大蔵委員会 第36号
- 発言数
- 19 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1961/06/07
会議録
○足立委員長 これより会議を開きます。 金融及び証券に関する小委員長より発言を求められております。これを許します。金融及び証券に関する小委員長伊藤五郎君。
○伊藤(五)委員 金融及び証券に関する小委員会は、去る二月二十三日の大蔵委員会で設置を決定されまして以来、数回にわたり審議を続けて参りましたが、ここに小委員会における審議の経過並びに結果について御報告申し上げます。 小委員会におきましては、金利体系、証券市場及び中小企業金融の三項目を中心として調査を進めたのでありますが、これらはいずれも重要かつ広範な問題を含んでおり、慎重かつ周到な検討を必要といたします関係上、短時日の間に早急に結論を得ることは必ずしも適当でないと考えられますので、なお今後の検討に待ちたいと考えます。しかしながら、これら三項目のうち、中小企業金融については、企業格差の解消と二重構造の是正のため、これが一そうの拡充をはかることが急務と考えられますので、これがため政府において検討すべき問題点を要約した中間報告書を委員会に提出することといたした次第であります。 中間報告書は印刷してお手元に配付いたしておきましたので、ごらんいただくことにしまして、朗読を省略させていただきます。 次に、中間報告書の内容について若干その趣旨を補足説明いたします。 中間報告書には、中小企業金融対策上すみやかに検討すべき問題点として、十一項目を特記いたしておりますが、逐次申し上げますと、一は、中小企業金融公庫及び国民金融公庫の資金量を大幅に増加することとし、その際現行貸出金利をできるだけ引き下げるよう配慮することであります。 二は、中小企業金融公庫の対象企業の資本金限度と一貸出先に対する貸出限度はいずれも一千万円となっておりますが、これらをたとえば三倍程度に引き上げることであります。もっとも、これらの引き上げにより、従来の小規模企業に対する貸し出しが圧縮される等のことがないよう配慮することが必要と考えられます。 三は、国民金融公庫の一件当たり平均貸出額は約二十五万円となっておりますが、これを倍増を目途に増加するとともに、小規模企業に対する近代化資金については、商工会等との連携を密にして、これが貸付の一そうの拡充をはかることであります。 四は、中小企業金融公庫の支店は各都道府県に少なくとも一カ所以上、国民金融公庫の支所は各都道府県に少なくとも二カ所以上を目途として、支店及び支所網の拡充整備をはかるとともに、これがため必要な人材の養成と確保について努力することであります。 五は、商工組合中央金庫及び日本不動産銀行の金融債については、たとえばこれが政府引受量の増大をはかる等により、その消化を促進して資金源を充実するとともに、これらの貸出金利をできるだけ引き下げるよう努力することであります。 六は、中小企業信用保険公庫に対する政府出資を増額して、信用保証協会の保証原資の増強、保険料率の引き下げ、填補率の引き上げ等、信用補完制度の改善充実をはかることであります。 七は、中小企業振興資金助成制度の資金量を増加するとともに、特に小規模企業に対する貸付を一そう拡充することであります。 八は、日本開発銀行及び北海道東北開発公庫の地方開発資金を増強することであります。 九は、相互銀行、信用金庫等、民間中小金融機関の一貸出先当たり貸し出しワクは原則として一千万円となっておりますが、これをたとえは三倍程度に引き上げることであります。もっとも、この場合引き上げに伴う貸出額は総貸出額の一定割合にとどめ、従来の中小企業金融に穴のあかないよう配意すべきであると考えます。 十は、相互銀行、信用金庫等、民間中小金融機関の健全化、合理化を促進するとともに、日銀取引の拡充等をはかって、その地位を一そう向上させることであります。 十一は、中小企業に対する金融のしわ寄せを防止するよう、金融逼迫期における中小金融の円滑化をはかるための特段の措置を講ずることであります。 簡単ながら以上御報告申し上げます。
○足立委員長 ただいまの小委員長の報告に対し、政府において御意見があれば述べていただきます。——田中大蔵政務次官。
○田中(茂)政府委員 政府におきましても、御報告の内容を十分検討いたしまして御趣旨を尊重し、今後中小企業金融の円滑化に一そう善処いたしたい、かように考えております。 ————◇—————
○足立委員長 この際、請願日程全部を一括して議題といたします。 今会期中付託になりました請願は三百二件でありまして、その取り扱いにつきましては先刻理事会において協議いたしたのでありますが、この際、紹介議員の説明等を省略し、直ちにその採否を決定いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○足立委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 お諮りいたします。 本日の請願日程中、第一ないし、第一二、第一四ないし第九二、第九四、第九五、第九八ないし第一二一、第一二三ないし第一三七、第一三九ないし第一七四、第一七六ないし第一八六、第一八八ないし第二〇七、第二一〇ないし第二一五、第二一九、第二二〇、第二二六、第二三八、第二六七ないし第二七〇、第二七四ないし第二七七、第二八一、第二八二、第二八八ないし第二九三、第二九五、第二九六及び第三〇二の各請願は、おおむねその趣旨が妥当と思われますので、採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○足立委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 なお、ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○足立委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 —————————————
○足立委員長 なお、今会期中参考送付されました陳情書は三十七件でありまして、印刷してお手元に配付いたしておきましたから、御了承願います。 ————◇—————
○足立委員長 閉会中審査事件申し出の件についてお諮りいたします。 今会期中審査並びに調査いたして参りました厚生保険特別会計法等の一部を改正する法律案、農業近代化助成資金の設置に関する法律案、会計法の一部を改正する法律案、並びに国の会計に関する件、税制に関する件、金融に関する件、証券取引に関する件、外国為替に関する件、国有財産に関する件、専売事業に関する件、印刷事業に関する件及び造幣事業に関する件の各件につきましては、閉会中もなお調査をいたしたいと存じますので、議長に対し閉会中審査の申し出をすることとし、その手続につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○足立委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ————◇—————
○足立委員長 委員派遣承認申請の件についてお諮りいたします。 ただいま議決いたしました閉会中審査事件が付託になりました場合、各地に委員を派遣いたしたいと存じますので、議長に対し委員派遣の承認方を申請することとし、その手続につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○足立委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ————◇—————
○足立委員長 小委員会設置の件についてお諮りいたします。 閉会中審査事件が付託になりました場合、今会期中調査のため設置いたしておりました税制及び税の執行に関する小委員会及び金融及び証券に関する小委員会の両小委員会につきましては、閉会中も設置することといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○足立委員長 御異議なしと認めます。 なお、小委員及び小委員長につきましては従前通りとし、その辞任並びに補欠選任等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○足立委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 ————◇—————
○足立委員長 このたび新たに日本専売公社総裁に就任されました阪田泰二君より発言を求められております。これを許します。阪田日本専売公社総裁。
○阪田説明員 私今月二日専売公社総裁を拝命いたしました。これからこの大蔵委員会には特にお世話になり御指導にあずかることと存じます。何分よろしくお願いします。 専売事業の方は、最近はたばこの売れ行きも非常に順調でございまして、円滑に参っておるわけでございますが、その反面、たばこの耕作、価格、販売、いろいろな間で問題も起こっております。塩の方は、御承知のように塩の整理ということで、まだまだいろいろ重要な問題が残っております。あるいはショウノウの方にも多少問題がありまして、これからも特に大蔵委員会にはいろいろと御審議をわずらわすような機会も多いことと思います。御審議をいただきまして専売事業の運営に遺憾なきを期して参りたい所存でございます。何分よろしく今後とも御指導を願いたいと思います。
○足立委員長 次会は追って公報をもって御通知することとし、本日はこれにて散会いたします。 午後三時十六分散会 ————◇—————