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38回国会参議院1961/09/22

運輸委員打合会 閉会後第1号

発言数
18
登壇者
4
会派数
2
開催日
1961/09/22

会議録

三木與吉郎自由民主党

○委員長(三木與吉郎君) ただいまより運輸委員打合会を開会いたします。  まず、委員の変更について御報告いたします。  本日、平島敏夫君が辞任され、加藤武徳君が選任されました。   —————————————

三木與吉郎自由民主党

○委員長(三木與吉郎君) それでは運輸事情等に関する調査を議題といたします。  本日は、まず来たる臨時国会の提出予定法案及び先般の第二室戸台風による被害状況について御説明を願います。

広瀬真一運輸大臣官房長

○説明員(広瀬真一君) 臨時国会に提出を予定しております法律案につきまして御説明をいたします。  運輸省といたしまして現在はっきり提出するときめておりますのは三件ございますけれども、その第一は、モーターボート競走法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、これはモーターボート競走法による造船関連事業及び海難防止事業の振興に関します現行の制度を、三十七年の九月三十日まで引き続いて存続させるという趣旨のものでございます。これは前国会におきまして衆議院の運輸委員会は通ったものでございます。  第二番目は、日本国有鉄道法の一部を改正する法律案、これは日本国有鉄道の業務上の余裕金の効率的運用をはかるために、それを国債の保有または資金運用部への預託に運用することができるという趣旨のものでございまして、これまた同じく前国会におきまして衆議院の運輸委員会は通過したものでございます。  それから第三番目は、踏切道改良促進法案、これは交通事故の防止及び交通の円滑化に寄与するために、踏切道の整備の促進に関し必要な事項を法定しようというものでございまして、これまた同じように前国会におきまして衆議院の運輸委員会は通ったものでございます。  以上三件は閣議の手続も経まして、来たる臨時国会に提出を予定しておるものでございます。  次に、船舶職員法の一部を改正する法律案、これは船舶の通信士の乗り組みを軽減すると、それから乙種船舶通信士及び丙種船舶通信士の免許年令を十八才に引き下げようというものでございまして、これは電波法の改正と関連いたしまして、政府といたしましては、来週早々の閣議においてこれの手続を経まして国会に御提出しようというものでございます。  なお、鉄道営業法の一部を改正する法律案、これはILOの八十七号条約の批准に伴いまして、一連の関係国内法の改正措置がとられる場合には再提出するというものでございまして、実は労働大臣が海外出張中でございましたので、この取り扱いに関しましては、ただいまのところは、まだ政府といたしましては態度をきめていないというものでございます。  以上、再提出とはっきり決定いたしておりますのが三件、来週の閣議におきまして提出しようという船舶職員法の一部を改正する法律案、まだ態度を決定しておらない鉄道営業法、以上でございます。  次に、第二室戸台風の被害状況について簡単に御報告を申し上げます。  お手元にございます資料につきまして御報告をいたしますが、第一ページに、第二室戸台風につきましての気象庁の報告がございますので、これにつきまして概要をかいつまんで御報告申し上げますが、今回の第二室戸台風につきまして、まず特徴として考えられますことは、この台風の規模は、昭和九年の室戸台風、同じく二十年の枕崎台風、三十四年の伊勢湾台風とほぼ同じような非常に超大型のものでございまして、非常に暴風雨が激しくて、その範囲が非常に大きかったというのが第一の特徴でございます。  第二の特徴は、室戸岬上陸後北陸までの経路は、昭和九年の室戸台風に非常によく類似しておりまして、暴風雨も非常に激しかったので、大阪湾は平均海面上約三メートルの高潮に襲われまして、大阪市が非常に大きな災害を受けた、大阪市の約二五%は浸水したと、ただし、全般的には雨が少なかったということが申せます。まあ豪雨は宮崎、大分、高知、徳島、奈良、岐阜、三重、福井、石川などの山岳方面ではかなり大きな雨量がございまして、四百から七百ミリというふうにも及んでおります。幸いにして平地では五十から二百ミリという比較的少ない雨だったということが申せます。  以上三点が今回の台風の特色でございます。  台風の経路、それから各地の最大風速、それから雨量といったものは、ここに詳しく資料がございますので省略をいたします。また、気象庁の中央、地方におきまして、各地方に発しました各種の警報、注意報の発令につきましても、資料がございますので省略をいたします。台風の経路につきましては、そのあとに地図がございまして、大体主要地点の通過の中心気圧の示度というものが書いてございます。  今回の台風は非常に大きな台風で、しかも日本をほとんどおおうというものでございましたが、幸いにして負傷者の数が非常に少なかったということが申せます。これは一つには雨が少なかったということもございますが、気象庁の出しました警報というものが、こまかい点はございますが、全般的に適切であったということが一つの大きな原因であると考えております。  このように比較的適切な情報が出せたということは、まず第一にはレーダー網が非常に役に立ったということでございます。現在気象庁の持っております大型レーダーというものは全国で九カ所ございまして、現在新潟に建設中でございます。それから来年度三カ所——仙台、札幌、富士山というものに予算要求しておりますが、これが完備いたしますと、一応大型レーダー網としては完備するわけでございますが、レーダーが非常に大いに役に立ったということが申せるかと思います。来年度の予算要求につきましては、こういった点を考慮いたしまして、十分折衝いたしたいと考えております。  もう一つは、各都道府県に配置いたしました防災気象官、これが現在二十九名おりますが、この防災気象官が気象庁と地方の間に立ちまして、警報の伝達というものに非常に役に立ったと考えられますが、これはまだ全都道府県に配置をしておりませんので、これは将来早急に増員する必要があるかと考えます。  以上気象庁関係の報告をしておきます。  次に、気象庁のあとに国有鉄道関係の資料がございますが、これは非常に詳しく出ておりますので、取りまとめて簡単に御報告を申し上げます。  国鉄の被害は、不通個所は全国で四十五線区、区間にいたしまして九十八区間で、かなりな数に達しましたが、その後復旧に努力いたしました結果、昨日の夕刻の状況では、不通線区は五線区、区間にいたしまして十区間というように復旧いたしました。今まで北陸線の糸魚川付近の橋脚が傾斜いたしまして、幹線としては長い間不通でございましたが、これまた昨日の十九時に開通をいたしましたので、現在幹線におきましては、不通区間はございません。なお現在開通のおくれを相当長い間受けておりますのは、徳島線が二十七日の予定、越美南線は大体九月中というふうに考えられます。国鉄の受けました被害額は物的被害で約三十五億円、その他減収が約十億というふうに考えられます。  次に私鉄関係について申し上げますが、国鉄のあとに私鉄関係の表がございますが、当初は各地方で相当な被害を生じましたが、減水に伴いまして復旧も進み、二十一日十二時現在で判明しております不通区間は五社六区間、被害額の合計は約七億六千万円というふうになっております。  恐縮でございますが、お手元に配りました資料のうちで、上の方の新潟の越後交通の栃尾線というのは十九日の六時に開通いたしましたので、お消しを願いたい。なおこの被害額は未定になっておりますが、栃尾線の方が百五十二万円、それからその次の長岡線の西長岡というのを大河津というふうに御訂正願います。この分の被害が二百万円でございます。それから今の表の一番右下の計のところの三十八社と書いてございますが、ここを御訂正願いたいのですが、三十八社の次の不通区間八十とございますのを八十二区間、それから開通区間の七十四とございますのを七十七区間、現在不通区間六とでございますのを五、それから被害額の七億五千七百三十六万円とございますのを七億六千八十八万円というふうに恐縮でございますが御訂正を願います。  それからその次は、なおこれに関連いたしまして、国鉄におきましては、国鉄と連絡社線の救恤品の無賃輸送並びに応急復旧資材の割引輸送というものを実施しておりますが、無賃輸送の方は九月十七日から一カ月間にわたりまして、それぞれ災害のひどかった地方に対しまして実施をいたしております。罹災者用の物資の五割引の輸送は、これまた九月二十日から三カ月実施をしております。  次に、港湾関係の公共土木施設の被害について申し上げます。  この表を要約して申し上げますと、二十一日の午後五時現在判明いたしております被害は、大阪、和歌山、徳島、高知等の三十五府県にわたっておりまして、被害個所は千五カ所、被害額は約五十一億七千万円に見込まれております。これは現在調査中でございまして、被害額は今後さらに増大する傾向にございます。  公共土木施設の復旧につきましては、本年の集中豪雨による災害復旧等と同様な特別な措置が必要かと考えられます。また、大阪湾地域における高潮対策事業に関します特別の措置を検討する必要があるというふうに考えております。  次に、海上におきます被害を申し上げますが、船舶の被害の状況でございますが、全部で千九百九隻が被害を受けました。トン数にいたしまして四万二千トンばかりでございます。そのうち沈没いたしましたのが二百四十七隻、約二千五百トン、被害を受けました船舶の大部分は漁船でありまして、その他は小型の汽船とか、あるいは機帆船というものでございます。船舶の被害の推定額は約十六億三千万円くらいだというふうに考えております。  また、台風におきます人員の損害は、死亡、行方不明が八名、それから救助いたしました者も八名でございます。その他灯台、船艇、通信施設等にかなりな被害が出ております。  海上保安庁のとりました措置は、事前措置といたしましては、全管区に対しまして、特に木材の散逸による被害の防止、それから一般の航行船舶及び出漁中の漁船の早期待避を指令いたしました。台風通過後は、各管区本部が全力をあげまして、舟艇を動員いたしまして救難活動、被害状況、航路障害物の調査等を行ないました。また同時に救援物資の輸送に当たっておったわけでございます。  以上、運輸省関係の今回の台風の災害につきまして簡単に御報告を申し上げます。

三木與吉郎自由民主党

○委員長(三木與吉郎君) 御質疑のある方は順次御発言を願います。

大和与一日本社会党

○大和与一君 気象庁関係で質問いたします。  私は、六月の末に中国、四国に委員会から調査で行ったのですが、そのときにも笑い話で、大阪あたりでいろいろな関係の人が集まって話をしたら、あそこではもう天気予報なんか当たったことがないと、大体反対にいっておると、こういう話をだいぶ聞かされて、そして岡山から四国に回ってきたのですが、その後今回の災害によって、二十一日の朝日新聞をごらんになって御承知だと思いますが、大阪の台長のお話でも、はっきりとレーダーが非常に古くていけないという話が書いてありましたが、非常な弱点を前から持っておるというふうに御認識になっておられるわけですか、長官。

和達清夫気象庁長官

○説明員(和達清夫君) お答え申し上げます。  気象レーダーは、現在天気予報、特に台風あるいは豪雨の警報等を出すために非常に有力な機械になっております。年々進歩いたしておりますので、たとえば大阪にあります一番初めにつけたものだと、現在から見ますと改造しなくてはならない点を相当に含んでおります。まあそれらは新しいレーダーによってだんだんよくなってくるものでありまして、できるだけ早い機会に、そういう性能の低いレーダーの改造、あるいは適当な手段を考えることを努力したいと思っております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 それに引きかえて、この室戸岬と名古屋のレーダーは新しく、非常にこれが有効に働いた、こういうふうな書き方をしてあるわけです。日本の全体的な気象庁の立場からされて、そういう大阪みたいな弱点——一番弱い所はどこなんですか、あと幾つくらい必要な所に新しいのを備えつければ大体いいと、こういうふうなことになるのか、その辺はいかがですか、大阪を含めてですね。

和達清夫気象庁長官

○説明員(和達清夫君) 現在九カ所あります。それで来年度の予算に三カ所出しております。このうち二カ所は仙台と札幌で、北の方でありまして、それから富士山というのは、場所は富士山でありますけれども、あの高い所から南の海を見渡すというので、主として東京あるいはその付近の南からくる台風あるいは梅雨前線等に備える、こういうふうにいたしまして、主として南の方から整備してきました全般的の大型レーダー網というものが、一応日本をカバーすることになり、その中で、だんだん技術が進歩してきましたので、古いものほど今日から見ますと性能において十分でないというものがございます。これが、新しいレーダー網の完成を私ども先にいたしましたので、古いものがどのくらいの緊急度をもってそこへ入るかということは、十分検討いたしまして、最も性能のよいものにだんだんしていきたいと思っております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 そうしますと、大阪は、どうもそうおっしゃいますけれども、それはちょっと悪いというのじゃなくて、六月の話ですが、さっぱり当たらぬというのですね。大体反対に考えたらいいというくらいにみんなあの辺では言っておる。僕らも一週間くらい、委員長も最後は一緒でしたが、今の古いレーダーというのは役に立たぬという、そうではないのですか。ないよりは——ないよりはいいという言葉はちょっと強過ぎるけれども、新しいのよりは悪い。だけれども、機能ははっきりしておるのだと、こういうことにはなるんですか。

和達清夫気象庁長官

○説明員(和達清夫君) 大阪のレーダーの不十分なところは主として波長にあります。波長が短いために、近くに雨が降りますと、近くの雨のために遠くまで届かないという点に主としてあります。  なお、私ども全国の天気の予報の成績を調べております。そちらの地方が御期待に沿えなかったこととすれば、非常に残念でありますけれども、格別に大阪地方が悪いということはないと思います。

大和与一日本社会党

○大和与一君 それでも、実際は大阪からは予算措置を要求してきておるというようなことを聞きましたが、本庁とされても、ちゃんとそれはぜひやりたいと、こういうことに具体的に進んでおりますか。

和達清夫気象庁長官

○説明員(和達清夫君) 今年度の予算には今までのところ私ども入れておりませんでして、何とかそういうようなことも今回認識されましたので、できるだけ早期実現について努力したいと思っております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 私なんかも、こういう被害が起こったときだけに、その土地だけのことを責めても何にもならぬから、大きな意味ではずいぶん前からできるだけ協力できることは発言してきたつもりなんですね。新潟のことをちょっと見たら、一つ新しい観点は、たとえば気象台で言っても、今度は国民の方がどうも本気にしない、それでだいぶ困ったということを書いてありますが、こういう国民の一般的な気象に関する注文といいますか、そういうことはやっておるのか、やっておるとすれば予算はどのぐらい使っておられるか、それによって大体見当もつくわけです。苦労はしているだろうけれども、そういう点の十分な配慮はなされておられるか、こういうことです。

和達清夫気象庁長官

○説明員(和達清夫君) 気象庁におきましては、出します予報、警報、その他気象の基礎資料ができるだけ関係方面にも、一般の方にも利用、活用できるように最善の努力をしておるつもりでございます。まあ実際においてはすみずみまで浸透するのには、まだまだ今後の努力が必要だと思います。  今回の場合を申し上げるのも何ですけれども、今回気象庁としましても、できるだけ災害を防ぐというところに重点を置きまして、関係方面にも十分連絡協議し、そうして一般にその趣旨が行きわたり、警報が活用されるように努力したつもりでございます。こういうような傾向にわれわれは進んでおるわけでございまして、今後もその方向に進みたいと私どもも思っております。

大和与一日本社会党

○大和与一君 定点観測船はやはり今一つだけですか、太平洋一カ所だけですか。

和達清夫気象庁長官

○説明員(和達清夫君) 四国南方の沖合に夏分だけ一カ所あるのでございます。

三木與吉郎自由民主党

○委員長(三木與吉郎君) ちょっと速記をとめて下さい。   〔速記中止〕

三木與吉郎自由民主党

○委員長(三木與吉郎君) 速記をつけて下さい。  本日は、これにて散会いたします。    午前十一時二十四分散会

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