の案件につきましては、このように始末をつけるということは、はっきりさせておきたい、そういう前提で第一次の補正を組んでいきたい、こう考えております。御心配のないように処置したいと思います。
○岡三郎君 そうすると、大体最終的に十五日の各党の国会対策委員長会議で内容の点をさらに明確にするということになるわけですが、法律案件大体三十八件の再提出と新提出法案九件、これは大体災害関係だと思うのですがILO八十七号条約については、これは出さぬような話ですが、この点はどうなんですか。
○説明員(大平正芳君) 前国会で審議未了になっております法案を再提出する場合に、前国会における国会の論議を通じまして、大体各党を通じて問題がなかろうというようなものが三十七、八件ございます。それで、あと十四件というのが、いわば検討中の法案でございますので、これを提案申し上げて御審議をわずらわすかどうするかという点は、目下政府部内で検討中でございまして、まだきめておりません。それから、新規に提案申し上げるのは、災害関係九件、給与関係五件等々ございまして、これはどうしても御審議願わなければいかぬものでございますので、これは提案申し上げる。ILOその他、政治的にも高度の判断を必要とするもの、そういったものにつきましては、今御提案申し上げるかどうか言明できないわけでございます。国会を召集いたしますまでには、はっきりさせたいと思っておりますが、この時点ではまだきまっておりません。
○岡三郎君 それと関連して、政防法については、これは継続審議という段階になっていますが、これについても、いろいろと政治的に大きな関心を呼んでおると思うのです。これもILOと同じように、現在においてはいろいろと検討中で、出す出さぬの問題でなくて、強行するか強行しないかの問題だと思うのですが、そういう点を含めて総合的に検討する、こういうわけですか。
○説明員(大平正芳君) 政防法の問題は、政府提案でございませんので、私の方でとやかく申し上げる筋じゃないと思っております。これは参議院の方にお諮り願っているように承っておりますので、参議院の方で御相談になることだと思います。私どもは、ただこいねがわくば、この前に流れました法案、今度緊急に上程いたします法案、そういうものは円滑に一つ審議をいただきたいと思います。
○岡三郎君 大体よくその点はわかりましたから。以上で質疑を打ち切るわけですが、ただ、私がちょっと引っかかっておる問題が一つあるわけであります。それは、前にも政府がそういうような言辞を弄したと思うのですが、服部副長官の言っておることについても、政府、与党の方針は、来たる十二日の衆議院の議運において話し合う、こういうことを言っておる。参議院というのはあるのかないのか、これは問題点があるわけですが、こういうことを前にも私は言ったと思うのです。そうすると、きょうは話し合う段階ではないというので、官房長官はまじめそうに答えておるけれども、どうもはっきりしない答えだというふうにも受け取れるわけですが、この点、一体どういうようなことなんですか。これは事実かどうかという点と、それから、もしそうだとするならば、それについての考え方を、ここでちょっとお聞きしたいと思うのですがね。これはだいぶ引っかかるから、丁重に一つ御答弁願いたい。
○説明員(大平正芳君) ありのまま申し上げます。十二日に議運の懇談会が開かれるということは聞いておりますが、まだ私どもお呼び出しを受けておりません。本日、参議院に正式にお呼び出しを受けましてお話を申し上げたわけでございまして、私がきょう申し上げたこと以上に、衆議院の方にかりにお呼び出しを受けましても、これ以上申し上げることはございません。ただ、明日の閣議で補正項目がきまりますと、あるいは、その点は御報告しなければいけないかと思いますが、他の点につきましては、衆参両院について違ったニュアンスでお答えするというようなことは、これは一切ございませんから、誤解のないようにお願いしたいと思います。
○岡三郎君 そうすると、十二日に行なうことも本日のようなことだ。それで結局、最終的には、十五日の国会対策委員長会談等において本ぎまりにしたい、こういうことですね。
○説明員(大平正芳君) 召集は政府の権限でございますから、本日でもできるわけでございますが、やはり各政党のお考えを伺っておく方が穏当であろうということで、国会対策委員長会議が終わったところできめたい、そう考えております。何らそこに含みはないわけであります。
○岡三郎君 どうもまだ言いたいことがあるけれども、これでやめておきましょう。そのうち、資料を十分整えてもう一ぺんやります。
○前田佳都男君 岡君から政防法の話が出ましたのでちょっと。 政防法につきましては、前国会で継続審議ということにお願いするということにきめていただきまして、結局、この臨時国会においてこれを継続審議すると、案外すらすらと意見が一致するかもしれません。私あたりは、継続審議によって相当そういう点を期待しておりますので、一つあわせて申し上げておきます。
○理事(宮澤喜一君) 官房長官に対してほかに御質疑はございませんか。——御発言もなければ、本件につきましてはこの程度にとどめます。 ——————————
○理事(宮澤喜一君) 次に、常任委員会専門員任用の件を議題といたします。事務総長の説明を求めます。
○事務総長(河野義克君) 内閣委員会専門員の杉田正三郎君から、かねて辞意が表明されておったのでございまして、従って後任を選考しなければなりませんが、専門員につきましては、議院事務局法の規定によりまして、常任委員長のお申し出により、事務総長が議長の同意及び議運の委員会の承認を得て任免することになっております。しかるところ、内閣委員長から、内閣委員会の理事にそれぞれ御相談の上、国会図書館専門調査員の伊藤清君を後任に推薦する旨のお申し出がございました。伊藤清君の履歴はお手元にお配りいたした通りでございますが、さきに本院の専門員といたしまして地方行政委員会に勤務をせられまして、りっぱな仕事をされておったわけでございます。私といたしましても、しごく適任の人と存じますので、その任命方について御承認をお願いしたいと思います。
○理事(宮澤喜一君) 格段の御発言がなければ、本件を承認することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(宮澤喜一君) 御異議ないと認め、さように決定をいたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十分散会