議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号
- 発言数
- 26 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1961/01/25
会議録
○鈴木小委員長 これより図書館運営小委員を開会いたします。 本日は昭和三十六年度国立国会図書館予定経費要求書について審査をお願いしたいと思います。 ————————————— 〔昭和三十六年度国立国会図書館予定経費要求書は本号末尾に掲載〕 —————————————
○鈴木小委員長 まず、岡部副館長から説明を願います。
○岡部国立国会図書館副館長 昭和三十六年度国立国会図書館予算要求の概要につきまして、お手元に差し上げました資料に基づきまして御説明申し上げます。 昭和三十六年度予算につきましては、鈴木委員長を初め委員の諸先生より格段の御配慮をいただきまして、職員一同深く感銘いたしております。ここに厚く御礼を申し上げる次第でございます。 これから予算要求のおもな内容につきまして御説明申し上げます。 第一は、新館移転及び維持管理の経費でございますが、これは新館の維持管理に要する光熱費、国会が経営する図書館にふさわしい諸設備を充実するための経費、それに移転のために直接必要な運搬費の三つに大別されます。その総計は一億百九万一千円でございまして、その内訳は、維持管理関係の経費として三千四百四十一万円、備品類の整備に要する経費として五千九十五万七千円、移転のための直接経費として一千五百七十二万四千円でございます。 第二は、当館多年の懸案でございまして、諸先生方に常に御配慮いただいておりました定員外の常勤職員の定員化の問題でございますが、おかげをもちまして、前国会で定員化されました常勤職員二十六名を含めまして、昨年七月一日現在の現在員七十五名全員が定員化されることに相なります。このほか、賃金支弁の常勤的な職員、すなわち長期日給職員でございますが、この十六名につきましても全員が定員化されまして、これによりまして定員外の職員は図書館になくなり、ここに定員化の問題はすべて解決いたすことになるわけでございます。この席をおかりいたしまして、今までの諸先生方の御高配に対しまして、心から御礼を申し上げる次第でございます。 なお、この際、図書館総定員について申し上げますと、ただいまの七十五名及び十六名の定員化、及びこれから申し上げます新規増員四十名を合わせまして、総定員七百七十名に達しますので、私どもといたしましては、この七百七十名が全力をあげまして国会図書館の使命達成に邁進いたしたいと思いますので、何とぞよろしく御指導をお願いいたしたいと思います。 第三は、図書購入の経費でございます。この経費は図書館活動の中心となる経費でございますので、毎年重点項目の一つとして要求して参りましたが、三十六年度は、図書購入費総額二千五百一万五千円が認められることになっております。その内訳は、標準予算二千百十万一千円に加えまして、昭和三十六年度におきましては、新館における議員閲覧室用の図書費として五十一万四千円、近来急速にクローズ・アップされて参りました中近東、アフリカ関係の資料を特に整備いたしますために百四十万円、それからわが国に所在いたします、貴重文献でありまして、海外流出のおそれのあるような文書といたしまして、敦煙文書を購入いたすことにいたしまして、その経費二百万円、計三百九十一万四千円が増額となっております。 第四の柱は、昭和三十二年度以来議院運営委員会の御方針に基づく重点項目としての科学技術関係資料の整備拡充に必要な経費でございます。その総額は一億四百万円となっておりまして、前年度に比較いたしまして四千八百八十万五千円の増加となっております。増加額の内訳は、資料購入の経費が四千万円、その他が、新規の職員の増加二十五名分の人件費及び印刷費等の事務費となっております。これによりまして、すでに御承認を得ました科学技術資料整備三カ年計画の初年度がおかげさまで順調に発足することができる次第でございます。なお、科学技術関係資料購入費の新規増加は四千万円でございますので、従来の金額と合わせまして、総額は八千七百五十万円でございます。これにさらに一般の図書購入費二千五百一万五千円を加えますと、図書購入費の総額は一億一千二百五十一万五千円に相なります。 第五は、新館の建築に必要な経費三億八千四百八十四万一千円でございます。この経費の内訳は、目下進行中の新庁舎第一期工事を本年七月末日までに完成するため必要とする工事費一億六千九百二十九万四千円と、電力引込補償費の不足額三百十四万五千円、さらに、議事堂周辺の道路整備等の関係で改築を必要とされております衆議院常任委員会庁舎の事務室を当分の間収容するために、第一期工事の追加として、新館東側に約八百六十坪を増築するに要する工事費二億一千二百四十万二千円でございます。 以上が予算要求の重点項目でございますが、このほか、新館における各種機械設備の運転並びに保守の要員及び新しい業務を遂行する上に必要な人員といたしまして十五名が新規に認められ、さきに申し上げました科学技術関係の二十五名の新規増員と合わせまして四十名が昭和三十六年において新規に増員されることになります。これによりまして、先ほど申し上げました通り、図書館の総定員は七百七十名と相なるわけでございます。以上申し上げました内容によりまして、国立国会図書館昭和三十六年度予算要求の総額は十億九千四百六十二万円となりまして、これを前年度に比較いたしますと、二千八十二万四千円の減少となっております。この減少は、庁舎の新営に要する経費が前年度に比較いたしまして二億二千七百四万九千円減ったためでございまして、図書館の管理運営に要する経費といたしましては、二億六百二十二万五千円が前年度に比較し増額となっております。 以上、まことに簡単な説明でございますが、何とぞよろしく御審査のほどお願い申し上げます。
○鈴木小委員長 以上で副館長の説明は終わりましたが、何か御質疑はございませんか。
○大野(市)小委員 三ページのところに、新館における議員閲覧室用の図書費五十一万四千円を計上してありますが、これは何か特別なものを用意されるのでありますか。
○岡部国立国会図書館副館長 今度は議員閲覧室が新館にできますので、そこに基本的に備えつけます基本図書、レファレンス・ブックと申しておりますが、百科辞典であるとか、辞書であるとか、一応基本として備えつけなければならぬものがございますので、その経費でございます。そのほか、もちろん、議員さんのごらんになるのは、全館の図書全部でございまして、そういう意味でございます。
○飯塚小委員 それに関連して、レファレンス・ブックが古くなって、新しく備えるものが多いのですか。それとも、新しくレファレンスという意味でお買いになるのですか。
○岡部国立国会図書館副館長 新館における議員閲覧室は、新しいレファレンス・ブックを備えつけたいと思っております。
○鈴木小委員長 ほかに御質問はありませんか。——それでは、昭和三十六年度国立国会図書館予定経費要求書につきましては、お手元に配付の印刷物の通り決定することとし、また、国立国会図書館法第二十八条の規定によりますと、本予定経費要求書は、議院運営委員会において審査をするに際しては、勧告を付し、または付さないで議長に送付することになっておりますが、今回は、勧告を付さないで議長に送付すべきものとし、本日の議院運営委員会において、私から以上の審議の経過及び結果を報告いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
○鈴木小委員長 次に、議会開設七十年記念議会政治展示会の開催について、岡部副館長から説明を願います。
○岡部国立国会図書館副館長 この機会をおかりいたしまして、議会開設七十年記念議会政治展示会の開催につきまして御報告申し上げたいと思います。 昨年十二月二十四日、議会開設七十年記念式典の際に、院内におきましてこの展示会が催されたのでありますが、さらにこれを一般に公開するために、次のような趣旨でこれを催すことといたしましたので、御了承いただきたいと思います。 まず、名称は、議会開設七十年記念議会政治展示会、会場は尾崎記念会館を使いまして、もちろん入場無料でございます。展示期間は、昭和三十六年一月二十七日から二月二日まで、毎日午前十時から午後四時までの予定でございます。 展示会の構成及び内容といたしましては、これを三部に分けまして、先般の参議院の予算委員室では第一部だけを展示いたしましたが、その第二部は、わが国における議会政治の発展、それを三つに区分けいたしまして、(一)は帝国議会前史、(二)は帝国議会時代、(三)は国会の誕生、第二部は、現在の国会、(一)は国会と国民——選挙と政党、(二)は国会の組織と活動、(三)は国会の事務機構その他の機関、第三部は、議会制度研究文献を展示いたしまして、(一)は各国の議会資料、(二)は内外議会制度研究文献を展示いたします。これをもう一度申しますと、第一部は、わが国の議会政治がどのような過程を経て今日まで発展してきたかを歴史的に展示する部分でございまして、公私の文書、書簡、その他数多くの史料で構成され、議会政治七十年の歴史を眼前にほうふつさせるように展示いたしたいと思います。第二部は、選挙の過程、政党の活動に関する具体的な資料の展示から始まり、現在の国会の構成及び活動につきまして、各種の現物資料によりわかりやすく展示を行ないます。第三部は、内外の議会制度を研究するために必要な基礎資料として、国立国会図書館が所蔵する各国の各種議会資料及び内外の議会制度研究文献のうちから主要なものを展示いたします。 それで、各方面にできるだけ広い範囲におきまして招待状を発送いたしまして、また、ポスター等により各方面に宣伝いたしております。何とぞよろしくお願いいたしたいと思います。
○大野(市)小委員 この展示会はけっこうなことでありますが、これの、何か写真を入れたパンフレットのようなもの、展示会の内容自体を記録に残すような配慮はありますか。
○岡部国立国会図書館副館長 この資料の七ページに掲げておきましたが、三つ資料を考えております。第三部の議会制度研究文献につきましては、研究者の便宜をはかりますため、「議会開設七十年記念議会政治文献目録」、これは大きなもので、約四百五十ページのものであります。これを刊行いたしまして、議員さん初め、関心を持って研究しておられる方々にこれを贈呈配付したいと思っております。それからもう一つは、展示目録を刊行いたします。これは展観資料につきまして、 「議会政治七十年記念議会政治展示会目録」、これは約七十ページのものでございますが、これを作成いたしまして、議員さん初め関係の方々にお配りいたしたい。それからもう一つは、「展示会のしおり」、これは簡単なリーフレットでございますが、これは展示会場におきまして一般来観者に配付する、こういうことを考えております。
○大野(市)小委員 今の展示会目録の方はできておりますか。
○岡部国立国会図書館副館長 これは二十六日までに間に合います。これは招待者にお配りする予定でございます。
○大野(市)小委員 招待者はどういうところを考えておりますか。
○岡部国立国会図書館副館長 議員さんはもちろんでございますが、そのほか、学界関係、官庁関係、それから図書館関係、政治行政の研究者、あるいはジャーナリスト、そういう方面を広く選びまして、今招待状を発送中でございます。
○大野(市)小委員 従来、国立国会図書館がこれだけのりっぱな機構と運営をされながら、一般の国民に割合にわからないわけなんです。われわれのごく身近な者も、一般の民衆は行けるのだろうか、図書を見られるのだろうかという素朴な質問をするような状況でございまして、この機会にマスコミの方に何とか格段の手を打っていただいて——国立国会図書館のそういう内容を一般にわからせるようなチャンスだと思いますが、何か御配慮はありますか。
○岡部国立国会図書館副館長 ただいま大野先生の非常にありがたいお話をいただきましたが、私どもも常にそう考えておりまして、国立国会図書館というのは、国会の図書館であると同時に国民のための中央国立図書館でありまして、両々発展しなければならぬのであります。大野先生のおっしゃる通り、一般国民は一体国会図書館に行けるのだろうかという話をしばしば聞きますので、これは私どものPRの足りないところと考えまして、常々戒め、そう努めたいと思っておりますが、今度の展示会を機会といたしまして、そういう点につきましてもできるだけのことはいたしたいと思いまして、二十七日から始まりますが、二十六日には、大げさに申しますと前夜祭みたいなことをやりまして、マスコミの方々にも広くおいでいただきまして、今、大野先生のおっしゃったような趣旨のことをできるだけやりたいと思います。今後絶えずこれはやっていかなければならぬと思いますので、何とぞ今後ともよろしく御指導いただきたいと思います。
○大野(市)小委員 なお、具体的問題で、ラジオ、テレビなどが非常に普及しておりまして、いやでも目に入ってしまうので、そういう方面に何かこの問題にちなんでクローズ・アップされて取り上げられるのではないかと思いますので、そういうことに御努力願いたいと思います。
○岡部国立国会図書館副館長 十分承知いたしました。 この際、先ほど御説明申し上げました点につきまして、一番最後の問題でございますが、ちょっと御説明申し上げたいと思いますのは、目下進行中の新庁舎第一期工事のほかに、追加工事として、さらに議事堂周辺の道路整備等の関係で改築を必要とされております衆議院常任委員会庁舎の事務室を収容するために、さらに約八百六十坪を増築すると申し上げましたが、この収容する事務室には、専門員以下の調査室を除き、そのほかの事務室を収容するという計画になっておりますので、その点をこの際申し上げておきたいと思います。御了承願います。
○大野(市)小委員 今の常任委員会庁舎の事務室を当分の間というのでありますが、見通しはどんなふうになっておりますか。
○岡部国立国会図書館副館長 約二年間と承知しております。本建築ができますまでの間でございますので、私どもできるだけそういうように御便宜をはかりたいと思います。
○鈴木小委員長 ほかに御質問はありませんか。——それでは、本件はこれを了承するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木小委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時十一分散会 ————◇—————